JPS5818153B2 - エキタイエンムカソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液体煙籾化装置、詳しくはガス供給管及び液体
供給管を備えたベンチュリー管として構成されたエジェ
クターにより液体を煙霧質状のガスに流して分布する装
置に関する。

このような装置は既に種々の構成形式のものが知られて
いる。

その１例は繊維工業に於ける所謂スチーマ−がそうであ
り、捺染或いは他の処理を施された布帛がスチーマ−内
の水蒸気雰囲気中に前処理の補足及び完成のために導入
される。

上記スチーマ−に於て、捺染布帛は１００℃より僅か高
い温度の水蒸気飽和雰囲気で下記のことがなされるよう
処理される。

空気のない環境を布帛周囲に形成する； 主として放出された凝縮熱により布帛を加熱する（この
場合、布帛は捺染布帛）； 捺染糊の顔料が布帛の繊維中に浸透するよう捺染糊及び
布帛の繊維を膨張させる； 化学的及び／または物理的発熱の場合対流により布帛を
冷却する。

従来公知のステーマーに於て、上記処理は通常、飽和水
蒸気によりなされる。

処理室にダクトを通じ飽和水蒸気が直接供給された場合
、飽和水蒸気供給管の個所で既に蒸気が凝縮することが
しばしば起る。

この結果、水滴が処理室に侵入し、布帛にじみが生ずる
等の悪影響を与える可能性を伴う。

従来、不飽和水蒸気の利用により上記の難点を緩和する
試みがなされて来た。

この場合、細いノズルを通じて噴霧された水分を一定圧
の調整ポンプにより上記不飽和水蒸気中に飽和させるよ
うにしている。

しかしこの方法は実際上、正確な調整は極めて困難であ
り、更にノズルの極めて細い噴霧口（０，２ｍｍ）がす
ぐに詰って、噴霧不能となる欠点がある。

このノズル噴霧口は、水の煙霧質を得るため及び水滴の
形成を避けるために極めて細い内径でなければならない
。

不飽和水蒸気に於て水分の量を調整することは極めて困
難である。

何故ならば同じ粉径の煙霧質を得るためには水分の量の
多少に応じて、異なるノズルが用いられる必要があるか
らである。

ベンチュリー管によ弓て水を吸引しそれを煙霧質にする
ことも試みられた。

しかしこれによれば時々、蒸気中で水滴が生じそれによ
りベンチュリー内圧が急激に低下し、水の供給が停滞さ
れてしまう難点があった。

本発明の目的は、意図する液体の煙霧質の微細さを維持
しつつ所定の範囲内で供給液体の煙霧質化量の調節を行
えると共に、優れた均一性をもって分散した煙霧質が得
られる液体煙霧化装置を提供することにある。

上記目的は、先端にガス噴出用のスロート部を有した第
１のガス供給管と、該スロート部の軸線と同一の軸線を
有し且つ該スロート部の下流側に開口を有した液体供給
管とを備えてベンチュリー前型に構成されたニジ呈りタ
ー、前記軸線と同一の軸線を有すると共に上流゛徊端部
において前記液体供給管開口を内包し下流側端部に開口
を有する短管、前記軸線と同一の軸線□を有するととも
に前記短管を囲む円筒状のハウジング、及び前記エジェ
クターにより形成され前記短管開口から流出する煙霧質
と渦流中で混合するようにガスを供給するため前記ハウ
ジングに接線方局に接続された第２のガス供給管を備え
たことを特徴とする液体煙霧化装置により達成される。

上記本発明の構成によれば、ベンチュリー管内の圧力の
分布状態が液体供給管を通る液体の多い少ないによって
乱されることはなく、従ってその結果、所定限界内で煙
霧質化量の安定した調節が達成され得る。

この調節はスロート部を通過するガス流を変更すること
により簡単に行うことができる。

これは該ガス流の変更により液体吸引量が変化すること
に基く。

また、エジェクターにより形成された煙霧質は短管から
流出するきただちに。

第２のガス供給管からハウジング内を経て供給された第
２のガスと激しく混合され、その結果優れた均一性をも
って分散した極めて微細な煙霧質が得られる。

煙霧質と第２のガスとの激しい混合は。第２のガスがハ
ウジング接線方向に供給され、ハウジング内及び短管開
口付近で激しい渦流を生じることにより実現される。

上記とは別に、煙霧質化量の調節は、液体供給管がニジ
フタ−内で軸線方向に変位するようにされた装置によっ
て行うことができる。

これに於ては液槽及び液体供給管出口間の圧力比を変え
ることができ、それにより煙霧質化量の調節が可能であ
る。

以下、本発明の好ましい１実施形式を図面について説明
し、本発明の特徴とするところを具体的に更に明かにす
る。

第２図に見られるように、液体煙霧化装置は、接続ブロ
ック２及び該ブロック２に連設されたハウジング１を有
しており、該ブロック２はスロート部４、及び一端がス
ロート部４に開口する中央チャンバー３を有する。

該チャンバー３には蒸気等のガスのための導入口５が側
面に備えられている。

チャンバｊを［側面に接続され、その結果、導入口５か
らチャンバー３を経てスロート部４に至るガス供給管が
形成されている。

スロート部４内には、スロート部４下流側に開口１３を
有した液体供給管７が通されており、これらはエジェク
ターを形成している。

チャンバー３は、液体供給管７を貫通させて固定した穴
を有する閉鎖ナツト６により図の左側端に於て閉鎖され
ている。

管７はニップル８を通じ液体供給ダクト９を接続してい
る？このダクト９は液槽１５〔第１図参照〕に通じてい
る。

ハウジング１の内部には軸線が管７及びスロート部４の
軸線１１と一致する短管１０が配置されている。

供給管１２が上記ハウジング１に接線方向向きに接続さ
れており、該供給管１２を通じ不飽和蒸気等のガスをハ
ウジング１及び短管１０間の４環状空所に供給するつと
ができる。

本発明の装置は、煙霧質が導入されるべき空所１６〔第
１図参照〕の側壁の開口にフランジ１４により固設する
ことができる。

、このような空所は、所謂スチーマ−１７の側壁に沿っ
て形成された例えば混合循環竪型空洞からなっている。

図示の装置の作用は下記の通りである。

導入口５を通じ量を調節し得るガスがチャンバー３に供
給される。

このガスはスロート部４を通じて流れ、チェンバー３及
びスロート部４により形成されるベンチュリー管の作用
によって速度が増大する。

その結果、圧力低下が生じそれが開口１３、管７及び９
を介して液槽１５に伝播する。

この液槽１５内で、液圧及び液面高さは一定に保持され
る。

その結果、液が管９に吸入され、開口１３から流出され
る。

この流出液はスロート部４を通じて噴流する極めて撹乱
されたガスで微細な煙霧質とされ、該ガスと混合する？
短管１０から流出する瞬間、この混合物は供給管１２を
通じ供給された第２のガスと激しく混合される。

最後にこの混合物は、フランジ１４が接続されている空
所１６に流入する。

第スチーマ−１７における上記実施例に於ては、第１図
に示されているように、スチーマ−からの循環媒体を有
する第３の混合物が空所１６内で調製される。

上記循環媒体は、スチーマ−内を進行する布帛１８に接
触すると、熱を吸収し、更にその上該布帛１８に湿気を
与える。

その結果、この循環媒体の温度は若干上昇され且つ該媒
体は不飽和蒸気となる。

この不飽和蒸気となった媒体はブロワ−１９によりスチ
ーマ−１７の下部に於て吸”引され、空所１６に放出さ
れる。

該空所１６に於て媒体は煙霧化装置により微細な液体の
煙霧質（図示形式の場合、水の煙霧質）を再び供給され
る。

媒体が不飽和水蒸気であることにより、媒体中に供給さ
れた煙霧質水分は蒸発し温度低下が生ずる。

斯くして、循環する空気に水魚ネが飽和された空気−蒸
気の均質な混合物である雰囲気が、有害な水滴の発生を
伴うことなくスチニマー１１の内部に存在するという、
最終的な状態が得られる。

管７及び短管１０を通じて空所１６に導入される液体の
量は、管９の大きさ及び液槽１５−スロート部４間の圧
力差により決定される。

千ジエクター内に於ける軸線方向についての異なる位置
では圧力が異なるので、管７の位置を軸線方向に変換す
ると液槽１５及び管７の開口１３簡の異なった圧力比が
得られる。

このことは管７の軸線方向への変位により導入口５を通
じて供給されるガスの量を一定にしたままで、液体の量
を若干変更できることを意味する。

また液体の量の調節は、スロート部４に対する開口１３
の関係位置を遠、近異ならせるために長さが少しずつ異
なった管７を幾本か準備しておき、それの適当な長さの
ものを使い分けることにより行うことができる。

管７の別の変更例としては、開口１３を先端に有するの
みならず、エジェクターの最も狭い部分を過ぎた個所に
於て管７周壁に孔を一つまたはそれ以上穿設したものを
あげることができる。

通常、液体の供給はバルブ２２により管９を通じて規制
される。

本発明装置をスチーマ−について使用した場合における
、蒸気及び水の供給量に関する具体的数値の一例を以下
に示す。

管２０（第１図参照〕を通じて供給される飽和水蒸気；
３気圧（ゲージ圧）、１４３℃ 導入口５及びスロットルバルブ２１を通る蒸気の供給量
；０．１〜０５気圧（ゲージ圧）、１２０℃ 管１２を通じ供給される蒸気；３気圧（ゲージ圧）、１
４３℃ ブロワ−１９により吸引される循環媒体；１０５℃ 管“９を通じ供給される水；０．０気圧（ゲージ圧）、
１８℃ 空所１６の上端から出る飽和水蒸気；１００〜ＩＱ０．
５℃ 煙霧化装置１つ当りの蒸気消費量；２０〜５０Ｉｃｙ／
ｈ 煙霧化装置１つ当りの水消費量；３〜３０ｋｇ／ ｈ煙
霧化装置は同一の空所１６１こ対して複数個を連結する
ことができそれはスチーマ−１７の大きさ及び処理され
る布帛１８の幅に応じて広範囲に変化する。

これに於て、循環媒体に対する蒸気の最大限度の飽和及
〜（１００℃の冷却という必要条件が共に満される。

本発明の装置によれば、スチーマ−内で連続的に流体が
入れかえられて操作する従来装置に比較しｆ場合、該ス
チーマに通常供給される蒸気の僅か１３〜３０％を導入
口５を通じ供給することにより、充分な給温が達成され
得ることが判明した。

水の量は広い範囲内で調節可能であって、上記実施例の
ものでは温度及び湿度の極めて良好な制御を行うことが
できる。

管７の開口１３の直径は少くとも１ｍｍであり、それに
よれば従来多発していた調整ポンプの開口が閉塞すると
いうことが完全になくなる。

吸水性材料で被覆されている板片２３・・・を空所１６
の上端部に備える時は空所から水滴（例えば極端に冷却
された場合に生ずる。

）が循環媒体中に随拌される虞れを回避できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の１使用例（スチーマ−の側壁に装
置を取付けた場合）を示す概略図、第２図は本発明装置
の好ましい１実施例を示す縦断側面図である。 １はハウジング、２は接続ブロック、３は中央チャンバ
ー、４はベンチュリー管（エジェクター）。 ５はガス導入口、６は閉鎖ナツト、７は液体供維管、１
０は短管、１１はベンチュリー管４及び管７の軸線、１
２はガス（蒸気）供給管、１３は智７の開口、１５は液
槽。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 先端にガス噴出用のス臼−ト部を有した第１のガス
   供給管と、該ス西−ト部の軸線と同一の軸線を有し且つ
   該スロート部の下流側に開口を有した液体供給管とを備
   え、てベンチュリー前型に構成されたエジェクター、前
   記軸線と同一の軸線を有すると共に上流側端部において
   前記液体供給管開口を内報し下流側端部に開口を有する
   短管、前記軸線と同一の軸線を有すると共に前記短管を
   囲む円筒状のハウジング、及び前記エジェクターにより
   形成され前記短管開口から流出する煙霧質と渦流中で混
   合するようにガスを供給するため前記ハウジングに接線
   方向に接続された第２のガス供給管を備えたことを特徴
   とする液抹煙霧化装置。