JPS581800Y2 - 表示札 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として合成樹脂製の網袋に、被包装物を充填
包装する際開口端を結束封止する際にその結束金具と共
に係止して被包装物に関する情報を表示するのに好適な
表示札に関するものである。

一般にミカン等相橘類やリンゴ、梨等果物、或いは玉葱
、馬鈴薯等根菜類などを包装して販売するのに合成樹脂
製網袋が汎用されている。

ところがこれらの包装体は周知めように網袋自体に例え
ばラベルなど表示体を貼付することが非常に困難である
ため、別葉のラベルを袋内に挿入したり、或いは包装重
量や価格を小型の荷札などに表記してこれをその止め針
金でしばり付けるなどして取付けて消費者に包装商品に
関する情報を提示しているのが現状であり、そのため多
くの手数を要し、包装は便利であるが表示等の面で非常
に不便である。

筐た網袋による物品の包装は便利であるためにスーパー
マーケット等消費者が自由に商品を選んで購入できるよ
うな販売型式を採っている場所での使用が多くなるにつ
れ、乾燥状態に保たれた、或いは水漏れしない物品のみ
ならず、多少水気を伴なった物品や湿気の多い場所での
保存、展示なども行なわれ、そのためこのような状態の
もとでも商品の内容等に関して消費者に充分理解できる
よう表示することが要求されつつある。

本考案は斯かる状況に鑑みて網袋使用の包装に際し、そ
の結束端部での結束具と共に使用して袋の端部に一部を
固着し、湿気や水漏れに対しても何等影響することなく
、表面に直接所要事項を表示した゛す、若しくは表示ラ
ベルを貼付したりして需要者に包装物品に関する情報を
提示できる簡単な構成で効果的な表示札を提供するもの
である。

以下本考案を一実施例について図面により詳述すれば、
第１図及び第２図に示す如く、例えば中圧ポリプロピレ
ンのフィルムを強力に延伸して極細幅の連接した平糸様
の引裂地を経緯両方向に組合せて一体に圧着してなる粗
目の織物様シート２（以下メツシュシートと称する）と
適宜厚さの紙１とを積層し、メツシュシート２の上面に
該シート材と同質又は接着性を有する他の合成樹脂から
なる塗膜層３を塗布形成して該塗膜層形成材にてメツシ
ュシート２と紙１とを一体に接着し、更に紙１の反対面
にも合成樹脂の塗膜層４を塗布形成して、経緯両方向に
対する引裂き力等に強力な抗張力を有シフ、かつ耐水性
を備えた合成樹脂と紙との複合シート５を使用し、これ
を中間部適宜区間は細幅にして袋への取付は部１１とし
、両側には長方形の表示部１２．１２を一体に打抜き、
表示ａｌＯを形成し、たものである。

なお、中間の取付は部１１を細幅にしてその両側に形成
される表示部１２の形状は任意の形状にすることができ
るのであり、袋への取付は部１１と表示部１２との接続
個所１３は適宜曲率の円弧状に丸味を付して引張力が作
用しても安全なようになされている。

本考案表示札は斯くの如く構成されているので、これを
用いて網袋に取付けるには、例えば第３図に示す如く商
標、物品名、その他予め使用目的物に対して画一的に表
示し得る用向きについては表示部１２に前もってこれら
を印刷表示１４しておき、必要ならばそれに対応する外
形に表示部を打抜き成形したものを使用し、或いは無地
の壕まで使用し、連続筒状になされた合成樹脂線の一端
を給止した状態で公知の包装機を用いて被包装物を所要
量挿入した後その結束部に、第４図に例示する如く本案
表示札１０の取付は部１１を当がい、包装機の結束機構
（図示せず）にて針金又は帯金２１等で網袋２０の絞り
部と共に該取付は部を結束するのであり、この際同時に
次の袋になる端部をも併せて、即ち適宜間隔で２箇所を
結束し、しかる後その中間部をカッターにて切断するこ
とで第５図に示すように網袋２０の端部に表示札１０Ａ
が固着されることになる。

そして上記したようにその固着操作時（結束時）次の包
装前の網袋端にも表示札を一挙に取付けることになるの
で、この作業は合理的に行なえる利点を有する。

而して網袋に固着された後の表示札１０Ａは前記したよ
うに経緯両方向に対して抗張力の犬なる複合シートで、
しかも表裏両面が合成樹脂層３゜４にて被覆されている
から耐水性を有し、手荒に取扱われても表示部１２が千
切れることはなく、無地の場合には書き込みも容易で、
又アトヘア型のラベルを貼着することも容易であり、殊
に表示部の外形を特異性のある形状にしておけばより商
品効果を高め得る等、従来表示の手段が非常に困難であ
った網袋のような包装体に何等複雑な手段や技術を要す
ることなく容易に取付けて包装物品に関する情報等を表
示できる便利なものとなし得たのであり、構成も簡単で
あるから安価に提供でき、実用的効果大なるものである
。

なお、取付は部１１の幅は包装用袋の結束部外周長より
もやや短かい寸法にしておくことが好ましい。

筐た本考案表示札は網袋の外に合成樹脂フィルムにてな
る袋を使用したプレパッケージに際しても同様にして利
用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案表示札の一実施例を示すものであって、第
１図はメツシュシートち具体的に表わした状態での全体
斜視図、第２図は複合された表示札構成シートの拡大断
面図、第３図は表示部に印刷を施こした態様を示す斜視
図、第４図は網袋に対する取付は時の態様を示す図、第
５図は網袋包装体に表示札を取付けた状態を示す図であ
る。 １・・・・・・紙、２・・・・・・粗目の織物様合成樹
脂シート（メツシュシート）、３，４・・・−・・合成
樹脂塗膜層、５・・・・・・複合シート、１０・・・・
・・表示札、１０Ａ・・・・・・定着された表示札、１
１・・・・・・取付は部、１２・・・・・・表示部、１
３・・・・・・接続個所、２０・・・・・粥袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 極細幅の千条引裂地を経、緯に組合せて一体に圧着して
   なる粗目の織物様合成樹脂シートと適宜厚さの紙とを積
   層し、該合成樹脂シートの上面にこのシートと接着性を
   有する合成樹脂の塗膜層を塗布形成して紙と一体になし
   、紙の裏面側にも合成樹脂の塗膜層を形成した複合シー
   トを使用し、これを中間部適宜区間は細幅の袋への取付
   は部とし、両側には適宜形状の表示部を一体に形成して
   なる表示札。