JPS5817739Y2 - 埋設管破壊装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は長年月地中に埋設されて老朽化した埋設管を非
開削工法で布設替えするに当って、埋設管を内部から破
壊する装置に関する。

従来非開削工法で埋設管の布設替えをするには、埋設管
内に小口径の新たな管を埋込むパイプ・イン・パイプ工
法が採用されている。

しかしこの工法では埋設管よりも小口径の管に布設替え
することになり、管内流量が低下する欠点がある。

そこで本考案者は埋設管を破壊しながら、新管を埋設管
路に沿って地中に押込むことにより埋設管よりも大口径
に布設替えする方法を開発したが、本考案はこの布設替
えに当り、埋設管を内部から逐次破壊してゆくのに使用
する簡易な移動式の埋設管破壊装置を提案しようとする
ものである。

すなわち本考案の埋設管破壊装置は、液圧ジヤツキと、
この液圧ジヤツキを左右揺動自在に支持する前後方向移
動可能の台車と、液圧ジヤツキを任意の揺動位置に位置
ぎめする手段とを有することを特徴とするものであって
、以下図面に基いてその実施例を説明する。

第１図および第２図において、１は地中に埋設され老朽
化している埋設管、２は図外の油圧供給装置にホースを
介して接続する油圧ジヤツキ、３は下端に反力板３′を
有する油圧ジヤツキ２のシリンダ一本体、４はシリンダ
一本体３のピストンロッド、５はピストンロッド４の先
端に設けた埋設管破壊用の破壊ヘッドである。

破壊ヘッド５は埋設管１の材質、管壁の厚み、管周囲の
土質等により円錐形、三角錐、四角錐またはそれらの変
形等適当な形状のものを選べばよい。

６はこの油圧ジヤツキ２を左右揺動自在に支持し、埋設
管１内を前後方向に移動可能の台車である。

台車６は油圧ジヤツキ２のシリンダ一本体３を軸芯方向
摺動可能に内嵌し、上面の孔７にピストンロッド４を貫
通せしめ、周側の前後に突設したシャフト８，９を有す
る支持枠１０と、車輪１１付の脚柱１２を有し、油圧ジ
ヤツキ２の前後で夫々シャフト８，９を回転自在に内嵌
するガイド筒１３とからなっている。

１４は後部のシャフト９の端部に設けた支持枠１０の揺
動操作用ハンドルである。

１５は支持枠１０の後側面に設けた円盤であって、周側
に多数のピン穴１６が設けられ、後部シャフト９は円盤
１５の中心に位置する。

１７はガイド筒１３に円盤１５と摺接して設けた固定盤
であって、端部に円盤１５のピン穴１６と連通可能のピ
ン穴１８を有する。

１９は連通ずるピン穴１６．１８に挿通されたピンであ
る。

円盤１５、固定盤１７およびピン１９とで、油圧ジヤツ
キ２の支持枠１０を任意の揺動角度位置に固定する位置
ぎめ手段２０を構成する。

この埋設管破壊装置は、布設替えする埋設管１の一端側
に掘った立坑側から埋設管１内に運び込み、ハンドル１
４を操作して破壊しようとする管壁方向に油圧ジヤツキ
２を揺動せしめて、円盤１５と固定盤１７との連通ずる
ピン穴１６．１８にピン１９を挿通して位置固定した後
、ピストンロッド４を伸長して、破壊ヘッド５により管
壁に集中力を加えて穴を明は更に載荷してクラックを発
生させる。

この操作を油圧ジヤツキ２の揺動角度を変えることによ
り管壁の周方向適当間隔毎に行ない、また装置を移動し
て管軸方向適当間隔に行なう。

一定長さに亙って、破壊した後更に装置を管内奥部に移
動し、新管を破壊した埋設管１の外側に沿って地中に押
込み、新管内の土砂や埋設管１の破片を運び出す。

この作業を繰返して布設替えを行なう。新管を埋設管１
に沿って押込んだ上で埋設管１を破壊することも可能で
ある。

なお埋設管１の破壊作業に先立って、管壁にグラインダ
等で■ノツチを設けておくと作業が簡単で正確になる。

本考案によれば、埋設管内で液圧ジヤツキを揺動固定す
ることにより管周方向適当間隔に、また装置を移動する
ことにより、管軸方向適当間隔に埋設管を順次破壊する
ことができ、コンパクトで簡易な埋設管破壊装置が得ら
れ、埋設管の非開削工法による布設替えに甚だ有益であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す縦断側面図、第２図は第
１図の後面図である。 １・・・・・・埋設管、２・・・・・・油圧ジヤツキ、
６・・・・・・台車、２０・・・・・・位置ぎめ手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液圧ジヤツキとこの液圧ジヤツキを左右揺動自在に支持
   する前後方向移動可能の台車と、液圧ジヤツキの位置ぎ
   め手段とを有する埋設管破壊装置。