JPS5817655Y2 - エレメント洗浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオイル、燃料等のフィルタのエレメント洗浄装
置に関するものである。

本考案の目的は、エレメントの洗浄を短時間で自動的に
しかもきれいに行う装置を提供することである。

自動車のエンジンに装備されているオイルや燃料フィル
タのエレメントは所要の走行キロ数毎に洗浄を行わなく
ては目詰りを起して濾過効果が損われる。

従来、このエレメントの洗浄は手作業によるもので１個
当りの洗浄に要する時間は多くを必要とし、また洗浄時
に洗油が目に入ったり作業服や作業靴、床面等を汚損し
、他の人にも吹きかかり安全衛生上に問題があった。

因に従来のエレメントの手作業洗浄の手順は、エンジン
からフィルタを取り外し、エレメントを洗油の中に漬け
、エレメントのヒダを一枚一枚浄った後に取り出してエ
アを吹きつけて洗油を吹き飛ばして仕上げてからエンジ
ンに取付けている。

この洗浄に要する時間は熟練者で１個当り実に約２０分
を掛けていた。

本考案は上記従来の問題点を全て解消した能率的且つ衛
生的な自動洗浄装置を提供するものである。

以下本考案の実施例を図面により説明する。

１は脚３を有する洗浄器で、その側面にカバー２が開閉
可能に取付けられている。

この洗浄器１内には多数の噴孔５を有する噴霧軸４が水
平軸線方向に固設され、この噴霧軸４上にニレメン）Ｅ
を保持するホルダ６ａ、６ｂが回転自在に支持されてい
る。

ホルダ６ａはニレメン）Ｅの一端を保持し、ホルダ６ｂ
はエレメントＥの他端を保持する。

８はホルダ６ｂの脱落防止用のナツトである。

ホルダ６ａにはファン１が一体に形成され、このファン
７に対向してエアノズル９が設置されている。

１０はドレーンを示す。

上記洗浄器１の他に軽油あるいは灯油等の洗浄液タンク
１１とエアタンク２０とが設備される。

前記洗浄液タンク１１と噴霧軸４とは次の構成により接
続されている。

すなわち、洗浄液タンク１１内のフィルタ１２で１過さ
れた洗浄液の出口管１４にパルプ１３が設けられている
。

一方、噴霧軸４の洗浄器１外に突出した接続管１５にジ
ヨイント１６が接続されている。

このジヨイント１６内には絞ジ弁１９を有し、これと直
交する方向にノズル１Ｔが装着され、ノズル１Ｔと前記
出口管１４とをビニールチューブ１８で接続している。

エアノズル９はエア圧調整用のパルプ２２を有するスチ
ールパイプ２５によって形成され、このスチールパイプ
２５に三方向ジヨイント２１が接続されている。

そして、三方向ジヨイント２１と前記洗浄液側のジヨイ
ント１６とをスチールパイプ２３で接続し、スチールパ
イプ２３上にエア圧調整用のバルブ２４が取付けられて
いる。

さらに三方向ジヨイント２１とエアタンク２０とをスチ
ールパイプ２６で接続した構成となっている。

次に上記構成による本考案装置の作用について説明する
。

エンジンから取外されたエレメントＥはホルダ６ａ 、
６ｂによって洗浄器１内に保持され、カバー２によって
洗浄器１内は密閉される。

ホルダ６ａ、６ｂによって保持されたエレメント器内の
中心には噴霧軸４が縦貫し、噴孔５はエレメントＥに対
向している。

上記ニレメン）Ｅのセット後にバルブ２２を適宜開口す
ることによりエア圧はエアノズル９より噴出し、ファン
γに回転力を付与する。

このファン１の回転によってホルダ６ａが回転し、エレ
メントＥは噴霧軸４の廻りを回転する。

一方、洗浄液タンク１１のバルブ１３を開口し、スチー
ルパイプ２３上のバルブ２４も適宜開口する。

これにより洗浄液はノズル１１より絞シ弁１９内に供給
され、スチールパイプ２３よシ供給されるエア圧によっ
て噴霧軸４に圧送し、噴孔５より回転しているニレメン
）Ｅに向って霧状に噴射し、エレメント内部よシ外側へ
汚れを洗い出すのである。

ニレメン）Ｅを通過した洗浄液はドレーン１０より使用
済タンクに回収される。

ニレメン）Ｅの回転速度はバルブ２２によるエア圧調整
によって任意に得られ、また噴霧軸４から噴出する洗浄
液の量と圧力はバルブ１３．２４の相互の調整によって
これも任意に得られる。

洗浄液の噴霧ば３〜４秒程度で良く、その後はバルブ１
３を閉止し、エア圧のみを噴出し全洗浄時間約２０〜２
５秒で完了する。

以上のように本考案装置によると洗浄器内にエレメント
をセットした後にはエア圧バルブ及び洗浄液バルブを操
作するのでエレメントを回転し、この回転するエレメン
トの内部から外側に向って圧力を伴う洗浄液を噴霧して
自動的に洗浄作業を行い、しかも短時間で洗浄が完了す
るので能率的な作業が得られると共に、洗浄は密閉され
た洗浄器内部で行われるので作業者や作業場を汚損する
こともなく極めて衛生的に作業を遂行し得る利点がある
。

さらに、エレメントの回転駆動は、エレメントのホルダ
に設けたファンと、このファンに対向するエアノズルと
による機構であり、洗浄液に付与するエア圧を利用して
回転するものであるから、電動モータ等の回動駆動装置
を不要とし、低コストで提供できると共に、電力等の省
エツルギ化が図られる利点を有する。

また、洗浄液で洗浄完了後に、洗浄液側のバルブを閉止
すれば、エレメントの回転と、噴霧軸からのエア圧によ
りエレメントに付着している洗浄液を吹き飛ばし直ちに
乾燥状態とする利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案装置の構成を示す一部断面図である。 １・・・・・・洗浄器、４・・・・・・噴霧軸、５・・
・・・・噴孔、６ａ。 ６ｂ・・・・・・ホルダ、７・・・・・・ファン、９・
・・・・・エアノズル、１０・・・・・・ドレーン、１
１・・・・・・洗浄液タンク、１３・・・・・・バルブ
、２０・・・・・・エアタンク、２２，２４・・・・・
・バルブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄器内に、先端を閉塞した管の管壁に洗浄液の噴孔を
   複数個開設せる噴霧軸を固設し、との噴霧軸をエレメン
   ト内部に位置してエレメントを保持するホルダを前記噴
   霧軸上に回転自在に支持すると共に、ホルダにはファン
   を形成し、このファンに回転力を付与するエアノズルを
   対向して設置し、前記噴霧軸と洗浄液タンクとを管路接
   続するト共に、前記エアノズルとエアタンクとを管路接
   続し、さらに洗浄液管路とエア管路とを管路接続したこ
   とを特徴とするエレメント洗浄装置。