JPS58156515A - 膨張黒鉛の製造方法 - Google Patents

膨張黒鉛の製造方法

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JPS58156515A
JPS58156515A JP57038108A JP3810882A JPS58156515A JP S58156515 A JPS58156515 A JP S58156515A JP 57038108 A JP57038108 A JP 57038108A JP 3810882 A JP3810882 A JP 3810882A JP S58156515 A JPS58156515 A JP S58156515A
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JP
Japan
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graphite
compound
intercalation compound
ternary
tetrahydrofuran
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JP57038108A
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English (en)
Inventor
Michio Inagaki
道夫 稲垣
Mototsugu Sakasai
基次 逆井
Kenji Ito
健児 伊藤
Teruhisa Kondo
照久 近藤
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Toyo Tanso Co Ltd
Original Assignee
Toyo Tanso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は膨張黒鉛の製造方法に関する。更に詳細には、
シート状、jテープ状、リング状、ブロック状などの形
状を有する黒鉛製品の材料に適した膨張黒鉛の製造方法
に関する。
従来、膨張黒鉛は、特公昭44−23966号明細書に
あるように、一般に天然黒鉛、キッシュ黒鉛または熱分
解黒鉛を濃硫酸および濃硝酸よシ成る酸化浴中に適当な
時間、温度で浸漬処理して得られる湿潤した黒鉛粒子(
以下しばしば単に湿潤黒鉛粒子と呼ぶ)すなわち黒鉛層
間化、合物を水洗し、温度1000℃まで加熱し、C軸
方向(炭素層に垂直な方向)に80倍以上、望ましくは
100〜300倍に膨張させて得られる。こうして得ら
れた低嵩密度の膨張黒鉛は、黒鉛本来の耐熱性、耐薬品
性、潤滑性をそなえてお)、又、何らの接着剤または膠
着剤を使用せずに圧縮成形又は40−ル成形されてシー
ト状あるいはリング状等に成形することができるので、
ガスケットやバッキング等に賞月されていることは周知
である。
一般に、湿潤黒鉛粒子は、95−98%という極めて高
い濃度の濃硫酸を含む酸化媒体、例えば、濃硫酸と硝酸
、過塩素酸、クロム酸、過マンガン酸カリウム、沃素酸
、または過沃素酸などとを組合せた酸化剤、特に典型的
な酸化剤として濃硝酸あるいは過塩素酸と濃硫酸よシな
る酸化媒体で酸化処理して得られることが多い。これら
の方法ではいずれも高濃度の濃硫酸を用いるために作業
上程々の危険を伴ない、使用した高濃度の酸化媒体の処
理に困難を伴ない、コスト的にも負担が太きく、経済性
も悪い。
又、上記の濃硫酸、硝酸、過塩素酸を用いる方法で得ら
れる湿潤黒鉛粒子を加熱膨張せしめた芋虫状の膨張黒鉛
を加圧成形してなる可撓性黒鉛製品は、硫黄、窒素又は
塩素の化合物の残留を避は得られない。これは酸化処理
された湿潤黒鉛粒子の膨張工程が高温ではあるが、短時
間で急速になされることに原因しておシ、そのままでは
かなりの硫黄化合物、窒素化合物あるいは塩素化合物が
残留、固定化される。これら化合物を除去するため、膨
張黒鉛が空気中の酸素で酸化されない温度領域で長時間
熱処理しても、完全な除去は困難でアシ、経済的ではな
い。しかも黒鉛に残留する硫黄、窒素又は塩素の化合物
は該黒鉛成形製品がシール材などに適用された場合、接
触する金属、例えばステンレス鋼゛−の耐食性不動態皮
膜を破壊、溶解して孔食あるいは隙間腐食を惹起、助長
し、実用上問題がある。また、これら残留元素は黒鉛製
品を電極など電気化学的用途に応用するとき、好ましく
ない結果をもたらす欠点がある。
上述の化学薬品浸漬法に伴なう諸欠点を改善する方法と
して、濃硫酸又は濃硝酸を電解液とする・電解槽内にお
いて、黒鉛を陽極として電解酸化することにより黒鉛層
間化合物である黒鉛重硫酸塩又は硝酸塩を得て、これを
加熱膨張させることによシ膨張黒鉛を得る方法が提案さ
れている。この方法においては硫酸等の濃度が浸漬法に
比べて低濃度で済み、又、種々の問題をはらむ強力な酸
化剤の付加的使用を必要としない。又、特公昭56−1
8532号明細書に開示されているように、黒鉛と反応
して黒鉛層間化合物を作る酸を含む電解液中で、黒鉛を
陽極として一旦黒鉛層間化合物を生成させた後、生じた
黒鉛層゛間化合物を陰極として電解還元して過剰の酸を
黒鉛層間から追い出して得られた化合物を、膨張化のだ
めの加熱処理を施すことによシ膨張黒鉛を製造する方法
が提案されている。しかし、上記2つの、電解によって
得られる黒鉛層間化合物を膨張させる膨張黒鉛の製造法
においても、硫黄化合物、窒素化合物の膨張黒鉛中への
残留は避けられず、浸漬法で得られた膨張黒鉛と同様に
、シール材等に適用された場合、接触金属を腐食するの
で好ましくない。
以上の説明から明らかなように上記いずれの従来法にお
いても濃硫酸、濃硝酸、過塩素酸等の強酸を使用するた
め、湿潤黒鉛粒子製造後の酸の廃液処理、加熱処理によ
って膨張させる際に発生する廃ガス中のSo、NOある
いは塩素化合物ガス!         ! の処理が公害対策上問題となり、又膨張黒鉛に残留する
硫黄、窒素、塩素等の化合物が、その製品の実用上問題
を起こすなど様々な問題を持っている。
そこで本発明者らは上記の問題を解決すべく鋭意研究を
重ねた結果、本発明に到達したものである。
従って本発明の一つの目的は、金属の錆の要因となる硫
黄化合物、塩素化合物又は窒素化合物を含まない膨張黒
鉛を製造する方法を提供することである・ 本発明の他の目的は、上記の方法にして、多大な費用の
かかる公害防止設備を必要としない膨張黒鉛の製造方法
を提供することである。
更にまた本発明の他の一つの目的は、従来の方法よシも
低い加熱温度でも製造可能であシ、又黒鉛層間に挿入さ
れた物質を回収して再利用することのできる経済的な膨
張黒鉛の製造方法を提供することである。
前記及びその他の諸口的、諸特徴及び諸利益は、以下に
記載する詳細な説明から明らかになろう。
本発明によれば、リチウム、カリウム、ルビジウム及び
セシウムから選ばれた少なくとも1種のアルカリ金属、
テトラヒドロフラン及びベンゼンから選ばれた1種の有
機分子及び黒鉛からなる黒鉛三元層間化合物及び/まだ
はその残存化合物を加熱膨張せしめることを特徴とする
膨張黒鉛の製造方法が提供される。
本発明に用いられる、リチウム、カリウム、ルビジウム
及びセシウムから選ばれた少なくとも1種のアルカリ金
属、テトラヒドロフラン及びベンゼンから選ばれた1種
の有機分子及び黒鉛からなる黒鉛三元層間化合物(以下
、しばしば単に三元眉間化合物と呼ぶ)及びその残存化
合物(以下、しばしば単に残存化合物と呼ぶ)について
説明する。
本発明に用いられる三元層間化合物及びその残存化合物
は、CxLipK、RbrCs8(Org)yで表わさ
れる。
ここでOrgはテトラヒドロフラン(以下、しばしば単
にT)IFで表わす)又はベンゼン(以下、しばしば単
にBzで表わす)を表わす。pl q r r + !
lは各々θ〜1を表わすが、但しp + q + r 
+ ts = 1である。Xは一般に72≧X≧12、
好ましくは36≧X≧24である。又yは、三元層間化
合物の場合3≧y≧1であり、三元層間化合物の残存化
合物の場合0<y<1、好ましくは0.1 < y <
 1  である。
本発明に用いられる三元層間化合物の製造方法を以下に
示す。リチウム、カリウム、ルビジウム及びセシウムか
ら選ばれた少なくとも1種のアルカリ金属、テトラヒド
ロフラン、黒鉛から成る三・j   光層間化合物を得
る一つの方法としては、リチウム、カリウム、ルビジウ
ム及びセシウムから選ばれた少なくとも1種のアルカリ
金属と充分に乾燥させた黒鉛の混合物を10−1〜10
−、、’Hgの真空状態で密閉された状態に保持し、約
200〜400℃の温度で約2〜48時間加熱すると、
上記アルカリ金属が黒鉛層間に取り込まれた形の黒鉛層
間化合物(以下、しばしばアルカリ−黒鉛層間化合物と
呼ぶ)が得られ、このアルカリ−黒鉛層間化合物をテト
ラヒドロフラン中へ浸し、その後アントラセンを加えて
窒素ガス気流中(0,8〜10atm)、−10〜50
℃の温度で充分攪拌して反応させて三元層間化合物を得
る方法がある。上記アルカIJ −黒鉛層間化合物を得
る際の反応においては、原料黒鉛の炭氷1モルに対し、
上記アルカリ金属0.125〜1.25モルが用いられ
る。又、三元層間化合物を得る際には、テトラヒドロフ
ランの使用量に上限はないが、一般にアルカリ−黒鉛層
間化合物を構成している炭素1モルに対しテトラヒドロ
フランは0.083〜8.3モルが用いられ、アントラ
センは0.083〜0.25 モル用いられる。但し、
テトラヒドロフランの使用量は、実際の操作上0.33
モル以上が好ましい。父上記三元層間化合物を得る別の
一つの方法としては、上記の方法において、リチウム、
カリウム、ルビジウム及びセシウムから選ばれた少なく
とも1種のアルカリ金属と充分に乾燥させた黒鉛の混合
物を加熱する代わシに、連通した二りの容器に上記アル
カリ金属と黒鉛を別々に保持し、加熱して反応させる双
子炉法でアルカリ−黒鉛層間化合物を得て、その後上記
と同様にして上記の三元層間化合物を得る方法がある。
双子炉法におけるアルカリ−黒鉛層間化合物製造条件は
前述のアルカリ−黒鉛層間化合物の製造条件と同じであ
る。又、上記三元層間化合物を得る更に別の方法として
は、テトラヒドロフラン中ヘアントラセンを入れ、その
後、リチウム、カリウム、ルビジウム及びセシウムから
選ばれた少なくとも1種のアルカリ金属を入れ、窒素ガ
ス気流中(0,8〜10atm)、−10〜50℃の温
度で充分攪拌し均一な溶液にしだ後、充分乾燥させた黒
鉛をその中に浸して、更に充分攪拌して反応させて上記
の三元層間化合物を得る方法がある。この方法において
は、テトラヒドロフランの使用量に上限はないが、一般
に、原料黒鉛の構成炭素1モルに対して0.083〜8
.3モルが用いられる。但し、実際の操作上、下限は0
.33モル以上が好ましい。又アントラセン及びアルカ
リ金属は原料黒鉛の構成炭素1モルに対して、それぞれ
0.083〜0.83モル、0.125〜1.25モル
用いられる。又単にアルカリ−黒鉛層間化合物をテトラ
ヒドロフラン中へ浸漬して、窒素ガス気流中(0,8〜
10 atm )、−10〜50℃の温度で充分攪拌す
るだけでも三元層間化合物を製造することができる。こ
の方法においてもテトラヒドロフランの使用量に上限は
ないが一般にアルカリ−黒鉛層間化合物を構成している
炭素1モルに対して0.083〜8.3モルが用いられ
る。但し、実際の操作上、下限は0.33モル以上が好
ましい。
上に述べた方法の内でアントラセンが用いられている場
合、アントラセンの代わシにフェナントレン、ペンゼ/
、ビフェニル、ペリレンヲ用いて上記三元層間化合物を
製造することもできる。その際のフェナントレン、ぺ/
ゼン、ビフェニル、ヘリレ/の各々の使用量はアントラ
センの使用量と同じである。
テトラヒドロフランの代わシにベンゼンを含んだ三元層
間化合物を得る方法としては、上記の、リチウム、カリ
ウム、ルビジウム及びセシウムから選ばれた少なくとも
1種のアルカリ金属、テトラヒドロフラン及び黒鉛から
なる三元層間化合物を得る方法の中で述べたと同様の方
法でアルカリ−黒鉛層間化合物を得た後、その得られた
アルカリ−黒鉛層間化合物をベンゼン中に入れ、その後
テトラヒドロフランを加え窒素ガス気流中(0,8〜1
0 atm )、−10〜50℃の温度で充分攪拌して
反応させて、ベンゼンを含んだ三元層間化合物を得る方
法がある。この際のベンゼンの使用量に上限はないが、
一般に、用いるアルカリ−黒鉛層間化合物を構成してい
る炭素1モルに対して0.125〜12.5モルが用い
られる。但し、実際の操作上、下限は0.5モル以上が
好ましい。又テトラヒドロフランはアルカリ−黒鉛層間
化合物を構成している炭素1モルに対して0.083〜
o、25モルが用いられる。この方法においてはテトラ
ヒドロフランの代ワシニ7ェナントレン、ビフェニル、
アントラセン、ペリレンを用いても製造可能である。そ
の際のフェナントレン、ビフェニル、アントラセン、ペ
リレンの使用量はテトラヒドロフランの使用量と同じで
ある。なお、上に述べたような三元層間化合物の製造方
法については、ベグウィン〔ペグウィン、七トン二″′
炭素″第13巻293頁(1975) ] [F、 B
eguin 、R,5etton + Carbon+
 13 +293(1975))やハムライ〔ハムウィ
、ドーザイン、デンネティン: 1976年炭素国際会
議(パーデン・パーデン)要旨集143頁(1976)
)(A、 Hamwi+Ph、Touzain+ L、
 Bonnetain、 ” carbon’76”a
t Baden−jladen、 Extended 
Abatract p、 143 (1976)]らに
よって報告されておシ公知である。
黒鉛層間化合物の同定法としては一般にX@回折法があ
る。例えば08にの組成を持っカリウム−黒鉛層間化合
物は面間隔が、5.34 、2.67 、1.78等に
回折線を与える。又C24K(THF)2の組成を持つ
テトラヒドロンラン−カリウム−黒鉛三元層間化合物は
面間、隔が9.03 、4.88 、2.99 、2.
23 、1.78゜1.49などに回折線を与え、C2
4K(Bz)sの組成を持つベンゼン−カリウム−黒鉛
三元層間化合物は面間隔が9.01.4.48.3.0
0.2.25等に回折線を与える。
本発明の方法に用いる三元層間化合物を創造するのに用
いられる黒鉛としては、天然黒鉛、石油コークス又は石
炭コークス、ピッチコークスなどの易黒鉛化炭素を黒鉛
化のだめの加熱処理に付して得られる通常の人造黒鉛、
キッシュ黒鉛、あるいは熱分解黒鉛などが用いられる。
製造する際には黒鉛粉の形で用いられ、その形状は鱗片
状、粒状のどちらでも良く粒径は、2oメツシユ(タイ
ラー)よシ細かいもの、好ましくは20〜500メツシ
ー(タイラー)のものを用いることができる。
本発明の方法に用いる三元層間化合物のリチウム、カリ
ウム、ルビジウム、セシウムは市販のものでよく、又テ
トラヒドロフラン及びベンゼンも市販のものを用いるこ
とができる。
本発明の方法に用いる前記した残存化合物は、リチウム
、カリウム、ルビジウム及びセシウムから選ばれた少な
くとも1種のアルカリ金属、テトラヒドロフラン及びベ
ンゼンから選ばれたH−+−1!−4r1種の有機分子
及び黒鉛からなる黒鉛三元層間化合物を室温で空気中に
自然放置することによって得られる。残存化合物は三元
層間化合物カミ空気中の水分によって徐々に分解して得
られるものであシ組成は一定していない。空気中の湿度
などに依存するが、一般に自然放置して一週間程度まで
のものが本発明の方法に好ましく用いられる。
残存化合物を得る別の方法としては、アルカIJ =黒
鉛層間化合物と有機分子が反応して、三元層間化合物が
生成した後、更に空気中、−10〜50℃の温度で、三
元層間化合物の得られた溶液を攪拌して残存化合物を得
る方法がある。この方法は空気中の水分が溶液中に入っ
てやはシ水分の影響で三元層間化合物が分解し残存化合
物になると思われる。残存化合物を得る更に別の方法と
しては、アルカリ−黒鉛層間化合物と有機分子が反応し
て三元層間化合物となった後、水−を加えて空気中−1
0〜50℃の温度で攪拌して残存化合物を得る方法もあ
る。
本発明に用いられる三元層間化合物の好ましい例として
は、C24K(THF)2 + C24K(Bz)3 
、”5bK(THF)2が挙げられ、残存化合物の好ま
しい例としては上記の三元層間化合物の残存化合物が挙
げられる。
本発明における加熱温度は100〜1400℃好ましく
は200〜1000℃である。加熱装装置は上記の温度
が得られるものであればどのようなものでも良い。一般
には電気炉を使用する。又加熱時間は2〜60秒、好ま
しくは10〜30秒であり、常圧で加熱を行なうことが
できる。
本発明における黒鉛の膨張層は10倍以上望ましくは8
0〜400倍である。
本発明においては適当な加熱温度条件等を選ぶことによ
って加熱膨張の際に発生するアルカリ金属の蒸気、テト
ラヒドロフラン蒸気、ベンゼン蒸気ヲコールドトラップ
を用いて回収し再利用することができる。
以下実施例によシ更に詳細に説明するが、本発゛)  
明は実施例の範囲に限定されるものではない。
空気中120℃で乾燥した50〜8oメツシユ(タイラ
ー)に粒度分布のブロードなピークを有する24〜20
0メツシユ(タイラー)のマダガスカル産鱗片状黒鉛粉
1o1及びカリウム5?をガラス容器に混合状態で入れ
、10−、、’Hg の真空状態にしてそのガラス容器
を密閉する。その後250℃で24時間加熱し反応させ
て金色のカリウム−黒鉛層間化合物C8Kを得た。
参考例2 参考例1と同様にして得られたC8K 14 ffを、
あらかじめモレキュラーシーブで充分脱水シタテトラヒ
ドロフラン200fI−中へ浸した後、その中へアント
ラセン17?を加え、窒素ガス気流中(1atm )室
温で20時間マグネチックスターラーを用いて攪拌反応
させてC24K(THF)2の組成を持つ黒鉛−カリウ
ム−テトラヒドロフラン三元層間化合物を得た。その後
、得られた三元層間化合物を濾過・分離した。
参考例3 参考例1と同様にして得たC8K 14 Pを、あらか
じめモレキュラーシーブで充分脱水じたベンゼン(Bz
)200fP中に浸した後、その中へテトラヒドロフラ
ン8fI−を加え、窒素ガス気流中(1atm )、室
温で20時間マグネチックスターラーを用いて攪拌反応
させてC24K(BZ )3の組成を持つ黒鉛−カリウ
ム−ベンゼン三元層間化合物を得た。その後、得られた
三元層間化合物を濾過・分離した。
参考例4 参考例1と同様にして得たC8K 14 Pを、テトラ
ヒドロフラン200i中へ浸して、窒素ガス気流中(1
atm )、室温で20時間マグネチックスターラーを
用いて攪拌反応させてC24K(THE)2の組成を持
つ三元層間化合物を得た。この三元層間化合物の沈殿物
を含んだテトラヒドロフラン溶i中へ水1.8g−を加
え3時間、空気中、室温でマグネチックスターラーを用
いて攪拌してC24K(THF)2の残存化合物を得た
。その後、得られた残存化合物を濾過・分離した。
参考例5 モレキュラーシーブでよく脱水したテトラヒドロフラン
200?中へアントラセン23 %入し、更にカリウム
51を入れた後、窒素ガス気流中(latm)、室温で
、マグネチックスターラーを用いて30時間攪拌して均
一な溶液を得た。その中へ120℃の乾燥機で充分乾燥
した50〜80メツシユ(タイラー)に粒度分布のブロ
ードなピークを有する24〜200メツシユ(タイラー
)のマダガスカル産鱗片状黒鉛粉10g−を添加して、
窒素ガス気流中(1atm )室温でマグネテックスタ
ーラーを用いて20時間攪拌すると、024K(THF
)2の組成を持つ三元層間化合物及びC36K(THF
)2の組成を持つ三元層化合物の混合物を得た。その後
、得られた三元層間化合物の混合物を濾過・分離した。
実施例1 参考例2で得られた三元層間化合物を石英管に入れて、
それを1000℃に加熱した電気炉中へ常圧で30秒間
入れると充分に膨張した膨張黒鉛を得た。得られた膨張
黒鉛のC軸方向の厚みを電子顕微鏡写真によって調べた
結果及び膨張倍数を第1表に示す。
実施例2 参考例3で得られた三元層間化合物を用いた以外は実施
例1と同様にして膨張黒鉛を得た。得られた膨張黒鉛の
C軸方向の厚みを電子顕微鏡写真によって調べた結果及
び膨張倍数を第1表に示す。
実施例3 参考例4で得られた024K(THF)2の残存化合物
を用いた以外は実施例1と同様にして膨張黒鉛を得た。
得られた膨張黒鉛のC軸方向の厚みを電子顕微鏡写真に
よって調べた結果及び膨張倍数を第1表に示す。
実施例4 参考例5で得られた三元層間化合物を用いた以外は実施
例1と同様にして膨張黒鉛を得た。得られた膨張黒鉛の
C軸方向の厚みを電子顕微鏡写真によって調べた結果及
び膨張倍数を第1表に示す。
第  1  表 上記のC軸方向の厚みは、各々のサンプルの10個の黒
鉛粒子、三元層間化合物の粒子又は膨張黒鉛粒の平均測
定値である。
特許出願人 稲 垣 道 夫 東洋炭素株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  リチウム、カリウム、ルビジウム及びセシウ
    ムから選ばれた少なくとも1種のアルカリ金属、テトラ
    ヒドロフラン及びベンゼンから選ばれた1種の有機分子
    及び黒鉛からなる黒鉛三元層間化合物及び/またはその
    残存化合物を加熱膨張せしめることを特徴とする膨張黒
    鉛の製造方法。
JP57038108A 1982-03-12 1982-03-12 膨張黒鉛の製造方法 Pending JPS58156515A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015105200A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 積水化学工業株式会社 薄片化黒鉛分散液及び薄片化黒鉛の製造方法

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