JPS5815515A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物

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JPS5815515A
JPS5815515A JP11298781A JP11298781A JPS5815515A JP S5815515 A JPS5815515 A JP S5815515A JP 11298781 A JP11298781 A JP 11298781A JP 11298781 A JP11298781 A JP 11298781A JP S5815515 A JPS5815515 A JP S5815515A
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JP
Japan
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maleimide
polybutadiene
bismaleimide
aliphatic
resin composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP11298781A
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English (en)
Inventor
Masayuki Oba
正幸 大場
Hikotada Tsuboi
坪井 彦忠
Nobushi Koga
信史 古賀
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱性に優れた硬化物を与える樹脂組成物に関
し特に耐湿性、寸法安定性、接着性に優れ、銅張り積層
板において製造上の作業性が改善された硬化性樹脂組成
物に関する。
耐熱性に優れた電気絶縁材料としてはポリイミドが最も
良く知られているが、加工性に短点があって、その前駆
体であるポリアミド酸の形で成形加工しつつイミド化反
応を行なって硬化する煩雑な工程の採用を余儀なくされ
、更にイミド化工程で副生ずる水による発泡、ふくれ等
の問題があった。この点を改良した材料にアミン化合物
変性ビスマレイミド樹脂がある。しかし該ビスマレイミ
ド樹脂はアセトン、メチルエチルケトン等の汎用有機溶
剤に溶は難く、例えば溶液状含浸ワニスとして用いるに
は、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のような
高沸点かつ吸湿性の強い極性有機溶剤にのみ溶解する不
利な性質を有している。しかもかかる有機溶剤は、皮膚
からの浸透性14テ が犬で毒性が強く安全衡生上好ましくなく、かつ高価で
あり経済性に欠ける、ビスマレイミド樹脂との親和性に
富んでいるため樹脂からの除去が困難で硬化物中に残存
しその物性に悪影響を及ぼすなどの問題を有している。
一方、二重結合を有するポリブタジェンはラジ −カル
重合開始剤の存在下に積層成形することにより電気特性
に優れ、しかもかなりの耐熱性、良好め高密度配線基板
用の信頼性の高い材料として関心が高まりつつある。し
かもポリブタジェンは、通常9有機溶剤に可溶であり、
特に高沸点の極性溶剤を使用する必要がなく使用上の制
約が少ない。
しかしながらポリブタジェン単独では高温における物性
、例えば寸法安定性、接着性などが大幅に劣るという欠
点を有していた。
従ってそれぞれ優れた性能を有するビスマレイミド樹脂
とポリブタジェンとを混合または反応させると両成分の
欠点を補い、それぞれの特徴を生かした樹脂組成物が得
られることが期待されるが両成分は性質が大きく異なり
、相溶性に欠けるため均一な組成物とすることは困難で
あった。例えハN、 N’ −(/’ fレンジ−p−
フェニレン)ビスマレイミドト1,2−ポリブタジェン
からは含浸ワニスとして実際に使用できるような均一な
組成物は得られず、ずなわら固化合物を比較的溶解する
有機溶剤(例えば1,71−ジオキサン)を使用して、
N、 N’ −(メチレンジ−p−フェニレン)ビスマ
レイミド溶液と1,2−ボリフリジ′エン溶液を充分に
攪拌しても通常、積層板製造用に使用可能な濃度では両
成分が分離し、これより実用に而1える性能を有する製
品の製造は殆んど不可能であった。
本発明者らはマレイミド系樹脂とポリブタジェンより成
り、低沸点の汎用有機溶剤に可溶で、プリプレグの調製
が容易な熱硬化性樹脂組成物であり、しかも優れた面1
熱性、電気特性を保持しつつ寸法安定性、可撓性、基材
への接着性が改善された樹脂組成物を得る目的で鋭意研
究を重ねた結果脂肪族マレイミド、モノマレイミド化合
物を含有するマレイミド化合物を併用することによりポ
リブタジェンとの相溶性が向上し、従来の問題が解決さ
れることを見出し本発明を達成した。
すなわち、本発明は(1)a、少なくとも1種の脂肪族
マレイミド、1〕、前記aとは異なる71/イミド化合
物およびC0二重結合を有するポリブタジェンの少なく
とも1種から成り、1〕のマレイミド化合物中に1〜5
0重量係のモノマレイミド化合物を含有する熱硬化性樹
脂組成物および(2)前記a。
脂肪族マレイミド、1〕、マレイミド化合物、C1二重
結合を有するポリフリジエンから成る熱硬化性樹脂組成
物に必要に応じて更に硬化触媒を含有して成る熱硬化性
樹脂組成物である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物に使用される脂肪族マレイ
ミドは通常のビスマレイミド樹脂に比べ著しく有機溶剤
への溶解性が優れており、かつポリブタジェンとの相溶
性が極めて良好である。そのため従来ではビスマレイミ
ド樹脂とポリブタジェンより成る均一な組成物を得るこ
とが殆んど不可能であったものが脂肪族マレイミドを成
分として用いることにより均一な組成物を得ることがで
きるようになり、更にN、 N’ −(メチレンジ−p
−フェニレン)ビスマレイミドに代表されるようにポリ
ブタジェンとの相溶性に欠点があった芳香族ビスマレイ
ミドを併用しても均一な組成物を得ることに成功したの
である。またI〕のマレイミド化合物の重量の1〜50
%に相当する割合でモノマレイミド化合物を存在させる
とマレイミド化合物とポリブタジェンとの相溶性が更に
改善され、安定なワニスの製造が可能であることが明ら
かになった。しかもビスマレイミド樹脂を含有する組成
物に従来使用されていたN、N−ジメチルホルムアミド
、N、N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン等の極性有機溶剤を用いなくても通常の比較的
低鏝聰の汎用有機溶剤を使用して充分目的が達成できる
ので作業性はもとより積層板等の製品から溶剤を除去す
ることが容易になり、品質を大幅に改善することができ
た。
本発明の組成物に使用される脂肪族マレイミドおよびマ
レイミド化合物は、マレイミド基の不飽和結合がポリブ
タジェンの不飽和結合と強固な結合を形成し、耐熱性は
もとより高温における機械強度の優れた成形物を提供す
ることができ、しかもポリブタジェンの有する優れた電
気特性を充分保持し、脂肪族マレイミドの有するエーテ
ル結合によると推定される基材との接着能力の向上をも
たらすため、高性能と高い信頼性が要求される電子、電
気機器分野向けの材料として極めて望ましい特性を備え
ている。
本発明において使用される脂肪族マレイミドはマレイミ
ド残基が式 %式% (式中、111 、R2、R3、TLaおよび几5は同
一であっても異なってもよく炭素原子数1〜10の直鎖
または枝分れした1〜3価の脂肪族炭化水素基またはそ
れがアルコキシ基、ヒドロキシ基もしくはハロゲンで置
換されたものであり、”a、b、c、x、yおよび2は
1以上の数を示す。)で表わされる構造をもつ脂肪族エ
ーテル基である化合物である。
 7− かかる脂肪族マレイミドの極めて代表的な具体例イミド
、N、 N’ −4,7−ジオキサデカン下1.10−
ビスマレイミド、N、N’−6,6,9−’l−リオキ
ザウンデカンー1,11−ビスマレイミド、N、 N’
L−4,q−ジオギザドデカン−1,12−ビスマレイ
ミド、N、 N’ −4,7,10−)リオキサトリデ
カンー1.13−ビスマレイミド、N、 N’ −7−
ノブ−ルー4,1〇−ジオキザトリデカンー1,16−
ピスマレイミド、N、 N’ −3,6,9,12−テ
トラオキザテ)・ラブカン−1,14−ビスマレイミド
、N、 N’−ろ、 6.9.12.15−ペンタオキ
ザヘプタデカン−1,17−ビスマレイミド、ビス(6
−N−マレイミドプロピル)ポリテトラヒドロフラン、
さらには次式の OO (式中、a−26,56もしくは631であり、8− 以後それぞれBMT  I)=230、BMI  D−
400、もしくはrlMT  D−2000と略記する
。)1 (式中、a −1−c−35、b=13.5.205も
しマレイミド基中の不飽和炭素原子に結合した水素原子
が適宜、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、フ
ェニル基、ノドキシ基などで置換された化合物も用いら
れる。また脂肪族マレイミドは単独で使用するほか2種
以上混合して使用することが可能である。なお前記BM
I  D−250、IIMTD−400、rlMT  
D−2000およびTMI  T−405のビスまたは
トリマレイミドは、三井テキザコケミカル(株)社より
市販されているシェフアミンD −230、同D−40
0.同D−2000および同T−406の商品名をもつ
ポリオキシプロピレンアミンに無水マレイン酸を反応さ
せる公知の方法により製造される。
本発明において使用されるマレイミド化合物はマレイミ
ド残基が例えば、炭素原子数50以下の直鎖または分岐
状アルキル基、フェニル基、置換フェニル基、ベンジル
基、置換ヘンシル基、シクロヘキシル基、置換シクロヘ
キシル基、または式(式中、几6およびWは同一か異な
り、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル
基、シアスアノ ノ基、アルコキシ基、カルボキシル基である。)で示さ
れる基でもよく、また、例えば炭素原子数50以下の直
鎖または分岐状アルキレン基、フェニレン基、ft換フ
ェニレン基、シクロヘキシレン(上式中、n′は1〜乙
の整数である。)で示される基でもよい。
さらにマレイミド残基は、単結合または不活性な原子も
しくは基により結合したいくつかのフェニレン基、置換
フェニレン基、シクロヘキシレン基、置換シクロヘキシ
レン基を表わすことができる。」二記の不活性な原子も
しくは基としては、例えば−〇−および−S −1炭素
原子数1〜乙のアルキレン基、炭素原子数1〜50のア
ルケニレン基、−a o−1−5o2−1−Nn・7−
1−N=N−1−00N IIス−P(0)助へ −0
0,N 1.1−D−NHOO−1(上式中、几7は水
素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基、
置換フェニル基、シフなどを挙げることができる。
さらに価数が6以上のマレイミド残基としても広範囲の
ものを含むが、例えば式 たはさらに還元によって得られる樹脂の骨格として、一
般式(D (式中、d′は1〜20の範囲の数を表わし、Aは一般
式(損 o = A      (1) のアルデヒドまたはケトンに由来する炭素数1〜8の2
価の炭化水素基を示す。但し、式(II)における酸素
原子はA基の1個の炭素原子に結合している。また式(
Hにおける核は、不飽和でも部分的に飽和されていても
完全に飽和されていても良い。
)で表わされる構造を含むことができる。さらに式(1
)で表わされる残基は、 で表わされる分岐構造を含むことができる。
アニリンホルムアルデヒド樹脂の一部は、ポリインシア
ナート原料として工業的規模で製造されており、例えば
MDA−150(三井東圧化学(株)凱以後MDA−1
50と称す)は淡黄色の粘稠な液体でアミノ基含有量が
L5.5wt%以上のものである。
これはアミノ基を無水マレイン酸との反応により容易に
マレイミド化できるため、本発明に使用可能な式(1)
の構造を有するマレイミド化合物を得るととができる。
かかるマレイミド化合物の具体例としては、モノマレイ
ミドとしてN−エチルマレイミド、N−プリルマレイミ
ド、N−0,Inまたはp−メI・キシフェニルマl/
イミド、N−o、mまたはp−クロロフェニルマレ’f
 ミド、N−2−ニトロフェニルマレイミド、 N −
3,5−ジクロロフェニルマレイミド、N−0,mまた
はp−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−o、mまた
はp−カルボキシフェニルマレイミド、N−p−アリル
フェニルマレイミド、N−p−フルオロフェニルマレイ
ミド、N−4−ピリジルマレイミド、N−(2−メチル
−4−ヒ+)、)ル)マレイミド、N−ペンタクロロフ
ェニルマレイミド、N−o、mまたはp−アセトキシフ
ェニルマレイミド、N−p−、(1−メチル−1−(p
’−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニルマレイミド
、N−p−(+−メチル−1−(p′−アセトキシフェ
ニル)エチル〕フェニルマレイミド、N2−メチル−4
−(1’−メチル−1’−(3“−メチル−4〃−ヒド
ロキシフェニル)エチル〕フェニルマレイミド、N−ベ
ンジルマレイミド、N−4−キノリルマレイミド、N−
1−(または2−)ナフチルマレイミド、他のマレイミ
トトシテN、N′−エチレンビスマレイミド、N、N′
−m1’!たはp−フェニレンビスマレイミド、N、N
′−ヘキサメチレンビスマレイミド、N、N’−(メチ
レン−ジ−p−フェニレン)ビスマレイミド、N、 N
’ −(オキシ−ジ−p−フェニレン)ビスマレイミド
、N、 N’ −(チオ−ジ−p−フェニレン)ビスマ
レイミド、N、N’−(スルホニル−ジ−p−フェニレ
ン)ビスマレイミド、N、N’−(スルフィニル−ジ−
p−フェニレン)ビスマレイミド、N、N’−(メチレ
ン−ジー1,4−シクロベキシレン)ビスマレイミド、
N、 N’ −(イソプロピリデン−ジ−p−フェニレ
ン)ビスマレイミド、N、 N’ −m −キシリレン
ビスマレイミド、N、N′−p−キシリレンビスマレイ
ミド、N、N’−(イミノ−ジーl)−フェニレン)ビ
スマレイミド、 N、 N’ −2,4−トリレンビス
マレイミド、N、N’=(メチレン−ジー3−クロロ−
p−フェニレン)ビスマレイミド、’N、N’−(メチ
レン−ジー3−メチル−1,4−フェニレン)ビスマレ
イミド、N、N’−(ビニレン−ジ−p−フェニレン)
ビスマレイミl’、4− メfルー 2.4−ビス(p
−N−マレイミドフェニル)ペンタン、N、N’−1,
4−ナフチレンビスマレイミド、N、N’−2,4−ピ
リジンビスマレイミド、トリス(4−N−マレイミドフ
ェニル)ホスフェート、トリス(4−N−マレイミドフ
ェニル)チオホスフェート、2.4.6−1−リス(4
’−N−マレイミドフェノキシ)S−トリアジン、5(
または6)−N−マレイミド−1−(4’−N−マレイ
ミドフェニル)−1゜3、5− )リスチルインダン、
ポリ(フェニレンメチレン)ポリマレイミド(例えば、
MDA−150のマレイミド化合物、以後PMI−2と
略記する。)ポリ(シクロヘキシレンメチレン)ポリマ
レイミドなどを挙げることができ、また以上のマレイミ
ド化合物のマレイミド基中の不飽和炭素に結合した水素
原子が適宜、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基
、フェニル基などで置換された化合物もまた用いられる
。これらのモノマレイミド及び他のマレイミド化合物夫
々は、単独でも2種以上の混合物としても使用される。
本発明の樹脂組成物に用いられる二重結合を有するポリ
ブタジェンの例としては、1,2−ポリブタジェン、シ
ス−1,4−ポリブタジェン、1.2−ポリブタジェン
単位の第5級炭素に無水マレイン酸を付加したマレイン
化−1,2−ポリブタジェン、分子内に一部オキシラン
酸素を有するエポキシ変性1,2−ポリブタジェンなど
を挙げることができる。上記の1,2−ポリブタジェン
は通常、ペンダント二重結合を有する1、2−ブタジェ
ン単位をポリマー鎖中に50モルチ以上含み、数平均分
子量が500,000付近のものまでが使用できる。市
販品として容易に入手できるものとしては数平均分子量
が500〜5,000の範囲にある比較的低分子の粘稠
な液状タイプと数平均分子量が50.ODD〜200.
000の範囲にある室温で固体のタイプが一般的である
。またエポキシ変性1,2−ポリブタジェンはエポキシ
当量が100〜700の範囲にあることが望ましい。エ
ポキシ当量が700を超えると接着能力が低下し、一方
エボキシ当量が100より小さいと1,2−ポリブタジ
ェンの優れた電気特性が損われるようになる。
二重結合を有するポリブタジェンを組成物としてワニス
化し、実際に使用するにはその態様に応じた好ましい粘
度、流れ特性、含浸性をもたせるために、最適な分子量
範囲のポリブタジェンを選択することが可能であり、分
子量範囲の異なる2種以上の1,2−ポリブタジェンを
混合したり、1.2−ポリブタジェンとその誘導体、例
えばエポキシ変性1,2−ポリブタジェンを混合して使
用することもできる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物に才6いて各成分の含有量
は前記モノマレイミド化合物以外は特に制約はないが、
脂肪族マレイミドは該71/イミドと他のマレイミド化
合物との合計量に対して1〜99重量係の範囲、好まし
くは5〜95重量係重量間が適当である。脂肪族マレイ
ミドの含有量が上記の範囲を上まわると組成物の硬化性
が悪くなり、一方上記の範囲を下まわると硬化して得ら
れる硬化物は柔軟性および靭性が低下する。またモノマ
レイミド化合物の含有量はl)のマレイミド化合物の全
量を基準として1〜50重量係の範囲である。
モノマレイミド化合物の含有量が上記範囲を上まわイ)
と硬化物の物性が明らかに低下し、一方上記範囲を下ま
わるとマレイミド化合物とポリブタジェンとの相溶性改
善効果が殆んど認められない。
特に好ましいモノマレイミド化合物の含有量は、5〜4
0重量係重量間である。つぎに二重結合を有するポリフ
リジエンの組成物中の含有量は、硬化物の所望の性能に
応じて広範囲に変化させることができるが、脂肪族マレ
イミド、bのマレイミド化合物および該ポリブタジェン
の合計量に対して5〜95重量係重量間、好:t’ シ
<は10〜90重量係の範囲が適当である。ポリブタジ
ェンの占゛有搦が上記の範囲を上まわると高温における
硬度、曲げ強度などの機械的物性が著1〜く低下して実
用」二支障を来たすようになり、一方上記の範囲を下ま
わると得られる組成物の有機溶剤に対する溶解度が著し
く減少し、汎用の有機溶剤には殆んど溶解しなくなるた
め、本発明の組成物としての長所が失なわれる。またポ
リブタジェン成分によって期待される電気的特性の向上
効果も殆んど認められなくなる。
本発明の組成物において硬化触媒は必らずしも必須の成
分ではないが、必要に応じて1種類以上使用することが
できる。この場合、その使用量に制約はない。しかし本
発明の組成物によって発揮される優れた効果に支障な来
ず程の量を使用すべきでなく、本発明の組成物の性能を
向」ニさせる範囲に限定されるべきである。必要に応じ
て使用される硬化触媒としては三フッ化ホウ素モノエチ
ルアミン錯体、三フッ化ホウ素ピペリジン錯体などの三
フッ化ホウ素アミン錯体、トリエチルアミン、N、N−
ジメチルベンジルアミン、ヘキザメチレンテトラミン、
N、N−ジメチルアニリンなどの第6級アミン、テトラ
メチルアンモニウムブロマイドなどの第4級アンモニウ
ム塩、トリフェニルボレート、トリクレジルボレートな
どのボレート化合物、N−メチルイミダゾール、N−フ
ェニルイミダゾールなどのイミダゾール化合物、酢酸亜
鉛、酢酸ナトリウム、チタンアセチルアセトネート、ナ
I−IJウムメチラートなどの金属化合物、無水マレイ
ン酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、ナジック酸無
水物、無水ピロメリット酸などの酸無水物、ジクミルパ
ーオキ丈・イド、t−ブチルパーベンゾエート、メチル
エチルケトンパーオキサイドなどの過酸化物、アゾビス
イソブチロニ) IJルなどのアゾ化合物を挙げること
ができる。硬化触媒の好ましい使用量は通常、これまで
説明してきた樹脂組成物主成分全重量の01〜10重量
係である。
本発明の組成物はいずれも単に適宜加熱混合して均一相
とする無溶剤タイプ、および溶液の形態で使用できる。
溶液の場合、使用する溶剤に制約はないが、好ましい溶
剤の具体的な例としてアセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケト
ン類、n−ヘキサン、シクロヘキザンなどの炭化水素類
、ジエチルエーテル、エチルセロソルフ、メチルセロソ
ルブ、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどの
エーテル類、クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロ
エタン、四塩化炭素などの塩素化合物、ベンゼン、トル
エン、o、mS まタハp−4シレン、メシチレン、o
、mまたはp−クレゾール、クロロヘンゼンナトの芳香
族化合物、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール、2−メトキシエタノールなどのアルコール類、
アセトニトリルなどのニトリル類、酢酸メチル、酢酸エ
チル、2−エトキシエチルアセテートなどのエステル類
等を挙げることができる。またN、N−ジメチルホルム
アミド、N、N−ジメチルアセトアミド、N’ −メチ
ル−2−ピロリドンなどの極性溶剤を使用しても勿論溶
液状の組成物が得られるが、これら溶剤は前述したよう
な欠点があるので特別の目的のため以外の使用は控える
方が好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物には必要に応じて本発明の効
果の発揮を阻害しない範囲で粉末、粒あるいは繊維状の
補強剤、充填剤、増粘剤、離型剤、ビニルエトキシシラ
ンなどのカップリング剤、難燃剤、耐炎剤、顔料および
着色剤やその他の助剤等を添加することができる。
本発明の硬化性樹脂組成物は各成分を単に混合した混合
系、あるいは任童の2成分以上を予備反応させてプレポ
リマー化した後、残余の成分と共に所望の組成物を調製
した系で使用することができ、含浸用、プリプレグ用、
被覆用および積層用フェノ、成形材木1、塗料、接着剤
、シーラントなど広範囲の用途を有するものであり、硬
化物とする硬化条件は組成、硬化物の形態によって変化
する。一般に本発明の組成物は接着剤層、塗膜として基
材に塗布するか、または粉末、ペレットさらにはガラス
布のような基材に含浸させた状態で成形または積層した
後加熱して硬化する。硬化温度は一般的には0〜350
°01好ましくは50〜600°Cの範囲にあるのがよ
い。硬化時間は硬化物の形態に左右されるが一般的には
60秒〜20時間の範囲で樹脂成分が完全に硬化するに
充分な時間を選べば良い。さらに成形品、積層品または
接着構造物などの製造に用いる場合には、加熱硬化時に
圧力をかげることが望ましく、適用圧力の範囲は1〜1
50h/crlでよい。なお、本発明の組成物の硬化法
として可視光線、紫外線、X線、γ線などの電磁波を用
いることも可能である。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお
実施例中の部および係は特記せぬ限り重量によった。ま
た実施例中の各種測定法は次の通りである。
混合液の状態:肉眼にて溶液が均一相であるか相分離を
呈するか判断する。
安 定 性 :均一溶液が調製後相分離を起すまでに要
した日数で示す。
ハンター・1熱性:JIS  0−6481により、半
田浴の温度を300°Cとし銅箔面にふくれ または、はがれの生じるまでに要し た時間を測定する。
銅箔剥離強度:JTS  0−6481による。
誘 電 率:JIS K−6911による(tMH2,
25°Cにおける値)。
誘電正接:JIS K−69Nによる(ずMH2,25
°Cにおける値)。
吸 水 率 :JIS K−6911による。
実施例1〜10 表1−1および1−2に示したようにN、 N’ −4
,7−シオキサデカンー1,1o−ビスマレイミド(以
後FBMI−1と略記する。以後同様にして記号のみ示
す)、N、N’−!r、6.9−)ジオキサウンデカン
−1,11−ビスマレイミド(FBMI −2)、N、
 N’ −4,9−ジオキサドデカン−1,16−ビス
マレイミド(pBMx−3)、N、 N’ −4,7,
10−)ジオキサトリデカン−1,13−ビスマレイミ
ド(FBMT−4)、シェフアミンD−230のビスマ
レイ24− ミド(F113MI −5)、シェフアミン1)−40
0のビスマレイミド(FBMI−6)、N−(2−メト
キシフェニル)マレイミド(MI−1)、N −p −
1−IJルマレイミド(MI−2)、N−フェニルマレ
イミド(MI−3)、N−(4−ヒドロキシフェニル)
マレイミド(MI−4)、N−1) 7 C1−メチル
−1−(p’−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニル
マレイミド(MT −5) 、市販ノN、N’−(メチ
レンジ−p−フェニレン)ビスマレイミドであるビスマ
レイミドS(三井東圧化学株商品、BMI−1)、市販
のポリ(フェニレンメチレン)ポリマレイミドであるビ
スマレイミドM(三井東圧化学(株)商品、B’MI−
2)、市販のポリ(フェニレンメチレン)ポリマレイミ
ドヲ一部含有したビスマレイミドSかもなるビスマレイ
ミドM−20(三井東圧化学(株)商品、BMI −3
) 、N、 N’−Iη−フェニレン上1スマレイミド
(BMI−4)、数平均分子量120,000の熱可塑
型1.2−ポリブタジェン;rsa RB−slo (
日本合成ゴム(株)商品)、および数平均分子量115
0の液状1,2−ポリブタジェンNl5SOPBB−1
000(日本曹達(株)商品)さらに溶剤としてテトラ
ヒドロフランおよび1,4−ジオキサンより選ばれる化
合物を表1−1および1−2に示す割合で混合しホモミ
キサーで40分攪拌し、攪拌後の状態およびその後の溶
液の安定性を調べた。その結果を表1−1および1−2
に示した。
比較例1.2 脂肪族マレイミドおよび/またはマレイミド化合物を使
用しないほかは実施例1〜10に用いられた化合物より
選ばれたものを表1−2に示す割合で混合し、実施例1
と同様にして得られた溶液の状態を調べた。
その結果を表1−2に示した。
実施例11〜16および比較例3 前記FBMI−1、MI−2、BMI−2およびJST
L  RB−810さらに溶剤としてテトラヒドロフラ
ンより選ばれた化合物を表1−6に示す割合で混合し、
ホモミキサーで40分攪拌し攪拌後の状態およびその後
の溶液の安定性を調べた。その結果を表1−3に示した
さらに上記組成物の均一溶液にジクミルパーオキザイド
を全樹脂分の4重量部になるように加えさらにホモミキ
サーにて均一化した。この溶液から40°Cの減圧下に
溶剤を留去して組成物を得た。
この組成物を予め170°0に保持しである離型剤を塗
布したアルミ製の型に入れ、熱プレス機で、温度170
°0、プレス圧100 kQladで’30分圧縮成形
し樹脂板を得た。どの板の一部を切り出し、熱天秤にて
重量減少の様子を調べた。表1−3に該樹脂重量の5%
が減少した温度を示し耐熱性の目安とした。
なお熱天秤による測定は窒素気流中、毎分100Cの昇
温速度条件で行なった。
−Z/ − 表1−1 28− 表1−2 表1−3 実施例17 実施例1の均一溶液にジクミルパーオキサイドを全樹脂
分の45重FA、 %になるように加え、さら110°
Cで30分乾燥しプリプレグシートを得た。
このプリプレグシートを8枚重ねその上下に銅箔を置き
、熱プレス機で温度17000.プレス圧50 kQ 
/rAで40分圧縮成形して銅張り積層板を得た。その
後この積層板を20000のオーブン中で2時間アフタ
ーギュアーを行った。
実施例18〜20 実施例5.8および9の均一溶液にジクミルパーオキサ
イドを全樹脂分の45重量係になるように加え、その後
は実施例17と同様にして積層板を得た。
実施例17〜20で得た積層板のノ・ンダ画1熱性、銅
箔の剥離強度を測定した結果を表2に示した。
7:)1 − 表2 実施例21 FBMI 30部、MT−120部、BMI−260部
およびNl5SOPB  B−1000110部および
ジクミルパーオキサイド7部を100°0で溶融し、充
分に攪拌混合して均一溶融混合物を得た。
この混合物を予め110°Cに保持しである離型剤を塗
布したステンレス製の型に流し込み、減圧下に脱気した
後、除々に昇温し、150°Cで2時間、180°Cで
5時間、最後に200°Cで6時間加熱硬化した。室温
まで冷却1−た後、型より取り出し3闘×100闘X1
00mmの樹脂板(これは試験片である。)を得た。こ
の硬化した樹脂板の誘電率は2.76、誘電正接は0.
0064および吸水率は0.132係であった。
−6ン一

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) a、少なくとも1種の脂肪族マレイミドb、上
    記のaとは異なるマレイミド化合物および C0二重結合を有するポリブタジェンの少なくとも1種 から成り、bのマレイミド化合物中に1〜50重量係の
    モノマレイミド化合物を含有することを特徴とする熱硬
    化性樹脂組成物。 化触媒を含有して成る特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。
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