JPS5815132Y2 - 帯のこ盤における材料切断巾表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、帯のこ盤における材料切断巾表示装置に関す
るものである。

従来の帯のこ盤はテーブルに貼り付けただけのスケール
で、ガイドから帯のこ刃までの距離を計っていた。

しかし前記例では、帯のこ刃を交換した際に、帯のこ刃
の腰入れのバラツキ等から、ガイドに対して平行でなく
なる場合があり、帯のこ刃に平行になる様にガイドの再
調整が必要である。

このときガイドの平行度調整前後とでは、スケールに対
するガイドの位置が異なってくる。

しかも帯のこ刃の腰入れ等のバラツキによって、材料の
挽き曲がりを防止するため、第１図の如く、ガイド帯の
こ刃と平行よりも、むしろ、ガイド先端間隔を少なくす
る必要があり、前記ガイドとスケールとの位置が更に狂
ってくる。

第１図は、従来例を示し、帯のこ刃２がＡの状態のとき
に平行なガイド３はＢの位置にあり、帯のこ刃がＡ′の
状態のときに平行なガイドはＢ′の位置にある。

このとき、同じ切断中６であっても、スケール５は異な
った寸法を示すことになるため、帯のこ刃の先端に、ガ
イドの端面を接触させ、ガイドの端面と、スケールのＯ
目盛Ｃを合わせる、いわゆるスケールの０点合わせをす
る必要があった。

本考案の目的は、ガイドの傾き量に左右されることなく
、ガイド端面から、帯のこ刃、刃先端面までの距離を明
確に表糸し、挽き材の巾決め作業を簡便にすることと、
精度の高い切削中を得ることである。

帯のこ刃の慶大のバラツキで、挽き曲がりが生じないよ
うガイドを傾けて帯のこ刃と平行にするが、このときガ
イドの端面から、帯のこ刃刃先までの距離を示すスケー
ルの誤差を解消する機構であり、ガイドが傾斜のときに
生ずる寸法のズレを、スケールの移動の修正するもので
ある。

第３図で、テーブル１に設けた長穴８にスケールの凸部
９を挿入し、ガイド３の移動する方向に摺動可能にする
。

第４図に示すような構造のスケール移動用つまみ７をテ
ーブルに設けたネジ部にネジ込み、スケールの凸部９に
連結する。

上記構造から、第２図の如く、ガイド先端を帯のこ刃、
刃先に接触させ、スケールの０目盛Ｃをガイドの端面に
合わせるため、スケール移動用つまみ７をＤの如く回転
、Ｅの如く移動させることにより、スケール５がＦの方
向に移動し、前記スケールの目盛Ｃをガイドの端面に合
わせられる。

この動作により、材料切断中はＯｍｍであるということ
を決定できる。

実施例は、テーブルに長穴を設けたが、スケールに長穴
を設けても同効果は得られる（第５図）。

１１は、スケールの長穴を示す。

本考案は、ガイドの傾き量によって生、する、材料切断
巾の誤まったスケール表示を、正確な表示に訂正するこ
とにより、正確な切断巾が得られ、かつ、挽き材の巾決
め作業が簡便に出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来例を示す平面図である。 第２図は本考案の一実施例を示す平面図、第３図は第２
図で構成された部品の展開斜視図、第４図は、第２図の
ＩＶ−ＩＶ縦断面図である。 第５図は応用例を示す斜視図である。 １はテーブル、２は帯のこ刃、３はガ゛イド、４はガイ
ド移動つまみ、５はスケール、６は材料切断中、７はス
ケール移動つまみ、８はテーブルの長穴、９はスケール
の凸部、１０はスケールの固定ねし、１１はスケールの
長穴を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 材料を案内するガイドを装備した帯のこ盤において、テ
   ーブルあるいは帯のこ盤本体に設けた長穴等の摺動部分
   を介して、前記ガ゛イドの移動方向に摺動可能にスケー
   ルを設け、テーブルあるいは帯のこ盤本体に回転により
   、ガイドの移動方向に移動するよう支持したつまみを、
   前記スケールに回転可能に連結して威る、帯のこ盤にお
   ける材料切断巾表示装置。