JPS5815057B2 - サンプリング配管洗浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は河川や水処理施設での自動水質分析計のサンプ
リング配管の洗浄装置に関するものである。

河川の水質自動分析や上下水処理制御のための水質自動
分析では試料水を分析計重で運こぶ試料輸送管、すなわ
ちサンプリング配管の設置が必要となる。

サンプリング配管はできるだけ短いほうが車重しいが、
分析計の設置場所などの関係で、その長さが数１００ｍ
におよぶものも多々ある。

配管の内壁には、使用の期間が増加するにつれてバクテ
リア原生動物によって構成されるスライムや汚泥が付着
堆積し、分析値の精度を悪くしたり、配管の閉塞を引き
起したりするので、水の高速流による洗浄や圧縮空気に
よる洗浄などが行われているが、その効果は十分でなく
、しばしば分析値に問題を生じさせている。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、河
川や上下水処理制御の水質自動分析用サンプリング配管
内壁の洗浄を簡単な装置と操作で効果的に行うことを考
慮したサンプリング配管洗浄装置を提供するにある。

本発明は水質分析用のサンプリング配管において、配管
内に軟質物体を滑走せしめて管内面に付着、堆積した汚
染物を除去するに際し、軟質物体の推進力を水圧とし、
軟質物体の送給および捕集の可能な送給捕集器を試料水
のサンプリング系路から枝配管して２台設置し、且つ前
記送給捕集器のうちの１台の送給捕集器で捕集し、この
捕集した軟質物体を今度は当該送給捕集器で送給すると
いうように交互に送給器および捕集器として使用し、軟
質物体を往復滑走せしめることにより、従来の水の高速
流による洗浄や圧縮空気による洗浄などで、不完全な洗
浄をしていたのを本発明により、完全な洗浄を簡単な装
置と操作で効果的に行えるようにした。

捷た送給捕集器を２台用い、この２台の送給捕集期間で
軟質物体を往復滑走可能ならしめ、送給捕集器に付帯さ
せて、軟質物体の推進力の加圧水の供給と排出がバルブ
操作で交互に可能な配管で、軟質物体の滑走経路にバル
ブがないことを可能にしたことにより軟質物体の滑走中
のバルブ個所の抵抗増加、または滑走停止などの問題が
なくなり、さらに使用バルブも軟質物体の通過が問題な
いような高価なバルブを使う必要をなくした。

以下、この発明の実施例について詳細に説明する。

第１図乃至第４図は本発明の代表的実施例を示す構成図
であり、１の試料水のサンプリング地点から試料水を２
の配管で３のサンプリングポンプで６の分析計へ輸送す
る。

配管内壁がスライムや汚泥で汚染されてきたら、第１，
４図の場合、９．１０のバルブを閉にして、８の洗浄水
入口より水道水などの洗浄水を入れ、バルブ１１．１２
及び２４，２５の操作により送給捕集器（Ａ）４と送給
捕集器（Ｂ）５との間を軟質物体を往復滑走せしめて配
管内の洗浄を行う。

洗浄水はバルブ１３，１４及び２３，２６を開いて洗浄
水出ロアから排出される。

第２，３図の場合、９，１０のバルブを閉にして、３の
サンプリングポンプで洗浄水を入れ、バルブ１６．１７
の操作により、送給捕集器（Ａ）４と送給捕集器（Ｂ）
５との間を軟質物体を往復滑走せしめて配管内の洗浄を
行う。

洗浄水はバルブ１５゜１８が開かれれ７から排出される
。

洗浄サイクルは試料水の特性によって適宜性われ、定期
的でも不定期でもよい。

１回の洗浄での軟質物体の往復回数は、管内壁の汚染状
態によって大きく異ることはもちるんであるが、往復１
〜２回の洗浄できれいになる位の汚染状態で、洗浄サイ
クルを決めるのが好ましい。

軟質物体の形状はボール型、円柱型などが効果的である
が、軟質物体による滑走時の圧力損失の大きさや送給捕
集器の作りやすさなどを考慮すると、ボール型の方が最
適である。

軟質物体の材質は発泡ウレタン、スポンジ等の連泡気泡
の保水力があるものがよい。

軟質物体の大きさは管内径の１．１〜１．２倍程度直径
のものが滑走時の圧力損失や洗浄効果および軟質物体の
損傷、摩耗の面など総合的に考えると適当である。

軟質物体の直径がこれ以下のものは、洗浄効果が悪くな
り、またこれ以上のものは圧力損失が大きくなり、損傷
、摩耗の面など、問題となる。

滑走速度は１〜２ｍ／Ｓ位が適当で、早すぎると軟質物
体の摩耗などを早めたり、洗浄水量が多くなり問題であ
る。

滑走速度は管内の洗浄水の流速とほぼ同じである。

滑走速度が遅いと、洗浄時間がかかり、さらに洗浄効果
も悪くなり問題である。

配管２７と配管２８との間に存在する軟質物体の送給捕
集器２９は第５図のような軟質物体３１の直径よりも２
０〜３０％大きい円柱状のものに軟質物体３１の通過を
止める金網３０のものがついた簡単な形状のものでよい
。

送給捕集器の直径を軟質物体の直径よりも２０〜３０％
大きくすることにより、汚染された軟質物体の洗浄も可
能になるｂ 以上述べたように本発明によれば、サンプリング配管を
洗浄する場合、簡単な装着と操作で配管内壁の汚染物の
洗浄を可能にすることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は各々本発明によるサンプリング配管
洗浄の実施例を示す構成図、第５図は軟質物体の送給捕
集器の一実施例を示す構成図である。 符号の説明、１・・・・・・サンプリング地点、３・・
・サンプリングポンプ、４・・・・・・送給捕集器（Ａ
）、５・・・・・・送給捕集器（Ｂ）、６・・・・・・
分析計、７・・・洗浄水出口、８・・・・・・洗浄水入
口、９〜２６・・・・・・バルブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 試料水をサンプリングポンプで分析計へ輸送する水
   質分析用のサンプリング配管であって、このサンプリン
   グ配管のサンプリングポンプ側と分析計側とに各々第１
   のバルブを設け、これら第１のバルブの間のサンプリン
   グ配管の一端側と他端側とに各々枝配管して軟質物体の
   送給および捕集の再送な送給捕集器を少くとも２台接続
   し、該送給捕集器の各々と洗浄水源または上記サンプリ
   ングポンプの出口との間に第２のバルブを並列に接続し
   、更に上記送給捕集器の各々と排出口との間に第３のバ
   ルブを並列接続し、上記第１のバルブの各々を閉じ、上
   記第２のバルブの各々と第３のバルブの各々とを切換え
   て一方の送給捕集器に洗浄水または試料水を供給し、軟
   質物体を上記サンプリング配管内を滑走せしめて他方の
   送給捕集器に捕集することを繰返して上記サンプリング
   配管内に付着、堆積した汚染物を除去して排出口より排
   出するように構成したことを特徴とするサンプリング配
   管洗浄装置。