JPS58146667A - 脆性体の破壊方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンクリート、岩石、各種工業の堆積物等脆性
体の破壊方法に関する。

従来、コンクリート、岩石、堆積物特にスラグ、焼成キ
ルンの付着物等の破壊には、専ら火薬類が使用されてい
た。火薬は確に瞬間的破壊力が大きく、その効果は大き
いが、反面その取扱いは困難で、危険性があり、その振
動、騒音、飛散等にも問題がある。

上記火薬使用の公害性を除去するため、近時生石灰系膨
張剤の如き化学破壊剤を用いる破壊方法が開発された。

生石灰は水和するどきＫその体積膨張が大きく、拘束さ
れた場所においては、この水和反応が膨張圧力としてあ
られれ、脆性体を破壊することが出来る。このため、現
在各種の生石灰系破壊剤が製造され市販されるようにな
っている。

これまで、この種生石灰系膨張剤を用いる破壊方法にお
い【は、すべて使用の都度、膨張剤粉末とその２５〜５
０重量％程度（通常３０％）の水とを混練して流動性の
よい膨張剤スラリーをつくり、予め被破壊体に設計、穿
孔された孔内に注入する。

然して、注入後１０〜２４時間で亀裂が発生するのを待
つというのが常態であった。

然し、この方法には以下に述べるような欠点があり、改
善が望まれていた。

（１）　　被破壊体の温度が常温付近に限られる。

（２）亀裂発生までの時間が長すぎる。

（３）各穿孔部の亀裂発生に時間差をもたせることが出
来ない。

（４）スラリー混練作業が困難である。

（５）　　穿孔径が大きい場合、鉄砲現象（スラリーの
噴出）が起り危険である。

本発明、は、上記従来の破壊方法の欠点を除去し、作業
が容易且安全で、膨張剤の利用範囲を拡げ、且亀裂発生
の時間を短縮することを可能とする脆性体の破壊方法を
提供せんとするものである。

本発明の方法は、被破壊体に穿孔して、その孔中に生石
灰系膨張剤を充填し、その中に水、水蒸気、炭酸ガスの
うちの１種又は２種以上の混合物を圧入することを特徴
とするものである。以下実施例に基いてその詳細を説明
する。

本発明においては、被破壊体に穿孔し、その孔中に生石
灰系膨張剤を充填後、この中に生石灰系膨張剤の水和（
及１／或は炭酸塩生成）に必要な水分（及ヒ／或は炭酸
ガス）を加圧供給するものであるが、生石灰系膨張剤は
粉末のま〜、或はこれをプラスチック包装゛紙、アルミ
箔等の筒に詰めたもの、或はタプレッ）ＩＣ加圧成形し
たもの（穿孔径よりも小さいサイズで、アルミ箔の場合
は完全密閉しない）を使用する。粉末のまへでも使用出
来るが、水分の浸透に比較的時間を要する。筒に結め、
或はタブレットに加圧成形すれば、穿孔内の充填密度を
高めると同時に水和に必要な水分の膨張剤内への浸透を
よくするので好ましい。又、生石灰系膨張剤に−５ｍｍ
の砂を混合することは、膨張剤の穿孔内における支持状
態をよくし、上記と同様水分の浸透をよくし、水和反応
を均一に進める効果を有し、又鉄砲現象を防止するので
、特に大孔径の場合に適用して有効である。砂の混合割
合は膨張剤１００部に対し２０〜５００部が適当である
。

本発明の方法によれば、膨張剤をスラリーとせずに充填
するので、穿孔径は、従来は６叶馴を最大としたが、本
発明では６０淋講以上とすることも可能となった。又、
氷結のおそれがないので寒冷地、低温箇所における破壊
作業も可能となった。

穿孔中に充填した生石灰系膨張剤を水和させるための水
又は水蒸、気（或は炭酸塩を生成させるた１ めの炭酸ガス）は、穿孔内に充填した膨張剤中に噴出口
を有するランスを挿入して圧入してもよく、或は予め穿
孔内に挿入した前記ランスの周囲ｋＪ１１脹剤を充填後
ランスから圧入してもよい。第１図（＆）は穿孔内に挿
入した水分圧入用ランスの周囲に膨張剤タブレットを充
填した例を示す穿孔の断面図で、（善）はランスの１例
の断面図である。図において、Ｈは穿孔、Ｔは膨張剤の
タブレット、１は水分圧入用ランス、２はパルプ、３は
耐圧ホース、４は噴出口である。耐圧ホース３により供
給される加圧水或は水蒸気は、バルブ２を開くと噴出口
４から穿孔内タブレット中に圧入され、これを水和膨張
させる。

圧入されろ水は、必要に応じて高温でもよく、水蒸気で
もよい。この水量、温度の調節により生石灰の永和従っ
て膨張圧力の生成を加減することが出来る２、水和の調
整の可能なため、各穿孔部の亀裂発生のための時間差を
つくることが出来るようになり、破壊の際に自由面を利
用することが出来るために、破壊効率を高めることが出
来る。

生石灰系膨張剤を膨張させるために水の代りに炭酸ガス
を用いることは、セメント焼成キル／の流動層内のコー
ティングの如き高温焼成プラントの内部の堆積物の除去
に有効である。この場合、キルンの外部から穿孔し、こ
の中に生石灰系膨張剤を充填し、炭酸ガス又は濡れた炭
酸ガスを孔中に圧入する。これにより、５００　’Ｃ以
上のコーティングに対し【も生石灰系膨張剤を利用する
ことが出来る。

上記水、水蒸気、炭酸ガス等の圧入圧力は２に＆／ｄ以
上とすることが適当で、２ｋｇｋ１未満では膨張剤中へ
の水分、ガスの浸透が十分でない。

次に本発明の方法の実施例を示す。

１）　　直径１５０惰−高さ６０Ｑｓｍのコンク！Ｊ）
ｆストピースの中実軸線に沿って孔径４Ｏ−＝−１孔長
２５０誌の孔を穿孔した。テストピースのコンクリート
配合はセメント：砂：砂利＝１：２：４で、Ｗ７ｃは４
５％、材令は２ケ月以上であった。

次に市販生石灰系膨張剤〔吉沢石灰工業（株）製ＣＲＩ
Ｘ７’！７７ター）を１００に！！／／ｃｄ油圧プレス
テ加圧成型して、直径３８．、、、、高さ３０−１のタ
ブレットとした。

穿孔内に予め径３　ｍｍの噴出口を有する内径５駕餌、
外径１３　ｍｍのランスを挿入し、この周囲に前記タブ
レットを詰め、ランスを通して加圧水蒸気（３ｋｇ／ｃ
ｒ／ｌ　）を通した。

この結果、６６分でテストピースに亀裂が発生し、６５
分で１／６程度崩壊した。

２）直径１５０倶嘱、高さ３０イμのコンクリートテス
トピースの中実軸線に沿って孔径６０倶嘱、孔長２５０
ｍｍの孔を穿孔した。次に、実施例（１）と同じ膨張剤
ＣＲＳスプリッターと一５惰愼の砂を、　ＣＢＳスプリ
ッター：砂＝１　：　ＩＫ配合し、これを加圧容器に入
れて３．５　ｋｈ／ｃｉの圧力をかけて密度を高めて取
出し、２　ｋｙ／ｃＩｌの加圧水と同時に穿孔内に圧入
した。

この結果、７分でテストピースに亀裂が発生し、８．５
分で１／３程度崩壊した。

６）５石灰焼成キルンの内側に付着したコーティングを
落すために本発明の方法を利用した。コーティングは約
８５０℃の高温である。

まず、外部からキルンの鉄皮な通して孔径６０１１孔長
３００　惰常の孔をピッチ２００．、慣として穿孔した
。

上記穿孔中に生石灰系膨張剤（ＣＢＳスプリッター）の
タブレットを充填し、外部のパイプより炭酸ガスを３に
＃／ｃｊｉの圧力で圧入した。

この結果、内部のコーティングは５５分で崩壊し、除去
された。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は穿孔内タブレット充填とランス挿入の状
態を示す穿孔の断面図で、図（４）は水分圧入ランスの
１例の断面図である。 Ｈ：穿孔、Ｔ：膨張剤タブレット、１：ランス、２：パ
ルプ、３：耐圧ホース、４：噴出口。 代理人　弁理士　　佐　藤　正　年

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被破壊体に予め作った穿孔中に生石灰系膨張剤を充填し
   、該穿孔中に水、水蒸気、炭酸ガスのうちの１種又は２
   種以上の混合物を圧入することを特徴とする脆性体の破
   壊方法。