JPS5814575Y2 - プランジヤ型電磁石装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は積層鉄芯型プランジャに係る。

この種積層鉄芯型プランジャは薄い打抜鉄板の素板を多
数重ね合せ、これにカシメ鋲を貫通して両端をカシメて
一体化している。

従ってプランジャの両側面には鋲の頭が出る。

而して、このプランジャ型電磁石装置は残留磁気との関
係から非磁性シートをプランジャとコイル巻枠更にはヨ
ークの角孔との間に介在させており、プランジャの出入
に際し、そのカシメ鋲の頭がシート又はヨークに引掛り
動作上影響が出た。

本考案は上記の様な点に鑑みて威したものであって、即
ちプランジャのカシメ鋲に対面するコイル巻枠の内孔及
びヨークの角孔の両側面をプランジャの出口側に向って
広い外伝状とし、非磁性シートに外伝状面に沿う開き舌
片と、舌片にヨークの側板に係止する抜止突子とを設け
たものであって、これによりプランジャのカシメ鋲頭が
シート又はヨークの角孔に引掛らないようにし、動作に
影響が出ないことを目的としたものである。

以下本考案を一実施例として掲げた図面に基いて説明す
ると、１は鉄板の打抜素板１ａを多数重ね合せて構成し
た積層型プランジャで、鋲２を貫通して両端にカシメ頭
３を有する。

４はプランジャ１に対接する固定鉄芯で、プランジャ１
と同様積層型となっている。

５はコ字型ヨークで、プランジャ１が通る角孔６を設け
た側板７とこの側板７を連ねる上下板８，９とでなって
いる。

１０はコイル、１１はコイル巻枠で、上下板８，９間に
位置する。

１２は巻枠“１１の内孔で、カシメ鋲２の頭３と対面す
る巻枠１１の内孔１２及びヨークの角孔６の両側面をプ
ランジャ１の出口側に向って広い外伝状側面６ａ、１２
ａとしている。

１３はナイロン、黄銅等の非磁性シートで、外伝状側面
６ ａ 、１２ ａに沿う開き舌片１４と、更に舌片１
４に側板７に係止する抜止突子１５とを有する。

而してこの舌片１４はスリット１６をもって形成されて
おり、その開きの反発力で角孔６に弾圧着し、ガタ付か
ないのである。

本考案は上記の如くプランジャ１のカシメ鋲頭３に対面
するコイル巻枠１１の内孔１２及びヨーク５の角孔６の
両側面をプランジャ１の出口側に向つて広い外伝状側面
６ ａ 、１２ ａとし、非磁性シート１３に外伝状側
面６ ａ 、１２ ａに沿う開き舌片１４を設けたから
、鋲頭３と開き舌片１４との間には余裕が出来、従って
鋲頭３がヨークの出口で引掛らず、而もその余裕でシー
ト１３が抜けることともなるがこれは舌片１４の抜止突
子１５にて阻止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案プランジャ型電磁石装置の一実施例を示し
、第１図は断面正面図、第２図は断面側面図、第３図は
分解斜視図である。 １・・・・・・プランジャ、２・・・・・・カシメ鋲、
３・・・・・・鋲頭、４・・・・・・固定鉄芯、５・・
・・・・コ字型ヨーク、６・・・・・・角孔、７・・・
・・・側板、８，９・・・・・・上下板、１１・・・・
・・巻枠、１２・・・・・・内孔、１３・・・・・・シ
ート、１４・・・・・・舌片、１５・・・・・・突子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 積層鉄芯型プランジャが出入する角孔を設けた側板、こ
   の側板に連なる上下板とで構成されたコ字型ヨークと、
   この上下板間に位置したコイル巻枠と、このコイル巻枠
   の内孔でプランジャと対接する固定鉄芯と、巻枠の内孔
   及びヨークの角孔とプランジャとの間に介在する非磁性
   シートとよりなるプランジャ型電磁石装置に於て、前記
   積層鉄芯型プランジャのカシメ鋲と対面する巻枠の内孔
   及び角孔の両側面をプランジャの出口側に向って広い外
   伝状とし、且つ前記非磁性シートに外伝状側面に沿う開
   き舌片と、更に舌片にヨークの側板に係止する抜止突子
   とを設けて成るプランジャ型電磁石装置。