JPS5814561Y2 - サ−ミスタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は特定温度領域よりＢ定数が変化するサーミスタ
に関するものである。

温度に対して負と抵抗値変化を示すサーミスタ素子は、
その使用温度領域においては、抵抗値の温度変化率を示
すＢ定数はほぼ一定のものが多い。

また、従来Ｂ定数の異なる２素子を並列にして使用する
場合には、各々のサーミスタ素子の通電による自己発熱
が異なるために、該２素子を同じ温度に保つことは非常
に困難であった。

本考案は以上のような欠点を改良し、Ｂ定数の異なる２
素子を組合せて一体化し、その２素子の自己発熱による
温度上昇を同一にし、かつ特定温度領域よりＢ定数の変
化するサーミスタを得るためのものである。

以下、本考案の一実施例について第１図および第２図イ
９口とともに説明する。

図に示すように、比抵抗およびＢ定数が高いサーミスタ
材料を用いて作成したパイプ状のサーミスタ素体１と、
比抵抗およびＢ定数が低いサーミスタ材料を用いて作成
した棒状のサーミスタ素体２とを用意し、これら素体１
，２に並列になるように電極３，３′および４，４′を
作威し、パイプ状のサーミスタ素体１の内部に棒状のサ
ーミスタ素体２を挿入して一体化してなるものである。

ここで、サーミスタ素体１とサーミスタ素体２とは特定
温度領域のある温度において同一の抵抗値をもつように
選ばれることは当然である。

また、図において５および６はキャップ端子、７および
８はリード線である、 このように構成することにより、２サ一ミスタ素体を通
電した場合の自己発熱による温度上昇を同一にすること
ができ、かつ特定温度領域よりＢ定数が変化するサーミ
スタを得ることがで、きる。

また、接合部分の一部に電極を介在させてパイプ状素体
の内部に棒状素体を挿入しているため、電極材料の延性
、展性または弾性を利用して両者を強固に結合せしめる
ことが可能である。

さらに、それに加えて結合して一体化した素子の両端部
にキャップ端子を被せているため、使用中にパイプ状素
体と棒状素体とが分離したり、棒状素体が脱落するとい
うようなことは全く生じないものである。

なお、上記比抵抗およびＢ定数の低いサーミスタ素体の
代りに抵抗値が温度勾配をもたない抵抗体を用いれば、
Ｂ定数の変化がさらに大きなサーミスタを作成すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るサレミスタの一実施例を示す断面
図、第２図イ９口は同サーミスタを構成する２つのサー
ミスタ素体の斜視図である。 １・・・・・・パイプ状のサーミスタ素体、２・・・・
・・棒状のサーミスタ素体（または棒状の抵抗体）、３
′、４′・・・・・・電極、５，６・・・・・・キャッ
プ端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高抵抗、高Ｂ定数をもつパイプ状のサーミスタ素体の内
   部に低抵抗、低Ｂ定数をもつ棒状のサーミスタ素体かも
   しくは抵抗値が温度勾配をもたない棒状の抵抗体を挿入
   するとともに両者の接合部分の一部に電極を介在させて
   一体化し、その両端部にキャップ端子を被せ、特定温度
   領域よｒ） Ｂ定数の変化する構成としたサーミスタ。