JPS5814422B2 - カルボニル化合物より第一級アミン化合物の製造法 - Google Patents

カルボニル化合物より第一級アミン化合物の製造法

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JPS5814422B2
JPS5814422B2 JP990978A JP990978A JPS5814422B2 JP S5814422 B2 JPS5814422 B2 JP S5814422B2 JP 990978 A JP990978 A JP 990978A JP 990978 A JP990978 A JP 990978A JP S5814422 B2 JPS5814422 B2 JP S5814422B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般にカルボニル化合物をアミノ化還元してア
ミン化合物を製造するに際し、還元触媒のもと、水素気
流中において、アンモニア系溶媒、あるいは気相中に、
未反応カルボニル化合物がほとんど蓄積されないように
、その濃度が3%以下に保持されるように、カルボニル
化合物を連続的に、あるいは断続的に分割添加すること
を特徴とし、カルボニル化合物より相当する第一級アミ
ン化合物を高収率で取得する製造法に関するものである
一般にカルボニル化合物のケトン類(RCOR′)、ア
ルデヒド類(RCHO)は還元触媒と水素の存在のもと
に、アンモニアの作用でいずれもアミノ化、還元されて
次式のように、第一級アミン化合物を生成する。
還元触媒としては白金、還元ニッケル、ラネーニッケル
、銅−クロマイト系など水素添加用触媒のいずれを使用
してもよく、必要に応じて水素は加圧下に使用する。
溶媒としてアルコール類、水などカルボニル化合物を一
部か、全部溶解するもの、又は反応原料のアンモニアを
液体アンモニアとして、溶媒と兼用することもできる。
一般にこのような反応には水素、アンモニアは共に大過
剰に使用するのが普通であり、またこれらは回収され、
循環再使用されるものである。
触媒の種類、および活性化の方法により、アミノ化還元
に適当な反応温度、および水素圧の異るのは当然である
が、本発明はいずれの場合にも実施し得るものである。
カルボニル化合物のうち、低級のアルデヒド、ケトンの
場合は、その沸点の関係から反応が気相となる場合もあ
るが、本発明は実施することができる。
反応温度も使用接触によっては常温近くの温度も使用で
き、また水素を高圧で使用するのが普通であるから、以
上のような場合も液相で反応を行うことができる。
気相の場合は未反応カルボニル化合物濃度を考える場合
、溶媒相の場合と同様に、水素を除外して考える。
そして未反応カルボニル化合物をほとんど蓄積されない
ようにして、水素を除外して3%以下に保持する。
一般にカルボニル化合物のアルデヒド、ケトン類の上式
の反応、すなわちアミノ化還元による相当する第一級ア
ミノ化合物の製造の際、収率が一定せず、しかも比較的
低いのが常である。
本発明は次のような実験的事実に基づくものである。
すなわち、アンモニア性溶媒中においてはアルボニル化
合物は時間と共に急激に変化減少することである。
例えばアンモニア性溶媒中に一定量のカルボニル化合物
を添加して、その一定量溶媒中のカルボニル基量を2・
4−ジニトロフエニルヒドラジン溶液を加えてヒドラゾ
ンを生成して、その量を定量して、その経時的変化より
、つまりカルボニル化合物をアミノ化還元して第一級ア
ミン化合物にする場合に必要なアンモニアの濃厚な溶媒
中において、アミノ化還元時の反応温度におけるカルボ
ニル化合物の変化の大きいことを知り得た。
またこれはアンモニア性溶媒中のみならず、苛性ソーダ
水溶液中においても同様な変化が起る。
これらはアルドール、あるいはケトール型縮合反応、あ
るときはカニツアロー反応によると考えられる。
すなわち、低級脂肪族ケトンはアルカリ性触媒の存在で
二分子の縮合物ケトールを生成する。
例えばアセトンからはジアセトンアルコール、またアセ
トフエノンからはケトールの脱水物デイプノンを生成す
る。
アルデヒド類からは塩基の触媒作用によりアルドールを
生成する。
例えばこれらの副生物、および副生物のアミノヒドリン
、あるいはその還元による目的としないアミノ化合物の
生成などが予想されるが、それらが収率の不安定、およ
び低下の一因をなしていると考えられる。
またアンモニア系溶媒中のアンモニア濃度にも関係する
が、また溶媒または気相中のアンモニアとカルボニル化
合物とのモル比が重大な関係をもつ。
例えばプロピオンアルデヒドの場合についてそのメタノ
ール溶液に1.9倍モルのアンモニアを添加してニッケ
ル触媒下、水素圧約9 7 atm.最高130℃でア
ミノ化還元して81%でN−プロピルアミノを生成する
また同様の条件下にプロピルアミノとプロピオンアルデ
ヒドとを1.17:1(モル比)で反応させると第二級
アミノのジプロピルアミノの生成が90%に達すると報
ぜられている。
( Noeske、Kolling :Ger,P.
93621 1 (1955 ))これを換言すれば、
プロピオンアルデヒドとアンモニアについて、そのモル
比2.34:1の場合、つまりアンモニアのモル比が少
い場合は、第二級、三級アミノの生成を実証するもので
ある。
それ故、希望する反応を行なわせるためにはカルボニル
化合物に対し数倍モル以上のアンモニアの存在が必要で
ある。
本発明は常に溶媒、あるいは気相中の多量のアンモニア
に対し少量宛のカルボニル化合物を分割添加してアミノ
化還元するので目的としない第二級、三級のアミノ化合
物の生成を心配する必要のない方法である。
これらのことより溶媒、あるいは気相中のアンモニア濃
度は反応の進行と共に減少するが、工業的にはなるべく
一定範囲の濃度に保ち、カルボニル基へのアンモニア附
加は一定の反応速度を保ち、カルボニル化合物の反応溶
媒、あるいは気相中の濃度を極度に小にするように、す
なわち反応溶媒、あるいは気相中にほとんど蓄積されな
いように、連続的に、あるいは断続的に分割添加する方
法により、常に多量のアンモニアを溶解する溶媒、ある
いは気相中のカルボニル化合物に対するアンモニアのモ
ル比を圧倒的に大にして、目的としない第二級、第三級
アミノ化合物の生成を防止しつつ、カルボニル化合物よ
り相当する第一級アミノ化合物を高収率に製造すること
ができる。
いま、28%アンモニア水中で、ラネーニッケル触媒を
使用し、カルボニル化合物としてアセトフエノンをアミ
ノ化還元する場合を例とするに、水素圧6 0 kg/
cm’,反応温度60〜65℃とし、原料アセトフエノ
ンをアンモニア水中の水に対し、3%、5%、8%、l
O%になる量を採った時の生成物、α−フエニルエチル
アミノの収率は、それぞれ93.6%、88.5%、8
3、0%、80.3%であり、濃度が大になる程収率は
低下し、また残留カルボニルの濃度が大になる程、また
アンモニア水との接触時間が長い程、カルボニルは変化
し、同時に収率は低下する。
また、カルボニルの一定濃度で連続的操業をする場合は
、その収率は前述の回分式の場合に比べ、初濃度が同一
でも、はるかに劣る。
(後述の比較例参照) カルボニル化合物をアンモニア性溶媒、あるいは気相中
で、還元触媒の存在下で、水素気流中で反応せしめて高
収率でアミノ化合物を製造するには、原料カルボニル化
合物をアンモニア性溶媒、あるいは気相中に長時間残存
、放置せず、ほとんど蓄積されないように、またカルボ
ニル化合物に対しアンモニアのモル比を常に圧倒的に大
なる状態で、アミノ化還元反応を行なわせる状態で、カ
ルボニル化合物を連続的に、あるいは断続的に分割添加
するのが本発明の特徴である。
反応液、あるいは気相中に残留カルボニル化合物濃度は
常に3%以下に保持して好結果を期待できる。
好ましきはその濃度を0.5%以内に保てばなおよい収
率が期待できる。
カルボニル化合物の濃度は最高濃度が小なれば小なる方
が高収率が得られ、ほとんど定量的収率も期待できる。
本発明は前述の諸点に立脚しているものでその工業的価
値はきわめて大である。
実施例 1 1lの磁気攪拌式オートクレーブ中にエタノール200
gとラネーニッケル触媒約15gとを装填し、アンモニ
アボンベよりガスをオートクレーブ中に送り込み、空気
を完全に追い出し、出口のバルブを締めてアンモニアを
充填する。
オートクレーブ内の温度15℃、1.6kg/cm’に
保つ。
分析の結果アンモニア濃度20,8%(重量)。
このオートクレーブに水素ボンベより水素を充填して4
0 kg/cm−2にする。
加熱してオートクレーブ内部温度を60℃にあげる。
そして60gのへプタノン−2を30分間でオートクレ
ーブ内に一定量ずつ連続的に圧入添加する。
温度は反応と共に上昇しがちである。
添加終了と共に上昇し勝ちの温度も下向し、水素吸収も
とまる。
反応終了後、オートクレーブも放冷し、そして水素を抜
き、内容物中の触媒を濾別し、濾液を徐々に熱してアン
モニアを除き、その後塩酸により酸性にして乾涸するま
で蒸発する。
残渣は苛性ソーダ水溶液でアルカリ性にして、遊離アミ
ンをエーテルで抽出して無水硫酸マグネシウム上で乾燥
する。
そして蒸留器で分留する。
b76o142〜144℃で2−アミノヘプタン(1−
メチルヘキシルアミン)を56.7g(収率95%)を
得た。
〔ヘプタン−2の濃度(対エタノール、重量)最高1.
0%、平均0.5%〕 実施例 2 1lの磁気攪拌式オートクレーブに28%アンモニア水
2 5 0ccおよびラネーニッケル触媒約15gを加
えて装備し、水素ボンベより水素を通じてオートクレー
ブ内の空気を追い出した後、水素を50kg/cm’に
加圧し、60℃に加熱する。
温度が一定になった後、60gのアセトフエノンを圧入
ポンプをもって、30分間に連続的に添加する。
添加終了後まもなく水素の吸収はとまる。オートクレー
ブは放冷され、内容物中の触媒を濾別する。
濾液は徐々に加熱してアンモニアを除き、コンゴーレッ
ドを指示薬として塩酸で中和する。
濾液が二層になる時はアミン層は分離し、水層はベンゼ
ンで抽出し、共に固型苛性ソーダ上などで乾燥する。
そして減圧蒸留する。b,p.80〜81℃ / 1
8 mmHgでα−フエニルエチルアミン58.8g(
収率97.5%)を得た。
〔アセトフエノン濃度(対水、重量)最高1、2%平均
0.6%〕比較例 2lの磁気攪拌式オートクレーブを使用し、実施例2に
準じて装備する。
28%アンモニア水ll中にはHN32 5 4.7g
、7g,水645.3gが存在する。
このアンモニア水250ccよりアセトフエノン5%液
(対水、重量)をつくるためアセトフエノン32.2g
をすばやく圧入する。
水素圧60kg/cm’60゜Cで反応を開始する。
それと共に、アセトフエノン60gを連続的に、水素圧
の時間当りの減少、及び反応液の分析により、残留アセ
トフエノン量をなるべく一定になるように圧入する。
圧入が終っても反応が終了するまで反応を続ける。
実施例2に従い、生成物を処理する。
α−フエニルエチルアミン75.8g(収率82.2%
)を得た。
原料60gが反応し終るまでは平均濃度は5%であった
その後は予め添加した32.2gについては濃度は徐々
に減少して、0になったことは勿論である。
なお、アセトフエノン濃度を、3%、8%、10%にし
た場合に同様な反応を行った場合の収率は、それぞれ8
8.8%、75.6%、71.8%であった。
実施例 3 実施例1と同様に1l磁気攪拌式オートクレーブを装備
し、その他の操作も実施例1と同じにする。
使用溶媒エタノール、触媒ラネーニッケル量をそれぞれ
200g、約13g、アンモニア濃度20.8%(重量
)、充填水素圧50kg/cm’、反応温度60℃に加
熱する。
温度が一定になった後、60グのアセトフエノンを圧入
ポンプで連続的に28分間で添加する。
反応終了後オートクレーブは放冷し、水素を抜き、内容
物中の触媒を濾別する。
加熱してアンモニアを追い出し、コンコーレッドを指示
薬として塩酸で中和し、固型苛性ソーダで脱水する。
アルコール溶液を蒸留してアルコールを回収し、次に減
圧下に蒸留してb.p.80〜810/18mmHgの
α−フエニルエチルアミンを58.Og(96.0%)
得た。
〔アセトフエノン濃度(対エタノール、重量)最高1.
07%平均0.54%〕実施例 4 実施例1と同様に11磁気攪拌式オートクレーブを装備
し、その他の操作も実施例1と同じにする。
使用溶媒量、触媒量、アンモニア濃度、充填水素圧、反
応温度も同じ。
カルボニル化合物にn一ブチルアルデヒド60gを30
分間に連続的に添加反応せしめ、その後の操作も実施例
1と同じによる。
b.p,78℃のn−ブチルアミンを57.7g(収率
95%)得た。
(n−ブチルアルデヒド濃度最高1.0%平均0.5%

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カルボニル化合物をアミノ化還元して第一級アミン
    化合物を製造するに際し、アンモニア系溶媒、あるいは
    気相中において、還元触媒の存在下水素気流中において
    、未反応カルボニル化合物がその反応溶媒、あるいは気
    相中に、ほとんど蓄積されないように、その濃度が3%
    以下に保持されるように、カルボニル化合物を連続的に
    、あるいは断続的に分割添加することを特徴とする、カ
    ルボニル化合物より相当する第一級アミン化合物を
    高収率で取得する製造方法。
JP990978A 1978-02-02 1978-02-02 カルボニル化合物より第一級アミン化合物の製造法 Expired JPS5814422B2 (ja)

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