JPS5813494B2 - エトリンジヤイトの合成方法 - Google Patents
エトリンジヤイトの合成方法Info
- Publication number
- JPS5813494B2 JPS5813494B2 JP51106889A JP10688976A JPS5813494B2 JP S5813494 B2 JPS5813494 B2 JP S5813494B2 JP 51106889 A JP51106889 A JP 51106889A JP 10688976 A JP10688976 A JP 10688976A JP S5813494 B2 JPS5813494 B2 JP S5813494B2
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- ettringite
- water
- hours
- plaster
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- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01F—COMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
- C01F11/00—Compounds of calcium, strontium, or barium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01F—COMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
- C01F7/00—Compounds of aluminium
- C01F7/68—Aluminium compounds containing sulfur
- C01F7/74—Sulfates
- C01F7/76—Double salts, i.e. compounds containing, besides aluminium and sulfate ions, only other cations, e.g. alums
Description
【発明の詳細な説明】
エトリンジャイトは、ドイツのライン地方エトリンゲン
およびアメリカのアリゾナ州などで産出する鉱物であり
、その組成は3Cao−Al203・3CaS04・3
2H20である。
およびアメリカのアリゾナ州などで産出する鉱物であり
、その組成は3Cao−Al203・3CaS04・3
2H20である。
セメント化学ではセメントの水利初期に、3CaO−A
t203とせつこうが反応して生成すること、および生
成過程で膨張作用を伴うために、膨張性セメント、無収
縮セメントに利用されていることが知られている。
t203とせつこうが反応して生成すること、および生
成過程で膨張作用を伴うために、膨張性セメント、無収
縮セメントに利用されていることが知られている。
本発明においては、従来から純薬的に合成する場合には
3〜7日以上の日数を要するものと考えられていた工卜
リンジャイトを、原料として水滓と火力発電所における
脱硫装置等から多量に排出されるせつこう(以下排脱せ
つこうと称する)を利用し、極めて安価に短時間で合成
することができるものである。
3〜7日以上の日数を要するものと考えられていた工卜
リンジャイトを、原料として水滓と火力発電所における
脱硫装置等から多量に排出されるせつこう(以下排脱せ
つこうと称する)を利用し、極めて安価に短時間で合成
することができるものである。
その要旨とするところは水滓50〜60部とせつこう5
0〜40部の混合物を原料とし、苛性ソーダ、苛性カリ
、消石灰等のアルカリ性刺激剤5〜20チを原料に添加
し、この原料の5〜20倍の水とを70°〜90℃で1
0時間以上よく撹拌して後、20℃〜90℃で24時間
以内熟成することによってエトリンジャイトを合成する
ものである。
0〜40部の混合物を原料とし、苛性ソーダ、苛性カリ
、消石灰等のアルカリ性刺激剤5〜20チを原料に添加
し、この原料の5〜20倍の水とを70°〜90℃で1
0時間以上よく撹拌して後、20℃〜90℃で24時間
以内熟成することによってエトリンジャイトを合成する
ものである。
水滓およびせつこうの混合比率を上記割合から逸脱して
合成する場合には、製品に水滓分あるいはせつこう分が
残存することになり製品の純度が低下する。
合成する場合には、製品に水滓分あるいはせつこう分が
残存することになり製品の純度が低下する。
またアルカリ刺激剤を上記添加量の範囲より少なく加え
た場合は、反応速度が著しく遅れ、また多く加えた場合
には製品原価を高くするのみならず、他の水和物(3C
a04t203・CaSO4−12H20等)を生成す
る。
た場合は、反応速度が著しく遅れ、また多く加えた場合
には製品原価を高くするのみならず、他の水和物(3C
a04t203・CaSO4−12H20等)を生成す
る。
合成温度については、上記の温度より低い場合は反応速
度が極端に遅くなり、高くする場合は、その効果は表わ
れず熱エネルギー的に経済的でない。
度が極端に遅くなり、高くする場合は、その効果は表わ
れず熱エネルギー的に経済的でない。
また希釈水については、上記の範囲より少ない場合には
、液がゲル状となり撹拌が困難になるだけでなく、合成
物の脱水乾燥の操作がやりにくくなり、多過ぎる場合は
熱的なエネルギー損失となる。
、液がゲル状となり撹拌が困難になるだけでなく、合成
物の脱水乾燥の操作がやりにくくなり、多過ぎる場合は
熱的なエネルギー損失となる。
このようにして合成されたエトリンジャイトは、5〜4
0μの針状結晶であり、これを脱水し乾燥してそのまま
製品とするか、または湿式粉砕により平均0.5μ以下
の粒体となした後、脱水し乾燥することにより製品とす
るもので、このものは多量の結合水を保有するだめ断熱
・消炎効果が顕著であり、かつ比重が非常に小さいこと
等の特性を持つため、セメント・せつこうとの複合素材
として、耐火、軽量ボード、充填材としては製紙用コー
チング材、充填材耐熱難燃紙、ゴム用増量材、プラスチ
ック用充填材として、また農地改良用としては、水和物
の結晶が針状で大きいこと、多量の結合水を乾燥時に植
物生育用として供給し、多湿時に再びかつ容易に雨水を
結合水として取込む能力を有し、継続的にも断続的にも
水分の収支を長時間維持するため、土性改良材、農薬の
希釈水などにも利用できる。
0μの針状結晶であり、これを脱水し乾燥してそのまま
製品とするか、または湿式粉砕により平均0.5μ以下
の粒体となした後、脱水し乾燥することにより製品とす
るもので、このものは多量の結合水を保有するだめ断熱
・消炎効果が顕著であり、かつ比重が非常に小さいこと
等の特性を持つため、セメント・せつこうとの複合素材
として、耐火、軽量ボード、充填材としては製紙用コー
チング材、充填材耐熱難燃紙、ゴム用増量材、プラスチ
ック用充填材として、また農地改良用としては、水和物
の結晶が針状で大きいこと、多量の結合水を乾燥時に植
物生育用として供給し、多湿時に再びかつ容易に雨水を
結合水として取込む能力を有し、継続的にも断続的にも
水分の収支を長時間維持するため、土性改良材、農薬の
希釈水などにも利用できる。
さらにエトリンジャイトの結晶中にある硫酸カルシウム
は、それと最もよく似た性質をもつクロム酸カルシウム
と共に固溶し、エトリンジャイトと同型の難溶性水和物
クロムエトリンジャイト(3CaO−AJ203・3C
aCr04・32H20)を形成することから、水溶性
6価クロム等重金属の固着に有効な有害物質吸着剤とし
ても利用し得る。
は、それと最もよく似た性質をもつクロム酸カルシウム
と共に固溶し、エトリンジャイトと同型の難溶性水和物
クロムエトリンジャイト(3CaO−AJ203・3C
aCr04・32H20)を形成することから、水溶性
6価クロム等重金属の固着に有効な有害物質吸着剤とし
ても利用し得る。
本発明はこのように産業廃棄物を主として利用するので
、価格低廉であり、経済的である。
、価格低廉であり、経済的である。
また極めて短時間に簡単に製造できるなどの有利な特徴
がある。
がある。
次に本発明の製造法を実施例により詳しく説明する。
実施例.■
A火力発電所の脱硫装置より排出される排脱せつこうを
40部、水滓60部を用いた場合、水量10倍とし、ア
ルカリ性刺激剤として苛性ソーダ10係および20係、
消石灰10係および20係を加え80℃で19時間撹拌
後、20℃で30時間熟成して戸過し、洗滌して40℃
で乾燥したものにつき、X線回折によりエトリンジャイ
トの量を求めた。
40部、水滓60部を用いた場合、水量10倍とし、ア
ルカリ性刺激剤として苛性ソーダ10係および20係、
消石灰10係および20係を加え80℃で19時間撹拌
後、20℃で30時間熟成して戸過し、洗滌して40℃
で乾燥したものにつき、X線回折によりエトリンジャイ
トの量を求めた。
その結果は第1表に示すように水滓60部、排脱せつこ
う40部の原料に対し、苛性ソーダ10係および20係
を使用したものが好結果を示した。
う40部の原料に対し、苛性ソーダ10係および20係
を使用したものが好結果を示した。
実施例 2
B火力発電所の排脱せつこう40部、水滓60部の原料
にアルカリ性刺激剤として原料の10%および20チの
苛性ソーダを用い、この混合物の5倍および10倍の水
を用い80℃で3〜24時間撹拌後、80℃および常温
(20℃)で3〜24時間熟成し、それぞれ脱水し、4
5℃で乾燥した。
にアルカリ性刺激剤として原料の10%および20チの
苛性ソーダを用い、この混合物の5倍および10倍の水
を用い80℃で3〜24時間撹拌後、80℃および常温
(20℃)で3〜24時間熟成し、それぞれ脱水し、4
5℃で乾燥した。
X線回折により生成物を同定した結果は第2表および第
3表のとおりである。
3表のとおりである。
表中符号Gは2水せつこう、Eはエトリンジャイト、M
はカルシウムモノサルホアルミネート、UはNa20含
有カルシウムモノサルホアルミネート、Xはその他の成
分、小さく示された符号は少量含まれていることを示す
。
はカルシウムモノサルホアルミネート、UはNa20含
有カルシウムモノサルホアルミネート、Xはその他の成
分、小さく示された符号は少量含まれていることを示す
。
また第4表には代表的な合成物の主な成分の分析結果を
、第5表には原料と合成物の微量成分の分析結果を示し
た。
、第5表には原料と合成物の微量成分の分析結果を示し
た。
これらの結果より、エトリンジャイトの合成条件は、第
2表および第3表に示した枠内の条件が適当な合成条件
であると考えられ、水滓60部、排脱せつこう40部の
組成原料に対しては、苛性ソーダ約10%を加え、さら
に水をその原料に対し5〜10倍加えて80℃で10時
間以上撹拌し、20℃〜80℃で24時間以下の熟成を
することによって、エトリンジャイトを効果的に製造で
きる。
2表および第3表に示した枠内の条件が適当な合成条件
であると考えられ、水滓60部、排脱せつこう40部の
組成原料に対しては、苛性ソーダ約10%を加え、さら
に水をその原料に対し5〜10倍加えて80℃で10時
間以上撹拌し、20℃〜80℃で24時間以下の熟成を
することによって、エトリンジャイトを効果的に製造で
きる。
参考のために、本発明の方法による合成エトリンジャイ
トのX線回折図を第1図に、またその物性を純薬合成エ
トリンジャイトおよび2水せつこうと比較して第6表に
示す。
トのX線回折図を第1図に、またその物性を純薬合成エ
トリンジャイトおよび2水せつこうと比較して第6表に
示す。
図は本発明方法による合成エトリンジャイトのX線回折
図である。
図である。
Claims (1)
- 1 水滓50〜60部(重量以下同じ)、火力発電所の
脱硫装置等から排出されるせつこう(以下排脱せつこう
と称する)50〜40部の混合物を原料とし苛性ソーダ
、苛性カリ、消石灰等のアルカリ性刺激剤を原料の10
〜20係(重量)添加し、かつ原料の5〜20倍の水を
加えたうえ、70°〜90℃の常圧熱水下ぼ10時間以
上撹拌混合し、ついで20°〜90℃で24時間以内の
熟成をすることを特徴とするエトリンジャイトの合成方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51106889A JPS5813494B2 (ja) | 1976-09-07 | 1976-09-07 | エトリンジヤイトの合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51106889A JPS5813494B2 (ja) | 1976-09-07 | 1976-09-07 | エトリンジヤイトの合成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5332900A JPS5332900A (en) | 1978-03-28 |
JPS5813494B2 true JPS5813494B2 (ja) | 1983-03-14 |
Family
ID=14445039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51106889A Expired JPS5813494B2 (ja) | 1976-09-07 | 1976-09-07 | エトリンジヤイトの合成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5813494B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0347655B1 (de) * | 1988-06-24 | 1993-08-11 | ProMineral Gesellschaft zur Verwendung von Mineralstoffen mbH | Verfahren zur Herstellung eines nach dem Anmachen mit Wasser schnellerstarrenden hydraulischen Bindemittels |
FR2675152B1 (fr) * | 1991-04-11 | 1994-09-16 | Lafarge Nouveaux Materiaux | Compositions pour la prevention et/ou la lutte contre le feu. |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50148295A (ja) * | 1973-11-09 | 1975-11-27 |
-
1976
- 1976-09-07 JP JP51106889A patent/JPS5813494B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50148295A (ja) * | 1973-11-09 | 1975-11-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5332900A (en) | 1978-03-28 |
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