JPS5813485B2 - カゴウブツ ノ ゴウセイホウホウ - Google Patents

カゴウブツ ノ ゴウセイホウホウ

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JPS5813485B2
JPS5813485B2 JP6363173A JP6363173A JPS5813485B2 JP S5813485 B2 JPS5813485 B2 JP S5813485B2 JP 6363173 A JP6363173 A JP 6363173A JP 6363173 A JP6363173 A JP 6363173A JP S5813485 B2 JPS5813485 B2 JP S5813485B2
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solid
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JP6363173A
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関保夫
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NEC Corp
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、すくなくとも2種類以上の■族元素を含むI
−V族化合物(たとえばGaAsPやInAsPなど)
の合成方法に関するものである。
最近、発光ダイオードの開発などを目的として、溶液成
長法を用いたエビタキシャル法が注目されており、該エ
ビタキシャル法に用いる原料として全体にわたって均一
な組成を持つ多結晶原料が必要とされている。
しかし、従来該均一な組成を持つ多結晶材料を合成する
ことは極めて困難とされできた。
例えば、GaAsPの溶液輸送エビタキシャル法では、
全体にわたっでPとAsの比が一定であるようなGaA
sPが原料として必要とされる。
しかし、GaAsPの相図からも容易に分るように、溶
液から析出させる方法ではこの材料(GaAsP)を全
体にわたって均一に作ることは困難であり、ひとつの提
案として、GaAsとGaP粉末の混合体を原料として
用い帯域熔融法で固熔体を作る際に、熔融帯の巾をでき
るだけ小さくすることにより、均一組成の固溶体を得る
方法が知られているが、この方法によって得られた固溶
体インゴットでさえ先端と末尾での組成変化はかなり大
きく前述のエビタキシャル原料として用いるには不充分
であった。
本発明は、例えばGaAsPを合成する際に、差圧弁を
用い、加熱されたGa表面に一定比率でAsおよびPを
供給することにより、均質な組成を持つ化合物を合成す
ることを可能にするものである。
次に、本発明の原理を、図を用いて説明する。
第1図は、2成分のV族元素を含む■−V族化合物の一
般的な相図である。
例えばGaAsP(以下一般化しABCと記す)は全域
3成分固溶体を作るが、またこの系はGaAs(一般化
しABと図示する)およびGaP(一般化しACと図示
する)を夫々の成分とする2成分系の固溶体とみなすこ
とができる。
第2図aは、第1図で表わされるABCの溶液2とその
収容容器1とを示し、第2図bは第2図aの各点におけ
る温度関係を示す。
すなわち、ABC溶液の表面温度をT(l)、底面での
温度をT(y)に保持し、このときT(A)>T(y)
とする。
このときの状況は第1図の相図で示されている。
第1図において、ABC溶液の組成は、Lで与えられて
おり、また温度T(y)の容器の底部では、組成Zで与
えられる固体第2図aの3と接触しこの系が平衡にある
とする。
更にこの溶液(第2図aの2)と接して平衡状態にある
BおよびCよりなる気体を考える。
次に、気相中のBおよびCの組成比は変えずに濃度を増
加させる。
このときまで溶液(第2図aの2)中のAB,ACの濃
度は一定であるが、これと接触する気相中のBおよびC
の濃度の増加に従って、溶液表面で、BおよびC濃度が
増加し、溶液の上下にB,C成分についての濃度差が生
ずる。
BおよびC成分は、この濃度差によって溶液の表面から
底の方に向って移動するが、底部ではあらかじめ固一液
平衡が成立っているから、濃度の増加分は温度T(y)
における溶解度を越えることになるので、固相として析
出してくる。
このとき固相として析出するABC固溶体の組成は、第
1図におけるZで表わされる。
このとき、固相の組成Zと液相の組成Lは異るので、固
相の析出により、液相の組成は変化するが、この変化を
補償するように液相を通して、気相より、AおよびB成
分を供給すれば、このZ成分の固溶体の析出は、気相か
らのBおよびC成分の供給が続くかぎり、ABCの全溶
液が固化するまで続く。
このとき溶液容器(第2図aの3)につけられた温度差
T(7)−T(y)があるため、固化が進むにつれて、
次第に固相の組成が変化するがT(l)−T(y)の差
を小さくするか固液界面の温度が常に一定になるように
制御することで組成の大きな変化を避けることができる
更に本発明では、差圧弁を用いることによりABC溶液
表面に一定組成でBおよびC元素を含む気体を給供する
ことを容易にしている。
第3図は本発明を実施するに用いられる装置の1例であ
る。
同図において、aは装置の断面を示すものセ、bはaに
おける電気炉の温度分布を示す。
aにおいて1.2,3.4は円筒形電気炉である。
電気炉中には、一体となった石英容器5,6およびこれ
と結合した差圧弁8があり、さらにこれに石英容器7が
連絡されている。
石英容器5には、V族のBおよびC元素のうちいずれか
同一温度において蒸気圧の低いほうの元素9(例えばG
aAsP系の場合には、As)が収容され、石英容器7
中の石英ルツボ13には■族のB,C元素のうち蒸気圧
の高い方の元素12(例えばGaAsP系の場合には、
P)が収容されている。
また石英容器6内には、■族元素11(例えばGaAs
P系の場合にはGa)を収めた窒化ボロン製容器10が
あり、石英容器6と7は差圧弁8を通して結合されてい
る。
このような状態で炉1,4の温度を制御することにより
蒸気圧比を一定に制御することになるが、もし石英容器
6と7の間に差圧弁8がない場合には、1の温度は4よ
り低いので4の物質は全て1の部分に凝縮してしまい蒸
気圧比を一定にすることができなくなる。
従って4の物質が凝縮しないようにするためには、4の
物質の蒸気が充満する空間は全て4の温度よりも高くす
る必要があり、かつ差圧弁8の温度T2はT4よりも高
い温度に保たれなければならない。
第3図のbはaのごとく構成された合成装置内の温度の
相互関係を示したものである。
GaAsPを例にとると、Pの蒸気圧は温度T1で定ま
り、T2〉T4〉T1の関係にある温度に加熱された差
圧弁を通して、Ga11表面にP蒸気を導いている。
Ga表面のAs圧はT4によって与えられる。
このとき、前述したようにGaの容器には、表面温度が
T(l)、底部温度T(y)においてT(A)>T(y
)のような温度勾配がつけられている。
通常、このT(l)−T(y)は0.1〜5℃/cm程
度が選ばれる。
石英容器6内の■族元素の圧力(PO)は、T4で定ま
るAs圧(PA8)と差圧弁を通して送られるP圧(P
p)との和で与えられる。
POが充分大きければ、Ga 11表面は、気相のV族
元素を吸収して、その温度T(l)における飽和溶液に
なり、溶液中に濃度勾配を作る。
あるいはPOの設定値が大きすぎるとGa11の表面に
固相が析出する場合があるが、本発明の特徴を失うもの
ではない。
このとき、溶液がV族元素を吸収することにより起る気
相中の■族元素の減少分は、(すなわち系の圧力が下る
から)差圧弁が作動し系のPOを一定にするように働く
このとき、Asの圧力減少はT4に加熱されたAs元素
(固体)から連続的に供給される。
この発明において差圧弁は、石英容器7内のP圧と、石
英容器内の■族元素の圧力POとの差を一定に保つよう
な働きをするものであればよく、POが所定値より低下
したときに石英容器7から5にPを送りこみ、POを所
定値に保持する機能を有するもめであればよい。
即ち、■族元素が特定の温度に加熱されることは、その
温度におけるV族元素の飽和溶解度を決めることになる
しかしながら、特定組成の固体が析出するための固液共
存温度(この場合T(y))の必須の要件ではない。
固液共存温度における液体の■族元素の組成比を決めれ
ば、固相中の組成比が決まる。
このような組成比の液体中の■族元素の濃度を特定温度
(この場合T(l))における飽和溶解度以上になるよ
うに、気相中のV族元素の圧力および組成比を制御しよ
うとするのが本発明の特徴である。
またT(A)−T(y)の温度勾配は、V族元素の液体
中の濃度勾配をつけるためのものであり、V族元素ガス
の■族元素液体中への溶解度は、ある濃度範囲では、温
度が高い程高くなることは、例えばGaAs二成分系状
態図から明らかなことである3またPOはT <It)
)における■族元素の飽和溶液を形成する気体のガス圧
以上であれば任意であり、反応容器の耐圧性等を考慮す
ればT(l)におけるガス圧そのものが実際的である。
このようにpoが決まれば、”(B)とP<O)は所望
の組成比Lからその比が定まり、またP(8)/P(c
)が定まれば、この比即ち、第1図のALと液相線との
交点yが温度T(y)を与えることになる。
次に本発明による固溶体の合成法について、GaA
sPの場合を例にとり実施例について説明する。
第3図において、石英容器5に50gのA5を入れ、窒
化ボロンの容器10に509のGa金属を入れ、さらに
石英容器12に509のPを入れる。
これらを第3図に示したように夫々石英容器6,13に
収容し、差圧弁を取付け、つぎに石英容器5,6.7お
よび差圧弁の中を真空にし、これを電気炉1,2,3.
4中にセットする。
ついで電気炉1,2.4の温度を上昇させ、夫々T1=
360℃、T2=620℃、T4=610と℃する。
それから、炉内に温度分布を有する電気炉3の温度を上
昇させ、T(l)=1100℃、T(y)=1090℃
にする。
このとき差圧弁は石英容器6内のAsとPのモル比がA
S4/P4=30/2になるように調整した。
この状態で系を200時間放置したのち、窒化ボロン容
器中の固溶体を取出し組成を分析したところ、GaAs
1−xPXにおいてX=0.38〜0.41に変化した
約70gの固溶体を得た。
以上の原理は、他のI−V族化合物、例えば、InAs
P,GaSbPなどの合成に適用することも可能であり
、また差圧弁の数を増すことにより、さらにGaAsP
sbのような4元合金の合成をも可能にするものである
また本発明の原理から明らかなように、一般に3成分以
上の多成分合金の合成においで合金を構成する一成分元
素の蒸気圧だけが低く、他の成分元素の蒸気圧が高い場
合に本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、合金の相図を示し、第2図aにおいて1はB
N容器、2は■族元素、3は容器底部に析出した合金、
同図bはaの温度分布の様子を示す。 第3図は、均一組成をもつ合金の合成に用いた装置の概
要を示し、aは装置の断面、bは装置内の温度分布の様
子を示す。 第2図aにおいて1,2,3,4は円筒状電気炉、5,
6.7は石英製容器、8は差圧弁、9は合金を構成する
V族元素のうちの1種、10はBN容器、11は■族元
素、12は合金を構成する他のV族元素、13は石英容
器である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 封管内に、蒸気圧の高い■族元素の収容部と■族元
    素の収容部と、蒸気圧の低い他の■族元素の収容部とを
    備え、かつ前記蒸気圧の高い■族元素の収容部と■族元
    素の収容部との間に差圧弁が設けられてなり、前記蒸気
    圧の高いV族元素の蒸気を差圧弁を通じて■族元素の収
    容部に導ひくと共に該導びかれた蒸気圧の高いV族元素
    の蒸気と前記蒸気圧の低い他のV族元素の収容部からの
    蒸気圧の低い他の■族元素の蒸気とを同時に■族元素の
    収容部に収容された加熱された■族元素に吸収させ、均
    一組成のGaAsPまたはInAsPからなるI−V族
    化合物を合成することを特徴とする化合物の合成方法。
JP6363173A 1973-06-05 1973-06-05 カゴウブツ ノ ゴウセイホウホウ Expired JPS5813485B2 (ja)

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JP6363173A JPS5813485B2 (ja) 1973-06-05 1973-06-05 カゴウブツ ノ ゴウセイホウホウ

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JPS5010796A JPS5010796A (ja) 1975-02-04
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JPS5010796A (ja) 1975-02-04

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