JPS5813341B2 - 製袋工程に於ける袋底部の折込み装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は袋の底部にＭ字形の折込み（ガセット）を設
ける製袋工程の折込み装置に関し、その折込み寸法を自
由に選択して大小種々の袋を自在に製造できるようにし
たものである。

従来の折込み底付きの袋用の製袋機１は第１図のように
ニツ折りにしてドラム２に巻いた袋素材３を、ガイドロ
ール４を経て送出する途中の折目側５を設けた円板６及
びこれを挾んで平行に対向させた一対のプレート７，７
による折込み機構８によって袋の底面をＭ字形に折込む
ようにしていた。

この場合底折込みの幅が５ｃｒｎ迄は問題なく処理でき
たが、折込み幅を５ｃｍ以上にすると、ガイドロール４
と折込み機構８との間で袋素材３に皺が生じ、これが折
込み幅の増加に比例して大きくなるために、折込み幅の
大きい製袋が全く不可能であった。

本発明の装置は上述の欠点及び不具合を排除して寸法に
制限を受けない折込み底付きの袋を連続的に製造するも
ので実施例を図に就いて説明する。

実施例 製袋機２０は第２図及び第３図イ，ロに示すように、ビ
ニールその他による袋素材シ１をニツ折りにして予じめ
巻取ったドラム２２を一端に備え、このドラム２２から
引出した袋素材２１を、ニツ折りのまま周上に沿わせて
送出する案内ロール２３及び上下一対で袋素材２１をニ
ツ折りのまま挾み付けて通過させる案内ロール２４，２
４’の間で、袋素材２１のニツ折りの開口側から中間に
挿入するように機台２５上の軸受２６に軸２７を片持ち
に配置し、この軸２７上に固定した数個の環２８から上
下に等長に突出させた腕２９ ，２９に案内棒３０，３
０’を突設し、該棒３０，３０’を以ってニツ折りの袋
素材２１を側面が菱形になるように拡開するように配置
し、この菱形に開かれた，袋素材２１のニツ折りの折目
線３１の前記案内ロール２４．２４’近傍の外側に、先
端を袋，μ材２１の送出方向に彎曲させた折込みガイド
３２の先端を臨ませるように軸３３を中心に挺子状に保
持し、こ６折込みガイド３２の外端に弱い弾性の引張り
スプリング３４を掛止して折込みガイド３２の案内端３
５を折目線３１に軽く押当てながら折目線３１を中心に
袋底部の折込み幅Ｌ，Ｌを均等に振分けるように配置し
、折込み機構３６は袋素材２１を上下両面から挾み込む
一対のプレート３７ ．３７及び両プレート３７の中間
に介在して周面を直前まで折込みガイド３２により保持
されていた折目線３１に沿わせながら引継いで誘導する
案内板３８により形成した通常の構造のもので、案内ロ
ール２４，２４’に接近した位置に設ける。

一対の駆動ロール４２ＪＩＪロール４２ｌを軸受４３，
４３に支承し、その駆動ロール４２端の鎖車３９にモー
ター４０の動力を伝え、その案内ロール２４と巻取ドラ
ム４１０回転とにより袋素材２１を巻取るように配置す
る。

尚腕２９を伸縮自在にすることも案内棒３０，３０’を
ロールに替えることは任意で制限を受けないものとする
。

この発明に於いてモーター４０を始動するとその回転が
鎖車３９を経て駆動ロール４２及び巻取ドラム４１に伝
わり、両者４２．４１を同一方向へ回転させて袋素材２
１を第２図の矢印Ａ方向に引出す。

この際袋素材２１はドラム２２から引出されて案内ロー
ル２３の外周を経て引出される間に、ニツ折りの折目線
３１を中心にニツ折りの上側を案内棒３０の上側に、ニ
ツ折りの下側を案内棒３０′の下側にそれぞれ回して袋
素材２１の折目線３１側を垂直面にほぼ菱形に拡開しな
がら案内ロール２４．２４’の間に引込む。

この際折目線３１を折込みガイド３２０案内端３５を以
って直線状に保持しながら案内するために、この折目線
３１の両側の折込み幅は均等の幅で案内ロール２４．２
４’の間に引込まれ、これを通過してそのまま折込み機
構３６のプレート３７ ．３７の間へ引入れられ、この
プレート３７ ．２７の間を２分するように介在させた
案内板３８を直前迄折込みガイド３２の案内端３５で保
持されていた折目線３１を引継いて該線３１に周縁を押
当てながら回転させる。

従って袋素材２１は折込み幅Ｌを正しく維持して巻取ド
ラム４１に順次巻取られて行く。

この場合第２図及び第３図イ，口に示す折込み幅Ｌと折
込みガイド３２の案内端３５が折目線３１に接する迄の
差込み長さＬ１及び軸３３の中心から案内棒３０，３０
’の各中心線迄の長さＬ２，Ｌ２とは均しい長さである
。

この発明はニツ折にして送出中の袋素材を機合一端の案
内ロールと中間の案内ロールとの間で、ニッ折りにした
内部を軸中心に上下に等間隔で上下一対の案内棒により
側面がほぼ菱形になるように拡開しながら、袋底の中心
の折目線を折込みガイドの案内端を以って直線的に誘導
するようにしたので、袋を底部の折込み幅に制限されな
いで自由な大きさのものを簡略な改良によって極めて容
易に製造できるようにした効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術の側面斜視図、第２図は本発明装置の
側面斜視図、第３図イは第２図に於けるＤ−Ｅ線の側断
面図、口はイに於ける平面図である。 主要部分の符号の説明、２１・・・・・・袋素材、２２
・・・・・・ドラム、２３，２４，２４’・・・・・・
案内ロール、２５・・・・・・機台、２６・・・・・・
軸受、２Ｔ・・・・・・軸、２９・・・・・・腕、３０
．３０’・・・・・・案内棒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一端のドラムからニツ折りにした袋素材を引出す途
   中の案内ロールと中間の一対の案内ロールとの間に、一
   端を機台上の軸受に片持ちにした軸を支持し、該軸上に
   上下の間隔を均しくした案内棒又はロールを腕を介して
   平行に支持し、機台の一側に折込みガイドを挺子式で軽
   度の弾装により該ガイドの案内端を袋素材の底折込み側
   のニツ折りにした折目線に平面方向に沿わせるように配
   置し、引出し中の袋素材を案内ロールの間で案内棒又は
   ロールにより垂直方向に菱形に拡開するように配置した
   製袋工程に於ける袋底部の折込み装置，