JPS5813281B2 - 平面往復台に配置されている板形タレツトを備えた旋盤 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は平面往復台に配置されていて周切削工具用の板
形タレットを備えた旋盤に関する。

本発明の目的は、この旋盤を改善して、クランク軸の同
軸的なクランク軸ピン（クランクピン、軸受ピン）を同
時に加工するために適しているように構成することであ
る。

このためには板形タレットを有する従来の旋盤は使用さ
れなかった。

むしろバイトは、工具送り台若しくは旋回工具送り台の
上の複雑な形状のバイトホルダに固定されていた。

この場合にはバイトを固定されていてしばしばわずかに
突出しているつばは不安定である。

このことは特に超硬バイトを使用する際により大きな切
削力に基づき不都合に作用してバイト破損及び工作物に
おける不精確さを持たらす。

さらにクランク軸用の従来公知の旋盤においては、クラ
ンク軸を一度だけの緊締で多数の切削工程若しくは作業
行程でクランク軸の軸受箇所を箇別に又は一緒に加工す
ることが不可能である。

軸受箇所が幅広であること及び超硬工具の使用に基づき
高い切削力が要求されることにより必要な駆動力がしば
しば過度に大きくなり、したがって切削行程が複数の段
階に分割される必要がある。

クランク軸を取りはずすことなしに行なわれる段階的作
業行程、例えばオイルフランジを所定の寸法に旋削する
こと、溝を加工若しくはロール加工すること及び新しい
バイトを迅速に取り付けることは従来の構成においては
不町能である。

本発明の目的を達成するために本発明の構成では、クラ
ンク軸の同軸的なクランク軸ピンを同時に加工するため
に、平面往復台として構成されていてクランク軸軸線に
対して横方向にしゆう動可能な単数又は複数の工具送り
台に、クランク軸に対して平行に延びる保持軸を軸受す
るための複数の同軸的な軸受がそれとクランク軸ピンの
軸線との間にクランクアームの半径方向の長さを越える
間隔をおいて配置されており、前記保持軸が工具送り台
に緊締町能でありかつこの保持軸にクランクアームとク
ランクアームとの間に達する板形タレットが固定されて
いる。

この構成によって達成された技術的進歩は、複雑な構成
を有するクランク軸において切削を段階的に分割して行
なうこと、すなわちオイルフランジの旋削若しくは溝の
加工に必要な段階的作業行程を行なうことができるよう
になったことにある。

さらに本発明は、クランク軸を取りはずすことなしに板
形タレットの保持軸の簡単な割り出し送りによって新た
なバイトが使用箇所に持たらされ得るという利点を有し
ている。

次に図面を用いて本発明の実施例を具体的に説明する。

ベッド１０と２つのスタンド１２，１４とから成る機械
架台においては共通の軸線に沿って互いに相対的に調節
可能な２つの心押し軸のセンタ１６と１８との間に工作
物、すなわちクランク軸Ｗが支承されており、このクラ
ンク軸はほぼ中央で駆動される。

このためにベッドの上には中央駆動装置用のケーシング
２０が剛性的に支えられている。

ケーシングはリング状の歯車２４のためのリング状の軸
受２２を有しており、歯車はクランク軸Ｗの回転軸線２
６を取り囲んでいてチャックを有しており、このチャッ
クを用いてクランク軸のクランクピン及びこのクランク
ピンを保持しているクランクアームが剛性的に緊締され
ている。

歯車２４は、軸をベッド１０に回転可能に支承されてい
て駆動モータと伝動結合している歯車２８とかみ合って
いる。

回転軸線２６の下側にベッドは、回転軸線に対して平行
に延びていて切削ぐずを受容するための溝３０を有して
いる。

溝の各側でベッド１０の水平方向の上側には中央駆動装
置のケーシング２０と両方の各スタンド１２，１４との
間に板状の下部分３２若しくは３４が固定されており（
第２図及び第３図）、これらの下部分の上側は、旋盤の
回転軸線２６に対して横方向に延びていてこの回転軸線
よりも深くに配置されている水平方向の案内面３６を備
えている。

各案内面の上には、平面往復台として構成されていて送
り主軸４２若しくは４４によって駆動町能な工具送り台
３８若しくは４０が滑動町能に案内されている。

水平方向の送り主軸は回転可能ではあるが旋盤の回転軸
線２６に対して横方向に移動不能に下部分３２若しくは
３４の切欠き内に軸受されていてかつ工具送り台３８若
しくは４０の下方へ突出しているリング状の付加部４６
を貫通して延びている。

付加部と送り主軸はそれぞれ１つのねじ溝を有しており
、この溝はボールサーキットを受容するために役立ち、
このボールサーキットは溝内を転動して、送りスピンド
ルをその上にある工具送り台と形状接続的に伝動結合す
るために役立つ０ 両方の各工具送り台３８及び４０は上側に、保持軸５２
若しくは５４のための軸受を形成する複数の同軸的なリ
ング状の突出部４８若しくは５０を有しており、前記保
持軸は旋盤の回転軸線２６に対して平行に延びていて有
利にはこの回転軸線と一緒に水平方向の共通の平面内に
位置している。

軸受突出部４８及び５０と旋盤の回転軸線２６との間に
は、クランクアームの半径方向の寸法よりも大きい間隔
が設けられている。

したがって保持軸５２，５４の軸受を形成する突出部４
８と５０との間にはクランクアームを備えるクランク軸
を回転させるためのスペースが存在している。

各保持軸５２若しくは５４は、この保持軸に固定されて
いる板形タレット５６若しくは５８を保持しており、こ
れらの板形タレットのそれぞれは、切削加工しようとす
る同軸的なクランク軸ピンＺによって結合されているク
ランクアームとクランクアームとの間に達している。

両方の各保持軸５２及び５４は付加的に、保持軸に固定
されているそれぞれ１つの別の板形タレット５６若しく
は５８′を保持しており、これらの板形タレットはクラ
ンク軸の主軸ピンを加工するために役立つ。

各板形タレットには環状のバイト６０若しくはバイトホ
ルダ６２が取り付けられており、これらのバイトホルダ
はバイトホルダに不動に若しくは調節可能に取り付けら
れたそれぞれ１つのバイトを保持している。

図示の実施例においては各板形タレットはそれぞれ環状
の４つのバイト若しくはバイトホルダを保持しており、
したがって９０°の割出送り角度だけ保持軸５２若しく
は５４を回動させることによってそのつと次の工具が作
業箇所に持たらされ得る。

第４図に示されている実施形においては、保持軸５２に
取り付けられている板形タレット５６のバイトの１つが
ホルダ６４によって取り替えられており、このホルダ内
にはロール６６が回転可能に支承されている。

このロールは支え部材を形成しており、この支え部材は
、これと反対側に位置している板形タレットによって支
賀されていて工作物を加工するバイトの作用点に対向し
て加工される外周面に接触して工作物を支える。

ホルダ６４は第２の支えロール６８を保持していてもよ
い。

両方の各保持軸５２及び５４は、液力的に１駆動可能な
図示されていないジョーによってそれぞれ工具送り台４
０若しくは３８に堅く締め付けられている。

さらに各工具送り台には液力的に移動可能なそれぞれ１
つのピン７０（第３図）が配置されており、このピンは
、保持軸に剛性的に取り付けられていて半径方向の環状
の４つの穴を備えていてかつ保持軸を正確な角度位置に
正確に固定するために役立つ円板７２の半径方向の１つ
の穴に係合し得る。

さらに各保持軸５２若しくは５４はこれらの保持軸に剛
性的に取り付けられている平歯車７４を保持している。

第２の平歯車７６は、この第２の平歯車７６と第１の平
歯車７４とが、平歯車７４の保持軸を保持する工具送り
台３８若しくは４０を所定の距離７８だけ戻した場合に
互いにかみ合うように、スタンド１２に支承されている
。

両方の平歯車７６の軸は、図示され、ていない部分駆動
装置を備えていて、両方の平歯車７４と７６とが互いに
かみ合わされている場合にその部分駆動装置によって駆
動される。

両方の送り主軸４２及び４４の駆動にはベッドに配置さ
れている送りモータ８０が役立ち（第２図）、この送り
モータは、互いにかみ合っている歯車８２と８４とを介
して回転軸線２６に対して横方向にベッドを貫いて延び
ている水平方向の軸８６を駆動する。

この軸８６は両端部にこの軸と連結可能なそれぞれ１つ
の鎖車８８を保持しており、この鎖車は鎖９０を介して
、送り主軸に取り付けられている鎖車９２とかみ合って
いる。

両方の平歯車７６の軸は、スタンド１２の外側に配置さ
れている鎖車９４と鎖９６とによって図示されていない
部分駆動装置と結合されている。

第４図に示された実施形においては、送り主軸４２にア
ングルコーダ１００が取り付けられており、このアング
ルコーダは細かい目盛で工具送り台３８の距離を測定す
る。

同じような形式で工具送り台４０の距離はアングルコー
ダ１０２によって測定される。

両方のアングルコーダの測定結果は図示されていない制
御装置に導入されて、したがって工作物の加工される外
周面に対する支え部材の支持が保証される。

この制御装置は両方の送り主軸４４及び４２のいずれか
を駆動する送りモータ１０４を制御する。

両方の保持軸５２ ，５４の１つを割出し送りしようと
しない場合には、平歯車７４が工具送り台の戻りの際に
平歯車７６とかみ合う前に、保持軸を保持している工具
送り台３８若しくは４０の送り主軸が連結装置１０６の
不作用位置への移動によって送りモータ８０から連結解
除される。

軸８６と鎖車８８との間に接続されている連結装置１０
６は、終端ストツパ１０８及び突起５３（第３図）によ
って制御される。

単数又は複数のクランク軸ピンＺ若しくは別の同軸的な
軸ピンを同時に加工すること及びその際支えることも可
能である。

片方若しくは両方の保持軸５２ ，５４を割出し送り回
転させることによって、選択されたバイト６０若しくは
バイトホルダ６２が使用され得る。

板形タレットは、バイトはもちろんのこと別の装置、例
えば溝をロール加工するためのロール工具を保持するこ
ともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、クランク軸が緊締された本発明の旋盤の平面
図（見やすくするために機械の半分は省略されている）
、第２図は、第１図の■−■線に沿った鉛直断面図、第
３図は、第１図の■一■線に沿った水平断面図（機械の
左側部分は省略されている）、第４図は、本発明の変化
実施例を第２図に相応して示した鉛直断面図である。 １０……ベッド、１２及び１４……スタンド、１６及び
１８……センタ、２０……ケーシング、２２……軸受、
２４……歯車、２６……回転軸線、２８……歯車、３０
……溝、３２及び３４……下部分、３６……案内面、３
８及び４０……工具送り台、４２及び４４……送り主軸
、４６……付加部、４８及び５０……突出部、５２及び
５４……保持軸、５６．５６’，５８及び５８′……板
形タレット、６０……バイト、６２……バイトホルダ、
６４……ホル ロール、７０……ピン、７２……円板、７４及び７６…
…平歯車、７８……距離、８０……送りモータ、８２及
び８４……歯車、８６……軸、８８……鎖車、９０……
鎖、９２及び９４……鎖車、９６……鎖、１００及び１
０２……アングルコーダ、１０４……送りモータ、１０
６……連結装置、１０８……終端ストツパ、１１０……
突起、Ｗ……クランク軸、Ｚ……クランク軸ピン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 平面往復台に配置されていて周切削工具用の板形タ
   レットを備えた旋盤において、クランク軸の同軸的なク
   ランク軸ピンを同時に加工するために、平面往復台とし
   て構成されていてクランク軸軸線に対して横方向にしゆ
   う動可能な単数又は複数の工具送り台３８，４０に、ク
   ランク軸に対して平行に延びる保持軸５２，５４を軸受
   するための複数の同軸的な軸受がそれとクランク軸ピン
   の軸線との間にクランクアームの半径方向の長さを越え
   る間隔をおいて配置されており、前記保持軸が工具送り
   台３８ ，４０に緊締可能でありかっこの保持軸にクラ
   ンクアームとクランクアームとの間に達する板形タレッ
   ト５６ ．５８が固定されていることを特徴とする平面
   往復台に配置されている板形タレットを備えた旋盤。 ２ 保持軸５２，５４に第１０平歯車７４が取り付けら
   れており、部分駆動装置と連結されている第２の平歯車
   ７６が、この第２の平歯車と第１の平歯車とが工具送り
   台３８，４００戻りの際に割出し送りのために互いにか
   み合うように機械架台に支承されている特昨請求の範囲
   第１項記載の旋盤。 ３ クランク軸の相対する側にそれぞれ１つの保持軸５
   ２，５４が配置されており、一方の保持軸に要求に応じ
   た数で配置される板形タレット５６，５８の１つが支え
   部材を備えており、この支え部材が、他方の保持軸の板
   形タレットの周切削工具によって切削される箇所とすで
   に加工されたクランク軸ピンの近くの箇所とのいずれか
   においてクランク軸を支えるように構成されている特許
   請求の範囲第１項記載の旋盤。 ４ 工具送り台のための送り主軸を備えており、送り主
   軸４２に一方の工具送り台３８の送り距離を測定するた
   めの測定器が配置されており、別の測定器が他方の工具
   送り台４０の送り主軸４４に配置されており、かつ制御
   装置が設けられており、この制御装置に測定値が導入可
   能であってしたがって工作物の加工される外周面に対す
   る支え部材の支持が保証されるように構成されている特
   許請求の範囲第３項記載の旋盤。