JPS5813279Y2 - マイクロ波加熱炉雰囲気ガス逆流防止装置 - Google Patents
マイクロ波加熱炉雰囲気ガス逆流防止装置Info
- Publication number
- JPS5813279Y2 JPS5813279Y2 JP9181579U JP9181579U JPS5813279Y2 JP S5813279 Y2 JPS5813279 Y2 JP S5813279Y2 JP 9181579 U JP9181579 U JP 9181579U JP 9181579 U JP9181579 U JP 9181579U JP S5813279 Y2 JPS5813279 Y2 JP S5813279Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating furnace
- furnace
- microwave
- waveguide
- prevention device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、マイクロ波加熱炉の炉内雰囲気ガス逆流防止
装置に関し、特に放射性物質含有廃棄物等の危険物質の
加熱溶融処理において、マイクロ波伝送用導波管内への
有害ガスの逆流を確実に防止し、該操業における安全性
の−そうの改善を企図したものである。
装置に関し、特に放射性物質含有廃棄物等の危険物質の
加熱溶融処理において、マイクロ波伝送用導波管内への
有害ガスの逆流を確実に防止し、該操業における安全性
の−そうの改善を企図したものである。
マイクロ波照射により生ずる誘電加熱現象を利用した非
金属物質の加熱溶融処理は、汚泥や放射性物質含有廃棄
物等の所謂減容処理をはじめ各種目的に利用することが
できる。
金属物質の加熱溶融処理は、汚泥や放射性物質含有廃棄
物等の所謂減容処理をはじめ各種目的に利用することが
できる。
このマイクロ波照射による加熱溶融装置は、第1図に示
されるように、マイクロ波発信機1と、マイクロ波照射
による加熱溶融を行なう加熱炉2と、該発信機1から加
熱炉2にマイクロ波を伝送するための導波管3を備え、
かつ該炉2は、その頂部にマイクロ波整合用チューナ4
を有し、また、一般的には炉体側部に被処理物貯蔵ホッ
パ5と供給配管6が付帯する。
されるように、マイクロ波発信機1と、マイクロ波照射
による加熱溶融を行なう加熱炉2と、該発信機1から加
熱炉2にマイクロ波を伝送するための導波管3を備え、
かつ該炉2は、その頂部にマイクロ波整合用チューナ4
を有し、また、一般的には炉体側部に被処理物貯蔵ホッ
パ5と供給配管6が付帯する。
炉1内には第2図に示されるように溶解用ルツボ8が設
置され、導波管にて炉内に導入されたマイクロ波をチュ
ーナにて整合してルツボ内の被処理物Mに入射させるこ
とにより加熱溶融が行なわれる。
置され、導波管にて炉内に導入されたマイクロ波をチュ
ーナにて整合してルツボ内の被処理物Mに入射させるこ
とにより加熱溶融が行なわれる。
この被処理物の加熱溶解にはヒユーム・ガスの発生を伴
ない、炉内に充満するほか、その一部は導波管内に流入
する。
ない、炉内に充満するほか、その一部は導波管内に流入
する。
これらヒユームは、マイクロ波の照射をうけ、放電その
他の現象によりマイクロ波を減衰させ、マイクロ波エネ
ルギー効率を著しく低下させるので、これを防ぐため、
通常第2図に示されるように、導波管3の炉側付近に通
気遮断用スペーサS1を介在せしめるとともに、炉体2
の側部に排気管8を付設し、該スペーサS1の前方部位
に配設したブロア9から圧空を送給することによって炉
内の排気が行なわれるように設計されている。
他の現象によりマイクロ波を減衰させ、マイクロ波エネ
ルギー効率を著しく低下させるので、これを防ぐため、
通常第2図に示されるように、導波管3の炉側付近に通
気遮断用スペーサS1を介在せしめるとともに、炉体2
の側部に排気管8を付設し、該スペーサS1の前方部位
に配設したブロア9から圧空を送給することによって炉
内の排気が行なわれるように設計されている。
ところで、被処理物が放射性物質を含有するものである
場合には、放射能帯有ヒユームの漏出等による作業者の
被曝の危険を防ぐため、第1図に示されるように、加熱
炉2をはじめ、供給ホッパ、排気管そのほかの関連ユニ
ットを含む広範囲にわたって処理系と外部とを遮断する
ボックスBが設置され、作業者によるハンドリングは、
該ボックスに設けられたグローブホールを介して行なわ
れる等、厳重な被曝防止対策がとられている。
場合には、放射能帯有ヒユームの漏出等による作業者の
被曝の危険を防ぐため、第1図に示されるように、加熱
炉2をはじめ、供給ホッパ、排気管そのほかの関連ユニ
ットを含む広範囲にわたって処理系と外部とを遮断する
ボックスBが設置され、作業者によるハンドリングは、
該ボックスに設けられたグローブホールを介して行なわ
れる等、厳重な被曝防止対策がとられている。
このボックスにより導波管3が囲まれる範囲は、通常第
2図に示されるように、ブロア9を含むスペーサS1ま
でである。
2図に示されるように、ブロア9を含むスペーサS1ま
でである。
これは、該スペーサにより炉内のヒュ−ム・ガス等の流
通を遮断し、スペーサ以遠の導波管部分への放射能の流
入を防止し得るとの仮定に立つものである。
通を遮断し、スペーサ以遠の導波管部分への放射能の流
入を防止し得るとの仮定に立つものである。
しかしながら、もし該スペーサが炉内の輻射熱その他の
原因により疲労・損傷した場合には、導波管を経て、マ
イクロ波発信機1内に流入し、外部に漏出し、あるいは
該発信機のメインテナンスに多大の支障を及ぼすことに
なる。
原因により疲労・損傷した場合には、導波管を経て、マ
イクロ波発信機1内に流入し、外部に漏出し、あるいは
該発信機のメインテナンスに多大の支障を及ぼすことに
なる。
また、導波管は、発信機1および炉体2側において第3
図に示されるようにフランジfで連結されており、この
接合部分から漏出するおそれもある。
図に示されるようにフランジfで連結されており、この
接合部分から漏出するおそれもある。
放射性物質等危険物の取扱いに対しては、二重・三重の
安全策が講ぜられなければならない。
安全策が講ぜられなければならない。
本考案は上記観点よりなされたものであり、導波管内に
2個もしくはそれ以上の通気遮断用スペーサを適当間隔
に配設して該スペーサにて導波管内通路に1つ以上の空
間部分を画成し、該空間部分を加熱炉雰囲気圧力に対し
正圧に保持せしめるようにした炉内雰囲気ガス逆流防止
装置を提供するものである。
2個もしくはそれ以上の通気遮断用スペーサを適当間隔
に配設して該スペーサにて導波管内通路に1つ以上の空
間部分を画成し、該空間部分を加熱炉雰囲気圧力に対し
正圧に保持せしめるようにした炉内雰囲気ガス逆流防止
装置を提供するものである。
第3図は、本考案装置の一具体例を示す断面概要図であ
り、導波管3内には、既設のスペーサS1のほかに、新
たにスペーサS2が設けられ、該2個のスペーサにより
導波管内流路を仕切って1の空間部分Sを画成した例を
示す。
り、導波管3内には、既設のスペーサS1のほかに、新
たにスペーサS2が設けられ、該2個のスペーサにより
導波管内流路を仕切って1の空間部分Sを画成した例を
示す。
10はかく形成された空間部分への気体導入管であり、
ボンベあるいはファンなどの気体給源(図示せず)から
送給される気体により該空間部分に炉内雰囲気より高い
圧力が与えられるようになっている。
ボンベあるいはファンなどの気体給源(図示せず)から
送給される気体により該空間部分に炉内雰囲気より高い
圧力が与えられるようになっている。
空間部分への気体流入および圧力調整は、該導入管10
に適宜取付けられるコック11および圧力ゲージ12等
により行なわれる。
に適宜取付けられるコック11および圧力ゲージ12等
により行なわれる。
導波管内に配設されるスペーサは、気密性を有するもの
であって、マイクロ波の伝送を妨げないものであればい
かなるものであってよく、例えばテフロン製板状体、あ
るいは石英ガラス板等が好ましく用いられる。
であって、マイクロ波の伝送を妨げないものであればい
かなるものであってよく、例えばテフロン製板状体、あ
るいは石英ガラス板等が好ましく用いられる。
該板厚は、製作・取扱い・耐久性等を考慮して適宜定め
ればよく、通常約2゜0〜lQmm程度で十分である。
ればよく、通常約2゜0〜lQmm程度で十分である。
また、スペーサで画成された各空間部分の雰囲気圧力は
、炉側のスペーサの疲労により気密性が損われたときの
炉内ガス逆流防止の観点から、炉内雰囲気圧力よりや・
高めとすることが望ましい。
、炉側のスペーサの疲労により気密性が損われたときの
炉内ガス逆流防止の観点から、炉内雰囲気圧力よりや・
高めとすることが望ましい。
該空間部分に送給・充填される気体としては、空気ある
いは窒素ガス等を用いればよいが、該空間部分における
マイクロ波の減衰をまねくような、ダストあるいはイオ
ン性粒子等を含まない清浄なガスを用いるよう留意すべ
きことは言うまでもない。
いは窒素ガス等を用いればよいが、該空間部分における
マイクロ波の減衰をまねくような、ダストあるいはイオ
ン性粒子等を含まない清浄なガスを用いるよう留意すべ
きことは言うまでもない。
スペーサの設置個数は前記第3図に示されるように、炉
体側のスペーサS□と発信機側のスペーサS2の合計2
個ではほぼ完全な逆流防止が保証されるが、−そうの安
全性を得るために、第4図に示されるように3個のスペ
ーサS1.S2およびS3を設置して2つの空間部分S
□およびS2を画成してもよい。
体側のスペーサS□と発信機側のスペーサS2の合計2
個ではほぼ完全な逆流防止が保証されるが、−そうの安
全性を得るために、第4図に示されるように3個のスペ
ーサS1.S2およびS3を設置して2つの空間部分S
□およびS2を画成してもよい。
所望によりスペーサおよび空間部分の数を増減してよい
ことは言うまでもない。
ことは言うまでもない。
この場合、各空間部分毎に気体導入管とこれに付帯する
圧力ゲージ等を設置することが望ましい。
圧力ゲージ等を設置することが望ましい。
かく本考案装置を用いれば、導波管部分への放射能もし
くは放射能帯有ガス・ヒユーム等の流入および外部への
漏出の危険性は著しく滅じ、放射性物質含有廃棄物等を
対象とするマイクロ波加熱炉操業の安全性を保証するこ
とができる。
くは放射能帯有ガス・ヒユーム等の流入および外部への
漏出の危険性は著しく滅じ、放射性物質含有廃棄物等を
対象とするマイクロ波加熱炉操業の安全性を保証するこ
とができる。
第1図はマイクロ波加熱装置の概略を示す平面図、第2
図はマイクロ波加熱炉の断面概要図、第3図は本考案装
置の一具体例を示す断面概要図、第4図は他の具体例を
示す断面概要図である。 図面中の主な符号は次のとおりである。 1:マイクロ波発信機、2:マイクロ波加熱炉、3:導
波管、7:ルツボ、8:排気管、9ニブロア、10:気
体導入管、S、、S2.S3ニスペーサ。
図はマイクロ波加熱炉の断面概要図、第3図は本考案装
置の一具体例を示す断面概要図、第4図は他の具体例を
示す断面概要図である。 図面中の主な符号は次のとおりである。 1:マイクロ波発信機、2:マイクロ波加熱炉、3:導
波管、7:ルツボ、8:排気管、9ニブロア、10:気
体導入管、S、、S2.S3ニスペーサ。
Claims (1)
- マイクロ波発信機からマイクロ波照射加熱炉にマイクロ
波を伝送するための導波管内に、2個もしくはそれ以上
の気密性スペーサを適当間隔に配設するとともに、該ス
ペーサにて画成される各空間部分のそれぞれを前記炉内
雰囲気圧力に対して正圧に保持してなることを特徴とす
るマイクロ波加熱炉雰囲気ガス逆流防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9181579U JPS5813279Y2 (ja) | 1979-07-02 | 1979-07-02 | マイクロ波加熱炉雰囲気ガス逆流防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9181579U JPS5813279Y2 (ja) | 1979-07-02 | 1979-07-02 | マイクロ波加熱炉雰囲気ガス逆流防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5610296U JPS5610296U (ja) | 1981-01-28 |
JPS5813279Y2 true JPS5813279Y2 (ja) | 1983-03-14 |
Family
ID=29324855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9181579U Expired JPS5813279Y2 (ja) | 1979-07-02 | 1979-07-02 | マイクロ波加熱炉雰囲気ガス逆流防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5813279Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-07-02 JP JP9181579U patent/JPS5813279Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5610296U (ja) | 1981-01-28 |
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