JPS5813243B2 - 連続鋳造インゴットを圧延するための圧延機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冶金に関するものであり、さらに詳細に述べる
ならば、連続鋳造物と以下で称される連続鋳造インゴッ
トを圧延するための圧延機に関するものであり、前記圧
延機は、動きが静止と交互に起きる前記鋳造物を好まし
くは粗圧延するのに適している。

連続鋳造物の直接圧延に適した圧延機は当業者に公知で
ある。

これら圧延機は、振動式圧延機及びブラネタリー圧延機
ならびに複合スタンド連続圧延機を含んでいる。

鋳造物が鋳型から連続的に引き出されるならば、連続鋳
造物の直接圧延用の前記圧延機が広範囲に適用される。

その動きが静止お交互に起こる連続鋳造物を圧延する必
要が生じる場合Ｃこ、前記圧延機の使用は特に不適当で
ある。

この場合に、これら圧延機の必要動力が実質的に増大し
て、圧延機利用率が１０−３０％の範囲内で変動するほ
ど小さくなる。

本発明の場合に、その移動が静止と交互に起きる連続鋳
造物を圧延するのに好ましく適したある一種の圧延機が
原型としで採用されている。

この圧延機の特許は出願番号４８−１３５７７２号、出
願日昭和４８年１２月６日として日本国で係属中である
。

前記圧延機か基礎に装着された摺動路及びこの摺動路に
沿って移動する可動圧延機スタンドを含み、この可動圧
延機スタンドが、底部圧延機間隔部材及び頂部圧延機間
隔部材と各２本の支柱を有する２個のハウジングとを組
み込んでおり、前記支柱の間に軸受のロールチョツク（
ｃｈｏｃｋｓ）が備え付けられ、溝付き圧延ロールの軸
頚部か前記軸受のロールチョツク内に装着されでいる。

前記ロール軸頚部かラックとかみ合った歯車を担持し、
このラックの両端がハウジング支柱に固定された油圧シ
リンダーの連接棒と連結される。

圧延ロールを回転させるの【こ適した油圧駆動機とは別
に、前記圧延機が前記可動圧延機スタンドの往復運動を
確実にする他の駆動装置を備えている。

前記圧延機での連続鋳造物の圧延は、可動圧延機スタン
ドが往復運動しかつ各加工行程の後で鋳造物の未圧延部
の方へ動かされることで行なわれ、この変位の合計が引
き出し期間にわたって鋳型から引き出された鋳造物の長
さと等しい。

可動スタンドが、鋳造物の既圧延部の方へ前記変位の合
計になる距離にわたつて動かされた後で、鋳造物の次の
部分が鋳型から引き出された後に、圧延工程か続けられ
る。

その動きが静止と交互に起こる連続鋳鉄の有効な圧延を
可能にする前記圧延機のロール力が比較的小さい、この
ことが圧延機生産速度を一定の範囲に制限する。

圧延機の運転定格が、ロール力強化を確実（こすること
で増加させられるならば、圧延定格か高くなる結果にな
るであろうが、可動圧延機スタンドのハウジング支柱に
、さらに強い力を生じる前述のような駆動機を配置する
ことが問題となる。

本発明の目的は上記困難を克服することである、本発明
の主要な目的は、連続鋳造物を圧延するための圧延機を
提供することであり、この圧延機は、異なった種類のエ
ネルギー付加源を使用することで、主圧延ロール駆動機
の負担を軽減せしめ、かつ摺動路に沿っての可動圧延機
スタンドのアイドル移送を行なわせしめる。

連続鋳造物と以下称される連続鋳造インゴットを圧延す
るために提案された圧延機は、動きが静止と交互に起き
る前記鋳造物を粗圧延するのに好ましくは適しており、
かつ圧延ロールおよびこの圧延ロールの駆動機を有する
可動圧延機スタンドを含んでおり、この圧延ロールの支
持体が圧延機間隔部材によって相互に連結された２個の
ハウジングに属する支柱の開孔内に配置され、前記可動
圧延機スタンドが圧延軸と一致しで延びている摺動路に
設置され、及び前記可動スタンドが往復運動させるため
の駆動装置を含んでなる。

本発明によれば、前記駆動装置が不動に設置された少な
くとも２対の線型誘導回路体（ｌｉｎｅａｒｉｎｄｕｃ
ｔｏｒｓ）と前記可動圧延機スタンドに結合されかつ前
記誘導回路体の効力領域内に置かれた電気伝導性棒材と
を含み、前記棒材の長さが、前記可動圧延機スタンドの
少なくとも最大移動距離だけ、前記誘導回路体の長さを
越えている。

本発明に係る圧延機における線型誘導回路体および電気
伝導性棒材は実質的にリニアモータ（すなわち、リニア
誘導電動機）を構成している。

線型誘導回路体の巻線に交流電流を流すと、その結果と
して移動交番磁界がその誘導回路体じゆうに作られる。

電気伝導性棒材が線型誘導回路体の間に配置されている
ので、交番磁界の作用によって交流かその棒材内に発生
する。

棒材中に誘導された電流と棒材を貫く磁界との相互作用
が電磁力を創出し、このことが棒材を誘導回路体の中か
ら押し出すことになる。

棒材中に生じる電磁力の方向は、移動磁界の方向および
棒材中に誘導された電流の方向で決まる。

線型誘導回路体に流す交流の方向を変えることによって
、移動磁界の方向そして必然的に棒材を貫く電磁界の方
向を逆にすることができ、したがって棒材中に引く力又
は押す力を作ることができる。

棒材は可動圧延スタンドに堅固に連絡されているので、
引く力又は押す力が棒材を介して可動圧延スタンドに作
用することができる。

この力単独で可動圧延スタンドの往復運動を、その圧延
ロールがインゴットと接触していないときに、すなわち
、圧延スタンドのアイドル中に、確実にすることができ
る。

棒材に生じる引く力又は押す力の合計がアイドル中に可
動圧延スタンドを移動させるのに必要な力よりも数倍も
大きいことは好ましい。

圧延ロールでインゴットを圧延している最中に棒材を通
しで伝達される引く力又は押す力が圧延ロール液圧駆動
機を助けて圧延抵抗を克服することになる。

先行技術の機械と比較して、連続鋳造物の圧延用に開発
された本発明の圧延機が定格（ｒａｔｉｎｇ）のより低
いロール駆動機を有する。

前記棒材よりも電気伝導性が優れでいる２本の側部母線
が前記棒材に取り付けられるならば、誘導回路体の電力
損失の低減が示され好都合であろう。

前記棒材が冷却剤を通過させるために中空であって、こ
の冷却剤が棒材の過熱を防止することは、健全な実施例
でもあろう。

加えで、本発明の合理的特色によれば、前記棒材が横断
母線を収容する横に細長い溝を有し、この横断母線が前
記側部母線と電気的に連結されかつ熱及び電気伝導性に
おいて棒材の材料よりも優れている材料から作られて、
誘導回路体の電力損失か低減されかつ棒材の過熱が避け
られる。

本発明を更によく理解するために、添付図面を参照して
実施態様を詳細に説明する。

圧延機が、基礎（図示されていない）に埋め込まれた支
持部材に装着された摺動路１（第１図及び第２図）を含
む。

前記摺動路１上で移動可能なころ２に、圧延ロール３ａ
を有する可動圧延機スタンド３が装着され、これらのロ
ールの軸頚部３ｂが軸受チョツク（図示されていない）
内に設置され、これら軸受チョツクがハウジング４の開
孔内に装着され、これらの軸頚部が前記可動圧延機スタ
ンドのハウジングの外側に突き出ており、かつ、ハウジ
ング支柱の一対の側面から出た軸頚部が液圧駆動機５と
連結され、一方では、前記ハウジング支柱の他方の対の
側面から出た軸頚部が衝車６を担持し、これら歯車が箱
６ａで囲われており、絶えずかみ合っているために互い
に組合わされている。

ハウジング４が台間隔部材７に装着され、かつ頂部圧延
機間隔部材８によって上から結締される。

４本の電気伝導性の棒材９がハウジング支柱及び間隔部
材へしつかりと固定される。

前記棒材の数は、４本より多くても少なくても良いが２
本未満にすることはできない。

可動スタンド及び棒材の付属品に対しての棒材配置に関
して、棒材は、圧延機の操業条件及び個個のユニットと
圧延機の線型誘導回路体との相互に関係ある配置に依存
して変わるであろう。

可動圧延機スタンドへしつかりと接続された棒材９が、
前記誘導回路体１０の間の空間を貫ぬく誘導回路体の効
力領域を通り抜け、次に少なくとも２対のガイドローラ
ー１２の間を通り、これら誘導回路体が支持構造物１１
（第３図）に不動に装着されでおり、かつ、ガイドロー
ラーが金属構造物１３に取り付けられている。

棒材９の長さは、可動圧延機スタンド３の少なくとも最
大移動距離だけ、誘導回路体１０の長さを越える。

線型誘導回路体１０．棒材９及び支持金属構造物１１の
断面を第３図に示す。

またこの断面図に囲い１４を示し、この囲い１４が、熱
放射から誘導回路体を保護し、かつ、前記支持構造物１
１の支柱要素として使用され得る。

誘導回路体の両方の対の内部間隔が棒材の断面の大きさ
に相当し、そしてこの棒材の断面は該棒材へ適用されね
ばならない力及び誘導回路体の定格によって決められる
。

搬出ローラーテーブルのローラー１５が、誘導回路体１
０の極く近傍の可動圧延機スタンド設置の最終位置から
、圧延軸０Ｏ１に一致して装着される。

前記搬出ローラーテーブルの最初の部分に、ローラー引
張りスタンド（図示されていない）が装着され得る。

棒材９が、アルミニウム又はその合金のような電気伝導
性材料から作られる。

棒材の側面に張られた側部母線が棒材に備え付けられ、
この母線材料が電気伝導性において棒材の材料よりも優
れているならば、誘導回路体はさらに有効に機能する。

従って、アルミニウム合金又は鋼の棒材が使用されるな
らば、側部母線は銅で作られるのが望ましい。

電磁力の効力下で棒材に作用する力を発現させる場合に
限れば、誘導電流が前記棒材内に誘導され、前記棒材が
加熱されることで、その強度が確実に減少する。

この加熱を、水冷側部母線又は水冷棒材を使用すること
で減少させることができる。

第４図は、水冷側部母線１６を備えた棒材９の断面を示
す。

誘導回路体１０の性能特質を多少改善するには、前記側
部母線とは別に、棒材に、横断母線を収容する横の細長
い溝が取り付けられ、この横断母線の材料には電気伝導
性が棒材の材料よりも低い特色がある材料が用いられる
。

第５図は棒材の部分断面を示し、この棒材内の前記横断
母線が明示される。

横断母線１７が、第６図に示されたように、側部母線１
６と電気的に連結されている。

１個又は２個の側部母線の冷却系統は、冷却剤を前記可
動圧延機スタンドのユニットへ供給しかつここからこの
冷却剤を排出するのに利用可能であり、なお、このスタ
ンドのユニットは内部穿孔を有する圧延ロールの如く冷
却を必要とするものである。

その他の側部母線の冷却系統が圧延ロール液圧駆動機へ
作用流体を供給するために使用され得る。

その動きが静止と交代である連続鋳造物１８の圧延用に
提案された圧延機の、恒常の操業条件のものとでの、圧
延工程が次のように行なわれる。

鋳造物１８の次の部分が鋳型から引き出された後に、可
動圧延機スタンド３が、可動圧延機スタンド３の加工行
程の最中に鋳造物に定められた減面を行うべき対応位置
へ運ばれる。

前記操作が、棒材９によって可動圧延機スタンド３を動
かすことによって達成され（溝付き圧延ロール３ａが圧
延鋳造物と非接触状態にあるときに）、このことは、誘
導回路体１０によって前記棒材の中に作られた電磁力で
発現させられる力であって、前記棒材９へ適用される力
のために達成される。

次に、圧延ロール３ａの液圧駆動機５が付勢されて最初
にわずかの空転をロールに与え、その後に、ロールが鋳
造物を掴む。

鋳造物が圧延機ロールによって掴まれると同時に、誘導
回路体１０が、棒材９に押す力を発現させることによっ
て、可動圧延機スタンドを動かすための操作任務に切り
換えられて前記押す力が棒材９を介して可動圧延機スタ
ンドに作用する。

棒材に発現させられた前記押す力、及び圧延ロール駆動
機の力が必要なロール力を確実にし、このロール力は、
可動圧延機スタンドを鋳造物の未圧延部分の方へ変位さ
せること（こよって、鋳造物の圧延部分を減面するのに
必要とされるものである。

鋳造物の圧延部分を減面した後にかつ圧延ロールが鋳造
物１８と非接触になった後に、１個又は２個の誘導回路
体１０が可動スタンド３を鋳鉄の未圧延部分の方へ変位
させ、その距離は、前記移動圧延機スタンドが鋳造物の
未圧延部分の方へ加工移動する最中に鋳造物の減面する
程度に対応する距離である。

液圧駆動機５が圧延ロールを逆転させて、初めに少しの
空転をロールに与えた後に、ロールが鋳造物を掴んで、
次の減面サイクルが始められる。

鋳造物がロールに掴まれると同時に、誘導回路体１０が
引く力を作り、この引く力が棒材９によって可動圧延機
スタンドに加えられ、従って、圧延ロール、駆動機によ
って発現させられた力及び棒材によって発現させられた
引く力のために、前記スタンドが鋳造物の圧延された部
分の方へ動かされたことで、必要なロール力を提供する
。

鋳造物の次の減面後に、可動スタンドが、１個又は２個
の誘導回路体によって可動圧延機スタンドの未圧延鋳造
物部分の方へ、加工行程の最中に鋳造物の定められた減
面に対応する位置へ再び運ばれる。

圧延された鋳造物が、引き出し期間の間に鋳型から引き
出された鋳造物の長さに等しくなるまで引き続いてサイ
クルが繰り返えされる。

鋳造物を規定された長さまで減面した後に、可動圧延機
スタンドか、１個又は２個の誘導回路体１０及び棒材９
によって、鋳造物の圧延された部分の方向へその初期極
限位置へ運ばれ、鋳造物の次の部分が鋳型から引き出さ
れた後に圧延工程が再び始められる。

不動の線型誘導回路体並びに引き又は押す力を与える棒
が、比較的に小さな定格のロール駆動機を収納している
可動圧延機スタンドを有する圧延機に、相対的に強い力
を発現させるようにする。

先行技術の機械と比較して、本出願で提案された圧延機
は、圧延機の可動部材（可動圧延機スタンド）の慣性質
量及びこの部材の往復運動のためのエネルギー消費の実
質的な減少を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による、連続鋳造物を圧延するための圧
延機の正面図、第２図は前記圧延機の平面図、第３図は
第１図中の■−■による断面図、第４図は第２図中の■
−■による断面図、第５図は第４図中の■−■による断
面図、及び、第６図は第４図の矢印Ａから見た図面であ
る。 ３・・・・・・可動圧延機スタンド、９・・・−・・電
気伝導性棒材，１０・・・・・・線型誘導回路体，１６
・・・・・・側部母線．１７・・・・・・横断母線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連続鋳造物と以下称される動きと静止が交互に起こ
   る連続鋳造インゴットを圧延するのに適している圧延機
   であって、下記要素： （イ）圧延ロールおよび該圧延ロールの駆動機を有する
   一台の可動圧延機スタンド： （ロ）圧延機間隔部材によって結締された２個のハウジ
   ングの支柱に形成された開孔内Ｃこ配設された前記圧延
   ロールの支持体： （ハ）前記可動圧延機スタンド（イ）を載置し、かつ圧
   延軸と一致して延びている摺動路： （ニ）前記可動圧延機スタンド（イ）を往復運動させる
   ための、駆動装置： を含んでなる連続鋳造物を圧延するための圧延機におい
   て、 前記、駆動装置（ニ）が不動に設置された少なくとも二
   対の線型誘導回路体１０と前記可動圧延機スタンド（イ
   ）に連結されかつ前記誘導回路体の効力領域内に配置ざ
   れた電気伝導性棒材９とからなり、前記棒材９の長さが
   、前記可動圧延機スタンド（イ）の少なくとも最大移動
   距離だけ、前記誘導回路体１０の長さを越えていること
   を特徴とする連続鋳造インゴットを圧延するための圧延
   機。 ２ 前記棒材よりも電気伝導性が優れでいる２本の側部
   母線が前記棒材に取り付けられていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の圧延機。 ３ 前記側部母線が冷却剤を通すために中空であること
   を特徴とする特許請求の範囲第２項記載の圧延機。 ４ 前記棒材が、横断母線を収容する横に細長い溝を備
   え、前記横断母線が前記側部母線と電気的に連結されか
   つ電気及び熱伝導性において前記棒材よりも優れている
   材料から作られていることを特徴とする特許請求の範囲
   第２項記載の圧延機。