JPS5813121Y2 - サ−ボモ−タのストロ−ク調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、例えば水車の人口弁の開閉操作に用いられる
サーボモータのストローク調整装置の改良に関する。

〔従来技術〕

サーボモータは一般機械、機器を操作するため広く使用
されているが、そのピストンの停止位置即ちストローク
量を調整する作業が非常に面倒である。

従来のサーボモータのストローク量調整を、水力発電設
備に用いられてる大口弁の開閉操作に関連させて第１図
によって説明する。

第１図の入口弁は大形のロータリ式のパルプであり、図
は弁が閉塞されている状態を示す。

この状態より弁体８を９０°回転することにより弁は全
開状態となる。

サーボモータ７のシリンダ１はコンクリートペース１０
に固定され、弁体８とサーボモータ１とはレバ６、ピス
トン２のピストンロッド５を介して接続される。

弁体８の全閉時はピストン２のＡ面がシリンダカバ４の
凸部ａと接触し、また弁体８の全開時はピストン２のＢ
面がシリンダカバ３の凸部すと接触する。

ピストンロッド５のストロークは計算によって求められ
るが、機械加工精度の関係で必ずしも正確なストローク
量とならないため調整が必要となる。

即ち、この調整はサーボモータＩのシリンダカバ３，４
の凸部ａ、ｂと、ピストン２の接触面Ａ、Ｂを加工する
ことによって行われる。

しかし、一度組立てられたキーボモータを分解して再加
工、再組立して調整しなげれば、調整作業が非常に面倒
である。

〔考案の目的〕

本考案は上記欠点を加養しようとしてなされたもので、
その目的とするところは調整容易なサーボモータのスト
ローク調整装置を提案することにある。

〔考案の概要〕

即ち、本考案の特徴とするところは、圧力流体の給排口
を有するシリンダと、このシリンダの軸方向両端部を覆
うシリンダカバと、シリンダ内部を摺動するピストンと
、このピストンに取付はうれシリンダカバ外部に突出し
てピストンの移動とともに移動するピストンロッドと、
ピストンロッドの移動により開閉作動するバルブとを有
するサーボモータにおいて、バルブ作動用のレバと上記
ピストンロッドとの連結部に介在し、ピストンがシリン
ダカバの一方の内面と接触した時バルブが全開位置とな
るようにピストンロッドのストローク量を調整するスト
ッパと、バルブ全閉位置において前記ストッパと接触す
るよう位置調整可能にシリンダカバに取付けられたスト
ッパとよりなるサーボモータのストローク調整装置にあ
る。

〔考案の実施例〕

以下本考案の一実施例を第２図によって説明する。

図中第１図と同符号は同一部品名を示し、１は圧力流体
の給排口（図示せず）を有するサーボモータＩのシリン
ダでコンクリートベース１０に固定されている。

２はシリンダ１の内部を摺動するピストン、３及び４は
シリンダ１の軸方向両端部を覆うシリンダカバ、５はピ
ストン２に取付けられシリンダカバ３の外部に突出して
ピストン２の移動とともに移動するピストンロッド、６
はピストンロッド５と接続し、ピストンロッド５の移動
によって弁体５を回動させるレバである。

１１はレバ６とピストンロッド５との連結部に介在し、
ピストン２がシリンダカバ３の内面に接した時パルプの
弁体（図示せず）が全開位置となるようにピストンロッ
ド５のストローク量を調整するストッパであり、このス
トッパ１１にピストンロッド５が螺着されている。

１２はシリンダカバ３のピストンロッド５の突出部側に
設けられた円筒形のストッパであり、バルブの弁体全閉
位置において前記ストッパ１１と接触するよう位置調整
可能にシリンダカバ３に取付けられている。

１３はストッパ１２とシリンダカバ３との間に挿入され
どストン２の停止位置を調整する調整ライナである。

次に、サーボモータ７のストローク調整を説明する。

まず、バルブの弁体を全開位置にセットし、この全開状
態でピストン２０Ｂ面とシリンダカバ３のｂ面が接触す
るようにストッパ１１とピストンロッド５とのねじ込み
量を調整する。

このねじ込み量調整後ストッパ１１とピストンロッド５
とをその調整状態で固定する。

次に弁体を全閉位置にセットし、この全開の状態でスト
ッパ１１の端面がストッパ１２の端面が接触するよう複
数枚の調整ライナ１３を用意しておき、この調整ライナ
１３をストッパ１２とシリンダカバ３の間に挿入させて
ストッパ１２の高さを調整する。

この調整後はストッパ１２をシリンダカバ３Ｖｃ固定す
る。

尚、この実施例ではストッパ１２を調整ライナ１３を挿
入することによって調整しているが、このストッパ１２
をシリンダカバ３とねじなどにより軸方向に移動可能に
連結した場合には、更に作業時間を短縮することができ
る。

ヌストツパ１１゜１２０調整順序は、バルブ開位置のス
トッパ１１から調整し、次いでストッパ１２を調整する
ことが必要である。

つまり全閉位置から先に調整を行なうと、全開位置のス
トッパ１０を調整した場合、その調整装が全閉位置に対
して狂うことになるからである。

〔考案の効果〕

本考案によれば、シリンダカバを分解することなくサー
ボモータのストローク調整を極めて容易に行うことがで
き、その実用的効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサーボモータのストローク調整装置を示
す縦断面図、第２図は本考案サーボモータストローク調
整装置の一実施例を示す縦断面図である。 １・・・シリンダ、２・・・ピストン、３．４・・・シ
リンダカバ、５・・・ピストンロッド、１・・・サーボ
モータ、８・・・弁体、１１，１２・・・ストッパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧力流体の給排口を有するシリンダと、このシリンダの
   軸方向両端部を覆うシリンダカバと、シリンダ内部を摺
   動するピストンと、このピストンに取付けられシリンダ
   カバ外部に突出してピストンの移動とともに移動するピ
   ストンロッドと、ピストンロッドの移動により開閉作動
   するパルプとを有するサーボモータにおいて、パルプ作
   動用のレバと上記ピストンロッドとの連結部に介在し、
   ピストンがシリンダカバの一方の内面と接触した時バル
   ブが全開位置となるようにピストンロッドのストローク
   量を調整するストッパと、パルプ全閉位置において前記
   ストッパと接触するよう位置調整可能にシリンダカバに
   取付けられたストッパとよりなることを特徴とするサー
   ボモータのストローク調整装置。