JPS58130108A - 湿式法りん酸の精製方法 - Google Patents

湿式法りん酸の精製方法

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JPS58130108A
JPS58130108A JP58007492A JP749283A JPS58130108A JP S58130108 A JPS58130108 A JP S58130108A JP 58007492 A JP58007492 A JP 58007492A JP 749283 A JP749283 A JP 749283A JP S58130108 A JPS58130108 A JP S58130108A
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acid
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sulfide
molybdenum
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ルイ・ウイナン
ドミニク・ペロン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、湿式法りん酸をその重質金属分、特にそのモ
リブデン含有量の低減の点で精製する方法に関する。
本発明の方法は、特に、食品用等級のりん酸の製造に応
用することができる。
りん酸が食料品に使用され、そしてこの分野でのりん酸
の裔敦が増加していることは網知であるうさらに、食品
工業で用いられるりん酸は、最近までは加熱法により得
られるりん酸であった。これは、特に食品で間融となる
であろう不純物に関する限りでは、ごく少量の不純物し
か含有しないことが知られている。
しかしながら、加熱法は経費がかかる。したがって、食
品の応用分野においても、製造がさらに安価な湿式法り
ん酸を使用する必要性が認識されていた。
不幸なことに、湿式法りん酸は、多くの不純物、%に、
鉛、水銀及びひ素のような元素を含んでいる。これらは
、予め精製しなければ食品工業にりん酸を使用するのを
不可能にさせるようなものである。
事実、食品用等級のりん酸は、非常に%殊な規準を満さ
ねばならない。特に、市販の食品用等級のりん酸、即ち
理論的に75〜85チのH,PO。
又はほぼ54〜62チのp、 0.を含有するものは、
重金属試験として知られる試験に付される。
この試験の目的は、りん酸の重金属含有量を決定するこ
とである。重金属のうちで最もよく知られているものは
、特に銀、水銀、鉛、鋼、カドミウム及びビスマスであ
るら この試験は、特定のpH値(3〜4の間)のH,S  
を作用させたときにりん酸試料についてどんな色が生じ
るかを決定することからなる。そして、この色は、既知
量のpbt+を含有する対照溶液の色と比較され、鉛と
して表わされる重金属分に換算される。試験が有意義で
あるためには、この試験は、硫化ひ素が沈殿し且つ濾過
できるように非常に酸性の媒質(そのままの陵)中でH
,8又は硫化物処理を製造中に受けたりん酸に対して適
用されねばならない。この条件がなければ、硫化ひ素は
試験を誤らせるであろう黄色を生じるであろう。脱ひ素
処理は商用濃度のものに対して行われる。
上記の商用濃度の食品用等級のりん酸については、この
量は10 ppm以下でなければならない。
ところで、大根の湿式法りん酸の場合には、既知の精製
処理、特に有機溶媒による抽出及び商用濃度の硫化水素
との接触を含む処理の後でも、前述の規準を満す重金属
試験を達成することは不可能である。  ゛ 本発明者は、上記の試験がはげ10 ppmよりも高い
値を生じるという事実が、大根の湿式法りん酸中に、%
に有機溶媒による処理を経て精製されたものにおいてさ
えも相当な量で存在するモリプデ/に主として帰因する
ことを見出した。事実、モリブデン塩にH!8  を作
用させると黄色を生じるが、このことは試験が規準を満
さないことを意味している。
したがって、本発明の主題は、りん酸中の重金属、%に
モリブデンの含有量を好ましくは10ppm以下の値に
低減せしめるりん酸の精製方法にある。
この目的のために本発明の方法は、りん酸を稀釈状態に
おいて硫化物又は硫化水素で処理することを特徴とする
う 本発明の一員体例においては、上記の処理は、有機溶媒
による抽出及び再抽出を受けた酸に対して行われる。
本発明の他の特色及び利点は、以下の説明及び具体的実
施例をみれ社よりよく理解されよう。
本発明の必須の特色は、方法が稀釈りん酸を処理するこ
とからなるということである。
りん酸は、当然であるが、硫酸、硝酸又は塩酸のような
強酸をりん鉱石に作用させることによって得られる湿式
法りん酸である。もちろん、鉱石は、■焼、粉砕又は浮
瀞プロセスのような任意の周知の予備処理を受けたもの
であってよい。さらに、ここで、「稀釈りん酸」とは、
前述の商用濃度、即ちはぼ54〜62チのP、0.濃度
以下又はさらに低い濃度の酸であるものとする。
本発明の方法を有効に実施できる最高濃度は、最初にり
ん酸を製造するのに用いられる鉱石、特に鉱石及び生成
する酸のモリブデン含有量に左右される。処理前の酸の
モリブデン含有量が低ければ低いほど、最高濃度は高(
なるであろうが、またその逆もいえる。最高濃度は、P
!0.で表わして、一般には約404 P、 O,より
高くてはならない。
最低濃度は重壁ではない。それは実質的には経隣的な点
を考慮して決定される。濃度が低いはと、りん酸の全製
造プロセスに対する水収支は不利となり、また酸を曲用
濃度に戻すのに多くのエネルギーな費することが認めら
れる。
したがって、最低濃度は約104P、O,に設定できよ
う。実際には、本発明の処理は、有機溶媒による抽出に
よって精製された酸に対して行われることがわかる。こ
の場合、酸は一般に約20〜50慢P、0.の濃度にあ
る。
りん酸は、硫化物又は硫化水素によって処理される前に
、先行、精製処理を受けてもよい。この前処理は任意の
適当な方法に従うことができ、特に溶媒による精製又は
前述のように有機溶媒による液−液抽出からなっていて
よい。
好適な溶媒の若干の例としては、アルコール、特に脂肪
族アルコール、特に3〜8個の炭素原子を含有するもの
、例えばグロパノール、ブタノール、ペンタノールなど
;りん酸トリブチル(TBP)のようなりん酸エステル
:アミン;メチルエチルケトンのようなケトン;イソグ
ロビルエーテルのようなエーテルがあげられる。いずれ
も単独で又は混合物として用いられる。
有機相に含まれたりん酸は、水溶液の形で、例えば水で
貴抽出し又は蒸留することによって再抽液−液抽出の場
合には、これは既知の方法で行われる。まず、例えばり
ん酸をりん鉱石に作用することにより生じた粗製りん酸
は、抽出器において有機溶媒と向流的に接触せしめられ
る。溶媒は、りん酸に対して十分な親和性を有し、水と
不混和か又はほとんど混和しないものである。
なお、有機溶媒による抽出からなる前記した前処理にお
いては、溶媒の選定は重要であるとは思われないことで
ある。モリブデンはりん酸により錯化されるものと考え
られ得るので、溶媒はりん酸と共にモリブデンを抽出す
るが、このことは前処理された酸のモリブデン含有量が
粗製の酸のそれと非常に近似しているという事実から確
認される。
本発明に従う適切な処理は、酸に硫化水素を添加するか
又は酸中で硫化水素を放出できる硫化物を加えることに
よって酸を硫化水素と接触させることによって行われる
つ 本発明に好適な硫化物の若干の例としては、アルカリ金
属、アルカリ土金属又はアンモニアの硫化物又は水硫化
物、例えば硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化アンモ
ニウム、硫化バリウム、硫化カルシウム、水硫化ナトリ
ウム、水硫化アンモニウム及び類似の化合物があげられ
る。
硫化物は、障害となる陽イオンを添加することKよって
酸が再汚染されてはならないということを念頭にして選
定される。例えば、ナトリウムを含有しないか又は少量
の咳元素しか含有しない酸が要求される場合にはNa2
5K代えてH,S  が用いられる。
処理を行う温度は重要ではなく、実際の条件によって決
定される。処理は、一般に、周囲温度で、即ち約18〜
30℃で行われる。ある場合には、周囲温度での処理と
比べて、はぼ50℃においてモリブデン除去の向上がか
なりあることを証明できた。
りん酸は、任意の知られた方法によってH,8又は硫化
物と接触させることができる。
りん酸と硫化物溶液を向流的に接触させることが有益で
あることがわかった。硫化物溶液は、特に、ガラス球を
充填した向流塔を有する装置においてりん酸と接触する
と硫化水素ガスを放出する。
好ましくは、硫化物は、精製すべきりん酸中に存在する
重金属及びモリブデンの当量に対して過剰で用いられる
処理は、P、 0. K対して好ましくは10 ppm
以下のモリブデン含有量を与えるように行われる。
処理の後に沈殿した硫化物は任意の既知の方法により酸
から分離される。
本発明の方法では、モリブデン含有量の良好な低減に加
えて、ひ素の除去も完全に満足できることがわかった。
処理が終った後、精製されたりん酸は所望の濃度まで濃
縮される。
また、少量の有機物の存在により生ずる黄色を除去する
点から、濃縮されたりん酸を処理することもできる。こ
の処理は、特に、酸を例えば150’CK加熱しながら
過酸化水素のような酸化剤を添加し、次いで活性炭のよ
うな吸着剤又は好ましくは例えは160℃でHCl0.
のような酸化剤を添加することからなる。
ここで、本発明のい(つかの実施例を示す。
別に記してなければ、全ての百分率及び含有量は、p、
 o、に対する重量で表わす。
以下の例1〜7の目的は、モリブデンの除去に対する酸
の濃度の効果を証明するものである。
例1 出発原料は、フロリド産の鉱石から得られ、そしてりん
酸トリブチルによる抽出によって精製されたりん酸であ
る。これは、25.21のp、 o、含有量、12 p
pmのモリブデン含有量及び22 ppmのひ集金有量
を有する。
このりん酸に1501i/lの濃度のNa1S液を滴下
した。
かきまぜた三角フラスコ内で約半時間液を添加した。添
加したNatSi[の量は、酸1tにつき2IのNa1
Sに相当する。
次いで、生じた物質を44濾過用ルツボにより1過した
処理しr過された酸のひ集金有量及びモリブデン含有量
を記録する。
結果を表1に示す。
五久ご」 出発原料は、P、0.の濃度を変えることを除いては、
上記と同じ酸である。
操作手順は例1と同じである。得られたひ集金有量及び
モリブデン含有量を表1に示す。
男1ごユ 今度は、用いたりん酸は、ヨルダン産の鉱石から得られ
、そしてりん酸トリブチルによる抽出によって精製した
ものであった。この酸は、67pPのモリブデン含有量
及び8 ppmのひ集金有量を有する。
操作手順は、P、0.の濃度を変えたことを除いて、例
1と同じである。結果を表1に示す。
このように、上記の例から、モリブデンの満足できる除
去、即ち10 ppm以下の除去は、ある   □P!
01flk度以上では得られないことがわかる。
下記の例は、重金属試験に対する精製りん酸のモリブデ
ン含有量の影譬を例示する。
Nats  液の使用量はさらに変えた。
例8 フロリダ産の鉱石から得られ、そしてりん酸トリブチル
による抽出法により精製された1 2 ppmのMe/
PIOI  を含有する酸を用いる。これは、25.5
%のp、 o、濃度を有する。この酸をNa2S液(2
9NaS/l)で処理した。生じた物質をC過し、61
外のp、 O,含有量まで濃縮した。
そのように濃縮した酸を約130℃において少量の過酸
化水素、次いで少量の活性炭で処理するか、又は好まし
くは約160℃において少量のHCl0.で処理するこ
とによって、少量の有機物質に帰因する黄色を除去した
次いで、この酸を重金属試験に付した。
結果を下記の表2に示す。
例9 操作は例8のものと同じにして行うが、ただし、61%
のP、0.に濃縮した酸にNl!S処理を施した。a)
の場合として、この処理は酸1tにつき2.9のNa、
S  を液状で添加して行うが、b)の場合にはNa1
Sの蓋を5倍にした。
結果を表2に示す。
例10及び11 操作は例8のものと同じであるが、ただし出発原料は6
7 ppmのMO/PIO@を含有する酸である。
この酸は、ヨルダン産の鉱石から得られたもので、やは
りTBPで抽出することにより精製し、そして異なった
p、 o、濃度においてNa1S  で処理した。
結果を表2に示す。
例12及び13 出発原料は19 ppmのMo/PIO@含有する酸で
ある。この酸は、煉焼したノースカルライナ産の鉱石か
ら得られ、そしてTBPで抽出することにより精製され
た。従って操作は例8と同じであるが、ただし、Na1
S  処理にあたって酸の濃度を変え、またNa2S液
の使用蓋も変えた。
結果を表2に示す。
カづ−L 重金属試験に対するモリブデンの影響を証明するために
、試験を加熱法の酸に適用する。これは1 ppm以下
のひ素を含有し、62%のP、0.濃度を有し、そして
いるいろな量のモリブデンを加えた。
結果を表2に示す。
flニュ1 出発原料は、78 ppmのMO/P、 0.を含有す
る酸よりなる。これらは、ユースカフイア産の爆焼鉱石
から得られ、そしてりん酸トリブチルで抽出することに
より精製した。これらを前記のようにしてNap S 
 溶液により処理した。この溶液は三角フラスコ中の酸
に滴下した(例15〜17)。
これと比較するために(例18)、60cInの高さま
でガラス球を充填した断面積2 (m”のカラム(容積
65d)において向流的に実験を行った。
酸の流量は140m/ li、 201/ tのNa2
8溶液の流量は14d/h(峻1tにつき199のNa
2Sに相当)であった。
結果を表3に示すが、これは向流操作の重要性を示して
いる。なぜならば、はるかに低いNa1S消費量でより
高い純度が得られるからである。
下記の例の目的は、本発明に従う処理がりん酸中に含ま
れている銅及び鉛のような他の重金属の量をも大いに減
少させ得ることを示すものである。
例19 ノースカロライナ産の爛焼鉱石から得た酸を用いる。こ
れをTBPによる抽出法により精製したが、296%の
p、 o、及びppm/Pt o、  で表わしてα2
4Cu、そしてPb〈1の重金属含有量を有した。
これに硝酸鉛を補充して2 ppm P b / Pg
 05とした。この酸を150g/lのNa2S溶液で
処理する。これは#11tにつき2IのNa2Sの割合
で半時間にわたり一滴づつ分配し、次いでA4気孔率の
e適用ルツボにより濾過した。
次いで、分析すると29%のp、 o、 、そしてpp
m/Pt oIl  で表わしてα18Cu及びt o
 pbの含有量を示した。
例20 フロリダ産の鉱石から得た酸を用いる。これは27%の
Pg 01 %そしてppm/p、o、  で表わして
α23 Cu及びPb〈1の含有量を有する。これに硝
酸鉛及び硝酸銅を補充して11 ppmのpb/P、0
.及びα70 ppmのC117P 20g含有量とし
た。
例19と同じ処理を行い、そして濾過した酸を分析する
と245%のPg O@ 、そしてppm/Pt o。
で表わしてα15Cu及びa 70 Pb含有量を有し
た。
本発明を好ましい具体例で説明したが、本発明はこれら
に限定されない。
jし−L 表2 表3

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)湿式法りん酸をその重質金属分、特にそのモリブ
    デン含有量の低減の点で精製するにあたり、湿式法りん
    酸を稀釈状態で硫化物又は硫化水素で処理することを特
    徴とする湿式法りん酸の精製方法。
  2. (2)処理が、有機溶媒による抽出及び再抽出からなる
    前処理を受けたりん酸に対して行なわれることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)有機溶媒がりん酸トリブチルであることを特徴と
    する特許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. (4)処理される酸がはば4〇−以下、特にほぼ10〜
    40嗟、好ましくははば20〜30−のp、 o、濃度
    を有することを特徴とする特許求の範囲のいずれかに記
    載の方法。
  5. (5)処理が、硫化水素と稀釈りん酸とを向流的に接触
    させることによって行われることを特徴とする前記特許
    請求の範囲のいずれかに記載の方法。
  6. (6)稀釈りん酸が、p, o. K対して1 0 p
    pm以下のモリブデン含有量を得るように処理されるこ
    とを特徴とする前記特許請求の範囲のいずれかに記載の
    方法。
JP58007492A 1982-01-25 1983-01-21 湿式法りん酸の精製方法 Pending JPS58130108A (ja)

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BE (1) BE900170A (ja)
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