JPS5812798Y2 - 給油装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は給油ポンプを電動力と手動の二つの手段を選
択的に使用して給油を行なう装置に関するものである。

従来より給油所に設置されている給油装置の殆んどは、
モータを動力源として給油ポンプを駆動しているが、停
電時を考慮して、手動で給油ポンプを駆動できるよう手
動駆動機構も備えられている。

このような給油装置における手動駆動機構には種々の方
式のものがあるが、必要時に給油装置から取り出して使
用可能に構成するものがある。

すなわち、手動駆動機構をたとえば床面下に設けた格納
室に対し起伏自在にして使用時には起立させて使用し、
不用時には倒伏格納して給油作業の能率化を図るように
している。

このような給油装置の使用においては、停電時の場合は
安全上電動機の付勢回路を断つことが必要であるが、時
としてこの操作を怠る場合がある。

このような状態で給油を行なっている時停電が解除され
ると電動機が回転駆動されることになり、この動力源に
よって手動駆動機構たとえばその手動用ハンドルが急に
回転駆動され手動用ハンドルが急な回転により飛ばされ
たりして危険である。

この考案は安全上の操作を行なうまでもなく上記のよう
な停電解除時における危険を生じない安全性の高い給油
装置を提供しようとするものである。

この考案の給油装置は手動駆動手段を使用可能に位置づ
ける（たとえば起立させる）過程で動作する検知手段た
とえばスイッチを設け、このスイッチの出力によって電
動機の付勢回路を断ち、手動駆動手段を使用している時
に停電解除がなされても電動機は付勢されないように構
成したものである。

以下図示実施例を説明する。

第１図はこの考案による給油装置全体を示す図で、その
駆動部は地面に形成された凹部Ｋに設置されている。

１はモータで第４図に示される付勢回路によって制御さ
れる。

モータ１の回転出力は出力プーリ１′と給油ポンプ３の
プーリ１７に巻き掛けられたベルト２を介して給油ポン
プ３に伝動され給油ポンプ３を駆動する。

ＳＰは油吸上管、４は流量計、５は送油管、８は表示器
、９は給油ホース、１０は給油ノズルである。

ＣＢは制御器で、プリセットキー１１．伝票発行口１２
、カードリーダ１３等を有している。

７は回転管シール部を示し上方部が支柱６に対し回転で
きるようになっている。

この考案によれば、給油ポンプ３の駆動は動力駆動だけ
によるものでなく手動によっても駆動できる。

図示例の場合、この手動駆動手段は起伏自在になってお
り、その具体的構成は第２図に示すとおりである。

すなわち、１４は地面の門部Ｋを形成する側壁Ｗに設置
された起伏自在な支持板で゛、ヒンジ部１８により図示
実線の位置（起立状態）と２点鎖線の位置（倒伏状態）
をとるように構成さメジでいる。

起立状態のときには止めわに１９により支持板１４は側
壁Ｗに固定される。

支持板１４にはプーリ１５が回転自在に支持されており
、図示起立状態のときブー１川５と給油ポンプ３のプー
リ１７との間にベルＩ・１６が巻き掛けられる。

したがってプーリ１５の左方係合部Ｍに手動用ハンドル
Ｈを係合させハンドルＨを手動で回転させることによっ
てプーリ１５、ベル１〜１６、プーリ１７の伝動系を介
して給油ポンプ３が回転駆動され給油が行なわれる。

この考案によれば、この手動駆動手段が使用状態に位置
づけされているときはモータ１の付勢回路が断たれてい
る。

この付勢回路を断つための手段はスイッチ２０であって
支持板１４が倒伏状態から起立状態に移る過程で′作動
するように側壁Ｗに設置されている。

この構成は第３図にて拡大して示されているが、支持板
１４が倒伏状態から矢印方向に変位し起立状態になる過
程すなわち手動駆動手段を使用可能に位置づける過程で
スイッチ２０が動作するように側壁Ｗに設置されている
。

スイッチ２０は第４図に示すとおリモータ１の付勢回路
に直列に接続されており、したがってこのスイッチ２０
が動作すると第４図に示すとおり付勢回路が開かれる。

そのためこの状態で停電状態が解除されてもモータ１は
回転駆動されない。

停電状態が解除され手動駆動手段の使用が下要になると
、止めわじ１９を０るめ支持板１４を倒伏させる。

すると第１図２点鎖線の状態となりスイッチ２０か閉と
なり第４図の回路においてスイッチ２０は回路を閉或す
る。

ＳＷはノズルスイッチで゛あり給油ノス゛ル１０かノズ
゛ル掛けから注されると動作して回路を閉或する。

スイッチＳＷと２０の閉動作によってリレーＲが付勢さ
れてリレー接点Ｒ８がモ・−＝夕１の付勢回路を閉或し
、モータ１か゛回転駆動される。

この考案は以卜詳述し、たどおりで゛あるが、図示例に
限定されるもので゛はない。

たとえば手動駆動手段のＰｉ式であるが、この考案にお
いては図示例のように起伏する方式以外たとえば着脱自
在な方式とすることもできる。

また、同転伝動手段も図示例のようにベルトとプーリに
よる方式以外歯車伝動ＪＪ゛式も利用できる。

第２図の場合不使用の時にはベルト１６はブーツ１５と
１７から朴されるが、歯車伝動の場合は歯車の噛み合い
を注すようにすればよい。

この考案は以上詳述し７たとおりであるから、手動用ハ
ンドルの急な同転に伴なう危険はなく安全性の高い給油
装置を提供する。

【図面の簡単な説明】

第１図は給油装置全体を示す図、第２図はこの考案の要
旨とする構成を示す図、第３図はこの考案の要部拡大図
、第４図は電動機の付勢回路を示す図で゛ある。 １・・・・・・モータ、３・・・・・・給油ポンプ、１
０・・・・・・給油ノズル、１４・・・・・・支持板、
１’、 １５．１７・・・・・・プーリ、１６・・・・
・・ベルｌ−１１８・・・・・・）ニンジ部、１９・・
・・・・止めｊ′よし、２０・・・・・・スイッチ、Ｗ
・・・・・・側壁、ＳＷ・・・・・・ノズルスイッチ、
Ｒ・・・・・・リレー、Ｒ３・・・・・・リレー接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給油ポンプを電動駆動する手段と、手動で給油ポンプを
   駆動する手段とを備え、この手動駆動手段は使用時位置
   と不使用時位置を選択的にとらしめる構成となし、電動
   または手動にて給油を行なう装置において、前記手動駆
   動手段が使用時位置にあることを検知する手段を設け、
   この検知手段の出力によって前記動力駆動手段の付勢回
   路を開くように構成したことを特徴とする給油装置。