JPS5812746Y2 - 容器の口栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は液体、気体等の容器の口栓に関するものであ
る。

従来第１図Ａに示す如く、塗布用容器イの開口孔口を塞
ぐ口栓ハを容器イ井方へ突出せしめ、容器イ内に設けた
バネ二で口栓ハを開ロ孔ロヘ圧接し；使用に際してバネ
二の力に抗してこの口栓ハを押すと、開口孔口が開くも
のがあるが、この場合バネ二が伸びている状態で口栓ハ
が開口孔口を塞いでいるため、バネ二の力は左程強いも
のではない。

従って密閉度は低く、容器イ内の充填物が漏れるおそれ
があった。

またバネとを支える支持体ホを容器イ内に取り付けなけ
ればならないものであった。

また第１図Ｂに示す如く、プラスチックスのバネ二とし
た場合、上述例と同じくバネ二が伸びている状態で七栓
へが開口孔口を塞いでいるため、長期使用によってプラ
スチックスのバネ二にクリープ現象が起き、応力変形が
生じて弾性が小さくなり、バネか゛きかなくなるおそれ
がある。

この考案は磁性体及び吸磁性体を用いて口栓を密閉し、
必要な時に極めて簡単に口栓を開けることができ、必要
な量だけ中味を容器から取り出すことができる容器の口
栓を提供することを目的としたものである。

以下この考案の実施例を図について説明する。

まず第２図、第３図において１は円筒状の容体、２はこ
の容体１の下端に一体に設けた中空のテーパー状部、３
はこのテーパー状部２の下端に設けた開口孔、４は上記
容体１の上端を塞ぐ蓋体、５はテーパー状部２に近接し
た容体１外周に穿った環状溝、６はこの環状溝５に嵌入
された磁性体、７はテーパー状部２内に設けた略逆円錐
状の口栓で、その先端は丸味を帯びている。

またこの口栓７は上記開口孔３を開閉自在であり、開口
孔３を閉じた際はテーパー状部２内周と口栓７外 し、口栓７の先端が開口孔３外方へ突出している。

８は口栓７の円形上板から突出した軸杆、９はこの軸杆
８の上端に設けた円板状の吸磁性体で、この吸磁性体９
は上記磁性体６に近接して設けられており、常に口栓７
を開口孔３に押し付ける方向に磁性体６の磁力が．働い
ている。

１０はこの吸磁体９の外周四方に設けた突子である。

この第２図、第３図で示すものは鉛筆を持つ如く容体１
を持って開゛口孔３から突出した口栓７の先端を適宜物
に押し付けると、磁性体６の吸引力に抗じて吸磁性体９
が動き、口栓７が開口孔３から離れ、口栓７外 隙を通って容体１内に充填された流体等が開口孔３から
流れ出る。

また口栓７を適宜物から離すと、磁性体６の磁力により
吸磁性体９が吸引され、［」栓７は開口孔３を塞ぐもの
である。

この際吸磁性体９の外周に設けた突子１０が容体１の内
周壁に当って吸磁性体９は摺動し、軸杆８及び口栓７の
上下動の力゛イドとなっている。

そして吸磁性体９に突子１０を設けて吸磁性体９外周と
容体１の内周壁との間に間隙を設けているため、この間
隙を通って容体１内の流体等が開口孔３方向に下がるこ
とができる。

なおこれらの第２図、第３図の実施例に代えて、第６図
に示す如く、幅広の環状溝５′を設け、この環状溝５′
内で磁性体６を容体１の軸方向へ摺動自在とし、この磁
性体６の上下動に伴って吸磁性体９が上下に動き、口栓
７が開口孔３を開閉することもできる。

さらに吸磁性体９に羽根を設け、容体１外方の磁性体６
を容体１を軸として回わすと、この羽根が回転し、容体
１内の充填物を攪拌することができる。

次に第４図において１１は円筒状の容体、１２はこの容
体１１の下端外周に螺着した中空のテーパー状部、１３
はこのテーパー状部１２先端に設けた開口孔、１４は容
体１１の上端に設けた蓋体、１５は容体１１内下部内周
に設けた環状支持枠、１６はこの環状支持枠１５内に嵌
入された磁性体、１７はテーパー状部１２内に設けた略
逆円錐状の口栓で、この先端は丸味を帯びている。

またこの口栓１７は上記開口孔１３を開閉自在であり、
開口孔１３を閉した際はテーパー状部１２内周と口栓１
７外周とが密着し、口栓１７の先端が開口孔１３外方へ
突出している。

１８はこの口栓１７の円形上部から突出した軸杆、１９
は上記環状支持枠１５の中心を通り、環状支持枠１５上
方へ突出した軸杆１８の上端に設けた円板状の吸磁性体
で、この吸磁性体１９は常に磁性体１６に吸引され、口
栓１７を開口孔１３方向へ指している。

この第４図のものは吸磁性体１９が磁性体１６に吸引さ
れ、環状支持枠１５に当った際口栓１７が開口孔１３を
塞ぐ。

そして上記実施例と同様に容体１１を持って開口孔１３
から突出する口栓１７を適宜物に押しつけると、吸磁性
体１９は磁性体１６の磁力に抗して上昇し、口栓１７も
開口孔１３から離れる。

従って容体１１内の流体等は吸磁性体１９と環状支持枠
１５との間を通り、口栓１７外周とテーパー状部１２内
周との間を通って開口孔１３から流れ出る。

そして口栓１７を適宜物から離すと、吸磁性体１９は磁
性体１６の磁力によって支持枠１５に当りかつ［」栓１
７も開ｎ７Ｌ１３を塞ぐ。

それ故容体１１内の流体等は吸磁性体１９の環状支持枠
１５への密着によって下方”への通路を塞がれかつ［１
栓１７の開口孔１３への密着によって通路を塞がれる。

それ放流体等は二重にその通路を塞がれ、流出を目１．
ｄ：さｆ”Ｌる。

次に第５図について説明すると、２０は円筒状の容体、
２１はこの容体２０の下方に螺着した磁性体から成る栓
受け、２２は栓受け２１の中央に穿ったテーパー溝、２
３はこの栓受け２１の下端に設けた開口孔、２４は容体
２０の上端に設けた蓋体、２５はテーパー溝２２に嵌入
自在な先端が丸味を帯びた略逆円錐状の口栓で、この口
栓２５は磁性体又は吸磁性体でできている。

また口栓２５は開口孔２３を開閉自在であり、開口孔２
３を閉じた際はテーパー溝２２内周と口栓２５外周とが
密着し、口栓２５の先端が開口孔２３外方へ突出してい
る。

この第５図のものは「」栓２５が栓受け２１のテーパー
溝２２内に嵌入した際は口栓２５は磁性体たる栓受け２
１に吸引され、開口孔２３は密閉されて容体２０内の流
体等は開口孔２３から流れ出ない。

そして容体２０を持って、栓受け２１の開口孔２３から
突出するＬ」栓２５を適宜物に押しつけると、栓受け２
１の磁力吸引力に抗して口栓２５がテーパー溝２２から
浮き上がり、容体２０内の流体等は口栓２５の外周とテ
ーパー溝２２内周との間隙を通って開Ｌ」孔２３から流
れ出る。

そして口栓２５を適宜物から離すと、口栓２５は栓受け
２１の磁力によって吸引され、再び「］栓２５はテーパ
ー溝２２に嵌入し、開［］孔２３を塞ぐ。

以上の如くこの考案では口栓７，１７．２５か一開口孔
３．１３．２３を塞いだ際に磁性体６，１６、及び磁性
体たる栓受け２１の吸引力が最も強い位置に吸磁性体９
．１９及び吸磁性体たる口栓２５が位置するため、極め
て強固に口栓７，１７．２５が開口孔３，１３．２３を
密閉する。

従って容体１内の法体等の充填物がむやみに容体外へ流
れ出ることがない。

しかも容体下部から突出する口栓を押すだけで充填物が
流れ出て、また口栓を押すのを止めれば口栓は密閉され
るため、極めて簡単に必要量の充填物を容体から出すこ
とができる。

この際開口孔３，１３．２３から突出する口栓７，１７
．２５の長さを調整しておけば、吸磁性体９，１９及び
吸磁性体たる口栓２５は磁性体６，１６及び磁性体たる
栓受け２１の磁界から飛び出ることがなく、吸磁性体９
，１９及び吸磁性体たる口栓２５は常に磁性体６，１６
及び磁性体たる栓受け２１に吸引されていることになる
。

また上記の実施例において磁性体と作磁性体とを交互に
入れ変えてもよくまた双方を磁性体にしてもよいこと勿
論である。

従ってこの考案は液体、気体等種々のものを収納、密封
し、取り出すのに便利なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは夫々従来例を示す一部切欠断面図、第２
図はこの考案の一実施例を示す断面図、第３図は第２図
のＡ−Ａ線断面図、第４図、第５図は夫々この考案の他
の実施例を示す断面図、第６図はこの考案の他の実施例
の示の要部断面図である。 なお図中 １．１１．２０は容体、２，１２はテーパー
状部、３，１３．２３は開口孔、６，１６は磁性体、７
，１７．２５は口栓、８，１８は軸杆、９．１９は吸磁
性体、２１は栓受け、２２はテーパー溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器の一端に設けた開口孔を開閉自在な口栓を容体内に
   設け、この口栓は開口孔を塞いだ際は開口孔よｒ）−Ｄ
   栓先端が容器外方へ突出する如く設け、磁力により上記
   口栓が開口孔を常時塞ぐ磁性体及び吸磁性体を設けたこ
   とを特徴とする容器の口栓。