JPS5812704Y2 - 替刃式カツタ−ナイフ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ゛本考案は帯状をなす刃体を偏平な筒状をなすケースか
ら進出させて使用し、切れ味が悪くなった場合には刃先
を順次折除して常に新しい刃先を提供すると共に、短く
なった刃体を新しい刃体を取替えもできる替刃式カッタ
ーナイフに関し、使用後刃体をケース内に収容する際に
、ケースの根元部分に嵌合し刃体取替口を塞ぐキャップ
に刃体が勢いよくぶつかっても、キャップがケースから
外れないようにして刃体がケースから落脱してしまうこ
とがないように構成したことを特徴とするものである。

帯状をなし長さ方向に一定の間隔で平行をなす折除用刻
線を設けた刃体を、偏平な筒状をなすケースから進出さ
せて使用し、使用後にはケース内に収容し、また、折除
により短かくなった刃体を新しい刃体に取替える際には
ケースの根元部分に嵌合したキャップを外して行う替刃
式カッターナイフは、刃先が常に切れ味のよい状態で使
用することができることなどからよく使用されている。

ところが、従来使用されていたこの種のナイフは、ケー
スの根元部分に嵌合するキャップをケース内で摺動する
刃体の運動方向と同方向に力を加えて行うように構成し
てあったため、例えば、使用後刃体をケース内へ収納す
るための動作を勢いよく行った場合、刃体がキャップに
強くぶつかりこの力でキャップがケースから外れてしま
うことがあり、この時刃体がケースから脱落するなど危
険な状態を呈する欠点があった。

本考案は上記の欠点を解消した替刃式カッターナイフで
あり、その実施の１例を次に説明する。

１・は側面に溝状の切欠部２を設けた偏平な筒状をなす
ケースで、該切欠部２はケース１の先端部゛３から根元
部４まで貫通し、側端縁には鋸歯状の軌条５，５′を対
向させて形成しである。

６は該ケースの根元部４に形成した案内溝で、ケース１
の中心軸線即ち、ケース１の内部へ嵌挿する刃体７の進
退運動する方向に対して交差する方向に向けて形成しで
ある。

８は該案内溝６に嵌合し、前記ケース１の刃体取替口９
を塞ぐキャップで、内面に一端を開口１０シた溝１１を
設けると共に、側端縁に１対の凸条１２，１２’を形成
し、該凸条１２，１２’を前記ケース１の根元部４に形
成した案内溝６に嵌合するようにしてあり、また、−側
壁にスイット１３を設けてあり、このスリット１３は前
記刃体７の刃先を嵌入して刻線から折り易くするための
ものである。

１４は前記ケース１の根元部４に形成した膨出部で、前
記キャップ８の摺動を抑止すると共に、貫通孔１５を設
けて紐等を通すことができるようにしである。

前記刃体７は帯状をなし長さ方向に一定の間隔で平行を
なす折除用刻線１６，１６．・・・・・・が設けてあり
、一端部には穴１７が設けである。

１８は前記刃体７を前記ケース１内で摺動或は固定する
ためのホルダーで、先端部に前記刃体７の穴１７を嵌合
する突起１９を設けると共に、後端部へ向けて二叉に分
岐し、先端部にそれぞれ外側に向けて山形の突出部２３
．２３’を形成した弾性片２０．２０’を設けてあり、
さらにホルダー１８の両側壁には先端部に凹部２８，２
８’を形成した案内溝を設け、この案内溝にはストッパ
ー２２が摺動自在にして係合しである。

このストッパー２２は、１対の支腕２４．２４’を基部
２５から突出させて設けると共に、該基部２５の裏面に
突出片２６を形成し、該突出片２６を前記ホルダー１８
の弾性片２０の間隙２１に嵌合し、また、該支腕のそれ
ぞれの先端部に内側へ向けて山形の突出部２７を形成し
、この両支腕２４，２４’で前記ホルダー１８の両側壁
を摺動自在に挾むようにしである。

次に作用について説明する。

第１図は通常の使用状態を示したものである。

このように刃体７の先端をケース１の先端部３より突出
させるには、図示してないがストッパー２２をホルダー
１８に当接させる方向、即ち、第１図中左方へ摺動させ
る。

これによってストッパー２２の突出片２６は弾性片２０
．２０’の根元部分に位置して先端部を撓み易くシ、弾
性片２０．２０’の先端部に形成した山形の突出部２３
．２３’と、ケース１の切欠部２に形成した軌条５，５
′との保合が僅かな力で解かれるようになり、ホルダー
１８は自在に摺動させることかで゛きる。

刃体７をケース１に固定するにはストッパー２２をホル
ダー１８から離す方向、即ち、第１図に示した位置に摺
動させる。

このようにストッパー２２が弾性片２０．２０’の先端
部に位置すれば、ストッパー２２の突出片２６が両弾性
片２０゜２０′の先端部の間隙２１を塞ぎ、弾性片２０
．２０’はストッパー２２の突出片２６にぶつかって撓
むことができなく、ケース１の切欠部２に設けた鋸歯状
の軌条５，５′と弾性片２０．２０’の山形の突起２３
．２３’とが係合してホルダー１８は摺動できなく、こ
のホルダー１８に保持された刃体７はケース１に固定さ
れる。

第１図はこの刃体７がケース１に固定された状態を示し
たものである。

使用後刃体７をケース１内へ収容するには、刃体７をケ
ース１外へ突出させる時と同様に、ストッパー２２をホ
ルダー１８側へと押す。

これによりホルダー１８の弾性片２０゜２０′とケース
１の切欠部２に設けた鋸歯状の軌条５．５′とは前記し
たように容易に保合を解くことができ、ホルダー１８は
自在に摺動可能となる。

そこで、ホルダー１８を第１図中右方へ摺動させれば刃
体７も一体となって右方へ摺動し、刃体７はケース１内
へ没入する。

この時、ホルダー１８を勢いよく摺動させると、ストッ
パー２２はケース１の根本部４に嵌合したキャップ８に
強くぶつかる。

しかし、キャップ８はこのホルダー１８及び刃体７の摺
動する方向に対して交差する方向に向けて設けられた案
内溝６に嵌合して取付けであるので、該ホルダー１８及
び刃体７を摺動させる力の方向と、キャップ８を着脱す
るための運動方向とが異なるため、キャップ８がケース
１から抜は落ちてしまうことなく、このキャップ８でホ
ルダー１８及び刃体７の摺動を止めケース１の外へ抜は
出すのを防止している。

新しい刃体に取替える場合には、キャップ８を第１図中
矢印で示した方向に押す。

該キャップ８とケース１の案内溝６とは嵌合しであるだ
けであるから、押圧力でキャップ８は案内溝６にガイド
されて摺動し、そしてケース１から外れる。

これによってケース１の刃体取替口９は開口され、ホル
ダー１８及び刃体７を摺動させてケース１から抜き出す
。

また、刃先の切れ味が悪くなり切除する場合も、前記と
同様にしてキャップ８をケース１から外す。

そして、キャップ８に設けたスリット１３内へ刃先を挿
入し、強く折り曲げるようにすれば、刃体７の先端は刻
線から折れる。

この場合刃体７はケース１に固定しておく。

この状態を示したのが第５図である。

刃先を切除した後、キャップ８の凸条１２，１２’をケ
ース１０案内溝６に嵌挿すれば、案内溝６にガイドされ
てキャップ８は摺動し、膨出部１４にあたって止まり、
ケース１の根元部４に装着され、刃体取替口９を塞ぐ。

上記のように、本考案替刃式カッターナイフは、ケース
の根元部に装着して該ケース内に摺動自在に嵌挿した刃
体がケースの外へ抜は出すのを防いでいるキャップを、
該刃体の摺動する方向に対して交差する方向からケース
に嵌合するように構成しであるので、刃体を勢いよく摺
動させてその時の強い力がキャップに加わったとしても
、この刃体の運動方向とキャップの運動方向とは同一方
向ではないので、刃体の運動による力でキャップが摺動
してしまうようなことはなく、刃体の摺動を確実に止め
ることができ、安心して使用することができる。

尚、ケース１の根元部４に形成した膨出部１４に貫通孔
１５を設け、この貫通孔１５に紐等を通せば、首に掛け
て提げることもでき、工事現場などでより便利に使用す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案替刃式カッターナイフの正面図、第２図
は同側面図、第３図は同背面図、第４図は第１図ＩＶ−
ＩＶ線における切断断面図、第５図は使用態様の１例を
示した正面図。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面に溝状の切欠部を設けた偏平な筒状をなすケースの
   内部に、該ケースの根元部側から、帯状をなし長さ方向
   に一定の間隔で平行をなす折除用刻線を設けた刃体を摺
   動自在に゛嵌挿し、前記ケースの根元部にキャップを嵌
   合してなる替刃式カッターナイフにおいて、前記ケース
   の根元部に、前記刃体の進退方向に対して交差するよう
   にして案内溝を設け、該案内溝にガイドされ刃体の進退
   方向に対して横方向からキャップを嵌合しミケースの刃
   体取替口を塞ぐように構成したことを特徴とする替刃式
   カッターナイフ。