JPS5812699Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコードリールをコードの出し入れで囲わすこと
により、濾過装置の除塵を行なう電気掃除機の改良に係
る。

′ □ パ □本考案は除塵操作が軽
くでき、除塵子に塵埃が引っ掛かることがなく、コード
リールの回転を除塵装置に確実に伝えることができ、除
塵装置の構成が簡単なるものを提供せんとするものであ
る。

以下、本考案を実施例図面に基づいて詳説する。

１は本体ケースで、ハンドル部２を一体的に形成してい
る。

３，４は本体ケース１内に設けたリブで、このリブ３，
４によって本体ケース１内がモータ収納室Ａ、コードリ
ール収納室Ｂおよび排気室Ｃに分割される。

５，６は防振ゴムで、この防振ゴム５，６によって電動
送風機７が電動送風機収納室Ａに収納される。

８は鋼板製の遮蔽板で、リブ５と防振ゴム６との間に挾
持される。

９はリブ４に密着して設けられたリール支持板で、この
リール支持板９と遮蔽板８とによって電動送風機収納室
Ａから排気室Ｂに気流を導くためのダクト部りが形成さ
れる。

１０は接点台でミリール軸１１と一緒にリール支持板９
にねし止め、される。

１２はリール軸１１によって回転自在に保持されるコー
ドリールで、このコードリール１２の同側壁にはコード
１６の巻き込み動作を規制する□ためのストッパーの制
動、リング１３およびコードリール１２の回転力を後記
する除塵機構部へ伝達する。

ための歯車１４が一体に設けられている。

１５は一端をリール軸１１に、かつ他端をコードリール
１２に固定したぜんまいばねで、このぜんまいばね１５
に蓄積するエネルギーで、コード１６の巻き込み動作を
行なわせるようにしである。

１７は歯車１４とかみ合う駆動歯車で、この駆動歯車１
７はリール支持板９に取付けられている。

■８はリール支持板９に取り付けられたフェース歯車で
、駆動歯車１７とかみ合いその回転軸９０°転換させる
ものである。

１９はフェース歯車１８と一体に設けた駆動カップリン
グで、本体ケース１の開口面に配置しである。

２０は駆動歯車１７の回転軸、２１はフェース歯車１８
：の回転軸、２２は塵埃のたまり具合を表示するための
ダストインジケータで、インジケータ取付用チューブ２
３によって本体ケース１のハンドル部２に設置さにてい
る。

２４は排気室Ｃからの気流を本体ケース１外に排出する
ための排気口で、この排気口２４の内側にクリーンフィ
ルター２５が配置されている。

このクリーンフィルター２５は排気流の整流と消音を兼
ねるもので、ウレタンフオーム等の通気性を有する材料
で構成されている。

２６は塵埃を吸い込むためのホース（図示せず）によっ
てあつめられた塵埃を収納するダストケースで、このダ
ストケース２６内はリブ２７によって粗塵室Ｅと細塵室
Ｆとに分割される。

２８はホースが接続される吸込口、２９は吸込口２８に
設けた逆流防止弁、３０はダストケース２６にねし止め
されたハンドル部、３１はダストケース２６を本体ケー
ス１に着脱自在に保持するためのクランプで、ばね体３
２を介してハンドル部３０に摺動自在に設けられている
。

３３はダストケース２６の開口部に着脱自在に装着され
た濾過装置で、ネットフィルター３４、主フイルタ−３
５、除塵機構３６およびこれらを保持するバッキング３
７から構成されている。

除塵機構３６は支持板３８、除塵歯車３９、回転板４１
．除塵つまみ４２、伝達歯車４３、軸４４、受動カップ
リング４５およびカップリングばね４６からなっている
。

この除塵機構３６は主フイルタ−３５の後方に配置され
る。

支持板３８には主フイルタ−３５の裏面を摺動する除塵
体４０を装着した除塵歯車３９が回転自在に取り付けら
れている。

除塵歯車３９を回転させる回転板４１には除塵つまみ４
２が一体に設けられ、この除塵つまみ４２は本体ケース
１よりダストケース２６を離脱させた場合にのみ手で操
作できるようにしである。

軸４４に圧入またはばね止めにより固定された伝達歯車
４３は除塵歯車３９とかみ合うように支持板３８に取り
付けられている。

軸間にはカップリングばね４６を用いて上下摺動自在に
受動カップリング４５が設けまれていむ。

この受動カップリング４５を本体ケース１側に設けられ
た駆動カップリング１９に合させることにより、コード
リール１２の回転力が、歯車１４−駆動歯車１７−フェ
ース歯車１８−駆動力ップリング１９−受動カツブリン
グ４５一連結歯車４３−除塵歯車３９を介して除塔体４
０に伝達し、除塵体４０が回転して主フイルタ−３５の
背面が擦すられる。

４７は本体ケース１に設けられた走行用の車輪、４８は
ダストケース２６に設けられた走行用の車輪である。

主フイルタ−３５は布、濾紙等を、多数の襞４９を有す
る山形状に折り曲げることにより形成される。

以上の構成において、まずコードリール１２に巻かれて
いるコード１６を矢印Ｐ方向に引き出すと、コードリー
ル１２は回転中心ａを中心として点線矢印のように回転
し、これにより歯車１４にかみ合っている駆動歯車１７
も中心軸すを中心にして点線矢印のように回転する。

駆動歯車１７が回転するとフェース歯車１８が回転し、
かつ駆動カップリング１９と受動カップリング４５がか
み合い中心Ｃによって動力伝達可能になっているために
連結歯車４３が回転する。

これにより除塵歯車３９が回転し、除塵体４０が主フイ
ルタ−３５の襞をはじいて、主フイルタ−３５に付着し
た塵埃をダストケース２６内に落下させる。

このようにして通常の使用時には、コードリール１２の
出し入れにより無意識のうちに除塵作業を行ない、第４
図のＹ曲線に示すごとき特性かえられる。

第３図の２曲線は手動でのみ除塵作業を行なう場合の特
性で、この２曲線に比べるとＹ曲線のほうがはるかに多
く塵埃を集塵することがわかる。

いいかえれば、Ｙ曲線の場合には同一量の塵埃を吸うの
であれば、強い吸込力で掃除を続けることができるので
ある。

しかし主フイルタ−３５が目づまりすると、コードリー
ル１２の回転を利用した除塵作業では、第３図のＸ２点
までしか風量を回復することができない。

この場合にはクランプ３１を操作して、本体ケース１か
らダストケース２６を離脱させると、第２図のＱ−Ｑ’
線を境にして除塵機構３６が本体ケース１側とダストケ
ース２６側に分離すると共に、除塵つまみ４２が露出す
るので、この除塵つまみ４２を持って矢印Ｓ方向に回転
させることにより、主フイルタ−３５の襞４９を除塵体
４０で強力にはじければよい。

こうすることにより第４図のＸ３点まで、すなわち初期
風量まで回復させることができる。

本実施例では除塵つまみ４２を回転させる時に、連結歯
車４３および受動カップリング４５が単に空回りするの
みであるから、除塵体４０を簡単に回転させることかで
゛きる。

さらにコードリール１２の回転は、歯車装置の組合せに
より回転運動で伝達され除塵子４０に伝えられるから動
作に確実で故障の少ない無意識除塵装置をえることがで
きる。

また手動用の除塵装置は、コードリール利用の伝達機構
部品の一部に除塵つまみ４２を取付けるのみで、簡単に
構成することができる。

以上述べたように本考案によれば次のような作用、効果
を期待できる。

（１）濾過装置の背面に摺接する除塵子を設け、この除
塵子を回わすことにより濾過装置の前面に塵埃を落すこ
とができる。

除塵子は塵埃の耐着していない濾過装置の面を摺動すむ
ので、除塵子に塵埃が引っ掛かったり、絡みついたりす
ることはない。

（２）濾過装置を動かさないで、除塵子を動かすので、
除塵操作が軽い力で行なわれる。

除塵子を止めておいて、濾過装置側を回わすと、塵埃も
一緒に回わってしまうので、大きな除塵操作力を必要と
する。

また濾過装置側を回わすようにすると、ダストケースと
のシールがむずかしくなる。

除塵子を回すので、除塵操作が軽くできるとともにシー
ルも簡単にできるのである。

（３）コードリールと除塵装置は歯車伝達機構で連結さ
れているので、コードリールの回転が除塵装置に確実に
伝達される。

（４）除塵子と手動操作体は除塵装置の除塵歯車に取り
付けられているので簡単な構成である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第２図は本
考案ρ要部動作説明図、第３図は集塵容量と風量の特性
曲線図である。 １・・・・・・本体ケース、７・・・・・・電動送風機
、１２・・・・・・コードリール、２６・・・・・・ダ
ストケース、３５・・・・・・主フイルタ−，３６・・
・・・・伝達機構、４０・・・・・・除塵体、４２・・
・・・・除塵つまみ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電動送風機およびコードリールを内装する本体ケースと
   、この本体ケースに着脱自在に結合するダストケースと
   、このダストケースに着脱自在に取り付けられ、かつ除
   塵機構を有する濾過装置と、コードリールと除塵機構を
   連結する歯車伝達機構とからなるものにおいて、除塵機
   構は除塵歯車と濾過装置の背面に摺接する唾塵子とから
   構成するとともにこの除塵子を除塵歯車に取り付け、手
   動操作体を除塵歯車に取り付けたことを特徴どする電気
   掃除機。 ・・ ・