JPS581265Y2 - ひじかけ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はひじ掛けに関し、特に自動車の座席に着脱自在
に載置するひじ掛けに関する。

従来の自動車用のひじ掛けとしては、例えば第１図に示
すようにドア１の内側面に取着するようにしたアームレ
スト２があった。

しかしながら、このアームレスト２にあっては助手席乗
員が該アームレスト２にひし掛けるためには図示してい
ないバックシートから身体を起こさなければならず、特
にアームレスト２はシート中央から離れており、身体を
傾斜しなければならないので、かえって疲労を招いてし
まう。

またアームレスト２はドア１に固着されているので、ア
ームレスト２に体重をかけている際ドア１が開いたり、
更に該アームレス１−２にひじを掛けるためには乗員が
ドア１側に寄っているので他車にドア１側から衝突され
たときは大変な危険を伴ってしまうという問題点があっ
た。

また自動車のリアシートは３人掛けのベンチシートとな
っているものが多いのであるが、両端部に着座する乗員
はリアドア若しくはインナーパネルに装着された前述し
たと同様のアームレスト２を利用できるにしても、中央
部の乗員はアームレスト２がないため長距離ドライブ時
には非常に疲れてしまう。

更に前記リアシートの両端部に着座する乗員が自動車に
装備された前記アームレストを利用することは前述した
様に危険である。

そのため一般の室内用のひじ掛けを自動車の座席の車体
中央側に載置してこれにひじを掛けるようにすれば乗員
が無理な姿勢をとることはないのであるが、この室内用
のひじ掛けを使用する際にはこのひじ掛けに体重をかけ
る力が斜めに働らき該ひじ掛けが人体から離れる方向に
移動しやすい。

特に自動車のシートのクッションの上に裁くとその不安
定度は増大するといった不都合があった。

本考案はこのような従来の不都合に鑑み、ひじ掛けの支
持台側方に着座部を装着し、体重を利用して支持台が人
体から離れるのを防止し、さらに助手席用ひじ掛けにあ
っては前記着座部に加えて支持台の下端に脚部を垂下さ
せ、前記脚部をコンソールボックスとシートの間隙に挿
入し、ひし掛けを固定することにより前記不都合を解決
することを目的とするもので゛ある。

以下、この考案を図面に基づいて説明する。

第２図はこの考案の第１実施例で自動車のリアシート用
のひじ掛けを示すものである。

その構成を説明すると、３は支持台で上端を開口した中
空の略直方体をしており、小物入れ３ａを兼ねている。

４はひじ掛は兼用蓋体で、この蓋体４は略長方形状をし
ており支持台３の上縁部にヒンジ５等によって回動自在
に枢着され、前記小物入れ部３ａの開口部３ｂを開閉し
ている。

また該蓋体４の上面にはひじを掛けた際に感触性を良く
するためクッション部材を一体に装着しである。

６は着座部としてのクッションで、このクッション６は
前記支持台３のいずれか一方の長辺側下端部に縫着６ａ
すると共に、該縫着部６ａで折曲自在にしである。

なお、このひじ掛けは室内用としても利用できる。

以上の構成により、乗員の体重が加ったクッション６が
支持台を固定するので、従来のひじ掛けのように身体の
荷重を掛けると支持台下端が体から離れる方向に移動し
てしまうことを防ぐ機能がある。

なお、クッション６は第２図のような一側方に設けるも
のに限らず、左右両側方に設けてもよい。

このとき支持台３及びひじ掛は部４の幅を２倍にすれば
一つのひじ掛けで哨動車のリアシートにおいて２人の使
用が可能となる。

第３図は本考案の第２実施例を示すもので、助手席用の
ものである。

まず構成を説明すると、第一実施例と同じく、上方に開
口した支持台３に該開口３ｂを開閉するひじ掛は兼用の
蓋体４がヒンジ５によって回転自在に枢着され、支持台
３の下端部にはクッション６が折曲自在に装着されてい
るが、更に本実施例は前記クッション６と反対側の支持
台３側部下端に平板状の脚部８を垂下させ、第４図に示
すように助手席９とコンソールボックス１０との間の間
隙Ｓに前記脚部８を差し込めるようにしである。

また前記ひじ掛は部３の長辺のヒンジ５と反対側の部分
は前記支持台３の長辺より長く形成されている。

その結果、ひじ掛は部３の下面と支持台３の長手方向の
後部側面に狭まれた部分には空間部７が形成されている
。

この空間部７はシートベルトを貫通するためのものであ
る。

なお、前述した実施例は着座部にクッション６を用いた
ものを示したがこれに限らずカーペット等の一枚布であ
ってもよい。

また支持台３は直方体形状としたが、円筒形状若しくは
多角形の角柱状にしてもよいことはいうまでもない。

以上説明してきたように本考案によれば、その構成を上
方に開口した小物入３ａを有する支持台３の開口３ｂを
開閉するひじ掛は兼用の憲体４を回転自在に取り付け、
さらに支持台３の側面下端に着座部を設けたため次の４
つの効果が得られる。

第１に前記着座部の上に人がすわると、人の体重によっ
て着座部および支持台の位置が固定されるためひじ掛は
部に体重をかけても支持部下方が人体から離れる方向に
移動しない。

第２に支持台の位置がシートの中央部及びバックシート
に近いため、バックシートに寄りかかったまま自然な姿
正でひじを掛けることが可能で長時間乗車しても疲れな
い。

第３にドアに設けられているアームレストと異なりひじ
掛けをシートの中央側に置くことができるので、ドアが
開いたり他車の衝突等にあっても危険度が小さくなる。

第４に支持台が小物入れ部を有しているので狭い車内が
有効に利用できる。

また、以上の効果に加えて着座部をクッションにし、支
持台から脚部を垂下させることによってこの脚部をコン
ソールボックスとフロントシートの間に挿入でき、ひじ
掛けの安定性が高まる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示すもので自動車のドア内側面
の正面図である。 第２図はこの考案のひじ掛けの斜視図である。 第３図はこの考案の他の実施例を示す斜視図である。 第４図は他の実施例の使用状態の縦断面図である。 １・・・・・・ドア、２・・・・・・アームレスト、３
・・・・・・支持台兼小物入れ、４・・・・・・ひじ掛
は兼蓋体、５・・・・・・ヒンジ、６・・・・・・クッ
ション、６ａ・・・・・・縫着部、７・・・・・・空間
部、８・・・・・・脚部、９・・・・・・助手席、１０
・・・・・・コンソールボックス、Ｓ・・・・・・間隙
。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上端を開口した小物入れを有する支持台と、この
   支持台に回動自在に枢着され前記小物入れ部の開口部を
   開閉するひじ掛は兼用の蓋体と、前記支持台の平端部側
   方に折曲自在に装着した着座部とからなるひじ掛け。
2. （２）前記着座部はクッションで形成されたことを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のひじ掛け。
3. （３）前記着座部と反対側の支持台側部下端に脚部を垂
   下させたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項又は第２項記載のひじ掛け。