JPS58126122A - 二重壁管体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、二重壁管体の製造方法に関するものであり、
更に詳しくは、断熱性、寸法安定性、強度、外観等に優
れ、所望の個所への取シ付けの容易な、二重壁管体を能
率的に製造する方法に関するものである。

最近、建物及び乗り物などの居住環境を改善することを
目的として、建物及び乗り物などの空間の空気の温度及
び湿度を調節する方法が、広く採用されるようになった
。空気の温度及び湿度を調節するには、冷凍機、圧縮機
、蒸発機、加熱機、凝縮機、送風機、空気ろ過器、温度
調整器、湿度調整器等を、適宜組み合わせた装置（空調
装置）に、居住空間の空気を導管で導き、空調装置内で
熱交換等を行なわせ、調節した空気を九に戻して目的を
達している。

調節したい空気を居住空間から空調装置に送る導管、空
調装置内で調節した空気を居住空間に戻す導管等は、多
くの場合、合成樹脂よシなる中空管が用いられている。

これら中空管に通す空気の温度が低く、中空管が配電さ
れている場所の空気の温度が高く、かつ、湿度が高いと
きは、空気中の水分が中空管表面で凝縮する。

このように凝縮した水分は、水滴となって、空調装置を
構成する金属材料、又は空調装置が装備されている車輛
等の材料の腐蝕を促進する原因となる。

空気を通す中空管表面での水分の凝縮を防止するＫは、
熱伝導性の小さい材料よりなる中空管を用するか、又は
通常の材料よりなる中空管の表面に１断熱材を巻き付け
る方法が採用されている。このような解決方法は、しか
しながら、コスト高になり、経済的に極めて不利である
。

中空管に通す空気温度が高い場合には、当該中空管を通
過する際の熱損失をできるだけ少なくするために１中空
管の熱伝導を小さくするのがよい。熱伝導を小さくする
方法としては、上の場合と同様の方法があるが、同時に
、上の場合と同じ技術的問題がある。

中空管の熱伝導を小さくするためＫは、中空管を発泡性
合成樹脂材料よシ製造するのが好ましい。発泡合成樹脂
中空管を製造するｋは、中空成形法によって製造するの
が好適であシ、その−例として、特公昭ｓ　＜　−４ｔ
４ｔａｏ号公報に記載の方法が知られている。

従来、中空成形法によって発泡合成樹脂中空成形品を製
造する技術は、次のような理由により、それ＃１ど普及
しなかった。

（１）　　発泡性合成樹脂を、パリソン金型からパリソ
ンとして押出すと、パリソンは自重にょシ［たれさがり
（ドローダウン）」がおこりゃすく、このためパリソン
の肉厚が均一にならず、良品が得られ難い。

（２）　　パリソンの「たれさがシ」を防止するために
強度の高いグレードの材料を選択使用したとしても、長
尺の成形品を製造することは、困難である。

（３Ｊ　　パリソンの「たれさがり」を少なくするため
には、パリソン押出しから成形金型の型締め、空気圧入
までの時間を、できるだけ短縮すればよいが、このよう
にすると、発泡の熟成時間を充分にとることができず、
最終的に得られる成形品の気泡を均−如しにくい。

（４１１１面が発泡合成樹脂のみよりなると、壁面を冷
却するのに長時間を要し、成形サイクルが長びき、経済
的ではない。

（５）　　発泡性合成樹脂材料より壁面を形成する場合
、壁面の発泡倍率、壁面の厚さを調節するれす、かつ、
所望の個所への取り付けが困難である。

本発明者らは、かかる状況にあって、熱伝導が小さく、
強度、寸法安定性、外観等に優れ、所望の個所への取付
けの容易な二重壁管体の工業的有利な製造方法を提供す
ることを目的として、鋭意検討した結果、本発明を完成
したものである・ しかして本発明の要旨とするところは、非発泡性熱可塑
性樹脂外層と発泡性熱可塑性樹脂内層とよりなるパリソ
ンを、分割金型の刻設溝内に押出して、分割金型を閉鎖
し、パリソン内に圧空を注入して二重壁管体を製造する
にあたシ、内層は、発泡性樹脂粉粒体ｊ−６０重量部と
、非発泡性樹脂粉粒体り！〜ａＯ重量部（あわせて１０
０重量部とする）とを組み合せて用い、見掛は発泡倍率
を２〜１０倍とすることを特徴とする二重壁管体の製造
方法に存する。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明において、外層と内層とは、熱可塑性合成樹脂に
よって形成する。熱可塑性合成樹脂を使用するのは、製
品の形状は成形金型によって容易に変更しやすいこと、
所望の製品を能率的に製造できること、樹脂の発泡倍率
を調製しやすぐ製品の断熱性が調節しやすいこと、製品
が腐蝕しにくいこと、等の利点があるからである。

本発明においては、外層は、非発泡性樹脂によって形成
する。外層は、管体製造過程においては、パリソンの「
たれさがり」を防ぎ、壁面の冷却を助けて成形サイクル
を短縮するのに役立ち、更に１管体製造終了後は、管体
の強度を向上し、所望の個所への取付けを容易にする機
能を果す。

非発泡性樹脂外層とは、発泡剤を全く配合しない樹脂材
料よりなる外層をいうが、極微量の発泡剤を配合したも
の、各種樹脂添加剤を添加・配合したことによりおこる
若干発泡した外層を含むものである。

外層形成用に適した樹脂としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレンを主成分とした共重合体、プロピ
レンを主成分とした共重合体、ポリカーボネート、ポリ
アセタール、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリ
レートその他のアクリル系樹脂、ポリアミド類（ナイロ
ン６、ナイロン６・６、ナイロン６　、１０゜ナイロン
／／、ナイロン７．２等）、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ルを主成分とした共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、ＡＳＩＭ脂、ＡＢＳ樹脂、ポリフェニレンオ
キサイド等があげられる。これらは一種で使用できるほ
か、二種以上を混合して使用することもできる。外層形
成用樹脂は、上に例示したものＶｃ限られるもの・・・
・・・・でないことは、勿論である。

上記樹脂には、樹脂の性質を害しない種類の各種樹脂添
加剤を、樹脂の性質を害しない範囲で添加・配合するこ
とができる。樹脂添加剤としては、変性剤、可塑剤、滑
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤
、充填剤、着色剤等があげられる。

本発明方法で製造しうる管体は、横断面が円形のものが
最適であるが、この形状に限られるものではなく、三角
形、四角形等の多角形、楕円形等であってもよい。管体
の大きさは、管体製造装置の可塑化能力によって種々変
わり、管体横断面の外径（Ｄとする。）がｊ　＝　２０
　ｔＭ、長さ３θ〜λθθ画のものである。

本発明においては、外層の厚さは管体の大きさによって
種々変更することができるが、θ、／〜ｊ　１１１１の
範囲とする。外層が上記範囲よシ小さいときは、管体の
強度向上がはかれない、管体を所望の個所へ取付けるの
が難かしい等の欠点があるほか、管体製造過程において
パリソンの「たれさがり」を防ぐことができないので好
ましくない。逆に、外層が上記範囲よシ大きいときは、
管体製造に要する樹脂量が多くなって経済的でないほか
、管体が重くなって取扱いに〈〈なプ、好ましくない。

本発明において内層は、発泡樹脂によって構成する。内
層は、管体の熱伝導を小さくする機能を果す。

発泡した内層を形成するＫｌ／ｉ、発泡性樹脂粉粒体ｊ
−６０重量部と、非発泡性樹脂り１−＜１０重量部とを
組み合せ、あわせて１００重量部として用いる。

内層形成用に発泡性樹脂を単独で使用しないのは、単独
使用では発泡倍率、発泡層の厚さ等の調節が困難である
ので、これらを改良するために、上記の組み合せとする
。

内層形成用に適した発泡性樹脂粉粒体は、（１）。

基体樹脂が成形される温度において、分解ガスを発生す
る有機発泡剤を添加したベレット、（２）。

基体樹脂が成形される温度において気体となる有機化合
物を、吸収させたビーズ又はベレット等をいう。

基体樹脂として用いられるものは、外皮形成用に適した
樹脂としてあげた前記樹脂類である。

上記（１）の場合に使用される有機発泡剤としては、ア
ゾビスホルムアミド、ジアゾアミノベンゼン、Ｎ、Ｎ／
−ジニトロソペンタメチレン・テトラミン、アゾビスカ
ルボン酸アミド、Ｎ、Ｎ／−ジメｆ　ルー　Ｎ　、Ｎ’
−ジニトロソテレフタルアミド。

ｐ、ｐ’−オキシラビス（ベンゼン・スルホニルＯセミ
カルバジッド）、アゾビスイソブチロニトリル、Ｐ、Ｐ
／−オキシ・ビス（ベンゼン・スルホニル・ヒドラジッ
ド）、Ｐ、ＰＩ−ジフェニル・ビス（スルホニル−ヒド
ラジッド）、ベンゼン・スルホニル・ヒドラジッド、ｍ
−ベンゼン・ビス（スルホニル・ヒドラジッド）等があ
げられ上記（２）の場合に使用される化合物としては、
プロパン、ブタン、ペンタン等の炭素数３〜乙の炭化水
素、石油エーテル、アルコール、ケトン、ハロゲン化炭
化水素等の沸点が１００℃以下の液体があげられる。

内層形成用に適した非発泡性樹脂粉粒体は、外皮形成用
に適した樹脂としてあげた前記樹脂のビーズ又はベレッ
ト等であり、これらは一種で−も二種以上を組み合せて
用いてもよい。中でも、プロパン、ブタン、ペンタン等
を吸収させたポリスチレンビーズと他の非発泡性樹脂と
の組合せが特に好ましい◎ 内層を形成する発泡性樹脂粉粒体と非発泡性樹脂粉粒体
との組み合せ割合を、前記範囲とするのは、内層の厚さ
、発泡倍率を好ましく調節するためである。組み合せ割
合が前記範囲外にあるときは、これらの調節が難かしく
なり、好ましくない。

本発明において、内層の厚さく１）は、内層の見掛は発
泡倍率、管体の横断面の外径（Ｄ）の大きさによって種
々変更することができ、 ３朋（ｔ　　（、Ｄ闘 なる関係を満す範囲内で選ぶことができる。内層の厚さ
が！−Ｄｉｍより大きいと、管体の流体が通過する空間
が小さくなりすぎて好ましくなく、ｊ　ｉｌｌより薄い
と、管体壁面全体の熱伝導が小さくならないので好まし
くない。

内層の見掛は発泡倍率は、管体の大きさ等によって種々
変更することができるが、−〜１０倍の範囲内で選ぶこ
とができる。見掛は発泡倍率は、内層を構成する樹脂の
比重の逆数として算出した値をいう。発泡した内層の泡
は、多数の泡が各々独立して存在するいわゆる独立気泡
となっているのがよい。

内層の発泡倍率が一倍より小さいと、管体壁面の熱伝導
φ（小さくならないので好ましくなく、１０倍より大き
い場合は発泡層が余分となり、管体を通過する空間を狭
めてしまうので好ましくない。

以下、本発明を図面にもとづいて詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定される
ものではない。

第１図は、本発明の実施に使用しうるパリソン形成用金
型の一例の縦断側面図、第一図は本発明の実施に使用さ
れる分割金型の一例の斜視図、第３図及び第９図は本発
明によって得られる管体の例の一部切シ欠き斜視図であ
る。

図において、ｌはパリソン形成用金型、λ、グはそれぞ
れ押出機、３、！はそれぞれ樹脂流路、６は圧空吹込み
口、２はパリソン出口、／／は分割金型、／２．１３は
それぞれ分割面、／４ｔ、／ｊはそれぞれ刻設溝、／６
、／２はそれぞれ圧空吹込み口、２／、３／はそれぞれ
管体、２２．３コはそれぞれ外層％λ３．３３はそれぞ
れ内層、−ｇ、ｊ４ｔはそれぞれ中空部分、２ｊは取付
片を示す。

本発明を実施するにあたっては１発泡していない外層を
形成する非発泡性樹脂と１発泡した内層を形成する発泡
性樹脂とを一体にしてパリソンとして押出すだめの、パ
リソン形成用金型を用いる。

第７図には、パリソン形成用金型の一例の縦断側面図を
示した。押出機−には発泡性樹脂を、押出機グには非発
泡性樹脂を供給し、それぞれ樹脂通路３、ｊを通してパ
リソン出口２部分で一体化した後に押出す。樹脂は、内
層形成用発泡性樹脂をパリソン内側に、外層形成用非発
泡性樹脂をパリソン外側に位置させて押出す。樹脂の押
出量は、押出機コ、りそれぞれのスクリューの回転数、
樹脂流路３、！それぞれのパリソン出ロアにおける分配
割合等を変えることにより、調節することができる。

パリノン形成用金型で形成したパリソンは、管体製造用
の分割金型の刻設溝内に押出す。パリソン形成用金型か
ら押出されるパリソンの横断面形状は、円形とするのが
好ましいが、これに限られるものではなく、三角形、四
角形等の多角形、楕円形等であってもよい。

パリソン出口の外径（ｄ）は、管体の大きさく長さ、径
）、管体壁面の厚さ等によって変更しうるが、 一！−Ｄ　＜（１＜、Ｄ なる範囲で選ぶのが好適である。

分割金型は、地面に対し垂直な方向に分割しうる金型で
あってもよいし、地面に対し水平な方向に分割しうる金
型であってもよい。製造する管体が大きい（長さ、径等
において）場合には、地面に対して水平な方向に分割し
うる金型が好ましい。分割金型の分割面は、平面であっ
てもよいし、凹凸が設けられていてもよい。分割金型に
刻設する刻設溝は、製造しようとする管体に応じて、直
線状、Ｌ字状、その他三次元状にすることができる〇 刻設溝の表面には、管体を所望の個所に取り付ける際に
活用する、取付片を形成するための凹所を設けておくの
がよい。このような凹所を設けておくと、第３図に図番
−２！として示したような取付片が形成され、管体、２
／を所望の個所に取付けるのに都合がよい。

第一図には、本発明の実施に使用される分割金型の一例
を斜視図として示した。この金型の分割面／２、／３は
、それぞれ対応した凹凸状にされ、刻設溝／４ｔ、／ｊ
は、それぞれで曲管を形成するようにされてい゛る。

第２図に例示した分割金型を用いて、パリソンを刻設溝
内に押出し配置するには、（Ａ）金型を、上下、左右、
前進、後退させる機構によって移動させる方法、（Ｂ）
パリソン成形用金型を分割金型に対して上下に移動させ
、かつ、押出機を分割金型に対して左右、前進、後退さ
せる機構によって移動させる方法、（０）、（Ａ）とψ
）とを組み合せる方法、等によって、可能である。

パリソンを分割金型に押出す際のパリソンの温度は、外
層を形成する樹脂が、型締後パリソンに注入する圧空に
よって、金型の刻設溝にそって成形しうる温度であり、
かつ、内層を形成する発泡性樹脂が、型・締後パリソン
に圧空を注入′するまでの間に、好ましく発泡しうる温
度とができる。外層形成用樹脂の成形温度と、内層形成
樹脂の成形温度に大きな差があるのは好ましくな込ので
、両者に大きな差が生じないように、樹脂の組み合せを
選ぶ必要がある。

パリソンを分割金型の刻設溝内に配置しおえたら、分割
金型を閉鎖する。パリソンの一端は閉鎖し、他端は圧空
注入管を挿入しておくのがよい。パリソンの内層を形成
する発泡性樹脂は、パリソン形成用金型から押出された
直後から発泡を開始し、分割金型の刻設溝に配置される
過程、型締過程から圧空注入、冷却途中まで発泡を継続
する。冷却が不充分な場合は、金型から取）出した後に
も、発泡する。内層を形成する発泡性樹脂は、前記のと
おシ、二種類の樹脂を組み合せているので、発泡は緩慢
におこり、発泡倍率、発泡層の厚みの調節が容易である
。発泡は管体の空間部分に向って拡大するので、刻段溝
内に凹部があっても、発泡層がその凹部を埋めてしまい
、発泡層表面は、第３図に示したように、平滑となる。

パリソンの内層を形成する発泡性樹脂を、ある程度発泡
させたのち、パリソン内に圧空を注入する。圧空による
力は、発泡樹脂の内層を通して外層に及び、外層を刻設
溝の表面形状に沿って変形させる。発泡樹脂の内層は、
圧空によって表面気泡が押圧されて一時的に小さくなる
が、この部分が発泡可能温度にあるときは、圧空の押圧
力に抗して発泡し、気泡は元の大きさ・に戻り、更に新
しい気泡が形成される。

パリソン内に注入する圧空の圧力は、外層、内層を形成
する樹脂の種類、パリソンの温度、管体の大きさ等によ
って変えるが、２〜６に９／ｄの範囲内で選ぶことがで
きる。

分割金型で成形された管体は、この金型内で一定温度に
達するまで冷却され、分割金型を型開きの状態とし、取
り出される。空になった分割金型は、次の管体製造に供
し、同機の操作を繰シ返すことによシ、同一形状の管体
を能率的に製造することができる。

本発明は、次のような特別に顕著な効果を奏し、その工
業的利用価値は極めて大である。

（１）本発明方法では、パリソンとして発泡樹脂の内層
の外側に非発泡樹脂の外層を形成したものを使用するの
で、パリソンの自重による「たれさがり」を防止するこ
とができる。

（２）　　本発明方法では、発泡した内層を形成するの
に１発泡性樹脂粉粒体と非発泡性樹脂粉粒体とを、特定
の範囲で組み合せて使用するので、発泡倍率、発泡層の
厚み調節等が、極めて容易である。

（３）本発明方法では、発泡した内層の外側に、発泡し
ていない外層を形成するので、管体壁面の冷却が容易で
、外層のない管体の製造の場合に較べて、成形サイクル
を大幅に短縮することができる。

（４）　　本発明方法による管体は、発泡した内層の外
側に１発泡していない外層が形成さねているので、発泡
層のみよりなる管体に較べて外観、寸法精度、強度等が
優れている。

（５）　　本発明方法による管体は、外層の厚さ、内層
の厚さ、発泡倍率を特定の範囲とするときは、管体の熱
伝導を小さくすることができ、空調装置に装備する配管
として、好適に用いられる。

以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定される
ものではない。

実施例／〜４ｔ１比較例／〜ｊ １、使用した樹脂材料 （１）外層形成用非発泡性熱可塑性樹脂・・・・・・・
・・・・・ＡＢＳ樹脂（三菱モンサント化成■社製、タ
フレックス４ｔ６／） （２）内層形成用発泡性熱可塑性樹脂 （イ）発泡性樹脂粉粒体・・・・・・・・発泡スチレン
ビーズ（油化バディッシュ■社製、スチロポールよりｌ
ｌｉ、第、７表ではｌ”１Ｐ８Ｊと表示する。） （ロ）非発泡性樹脂粉粒体・・・・・・・・一般用ポリ
スチレンペレット（三菱モンサント化成■社製、ダイヤ
レックスＨＨ−１０２、第１表では「ＧＰ−ＰＳＪと表
示する。）０）と（ロ）とを、第１表に記載した割合で
組み合せた。ただし、比較例３においては、ポリエチレ
ンペレット（三菱油化■社製、ユカロンＹＫ−ｔｏ）と
、発泡剤（アゾビスカルボン酸アミド、ポリエチレン／
θＯ重量部に対してＪｊ重量部を配合）との組み合せと
した。

２、パリソン成形金型 第７図に縦断側面図として示したような金型であって、
パリノン出口が外径３０ｍ１Ｎ、内径−２６ｎの管状を
なした金型を使用した。実施例／〜グ、比較例７〜３の
場合は、パリソン出口における外層形成樹脂と内層形成
樹脂との配分比率を、それぞれ７対グとし、比較例グで
はこれを７対／、比較例！ではこれを４対ｌとした。

３、管体製造用金型 地面に対して水平方向に分割可能な分割金型であって、
直径２！朋の円形の溝が、直線状に長さｓｏｏｗに刻設
された金型を用いたこの金型には、パリノン形成用金型
の下で、前進・後退させる機構を備えている。

４、成形条件 第１表に記したとおりとした。

５、管体の性質 得られた管体のほぼ中央部分を切断し、外層の厚さ、内
層の厚さ、内層の見掛けの発泡倍率を実測し、管体の外
層表面、内層表面を肉眼で観察し、更に、管体の断熱性
能を実測し、それぞれの結果を、第１表に示した。

なお、管体の「断熱性能」の測定は、低温槽内でθ℃に
調節した空気を、温度２ｊＣ。

相対湿度≦！％の雰囲気中においた管体Ｋ、毎分３ＦＦ
１′の量で通し、循環を開始してから３θ分間経過後、
管体表面に結露が生じた状況を肉眼で観察したものであ
る。

観察結果の表示は、次のとおりとした。

◎・・・・・・−・・・・・結露は全く観察されなかっ
たもの。

○−・・・・・・・・・・小粒の結露がわずかに観察さ
れたもの。

Δ・・・・−・・・・・・小粒の結露が多数観察された
もの。

Ｘ−・・・・・・・・・・大粒の結露が多数観察された
もの。

第７表より、次のことが明らかとなる。

ｆｌｌ　　本発明方法では、発泡した内層を形成するの
に、発泡性樹脂粉粒体と非発泡性樹脂粉粒体とを、特定
の範囲で組み合せて使用するので、発泡倍率、発泡層の
厚み調節等が、極めて容易である。

（２）本発明方法では、発泡した内層の外側に、発泡し
ていない外層を形成するので、管体壁面の冷却が容易で
、外層のない管体の製造の場合に較べて、成形サイクル
を大幅に短縮できる。比較例−の場合は、発泡した内層
の冷却が不充分なために１！体を成形金型から取シ出し
た後にも発泡がおこシ、外層が平滑に＆らない。

ｔａＪ　　本発明方法に従って、発泡した内層の厚さく
１）を ３＋＋ｎ　（ｔ　（、Ｄ の範囲とすると、管体の断熱性能は優れたものとなる。

これに対して、発泡し良内層の厚さがこの範囲外となる
と、管体の断熱性は優れたものとならない（比較例弘、
比較例ｊ参照）。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施に使用しうるノ＜リソン形成用
金型の一例の縦断側面図、第２図は本発明の実施に使用
される分割金型の一例の斜視図、第３図及びＳ弘図は本
発明によって得られる管体の例の一部切り欠き斜視図で
ある。 図において、ｌはノ（リソン形成用金型、λ、参はそれ
ぞれ押出機、３、ｊはそれぞれ樹脂流路、６は圧空吹込
み口、７は）＜リソン出口、ｉｉは分割金型、′１２、
／３はそれぞれ分割面、７参、ｌ！はそれぞれ刻設溝、
１６．１７はそれぞれ圧空吹込み口、コ／、３／はそれ
ぞれ管体、２２．３２はそれぞれ外層、コ３．３３はそ
れぞれ内層、２参、３φはそれぞれ中空部分、２！は取
付片を示す。 晃　１　図 第２図 庇３図 肩４図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　非発泡性熱可塑性樹脂外層と発泡性熱可塑性
   樹脂内層とよりなるパリソンを、分割金型の刻設溝内に
   押出して、分割金型を閉鎖し、パリソン内に圧空を注入
   して二重壁管体を製造するにあたり、 内層は、発泡性樹脂粉粒体タル６０重量部と、非発泡性
   樹脂粉粒体９ｊ−４ｔＯ重量部（あわせて７００重量部
   とする）とを組み合せて用い、見掛は発泡倍率を２〜７
   ０倍とすることを特徴とする二重壁管体の製造方法。
2. （２）二重壁管体の横断面の外径（至）を７−２θ側、
   非発泡樹脂よ勺なる外層の厚さをθ、／〜！舅罵。 発泡樹脂よりなる内層の厚さく１）を、３　ｍｉ＋　（
   ｔ　（−５Ｄ　ｍｍ なる関係とすることを特徴とする特許請求の範囲第（１
   ）項記載の二重壁管体の製造方法。
3. （３）分割金型として、地面に対して水平方向に分割可
   能な金型を用いることを特徴とする特許請求の範囲第（
   １）項ないし第１２）項記載の二重壁管体の製造方法。
4. （４）分割金型の刻設溝に、多数の取付片形成用凹状部
   を形成した金型を用いることを特徴とする特許請求の範
   囲第（１）項ないし第（３）項記載の二重壁管体の製造
   方法。
5. （５）内層を形成する樹脂が、発泡性ポリスチレンビー
   ズと非発泡性樹脂粉粒体との組み合せよりなることを特
   徴とする特許請求の範囲第（１）項ないし第（４）項記
   載の二重壁管体の製造方法。
6. （６）パリソン形成用金型のハリソン出口の径（ｄ）と
   、二重壁管体の横断面の外径（ロ）とが、ｇＤ（ｄ（＝
   Ｄ 製造方法。