JPS5812595Y2 - コンバインにおける籾投入装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンバインにおける籾投入装置に関するも
のであり、籾の重量を利用した自動開閉機構を有する籾
投入装置を提供せんとするものである。

従来、籾投入装置は手動による開閉装置であり、籾をホ
ッパー口から籾袋に投入するには、その都度作業者臼ら
が、ホッパー口の開閉を行う必要があった。

この考案では、かかる開閉操作を、籾袋の籾重量を利用
して自動的に行わしめて、省力化をはかりうるコンバイ
ンにおける籾投入装置を提供せんとするものである。

すなわち、コンバインのホッパー口１には、左右に籾袋
受棒２を突設した補助筒３を昇降自在に遊嵌しており、
ホッパー口１の上方には同ホツパーロ１を開閉するシャ
ッター４を開閉自在に設けており、同シャッター４は、
ホッパー１の直下において籾袋受棒２に吊下した籾袋内
の籾重量による補助筒３の下降動番と応じてシャッター
４がホッパー口１を閉塞するように、補助筒３と連動連
結して設けられているものである。

また５は、ストッパーアームであり、籾袋内の籾重量に
より補助筒３が下降してシャッター４が閉塞状態に作動
した際、上端の枢軸１４を中心に振子状のストッパーア
ーム５が補助筒３の上端に位置して補助筒３の上昇動を
制止するものである。

第１図では、シャッター４がスライド式の場合であり、
第６図はシャッター４が回動式の場合を示している。

第１図において、シャッター４をホッパー６の斜面に沿
って摺動自在に設け、同シャッター４の背面に突設した
突片８を、上記斜面７に穿設した長穴９に案内係合せし
めると共に、上記突片８と補助筒３とを連杆１０にて連
結し、かつ補助筒３を計量ばね１１にホッパー６に張架
したものである。

なお、計量ばね１１は第６図に示すように、補助筒３の
上部鍔１２とホッパー口１の下部鍔１３と９間に介在さ
せることもできる。

図中Ａは籾袋、Ｂは予備の籾袋を示す。

第６図において、シャッター４が回動式の場合には、同
シャッター４はホッパー口１内にシャツター基端を上下
回動自在に枢着し、枢軸１５から突設した突片８と補助
筒３とを連杆１０にて連結したものである。

図中、１６はシャッター４のストッパーを示す。

また、上記した本案のコンバインにおける籾投入装置は
、コンバインの籾貯留装置１７に付設した所要数のホッ
パー６にそれぞれ取付けられるものである（第７図参照
）。

この考案では、まずホッパー口１の直下において籾袋Ａ
を開口状態として籾袋受棒２に吊ｆしておけば、同籾袋
内に籾が収納されていない間にはホッパー口１に昇降自
在に遊嵌した補助筒３が計量はね１１の作用によりホッ
パー口１に沿って上昇位置にあり、かつストッパーアー
ム５を補助筒３の上端縁により押上げており、従って補
助筒３に連動連結したシャッター４もホッパー口１を開
放している。

この状態において、籾貯留装置１５内の籾がホッパー６
に供給されると、開口状態にあるホッパー口１から籾袋
Ａ内に籾を投入し続ける。

而して、籾袋Ａ内に投入される籾の重量増加によって補
助筒３は計量はね１１の弾力に抗して籾袋Ａを伴い下降
する。

この補助筒３の下降動に伴い、同補助筒に速段した連杆
１０により、同連杆１０に連動連結したシャッター４が
ホッパー口１を閉塞する方向に作動し、籾袋Ａ内に籾が
ほぼ満杯となったときは、シャッター４はホッパー口１
を完全に閉塞するものであり、この後においてホッパー
６に籾を供給し続けても完全に閉塞したシャッター４の
ために籾はホッパー口１には流下せず、従って満杯にな
った籾袋Ａを籾袋受棒２から取外し、予備の籾袋Ｂをホ
ッパー口１の直下に位置せしめるものであり、この際補
助筒３は計量ばね１１によって−Ｌ昇しないように所要
の手段たとえばストッパーアーム５或は手動により上昇
動を制止しておくものであり、次いで、補助筒３の上昇
動の制止を解除すれば、軽くなった籾袋Ｂのために補助
筒３は再び前述のように上昇し、シャッター４がホッパ
ー口１を開くことになる。

この考案によれば、筒状のホッパー口に補助筒を昇降自
在に遊嵌し、同補助筒の籾袋受棒に籾袋を吊下し、同補
助筒を籾袋の開口部中へ挿入し、籾袋中へ収容される籾
重量によって、ホッパー［］のシャッターの閉塞作動が
行えるようにしたので、籾袋が、籾重量にて沈下してい
く際にもホッパー口から連通した補助筒にて確実に籾袋
中へ籾の流入を行うことができ、また作業者は籾袋をホ
ッパー口に着脱させるだけでよく、従来のような面倒な
開閉操作を手作業で一切行う必要がなく収納作業が非常
に簡易に行え、コンバインでの収穫作業中、籾収納作業
の能率を向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案装置の籾投入時を示す縦断面図、第２図
は、同側面図、第３図は、第１図Ｉ−Ｉ線における横断
面図、第４図は、シャッター閉塞時の要部正面図、第５
図は、同縦断面図、第６図は、他の実施例を示す縦断面
図、第７図は、本案装置の取付状態の説明図。 １：ホッパー口、２：籾袋受棒、３：補助筒、４：シャ
ッター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホッパー６の下端に設けた筒状のホッパー口１に、補助
   筒３を昇降自在に遊嵌し、同補助筒３には籾袋受棒２を
   横方向に突設すると共に、同補助筒３と、ホッパー口１
   に設けたシャッター４とを連杆１０を介して連動連設し
   、籾袋開口部を補助筒３に挿入して籾袋を籾袋受棒２に
   吊下することにより、籾袋内へ籾が投入されると、その
   籾の重量によって補助筒３が下降せしめ（ヘシャッター
   ４が閉塞作動すべく構成すると共に、補助筒３の下降に
   よるシャッター４の閉塞後籾袋の交換時に、補助筒３の
   上昇復帰を阻止せしめるように作動するストッパー５を
   ホッパー６と補助筒３の間に介在せしめてなるコンバイ
   ンにおける’ＪＧ人装置。