JPS5812118Y2 - 温度計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば自動車用等の温度計に関するもので、異
なる三箇所の温度及び両者の温度差を同時に目視できる
ものに係わる。

従来の温度計は、例えば自動車用の場合、室内温度（或
いは冷凍車にあっては冷凍庫内温度）と室外温度とを知
りたいときは、温度計を２個設ける必要があり、また冷
房（或いは冷凍）機器の効果を確認する等の理由で両者
の温度差を知りたいときは両温度計を読み取りかつ引き
算して認知する必要があり、このことは温度計が２個必
要でコスト的にも取付スペース的にも不利であるし、温
度差もすぐには確認できずめんどうであるという欠点を
持つ。

本考案は上記欠点に鑑み、異なる２箇所の温度を検出す
る各温度センサの出力に応じて温度を指針により表示す
る２個の電流計を備え、この両電流計を１つのケース内
に互いに近接して収納し、一方の電流計の温度目盛を印
した文字板と、他方の電流計の温度目盛を印した文字板
とを段違いに配設すると共に、前記両電流計の温度差を
表示するための目盛を印した文字板を前記一方の電流計
の指針と一体に連動させかつこの文字板を前記他方の電
流計の文字板に沿って移動するように配設する構成とす
ることにより、１個で２箇所の温度とその温度差を即読
み取り可能となる温度計の提供を目的とする。

以下本考案を図に示す一実施例につき説明する。

１ａ並びに１ｂは異なる２箇所この実施例では自動車の
室内、室外の温度を表示する電流計で、各各の指針２ａ
、２ｂ並びに温度目盛を印した文字板３ａ 、３ｂを備
えている。

両電流計１ａ、１ｂは、第１図のように温度計ケース１
０の平面中心線上に指針軸１１ａ、１１ｂが位置するよ
うに互いに近接してケース１０内に収納されている。

各文字板は互いに段違いにケース１０内に配設されてい
る。

４は両電流計１ａ、１ｂの温度差の目盛を印した文字板
で、電流計１ａの指針軸１１ａに取付は固定され、指針
２ａと一体に連動する。

この文字板４は他方の電流計１ｂの文字板３ｂの下面に
沿って移動するように配設されてかり、この移動のため
他方の電流計１ｂの指針軸１１ｂが貫通するための円孤
状の貫通穴４１が形成しである。

この文字板４の目盛数字は第１図に示すように指針２ａ
の指す位置に「０」を印しである。

第３図は両電流計ｌａ、１ｂを駆動するための回路部の
構成を示すもので、３種類の定電圧Ｖｌ。

Ｖ２ 、Ｖ３を出力する定電圧回路５と、温度センサ６
ａ 、６ｂが接続される演算増幅器７１．７２と、電流
計１ ａ、ｌｂが接続される演算増幅器７３．７４と、
各抵抗Ｒ１〜Ｒ５とからなる。

温度センサ６ａ 、６ｂの抵抗値をそれぞれＲａｔＲｂ
とすると演算増幅器７１．７２の出力Ｖ４゜■５はそれ
ぞれ Ｖ４＝（−Ｒａ／Ｒｔ ）Ｘ （Ｖｉ −Ｖ３ ）
・・＝（１）Ｖ５＝（−Ｒｂ／Ｒｚ）Ｘ（Ｖｌ−
Ｖ３） −＝（２）となり電流計１ ａ 、１
ｂに流れる電流Ｉ ａ 、Ｉ ｂはそれぞれ Ｉａ−（Ｖ２＋（Ｖｘ−Ｖ３）ＸＲａ／Ｒ１）／Ｒ３＋
＋＋（４）Ｉ ｂ＝（Ｖ２＋（Ｖｌ ＝Ｖ３ ）ＸＲｂ
／Ｒ２） ／Ｒ３・・・（５）となりＩａ、Ｉｂは各
温度センサ６ａ 、６ｂの抵抗値Ｒａ、Ｒｂに対して直
線的に変化することになる。

従って温度センサ６ａ、６ｂの温度に対する抵抗値の変
化特性に応じて電流計１ａ、１ｂの文字板３ａ 、３ｂ
を目盛ることにより正確な温度表示は可能となるもので
ある。

上記構成の自動車に用いた温度計では車室内の温度は電
流計１ａの指針２ａによって文字板３ａ上で読み取れ、
車室外の温度は電流計１ｂの指針２ｂによって文字板３
ｂ上で読み取れ、両温塵の差は文字板４上で指針２ｂに
よって直ちに読み取れる。

以上述べたように本考案の温度計は、異なる２箇所の温
度を検出する各温度センサの出力に応じて温度を指針に
より表示する２個の電流計を備え、この両電流計を１つ
のケース内に互いに近接して収納し、一方の電流計の温
度目盛を印した文字板と、他方の電流計の温度目盛を印
した文字板とを段違いに配設すると共に、前記両電流計
の温度差を表示するための目盛を印した文字板を前記一
方の電流計の指針と一体に連動させかつこの文字板を前
記他方の電流計の文字板に沿って移動するように配設し
たことを特徴としており、１個の温度計で異なる２箇所
の温度並びに両温度差を直ちに読み取れ、非常に便利で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は第１図の
断面図、第３図は第２図に示す電流計を駆動するための
回路部の電気回路図である。 Ｉａ、１ｂ−電流計、２ａ、２ｂ−指針、３ａ。 ３ｂ・・・文字板、４・・・温度差目盛を印した文字板
、６ａ、６ｂ・・・温度センサ、１０・・・ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 異なる２箇所の温度を検出する各温度センサの出力に応
   じて温度を指針により表示する２個の電流計を備え、こ
   の両電流計を１つのケース内に互いに近接して収納し、
   一方の電流計の温度目盛を印した文字板と、他方の電流
   計の温度目盛を印した文字板とを段違いに配設すると共
   に、前記両電流計の温度差を表示するための目盛を印し
   た文字板を前記一方の電流計の指針と一体に連動させか
   つこの文字板を前記他方の電流計の文字板に沿って移動
   するように配設したことを特徴とする温度計。