JPS581200Y2 - 根菜類自動洗滌機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は短根人参（３寸〜５寸長さ）などの根菜類を
洗滌する根菜類自動洗滌機に関するものである。

従来、人参などの根菜類を自動的に洗滌する洗滌機とし
て、多数の洗滌用ブラシロールを機体内に半円弧トラフ
状洗滌室を形成するように僅か間隔を置いて夫々前後方
向に回転自在に架承繞設し、各ブラシロールを回転させ
ると共に洗縫水を射水して洗滌室内に収容した被洗滌根
菜を自動洗滌する構成のものが知られている。

しかるにこの従来の自動洗滌機では洗滌室が変化のない
単純な半円弧トラフ状であると共にそれを形成する各ブ
ラシロールの回転方向が一様である一方向回転型である
ため、被洗滌根菜の攪拌移動が単純緩慢であると共に内
部に攪拌移動を伴わない部分的なデッドスペースを生じ
易く、かつ洗滌作用を助勢する微細な規模でのランダム
拡散運動も乏しく、洗滌むらを生じるので、大量の被洗
滌根菜を効果的に、かつ損傷させることなく均一に洗滌
することは到底望めなかったものである。

また洗滌処理量を犬にするため各ブラシロールの長さを
長くして洗滌室を広くしているが、各ブラシロールの軸
受に加わる荷重負担が大きく、故障を生じ易く、耐久性
に欠けるものであると共に機体前側の取出口から洗滌製
品を掻き出す作業を困難ならしめるなどの欠点があった
。

さらにまた全ブラシロールの回転方向が同一であるため
、被洗滌根菜層の上層部で被洗滌根菜を洗滌室の一方側
外方に向って移行させる運動を伴うもので被洗滌根菜が
洗滌中に外方へこぼれ落ち易い欠点があった。

この考案は以下説明するような根菜類自動洗滌機を提供
して上記従来の諸欠点を解消するようにしたものである
。

この考案の根菜類自動洗滌機を図面実施例について説明
すると１は下部に数個のキャスタ２を有する機体で、上
部中央に洗滌射水管３を備え給水源に接続されるように
しである。

そして上下段差のついた凹陥底部６ａ 、５ａの小トラ
フ状室６、大トラフ状室５が右左に連通ずる段付トラフ
状の洗滌室４を上記機体１内に形成するように上記大ト
ラフ状室５形成用のブラシロール７ａ 、 ７ｂ・・・
・・・７ｆ及び小トラフ状室６形成用のブラシロール８
ａ、８ｂ・・・・・・８ｅが夫々上記機体１内に夫々前
後方向に両端軸受９によって回転自在に架承され、夫々
隣接相互間に僅か間隔を置いて一連に繞設されている。

そして各ブラシロール７ａ〜７ｆの軸径端には鎖車１７
ａ〜１７ｆが、また各ブラシロ−ル８ａ〜８ｅの軸後端
には鎖車１８ａ〜１８ｆが夫々機体１の後側外方におい
て固止されている。

なお機体１の後壁外面には図示位置に弾線を介装した張
力鎖車１９並に案内鎖車２０ａ〜２０ｄが夫々装着され
ている。

また機体１上のモータ・−１４に連結された減速機１５
の出力軸には鎖車１６が固止されている。

そして調鎖２１が、第１図に示すように鎖車１６から鎖
車１７ａ、１７ｂ。

１７ｃ、１７ｄ、１８ａ、案内鎖車２０ａ、鎖車１８ｅ
。

１８ｄ、１８Ｇ、１８ｂ、１７ｆ、１７ｅ、案内鎖車２
０ｂ。

２０ Ｃ５２０ｄに無端状に一連に纏絡されている。

なお鎖車１６，１７ｄ間において調鎖２１に張力鎖車１
９が介装しである。

そしてモーター１４の回転によって各ブラシロール７ａ
〜Ｉｆ群が夫々矢印方向にまた各ブラシロール８ａ〜８
ｅ群が夫夫り記と逆の矢印方向に適宜の低速度で回転す
るようになっている。

そしてまた機体１の前側壁には前記段付トラフ状の洗滌
室４の断面形状に近似せる形状の取出口１０が設けられ
、洗滌室内の洗滌製品を前方へ取出せるようになってお
り、かつ洗滌時には該取出口１０が遮閉できるように取
手１３付きの開閉蓋１１が蝶番１２によって開閉自在に
取付けられている。

次に作用状態を説明すると、先ず上方から機体１の洗滌
室４内に適量の被洗滌根菜を入れ、モーター１４を始動
して各ブラシロール１７ａ〜１７ｆ。

１８ａ〜１８ｅを回転させると共に上方の洗滌射水管３
から常時注入を行うと被洗滌根菜は自動的に洗滌され、
洗滌水は洗い落された土などと共に下方に垂れ流し式に
排水される。

そして洗滌が完了したらモーター１４を止めずに開閉蓋
１１を開けると洗滌された根菜の大半は、自然に排出口
１０から排出される。

そして残った洗滌根菜は掻き出して取出すものである。

この考案の根菜類自動洗滌機は斜上のように、上下段差
のついた凹陥底部６ａ 、５ａの小ｌ・ラフ状室６、大
トラフ状室５が右左に連通ずる段付トラフ状の洗滌室４
を形成するように犬、小トラフ状室５，６形成用のブラ
シロール７ａ・・・・・・群及びブラシロール８ａ・・
・・・・群を夫々機体１内に装設すると共にブラシロー
ル７ａ・・・・・・群とブラシロール８ａ・・・・・・
群との回転方向を異ならしめて夫々図示の方向に回転さ
せるものであるから、洗條室４内の被洗滌根菜は大トラ
フ状室５内及び小トラフ状室６内のものが夫々異った反
対方向の大きな回転移動を行い、しかも両者の回転移動
の規模が異ると共に中央部でぶつかり合うため、内部の
各帯域にランダムな躍動的自動攪拌作用がもたらされ、
かつ各ブラシロールに接して回転する層とそれと逆方向
に動く層との速度勾配が急かつ多変的であり、上下方向
並に左右横方向の移動も旺盛で部分的なデッドスペース
を生ずることがなく、洗滌室４内の全域で被洗滌根菜が
万遍なく攪拌洗滌できるので、洗滌時間も短縮され、大
量の被洗滌根菜をブラッシング作用とタンプリング（こ
すり合い）作用とによって頗る効率的に、しかも傷める
ことなく完全洗滌できる卓抜した効果がある。

また各ブラシロールの長さを比較的短くしても洗滌処理
量を犬にできるから、頗る合理的、経済的であると共に
荷重負担も軽くて故障がなく耐久性に富むなどの効果が
ある。

さらに各ブラシロールの長さを比較的短くできるから洗
滌後の根菜取出しに好都合であり、また被洗滌根菜が中
央に向って移動しているから洗滌中などに外方へこぼれ
落ちないなどの利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は背面図、第２
図は一部を欠截した側面図である。 １・・・・・・機体、２・・・・・・キャスタ、３・・
・・・・洗滌射水管、４・・・・・・洗滌室、５・・・
・・・犬トラフ状室、５ａ・・・・・・凹陥底部、６・
・・・・・小トラフ状室、６ａ・・・・・・凹陥底部、
７ａ〜７ｆ・・・・・・ブラシロール、８ａ〜８ｅ・・
・・・・ブラシロール、９・・・・・・軸受、１０・・
・・・・取出口、１１・・・・・・開閉蓋、１２・・・
・・・蝶番、１３・・・・・・取手、１４・・・・・・
モーター １５・・・・・・減速機、１６・・・・・・
鎖車、１７ａ〜１７ｆ・・・・・・鎖車、１８ａ〜１８
ｅ・・・・・・鎖車、１９・・・・・・張力鎖車、２０
ａ〜２０ｄ・・・・・・案内鎖車、２１・・・・・・調
鎖。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左側のや５低い凹陥底部５ａで広い大トラフ状室５と右
   側のや＼高い凹陥底部６ａで狭い小トラフ状室６とが連
   通した段付トラフ状の洗滌室４を形成するように犬、小
   トラフ状室５，６形成用のブラシロール７ａ 、 ７ａ
   、・・・・・・群及びブラシロール８ａ 、 ｓｂ・
   ・・・・・群を、上部に洗滌射水管３を備えた機体１内
   の左右両側に、夫々前後方向に回転自在に架承して各隣
   接ロール間に僅か間隔を置いて左上端位置から右上端位
   置へ向って一連に繞設し、該両ブラシロール７ａ 、
   ７ｂ・・・・・・、８ａ、８ｂ・・・・・・２群を回転
   方向を異ならしめるように動力装置に連結してなる根菜
   類自動洗滌機。