JPS5811407B2 - 安定化1,1,1−トリクロルエタン組成物 - Google Patents

安定化1,1,1−トリクロルエタン組成物

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JPS5811407B2
JPS5811407B2 JP54166939A JP16693979A JPS5811407B2 JP S5811407 B2 JPS5811407 B2 JP S5811407B2 JP 54166939 A JP54166939 A JP 54166939A JP 16693979 A JP16693979 A JP 16693979A JP S5811407 B2 JPS5811407 B2 JP S5811407B2
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butyn
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主安定剤として2−メチル−3−ブチン−2−
オールを使用する安定化1、1、1−1リクロルエタン
の溶剤組成物に関するものであり、さらに詳しくは長期
間繰り返し使用しても溶剤組成物中の2−メチル−3−
ブチン−2−オールの濃度減少がほとんどないようにし
たものに関するっ1.1.1−4リクロルエタンは油類
、グリース等の溶解力が大きく、難燃性であり、かつ他
の塩素系溶剤と比べて人体に対する毒性が比較的低いた
めに金属機格蔀品の油落しその他に近年広く使用されて
いる溶剤である。
1.1.1−)リクロルエタンはこのようにすぐれた特
性をもつ理想的な溶剤ではあるが、反面比較的分解しや
すいという欠点を有している。
1゜1.1−トリクロルエタン、トリクロルエチレン、
パークロルエチレン、四塩化炭素、メチレンクロライド
等の塩素系の溶剤は一般に程度の差はあるが金属と反応
して分解し該金属を腐食させる性質がある。
また、水と接触すると加水分解して塩化水素や有機酸を
生成し、これ等生成物が金属を腐食させること−もある
さらに一部の金属においては、腐食によって生成した金
属化合物が塩素系溶剤の分解に際して活性、9高い触媒
作用を有し、溶剤の分解と金属の腐食を一層促進する。
1.1.1−トリクロルエタンはそのま\では塩素系溶
剤の中でも金属との反応性が大きくまた加水分解もされ
やすいといえる。
このため1,1゜1−トリクロルエタンを金属洗浄用溶
剤として使用するためには1,1.1−トリクロルエタ
ンを高度に安定化する必要がある。
1.1.1−トリクロルエタンの安定剤としては、1,
1.1−4リクロルエタンの分解を抑制する働きを有す
るもの、1.1、1− トリクロルエタンの分解生成物
である塩酸、有機酸等と反応しそれ等の溶媒中の濃度を
低下せしめる働きを有するもの、塩酸、有機酸等が微量
存在しても金属腐食を防止する働きを有するもの等が考
えられんこのような1,1.1’−1リクロルエタンの
安定剤については従来数多くの研究がなされ、基本的に
は特公昭37−4204号、特公昭39−12603号
、米国特許第3070634号、米国特許第32518
91号等として知られ、具体的には1,4−ジオキサン
等のエーテル類、ニトロメタン等のニトロパラフィン類
、2〜3級アルコール類、低級−価アセチレイ系アルコ
ール類、ブチレンオキサイドのようなVlcモノエポキ
サイド類等およびそれ等の混合物が挙げられ、現在でも
一般的に使用されている。
しかし従来の研究は各種金属に対する安定化機能を満足
させることにのみとられれ、使用中に本来の安定化機能
が変化する点に関しては殆んど考慮が払われず、結果と
して長期間の連続使用中に安定剤の濃度が変化し、金属
の腐食が発生した垢比較的短期間で新しい液と交換する
必要性を生ずる等の問題があった。
本発明者らは各種金属に対し充分な安定能力を保持し、
かつ長期間の使用によっても安定剤の濃。
度変化が極めて少ない1,1,1−4リクロルエタン組
成物について検討を行い本発明に到達した。
すなわち本発明は、2−メチル−3−ブチン−2−オー
ルの他にニトロメタン、ニトロエタンおよび1,2−ブ
チレンオキサイドより選ばれる1種以上の安定剤を含有
する1、1,1−トリクロルエタン組成物で、かつ2−
メチル−3−ブチン−2−オールを2−メチル−3−ブ
チン−2−オールと1.1.1−1クロルエタンの総和
に対して1.0〜3.5重量%含有する安定化1,1.
1−トリクロルエタン組成物において、2−メチル−3
−ブチン−2−オールの蒸発抑制剤として、n−ブタノ
ール、1so−ブタノール、5ec−アミルアルコール
、メチルセロソルブ、エチレングリコールジメチルエー
テル、メチルエチルケトン、1゜3−ジオキンラン、ジ
グリシジルエーテルおよびグリシジルメチルエーテルよ
り選ばれる1種以上の化合物を、2−メチル−3−ブチ
ン−2−オールと1.1,1−トリクロルエタンの総和
に対し0.1〜2.5重量%含有せしめることを特徴と
する1、1.1−4リクロルエタン組成物である。
本発明の1,1.1−トリクロルエタン組成物は、各種
金属に対する充分な安定性を確保するために、安定剤と
して2メチル−3−ブチン−2−メールの他にニトロメ
タン、ニトロエタンおよび1.2−ブチレンオキサイド
より選ばれる1種以上を含有する必要がある。
本発明の主安定剤として用いられる2−メチル−3−ブ
チン−2−オールは、鉄、アルミニウム、亜鉛およびそ
れ等の合金等の金属の防錆と1.1.1−トリクロルエ
タンの分解防止に効果を有し、またニトロメタン、ニト
ロエタンは特に亜鉛に対する防錆効果が大きい。
1,2−ブチレンオキサイドは1,1,1−トリクロル
エタンの分野生成物である塩化水素の捕捉剤として有効
である。
本発明は主安定剤を2−メチル−3−ブチン−2−オー
ルとすることを一つの要件とするが、該安定剤は前述の
ととく゛種々の金属に対しての1゜1.1−トリクロル
エタンの安定化機能を有する反面、多量に使用すると銀
、銅およびそれらの合金を洗浄する場合、それら被洗物
の表面を変色させることがあり、検討の結果、2−メチ
ル−3−ブチン−2−オールの添加量ば2−メチル−3
−ブチン−2−オールと1.1,1−トリクロルエタン
の総和に対して1.0〜3.5重量%含有せしめること
が必要であるとの結論に至った。
ニトロメタン、ニトロエタンおよび1,2−ブチレンオ
キサイドは目的によりその使用が選択されるし、6各の
量も適宜選定して差支えないが、それ等の安定剤の総量
としては全溶剤に対して1〜6重量%が適当である。
なお本発明においてニトロメタン、ニトロエタン、1,
2−ブチレンオキサイド以外の公知の安定剤を含有させ
ることも同等差支えない。
1.1’、1−4リクロルエタン組成物を金属類の脱脂
洗浄に用いる場合、被洗物を1.1.1−トリクロルエ
タンの沸騰蒸気中に入れ、被洗物表面で凝縮した溶剤に
より洗浄する蒸気洗浄工程を含む場合が一般的である。
本発明に主安定剤として用いられる2−メチル−3−ブ
チン−2−オールは、1,1.1−4リクロルエタンと
2−メチル−3−ブチン−2−オール3.8重量%で最
低共沸型の共沸混合物をつくる。
2−メチル−3−ブチン−2−オールの安定剤として1
.1.1−トリクロルエタンに添加される割合が3.8
重量%以下であると蒸気洗浄の際、2−メチル−3−ブ
チン−2−オールの気相蒸気組成は液相の2−メチル−
3−ブチン−2−オールの組成に比較して高くなる。
気相の蒸気は1部溶剤ロスとして飛散するために、この
1,1.1−1−リクロルエタン組成物を長期間使用す
ると液相の溶剤中の2−メチル−3−ブチン−2−オー
ルの濃度が低下してしまう。
2−メチル−3−ブチン−2−オールは11.1−トリ
クロルエタン中に3.8重量%含有された場合は長期間
の使用においても均一な濃度を維持できるが、この場合
前述のごとく銀、銅およびそれ等の合金の表面を変化さ
せる恐れがあり好ましくない。
本発明は対金属の安定化を計るために充分な比較的低濃
度の2−メチル−3−ブチン−2−オールを主安定剤と
し、溶剤沸点での2−メチル−3−ブチン−2−オール
の蒸発挙動を改良するだめの少量の蒸発抑制剤を添加す
ることにより対金属の安定化と長期使用における溶剤中
の安定剤濃度の均一性を同時に達成したものである。
蒸発抑制剤としては、種々検討の結果、2−メチル−3
−ブチン−2−オールと親和性を有し比較的沸点の高い
ものが有効であり、炭素数3以下のアルコール、塩素化
炭化水素、脂肪族炭化水素芳香族炭化水素、ニトロパラ
フィン類等は効果が認められないことが判った。
2−メチル−3−ブチン−2−オールの蒸気を抑制し、
長期間の使用において均一な濃度を維持せしめる添加物
(以下、単に蒸発抑制剤と呼ぶ)として、炭素数4以上
の飽和アルコール、セロソルブ類、エステル類、ケトン
類、エーテル類、含窒素化合物および含硫黄化合物の中
から各種の化合物を見出したが、一方で、これらの化合
物自身も1,1.1−4リクロルエタンまたはその安定
剤と類似の蒸留挙動を持ち、蒸留再生によって回収され
ることが要求される。
また、これらの蒸発抑制剤は、それ自身に安定剤の機能
は要求されないものの、1,1.1−トリクロルエタン
の分解を促進したり、安定剤と反応して安定化機能を阻
害するような化合物は避けなければならない。
さらに、臭気または毒性が強い化合物も実用的な見地か
らは除外されなければならない。
このような観点から、適当な蒸発抑制剤として、n−ブ
タノール、イソブタノール、5ec−アミルアルコール
、メチルセロソルフ、エチレンクリコールジメチルエー
テル、メチルエチルケトン、1゜3−ジオキンラン、ジ
グリシジルエーテルおよびグリシジルメチルエーテルよ
り選ばれる化合物が最も適切であることを見出し、本発
明に至った。
これら化合物は後述する実施例1と同様の蒸留試験を行
ない、蒸留時留出率80%の時点で残液中の2−メチル
−3−ブチン−2−オールの濃度が仕込液中の2−メチ
ル−3−ブチン−2−オールの濃度に対して95%以上
保持できたものである。
このようにして選定した蒸発抑制剤は、後述する実施例
3に示すごとく、実際の金属洗浄機を用いた長期間の連
続蒸気洗浄運転において、溶剤中の2−メチル−3−ブ
チン−2−オールの濃度減少を抑制し、1,1.1−4
リクロルエタンの長期にわたる安定性を保持できるもの
である。
2−メチル−3−ブチン−2−オールの溶剤組成物中の
添加量が2−メチル−3−ブチン−2−オールと1,1
.1−4リクロルエタンの二成分の総和に対して3.5
重量%より少なくなればなる程、長期間の使用において
溶剤中の2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度の
減少を阻止するためには蒸発抑制剤の添加量を多くしな
ければならない。
以上の理曲から溶剤中の2−メチル−3−ブチン−2−
オールと1,1,1−トリクロルエタンの比率が定まる
と蒸発抑制剤によってより適正な添加量が定まる。
もし蒸発抑制剤の添加量が不適当であり、たとえば添加
量が本発明でいう2.5重量%より多すぎると、その液
で長期間蒸気洗浄すれば溶剤中の2−メチル−3−ブチ
ン−2−オールの濃度は増加するが、一方では気相に上
がる2−メチル−3−ブチル−2−オールの濃度が低下
するため、気相が充分安定化されず好ましくない。
長期間使用しても溶剤中の2−メチル−3−ブチン−2
−オールの濃度変化を少なくするように蒸発掘制剤の添
加量を選ぶ必要がある。
蒸発抑制剤の添加量は2−少チルー3−ブチンー2−オ
ールの量と蒸発抑制剤の種類により決められるが、1’
、1.1−トリクロルエタンと2−メチル−3−ブチン
−2−オールの総和に対する2−メチル−3−ブチン−
2−オールの比率が1.0〜3.5重量%の範囲では、
2−メチル−3−ブチン−2−オールと1、1、1−ト
リクロルエタンの総和に対して01〜2.5重量%の範
囲が適当である。
蒸発抑制剤の添加量が2.5重量%以上では、前述のご
とく気相中の2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃
度が低下するため蒸気相の1.1.1−1リクロルエタ
ンの安定性を欠くおそれがあり、また1、1,1−トリ
クロルエタン組成物の溶解特性を変化させてしまうおそ
れがあるため好ましくなく、また0、1重量%以下では
2−メチル−3−ブチン−2−オールの蒸発抑制効果が
認めにく\なるだめ好ましくない。
本発明の溶剤は金属、プラスチック類の脱脂を目的とし
た蒸気洗浄または煮沸洗浄に好適に用いられるがドライ
クリーニング用溶剤、樹脂または塗料等の溶媒としても
使用できる。
以下実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明がこれらに限定されないことはもちろんである。
実施例 1 次の組成の試験液I、■を作成し、キれぞれの試験液5
00m1を単蒸留した。
■ 重量% 1.1.1−トリクロルエタン 96.982−
メチル−3−ブチン−2−オール 2.0にト
ロメタン 0.531.
2−ブチレンオキサイド 0.48この際留
出率50.80’、90.95.98%の時点で蒸留フ
ラスコ中の残液を0.1mlずつサンプリングし、ガス
クロマトグラフにより組成分析を実施した。
■の試験液の2−ブチンし−3−ブチン−2−オールの
蒸留時の液中濃度変化と種々の添加物を加えた■の試験
液の2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度変化と
を比較し、さらに留出率80%の時点での液中の2−メ
チル−3−ブチン−2−オールの濃度の仕込み液中の2
−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度に対する割合
(2−メチル−3−ブチン−2−オールの保持率)を求
め、95%以上のものにつき蒸発抑制効果ありと判定す
る。
■ 重量% 1.1.1−1リクロルエタン 96.352メ
チル−3−ブチン−2−オール 2.00ニ
トロメタン 0.521.2
−ブチレンオキサイド 0.48添加物
0.65ζ 試験液Hについて蒸発抑制効果のある添加物を加えた場
合は、2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度低下
の割合が試験液Iにくらべて少なくなったり、または逆
に留出率が高くなるにつれて液中02−メチル−3−ブ
チン−2−オールの濃度が仕込み組成に比べて増加した
りする。
蒸留試験結果の代表的な例につき留出率と2=メチル−
3−ブチン−2−オールの濃度変化を第1図に示し、こ
の結果より2−メチル−3−ブチン−2−オールの保持
率を求め、蒸発抑制効果の判定をした結果につき表1に
まとめる。
図中、括弧内の数字は表1の試験No、を表わし、実線
は実施例、点線は比較例を表わす。
実施例 2 2.−メチル−3−ブチン−2−オールの1,1゜1−
トリクロルエタン組成物中の量と蒸発抑制剤としてノル
マルブタノールを選び、その添加量を種々かえた試験液
を調整し、実施例1と同様の蒸留試験を行なって、各留
出率に対する蒸留フラスコ中の残液および留出液の2−
メチル−3−ブチン−2−オールの濃度変化を調べた。
留出液中の2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度
は、その留出率に対する時点の気相中の2−メチル−3
−ブチン−2−オールの濃度を示すものであり、この濃
度が低くなりすぎると気相が充分安定化されないことに
なり好ましくない。
試験液の組成を表2に、留出率に対する残液および留出
液中の2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度変化
を表3に示す。
試験液1と2の液中2−メチル−3−ブチン−2−オー
ルの濃度変化の比較にみられるととく2−メチル−3−
ブチン−2−オールの一定量に対して蒸発抑制剤の添加
量を多くすると液中の2−メチル−3−ブチン−2−オ
ールの濃度は増加する方向である。
1.1,1−トリクロルエタン組成物中の2−メチル−
3−ブチン−2−オールの量が少なければ少ない程、2
−メチル−3−ブチン−2−オールを均一に保持するた
めには蒸発抑制剤の添加量を多くする必要がある。
試験液1〜5については液中の2−メチル−3−ブチン
−2−オールの濃度は表4に示したごとくはソ均一また
は微増加の方向であり、留出液中の2−メチル−3−ブ
チン−2−オールの濃度についても液中の濃度とあまり
かわらず一定である。
試験液6については液中の2−メチル−3−ブチン−2
−オールの濃度は留出率が上がるにしたがいかなり増加
するが、留出液中の2−メチル−3−ブチン−2−オー
ルの濃度が液中の2−メチル−3−ブチン−2−オール
の濃度に比較して低く気相の安定剤濃度が低下している
ことを示している。
試験液7については蒸発抑制剤の添加量が少なすぎるた
めに液中の2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度
が低下してしまっている(留出率80%時点の2−メチ
ル−3,−ブチン−2−オールの保持率93,5%であ
り基準値以下である。
)。実施例 3 本発明の効果をさらに明らかにするため実用的な金属洗
浄機を用いたテスト結果を示す。
使用した洗浄機は第2図に示したとおりである。
洗浄工程と洗浄機中の液の流れの概略を簡単に説明する
と次のとおりである。
第2図において第1槽イは温浴槽でオイル等で汚れた被
洗物である金属部品類はまず最初に本槽中で浸漬洗浄さ
れる。
第1槽イを出た被洗物は第2槽口に入り、2度目の浸漬
洗浄をされる。
水槽は冷浴槽であり第1槽イの温浴槽中で加温された被
洗物の温度が本槽中で冷却される(本実施例においては
常温)。
つづいて被洗物は第3槽ハの蒸気洗浄工程に入る。
水槽は沸騰槽であり、被洗物は蒸気相中に設置され第2
槽口で常温まで冷却された被洗物の表面で74℃付近の
1.1.1−1リクロル工タン組成物の蒸気が凝縮し、
凝縮液で洗浄を行なう仕上げ洗浄工程である。
第3槽ハの蒸気洗浄槽において蒸発した蒸気は、洗浄機
上部壁面にもうけられたクーラー二で凝縮され凝縮液は
水分離機ホを経て第2槽口冷浴槽に入れられる。
第2槽口中の液はオーバーフローにより第1槽イに入る
第1槽イ中の液もオーバーフローにより第3槽ハに入る
したがって液の消費により第3槽の液面が低下すること
になる。
消費した液分の新液補充は第2槽口に行なわれる。
このフローにより第1槽イで落されたグリース等の汚れ
は第3槽八に送られるために第3槽ハ蒸気洗浄槽には漸
次オイル等の汚れや高沸成分が蓄積される。
このため第3槽ハ液を一部蒸留し汚れ分をとり除き蒸留
液は第2槽口にもどす。
図中、へは蒸留機、トはポンプ、チはヒーター(試験液
組成) ■ 重量% 1.1.1−トリクロルエタン 96.982
−メチル−3−ブチン−2−オール 2.01
ニトロメタン 0.531.
2−ブチレンオキサイド 0.48■
重量% 1.1.1−トリクロルエタン 96.352−
メチル−3−ブチン−2−オール 2,00ニ
トロメタン 0.521.
2−ブチレンオキサイド 0.481.3−
ジオキソラン 0.65を表わす。
実施例1と同様の蒸留試験により選ばれた添加物の実際
の蒸気洗浄時の有効性を明らかにするために添加物を含
む下記I〜■の組成の試験液を各1501ずつ調合し、
前述の3槽式洗浄機に入れ実際的な金属の脱脂洗浄を行
ないながら120時間の連続運転を行なって、多槽の2
−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度変化を調べた
運転条件を表4にまとめて示し、試験結果を表5にまと
めて示す。
■ 重量% 1.1.1−トリクロルエタン 96.352−
メチル−3−ブチン−2−オール 2.00ニト
ロメタン 0.521.2−
ブチレンオキサイド 0.48インブタノー
ル 0.65■
重量% 1.1,1−4リクロルエタン 96.352−
メチル−3−ブチン−2−オール 2.00ニ
トロメタン 0.521.
2−ブチレンオキサイド 0.48メチルエ
チルケトン 0.65表5から明ら
かなごとく、試験液Iでは第3槽において2−メチル−
3−ブチン−2−オールの減少が見られるが、■〜■の
試験液では全くこの傾向が見られず極めて濃度の均一性
が良い。
また本実施例は、実施例1,2に示す蒸留試験の結果よ
シ選ばれた蒸発抑制剤が実用的な洗浄工程での2−メチ
ル−3−ブチン−2−オールの蒸発挙動改良のために使
用できることを示すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は1,1.1−1クロル工タン組成物の留出率と
2−メチル−3−ブチン−2−オールの濃度変化を示す
図表、第2図は3槽式洗浄機の構造を示す模式図である

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 12−メチル−3−ブチン−2−オールの他にニトロメ
    タン、ニトロエタンおよび1,2−ブチレンオキサイド
    より選ばれる1種以上の安定剤を含有する1、1,1−
    1クロル工タン組成物で、2−メチル−3−ブチン−2
    −オールを2−メチル−3−ブチン−2−オールと1,
    1.1−4リクロルエタンの総和に対し1.0〜3.5
    重量%含有する安定化1.1’、1−トリクロルエタン
    組成物において、2−メチル−3−ブチン−2−オール
    の蒸発抑制剤として、n−ブタノール、 1so−ブタ
    ノール、5ec−アミルアルコール、メチルセロソルフ
    、エチレングリコールジメチルエーテル、メチルエチル
    ケトン、1,3−ジオキソラン、ジグリシジルエーテル
    およびグリシジルメチルエーテルより選ばれる1種以上
    の化合物を、2−メチル−3−ブチン−2−オールと1
    .1.1−トリクロルエタンの総和に対し0.1〜2.
    5重量%含有せしめることを特徴とする1、1.1−1
    リクロルエタン組成物。
JP54166939A 1979-12-24 1979-12-24 安定化1,1,1−トリクロルエタン組成物 Expired JPS5811407B2 (ja)

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