JPS5811167Y2 - 交換式リ−ル付き伸縮釣竿 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はリールを大きいものや小さいものと適宜交換
できる交換式リール付き伸縮釣竿に関するものである。

本願考案者は、手元筒と一体の把筒内にコイルばねを介
装して内装した押出軸外端の摘みを後方に引張ってから
離して手元筒内にテレスコピック式に収納されている伸
縮竿をコイルばねの復元力で押出軸によって伸長させる
ようにした伸縮釣竿の伸長装置を既に考案開発したが、
従来この種伸縮釣竿では、その他一般的釣竿の場合と同
様に糸巻リールは釣竿手元筒の外側に装着しなくてはな
らず、ためにリールは釣竿から横外方に大きくはみ出す
ことになり、構造も大型煩瑣化し、たいへん不安定な状
態となり、操作前に作動が軽快円滑に行えにくいなどの
大きな欠点があり、かつ外観的にも体裁がよくなかった
。

またリールを釣魚の種類、釣場所、竿の調子などに応じ
て適宜大きいものや小さいものと交換して使用するとい
うようなことは到底望めなかったものである。

この考案は上記に鑑み以下説明するような交換式リール
付き伸縮釣竿を提供して上記従来の諸欠点を解消する目
的に出たものである。

この考案の交換式リール付き伸縮釣竿を図面実施例につ
いて説明すると、１は筒孔後端に中心軸孔を有する遮板
１ａを設けた後把筒で、その内部には先端に押盤２ａを
有する押出軸２が、その押盤２ａと遮板１ａとの間にコ
イルばね３を介入して挿入され、そして押出軸２後端部
を遮板１ａの心馳孔を通じて後方に出して外端に摘み４
が固着され、コイルばね３の作用で該摘み４を遮板１ａ
後端面に衝止させである。

そして上記後把筒１の前部を上面開口１ｂとすると共に
該上面開口１ｂ部左右両側に対向する支版部５，５が夫
々上方に突設しである。

６は先端に手元筒１０が連通された前把筒で、その左側
後端から後方へ一体的に延びる側板部７が延設してあり
、該側板部７の後部を前記後把筒１の前部左外側面にア
リ溝嵌合８によって前後摺動自在に嵌合し、蝶ねじ１２
によって固定するようにしである。

つまり前把筒６と後把筒１との間隔を広狭自在に設定固
定できるようにしである。

なお９は前把筒６の後端右側に後方に僅か延設された突
板部、１１は同先端上面に設けられた糸道ガイドである
。

１５は、下面に前記後把筒１の前部筒孔の上半部を構成
する凹溝１５ ａが設けられた基腕部で、該基腕部１５
の前端部左右両側に適宜間隔で対向する対の保持具１４
が夫々突設されている。

そして上記保持具１４には、係脱自在の逆止め機構Ｓの
介装された糸巻側１６を有するリール１３ａが装着され
ている。

なお上記逆止め機構Ｓは図面実施例では次のように構成
されている。

即ち糸巻側１６が固止されて保持具１４に回転自在に架
承されたリール軸１７の外側に飛車１８が固止され、該
飛車１８にばね２０を介装して喰嵌係合させた爪１９が
保持具１４に枢着されて糸巻側１６の図面矢印を反対方
向の回転を阻止（逆転止め）するようにしである。

そして上記爪１．９と一体のアーム１９′操作で上記の
逆止めが解除できるようになっているものである。

なお１７′はリール軸１７の外端角軸部でリール巻き回
転用の把杆２１が着脱できるようになっている。

なお上記構成のリール１３ａは図面第１〜４図に示した
ような大きさのものであるが、このリール１３ａとは別
に同構造ではあるが、大きさがリール１３ａよりもやや
大きいり−ル１３ｂを作製して置くものである。

そこで先ず前記蝶ねじ１２を螺戻した後、前把筒６の側
板部７を摺動スライドさせて前把筒６と後把筒１との間
隔をリール１３Ｈに適応する間隔に適宜調節設定して螺
ねじ１２を螺締して固定する。

そしてリール１３ａを、その基腕部１５上部を左右支版
部５，５に係合させ枢軸２２と蝶ナツト２３によって着
脱自在に枢着し、該リール１３ａを枢軸２２を軸に回動
起伏自在の状態で上記前把筒６と後把筒１との間に収納
してなるものである。

そして次に上記リール１３ａを、それより大きい前記し
たり−ル１３ｂと交換する時は、先ず蝶ナツト２３及び
枢軸２２と脱外してリール１３ａを外し、次に蝶ねじ１
２を螺戻して前記前把筒６の側板部７をスライドさせて
前把筒６と後把筒１との間隔をリール１３ｂに適応する
間隔に広げ調節して蝶ねじ１２で固定する。

そして大きい方のリール１３ｂを、その基腕部１５上部
を左右支版部５，５に係合させて枢軸２２と蝶ナツト２
３によって着脱自在に枢着し、該リール１３ｂを回動起
伏自在の状態で上記前把筒６と後把筒１との間に第５図
のように収納するものである。

２４は前把筒６と一体の手元筒１０内に順次締結された
中継筒２４ａ、穂持筒２４ ｂ及び穂先２４ Ｃでなる
伸縮竿であり、前記リール１３ａ（またはリール１３ｂ
）が前、後把筒６，１間に伏倒収納されている時には保
持具１４に取付けられた遮止板２６に伸縮竿２４の各基
端が衝止するようにしである。

なお２５は釣糸である。そこで今上記の状態において手
元筒１０及び前把筒６内にテレスコピック式に綿線され
ている伸縮竿２４を伸長させる時には、先ず前把筒６と
後把筒１との間に伏倒収納されているリール１３ａ（ま
たはリール１３ｂ）を上方に回動起揚させてそれまで保
持具１４の遮止板２６に衝止されていた伸縮竿２４の基
端が後把筒１内の押出軸２の押盤２ａに衝止されるよう
にする。

そして前記アーム１９′を回動操作して爪１９を飛車１
８から離脱させ、つまり逆止め機構Ｓを解除させた後、
摘み４を後方へ引張ってコイルばね３を圧縮させて摘み
４を離すと圧縮されたコイルばね３の弾性復元力で押出
軸２が強い勢いで前方へ飛び出し、伸縮竿２４を押出し
伸長させるものである。

なおこの時逆止め機構Ｓが解除されているから、伸縮竿
２４の伸長に伴ってリール１３ａから釣糸２５が繰出さ
れることは勿論である。

そして上記のように竿が伸長され釣糸２５が繰出された
ら、上記逆止め機構Ｓの解除を解いて再び爪１９を飛車
１８に係合させてから、リール１３ａ（または１３ｂ）
を前化部１との間に伏倒収納させて釣を行うものである
。

この考案の伸縮釣竿では、成上のように手元筒１０の基
端に連接され、縮納された伸縮竿２４を伸長させるため
の押出軸２が内装されている化部を前化部６と後化部１
とに区分し、その前、後化部６．１間内に収納されるよ
うにリール１３ａ（または１３ｂ）を回動起伏自在に枢
着したもので、つまりリール１３ａ（または１３ｂ）は
前、後化部６，６間内に直線状に収納される構成となっ
ているから、従来のようにリールが竿の外側に大きくは
み出すことがなく頗る安定性がよく、釣糸２５のリール
巻取操作及び釣糸２５の繰出しが極めて円滑軽快に行え
ると共に総体的構成が簡潔で故障が少く、かつ外観的に
も頗る体裁のよいなどの卓抜した効果がある。

また前化部６の側板部７後部を後化部１の前部外側面に
前後摺動自在に嵌合して化部６と後化部１との間隔を広
狭自在に設定固定できるようにし、その間隔を適宜設定
して任意の大きさのり−ル１３ ａ 、１３ ｂ・・・
・・・を選定して着脱自在に枢着できるものであり、釣
魚の種類、釣場所、竿の調子などに応じて適宜所要の大
きさのリールに簡単容易に交換できる優れた効果がある
。

なおリール１３ ａ（または１３ｂ）は回動起伏自在に
収納されているものであるから、伸縮竿２４を伸長させ
る時には上方に回動起揚させることによって竿の伸長作
動に何等支障をもたらすことがないものである。

【図面の簡単な説明】 図面はこの考案の伸縮釣竿の実施例を示すものであって
、第１図は伸縮竿を縮納した状態の一部を欠截した側面
図、第２図は同上平面図、第３図は同上縦断側面図、第
４図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第５図は別の大型リー
ルに交換した場合の一部を欠截した側面図である。 １・・・・・・後化部、１ａ・・・・・・遮板、１ｂ・
・・・・・上面開口、２・・・・・・押出軸、２ａ・・
・・・・押盤、３・・・・・・コイルばね、４・・・・
・・摘み、５・・・・・・支版部、６・・・・・・前化
部、７・・・・・・側板部、８・・・・・・アリ溝嵌合
、９・・・・・・突板部、１０・・・・・・手元筒、１
１・・・・・・糸道ガイド、１２・・・・・・蝶ねじ、
１３ ａ 、１３ ｂ・・・・・・リール、１４・・・
・・・保持具、１５・・・・・・基腕部、１５ａ・・・
・・・凹溝、１６・・・・・・糸巻胴、１７・・・・・
・リール軸、１７′・・・・・・角軸部、１８・・・・
・・飛車、１９・・・・・・爪、１９′・・・・・・ア
ーム、２０・・・・・・ばね、２１・・・・・・把杆、
２２・・・・・・枢軸、２３・・・・・・蝶ナツト、２
４・・・・・・伸縮竿、２４ ａ・・・・・・中継筒、
２４ｂ・・・・・・穂持筒、２４ Ｃ・・・・・・穂先
、２５・・・・・・釣糸、２６・・・・・・遮止板、Ｓ
・・・・・・逆止め機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コイルばね３を介装して外端摘み４付き押出軸２が挿設
   された後把筒１の前部を上面開口１ｂとし、該上面開口
   １ｂ部左右両側に対向する支版部５．５を設け、また先
   端に手元筒１０が連通された前把筒６の左側後端から一
   体的に延設した側板部７の後部を前記後把筒１の前部左
   外側面にアリ溝嵌合８によって前後摺動自在に嵌合し、
   前把筒６と後把筒１との間隔を広狭自在に設定固定でき
   るようにし、基腕部１５下面に前記後把筒１の前部筒孔
   の上半部を構成する凹溝１５ ａを設けた保持具１４に
   係脱自在の逆止め機構Ｓを介装して糸巻胴１６を装着し
   た大きさの異る複数のリール１３ａ、１３ｂ・・・・・
   ・を構成し、前把筒６と後把筒１との間隔を適宜設定し
   、リール１３ ａ 、１３ ｂ・・・・・・を選定して
   その基腕部１５上部を左右支版部５，５に着脱自在に枢
   着して上記間隔内に回動起伏自在に収納してなる交換式
   リール付き伸縮釣竿。