JPS5810624B2 - バイメタルを用いた膨張弁 - Google Patents

バイメタルを用いた膨張弁

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JPS5810624B2
JPS5810624B2 JP55122274A JP12227480A JPS5810624B2 JP S5810624 B2 JPS5810624 B2 JP S5810624B2 JP 55122274 A JP55122274 A JP 55122274A JP 12227480 A JP12227480 A JP 12227480A JP S5810624 B2 JPS5810624 B2 JP S5810624B2
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JP
Japan
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bimetal
temperature
valve
orifice
heater
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JP55122274A
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JPS5747075A (en
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吉賀健二
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Fujikoki Corp
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Fujikoki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は簡単な構造で周囲温度の変化に影響されず常に
正しい冷媒の流量制御をなし得るようにしたバイメタル
を用いた膨張弁に関する。
そして本発明の産業上の利用分野は冷凍サイクル機器で
ある。
カークーラー或は家庭用の空気調和機には冷却温度の適
正化の為膨張弁が使用されているが通常は制御室内に冷
媒等のガスを封入し蒸発器出口附近の温度を感知して温
度が上昇すればガスの温度即ち圧力が上昇する事に依り
冷却系統内の冷媒の流量を増加し又温度が低下すればそ
の逆に冷媒の流量を制限し、所定の温度制御をしている
しかし、近年、電気入力により弁の開閉を行う膨張弁が
考案され、冷凍機の運転状態を電気信号により検知し、
制御回路にてこれを演算し、適正な冷媒流量を流すよう
に弁開度を電気的に制御することにより、効率のよい冷
凍機の運転を達成しようという試みがなされるようにな
った。
以下にかかる装置に用いられている従来技術の構造の概
要及びその問題点について述べる。
即ち第1図に就いて弁本体1には冷媒の高圧側通路2と
低圧側通路3とを有し、両通路をオリフィス4により連
通している。
5は弁本体1に固定された制御室で上蓋6と受け7によ
り構成され、内部に板状のバイメタル8を有する。
9はこのバイメタルの支持リングを示す。
10は弁棒で図に於て下端は前記オリフィス4に対向し
上端はばね11の弾力に依りバイメタル8の下面に圧接
している。
12はバイメタル8に巻回されたヒーターを示す。
このような膨張弁を用いた冷凍サイクルの制御方法につ
いて述べる。
蒸発器等の温度をサーミスタなどにより検知して電気的
な量に変換し、制御回路へ入力されると、弁制御回路は
適正な弁開度が得られるようなヒーターへの通電電圧を
演算し、膨張弁のヒータ一部への通電電圧を調整する。
即ち、通常の運転時はバイメタル8に対するヒーターの
通電によりバイメタル8が変位し、弁棒10がばね11
の弾力に抗して下降し、オリフィス4の開兜を適宜調節
して、高圧側通路2により低圧側通路3に至る冷媒の流
量を適切に制御しているが、冷却機の温度が異常に低下
すると適宜手段によりヒーター12に前記より大きな電
流を供給し、バイメタル8は前記より大きく下方に凹状
態になるように偏位し、弁棒10をばね11の弾力に抗
して下降させ、オリフィス4を通過する冷媒流量を制限
する。
文通に冷却機の温度が異常に上昇すると、ヒーター12
への通電は断たれ、バイメタル8は旧に復し、弁棒10
はばね11の弾力により上昇し、オリフィス4を全開し
て冷媒の流量を適切に制御する。
このような制御方法をとるため、膨張弁においては、制
御回路の電圧調整に対し、これに比例する弁開度が得ら
れる特性を有することが必要条件となる。
然しなから、上記の膨張弁にあっては、バイメタル8は
周囲温度の影響を受け、外気温等の変化が外乱として入
り広い範囲の外気温において正確に所定の制御を行うこ
とができないという問題がある。
即ちバイメタルが前記外乱の為変形し、その都度弁棒1
0の位置が変動し、精密な冷媒の流量制御をし得ないこ
とになるのである。
そこで周囲温度の変化をも検知して、これを弁制御回路
へ入力し、弁開度の補正を行うことも考えられるが、バ
イメタルの温度は、外気温のみでなく、保持機構の温度
、弁附近での冷媒の温度条件等の影響もうけるため、一
様でなく、これら全てを検知し、弁の制御へフィードバ
ックすることは実用上はとんど不可能である。
そこで本発明は上記の外気温度の変化に対するバイメタ
ルの変位をバイメタル自身で補償させて周囲温度の影響
を受けないようにすることをその技術的課題とするもの
である。
以上の技術的課題を解決する為に本発明は次のような技
術的手段をとる。
■前記従来のバイメタルを熱膨張率の異なる金属層を上
下に重ね合せて一枚にした帯状バイメタルとし、■この
帯状バイメタルを上辺、中間辺及び下辺とからなるS字
状に曲げ■上辺或は下辺にのみ加熱用の電気ヒーターを
付設し、■このバイメタルの上端を制御室の内面中央部
に固定し、又下端を前記弁棒の上端に固定することであ
る。
その作用は冷却器の温度が異常に上昇するとヒーターに
通電がなされず、弁棒はばねの弾力でオリフィスを全開
し、多量の冷媒が高圧側通路よりオリフィスを経て低圧
側通路に流れ冷却器は所定の冷却漢度に保たれる。
又冷却器の温度が所定値になると、ヒーターには所望の
通電がなされバイメタルは変位してばねの弾力に抗して
弁棒を押し下げ、オリフィスを絞り冷媒の流量を制御す
る。
前記とは逆に冷却器の温度が異常に低下するとヒーター
には前記より更に大きな電流が流れバイメタルは前記よ
りも大きく変位してばねの弾力に抗して弁棒を前記より
も大きなヌトロークで下降させ、冷媒の流量を更に制限
し、冷却器の温度を制御する。
然して全制御室の周囲温度が変化し例えば上昇すると、
この温度上昇に伴ってS字形バイメタルの上半分のU字
状部分は拡がる方向に変位し、又下半分のU字状部分は
縮まる方向に変位し、然もその変位置は等しいから、こ
の変位は上下互いに相殺し合うことになり、バイメタル
の上縁から下縁迄の寸法は実質的に弁棒に対しては何等
変化しない。
又周囲温度が低下すると前記とは逆にバイメタルは夫り
変位するが矢張りその変位は等しいから同じくバイメタ
ルの上縁から下縁迄の寸法は変位しない。
また本発明は次のような特有の効果を生ずる。
即ち単一のバイメタルをS字状に曲げるという簡単な構
造で高精度の冷媒制御をなし得るものである。
さらに、同様の考え方からS字状を複数つなげた構造と
して同様の効果を得ることも考え得るが、この場合には
バイメタル構造自体のばね的な作用が無視できない大き
さとなっときて制御上の不都合となる上に、熱容量も大
きくなるために迅速な作動をし得ないという問題を生じ
てくる。
これに対してバイメタルを単一の8字構造とした本発明
においては、このよう・なことはない。
以下第1図と同で符号で示した第2図、第3図および第
4図に示す一実施例について説明する。
弁本体1に高圧側通路2、低圧側通路3、両逆路を連通
ずるオリフィス4を設け、このオリフィスに下端が対向
する弁棒10、この弁棒10をばね11により常時図に
於て上方に変位させている構成、並びに制御室5が上蓋
6、受け7で構成されている点は従来例の第1図と同様
であり、その詳細な説明は省略する。
然して制御室5内にS字状に折曲げられたバイメタル8
が収納されて居りその詳細を第3図、第4図に示す。
即ちこのバイメタル8は熱膨張率の異なる金属層を上下
に重ね合せ一枚にしたものでこのバイメタルをS字状に
曲げその上縁を制御室5の上蓋6の内面中央に固定し、
又下縁を前記弁棒10の上縁に接触している。
バイメタル8は第4図に示すように上縁、下縁の中心部
を結ぶ軸線X−Xを含み且紙面に直角な面に対して左右
対称であり、8aは低膨張係数め金属、8bは高膨張係
数の金属で−ある。
このバイメタルの上縁は制御室5の上蓋6の内壁の略り
中央部に適宜の手段で固定され又下縁は弁棒10の上縁
に接触している。
然してヒーター12はこのバイメタルの上縁に近い部分
に巻回されている。
次にその作用を説明すると、第2図は冷却器温度が異常
に上昇し、ヒーター12には通電されず、弁棒10はば
ね11の弾力に依りオリフィス4を全開した状態を示し
、従って多量の冷媒を高圧側通路2よりオリフィス4を
経て低圧側通路に流し、冷却器は所定の冷却温度に保た
れる。
然して冷却器温度が所定値になると、ヒーター12には
所望の通電がなされ、バイメタル8は偏位してはね11
0弾力に抗して弁棒10を押し下げ、オリフィスを絞り
冷媒の流量を適切に制御する。
前記とは逆に冷却器の温度が異常に低下すると、ヒータ
ー12には前記より更に大きな電流が流れバイメタル8
は前記よりも大きく偏位し、ばね110弾力に抗して弁
棒10を前記よりも大きなストロークで下降せしめ、冷
媒の流量を更に制限し、冷却器の温度を制御する。
然して今制御室5の周囲温度が変化し、例えば上昇する
と、第4図に於て前記のようにX−X線を含む面の左方
のバイメタルのU字形部分Aは拡がる方向に偏位し、又
右方のU字形部分Bは縮まる方向に変位するが、夫々の
偏位差は等しいからバイメタルの上縁から下縁迄の寸法
は何等変化しない。
又周囲温度が低下すると前記の部分Aは縮み、部分Bは
拡がるが、同じくその偏位量は等しく、従てバイメタル
の上縁から下縁迄の寸法は矢張り何等変化しない。
換言すればバイメタル8即ち弁棒の位置は周囲温度に何
等左右されず、夫々はヒーター12への通電による発熱
のみによって制御される。
次に第5図に本発明実施例の膨張弁の弁リフト特性曲線
を示す。
電圧上昇時と電圧下降時の差が両端を除いて3/100
mm以下になっており、実用上支障をきたさない。
また、制御上必要とする電圧変化対弁リフトの比例関係
もほぼ全体にわたって確保されており弁制御特性として
好適である。
次に、ヒーターへの通電時の挙動について詳細に述べる
電気信号が入力し、ヒーターが加熱するとヒーター巻の
あるバイメタルは例えば張長方向に向う。
この時熱の一部が温度補償バイメタル側に流入したとす
れば、このバイメタルは長さを短かくする方向に働くが
実際の熱流入量は小さく全体として電気信号への応答は
損われない。
もし熱流入量が無視できないとしてもこの構成であれば
、温度補償バイメタルの間接的な電気信号の応答は、ヒ
ーターを巻いたバイメタルの応答の方向と逆の方向であ
る為、電気信号の応答性をやや遅くするのみで信号を増
幅する方向ではないからオーバーシュートの危険はない
一方電気信号が電圧(または電流)量を減する方向にな
った時、ヒーター加熱部のバイメタルは温度が下り、例
えば長さの縮む方向に働く。
この時温度補償バイメタルへの熱流入量は減少方向に転
じる。
従て温度補償バイメタルは伸張方向に作用する。
又バイメタルの高膨張係数と低膨張係数との両金属を図
示とは逆に接合した場合も周囲温度の変化による部分A
と部分Bとの偏位関係が逆になるだけで本発明の作動は
何等変るものではない事はいう迄もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のこの種膨張弁の概略の縦断面図、第2図
は本発明の実施例の同様断面図、第3図は同じ〈実施例
におけるバイメタルの斜視図、第4図は第3図のバイメ
タルの側面図で第5図は本発明の実施例の膨張弁の弁リ
フト特性曲線図である。 1・・・弁本体、2・・・高圧側通路、3・・・低圧側
通路、4・・・オリフィス、5・・・制御室、8・・・
バイメタル、10・・・弁棒、12・・・ヒーター。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 冷媒の高圧側通路およびこの通路とオリフィスを介
    して連通ずる低圧側通路を有する弁本体を設け、前記オ
    リフィスを通過する冷媒の流量を制御し、常時はばね力
    によりオリフィスを開放する方向に変位する弁棒を設け
    、弁本体に制御室を固定したものに於て、熱膨張率の異
    なる金属層を上下に重ね合せて一枚の帯状バイメタルと
    し、この帯状バイメタルを上辺、中間辺及び下辺からな
    るS字形に曲げ、上辺或は下辺にのみ加熱用の電気ヒー
    ターを付設し、このバイメタルの上端を前記制御室内面
    中央部に固定し、又下端を前記弁棒の上部に固定してな
    るバイメタルを用いた膨張弁。
JP55122274A 1980-09-05 1980-09-05 バイメタルを用いた膨張弁 Expired JPS5810624B2 (ja)

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JPS5747075A JPS5747075A (en) 1982-03-17
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JPS58169281U (ja) * 1982-05-10 1983-11-11 カルソニックカンセイ株式会社 自動車用空気調和装置
JPS60107116A (ja) * 1983-11-16 1985-06-12 Mitsubishi Electric Corp 流量調整器

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