JPS5810462Y2 - 液状食品塗布装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シュークリームなどの固形食品の一面にチ
ョコレートなどの液状食品を自動的に塗布する装置に関
するものである。

従来ではスポンジケーキなどにチョコレートを塗布する
場合、加熱溶解した液状のチョコレートを手がけて塗布
していた。

このような手作業より一歩進んだものとして液状のチョ
コレートを膜状に流下させ、ネットコンベヤに載せたス
ポンジケーキを、この膜状に流下しているチョコレート
中を通過させることによりチョコレートを塗布するよう
にした装置もある。

しかし、この装置の場合、チョコレートがケーキの底部
以外の全面にかかつてし１うので片面にのみチョコレー
トの層を設けたい場合には利用できないのである。

この考案は、上記のような従来の塗布装置と異なり、シ
ュークリームのような固形食品の片面にのみチョコレー
トなどの層を形成することを目的とするものである。

すなわち、この考案はネットコンベヤのベルトの一部を
液状の食品の液面に浸漬させ、このネットコンベヤに載
せて搬送中の固形食品の下部をベルトとともに液中に浸
漬して液を塗布せしめたのち、反転させて塗布面を上に
して所要部へ搬送するようにした塗布装置を提供するも
のである。

以下にこの考案の詳細を添付図面に基づいて説明する。

図において、１はこの考案装置の機箱、２はその上部に
設けた液槽で、上部開放であり、かつ適宜のヒータによ
り槽２内のチョコレートなどを加熱して液状を保たせて
いる。

Ａはネットコンベヤでステンレス鋼線などを網状に組ん
だネット状の無端ベルト３を前後のローラ４と下部のロ
ーラ５とにかけ、ベルト３の両側などの係合部をローラ
５の外周の多数の突起にかけて、とのローラ５を駆動す
ることによりベルト３を第２図の矢印方向に駆動する。

６は前記ベルト３の搬送側の下部に配置した塗布槽で上
部開放でありその両側板の内面前後にはそれぞれ外寄り
の巾の狭い下部転子７と内寄りの上部転子８を配置して
ベルト３０両側を前記転子７．８の間にかけることによ
シベルト３の転子８の下側となった部分を塗布槽６の上
縁より低くする。

９は塗布槽６の上方に配置してフレーム１１に固定した
上部開放の注入槽でその底部両側には塗布槽６内の両側
寄シに液を注入する注入口１０を設けである。

１２は前記液槽２の一側下部に連通させた吸上管で、そ
の上端に吸上ポンプ１３を設け、その吐出口１４を前記
注入槽９上に臨ませる。

また、前記機箱１上の一側に支柱１５を設け、この支柱
１５上にはモータや減速機からなるポンプ駆動装置１６
を設ける。

１７はフレーム１１の上方前部に設けた送風機、１８は
送風ノズルで塗布槽６上を通過してきた食品を空気によ
シ冷却するものである。

１９は前記ネットコンベヤＡの上部に配置した押えベル
トでこのベルト１９は無端状の丸ベルトであり、その前
後の折返し部をフレーム１１に設けた前後の溝プーリ２
０にかけてあり、適宜の駆動装置によりベルト１９の下
側がベルト３の上側の走行方向とほぼ同速で同方向に走
行させるものである。

２１は搬出台であり、その後端がコンベヤＡの端部下方
に臨んでおり、紙などからなる搬出ベルト２２がこの台
２１上に沿って矢印方向に走行している。

その他、図中２３は機箱１の後方上部に固定した受台で
、この受台２３に搬入コンベヤ２４を設ける。

この考案は上記の構成であり液槽２内でヒータにより加
熱されて液状となったチョコレートなどの液状の食品は
ポンプ１３により吸上管１２に吸込１れ、同吸上管１２
内を上昇して吐出口１４から注入槽９内に流入し、左右
に分かれて塗布槽６内に入り、その上縁から溢れて液槽
２内に流入する循環をしているから塗布槽６の液面は常
にローラ８間のベルト３の上面より若干上となっている
。

い１、コンベヤ２４上に裏がえし状で載って移動してき
たシュークリームなどの固形食品２５はネットコンベヤ
Ａのベルト３上に載るとともにその上部中央が押えベル
ト１９によシ押えられて上下のベルト１９，３により狭
まれた状態となって第１図、第２図右方へ移動していく
が、その途中で、ベルト３が塗布槽６勺の液中に浸漬さ
れているので、固形食品２５の下部はベルト３とともに
液中に浸漬されて液が塗布される。

その後食品２５は塗布槽６上を通過してノズル１８から
吹き出している空気で冷却され、塗布された液を固化さ
せたのちコンベヤＡ端から搬出台２１上のベルト２２上
に落下するさいに反転して液を塗布された側が上向きと
なり、所定部へ搬出されていく。

この考案は、上記のようにチョコレートなどの液状の食
品を一定の液面に保っている塗布槽６上に設けたネット
コンベヤＡのベルト３の一部を、液面に浸漬しであるの
で、ベルト３とともに移動してきた固形食品の下部が液
に浸漬されて塗布される。

従って、食品の一部に液状の食品を塗布する作業が自動
的に行なえる。

また、上記のベルト３上には押えベルト１９があり、こ
のベルト１９がベルト３上の食品２５の上部を押えてい
るので、食品２５が安定し、液の塗布中に食品２５が揺
動しないので、液の塗布状態がプ定になる効果もある。

さらに、コンベヤＡの端部下方に搬出台２１の端部が臨
んでいるのでコンベヤＡの端部から落下する食品２５が
反転して塗布側が上になる。

従って塗布されたチョコレートなどがその後の工程で剥
離するような督それがないなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の塗布装置の二部縦断側面図、第２図
は同上要部の拡大縦断側面図、第３図は要部の一部縦断
正面図である。 ２・・・液槽、３・・・ネット状の無端ベルト、６・・
・塗布槽、７，８・・・巾の狭い転子、９・・・注入槽
、１０・・・注入口、１２・・・吸上管、１３・・・吸
上ポンプ、１４・・・吐出口、２１・・搬出台、２４・
・・搬入コンベヤ、２５・・・固形食品、Ａ・・・ネッ
トコンベヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一部レベルに保持されている塗布槽の上側に、一定方向
   に走行するネットコンベヤを配置して、そのベルトの一
   部を塗布槽の液面中に若干浸漬させ、このネットコンベ
   ヤ上にはこのコンベヤ上の固形食品の上側を押えてネッ
   トコンベヤとともに走行する無端押えベルトを配置し、
   前記ネットコンベヤの搬出側端部の下方にはネットコン
   ベヤから反転落下した固形食品を所望部へ搬出する搬出
   台を設けた液状食品塗布装置。