JPS5810052B2

JPS5810052B2 - シ−ト状食品の製造装置

Info

Publication number: JPS5810052B2
Application number: JP55154784A
Authority: JP
Inventors: 亀山義弘; 高橋末男; 山岸眞夏; 渡辺寛美
Original assignee: Nippon Suisan Kaisha Ltd
Current assignee: Nissui Corp
Priority date: 1980-11-04
Filing date: 1980-11-04
Publication date: 1983-02-24
Also published as: JPS5779852A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、シート状食品の製造装置に関する。

前記シート状食品は、本件出願の発明者が新たに開発し
たものであり、食品をローラにより加圧してシート状と
し、余分の水分を除去した後、さらに澱粉薄膜（例えば
オブラート）等で少なくともｌ而を被覆したものである
。

このシート状食品は、原料により野菜、食肉、鶏肉、魚
貝向などのシート状食品を形成することができ、例えば
、キャベツの葉、シャブシャブのように薄切りした牛肉
や魚肉、薄切りベーコン等を隙間な（並べ、加圧して一
定の厚さにした後、澱粉薄膜を、これ等の食品の片面ま
たは両面に接着してシート状にし、得られたシート状食
品を切断したり打抜いたり、巻付けたりして、従来から
ある小麦粉を用いたギョウザ、シュウマイ、春巻等の皮
とは異なる、その食品自体のシートである全（新規な食
品の原料として利用できる。

このような新規なシート状食品は、新規な食品を創製で
きるだけでなく、従来は型を整えるため、切捨てられて
いた部分が活用できるし、前記の如き不整型な食品素材
をシート状にすることによって従来は、手作業でなけれ
ば取扱えなかった食品材料を、連続的に機械にかげられ
るシート状として用いることにより、省力化した連続機
械生産が可能となったのであり、シート状食品は、用途
面において将来的に極めて有望である。

本発明は、このようなシート状食品を良好にしかも効率
良く製造するようにしたシート状食品の製造装置を提供
することを目的としてなされたもので、布製または合成
樹脂製の搬送ベルトからなる原料搬送コンベア上に水分
吸着ベルトを圧接し、これらの両ベルト間に位置する原
料から水分を除去しながらこの原料をシート状に形成し
、この前後に、原料もしくはシートに澱粉薄膜供給手段
からの澱粉薄膜をその片面または両面に接着するように
したものである。

以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。

複数の支柱１，１…上には原料搬送コンベア２が配設さ
れており、このコンベア２は左右一対の大径のプーリ３
Ａ、３Ｂに巻回された布製または合成樹脂製の搬送ベル
ト４を備えている。

このべルト４は、テトロンのような合成樹脂製の繊維や
麻、綿などの天然繊維の荒く織った布または網からなっ
ており、縦糸および横糸の中央空所内に水分が溜り、食
品から滲出した水分を吸着するようになっている。

前記プーリ３Ａ、３Ｂのうちの一方３Ｂは駆動プーリと
されており、このプーリ３Ｂの回転駆動に伴ない前記搬
送ベルト４がその上側の搬送面５を図において右から左
に移動するように走行する。

また、前記搬送ベルト４は、該ベルト４をＳ字状に曲げ
る一対のプーリ７．７からなる張力調節装置６によりベ
ルト４の延びにかかわらず所定の張力が得られるように
なっている。

なお、図中８はテンションプーリである。

さらに、前記搬送ベルト４は、途中、密閉室１０を備え
たベルト乾燥装置９を通過するようになっており、この
密閉室１０内に配設された赤外線ランプ１１などのラン
プの熱により図示しない食品から吸収した水分を除去す
るようになっている。

一方、前記搬送ベルト４の搬送面５上には水分。

吸着ベルト１２が臨んでおり、この水分吸着ベルト１２
は、最上部に配設された駆動プーリ１３、この、駆動プ
ーリ１３の直下に配設されたテンションプーリ１４、お
よび、前記搬送ベルｌ−４の近傍に配設され、それぞれ
の回転軸１５をコイルばね１６により下方に付勢されて
水分吸着ベルト１２を搬送ベルト４に圧接せしめる３つ
の押圧ローラ１７に巻回されている。

そして、この水分吸着ベルト１２は、前記搬送ベルト４
の搬送面５上においてこの搬送ベルト４と同方向にほぼ
等速度で走行される。

また、この水分吸着ベルト１２は、前述したと同様のベ
ルト乾燥装置９を通過して乾燥され、さらに、その後熱
風ブロワからなる乾燥機１８からの熱風により完全に乾
燥される。

なお、前記水分吸着ベルト１２は、このベルト１２への
食品の吸着を防止するため、押圧ローラ１７の側部に配
設された小径のローラ１９により急角度で搬送ベルト４
から離間するようになっており、また、各小径ローラ１
９には水分吸着ベルト１２を介して剥離ブラシ２０が圧
接し、この剥離ブラシ２０によっても水分吸着ベルト１
２に食品が吸着した場合にはその食品を剥離し得るよう
になっている。

前記搬送ベルト４の水分吸着ベルト１２との接合位置よ
り下流側のプーリ３Ｂのほぼ上方には一対の薄膜供給手
段たる薄膜ロール２１．２１が配設されており、各ロー
ル２１から垂下したオブラートのような澱粉薄膜２２を
前記搬送ベルト４上に供給するようになっている。

なお、前記ロール２１は澱粉薄膜２２０強度が弱いこと
を考慮して２つ配設したものであり、必要によっては１
つたけでも３つつげても差しつかえない。

前記プーリ３Ｂの近傍には圧接ローラ２３が配設されて
おり、この圧接ローラ２３により前記澱粉薄膜２２が搬
送ベルト４方向に圧接されるようになっている。

なお、前記プーリ３Ｂの下方の搬送ベルト４には剥離ブ
ラシ２０が圧接しており、この剥離ブラシ２０により搬
送ベルト４に食品が吸着した場合にはその食品を剥離し
得るようになっている。

前記搬送ベルト４から垂下したシート状食品にはその一
面にロール２１，２１からの澱粉薄膜２２が付着してい
るが、このシート状食品の他面も澱粉薄膜２２で被覆し
たい場合がある。

このため、搬送ベルト４かも垂下したシート状食品を挾
むように一対の接着ローラ２４Ａ、２４Ｂ間には他の薄
膜ロール２５から１枚もしくは複数枚の澱粉薄膜２２が
供給されるようになっている。

なお。一方のローラ２４Ｂは、前記薄膜ロール２５から
澱粉薄膜２２を供給する必要がない場合はシート状食品
から離間し得るように可動に支持されている。

さらに、これらの接着ローラ２４Ａ、２４Ｂの下方には
、シート状食品を所定の幅に切り揃えるだめのスリッタ
２６が配設されており、このスリッタ２６はシート状食
品を挾んで対峙している円盤状切断刃２７および円盤状
受は刃２８からなり、切断刃２７が回転してシート状食
品を切断するようになっている。

したがって、シート状食品の両側を切り揃えるためには
左右一対のスリッタ２６を配設すれば良い。

また、前記スリッタ２６の下方にはシート状食品を挾持
する成形ローラ２９゜２９が配設されており、これらの
成形ローラ２９゜２９の下方には成形されたシート状食
品３０をつぎの加工のために搬送する他の搬送装置３１
が配設されている。

つぎに、前述した実施例の作用を説明する。

原料搬送コンベア２の搬送ベルト４および水分吸着ベル
ト１２を矢印方向に走行せしめておき、搬送ベルト４０
図における右端部にシート状食品の材料の食肉、野菜な
どを供給する。

すると、この材料は搬送ベルト４上を左側に移動し、途
中でばね１６により付勢された抑圧ローラ１７の影響下
にある水分吸着ベルト１２および搬送ベルト４間に挾持
され、薄いシート状に成形されるとともに、原料中に含
まれている水分が絞り出されて搬送ベルト４および水分
吸着ベルト１２のそれぞれの布または網を構成する縦糸
および横糸の中央空所に溜り、原料から除去される。

一方、原料から過剰の水分が絞り出された場合は、この
水分の一部は搬送ベルト４の空所からそのまま下方に落
下することになる。

前記搬送ベルト４の空所に溜った水分は、このベルト４
がベルト乾燥装置９内を通過する際に密閉室１０内の熱
により蒸発し、また、水分吸着ベルト１２の空所に溜っ
た水分は、このベルト１２がベルト乾燥装置９内および
乾燥機１８の近傍を通過する際に同様に蒸発する。

このようにしてシート状にされた原料が搬送ベルト４の
左端に達すると、１つもしくは２つの薄膜ロール２１か
も垂下している澱粉薄膜２２が圧接ローラ２３によりシ
ート状食品の一面を被覆するように供給される。

この一面を被覆されたシート状食品の他面には薄膜ロー
ル２５からの澱粉薄膜２２が必要に応じて供給され、接
着ローラ２４Ａ、２４Ｂによりシート状食品の他面に付
着される。

つぃで、このシート状食品の片側もしくは両側がスリッ
タ２６により切り揃えられ、このようにして成形された
シート状食品３０は搬送装置３１により次工程に搬送さ
れる。

なお、前述した実施例においては、搬送ベルト４上の水
分吸着ベルト１２との接合位置より下流側に薄膜ロール
２１を配設したが、含まれている水分の少なぃ原料の場
合、必要によっては水分吸着ベルト１２との接合位置よ
り上流側に薄膜ロール２１を配設しても良い。

以上説明したように、本発明に係るシート状食品の製造
装置は、布製または合成樹脂製の搬送ベルトからなる原
料搬送コンベア上に水分吸着ベルトを圧接し、これらの
両ベルト間に位置する原料から水分を除去しながらこの
原料のシートを形成し、原料シート形成の前後に、澱粉
薄膜供給手段からの澱粉薄膜をその片面又は両面に接着
するようにしたので、シート状食品を連続的に効率良く
製造できるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るシート状食品の実施例を示す正面図で
ある。２……原料搬送コンベア、４…−搬送ベルト、９……ベ
ルト乾燥装置、１２……水分吸着ベルト１７……押圧ロ
ーラ、１８……乾燥機、２１゜２５……薄膜ロール、２
２…−澱粉薄膜、２６…−スリッタ。

Claims

【特許請求の範囲】

１走行し得る布製または合成樹脂製の搬送ベルトから
なる原料搬送コンベアと、この搬送ベルトの搬送面上に
臨み、該ベルトと同方向にほぼ等速走行する布製または
合成樹脂製の水分吸着ベルトと、この水分吸着ベルトを
前記搬送ベルトに圧接せしめるための押圧ローラと、こ
れらの両ベルトを乾燥するためのベルト乾燥手段と、前
記搬送ベルト上に澱粉薄膜を供給するための薄膜供給手
段と、この澱粉薄膜を前記搬送ベルト方向に圧接するた
めの圧接ローラとを有することを特徴とするシート状食
品の製造装置。