JPH119966A - 電気透析セルスタック用ガスケット及び電気透析セル - Google Patents

電気透析セルスタック用ガスケット及び電気透析セル

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JPH119966A
JPH119966A JP10021530A JP2153098A JPH119966A JP H119966 A JPH119966 A JP H119966A JP 10021530 A JP10021530 A JP 10021530A JP 2153098 A JP2153098 A JP 2153098A JP H119966 A JPH119966 A JP H119966A
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continuous flow
gaskets
compartment
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JP10021530A
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K N Mani
ケイ、エヌ、マニ
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Archer Daniels Midland Co
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Archer Daniels Midland Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
    • B01D61/44Ion-selective electrodialysis
    • B01D61/46Apparatus therefor
    • B01D61/50Stacks of the plate-and-frame type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
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    • B01D61/445Ion-selective electrodialysis with bipolar membranes; Water splitting

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜が膨潤し破断して区画間の洩れが生ずるの
を無視できる程度にした電気透析セルアセンブリ用ガス
ケットを提供することにある。 【解決手段】 制限部分36、38により互いに接合し
た複数の流路部分26、28、30を備えた連続流路を
持つ。各流路部分は比較的広い幅を持つ。各制限部分
は、各流路部分幅より幅を狭くして流体が各制限部分を
流れる際に、流体の速度を高める。従って制限部分から
出る流体により各流路部分に乱流及びかきまぜ作用を生
ずる。各マニホルド穴21、23、22、24を連続流
路の互いに対向する端部に位置させる。各マニホルド穴
と連続流路の各端部との間に剛性の口P1、P2を位置
させる。各セルを、陽イオン交換膜及び/又は陰イオン
交換膜を間に挟んだ1対の双極膜により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気透析装置(ele
ctrodialysis)に又このような装置に使う
ガスケットに係わり、ことに区画間及び外部への漏れを
実質的に伴わなくて、再循環ポンプ作用の必要度及び段
数は共に減らし、かなりの電流密度で、高レベルの塩転
化/回収(salt conversion/reco
very)回収(リカバリ)の率で又低い圧力降下で動
作する電気透析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、単極又は双極のイオン交換膜
を持つ電気透析(ED)装置に使うのに適し、とくに直
流電流駆動力を使い希薄な塩の流れから濃厚な酸、塩基
及び塩を生成するのに適している。このような装置は、
通常水溶液中に存在するイオンを分離し濃縮し変化する
のにイオン交換膜を使う。電気透析処理は直流電流力に
よって駆動する。
【0003】若干の出版物及び特許明細書には、このよ
うな処理に使われる装置を構成するのに使われる膜技術
や部品について記載してある。これ等の出版物のうちで
最も有益と考えられるものは次の通りである。 −米国、エネルギー省1990年4月刊「電気透析」第
8章「隔膜分離システム(Membrane Sepa
ration System)−−研究の必要度の評
価」に関する報告DOE/ER/30133−HI −M.C.ポーター(Porter)刊行「工業用膜技
術便覧」第8章1990年ノイズ・パブリケイションズ
(Noyes Publications) −膜科学会誌(1991年)58,117−138K.
N.マニ(Mani)による「電気透析による水分割技
術」 −米国特許第5,240,579号、第4,871,4
31号、第4,863,596号、第4,786,39
3号、第4,737,260号、第4,707,240
号、第4,569,747号、第4,319,978
号、第4,303,493号、第4,226,688
号、第4,172,779号、第4,067,794
号、第3,993,517号、第3,985,636
号、第3,878,086号及び第3,679,059
号の各明細書
【0004】電気透析スタック(electrodia
lysis stack)は、電気入力を形成するよう
にこのスタックの2つの端部に陽極及び陰極を備える。
これ等の電極間には、板及び枠を持つフィルタプレスの
場合と同様に向き合わせに接触させて互いに固着した1
連の膜及び隔離板(ガスケット)を組付けてある。この
ユニットの長期にわたる信頼性を確実に保つように、各
電極室は各膜及び各別の流体循環路の組を使って主処理
ユニットから流体密に隔離すればよい。
【0005】工業処理場では、主処理ユニットは、たと
えば50−250個のような多数のユニットを備えてい
る。各ユニットセルは、イオン交換隔膜及び溶液区画を
備える。各溶液区画は、ガスケット内に含める。このガ
スケットは、ポリエチレンのようなプラスチック材料で
作られ厚さが約0.5ないし5mmである。これ等のガ
スケットは、各膜を分離し必要に応じ各縁部及びその他
の区域を適当に密封する。これ等のガスケットは又、隣
接する膜の支持体となり溶液区画に対し流体を流入流出
させることができる。
【0006】各膜は、ガスケットに切欠いたマニホルド
穴とこれ等の各マニホルド穴からガスケット内の溶液区
画に延びる「各口」とを含む。電気透析スタックのマニ
ホルド穴及び隔膜は、互いに整合して通路を形成する。
これ等の通路により個別の処理流れを各口を介し各別の
溶液区画内に又これ等の区画外に送出すことができる。
【0007】電気透析スタック内の各ユニットセルは種
種の形式寸法に作ることができる。たとえばこのセルで
陽極端から始めて第1の種類のユニットセルは陽イオン
膜、希釈区画又は送給区画、陰イオン膜、及び濃縮区画
又は生成物区画を含む。これ等の部品は、かん水溶液
(brine solution)の脱塩(desal
ination)と塩の回収及び生産とに使われるユニ
ットを形成する。このようなユニットは「標準電気透析
濃縮又は脱塩セル(desalting cell)」
と呼ばれる。
【0008】第2の種類のユニットセルは、双極膜と、
ナトリウム塩又は有機酸のような送給物を双極膜により
生成したH+ イオンにより酸処理する送給物区画又は塩
/酸区画と、ナトリウム陽イオンを移行させる陽イオン
膜と、ナトリウム陽イオンが双極膜により生成するOH
- イオンと結合して水酸化ナトリウム(塩基)を生成す
る塩基区画又は生成物区画とを備える。このようなユニ
ットセルは「2区画陽イオンセル」と呼ばれる。
【0009】第3の種類のユニットセルは、双極膜と、
製品区画又は酸区画と、陰イオン膜と、送給物区画又は
塩/塩基区画とを備えている。このようなユニットは、
「2区画陰イオンセル」と呼ばれ、酸性生成物とアンモ
ニアに富んだ塩基性溶液を生成するようにアンモニウム
塩溶液を塩基化するのに使う。
【0010】なお他の種類のユニットセルは、送給物又
は塩の区画と、陽イオン膜と、塩基区画と、双極膜と、
酸区画と、陰イオン区画とを備えている。このようなユ
ニットは、「3区画双極セル」と呼ばれ、塩化ナトリウ
ムのような塩を水酸化ナトリウム及び塩化水素酸に変換
するのに使う。
【0011】3枚以上の膜及び3個用以上の区画を備え
たユニットセルはよく知られている。電極洗浄ループを
除いて、2区画セルは2つの処理流れを取扱うことがで
きるが、3区画セルは3つの処理流れを取扱うことがで
き以下同様である。直流電流を電気透析スタックの中央
の(「活性の」)区域に通ずると、溶液中に含まれるイ
オンはこの電流の方向に移動する。陽イオンは、陽イオ
ン膜を横切り、陰極すなわち電極に向かい移動するが、
陰イオンは、陰イオン膜を横切り陽極すなわち正電極に
向かい移動する。陽イオン側を陰極の方に向けて電気透
析スタック内に双極膜を展開すると、直流入力が膜の境
界面における水の解離を加速する。従って水素イオン
(H+)及び水酸基イオン(OH-)それぞれ陰極側及び
陽極側に集中する。セルの構造及び展開する処理に従っ
て、最終結果として希薄流れ又は希釈塩流れから塩が濃
縮され、又は塩をその酸性成分及び塩基性成分に変換す
る。
【0012】展開された特定のイオン交換膜の性能と送
給物流れ(feed stream)の適当な前処理
(たとえばpH調整、ろ過等)とは電気透析処理の有効
な操作に重要であるが、ガスケット又は隔離板の内側の
流体の流れ及び配分も同様に重要なものである。
【0013】一般に使われる2つの主要な電気透析構造
は工業的には「シート状流れ」及び「湾曲流れ」と呼ば
れる。
【0014】シート状流れ隔離板の例は、アサヒガラ
ス、トクヤマソーダにより、又グレイバー・ウオーター
(Graver Water)の1部門のアクアリティ
ックス(Aqualytics)により市販されてい
る。活性区域は、膜利用度が最高になるように全ガスケ
ット面積の通常50ないし85%又はそれ以上である。
この活性区域は流体の流れ及び電気の流れに開放してい
る。膜自体は、ガスケットとほぼ同じ全厚さを持つ不織
「メッシュ」材料(non−woven“mesh”m
aterial)により支える。このメッシュは又活性
区域で流体を配分する。活性区域の長さ又は幅を横切っ
て均等な流体の配分をさらに確実にするように、多数の
送給マニホルド及び口を使う。これ等の従来のスタック
では圧力降下及び膜強さを考慮すると、液体の表面線速
度は低い値に典型的には5ないし10cm/secの程
度に保たれることを示している。
【0015】経験上明らかなように大きい横断面積にわ
たる流体の配分は、「シート状流れ」構造を使う多くの
工業用スタックの場合と同様に、処理を高い電流密度
(>50mA/cm2 )で又は比較的低い流れ伝導率
(<20mS/cm)で行う。膜の膨潤又はしわ寄りに
よって、とくに送給流れ内にこん跡量の沈殿物が存在し
ても、他の問題が生ずる。さらにガスケットスタック内
に互いに整合する多数のマニホルド及び口を従来のよう
に使用することにより区画間の漏れが増す。
【0016】分路及び迷走の電流の問題により、ガスケ
ットの過熱又は溶融を生ずる処理上の欠陥を伴う。この
問題により通常、ユニットセルの個数が高い導電性の溶
液により又は高い電流密度で作用する工業用スタック内
の各電極間に位置する若干の種類の電流遮断構造を必要
としないで安全に直列に展開できるのに約100個に制
限される。
【0017】全流量所要量は、大きい流れ横断面積にわ
たり所要の線速度を保持する必要があるので高い。この
必要性により、比較的大形のポンプ及び再循環タンクの
使用を必要とする。従来の膜は、機械的に弱い(たとえ
ば破裂強さ20ないし45PSi)場合に大きい活性区
域では支持が不十分になる。これ等の膜は、送給流れの
圧力変動によって長期間の操業では容易に破損し又は破
断する。
【0018】イオニクス・インコーポレイテッド(Io
nics Inc.)では、長い液体流路を持つガスケ
ットを使う湾曲流れ電動透析構造を持つ電気透析スタッ
クを使う。個別にはイオニクス社のスタックでは流れ流
路(flow channel)の幅がきわめて狭い
(典型的には1ないし1.5cm)。これ等のみぞは、
入口及び出口の間で複数個所の180°の旋回部を持
つ。イオニクス社のスタックの各口自体は、ガスケット
に形成した単純なみぞ穴である。各膜は、圧潰して各口
のふさがるのを防ぐように機械的こわさを持つ構造であ
る。
【0019】導電率の低い送給物に伴う分極の問題を除
くようにし比較的高い流れ線速度、典型的には30ない
し50cm/secの速度を使う。このようなスタック
では高い圧力降下(シート状流れスタックの0.5ない
し2バールに対し3ないし6バールにもなる)を伴う。
従って湾曲流れスタックの従来の膜は厚くて機械的に丈
夫である。典型的にはこれ等の膜は電気抵抗が高く電力
消費量が高くなる。
【0020】湾曲流れスタックは、低い電流密度(0.
1ないし10mA/cm2 )で動作する脱塩用に適当で
ある。高い電流密度(30ないし200mA/cm2
で動作する3区画セル内の塩化ナトリウムの荷性ソーダ
及び塩化水素酸への変換のような化学的生産用では、発
生熱量と生成する温度上昇とは、スタックの活性区域が
小さくないと湾曲流れスタックの使用の場合に許容でき
ない程度になる。活性区域の寸法に対するこのような制
限により、工場に多数のスタックの使用を必要としこれ
に伴い費用が高くなる。これ等のスタックは又、膜が膨
潤し破断するので区画間の漏れを生じやすくなる。
【0021】
【発明の開示】従って本発明の1態様によれば、改良さ
れたガスケットは従来の構造のこれ等の又その他の欠点
を除く。本発明によるガスケットは、区画間漏れが無視
できる程度であり、シート状流れ構造に比べると、同等
の圧力降下で一層高い流体速度が得られ、少量の沈殿物
が存在するが性能は向上して一層高い変換及び製品回収
が得られる。
【0022】本発明によれば、現用の湾曲流れ膜に比べ
て性能は一層高いが機械的には一層弱いイオン交換膜を
使用できる。
【0023】化学薬品の生産及び回収のために改良され
たガスケット構造を電気透析作用に使うことができる。
このガスケット構造は、大きい寸法の工業用スタックに
使うのにとくに適している。
【0024】本発明の他の態様によればスタックアセン
ブリの各セルは、陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜を
間に持つ各双極膜により形成する。電気透析セルアセン
ブリ用のガスケットは、各制限部分により互いに接合し
た複数の流路部分を備えた連続流路(series f
low patch)を含む活性区域を持つ。この活性
区域はメッシュにより覆い支える。各マニホルド穴は連
続流路の各端部に位置させる。各マニホルド穴と連続流
路の各端部との間に剛性の口を位置させ、マニホルドと
口を含むガスケットの連続流路との間に流体を連通させ
る。ガスケット及び膜のスタックでは、それぞれ全部の
他のガスケット及び膜の対応する穴と整合しこのスタッ
クを貫く通路を形成するマニホルド穴を持つ。各口は、
これ等の口を含む特定のガスケットの各活性区域にこれ
等の通路を連結する。
【0025】本発明の好適な実施例を以下に詳細に添付
図面について詳細に説明する。
【0026】ガスケット及びその他の関連装置は、科学
薬品の回収又は変換のための電気透析作用を生ずる。ガ
スケットの中央区域は、実質的に等しい幅を持つ2つな
いし8つの多様な流路部分に分離してある。各旋回個所
で各流路部分は、屈曲した連続流路を形成するように通
常90°又は180°の旋回部を形成する流れ制限部に
より相互に連結してある。各別の流路区分は、イオン交
換膜に向き合う支持体を形成する幅0.5ないし5cm
程度のガスケット材料のリブにより相互に隔離してあ
る。膜とガスケットの周辺部とはほぼ同じ組成及び厚さ
を持つ。
【0027】屈曲した各連続流路は、液体流れの入口及
び出口を形成する2つの口を持つ。この連続流路の幅は
全ガスケット幅の10ないし49%の程度である。連続
流路は、適当なメッシュ材料(なるべくは不織の)で覆
い又はこの材料を満たし液体及び電流の流れに対しかな
りの開いた区域(>50%)を持つ。このようにして得
られる径路はガスケットと実質的に同じ全厚さを持ち、
ガスケット及びメッシュ材料は処理する流体に対し化学
的耐性を持つ。流路内の流れ線速度は通常約7ないし1
5cm/secの範囲である。各別の流路区分間の流れ
制限部はメッシュ材料自体でよく、又はこれ等の制限部
は、付加的な口でよく、この制限部の幅は全流路幅の約
20ないし90%である。
【0028】これ等のガスケットはマニホルド穴を含
む。これ等のマニホルド穴は、互いに整合して、液体を
各別のガスケット内に送入し又これ等のガスケットから
送出すみぞ穴又は導管を形成すると共に電気透析スタッ
ク内の全部の並列セルに流体を配分する各導管をこのス
タックを貫いて形成する。処理流れごとの各連続流路に
対し2個のマニホルド穴がある。
【0029】電気透析セルを組立てるときは、ガスケッ
ト自体は単一の柔らかい材料(たとえば低密度のポリエ
チレン)、又は比較的硬いコア(たとえばポリプロピレ
ン)と一方又は両方の側にスチレン・ブタジエンゴムの
ような比較的柔らかいゴム質材料を持つ積層品とから成
る複合体から作ればよい。任意の1つの流れに対するガ
スケットは厚さが実質的に一様でたとえば約0.5mm
ないし4mmである。
【0030】互いに異なる処理流れ用のガスケットは互
いに異なる厚さを持つ。これ等のガスケットの口は通常
ガスケット自体と同じ全厚さを持つ。これ等の口は、扁
平な上面及び下面を持ち又加えられるスタック閉鎖圧力
による圧潰を防ぐように適当な剛性を持つ。扁平な各口
表面は、口の各側でガスケットにイオン交換膜を密封す
ると共に各口表面の間に適当な流れ流路を保持すること
ができる。各口及びメッシュ材料は取扱いやすいように
任意適当な方法でガスケットに取付けることができる。
【0031】電気透析スタックにガスケットを使用する
ことにより、生成物回収(product recov
ery)及び純度と生成物処理割合とハードウェア保全
性と低減した再循環流量要求と減少した電気分路関連損
失とにより判定して向上した処理性能が得られる。この
ようなスタックの改良された変型では酸性環境(たとえ
ば5ないし10重量%硫酸)内で酸化イリジウム被覆陽
極を使う。
【0032】
【実施例】図1は典型的な2区画セルに使うガスケット
の構造を示す。このガスケットの周辺の8個の穴(たと
えば穴H)は、電気透析スタック内の種種のガスケット
及び膜を相互に整合させて締付ける手段を形成する。こ
のガスケットは、2個のマニホルド穴21,23を持
つ。これ等の穴を貫いて第1の流体処理送給流れがガス
ケットに入り又このガスケットから出る。2個の他のマ
ニホルド穴22,24は第2の処理流れの「配管」連結
部を形成する。各ガスケットは一様な厚さを持ち、隣接
するイオン変換膜に対し確実に良好に組合い密封する。
電気抵抗電力損失IRを最少にするように、ガスケット
はできるだけ薄くし典型的には0.5ないし3mmにす
る。
【0033】図1では流体送給流れ溶液はマニホルド穴
21及び口P1を介してガスケットの活性区域に入る。
この場合活性区域は、湾曲流路を形成するように直列に
連結した3つの流路部分26,28,30を備える。し
かし2つないし8つの流路部分を直列に連結してもよ
い。図1の各別の流路部分の幅(この特定の例の13イ
ンチ×13インチのガスケットでは2.875インチ)
は全ガスケット幅の約22%になる。流路は、ガスケッ
トに送給するマニホルド穴及び口を受入れると共に、電
気透析スタック内のガスケットと他の膜及び各ガスケッ
トとの間の良好な密封のために各穴間に適当な空間を設
けるのに十分な幅を持たなければならない。マニホルド
穴の面積は、与えられたスタックでガスケット1枚当た
りの液体の体積と互いに平行に向き合うガスケットとの
枚数とのような流体力学的を考慮のもとに定める。
【0034】他の重要な決定因子は、電気透析スタック
内の種種のマニホルドを経て流れる分路電流(shun
t current)の量である。実際上この分路電流
は電気透析処理には利用できなくて本質的には処理がで
きなくなる。分路電流の量はガスケットの全マニホルド
面積の活性面積に対する比率に正比例する。この欠点を
低減する見地からマニホルド面積はできるだけ小さくし
なければならない。
【0035】ガスケット内の流路は、良好な流量配分と
単一の口からの流体流入に基づく乱流とを共に生ずるの
に十分なだけ狭くなければならない。又流路を狭くする
ほど、各流路部分を分離する縁部及びリブにおけるこの
残りのガスケット材料の方がそれだけ多くなり隔膜に対
する機械的支持作用を増すからこの支持作用を向上す
る。絶対的には流路幅は、2.5インチないし12イン
チなるべくは2.5インチないし10インチの範囲であ
りガスケット幅の10ないし49%を構成する。市販の
多くの膜では、流路は、狭すぎるとマニホルドを適当に
隔離しなくて膜の利用度が低くなるが、広すぎると、流
路液体流れの配分が不良になり膜の支持作用が不適当に
なる。
【0036】流体配分を向上させるように流路に高分子
メッシュ材料を入れる。この網の全厚さは、ガスケット
自体の厚さとほぼ同じであり不織形のメッシュがよい。
流体を自由に流れさせると共に弾性を持たなければなら
ないメッシュとガスケットとは、電気透析スタック内で
処理する材料に対して化学的に安定な重合体から作る。
適当な材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
テラトフルオルエチレン及びポリふつ化ビニリデンがあ
る。適当なメッシュ材料は、ナルプラスティック(Na
lle Plastics)及びアプライド・エクスト
ルージョン・テクノロジー(Applied Extr
usion Technology)により工業的に入
手できる。典型的な網密度は8ないし16本のストラン
ド/インチであり、好適な密度は10ないし12本のス
トランド/インチである。流路内の溶液の表面線速度は
7ないし20cm/secの範囲であり、7ないし15
cm/secが好適である。
【0037】電気透析スタックへの電気入力の大部分は
熱に変換され、とくにこのスタックの出口において処理
流れの温度が上昇する。機械的保全性及び膜安定性のた
めに、全温度上昇は約20℃に制限しなければならな
い。温度上昇は、印加電流密度及び活性膜面積により、
各スタック構成品(膜及び溶液区画)の電気抵抗によ
り、処理流れの数により、又これ等の流れの流体流量に
より定まる。これ等の要因は各流路部分の幅及び長さと
共に、電気透析スタック内で直列に連結することのでき
る流路部分の数を定める。たとえば0.75mmの厚さ
のガスケットを使い、3.5Vのユニットセル電圧、1
0cm/secの流体線速度、34インチ(86cm)
の流路長さ及び9.5インチ(24cm)の流路幅にお
いて100mA/cm2 の電流密度により作動する2区
画スタックに対し4つの流路部分を直列に安全に連結す
ることができる。
【0038】各別の流路部分は、ガスケット原材料の適
当な切出しより形成したリブ32,34により相互に隔
離され、従ってガスケット全体の厚さと同じ厚さを持
つ。各リブ32,34は、互いに隣接する隔膜の適当な
支持体を形成すると共に各別の流路区分を適当に密封し
隔離するのに十分なだけ幅が広い。なおこれ等のリブ
は、有効な膜面積が最大になるようにできるだけ狭くし
なければならない。リブ幅は0.25cmないし4cm
が適当な範囲であり好適な範囲は1ないし2.5cmで
ある。
【0039】図1の各別の流路部分26,28,30
は、相互に隣接し流れ制限部分(flow restr
ictor section)36,38により相互に
連結してある。実際上これ等の制限部分は、付加的な又
は二次的な口であり、流路自体に使われるのと同じメッ
シュ材料であるメッシュ材料で満たすのがよい。或は一
層密なメッシュ(たとえば12ないし30本のストラン
ド/インチを持つ網)を使ってもよく、又は口P1と同
じ構造の口を設けてもよい。
【0040】各制限部分36,38の幅は、流路部分の
幅の20ないし90%でよく流路幅の30ないし50%
の範囲が好適である。流れ制限部分36,38の長さ
は、リブ32,34の幅と同じであるが原則としていく
ぶん短くしても又長くしてもよい。制限部分の幅は各流
路部分の幅より狭いから、流体の速度はこの流体が制限
部分を通過する際に増す。このことは、流体が次の流路
部分内にこの部分内の流体をかきまぜる激しい乱流を伴
って注ぐことを意味する。従って二次的な口として制限
部分は、各別の流路部分内に良好な流体流れ配分を確実
に生じ流路内の「無効すみ部」をなくすように構成して
ある。制限部分の形状は図1ないし4に示すような長方
形、一層良好な圧力回収のできるように台形、進行的に
狭まる又は二重V字のベンチュリ形にしてもよい。
【0041】連続的に連結した流路部分26,28,3
0を経て循環した後、処理溶液は口P2及びマニホルド
穴23を経て出る。
【0042】各口P1,P2は同じ構造を持つのがよ
い。適当な構造の若干の例を図5aないし5eに示して
ある。口の上部及び下部は扁平な表面である。各口は、
スタック閉鎖力のもとにあるときに内部流路のつぶれを
防ぐのに十分な剛性を持つ材料から作る。各口はこれ等
の口を囲むガスケット材料と同様に隣接膜に対し容易に
密封することができる。特定の構造に従って口は複数の
層から形成した複合品でよく、又は口は単一体から作っ
てもよい。仕上がりの口全体は、ガスケットとほぼ同じ
厚さにしてもよいがガスケットより一層高い剛性を持つ
ようにしてもよい。
【0043】なお詳しく述べると、図5aは、流体流れ
用流路を形成するようにマニホルド穴から直列流路すな
わち連続流路(series flow path)ま
で貫いて延びる多くの円形穴42を持ちポリプロピレン
又はポリテラトフルオルエチレンのような材料からなる
単一体40から作った口を示す。図5bは、図5aの場
合と同様であるが柔らかい外面44,46を持ちイオン
交換膜に対する表面の密封作用を向上するようにした口
構造を示す。これ等の柔らかい方の層は処理する化学薬
品に対し安定でなければならない。これ等の層はたとえ
ば低密度のポリエチレン又はスチレン・ブタジエンゴム
のような材料でよい。
【0044】図5cは、中央部分50に正方形又は長方
形のみぞ穴48を持つ口構造を示す。このような口は、
ガスケットのほぼ半分の厚さを持つプラスチック材片5
2に1連の流路を形成し、このプラスチック材片を近似
的な口長さを持つ各部分に切断し、長方形のみぞの対を
重ねることにより容易に形成される。2つの半部分は必
要に応じ互いに接着し又は融着する。仕上がりのプラス
チック材片の壁厚が所要の口の剛性を生ずるのに確実に
適当になるように注意を払わなければならない。
【0045】図5dは複合構造を持つ口を示す。この場
合不織のメッシュ材料片(流路内に使われる密度より高
いメッシュ密度を持つのがよい)は、ポリプロピレン又
はポリテトラフルオルエチレンのような重合体から成る
2つの層の間に挟んである。一層高いメッシュ密度によ
り、次の流体流れ部分内に乱流を生じ良好な流れ配分を
確実に生じさせるように制限部分を経て流体を一層早く
流れさせる。又このような高い密度により上面及び下面
に対し剛性の一層高い支持体を形成する。上面及び下面
の重合体は、フィルム状で使われ適当な剛性が得られる
ように0.005インチないし0.01インチの厚さを
持つ。図5eは、重合体フィルム及び不織メッシュフィ
ルム材料から成る多重層から作った複合口である。この
口は比較的厚いガスケットに使うのに適当である。
【0046】図5c、5d及び5eに示した複合口は又
図5bに示したような一層柔らかい上層及び下層を備え
てもよい。なお他の適当な構造は当業者には明らかであ
る。
【0047】図2は、3区画電気透析スタックに使うこ
とのできるガスケット55を示す。ガスケット55は、
3つの処理流れの全部を生ずるように2個の付加的マニ
ホルド穴56,58を持つことを除いて図1のガスケッ
トと同様である。
【0048】図2aは図2と同様であるが中間のマニホ
ルド穴56,58と協働する口P3,P4を持つガスケ
ット59を示す。このガスケットは前記したのとは「異
なる」ガスケットである。又前記したように図2aの各
マニホルド穴21,22,23,24は連続流路に連結
してない。その代りにこれ等のマニホルド穴は図2に示
したガスケットのような下流側ガスケットへの導管を形
成する。図2bの3区画セルアセンブリでは図2aに示
すような1つのガスケット60と図2に示すような2つ
のガスケット62,64を設けてこれ等のうちガスケッ
ト62を180°回動して第3の処理ループを形成する
ようにしてある。
【0049】図3はガスケット55,59と同様である
が各流路部分間に位置しこれ等の部分間に流れ制限作用
を生ずる付加的に作った口P5,P6を持つガスケット
70を示す。口P1,P2とは異なりこれ等の口は、ガ
スケット自体と同じ全厚さを持つ任意の流体配分装置で
よい。このようにしてこの装置は口P1,P2と同じ構
造(図5aないし5e)を備えてもよいし、又は一層密
な不織メッシュ、熱可塑性又は熱硬化性の重合体片に形
成した1組の平行みぞ穴等のような若干の他の構造でも
よい。
【0050】図4,6及び7は、多数の連続流路を持つ
種種の構造のガスケットを示す。このような構造は、1
m×1mの程度又はそれ以上のガスケットを必要とする
大規模の用途にとくに有用である。本来この構造はガス
ケット内でもモジュール形に作る。
【0051】図4は、それぞれ連続的に連結した4つの
流路部分74ないし80及び流路部分82ないし86を
それぞれ持つ2つの屈曲した連続流路74,76を備え
た2区画セルガスケット72を示す。それぞれ4個の口
P7ないしP10と共に全部で8個のマニホルド穴88
ないし94及びマニホルド穴96ないし102を使い送
給流れを供給し電気透析スタックから生成物を抽出す
る。この構造によりガスケットの2つの半部分74,7
6を並列に作動させ又は2つの各別の独立の段として機
能させることができる。
【0052】図11aないし11cは図4に示したセル
のような2区画セル内の若干の可能な流路を示す。図1
1aは2つの段74,76の平行な連結を示す。2つの
連続流路74,76には酸Aの流れ104及び塩/塩基
S/Bの流れ106が流れる。この並流により、各処理
流れ間に最低の差動圧力を生じ、従ってイオン交換膜の
緊張度が最低になる。
【0053】A流れ108及びS/B流れ110(図1
1b)の各流れは向流である。これ等の向流流れ構造
は、各流れの間に圧力のかなり良好な整合状態が生じ、
若干の用途では一層高い処理効率が得られる。
【0054】図11cは連続的に連結した2つの段7
4,76を示し2つの流れ112,114の流れは平行
(co−current)である。このような処理の組
合せにより、たとえば3区画セルの塩ループ内の有効な
塩化ナトリウムの転化を増す。随意の中間冷却器11
6,118は、目標構造内の温度上昇を保持するように
2つの段の間に結合して示してある。
【0055】或はガスケット119の2つの半部分に対
し共通のマニホルド穴120ないし126(図6)を使
い作動中に2つの連続流路74,76を平行に位置さ
せ、マニホルド穴の個数を4個の穴120ないし126
に減らす。このガスケットは互いに独立の2つの段を持
つ選択構造は形成しないが2つの連続流路に対し4個の
マニホルド穴だけしか備えない利点を持つ。
【0056】図7は、4組の連続の流路を持つ2区画ガ
スケット127を示す。8個のマニホルド穴128ない
し134及びマニホルド穴136ないし142と8個の
口P11ないし14及び口P15ないしP18とは全部
この構造に使う。各連続流路は、連続的に連結した4つ
の流れ部分を持つ。電気透析処理が一層低い電流密度
(すなわち一層低い熱発生)で行われ、又送給流れの一
層高い転化が望ましいときは、8つまでの流路を直列に
連結すればよい。
【0057】その他の変型による構造は当業者には明ら
かである。
【0058】図8は本発明ガスケットを備える2区画電
解透析スタックを示す展開図である。図示のようにこれ
等のガスケットは図1のものと同じである。このスタッ
クは、各穴Hをはめた1組の整合ピンを使うことにより
組立てる。アセンブリ全体は1組の締付けボルト及びナ
ット(図示してない)により結合するのがよい。工業用
セルスタックの寸法は、1組の電極間に組付けた50な
いし200個のユニットセルによりはるかに大きくな
る。これ等のガスケットとは、1.2m×2.5mもの
大きさがあり、所要の密封圧力を生ずるのに流体圧閉鎖
機構を使うフィルタプレス形ユニットにより結合する。
【0059】図8の陽極端(左側)から出発してこのス
タックは、厚さ0.25ないし0.5インチの鋼製端板
150を持つ。このスタックで次に厚さ1ないし2イン
チのポリプロピレン製端板152と厚さ0.062イン
チ以下の陽極シート154を設け密封作用を向上するよ
うにこれ等の板の間にゴムガススケット(図示してな
い)を位置させてある。この電極は白金、チタンに被覆
した白金又はニッケルから作り、或はこの電極はチタン
に被覆した貴金属酸化物でもよい。ニッケル陽極はアル
カリ性媒体を必要とするが、他の電極は酸性又は中性の
(非ふつ化物)媒体中で機能することができる。
【0060】適当な金属酸化物電極は酸化イリジウムを
チタンに被覆したものである。酸化イリジウム電極は、
たとえば有機酸の塩の処理を含む用途の場合のように少
量の有機酸を含む無機酸溶液中に使うのにとくに適して
いることが分っている。従ってこの電極は有機塩を処理
する電気透析セルスタック用の好適な陽極である。
【0061】鋼板156,プラスチック端板158及び
陰極板160からなる同様なアセンブリを陰極端で使
う。陰極材料は、316−ステンレス鋼、又は実際の電
気透析操作中に酸性又はアルカリ性の媒体に一般に安定
で商品名「ハステロイ」(Hastelloy)として
市販されている合金のような一層高級な合金でよい。電
極154,160は外部直流電源に接続するタブT1,
T2を持つ。これ等の電極は、プラスチック端極15
2,158の穴(図示してない)内にはまり、又はこれ
等の端板と同じ近似寸法を持つ。
【0062】各ガスケット及び各膜は2つの電極15
4,160間に組付ける。それぞれ酸A及び塩基Bの区
画162,164は、ガスケット166,168内に、
イオン交換膜(双極膜170,陰イオン膜172及び陽
イオン膜180)の間に入る。
【0063】処理溶液は、電気透析スタックになるべく
は陰極(低い方の電位)端部から入り、ガスケット及び
膜のマニホルド穴を介しガスケット内の各別の室に配分
される。ガスケットの配向と各口の位置とによって各別
のガスケットのいずれに送給されるかが定まる。各ガス
ケットの入口174a、174bに入る酸A及び塩・塩
基S/B溶液は直列に連結した流路部分(たとえば図1
の区分26ないし30)を経て流れる。図8に示した構
造ではA区画162及びB区画164内の酸A及び塩・
塩基S/Bの溶液の流れは平行である。各別のガスケッ
トから出口176a、176bで出る処理溶液は陰極端
で流出マニホルド穴を経て電気透析スタックアセンブリ
から流出する。
【0064】電極洗浄溶液ER’174c,176c及
びER174d,176dは各別のループを経て送給す
る。陽イオン膜180は、入口174cから陽極ガスケ
ット178を経て循環し出口176cから出る陽極洗浄
液すなわち陽極液ERが主処理溶液A及びS/Bと混合
しないようにする。端部双極膜171は、陰極ガスケッ
ト182を経て循環する陰極洗浄用液すなわち陰極液E
R’を主処理溶液A及びS/Bとの混合を防ぎこれ等の
溶液から隔離する。
【0065】電極洗浄用液ER、ER’を主処理溶液か
らさらに適正確実に隔離するように、陽イオン交換膜
(図示していない)を双極膜171の陽イオン側に隣接
して位置させる。或は陰イオン交換膜(図示していな
い)を双極膜171の陰イオン側に隣接して位置させて
もよい。陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜は、双極膜
171より機械的耐性が強く、主処理溶液及び電極洗浄
流れ間の圧力差のもとに比較的弱い双極膜が破断したと
しても電極洗浄液ER’及び主処理流れA,S/Bの混
合を防ぐように作用する。
【0066】組立て順序及び処理操作は図9に明らかで
ある。図9は、それぞれ酸セルA及び塩/塩基セルBを
含む8個のユニットセルを持つパイロットセルアセンブ
リの線図的配置を示す。これ等の2つの各区各セルA,
Bは、セルA,Bを含む2枚の双極膜(−+)と塩基区
画B及び酸区画Aを互いに隔離する陰イオン(−)交換
膜とから構成してある。塩基区画及び酸区画には、ガス
ケットに形成した内部マニホルド穴を介し処理溶液を供
給する。陽極端 ER及び陰極端ER’における各電極
洗浄区画には共通の供給タンクから電極洗浄流れたとえ
ば希硫酸を各別に供給する。
【0067】陽極端における(+)陽イオン膜192は
ER室から水素イオンを移送するが、ほぼ同等量の水素
イオンが双極膜196の陽イオン面で発生しこのアセン
ブリの陰極端のER’区画内に移送される。この構造に
より、電極洗浄ループ内の水素イオン(H+ )を平衡さ
せ電極洗浄液濃度を長期の作用期間にわたり安定なレベ
ルに保つ。
【0068】図9の2区画陰イオンセル構造はアンモニ
ウム塩をアンモニア及び酸に変換するのにとくに適して
いる。アンモニウム塩NH4 XはB区画に導入する。B
区画ではアンモニウム塩は双極膜(+−)に生ずるヒド
ロキシルイオンと反応してアンモニア性液を生成する。
その間に陰イオンX- は直流駆動力により陰イオン膜
(−)を横切りA区画に移送される。これ等のA区画で
はこれ等の陰イオンは双極膜で発生する水素イオンと結
合して酸HXを生成する。これ等の反応は次のように要
約される。 塩/塩基区画: NH4 X+OH- −X- =NH4 OH
=NH3 +H2 O 酸区画: X- +H+ =HX
【0069】例 本発明のガスケットの利用により、乳酸アンモニウム転
化用途で研究された電気透析スタックの性能が向上す
る。この処理では、双極膜及び陰イオン交換膜を備えた
2区画セルを使う。この処理において発酵によって生成
する30ないし45g/lの濃度の乳酸アンモニウムは
初めにろ過して微生物細胞及び不溶物を除く。引続いて
この乳酸アンモニウムは限外フイルタ又はナノフイルタ
(nanofilter)を使ってろ過する。
【0070】得られる清浄な送給流れは電気透析スタッ
クの塩/塩基区画(B区画)に送給する。直流駆動力の
もとに、双極膜の表面に生成するOH- イオンはアンモ
ニウムイオンと結合して水産化アンモニウムを生成す
る。乳酸塩陰イオンは陰イオン膜を横切って移行し双極
膜の陽イオン選択面に生成するH+ イオンと結合して乳
酸を生成する。
【0071】本発明のガスケットを備えた図9のパイロ
ットセルを使い2つの実験を行った。2区画セルは8個
のセル単位を含んでいた。セルスタックに使ったガスケ
ットは厚さが0,76mmであった。各ガスケットは4
65cm2 (0.5ft2 )の活性区域を持ちこの区域
に直流電流を通じた。このスタックはエレクトロード・
プロダクツ・インコーポレイテッド(Electrod
e ProductsInc.)製のチクン基体に被覆
した酸化ルテニウムから作った陽極190を含んでい
た。電極洗浄区画ERは、サイブロン・ケミカルズ(S
ybron Chemicals)製のMC3470陽
イオン膜192を使った。又区画A,Bを含む7個の繰
返しセルはアサヒ・グラス・カムパニ(Asahi G
lassCompany)製のAMV又はAMT陰イオ
ン膜194を使った。双極膜196はグレイバー・ウオ
ーター(Graver Water)の一部門であるア
クアリテイックス(Aqualytics)製のもので
あった。7番目の双極膜196に次いで、酸区画A、陰
イオン膜194(AMV又はAMt)、塩基区画B、別
の双極膜196,電極洗浄区画ER’及びステンレス鋼
陰極198を設けた。酸区画ガスケットA及び塩基区画
ガスケットB内に図5d及び5eに示した口構造を使う
と、漏れ防止アセンブリが容易に得られた。
【0072】本発明スタックは、電気透析処理を実施す
るように図10にブロック図により線図的に示したシス
テム内に入れた。3台のポンプP1ないしP3を使い溶
液をそれぞれの再循環タンク、198,200,202
から酸区画204,塩基区画206及び電極洗浄区画2
08に−2.5ないし3.5 l/minの速度で溶液
を循環させた。この速度値は酸ループ及び塩基ループ内
で7ないし10cm/secの表面速度になる。清浄な
流体が3個のループ内で既知の流量及び圧力降下で確実
に流れるようにするのに、ダイヤフラム弁、カートリッ
ジフイルタ210,流量計212及び圧力計214を使
った。導電率制御装置CICを介し乳酸アンモニウム送
給流れを塩基再循環タンク200に供給するのに使う送
給ポンプP4を送給タンク216に結合した。スタック
の陽極端子224及び陰極端子226に直流電源を接続
した。電流及び電圧の入力の所要の制御装置は電源自体
に位置させた。
【0073】このシステムには、初めに塩基再循環タン
ク200及び酸再循環タンク198の両方にろ液(送給
乳酸アンモニウム)を送給した。電極洗浄タンクには−
8重量%の硫酸を送給した。再循環ポンプP1ないしP
3を始動し、4ないし7psiの圧力降下が生ずるよう
に流量を調整した。大体において3.2 l/mmの流
量(9cm/secの表面速度)を−5−6psig
(−0.35−0.4バール)の圧力降下に保持した。
この値はガスケット内の30インチの全径路長さを考慮
すると比較的低い圧力降下であり、直列流路の上下の区
分間の圧力回収が著しく良好であることを示し湾曲流れ
構造を使う工業用装置より著しく勝ることを示す。従っ
て直列流路の上下の脚の間のすぐれた圧力回復により、
膜の不当な破断のおそれを伴わないで所望によりセルス
タック内に向流流れを使用できる。
【0074】例1 限外ろ過(200,000ダルトン公称定格)送給流れ
を処理するのにパイロットセルアセンブリ(図9)を使
うことにより65日の試験を行った。8個のセル単位は
双極膜及びAMV陰イオン膜を持っていた。14.5A
の直流入力(29A/ft2 の電流密度)で試験を行っ
た。25mS/cmの導電率を持ち乳酸アンモニウムと
して35ないし50g/lを含む乳酸アンモニウムの送
給供給品をタンク導電率を−10mS/cmに保つのに
適当な割合で塩基再循環タンク200内に計量した。
9.5ないし10のpHの塩基生成物(約10g/lの
アンモニア及び約15g/lの未反応乳酸塩を含むアン
モニア性塩基生成物)を塩基再循環タンクからあふれ出
させた。250ないし300g/lの濃度の乳酸生成物
を適当なレベルの制御のもとに酸再循環タンク198か
らあふれ出させた。セルスタック内の酸溶液及び塩基溶
液の流れは並流であった。
【0075】試験の結果としてセルは実質的に内部漏れ
を生じていなかった。膜及びセルの性能は安定であり膜
及びセルの保全性を保つのにこの新規なガスケットの有
効性を示した。金属酸化物陽極は、これに接触する少量
の乳酸が存在していてもすぐれた状態にあった。この電
極はその以後の実験に再使用して良好な成績が得られ
た。
【0076】双極膜の破断とこれに伴う電極洗浄液ルー
プ内の過剰なレベルの有機物とにより生ずる問題は、必
要に応じ末端の双極膜の次に陽イオン交換膜又は陰イオ
ン交換膜の使用により避けることができる。1つの選択
は、それぞれ自体の電極洗浄液の供給を受ける2つの電
極洗浄液ループを隔離することである。第2の選択は、
陽極液に隣接する余分な塩基区画を展開することであ
る。この展開は、陰極に面する陽イオン選択側を持つ付
加的な双極膜の使用によって容易にできる。陽極端で始
まる各部品の組立て順序はこの場合、陽極、陽極液区
画、陽イオン膜、塩基区画、双極膜、酸区画、陰イオン
膜等である。
【0077】例2 二価金属主としてカルシウム及びマグネシウムを除くよ
うに、ナノろ過(−200ダルトン定格)を行った2条
の各別の乳酸アンモニウム送給流れを処理するのにパイ
ロットセル(図9)(双極膜及びAMT陰イオン膜を含
む)を使うことにより9日試験を行った。それぞれ乳酸
アンモニウム塩の形の32及び48g/lの乳酸塩のこ
のようにして得られるろ液は、酸区画内で260ないし
290g/lの濃度の乳酸生成物に又塩基区画内で10
ないし11g/lの乳酸塩及び7ないし10g/lの溶
解アンモニアを含む希薄塩流れに転化した。2条の送給
流れの全カルシウム含量はそれぞれ19.5ppm及び
16.8ppmであり、又マグネシウム含量はこれ等の
両方の流れに対し8ないし11ppmの範囲であった。
二価金属イオンの濃度は、電気透析スタック内の沈殿及
び電流量の問題を生ずるのに十分なだけ高かった。
【0078】とくにマグネシウムの溶解度は塩基生成物
では比較的低くなることが分かった。従って塩基ループ
206内で(高pHの双極膜面において)沈殿した物質
は、引続いてセル250から運び出され外部フイルタ2
30で除去された。沈殿物が存在しないと、電流料は
3.5Vのユニットセル電圧で>70A/ft2 である
ことが分った。この試験で沈殿物が存在すると電流量が
減少し与えられた電流入力に対し一層高い電圧を必要と
した。9日試験では電流は−4Vの単位セル電圧で27
ないし32A(54ないし64A/ft2 )の範囲であ
った。
【0079】例3 前記の例に使ったのと同じ送給流れを市販の電気透析セ
ルスタックを使い作業所で処理した。グレイバー社の一
部門であるアクアリテイックスから供給されるこれ等の
スタックは、シート状流れ構造で、6ft2 /ユニット
セルの有効面積を持つ同様な双極膜−陰イオン膜組合せ
を利用した。これ等のセルスタック内のガスケットは厚
さが0.76mmであった。各ガスケットは、溶液流れ
を受入れるように6組のマニホルド穴(全部で12個)
と3組の口(全部で6個)とを備えた。これ等のガスケ
ット内の線速度は5ないし6cm/secであった。
【0080】それぞれ210個のユニットセルを含む4
個の工業用スタックを5日の試験中に使った。これ等の
セルは、3.2ないし3.4Vのユニットセル電圧に変
る700ないし750Vで動作した。セルスタックから
の塩基性生成物の導電率は、例2に使った導電率より著
しく高い15ないし20mS/cmであり15ないし2
5g/lの乳酸と5ないし8g/lの溶解アンモニアと
を含んでいた。電気透析(ED)スタック内の電流量
(A)は次の通りであった。
【0081】表1
【0082】種種のスタック間には電流量にかなりの違
いがあるのは明らかであった。電流量は又時間に伴って
変った。これ等は共に沈殿の生成とこの沈殿によって生
ずる一様でない流れ分布との原因になる。37A/ft
2 から21A/ft2 までの範囲の電流密度(6ft2
の有効面積で割った平均電流)は本発明ガスケットを利
用した例2で得られるよりかなり低い。
【0083】当業者には明らかなように本発明はなおそ
の精神を逸脱しないで種種の変化変型を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】屈曲直列流路を形成するように各流れ部分を接
合する各制限部分を含む活性区域を持つ2区画電気透析
セルに使う本発明ガスケット及びメッシュ状支持体を示
す平面図である。
【図2】3区画セルに使う本発明ガスケットの平面図で
ある。
【図2a】3区画セル用の中央マニホルド穴に結合した
口を持つ本発明ガスケットの平面図である。
【図2b】3区画セルを形成するように組立てた図2の
2枚のガスケットと図2aの1枚のガスケットとを示す
展開斜視図である。
【図3】屈曲した連続流路を形成するように各流路部分
の間に位置させた口を持つ本発明ガスケットの平面図で
ある。
【図4】2つの各別の連続流路と各別の2組のマニホル
ド穴とを含む活性区域を持つ本発明ガスケットの平面図
である。
【図5a】マニホルド穴及び連続流路を連通させるよう
に本ガスケットに使う口構造の1例を持つ材料体の斜視
図である。
【図5b】別の口構造を持つ図5aと同様な材料体の斜
視図である。
【図5c】他の口構造を持つ図5aと同様な材料体の斜
視図である。
【図5d】他の口構造と柔らかい上下層とを持つ図5a
と同様な材料体の斜視図である。
【図5e】他の口構造及び柔らかい上下層を持つ図5a
と同様な材料体の斜視図である。
【図6】共通のマニホルドに連結した2つの各別の連続
流路を持つ2区画ガスケットの活性区域の平面図であ
る。
【図7】4つの屈曲した連続流路を持つ2区画ガスケッ
トの活性区域の平面図である。
【図8】向き合わせの関係に相互に締付ける本発明ガス
ケットを使うスタックの展開斜視図である。
【図9】2区各陰イオンセルの配置図である。
【図10】本発明による電気透析スタックを試験するパ
イロット電気透析システムのブロック図である。
【図11a】2区画ガスケットの流路の1例の平面図で
ある。
【図11b】図11aの流路の他の例の平面図である。
【図11c】図11aの流路のなお別の例の平面図であ
る。
【符号の説明】
21、22、23、24 マニホルド穴 26、28、30 流路部分 36、38 制限部分 P1、P4 口
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 3/10 C02F 1/46 103

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気透析セルスタックに使用するガスケ
    ットであって、活性区域と、前記電気透析セルスタック
    内の他のガスケットへの液体流れ用の導管の部分を形成
    するマニホルド穴と、処理液体を前記活性区域に供給
    し、かつこの活性区域から除去するように位置させた口
    と、均等な厚さとを持つガスケットにおいて、前記活性
    区域に、前記ガスケット内に少なくとも1つの連続流路
    を形成するように相互に連結した複数の流路部分を設
    け、少なくとも1つの流路部分は全ガスケット幅の10
    ないし49%であり、前記個別の流路部分を、前記連続
    流路を曲げる個所で流れ制限部分により相互に連結し、
    流れの乱れを促進するように前記各連続流路内に前記ガ
    スケットの厚さに実質的に同じ厚さを持つ織り材料又は
    不織材料を備え、前記材料に、流体及び電気的な流れを
    可能にする開いた区域と、連続流路を通って流れる処理
    流れ当たり2個のマニホルド穴と、個別に協働するマニ
    ホルド穴と、前記連続流路の対応端部との間にそれぞれ
    連結された2個の口とを設け、これ等の口のうちの第1
    の口は前記連続流路用の流体入口を形成し、前記口のう
    ちの第2の口は前記連続流路用の流体出口を形成し、こ
    れ等の各口が、前記ガスケットの厚さに実質的に同じ厚
    さを持つようにして成るガスケット。
  2. 【請求項2】 前記各口が前記ガスケット剛性より高い
    剛性を持ち、前記各口が実質的に扁平な上面及び下面を
    持ち、前記連続流路により前記の2個の口間に延びる完
    全な流路を形成するようにした請求項1のガスケット。
  3. 【請求項3】 前記複数の各流路部分が実質的に互いに
    同じ幅を持ち、前記ガスケットのリブにより前記流路部
    分の他の通路部分から隔離し、前記各リブの幅を0.5
    ないし5mmにした請求項1のガスケット。
  4. 【請求項4】 2つないし6つの連続流路を設けた請求
    項1のガスケット。
  5. 【請求項5】 前記流路部分により、2.5ないし12
    インチの範囲の幅を持つ流路を形成した請求項1のガス
    ケット。
  6. 【請求項6】 前記口の材料が不織メッシュ材料であ
    り、前記各口に形成した流体流路を、前記連続流路内の
    前記材料として使われるメッシュ密度に少なくとも等し
    いメッシュ密度を持つ不織メッシュで作った請求項1の
    ガスケット。
  7. 【請求項7】 前記口が、扁平なフィルム及び不織メッ
    シュ材料の複合体である請求項1のガスケット。
  8. 【請求項8】 複数の前記連続流路を平行に連結し、こ
    れ等の連続流路に、共通の入口マニホルド穴及び共通の
    出口マニホルド穴から前記口を介し前記処理流れを供給
    するようにした請求項1のガスケット。
  9. 【請求項9】 前記セルスタックが、複数の第1ガスケ
    ット及び複数の第2ガスケットを持つ2区画電気透析セ
    ルであり、前記各ガスケットが、前記2区画電気透析セ
    ル用の2組の導管マニホルド穴を備え、これ等の導管マ
    ニホルド穴のうちの一方の組のマニホルド穴は、前記セ
    ルスタック内の複数の前記第1ガスケットに供給し、他
    方の組のマニホルド穴は、前記セルスタック内の複数の
    前記第2ガスケットに供給するようにした請求項1のガ
    スケット。
  10. 【請求項10】 前記セルスタックに、前記複数の第
    1,第2及び第3のガスケットを設け、これ等の各ガス
    ケットに、処理流れを3区画電気透析セルに供給する3
    組の導管マニホルド穴を設け、第1組の前記導管マニホ
    ルド穴が複数の前記第1ガスケットに供給し、第2組の
    前記マニホルド穴が、複数の前記第2ガスケットに供給
    し、第3組の前記マニホルド穴が、複数の前記第3ガス
    ケットに供給するようにした請求項1のガスケット。
  11. 【請求項11】 前記各制限部分に扁平な上面及び下面
    を持つ口を設け、これ等の口により前記各流体流れ部分
    を互いに結合して前記連続流路を形成するようにし、前
    記扁平な面を、前記セルスタックを締付ける圧力に応答
    して、隣接する膜に対し密封するようにした請求項1の
    ガスケット。
  12. 【請求項12】 前記材料が、不織メッシュ材料であ
    り、前記各制限部分に、前記連続流路内の前記材料とし
    て使用されるメッシュ密度より高いメッシュ密度を持つ
    不織メッシュを設けた請求項1のガスケット。
  13. 【請求項13】 前記各流れ制限部分が、前記流路部分
    の幅の約20ないし90%の範囲の流路幅を持つように
    した請求項1のガスケット。
  14. 【請求項14】 請求項1の複数のガスケットを備え、
    これ等の複数のガスケットを向き合わせのスタックに組
    立て、前記複数のガスケットのうちの各別のガスケット
    によりイオン交換膜によって隔離されたセルを形成して
    成る電気透析セルスタック。
  15. 【請求項15】 前記隔離する膜により定められる4個
    までの区画セル用の酸及び塩基の逐次の区画を備えた請
    求項14の電気透析セルスタック。
  16. 【請求項16】 前記各セルを、1対の双極イオン交換
    膜によりこれ等の双極膜の間に陰イオン交換膜を挟んで
    形成し、前記ガスケットを、前記セルスタックを形成す
    るように、前記膜間に締付けた請求項15の2区間電気
    透析セル。
  17. 【請求項17】 前記1対の双極膜の間に陽イオン及び
    陰イオンの交換膜を設け、前記ガスケットを前記交換膜
    間に設けこれ等の交換膜に対し密封した請求項15の3
    区画電気透析セル。
  18. 【請求項18】 前記セルスタックの一端部に貴金属酸
    化物被覆陽極を設けた請求項14の電気透析セル。
  19. 【請求項19】 前記セルスタックの一端部に、チタン
    基板に酸化ルテニウムを被覆した陽極を設けた請求項1
    4の電気透析セル。
  20. 【請求項20】 電極区画内で循環する無機酸の希釈溶
    液から成る電解質を設けた請求項18の電気透析セル。
  21. 【請求項21】 前記無機酸が、硫酸である請求項20
    の電気透析セル。
  22. 【請求項22】 陽極液に接する陽イオン交換膜に隣接
    する塩基区画を備えた請求項19の電気透析セル。
  23. 【請求項23】 少なくとも1つの支持メッシュにより
    覆った活性区域と、この活性区域を2端部間に延びる連
    続流路を形成するように制限部分により互いに接合した
    各流路部分に隔離するガスケット材料から成るリブと、
    前記連続流路の前記2つの各端部の少なくとも1個のマ
    ニホルド穴と、これ等の各マニホルド穴を前記連続流路
    の各別に協働する端部に結合すると共に前記ガスケット
    の互いに対向する側にそれぞれ同一平面の扁平な上面及
    び下面を持つ口構造手段と、前記ガスケットの互いに対
    向する側と、前記口構造手段の前記上面及び下面とに対
    し密封した膜とを備えた、電気透析スタック用ガスケッ
    ト。
  24. 【請求項24】 前記ガスケットが所定の厚さを持ち、
    前記口構造手段に、前記ガスケットの所定の厚さに実質
    的に等しい厚さを持つ板を設け、前記口構造手段にさら
    に、これを貫いて延び前記各マニホルド穴を前記連続流
    路に連結する複数個の貫通穴を設けた請求項23のガス
    ケット。
  25. 【請求項25】 前記口構造手段の上部及び下部を覆う
    エラストマー材料を備えた請求項24のガスケット。
  26. 【請求項26】 前記口構造手段に、互いに向き合わせ
    の状態に保持した2枚の板を設け、前記各貫通穴が、前
    記向き合う面の少なくとも一方を横切って延びるみぞで
    ある請求項24のガスケット。
  27. 【請求項27】 前記口構造手段が、流体連通通路を内
    部に持つ不織メッシュであり、この不織メッシュの上下
    に、前記マニホルド穴と前記不織メッシュ内の前記連続
    流路との間に流れる任意の液体を閉じこめるように、フ
    ィルム層を設けた請求項24のガスケット。
  28. 【請求項28】 前記口構造手段内の前記不織メッシュ
    の複数の層を設けた請求項27のガスケット。
  29. 【請求項29】 陽極に始まり陰極に終る1連の部品
    と、前記陽極と前記陰極との間に位置させた1連のセル
    とを備え、これ等の各セルを、1対の双極膜間に設けた
    交換膜を持つ1対の双極膜により形成し、前記交換膜
    を、陽イオン膜及び陰イオン膜から成る群から採用し、
    前記各セルに酸区画及び塩基区画を設け、前記区画を、
    前記膜のうち2枚の膜の間に位置させた連続流路を含む
    ガスケット内に形成し、これ等の各ガスケットに、前記
    連続流路の各端部に隣接することにより、前記ガスケッ
    トを貫く導管を形成する少なくとも1個のマニホルド穴
    と、これ等の各マニホルド穴を前記連続流路の対応端部
    に結合する口構造とを設けて成る電気透析セル。
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