JPH1198660A - 強弱電絶縁ケーブル配線施工方法 - Google Patents

強弱電絶縁ケーブル配線施工方法

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JPH1198660A
JPH1198660A JP9273812A JP27381297A JPH1198660A JP H1198660 A JPH1198660 A JP H1198660A JP 9273812 A JP9273812 A JP 9273812A JP 27381297 A JP27381297 A JP 27381297A JP H1198660 A JPH1198660 A JP H1198660A
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JP
Japan
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cable
insulated cable
shield conductor
insulated
shielded
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JP9273812A
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English (en)
Inventor
Matsuzo Uchida
松三 内田
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Toyo Denko Ltd
Original Assignee
Toyo Denko Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強電絶縁ケーブル及び弱電絶縁ケーブルを近
接又は接触して配線施工する方法において、強電絶縁ケ
ーブルから弱電絶縁ケーブルへの誘導電流に起因する感
電、火災、器具の損傷、電波障害の発生を防止する。 【解決手段】 弱電絶縁ケーブルとして、弱電芯線及び
その周囲に絶縁体を介してシールド導体を備えその外周
を絶縁被覆してなるシールド付き弱電絶縁ケーブル3を
用い、かつ当該ケーブル3のシールド導体を接地し、そ
のシールド導体を、外来ノイズのシールドのみならず強
電絶縁ケーブル2からの誘導電流の大地への放出にも兼
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用交流電源供給
用絶縁ケーブル等の強電絶縁ケーブル及びテレビ放送受
信アンテナやブースタ等からの受信信号伝送用絶縁ケー
ブル等の弱電絶縁ケーブルを屋内や建物外側壁等に配設
された配電用パイプ内等にて近接又は接触して配線施工
する強弱電絶縁ケーブル配線施工方法の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】弱電信号、例えばテレビ放送受信アンテ
ナやブースタ等からの受信信号の分配器からの各分配信
号の伝送線に、弱電芯線及びその周囲に絶縁体を介して
シールド導体を備えその外周を絶縁被覆してなるシール
ド付き弱電絶縁ケーブル(通常、同軸ケーブル)を用
い、当該ケーブルを屋内の配電用パイプ内にて強電絶縁
ケーブル、例えば商用交流電源供給用絶縁ケーブルに6
0mm以内に近接又は接触して配線する場合がある。従
来のこのような強弱電絶縁ケーブル配線の施工において
は、単に配電用パイプ内に強弱電両絶縁ケーブルを沿わ
せて挿通させているだけである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため従来技術で
は、次のような問題点があった。すなわち、上記のよう
に強弱電両絶縁ケーブルが近接又は接触、特に接触して
配線されていると、商用交流電源供給用絶縁ケーブル
(電源ケーブル)に接続された負荷(電気製品)、特に
誘導性負荷等、一時的に大電流が流れる電気機器が使用
されると、その通電開始時には電源ケーブルからシール
ド付き弱電絶縁ケーブル(同軸ケーブル)側に高電流が
誘導される。このため、感電、火災、器具の損傷、電波
障害を誘発する虞があった。
【0004】本発明の目的は、強電絶縁ケーブル及び弱
電絶縁ケーブルが近接又は接触して配線される場合にあ
っても、強電絶縁ケーブルから弱電絶縁ケーブルへの誘
導電流に起因する感電、火災、器具の損傷、電波障害の
発生が防止できる安全な強弱電絶縁ケーブル配線施工方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、強電絶縁ケ
ーブル及び弱電絶縁ケーブルを近接又は接触して配線施
工する方法において、前記弱電絶縁ケーブルとして、弱
電芯線及びその周囲に絶縁体を介してシールド導体を備
えその外周を絶縁被覆してなるシールド付き弱電絶縁ケ
ーブルを用い、かつ当該ケーブルの前記シールド導体を
接地し、そのシールド導体を、前記強電絶縁ケーブルか
らの誘導電流の大地への放出に用いることにより達成さ
れる。
【0006】また、弱電信号の分配器からの各分配信号
の伝送線に、弱電芯線及びその周囲に絶縁体を介してシ
ールド導体を備えその外周を絶縁被覆してなるシールド
付き弱電絶縁ケーブルを用い、当該ケーブルを強電絶縁
ケーブルに近接又は接触して配線施工する方法におい
て、前記分配器のシールド導体に導通する箇所を接地
し、そのシールド導体を、外来ノイズのシールド(遮
蔽)のみならず前記強電絶縁ケーブルからの誘導電流の
大地への放出にも兼用することにより達成される。
【0007】シールド付き弱電絶縁ケーブルのシールド
導体を接地し、そのシールド導体を、外来ノイズのシー
ルドのみならず前記強電絶縁ケーブルからの誘導電流の
大地への放出にも兼用させれば、強電絶縁ケーブルから
弱電絶縁ケーブルへ誘導電流が生じてもそれは弱電絶縁
ケーブルのシールド導体を介して即座に大地へ放出さ
れ、それに起因する感電、火災、器具の損傷、電波障害
の発生は防止される。
【0008】また、弱電絶縁ケーブルとしてシールド付
き弱電絶縁ケーブルが用いられている場合には、弱電絶
縁ケーブルをシールド付き弱電絶縁ケーブルに取替える
ことなく、上記感電、火災、器具の損傷、電波障害の発
生の防止が実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明による強弱電絶縁ケ
ーブル配線施工方法の一実施形態の説明図である。この
図1において、1は配電用パイプ、2は強電絶縁ケーブ
ル、ここでは商用交流電源供給用絶縁ケーブル(以下、
電源ケーブルという)、3は弱電絶縁ケーブル、ここで
はテレビ放送受信アンテナやブースタ等からの受信信号
伝送用絶縁ケーブル、4は前記ブースタからの受信信号
を複数箇所、ここでは3箇所に分配する分配器、5はア
ース線、6はアース棒である。
【0010】ここで、受信信号伝送用絶縁ケーブル3
は、図2に示すように、弱電芯線(信号線)3a及びそ
の周囲に絶縁体3bを介してシールド導体3cを備えそ
の外周を絶縁体3dで被覆してなるシールド付き弱電絶
縁ケーブル、ここでは同軸ケーブルからなり、シールド
導体3cにより外来ノイズ(不要な電波等)をシールド
(遮蔽)している。
【0011】また、分配器4は、図3に示すように、1
つの受信信号入力端子4a、複数の受信信号出力端子4
b、筐体4c及びアース線取付部4dを備えてなる。各
出力端子4bは、各々前記同軸ケーブル3の芯線(信号
線)3aに接続される信号電極4b1 と、前記シールド
導体3cに接続されるシールド電極4b2 とからなり、
各シールド電極4b2 はアース線取付部4dと電気的に
導通状態にある。
【0012】電源ケーブル2は、一端が商用交流電源、
ここでは100V電源(図示せず)に接続され、他端が
同軸ケーブル3と一括して配電用パイプ1内に挿通され
て建物内の一室の電源コンセント7に接続される。同軸
ケーブル3は、一端が前記分配器4の1つの出力端子4
bに接続され、他端が電源ケーブル2と一括して配電用
パイプ1内に挿通されて建物内の一室のテレビ受信端子
8に接続される。なお、分配器4の他の出力端子4bも
他の電源ケーブル2と一括して他の配電用パイプ1内に
挿通され、同上建物内の他の一室のテレビ受信端子8に
接続される。
【0013】ここで、電源ケーブル2と同軸ケーブル3
の配線施工は通常の方法でケーブル1本ずつ、又は2本
まとめて配電用パイプ1内に挿通するが、本発明では、
同軸ケーブル3のシールド導体3cはその配線の際、ア
ース線5を介して適宜箇所、例えば上記建物の鉄骨や地
中に埋設されたアース棒6に接続されて接地される。こ
こでは、アース線5の一端が分配器4のアース線取付部
4dにねじ止めされると共に他端がアース棒6に接続さ
れて、同軸ケーブル3のシールド導体3cが接地されて
いる。
【0014】これにより、電源ケーブル2から同軸ケー
ブル3へ誘導電流が生じても、それは図1に示す例にお
いて詳述すると、同軸ケーブル3のシールド導体3c、
分配器4(アース線取付部4d)、アース線5及びアー
ス棒6を介して、即座に大地へ放出され、それに起因す
る感電、火災、器具の損傷、電波障害の発生は防止され
る。
【0015】なお上述実施形態では、強電絶縁ケーブル
として電源ケーブル2を、弱電絶縁ケーブルとして同軸
ケーブル3を例に採って説明したが、これのみに限定さ
れることはない。分配器も、テレビ放送受信信号の分配
器4に限定されることはない。分配器4にアース線取付
部4dがない場合には、他の余った出力端子4bのシー
ルド電極4b2 にアース線5を接続してもよい。
【0016】上記建物内の一室に電話線やインターホン
信号線等の通話用絶縁ケーブルを配線する場合には、そ
の通話用絶縁ケーブルをも電源ケーブル2及び同軸ケー
ブル3と共に配電用パイプ1内に挿通してもよい。上記
通話用絶縁ケーブルは、通常、シールド電極を備えてな
く、上記同軸ケーブル3に代替することはできない。し
かし、上記配電用パイプ1内に挿通すれば独自の配電用
パイプを必要とせず経済的であり、また、電源ケーブル
2からの誘導電流が生じてもそれは同軸ケーブル3のシ
ールド導体3cを介して即座に大地へ放出されるので、
それに起因する通話用絶縁ケーブル側における感電、火
災、器具の損傷、電波障害の発生は防止される。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば配電パイプ内、あるいは天井裏にて強弱電絶縁ケー
ブルが60mm以内に近接又は接触して配線され、強電
絶縁ケーブルから弱電絶縁ケーブルへの誘導電流が生じ
てもそれは弱電絶縁ケーブルシールド導体を介して即座
に大地へ放出されるので、それに起因する感電、火災、
器具の損傷、電波障害の発生は防止できる。上記誘導電
流は、強電絶縁ケーブルに大電流が流れる状況にある限
り、配線施工時においても施工後においても生じるもの
で、したがって、配線施工時及びその後において、感
電、火災、器具の損傷、電波障害の発生が防止でき、安
全が確保できる。
【0018】また、弱電絶縁ケーブルとしてシールド付
き弱電絶縁ケーブルが用いられている場合には、弱電絶
縁ケーブルをシールド付き弱電絶縁ケーブルに取替える
ことなく、上記感電、火災、器具の損傷、電波障害の発
生の防止や安全の確保が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施形態の説明図である。
【図2】図1中の同軸ケーブルを取り出して示す斜視図
である。
【図3】図1中の分配器を取り出して裏面側から示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 配電用パイプ 2 電源ケーブル(強電絶縁ケーブル;商用交流電
源供給用絶縁ケーブル 3 同軸ケーブル(弱電絶縁ケーブル;受信信号伝
送用絶縁ケーブル) 3a 弱電芯線(信号線) 3b,3d 絶縁体 3c シールド導体 4 分配器 4a 受信信号入力端子 4b 受信信号出力端子 4b1 信号電極 4b2 シールド電極 4c 筐体 4d アース線取付部 5 アース線 6 アース棒 7 電源コンセント 8 テレビ受信端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強電絶縁ケーブル及び弱電絶縁ケーブル
    を近接又は接触して配線施工する方法において、前記弱
    電絶縁ケーブルとして、弱電芯線及びその周囲に絶縁体
    を介してシールド導体を備えその外周を絶縁被覆してな
    るシールド付き弱電絶縁ケーブルを用い、かつ当該ケー
    ブルの前記シールド導体を接地し、そのシールド導体
    を、前記強電絶縁ケーブルからの誘導電流の大地への放
    出に用いることを特徴とする強弱電絶縁ケーブル配線施
    工方法。
  2. 【請求項2】 弱電信号の分配器からの各分配信号の伝
    送線に、弱電芯線及びその周囲に絶縁体を介してシール
    ド導体を備えその外周を絶縁被覆してなるシールド付き
    弱電絶縁ケーブルを用い、当該ケーブルを強電絶縁ケー
    ブルに近接又は接触して配線施工する方法において、前
    記分配器のシールド導体に導通する箇所を接地し、その
    シールド導体を、外来ノイズのシールドのみならず前記
    強電絶縁ケーブルからの誘導電流の大地への放出にも兼
    用することを特徴とする強弱電絶縁ケーブル配線施工方
    法。
  3. 【請求項3】 シールド付き弱電絶縁ケーブル及び強電
    絶縁ケーブルに近接又は接触して通話用絶縁ケーブルを
    配線することを特徴とする請求項1又は2に記載の強弱
    電絶縁ケーブル配線施工方法。
JP9273812A 1997-09-19 1997-09-19 強弱電絶縁ケーブル配線施工方法 Pending JPH1198660A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105929744A (zh) * 2016-06-08 2016-09-07 珠海格力电器股份有限公司 一种开关机电路及家用电器
CN110267473A (zh) * 2019-06-24 2019-09-20 浪潮商用机器有限公司 一种双向走线服务器机柜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105929744A (zh) * 2016-06-08 2016-09-07 珠海格力电器股份有限公司 一种开关机电路及家用电器
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