JPH1198144A - ローカルエリアネットワークシステム及びローカルエリアネットワークシステムにおけるアドレス変換装置 - Google Patents

ローカルエリアネットワークシステム及びローカルエリアネットワークシステムにおけるアドレス変換装置

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JPH1198144A
JPH1198144A JP9252226A JP25222697A JPH1198144A JP H1198144 A JPH1198144 A JP H1198144A JP 9252226 A JP9252226 A JP 9252226A JP 25222697 A JP25222697 A JP 25222697A JP H1198144 A JPH1198144 A JP H1198144A
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server computer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータの名称と論理アドレスとの対応
付けの操作をしなくても利用するコンピュータの切替え
を可能とする。 【解決手段】 サーバコンピュータ1が停止したとき、
アドレス変換装置10は、サーバコンピュータ1のIP
アドレスを引き継ぎ、クライアントコンピュータ3がサ
ーバコンピュータ1へ送出したサービス要求用のIPパ
ケットを、サーバコンピュータ1に代わって受信する。
アドレス変換装置10は、そのIPパケットの宛先IP
アドレスを代替用のサーバコンピュータ2のIPアドレ
スに変換して送信する。アドレス変換装置10は、サー
バコンピュータ34からサービス提供用のIPパケット
を受信すると、そのIPパケットの送信元IPアドレス
をサーバコンピュータ1のIPアドレスに変換してクラ
イアントコンピュータ3へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカルエリアネ
ットワーク(LAN)システムにおいて、特にアクセス
元コンピュータ側におけるアクセス先の指定を変えるこ
となく異なるコンピュータにアクセス先を切り替えるア
ドレス変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、TCP/IPのような通信プロ
トコルを採用した二重系システムやクラスタシステムで
は、ネットワーク上の各コンピュータに付与された論理
アドレスをパケットに付加することで宛先を特定してデ
ータ通信を実現している。TCP/IPにおいては、I
Pアドレスが上記論理アドレスに相当するが、ここで、
IPアドレスについて詳述する。
【0003】TCP/IP通信プロトコルを利用したネ
ットワークシステムを構築する場合、ネットワークシス
テム内の各コンピュータには、一意に定まったIPアド
レスが割り振られる。このIPアドレスは、全世界でユ
ニークに割り振られており、利用者は、申請により登録
許可されたIPアドレスを使用することができる。IP
アドレスというのは、許可されたネットID(ネットワ
ークアドレス)及びネットワークシステム内でユニーク
に割り振ることができるホストID(ホストアドレス)
から構成される32ビットのネットワーク通信用の論理
アドレスである。ネットIDは、登録されたクラスによ
って8、16、24ビット長となり、ホストIDは、こ
れに対応して24、16、8ビット長となる。なお、ネ
ットIDにの先頭1〜4ビットには、クラスを識別する
ためのビットが含まれている。IPアドレスは、3つの
ドットで区切られた4つの数列で表現される。このよう
な規則に従いIPアドレスが割り振られた各コンピュー
タは、通信相手のIPアドレスを指定することによって
データ通信を行うことができるが、コンピュータは、ネ
ットIDが異なるコンピュータに直接アクセスをするこ
とができない。ネットIDが異なれば、異なるネットワ
ークシステムが構築されるからである。但し、通常は通
信路上に存在するルータ等の中継装置が送信パケットに
付加された宛先アドレスの変換を行うことによって異な
るネットワークシステムを構築するコンピュータ間での
アクセスを可能としている。
【0004】ところで、二重系システムやクラスタシス
テムにおいては、サービスを提供しているコンピュータ
が故障等により停止したとしても代替用のコンピュータ
が継続してサービスを提供できるようにしている。この
稼動系から待機系へのコンピュータの切替動作について
説明する。
【0005】図12は、従来のネットワークシステムの
一例を示した全体構成図である。このシステムは、サー
ビスを提供する2台のサーバコンピュータ1,2と、サ
ービスを利用する1台のクライアントコンピュータ3
と、受け取ったコンピュータ名称をIPアドレスに変換
して返すネームサーバ4とをLAN5に接続して構成さ
れており、TCP/IPに基づいてデータ通信を行って
いる。このシステムでは、通常、サーバコンピュータ1
が常時稼動していてクライアントコンピュータ3に対し
てサービスを提供しており、サーバコンピュータ2はサ
ーバコンピュータ1の故障時の代替用として待機してい
る。また、名称“PC1”のクライアントコンピュータ
3にはIPアドレス“1.3”が、ネームサーバ4には
IPアドレス“1.4”が、名称“SVR1”のサーバ
コンピュータ1にはIPアドレス“1.5”が、名称
“SVR2”のサーバコンピュータ2にはIPアドレス
“1.6”が、それぞれ割り当てられている。なお、I
Pアドレスは、通常3つのドットで区切られた4つの数
列で表現されるが、ここでは、ネットID“1”の部分
とホストID“3”〜“6”の部分とに分けた記載とし
て説明を簡略化している。
【0006】次に、従来のシステムにおけるサービスを
提供しているときの動作について説明する。
【0007】クライアントコンピュータ3は、サービス
を利用する際、ターゲットとなるサーバコンピュータ1
の名称“SVR1”からIPアドレスを取得するために
ネームサーバ4に照会する。なお、クライアントコンピ
ュータ3は、サーバコンピュータ1の名称“SVR1”
を予め知っているものとする。ネームサーバ4には、サ
ーバコンピュータ1の名称“SVR1”に対応するIP
アドレスが予め登録されており、クライアントコンピュ
ータ3からの問合せに応じてサーバコンピュータ1のI
Pアドレス“1.5”を返す。クライアントコンピュー
タ3は、受け取ったIPアドレスを送信パケットに指定
することによってサーバコンピュータ1に対してアクセ
スを行うことができる。このとき、待機系のサーバコン
ピュータ2は、サーバコンピュータ1の稼動状態を常時
監視しながら待機している。
【0008】ここで、待機系のサーバコンピュータ2
は、サーバコンピュータ1の故障を検知すると、ネーム
サーバ4に対してサーバコンピュータ1の名称“SVR
1”に対応するIPアドレスをサーバコンピュータ2の
IPアドレスに変更するよう指示をすると共にサーバコ
ンピュータ2のIPアドレス“1.6”を通知する。ネ
ームサーバ4は、サーバコンピュータ1の名称“SVR
1”に対応するIPアドレスを“1.5”から“1.
6”に変更する。
【0009】その後、ネームサーバ4は、クライアント
コンピュータ3からサーバコンピュータ1の名称“SV
R1”に対応するIPアドレスの問合せを受けると、上
記変更処理に伴い、実際にはサーバコンピュータ2のI
Pアドレス“1.6”を返すことになる。
【0010】このように、ネームサーバ4は、サーバコ
ンピュータ1の故障時にはサーバコンピュータ1に対す
る問合せに対してサーバコンピュータ1のではなく待機
系のサーバコンピュータ2のIPアドレスを返すように
動作することになる。これにより、クライアントコンピ
ュータ3は、サーバコンピュータ1にアクセスしている
つもりでも実際にはサーバコンピュータ2からのサービ
スを受けていることになるが、継続して同様のサービス
を利用することができる。
【0011】また、図13は、特開平5−120188
号公報に開示された通信システムのブロック構成図であ
る。この通信システムは、サービスを受けるワークステ
ーション6と、ワークステーション6にサービスを提供
する業務サーバ7と、業務サーバ7の固有アドレスと仮
想アドレスとを対応付けして管理するアドレス管理サー
バ8とをLANで接続した構成を有している。このシス
テムにおいて、アドレス管理サーバ8は、ワークステー
ション6からの業務サーバ7の固有アドレスが指定され
た仮想アドレス要求に基づき、アドレス管理情報9を参
照することによって業務サーバ7に割当可能な仮想アド
レスを返す。ワークステーション6は、この後、受け取
った仮想アドレスを指定してサービスの提供を受けるこ
とになるが、アドレス管理サーバ8は、仮に指定された
業務サーバ7が停止していたとしても他の業務サーバ7
に割当可能な仮想アドレスを返すので、ワークステーシ
ョン6は、受け取った仮想アドレスを指定することによ
って指定以外の業務サーバ7からサービスの提供を受け
ることができる。なお、この例のアドレス管理サーバ8
は、前述したネームサーバに相当し、また、ワークステ
ーション6はクライアントコンピュータに、業務サーバ
7はサーバコンピュータにそれぞれ相当する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいてクライアントコンピュータが待機系のサーバコン
ピュータにアクセス先を切り替えることができるのは、
クライアントコンピュータがネームサーバに照会をした
ときに、ネームサーバが切替先のサーバコンピュータの
IPアドレスを通知するようにしているからである。従
って、クライアントコンピュータが、サーバコンピュー
タの名称とIPアドレスの対応テーブルを自ら保持して
いる場合、IPアドレスを問い合わせることなく直接指
定するアプリケーションを実行する場合、ネームサーバ
からの照会結果をキャッシュする場合などは、ネームサ
ーバへの照会を毎回行わないため、サーバコンピュータ
の名称とIPアドレスとの対応付けの変更が反映され
ず、結果として待機系のサーバコンピュータへの切替え
をすることができない。
【0013】また、前述した従来例では、各コンピュー
タに同一ネットIDが割り振られているため、クライア
ントコンピュータは、待機系のサーバコンピュータに直
接アクセスをすることができる。しかしながら、待機系
のサーバコンピュータにクライアントコンピュータや稼
動系のサーバコンピュータと異なるネットIDが割り振
られていたとしたら、稼動系と待機系のサーバコンピュ
ータが物理的に同じLANに接続されていたとしても、
クライアントコンピュータは、待機系のサーバコンピュ
ータに直接アクセスをすることができない。このため、
クライアントコンピュータは、サーバコンピュータが提
供するサービスを継続して利用することができなくな
る。
【0014】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、コンピュータの名
称と論理アドレスとの対応付けの操作をしなくても利用
するコンピュータの切替えを可能とするLANシステム
及びLANシステムにおけるアドレス変換装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムにおけるアドレス変換装置は、サービスを
提供する第1のサーバコンピュータと、前記第1のサー
バコンピュータと同一のサービスを提供する第2のサー
バコンピュータと、前記サーバコンピュータが提供する
サービスを利用するクライアントコンピュータとを有
し、前記各コンピュータは、同一ローカルエリアネット
ワークに接続され、宛先の論理アドレスを指定してパケ
ット通信を行うローカルエリアネットワークシステムに
おいて、停止した前記第1のサーバコンピュータの論理
アドレスを引き継ぐことで前記第1のサーバコンピュー
タに代わって前記クライアントコンピュータが送信した
パケットを受信するクライアント間通信処理手段と、前
記クライアント間通信処理手段が受信したパケットの宛
先を前記第2のサーバコンピュータに変換するアドレス
変換手段と、前記アドレス変換手段によりアドレス変換
されたパケットを前記第2のサーバコンピュータに送信
するサーバ間通信処理手段とを有するものである。
【0016】第2の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムにおけるアドレス変換装置は、第1の発明
において、前記サーバ間通信処理手段は、前記第2のサ
ーバコンピュータが送出した前記クライアントコンピュ
ータへのパケットを中継するために受信し、前記アドレ
ス変換手段は、前記サーバ間通信処理手段が受信したパ
ケットの送信元を前記第1のサーバコンピュータに変換
し、前記クライアント間通信処理手段は、前記アドレス
変換手段によりアドレス変換されたパケットを前記クラ
イアントコンピュータに送信するものである。
【0017】第3の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムにおけるアドレス変換装置は、第1又は第
2の発明において、受け取った照会用パケットに基づき
前記ローカルエリアネットワークに接続されたコンピュ
ータの論理アドレスに対応する物理アドレスを返すアド
レス解決手段を有するものである。
【0018】第4の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムは、宛先の論理アドレスを指定して同一ロ
ーカルネットワークを介してパケット通信を行うローカ
ルエリアネットワークシステムにおいて、サービスを提
供する第1のサーバコンピュータと、前記第1のサーバ
コンピュータと同一のサービスを提供する代替用の第2
のサーバコンピュータと、前記サーバコンピュータが提
供するサービスを利用するクライアントコンピュータ
と、必要に応じて前記クライアントコンピュータと前記
サーバコンピュータとの間で送受されるパケットを中継
するアドレス変換装置とを有し、前記アドレス変換装置
は、停止した前記第1のサーバコンピュータの論理アド
レスを引き継ぐことで前記第1のサーバコンピュータに
代わって前記クライアントコンピュータが送信したパケ
ットを受信するクライアント間通信処理手段と、前記ク
ライアント間通信処理手段が受信したパケットの宛先を
前記第2のサーバコンピュータに変換するアドレス変換
手段と、前記アドレス変換手段によりアドレス変換され
たパケットを前記第2のサーバコンピュータに送信する
サーバ間通信処理手段とを有するものである。
【0019】第5の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムは、第4の発明において、前記サーバ間通
信処理手段は、前記第2のサーバコンピュータが送出し
た前記クライアントコンピュータへのパケットを中継す
るために受信し、前記アドレス変換手段は、前記サーバ
間通信処理手段が受信したパケットの送信元を前記第1
のサーバコンピュータに変換し、前記クライアント間通
信処理手段は、前記アドレス変換手段によりアドレス変
換されたパケットを前記クライアントコンピュータに送
信するものである。
【0020】第6の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムは、第4又は第5の発明において、代替用
の前記アドレス変換装置を接続したものである。
【0021】第7の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムは、第4又は第5の発明において、前記第
1及び第2のサーバコンピュータの組を前記ローカルネ
ットワークに複数接続したものである。
【0022】第8の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムは、第7の発明において、前記アドレス変
換装置を前記各組に対応させて設けたものである。
【0023】第9の発明に係るローカルエリアネットワ
ークシステムは、第4又は第5の発明において、前記ア
ドレス変換装置にゲートウェイとしての機能を持たせた
ものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同
じ構成要素には同じ符号を付ける。
【0025】実施の形態1.図1は、本発明に係るアド
レス変換装置の実施の形態1を示した機能ブロック図で
あり、本実施の形態におけるアドレス変換装置を使用し
たLANシステムの構成とともに示している。図1に示
したLANシステムは、クライアントコンピュータ3と
2台のサーバコンピュータ1,2と、アドレス変換装置
10とを同一のLAN5に接続して構成されており、T
CP/IPに基づいてデータ通信を行っている。このL
ANシステムは、通常、サーバコンピュータ1が常時稼
動していてクライアントコンピュータ3に対してサービ
スを提供しており、サーバコンピュータ2はサーバコン
ピュータ1の故障時の代替用として待機している。
【0026】アドレス変換装置10は、クライアント間
通信処理部11、サーバ間通信処理部12、アドレス変
換部13、アドレス解決部14及びサーバ監視部15を
有している。クライアント間通信処理部11は、LAN
5を介してTCP/IPに基づき他のコンピュータとの
通信を可能とする通信インタフェースであり、本実施の
形態では、クライアントコンピュータ3との間でパケッ
ト通信を行う。具体的には、停止した第1のサーバコン
ピュータ1の論理アドレスを引き継ぐことでサーバコン
ピュータ1に代わってクライアントコンピュータ3が送
信したパケットを受信するとともにアドレス変換された
第2のサーバコンピュータ2からのパケットをクライア
ントコンピュータ3に送信する。サーバ間通信処理部1
2は、クライアント間通信処理部11と同様の機能を持
つ通信インタフェースであり、本実施の形態では、サー
バコンピュータ1,2との間でパケット通信を行う。具
体的には、アドレス変換されたクライアントコンピュー
タ3からのパケットをサーバコンピュータ2に送信する
とともにサーバコンピュータ2が送出したクライアント
コンピュータ3へのパケットを中継するために受信す
る。アドレス変換部13は、受信したパケットのアドレ
スを変換する。具体的には、クライアント間通信処理部
11が受信したパケットの宛先をサーバコンピュータ2
に変換し、また、サーバ間通信処理部12が受信したパ
ケットの送信元をサーバコンピュータ1に変換する。ア
ドレス解決部14は、受信した照会用パケットに含まれ
ている論理アドレス(IPアドレス)に対応する物理ア
ドレス(MACアドレス)を返す機能を有しており、本
実施の形態ではTCP/IPにおいて通常使用するAR
P(Address Resolution Prot
ocol)を用いる。サーバ監視部15は、サーバコン
ピュータ1の動作の停止をリアルタイムに検知する。本
実施の形態においては、サーバコンピュータ2がサーバ
コンピュータ1の動作を常時監視しているので、LAN
5を経由しサーバ間通信処理部12から受信したサーバ
コンピュータ2からの通知によりサーバコンピュータ1
の停止を検知するようにしている。もちろん、サーバ監
視部15がサーバコンピュータ1の動作を直接監視した
り、LAN5とは別の専用線でサーバコンピュータ1,
2と接続したりするようにしてもよい。アドレス変換装
置10は、通常のコンピュータで実現することができ、
本実施の形態においては、TCP/IPに基づきデータ
通信をすることができる。
【0027】図2は、本実施の形態におけるLAN構成
図であり、従来例の図12に相当する図である。本実施
の形態においても従来例と同様にサーバコンピュータ1
が常時稼動していてクライアントコンピュータ3に対し
てサービスを提供しており、サーバコンピュータ2はサ
ーバコンピュータ1の故障時の代替用として待機してい
る。また、名称“PC1”のクライアントコンピュータ
3には論理アドレスとしてIPアドレス“1.3”及び
物理アドレスとしてMACアドレス“1”が、名称“S
VR1”のサーバコンピュータ1にはIPアドレス
“1.5”及びMACアドレス“4”が、名称“SVR
2”のサーバコンピュータ2にはIPアドレス“2.
5”及びMACアドレス“5”が、それぞれ割り当てら
れている。また、アドレス変換装置10のサーバ間通信
処理部12には、IPアドレス“2.1”及びMACア
ドレス“3”が、クライアント間通信処理部11には、
MACアドレス“2”が、それぞれ割り当てられてい
る。アドレス変換装置10がパケットを中継する必要が
ないときには、アドレス変換装置10のいずれか一方の
通信インタフェースのみを動作させておけばLAN5を
介してデータ通信を行うことができる。従って、本実施
の形態では、サーバ間通信処理部12のネットワークイ
ンタフェースを介してデータ通信を行うようにしている
ので、クライアント間通信処理部11へのIPアドレス
の初期設定は不要である。なお、IPアドレスの表現
は、従来例と同様にネットID及びホストIDのみを示
し簡略化している。
【0028】ここで、図2から明らかなように、クライ
アントコンピュータ3は、サーバコンピュータ1と同じ
ネットID“1”が付与されているので、同じネットワ
ークシステムに属しているが、ネットID“2”のサー
バコンピュータ2とは、物理的に同一のLAN5に接続
されているとしても異なるネットワークシステムに属し
ていることがわかる。すなわち、クライアントコンピュ
ータ3とサーバコンピュータ2とは、直接パケットの送
受信をすることができない。
【0029】図3は、図2においてサーバコンピュータ
1が正常に稼動しているときのIPパケットの流れとそ
のアドレス情報を示した図であり、図4及び図5は、図
2においてサーバコンピュータ1が故障しているときの
IPパケットの流れとそのアドレス情報を示した図であ
る。次に、これらの図を用いてクライアントコンピュー
タ3がサーバコンピュータ1,2が提供するサービスを
利用するときのLANシステムにおける動作について説
明する。まず最初にサーバコンピュータ1が正常に稼動
しているときの動作から説明する。
【0030】クライアントコンピュータ3は、サービス
を受けるサーバコンピュータ1の名称“SVR1”を事
前に知っており、この名称に基づき従来例に示したネー
ムサーバや自ら保持するホストファイルからサーバコン
ピュータ1のIPアドレス“1.5”を取得する。更
に、クライアントコンピュータ3は、取得したIPアド
レスに基づきサーバコンピュータ1のMACアドレス
“4”を取得する。なお、ARPは、各コンピュータ
1,2,3にも実装されているので、クライアントコン
ピュータ3は、IPアドレス“1.5”を指定した照会
用パケットを送出することで、サーバコンピュータ1の
ARPからの応答によりMACアドレス“4”を取得す
ることができる。そして、クライアントコンピュータ3
は、図3に示したように送信元のクライアントコンピュ
ータ3のIPアドレス及びMACアドレスと宛先のサー
バコンピュータ1のIPアドレス及びMACアドレスを
サービスを利用するための要求用IPパケット21に付
加してサーバコンピュータ1へ送信する。
【0031】サーバコンピュータ1は、受信したIPパ
ケット21の宛先アドレス情報を参照することでIPパ
ケット21が自己宛であると認識すると、IPパケット
21の内容に基づきアプリケーションを実行して所定の
結果を得る。そして、その処理結果をサービスを提供す
るための提供用IPパケット22にセットする。更に、
受信したIPパケット21に含まれているIPアドレス
“1.3”に基づきクライアントコンピュータ3のMA
Cアドレス“1”を取得する。サーバコンピュータ1
は、IPアドレス“1.3”を指定した照会用パケット
を送出することで、クライアントコンピュータ3のAR
Pからの応答によりMACアドレス“1”を取得するこ
とができる。そして、サーバコンピュータ1は、図3に
示したように送信元のサーバコンピュータ1のIPアド
レス及びMACアドレスと宛先のクライアントコンピュ
ータ3のIPアドレス及びMACアドレスをIPパケッ
ト22に付加してクライアントコンピュータ3へ送信す
る。
【0032】クライアントコンピュータ3は、IPパケ
ット22の宛先アドレス情報を参照することでIPパケ
ット22が自己宛であると認識してIPパケット22を
受け取る。この結果、クライアントコンピュータ3は、
サーバコンピュータ1が提供するサービスを利用するこ
とができる。
【0033】以上のように、アドレス変換装置10は、
サーバコンピュータ1が正常に稼動しているときにはコ
ンピュータ間通信に何ら利用されることはない。続い
て、サーバコンピュータ1が故障により停止したときの
本実施の形態におけるLANシステムの動作について図
6に示したフローチャートに基づき説明する。
【0034】サーバコンピュータ2は、サーバコンピュ
ータ1の故障などによる停止を検知すると、予め保持し
ておいたサーバコンピュータ1のIPアドレス“1.
5”とMACアドレス“4”をアドレス変換装置10へ
送信する。
【0035】アドレス変換装置10は、サーバコンピュ
ータ2からの通知を受信することでサーバコンピュータ
1の停止を検知すると(ステップ101)、図5に示し
たようにその通知に含まれているサーバコンピュータ1
のIPアドレスとMACアドレスでクライアント間通信
処理部11の各アドレスを更新する(ステップ10
2)。そして、クライアント間通信処理部11を再起動
することでその設定を有効にする。なお、サーバコンピ
ュータ2とサーバ間通信処理部12のIPアドレスは、
同じネットID“2”であり、同じネットワークシステ
ムを構成しているので、アドレス変換装置10とサーバ
コンピュータ2とは、LAN5経由で直接通信すること
ができる。
【0036】以上のようなアドレス変換装置10への設
定が終了した後、クライアントコンピュータ3は、サー
バコンピュータ1からサービスの提供を受けるために、
サーバコンピュータ1の正常動作時と同様にしてサーバ
コンピュータ1の名称“SVR1”に基づきサーバコン
ピュータ1のIPアドレス“1.5”を取得し、更に取
得したIPアドレスに基づきサーバコンピュータ1のM
ACアドレスを取得要求を発する。このとき、IPアド
レス“1.5”は、上記設定によりアドレス変換装置1
0のクライアント間通信処理部11に設定されているの
で、この取得要求に対してアドレス変換装置10のアド
レス解決部14がサーバコンピュータ1の代わりにMA
Cアドレス“4”を返すことになる。なお、クライアン
トコンピュータ3には、サーバコンピュータ1の停止が
知らされていないので、クライアントコンピュータ3
は、当然サーバコンピュータ1の正常動作時と同様の処
理を行うことになる。そして、クライアントコンピュー
タ3は、アドレス情報を要求用IPパケット23に付加
してサーバコンピュータ1へ送信するが、この作成した
IPパケット23のアドレス情報の指定は、正常時に作
成したIPパケット21と全く同じとなる。このよう
に、本実施の形態によれば、サーバコンピュータ1の稼
動状況を意識させることなく要求用IPパケットの作成
をクライアントコンピュータ3にさせることができる。
【0037】クライアントコンピュータ3が送出したI
Pパケット23の宛先IPアドレス“1.5”及びMA
Cアドレス“4”は、アドレス変換装置10のクライア
ント間通信処理部11に設定されているので、アドレス
変換装置10がIPパケット23を受信することになる
(ステップ103)。アドレス変換装置10のアドレス
変換部13は、IPパケット23とサーバコンピュータ
1の故障時に受けた代替用のサーバコンピュータ2から
の通知に基づき次のようなアドレス変換処理を行う(ス
テップ104)。
【0038】まず、アドレス変換部13は、送信元IP
アドレスを、受信したIPパケット23に設定された
“1.3”のままにし、宛先IPアドレスを上記通知に
基づき“1.5”からサーバコンピュータ2のIPアド
レス“2.5”に変換する。また、アドレス変換部13
は、送信元MACアドレスを、IPパケット23に設定
された“4”からパケットを送信するサーバ間通信処理
部12のMACアドレス“3”に変換する。また、アド
レス変換部13は、宛先MACアドレスを、IPパケッ
ト23に設定された“3”からIPアドレス“2.5”
に基づきサーバコンピュータ2から取得した“5”に変
換する。このサーバコンピュータ2のMACアドレス
は、照会用パケットを送出することでサーバコンピュー
タ2のARPにより応答されてくる。サーバ間通信処理
部12は、このようにして作成したIPパケット24を
送信する(ステップ105)。
【0039】サーバコンピュータ2は、IPパケット2
4の宛先アドレス情報を参照することで自己宛のパケッ
トであることを認識してIPパケット24を受信する。
なお、サーバコンピュータ2は、サーバ間通信処理部1
2と同じネットID“2”が設定されているので、アド
レス変換装置10のサーバ間通信処理部12から直接受
信することができる。このように、クライアントコンピ
ュータ3とサーバコンピュータ2のネットIDは異なる
ため、サーバコンピュータ2は、クライアントコンピュ
ータ3がサーバコンピュータ1宛に送信したIPパケッ
ト23を、サーバコンピュータ1の代わりに直接受信す
ることはできない。しかし、アドレス変換装置10は、
IPパケット23のアドレス情報をサーバコンピュータ
2宛に変換するので、サーバコンピュータ2は、クライ
アントコンピュータ3が送出した要求用IPパケットを
アドレス変換装置10経由で受け取ることができるよう
になる。
【0040】サーバコンピュータ2は、要求用IPパケ
ットを受け取ると、サーバコンピュータ1に代わってサ
ービスの提供をするために次のようなアドレス情報を付
加した提供用IPパケット25を作成し返信する。
【0041】まず、サーバコンピュータ2は、送信元の
IPアドレス及びMACアドレスに、自己のIPアドレ
ス“2.5”及び“5”をそれぞれ設定する。また、宛
先IPアドレスに、受信したIPパケット24から取得
したIPアドレス“1.3”をそのまま設定する。そし
て、サーバコンピュータ2は、宛先MACアドレスを取
得するためにIPアドレス“1.3”に基づき照会用パ
ケットを送出する。しかし、サーバコンピュータ2は、
IPアドレス“1.3”であるクライアントコンピュー
タ3に直接アクセスすることはできない。そこで、サー
バコンピュータ2と同じネットIDが設定されたアドレ
ス変換装置10のサーバ間通信処理部12がその照会用
パケットを受け取り、アドレス解決部14が自己のMA
Cアドレス“3”を返信することになる。この結果、提
供用IPパケット25の宛先MACアドレスには、
“3”が設定されることになる。サーバコンピュータ2
は、以上のようにして設定したアドレス情報を付加して
IPパケット25を送出する。なお、サーバコンピュー
タ2において実行された処理は、TCP/IPに基づき
一般的に行われるパケット送信時の処理である。
【0042】ところで、サーバコンピュータ2とクライ
アントコンピュータ3とは、異なるネットワークシステ
ムに属するため、サーバコンピュータ2は、IPアドレ
ス“1.3”であるクライアントコンピュータ2へIP
パケット25を直接送信することはできない。従って、
サーバコンピュータ3は、ゲートウェイを探すことにな
る。ここで、サーバコンピュータ2にデフォルト・ゲー
トウェイとしてアドレス変換装置10のサーバ間通信処
理部12のIPアドレスを登録しておくか、アドレス変
換装置10に予め設定しておくことで、クライアントコ
ンピュータ3へのIPパケットをアドレス変換装置10
が中継するようにしておく。
【0043】アドレス変換装置10は、IPパケット2
5の宛先MACアドレスに“3”が設定されているの
で、IPパケット25を受け取ることができる(ステッ
プ106)。そして、アドレス変換装置10のアドレス
変換部13は、IPパケット25に基づき次のようなア
ドレス変換処理を行う(ステップ107)。
【0044】まず、アドレス変換部13は、送信元IP
アドレスを、IPパケット25に設定された“2.5”
から変換後のIPパケット26を送出するクライアント
間通信処理部11のIPアドレス“1.5”に変換す
る。送信元MACアドレスも同様にして“5”から
“4”に変換する。この結果、送信元のIPアドレス及
びMACアドレスには、本来サーバコンピュータ1に割
り当てられていたIPアドレス“1.5”及びMACア
ドレス“4”が設定されることになる。また、アドレス
変換部13は、宛先IPアドレスを、受信したIPパケ
ット25に設定された“1.3”のままにし、また、宛
先MACアドレスを、IPパケット25に設定された
“5”からIPアドレス“1.3”に基づきクライアン
トコンピュータ3から取得した“1”に変換する。この
クライアントコンピュータ3のMACアドレスは、照会
用パケットを送出することでクライアントコンピュータ
3のARPにより応答されてくる。クライアント間通信
処理部11は、このようにして作成したIPパケット2
6を送信する(ステップ108)。
【0045】この結果、クライアントコンピュータ3
は、アドレス変換装置10から送られてきたIPパケッ
ト26を受け取ることができるので、サーバコンピュー
タ1,2が提供するサービスを利用することができる。
【0046】ここで、図3に示したIPパケット22と
図5に示したIPパケット26を比べてみれば理解でき
るように、クライアントコンピュータ3が受け取るIP
パケットは、サーバコンピュータ1の故障等の有無に関
係なく同じ内容となる。すなわち、クライアントコンピ
ュータ3は、サーバコンピュータ1の稼動状況に関係な
くサーバコンピュータ1に対してサービスの提供の要求
さえしておけば、見た目にはサーバコンピュータ1のサ
ービスを利用したことになる。クライアントコンピュー
タ3からしてみれば、実際にはサーバコンピュータ2が
サービスの提供先であったとしても結果としてサービス
を確実に利用することができるので、何ら問題はない。
【0047】以上のように、本実施の形態によれば、ク
ライアントコンピュータ3がサービスの利用先を常にサ
ーバコンピュータ1と指定していたとしても、クライア
ントコンピュータ3にサービスを利用させることができ
る。従って、クライアントコンピュータ3がサーバコン
ピュータ1の名称とIPアドレスとの対応関係を保持し
ていても、あるいはIPアドレスの照会結果をキャッシ
ュし、毎回それを使用するようにしていても何ら問題は
発生しない。
【0048】また、本実施の形態によれば、クライアン
トコンピュータ3にサービスの提供先を意識させること
なくサービスを利用させることができる。もちろん、サ
ーバコンピュータ1が復旧し、サービスの提供を再開す
るようになったとしても、クライアントコンピュータ3
にその再開を認識させる必要もない。
【0049】更に、本実施の形態においては、サーバコ
ンピュータ1が故障しサービスの提供先を切り替えるこ
とになったとしても、代替用のサーバコンピュータ2の
IPアドレスやMACアドレスを更新する必要もないた
め、サーバコンピュータ2にもその切替えに伴う余計な
負担をかけずにすむ。
【0050】また、クライアントコンピュータ3は、ネ
ットIDが異なるためサーバコンピュータ2から直接サ
ービスを受けることはできないが、本実施の形態によれ
ば、前述したようなアドレス変換処理を行うため、クラ
イアントコンピュータ3は、異なるネットワークシステ
ムに属するサーバコンピュータ2からサービスを受ける
ことができるようになる。従って、ネットワークシステ
ム毎に代替用のサーバコンピュータを用意しなくても異
なるネットワークシステムにおいて共通の待機系サーバ
コンピュータを設けることが可能となる。なお、実施の
形態において用いる「待機系」というのは、通常提供さ
れているサービスに対して待機をしているという意味で
あって、他の目的のためにサーバコンピュータを使用さ
せずに待機させておくという意味ではない。もちろん、
二重系システムであれば、通常の稼動系に対する待機系
と解釈してよい。
【0051】また、本実施の形態におけるアドレス変換
装置10は、TCP/IPに基づきネットワーク通信を
行うことができる汎用的なコンピュータに上記処理を実
行するアプリケーションをインストールすることで実現
することができるため、ルータ等のネットワーク間の中
継機能を持つ装置を使用する必要はない。
【0052】なお、上記説明においては、本実施の形態
におけるアドレス変換装置10を、サービスを利用する
コンピュータとして1台のクライアントコンピュータ
3、また、サービスを提供するコンピュータとしてサー
バコンピュータ1とその代替用として1台のサーバコン
ピュータ2をLAN5に接続したネットワーク構成の例
を用いたが、例えば複数台のクライアントコンピュータ
が接続されているなど他の接続形態を持つLANシステ
ムにおいても適用できることはいうまでもない。
【0053】実施の形態2.図7は、本発明に係るLA
Nシステムの実施の形態2を示した全体構成図である。
上記実施の形態1では、1台のアドレス変換装置10を
LAN5に接続するようにしたが、本実施の形態では、
更に代替用のアドレス変換装置27をLAN5に接続し
たことを特徴としている。LANシステムが1台のアド
レス変換装置10のみで構成されている場合、アドレス
変換装置10が故障等により動作不能になると、クライ
アントコンピュータ3は、サービスの利用先を意識しな
くてはならなくなり、また、異なるネットワークシステ
ムに属するサーバコンピュータ2とデータ通信ができな
くなってしまう。そこで、本実施の形態では、代替用の
アドレス変換装置27を設けることにより、アドレス変
換装置10が故障したとしてもクライアントコンピュー
タ3は、サーバコンピュータが提供するサービスを継続
して利用することができるようにした。
【0054】アドレス変換装置27の構成は、アドレス
変換装置10と全く同じでよく、アドレス変換装置10
のクライアント間通信処理部及びサーバ間通信処理部へ
のIPアドレス及びMACアドレスの各設定内容は、L
AN5を介してあるいは図示しない専用線でアドレス変
換装置27に知らせるようにする。そして、アドレス変
換装置27は、アドレス変換装置10の停止を検知した
ときには、アドレス変換装置10の各通信処理部に設定
されていたIPアドレス及びMACアドレスで自己のI
Pアドレス及びMACアドレスを更新する。
【0055】これにより、アドレス変換装置27は、ア
ドレス変換装置10に代わってサーバコンピュータ2が
提供するサービスをクライアントコンピュータ3に利用
させることができるので、LANシステムにおける信頼
性を向上させることができる。
【0056】なお、本実施の形態では、代替用のアドレ
ス変換装置として1台だけ設けた構成を例にして説明し
たが、優先付けして複数台設けるようにしてもよい。
【0057】実施の形態3.図8は、本発明に係るLA
Nシステムの実施の形態3を示した全体構成図である。
上記実施の形態1では、通常クライアントコンピュータ
3にサービスを提供する稼動系のサーバコンピュータ1
と待機系のサーバコンピュータ2を1台ずつ設けた構成
で説明したが、本実施の形態では、稼動系と待機系の組
を同一LAN5に2組(サーバコンピュータ1,2とサ
ーバコンピュータ28,29)接続していることを特徴
としている。そして、このような構成においても本実施
の形態におけるアドレス変換装置10を1台のみで適用
することができる。アドレス変換装置10における動作
は、基本的には実施の形態1と同じである。
【0058】例えば、各コンピュータ1,2,3,2
8,29及びアドレス変換装置10に図8に示したIP
アドレスが設定されている場合において、サーバコンピ
ュータ1が故障したとすると、アドレス変換装置10の
クライアント間通信処理部11には、サーバコンピュー
タ1のIPアドレス“1.5”が設定される。これによ
り、クライアントコンピュータ3は、サーバコンピュー
タ1に対してサービスを利用するための要求用パケット
を送信したとしてもアドレス変換装置10によるアドレ
ス変換機能及び中継機能により実際にはサーバコンピュ
ータ2からサービスの提供を受けることができる。な
お、アドレス変換装置10におけるパケットのアドレス
情報の変換処理及びパケットの中継処理は、実施の形態
1と同じなので、説明を省略する。
【0059】また、サーバコンピュータ28が故障した
とすると、アドレス変換装置10のクライアント間通信
処理部11には、サーバコンピュータ28のIPアドレ
ス“1.6”が設定される。これにより、クライアント
コンピュータ3は、サーバコンピュータ28に対してサ
ービスを利用するための要求用パケットを送信したとし
てもアドレス変換装置10によるアドレス変換機能及び
中継機能により実際にはサーバコンピュータ29からサ
ービスの提供を受けることができる。なお、この処理に
おいてもIPアドレスの設定値が異なるだけで実行され
る処理は、上記と全く同じである。
【0060】なお、本実施の形態では、稼動系と待機系
のサーバコンピュータを2組LAN5に接続した例で説
明したが、より多くの組を複数接続しても適用すること
ができる。
【0061】また、本実施の形態では、物理アドレスで
あるMACアドレスに関する記載を省略したが、実際に
は実施の形態1と同じである。
【0062】実施の形態4.図9は、本発明に係るLA
Nシステムの実施の形態4を示した全体構成図である。
本実施の形態におけるLANシステムは、稼動系と待機
系のサーバコンピュータの組にそれぞれ対応させてアド
レス変換装置10,30を設けたことを特徴としてい
る。
【0063】ところで、上記実施の形態3では、稼動系
のサーバコンピュータ1,28が同時に故障したときに
は対応することができない。そこで、本実施の形態で
は、各サーバコンピュータの組、すなわちサーバコンピ
ュータ1,2とサーバコンピュータ28,29の組それ
ぞれに対応させてアドレス変換装置10,30を設ける
ようにした。これにより、サーバコンピュータ1とサー
バコンピュータ28とが同時に停止した場合でも、クラ
イアントコンピュータ3は、代替用のサーバコンピュー
タ2,29からサービスの提供を受けることができる。
また、この例では、1台のクライアントコンピュータ3
のみをLAN5に接続しているが、複数のクライアント
コンピュータが接続されている場合、複数のクライアン
トコンピュータから同時に送出された要求用パケットを
それぞれのアドレス変換装置10,30が並行して処理
することができるようになる。
【0064】更に、本実施の形態によれば、図9に示し
たように、稼動系のサーバコンピュータ1,28と待機
系のサーバコンピュータ2と待機系のサーバコンピュー
タ29とがそれぞれ異なるネットワークシステム1,
2,3に属するような場合でも、アドレス変換装置10
のサーバ間通信処理部12にはサーバコンピュータ2と
同じネットワークシステム2のIPアドレスを、アドレ
ス変換装置30のサーバ間通信処理部32にはサーバコ
ンピュータ29と同じネットワークシステム3のIPア
ドレスをそれぞれ設定しておけば、3つの異なるネット
ワークシステムが構成されている場合にも対応すること
ができる。
【0065】具体的には、サーバコンピュータ1が故障
した場合、アドレス変換装置10は、実施の形態1と同
様に動作してサーバコンピュータ1のIPアドレス
“1.5”を引き継ぐことによってネットワークシステ
ム1に属するクライアントコンピュータ3とネットワー
クシステム2に属するサーバコンピュータ2との間で通
信を行わせることができる。
【0066】また、サーバコンピュータ28が故障した
場合、アドレス変換装置30は、実施の形態1と同様に
動作してサーバコンピュータ28のIPアドレス“1.
6”を引き継ぐことによってネットワークシステム1に
属するクライアントコンピュータ3とネットワークシス
テム3に属するサーバコンピュータ29との間で通信を
行わせることができる。
【0067】以上のことから、本実施の形態は、実施の
形態1に示した構成を重畳させた構成を有しているとい
うことができる。本実施の形態では、2台のアドレス変
換装置10,30をLAN5に接続している場合を例に
しているので、3つの異なるネットワークシステムに対
応することができるが、より多くのサーバコンピュータ
とアドレス変換装置との組を接続すれば、更に多くのネ
ットワークシステムにも対応することができる。
【0068】なお、このようなIPアドレスの設定処理
のみならず、アドレス変換装置10,30が行うアドレ
ス変換、パケットの中継などの処理は、実施の形態1に
おいて説明した図6に基づく処理をそのまま実行すれば
よいため説明を省略する。
【0069】実施の形態5.本実施の形態は、異なるク
ラスのIPアドレスを有するコンピュータ間のパケット
通信について説明する。
【0070】図10は、本実施の形態におけるLANシ
ステムの全体構成図である。図10には、同一LAN
(図示せず)に接続された2台のクライアントコンピュ
ータ33,34と2台のサーバコンピュータ35,36
とアドレス変換装置37とが示されている。この構成に
おいて、サーバコンピュータ35は、本発明に係る第1
のコンピュータに相当し、動作時にはクライアントコン
ピュータ33にサービスを提供している。サーバコンピ
ュータ36は、本発明に係る第2のコンピュータに相当
し、サーバコンピュータ35の停止時にクライアントコ
ンピュータ33にサービスを提供している。各コンピュ
ータ33〜36には、それぞれ“5.5.5.3”、
“5.5.4.3”、“5.5.5.5”、“5.5.
4.5”というIPアドレスが設定されている。このI
Pアドレスにサブネットマスクを設定することにより、
クライアントコンピュータ33,34のネットIDは
“5.5”と、サーバコンピュータ35のネットIDは
“5.5.5”と、サーバコンピュータ36のネットI
Dは“5.5.4”と、それぞれ認識される。また、ア
ドレス変換装置37のサーバ間通信処理部39には、
“5.5.4.6”というIPアドレスが設定され、そ
のネットIDは“5.5.4”である。また、本実施の
形態においては、稼動系のサーバコンピュータ35が停
止していないときにもクライアントコンピュータ33と
待機系のサーバコンピュータ36との間での通信を可能
とするためにアドレス変換装置37のサーバ間通信処理
部39に“5.5.5.6”というIPアドレスを設定
している。このネットIDは“5.5”である。
【0071】また、図10においては、通常クライアン
トコンピュータ33にサービスを提供しているサーバコ
ンピュータ35が正常に動作しているときのIPパケッ
トの流れを矢印で示している。
【0072】以上の構成を有するLANシステムにおい
て、サーバコンピュータ35が正常に動作している場
合、クライアントコンピュータ33がサーバコンピュー
タ35のサービスを利用する際に送出するIPパケット
は、サーバコンピュータ35の上位2バイト“5.5”
がクライアントコンピュータ33のネットID“5.
5”と同一であるためサーバコンピュータ35へ直接送
信される。一方、サーバコンピュータ35がクライアン
トコンピュータ33へ返信するIPパケットは、クライ
アントコンピュータ31のIPアドレスの上位3バイト
“5.5.5”がサーバコンピュータ35のネットID
“5.5.5”と同一であるためクライアントコンピュ
ータ33へ直接送信される。なお、同様にしてクライア
ントコンピュータ34とサーバコンピュータ36とは、
相互に直接IPパケットの送受信をすることができる。
【0073】また、クライアントコンピュータ33がサ
ーバコンピュータ36のサービスを利用する際に送出す
るIPパケットは、サーバコンピュータ36の上位2バ
イト“5.5”がクライアントコンピュータ33のネッ
トID“5.5”と同一であるためサーバコンピュータ
36へ直接送信される。一方、サーバコンピュータ36
がクライアントコンピュータ33へ返信するIPパケッ
トは、クライアントコンピュータ33のIPアドレスの
上位3バイト“5.5.5”がサーバコンピュータ36
のネットID“5.5.4”と同一でないためクライア
ントコンピュータ33へ直接送信されない。そこで、ア
ドレス変換装置37は、クライアントコンピュータ33
に代わってサーバコンピュータ36のネットID“5.
5.4”と同一であるサーバ間通信処理部39からその
IPパケットを受信し、そのIPパケットのIPアドレ
スを“5.5.5.6”に変換する。このIPアドレス
は、クライアント間通信処理部38に設定されているア
ドレスであり、ネットIDは“5.5”である。クライ
アントコンピュータ33は、このようなアドレス変換を
行うアドレス変換装置37を介することによって、サー
バコンピュータ36が送出したIPパケットを受信する
ことができる。
【0074】このように、サーバコンピュータ35の正
常時においては、本実施の形態のアドレス変換装置37
がゲートウェイとしての機能も発揮できることを明らか
にしている。
【0075】次に、サーバコンピュータ35が故障など
により停止したときの本実施の形態におけるLANシス
テムの動作について説明する。ここで説明する動作は、
異なるクラスのIPアドレスを有するコンピュータ間に
おけるパケット通信を例にしているだけで、基本的には
実施の形態1と同じである。
【0076】アドレス変換装置37は、サーバコンピュ
ータ36からの通知によりサーバコンピュータ35の故
障を検知すると、その通知に含まれていたサーバコンピ
ュータ35のIPアドレス“5.5.5.5”でクライ
アント間通信処理部38のIPアドレスを変更する。こ
のとき、クライアント間通信処理部38に設定されるI
PアドレスのネットIDは、サブネットマスクの設定に
より“5.5”となる。
【0077】その後、クライアントコンピュータ33
は、サーバコンピュータ35を指定したサービス要求用
のIPパケットを送出すると、サーバコンピュータ35
のIPアドレスを引き継いだアドレス変換装置37がサ
ーバコンピュータ35に代わってそのIPパケットを受
信する。このとき、クライアントコンピュータ33及び
クライアント間通信処理部38ともネットIDは“5.
5”なので、アドレス変換装置37は、クライアントコ
ンピュータ33からのIPパケットを直接受信すること
ができる。そして、宛先のIPアドレスをサーバコンピ
ュータ36のIPアドレス“5.5.4.5”に変換し
て送出する。
【0078】サーバコンピュータ36は、クライアント
コンピュータ33からのIPパケットをアドレス変換装
置37経由で受信する。なお、サーバ間通信処理部39
及びサーバコンピュータ36のネットIDは、共に
“5.5.4”なので、サーバコンピュータ36は、ア
ドレス変換装置37からのIPパケットを直接受信する
ことができる。サーバコンピュータ36は、サービス要
求に応えてIPパケットを返信するが、このIPパケッ
トの送信元IPアドレスにサーバコンピュータ36のI
Pアドレス“5.5.4.5”を、宛先IPアドレスに
クライアントコンピュータ33の“5.5.5.3”
を、それぞれ設定する。
【0079】アドレス変換装置37は、サーバコンピュ
ータ36がクライアントコンピュータ33へ送出したI
Pパケットを、実施の形態1と同様にしてサーバ間通信
処理部39から受け取ると、そのIPパケットの送信元
IPアドレスをクライアント間通信処理部38のIPア
ドレスすなわちサーバコンピュータ35のIPアドレス
“5.5.5.5”に変換して送出する。
【0080】これにより、クライアントコンピュータ3
3は、サーバコンピュータ35へ送出した要求用のIP
パケットの応答として、実際にはサーバコンピュータ3
6が提供したサービスを受けることができる。
【0081】以上のように、本実施の形態によれば、異
なるクラスのIPアドレスを有するコンピュータ間にお
いても実施の形態1と同様の効果を奏することができ
る。
【0082】なお、本実施の形態においては、アドレス
変換装置37がゲートウェイとしての機能を発揮するこ
とにより、クライアントコンピュータ33は、サーバコ
ンピュータ36が独自に提供するサービスを受けること
ができるようにした。しかし、停止したサーバコンピュ
ータ35の代替用としてサーバコンピュータ36が動作
しているときには、サーバコンピュータ36は、独自の
サービスをクライアントコンピュータ33に対して提供
することはできない。これは、アドレス変換装置37の
アドレス変換機能によりサーバコンピュータ36がクラ
イアントコンピュータ33へ送出するIPパケットの送
信元IPアドレスをサーバコンピュータ35のIPアド
レスに自動的に変換してしまうからである。但し、IP
パケットに他の識別情報を付加するなど対処することに
よって解消することは可能である。
【0083】なお、上記各実施の形態では、TCP/I
Pに基づく通信を行うLANシステムを例にして説明し
たが、TCP/IPと同様にパケットの宛先として論理
アドレスを指定するような通信プロトコルにも適用する
ことができる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、クライアントコンピュ
ータがサービスの利用先を常に第1のサーバコンピュー
タと指定してパケットを送出したとしても、第1のサー
バコンピュータが停止しているときには第1のサーバコ
ンピュータに代わってパケットを受信し、その宛先を第
2のサーバコンピュータへとアドレス変換をするように
したので、クライアントコンピュータが送出したパケッ
トを代替用の第2のサーバコンピュータへ送り届けるこ
とができる。また、第2のサーバコンピュータが送出し
たパケットを中継し、そのパケットに対してアドレス変
換を行うようにしたので、第1のサーバコンピュータの
稼動状態に関係なくクライアントコンピュータにサービ
スを利用させることができる。従って、クライアントコ
ンピュータが第1のサーバコンピュータの名称と論理ア
ドレスとの対応関係を保持していても、あるいは論理ア
ドレスの照会結果をキャッシュし、毎回それを使用する
ようにしていても、クライアントコンピュータは、サー
ビスを確実に利用することができる。
【0085】また、クライアントコンピュータは、異な
るネットワークシステムに属する第2のサーバコンピュ
ータから直接サービスを受けることはできないが、本発
明のように、クライアントコンピュータが送出したパケ
ットに対してアドレス変換処理を行うようにしているた
め、クライアントコンピュータは、異なるネットワーク
システムに属する第2のサーバコンピュータが提供する
サービスを利用することができるようになる。これは、
例えばTCP/IPに基づくLANシステムにおいて、
クラスの異なるIPアドレスのコンピュータが同一LA
Nに接続されている場合でも可能である。
【0086】また、アドレス解決手段を設けたので、第
1のサーバコンピュータに代わって他のコンピュータか
らの問合せに対して物理アドレスを返すことができる。
【0087】また、代替用のアドレス変換装置を設ける
ことにより動作中のアドレス変換装置が故障等により停
止したときにでも、停止したアドレス変換装置が行って
いた同様の処理を継続して行うことができるので、LA
Nシステムにおける信頼性を向上させることができる。
【0088】また、アドレス変換装置にゲートウェイと
しての機能を持たせることにより、第1のサーバコンピ
ュータの正常動作時においてクライアントコンピュータ
は、異なるネットワークシステムに属する第2のサーバ
コンピュータが独自に提供するサービスを受けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアドレス変換装置の実施の形態
1を示した機能ブロック図である。
【図2】 実施の形態1におけるLANシステムの全体
構成図である。
【図3】 図2に示したLAN構成において稼動系のサ
ーバコンピュータが正常に稼動しているときのIPパケ
ットの流れとそのアドレス情報とを示した図である。
【図4】 図2に示したLAN構成において稼動系のサ
ーバコンピュータが故障しているときのIPパケットの
流れとそのアドレス情報を示した図である。
【図5】 図2に示したLAN構成においてサーバコン
ピュータが故障しているときのIPパケットの流れとそ
のアドレス情報を示した図である。
【図6】 実施の形態1におけるアドレス変換装置の処
理を示したフローチャートである。
【図7】 実施の形態2におけるLANシステムの全体
構成図である。
【図8】 実施の形態3におけるLANシステムの全体
構成図である。
【図9】 実施の形態4におけるLANシステムの全体
構成図である。
【図10】 実施の形態5におけるLANシステムの全
体構成を稼動系のサーバコンピュータの正常動作時にお
けるIPパケットの流れと共に示した図である。
【図11】 実施の形態5におけるLANシステムの全
体構成を稼動系のサーバコンピュータの停止時における
IPパケットの流れと共に示した図である。
【図12】 従来のネットワークシステムの一例を示し
た全体構成図である。
【図13】 従来の通信システムのブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
1,2,28,29,35,36 サーバコンピュー
タ、3,33,34 クライアントコンピュータ、5
LAN、10,27,30,37 アドレス変換装置、
11,31,38 クライアント間通信処理部、12,
32,39 サーバ間通信処理部、13 アドレス変換
部、14 アドレス解決部、15 サーバ監視部、21
〜26 IPパケット。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスを提供する第1のサーバコンピ
    ュータと、 前記第1のサーバコンピュータと同一のサービスを提供
    する第2のサーバコンピュータと、 前記サーバコンピュータが提供するサービスを利用する
    クライアントコンピュータと、 を有し、前記各コンピュータは、同一ローカルエリアネ
    ットワークに接続され、宛先の論理アドレスを指定して
    パケット通信を行うローカルエリアネットワークシステ
    ムにおいて、 停止した前記第1のサーバコンピュータの論理アドレス
    を引き継ぐことで前記第1のサーバコンピュータに代わ
    って前記クライアントコンピュータが送信したパケット
    を受信するクライアント間通信処理手段と、 前記クライアント間通信処理手段が受信したパケットの
    宛先を前記第2のサーバコンピュータに変換するアドレ
    ス変換手段と、 前記アドレス変換手段によりアドレス変換されたパケッ
    トを前記第2のサーバコンピュータに送信するサーバ間
    通信処理手段と、 を有することを特徴とするローカルエリアネットワーク
    システムにおけるアドレス変換装置。
  2. 【請求項2】 前記サーバ間通信処理手段は、前記第2
    のサーバコンピュータが送出した前記クライアントコン
    ピュータへのパケットを中継するために受信し、 前記アドレス変換手段は、前記サーバ間通信処理手段が
    受信したパケットの送信元を前記第1のサーバコンピュ
    ータに変換し、 前記クライアント間通信処理手段は、前記アドレス変換
    手段によりアドレス変換されたパケットを前記クライア
    ントコンピュータに送信することを特徴とする請求項1
    記載のローカルエリアネットワークシステムにおけるア
    ドレス変換装置。
  3. 【請求項3】 受け取った照会用パケットに基づき前記
    ローカルエリアネットワークに接続されたコンピュータ
    の論理アドレスに対応する物理アドレスを返すアドレス
    解決手段を有することを特徴とする請求項1又は2いず
    れかに記載のローカルエリアネットワークシステムにお
    けるアドレス変換装置。
  4. 【請求項4】 宛先の論理アドレスを指定して同一ロー
    カルネットワークを介してパケット通信を行うローカル
    エリアネットワークシステムにおいて、 サービスを提供する第1のサーバコンピュータと、 前記第1のサーバコンピュータと同一のサービスを提供
    する代替用の第2のサーバコンピュータと、 前記サーバコンピュータが提供するサービスを利用する
    クライアントコンピュータと、 必要に応じて前記クライアントコンピュータと前記サー
    バコンピュータとの間で送受されるパケットを中継する
    アドレス変換装置と、 を有し、 前記アドレス変換装置は、 停止した前記第1のサーバコンピュータの論理アドレス
    を引き継ぐことで前記第1のサーバコンピュータに代わ
    って前記クライアントコンピュータが送信したパケット
    を受信するクライアント間通信処理手段と、 前記クライアント間通信処理手段が受信したパケットの
    宛先を前記第2のサーバコンピュータに変換するアドレ
    ス変換手段と、 前記アドレス変換手段によりアドレス変換されたパケッ
    トを前記第2のサーバコンピュータに送信するサーバ間
    通信処理手段と、 を有することを特徴とするローカルエリアネットワーク
    システム。
  5. 【請求項5】 前記サーバ間通信処理手段は、前記第2
    のサーバコンピュータが送出した前記クライアントコン
    ピュータへのパケットを中継するために受信し、 前記アドレス変換手段は、前記サーバ間通信処理手段が
    受信したパケットの送信元を前記第1のサーバコンピュ
    ータに変換し、 前記クライアント間通信処理手段は、前記アドレス変換
    手段によりアドレス変換されたパケットを前記クライア
    ントコンピュータに送信することを特徴とする請求項4
    記載のローカルエリアネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 代替用の前記アドレス変換装置を接続し
    たことを特徴とする請求項4又は5いずれかに記載のロ
    ーカルエリアネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2のサーバコンピュータ
    の組を前記ローカルネットワークに複数接続したことを
    特徴とする請求項4又は5いずれかに記載のローカルエ
    リアネットワークシステム。
  8. 【請求項8】 前記アドレス変換装置を前記各組に対応
    させて設けることを特徴とする請求項7記載のローカル
    エリアネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 前記アドレス変換装置にゲートウェイと
    しての機能を持たせたことを特徴とする請求項4又は5
    いずれかに記載のローカルエリアネットワークシステ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011203887A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nomura Research Institute Ltd 仮想環境データ転送システムおよび仮想環境データ転送装置

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