JPH1197627A - 半導体集積回路およびそれを用いた電子装置 - Google Patents

半導体集積回路およびそれを用いた電子装置

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JPH1197627A
JPH1197627A JP9253726A JP25372697A JPH1197627A JP H1197627 A JPH1197627 A JP H1197627A JP 9253726 A JP9253726 A JP 9253726A JP 25372697 A JP25372697 A JP 25372697A JP H1197627 A JPH1197627 A JP H1197627A
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clock
semiconductor integrated
circuit
input terminal
clock signal
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JP9253726A
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Koji Kojima
浩嗣 小島
Yuji Hatano
雄治 波多野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クロックスキューの低減、高調波輻射の抑圧、
及び消費電力の低減が可能な半導体集積回路及びそれを
用いた電子装置を提供する。 【解決手段】電子装置を、純粋な容量性で抵抗成分の極
めて低い入力インピーダンスのクロック入力端子CK_
Iを持つ各LSIと、それぞれその入力容量21,2
2,23と誘導素子31,32,33からなる各共振回
路、及び各共振回路を負荷とする発振回路をクロック供
給源とから構成する。上記LSIは、内部のクロック分
配系をメッシュ状配線により行うと共に、クロック入力
端子とメッシュ状配線とはクロックバッファを介さずに
直接接続した構成とする。 【効果】クロック分配のために消費する電力は共振回路
を充放電する際に抵抗分で熱となる成分のみで、極めて
小さい。このためLSI自体の消費電力は、数十%低減
される。クロックは正弦波状になり、高調波輻射はな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路およ
びそれを用いた電子装置に係り、特に数百MHzを越え
るクロック信号が供給された場合でも半導体チップ内部
に高品質なクロックを低消費電力で供給可能に構成でき
るマイクロプロセッサ(MPU)、デジタルシグナルプ
ロセッサ(DSP)、ゲートアレイ等の半導体集積回路
およびそれを用いた情報処理装置、移動体通信装置、制
御装置等の電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路にクロック信
号を供給して動作する電子装置は、MPU、DSP、ゲ
ートアレイ等、数多く開発実用化されている。これら電
子装置のクロック信号には、波形のエッジが明確な矩形
波が用いられてきた。クロック信号の品質としては、位
相差を表すスキュー、高調波の輻射、等が問題となる。
スキューを小さく抑える手法は、クロック供給回路から
各半導体集積回路までの遅延素子の数を等しくし、また
は、配線の長さを等しくする、位相制御ループを用いて
フィードバック制御をする、など数多く提案され実用化
されている。また、高調波輻射の抑制には、半導体集積
回路の入力端を抵抗素子で終端するなどの手法が取られ
ている。このようなクロック信号関連の技術について
は、例えば、特開昭63−107316号公報、特開平
8−163110号公報、特開平2−168308号公
報、及び特開平6−97788号公報などに開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年、クロック
信号の周波数が数百MHzになる装置が現れ、上記のよ
うなクロックスキューの低減手法、高調波輻射の抑圧手
法が、実現困難になってきた。また、クロック信号を品
質良く分配するために半導体集積回路の内外で、多段の
バッファ回路が用いられている。
【0004】ここで、半導体集積回路における従来のク
ロック信号分配系の等価回路を図3に示す。図3におい
て、参照符号R1,R2,R3,R4は配線抵抗を、C
1,C2,C3,C4は負荷容量を、BF1,BF2,
BF3はクロックバッファをそれぞれ示している。配線
は最小線幅が使われるので、配線抵抗R1,R2,R
3,R4は最大数百オームになる。これらの配線抵抗R
1,R2,R3,R4は、負荷容量C1,C2,C3,
C4との組み合わせにより、遅延回路を構成して、クロ
ックスキューの原因になる。通常、クロックスキューを
抑えるために、全ての負荷に同じ遅延が加わるようにク
ロックバッファの段数を調節する。クロック入力から負
荷に至るクロック分配系回路の、全負荷容量は時には数
百pFにも達し、その充放電にかかる消費電力は半導体
集積回路の動作時の電力の数十%にもなる。
【0005】例えば、1995年アイ・イー・イー・イ
ー インターナショナル ソリッド・ステート サーキ
ッツ コンファレンスのプロシーディングズ、第182
〜183頁(Proceedings of 1995 IEEE International
Solid-State Circuit Conference, pp.182-183, Feb.,
1995)に記載されているハイエンドRISCでは、全体
の消費電力が50W、クロック信号系の最終段の負荷が
3.75nF、クロック信号の周波数が300MHz、
電源電圧が3.3Vで動作し、このクロック信号系の最
終段まで全ての負荷を駆動する消費電力は40%に達す
ると推定される。
【0006】このため、クロック信号入力からバッファ
回路を介してクロック負荷に至るクロック分配系回路で
消費する電力が大きくなり、電子装置全体もしくは半導
体集積回路全体に占める割合が数十%にも達するように
なってきた。
【0007】そこで、本発明の目的は、品質の高いクロ
ック信号、すなわち、スキューが小さく高調波輻射のな
いクロック信号を、消費電力の低い回路手段で実現する
ことが可能な半導体集積回路およびそれを用いた電子装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、本発明に係る半導体集積回路は、クロック信号
が入力されるクロック入力端子と、入力されたクロック
信号を半導体チップ内部の所要箇所に供給するためのメ
ッシュ状配線層とを少なくとも備えた半導体集積回路に
おいて、メッシュ状配線層とクロック入力端子とをクロ
ックバッファを介さずに直接接続するように構成したも
のである。すなわち、純粋な容量性で抵抗成分の極めて
低い入力インピーダンスのクロック入力端子を持つよう
に半導体集積回路を構成することである。配線層は、メ
ッシュ状にすることで、熱的、機械的なストレスに対す
る耐性を高めることができ、配線抵抗は十分小さくな
る。このため、クロックバッファを介さずに接続された
メッシュ状配線層のクロック入力端子から見た入力イン
ピーダンスは、純粋な容量性になる。
【0009】電子装置を、このようにメッシュ状配線層
とクロック入力端子とをクロックバッファを介さずに接
続した半導体集積回路と、このクロック入力端子に接続
された誘導素子と、この誘導素子を介してクロック入力
端子にクロック信号を供給するように接続したクロック
供給回路とを有するものとし、そして、前記誘導素子と
半導体集積回路とからなる共振回路の共振周波数が、ク
ロック供給回路から供給されるクロック信号の周波数と
一致するように、誘導素子のインダクタンス値を調整可
能に構成すれば好適である。
【0010】この場合、クロック供給回路を、前記共振
回路を負荷とする発振回路で構成してもよい。すなわ
ち、半導体集積回路のクロック入力容量を一部とした共
振回路と、その共振回路を負荷とする発振回路をクロッ
ク供給源とすることによって、その消費電力は、半導体
集積回路のクロック入力容量に依存しなくなる。クロッ
ク入力端子に充電された電荷は、放電されても共振回路
内に蓄積されて次の充電に使われる。従って、このよう
に構成される電子装置の消費電力は、充放電の過程で抵
抗分で熱に変わる成分のみであるので、極めて低くな
る。また、クロック入力端子部分は、共振周波数がクロ
ック信号の周波数と一致する共振回路を構成するので、
インピーダンス整合がとれることになる。このため、ク
ロック信号入力端子における反射がなくなる。
【0011】また、電子装置を、クロック入力端子とメ
ッシュ状の配線層とがクロックバッファを介さずに接続
された複数の半導体集積回路と、この各半導体集積回路
のクロック入力端子にそれぞれ接続された独立の誘導素
子と、この各誘導素子を介して各半導体集積回路のクロ
ック入力端子にクロック信号を供給するためのクロック
供給回路と、これらの半導体集積回路の中の一つであっ
て位相の基準となるクロック信号が供給される半導体集
積回路のクロック信号とその他の各半導体集積回路に供
給されるクロック信号との位相差を検出する位相差検出
手段とを備えるものとし、この位相差検出手段の出力に
基づいて、その他の前記各半導体集積回路におけるクロ
ック信号の、前記基準となるクロック信号に対する位相
差が零となるように、その他の前記各半導体集積回路に
接続された各誘導素子のインダクタンス値をそれぞれ調
整可能に構成することもできる。
【0012】また、前記電子装置において、誘導素子の
代わりとして複数の回路素子で構成した同調回路を用い
てもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>本発明に係る半導体集積回路の好適な
実施の形態は、例えば、図1に示すように、クロック信
号が入力されるクロック入力端子CK_Iと、入力され
たクロック信号を半導体チップ内部の所要箇所に供給す
るためのメッシュ状配線層14とを少なくとも備えた半
導体集積回路において、メッシュ状配線層14とクロッ
ク入力端子CK_Iとがクロックバッファを介さずに接
続された構成とすることである。すなわち、クロック入
力端子CK_Iから負荷となる半導体チップ内の各素子
にメッシュ状の配線層14によりクロック信号を供給し
ている。
【0014】図2に、半導体チップ内の配線層の断面構
造を示す。クロック配線はメッシュ状の配線とするた
め、それを挟んだ配線があると、配線効率が低下する。
このため、最も上の配線層、この例では第4配線層14
を使ってクロック配線を形成している。クロックの負荷
となるゲート配線層10には、第3配線層13、第2配
線層12、第1配線層11を介して接続される。第4層
配線層14を用いるクロック配線は、配線抵抗成分を十
分に小さくするために、メッシュ状とした。全面配線と
した場合は、配線の抵抗成分は小さくなるが、機械的、
熱的なストレスに弱いという欠点がある。
【0015】図4は、図1に示したクロック信号分配系
の等価回路である。図3に示した従来例と異なりクロッ
クバッファはすべてなくなっている。メッシュ状配線と
すると共にクロックバッファをなくしたために、クロッ
ク入力端子から見たブロック間のクロック配線容量C4
は、従来例の図3に示した場合に比べて数十倍から数百
倍になるが、配線抵抗R1,R2,R3,R4は高々数
オームとなる。従って、クロック入力端子CK_Iのイ
ンピーダンスは、抵抗成分のない純粋な容量性と見なす
ことができる。
【0016】例えば、本発明に係る半導体集積回路のリ
ード端子の寄生インダクタンスLを1nH/mm、クロ
ック供給配線を細かいメッシュ状にした場合の配線容量
Cは数百pFとなるので仮に100pFとすれば、共振
周波数fは、f=1/{2π(LC)1/2}の式より約
500MHz程度となる。従って、外付けに4nH程度
の誘導素子(コイル)を直列に付加すれば、共振周波数
fは100MHzとなる。この外付けの誘導素子を可変
インダクタンスとすれば、100MHz程度〜500M
Hz程度の周波数のクロック信号に対する共振周波数を
得ることが可能である。
【0017】これに対して、従来のようにクロック入力
端子をクロックバッファを介してメッシュ状配線に接続
してクロック信号を内部に供給する構成の場合には、ク
ロック入力端子から見た容量Cは、数pF程度と小さく
なるため、共振周波数は数GHzと非常に高くなる。従
って、とてもクロック信号として使用できる周波数領域
ではなかった。従来はクロック信号と共振する共振回路
を構成して積極的に使用するという考え方はなかった。
逆に、従来は共振して回路に悪影響を与えないようにす
ると共に、前段とのインピーダンス不整合およびクロッ
クスキューを解消するために積極的にクロックバッファ
を挿入していた。
【0018】なお、図1に示した端子CK_Oはクロッ
ク信号をモニタする端子として使ってもよいし、更に配
線抵抗を減らすためのクロック入力端子として使っても
よい。クロック信号を2つの端子CK_I,CK_Oか
ら入力するようにした場合、単純計算で配線抵抗成分
は、1/2になる。
【0019】<実施の形態2>本発明に係る電子装置の
好適な実施の形態は、例えば、図5に示すように、クロ
ック入力端子とメッシュ状配線とがクロックバッファを
介さずに接続した実施の形態1で述べた半導体集積回路
を複数個用いたシステムの構成である。前述のように各
半導体集積回路LSI−1,LSI−2,LSI−3の
クロック入力端子CK_Iからみたインピーダンスは、
純粋な容量性である。これに外付けの誘導素子(コイ
ル)を接続すると、容量と誘導素子により共振回路が構
成される。
【0020】図5において、参照符号SGはクロック信
号の供給源を示し、このクロック信号供給源SGの出力
は、半導体集積回路LSI−1,LSI−3の各クロッ
ク入力端子CK_Iへは、それぞれ外付けの可変インダ
クタンスL1,L3を介して接続され、半導体集積回路
LSI−2のクロック入力端子CK_Iへは外付けのコ
イルL2を介して接続される。半導体集積回路LSI−
1,LSI−3の各クロック出力モニタ端子CK_Oに
は、それぞれ位相比較器PDの一方の入力端子が接続さ
れ、各位相比較器PDの他方の入力端子には半導体集積
回路LSI−2のクロック出力モニタ端子CK_Oが接
続される。更に、半導体集積回路LSI_1に接続され
た位相比較器PDの出力は可変インダクタンスL1へフ
ィードバックされ、半導体集積回路LSI_3に接続さ
れた位相比較器PDの出力は可変インダクタンスL3へ
フィードバックされるように構成されている。
【0021】このように構成される電子回路において、
各半導体集積回路LSI−1,LSI−2,LSI−3
のクロック入力端子CK_Iに接続されるメッシュ状配
線はクロック入力端子CK_Iから見てそのインピーダ
ンスはそれぞれ純粋な容量21,22,23として見な
せる。従って、前述したように各容量21,22,23
と各コイルL1,L2,L3とで、それぞれ共振回路を
構成している。ここで、半導体集積回路LSI−2に接
続されるコイルL2の大きさは、共振回路の共振周波数
がクロック信号供給源SGの周波数と一致するように設
計されている。共振回路は抵抗成分を最小にしてあるの
で、電力をほとんど消費しない。
【0022】クロック信号の波形は、共振のQが高いた
め正弦波に近くなっている。したがって、従来の矩形波
の場合に比較してエッジが明確でないので、半導体集積
回路内部で矩形波のクロック信号を再生した場合に、ス
キューが発生しやすい。そこで、クロック出力モニタ端
子CK_Oから出力されるクロック信号と、基準となる
クロック信号との位相差を検出して、同調回路にフィー
ドバックすることにより、位相を整合することができ
る。図5においては、半導体集積回路LSI−1とLS
I−3のクロック出力モニタ端子CK_Oから出力され
る各クロック信号をそれぞれの位相比較器PDに入力
し、それぞれ基準となる半導体集積回路LSI−2のク
ロック出力と同位相になるように各位相比較器PDのそ
れぞれ2つのクロック入力信号の位相差に応じた出力電
圧により、可変インダクタンスL1,L3をフィードバ
ック制御している。
【0023】位相比較器PDは、アナログ乗算器と低域
通過フィルタで構成されている。位相の異なる同一周波
数の正弦波の積は、クロック周波数の2倍の成分と、位
相差に比例した直流成分を持つので、低域通過フィルタ
によって直流成分のみを抽出することにより、フィード
バックが容易となる。クロック信号のような交流成分は
配線のインダクタンス成分と抵抗成分や、コイルなどの
誘導素子の値によって位相シフトするのに対し、直流成
分は配線のインダクタンス分や抵抗分によって位相がシ
フトすることなくフィードバックされるため、各半導体
集積回路LSI−1,LSI−2,LSI−3において
クロック信号に生じた位相差(スキュー)をなくするこ
とができる。
【0024】図5の例では単純に、誘導素子を電圧に応
じて変化させて位相差をなくす場合を示したが、単一の
誘導素子の代わりに、多少複雑なインピーダンス整合回
路を用いてもよい。例えば、図7に示すように、よく知
られている構成の(a)π型整合回路、(b)T型整合
回路、或いは(c)自動調整可能なT型整合回路などを
用いることができる。特に(c)の構成では、ダイオー
ドに逆方向バイアス電圧を制御電圧として印加すること
により、ダイオードの容量を調整できる。単一の誘導素
子では位相を制御するために値を変化すると、共振周波
数も同時に変化してしまう欠点があるが、インピーダン
ス整合回路を用いれば、共振周波数に対する感度を低く
抑えたまま位相を制御することができる。
【0025】共振回路が抵抗成分を含まないので、前述
のように、電力をほとんど消費しないでクロック信号を
供給することができる反面、共振するクロック配線のイ
ンピーダンスは非常に高く、雑音の影響を強く受ける。
これを回避するためには、共振回路に抵抗成分を入れる
手法がある。この場合、消費電力は多少犠牲にせざるを
得ないが、抵抗を配線抵抗のように分布定数ではなく、
集中定数で扱うことができるので、設計は容易になる。
【0026】なお、図6に示すように、実施の形態1で
述べた半導体集積回路と外付けのコイルで構成した共振
回路を負荷とする発振回路をクロックの供給源として備
えることもできる。図6において、クッロク入力端子C
K_Iから見て純粋な容量性に見える各半導体集積回路
LSI−1,LSI−2,LSI−3の容量21,2
2,23と、これらのクロック入力端子CK_Iに接続
されたコイル31,32,33とで、それぞれ共振回路
を構成している。この各共振回路は、発振回路用電源A
−VDDとMOSトランジスタ41,42,43の各ドレ
イン端子との間に挿入され、MOSトランジスタ41,
42,43は各共振回路を負荷とする発振回路を構成し
ている。また、各MOSトランジスタ41,42,43
は、ゲート端子同士及びソース端子同士を共通に接続し
た並列接続となっている。MOSトランジスタ41,4
2,43の各ドレイン端子とゲート端子の間に接続され
たコンデンサ51,52,53は、フィードバックコン
デンサである。抵抗素子61,62,63は、MOSト
ランジスタ51,52,53の直流動作点を与えてい
る。MOSトランジスタ51,52,53の共通ソース
端子に接続されているコンデンサ54は、バイパスコン
デンサである。そして、MOSトランジスタ51,5
2,53の共通ゲート端子に接続されている水晶発振子
70が、この発振回路の発振周波数を決めている。
【0027】更に、図6において、図5に示したように
基準となるクロック信号との位相差を検出して、同調回
路にフィードバックするように、位相比較器PDを設け
た構成にしてもよいことは言うまでもない。
【0028】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されること
なく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の
設計変更をなし得ることは勿論である。例えば図6で
は、MOSトランジスタとしてnチャネルMOSトラン
ジスタを用いて発振回路を構成した場合を説明したが、
電源A−VDDを負電源にし、pチャネルMOSトランジ
スタを用いて発振回路を構成することもできる。
【0029】
【発明の効果】前述した実施の形態から明らかなよう
に、本発明に係る半導体集積回路は半導体チップ内のク
ロック信号の配線系をメッシュ状にすると共に、クロッ
ク入力端子にクロックバッファを介さずに接続する構成
とした。これにより、純粋な容量性で抵抗成分の極めて
小さな入力インピーダンスのクロック入力端子を持つ半
導体集積回路を実現できる。
【0030】クロック入力端子から見たインピーダンス
が純粋な容量性と見なせる上記半導体集積回路を用い、
その容量を含む共振回路を負荷とする発振回路をクロッ
ク信号発生回路とした本発明に係る電子装置は、従来、
半導体集積回路へのクロック信号分配に要していた消費
電力をゼロもしくは無視できる程度に小さくすることが
できる。
【0031】また、本発明に係る電子装置は、クロック
周波数が高くなっても、上記半導体集積回路のクロック
入力端子を含む共振回路によりインピーダンス整合がと
れているので、クロック入力端子における反射がなく、
クロック信号の波形が乱れない。
【0032】更に、本発明に係る電子装置では、上記共
振回路を負荷とする発振回路からのクロック信号は正弦
波になるので、輻射が抑えられる。
【0033】また更に、本発明に係る電子装置は、基準
位相を与えるクロック信号と、実際に上記半導体集積回
路に供給されているクロック信号との位相差を検出する
位相比較器を設け、その出力の直流成分を、上記半導体
集積回路を含む共振回路にフィードバックして位相シフ
ト量を調整することによって、クロックスキューを抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体集積回路のメッシュ状クロ
ック配線とクロック入力端子との接続例を模式的に示し
た斜視図である。
【図2】図1に示した半導体集積回路におけるメッシュ
状クロック配線の構造を示す断面図である。
【図3】従来の半導体集積回路内のクロック分配系を示
す等価回路図である。
【図4】本発明に係る半導体集積回路内のクロック分配
系の等価回路図である。
【図5】図1に示した半導体集積回路を複数個用いて構
成した本発明に係る電子装置のクロック分配系の一例を
示す回路図である。
【図6】図1に示した半導体集積回路を複数個用いて構
成した本発明に係る電子装置の発振回路を含むクロック
分配系の別の例を示す回路図である。
【図7】図5に示した電子装置で単一の誘導素子の代わ
りに使用可能なインピーダンス整合回路の一例を示し、
(a)はπ型整合回路、(b)はT型整合回路、(c)
は自動調整可能なT型整合回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10…ゲート配線層、 11…第1層配線層、 12…第2層配線層、 13…第3層配線層、 14…第4層配線層(メッシュ状配線層)、 21,22,23…入力容量(クロック端子から見たメ
ッシュ状配線の容量)、31,32,33…コイル、 41,42,43…MOSトランジスタ、 51,52,53…フィードバックコンデンサ、 54…バイパスコンデンサ、 61,62,63…抵抗素子、 70…水晶発振子、 CK_I…クロックの配線層に接続された端子(クロッ
ク入力端子)、 CK_O…クロックの配線層に接続された端子(クロッ
ク出力モニタ端子)、 R1,R2,R3,R4…配線抵抗、 C1,C2,C3,C4…配線容量(ゲート負荷容
量)、 L1,L2,L3…誘導素子(コイル)、 LSI−1,LSI−2,LSI−3…本発明の半導体
集積回路、 PD…位相比較器(アナログ乗算器)、 A−VDD…発振回路用電源。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号が入力されるクロック入力端
    子と、入力された該クロック信号を半導体チップ内部の
    所要箇所に供給するためのメッシュ状配線層とを少なく
    とも備えた半導体集積回路において、前記メッシュ状配
    線層と前記クロック入力端子とがクロックバッファを介
    さずに接続されたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】クロック入力端子を備える請求項1記載の
    半導体集積回路と、前記クロック入力端子に接続された
    誘導素子と、該誘導素子を介して前記クロック入力端子
    にクロック信号を供給するためのクロック供給回路とを
    有し、前記誘導素子と前記半導体集積回路とからなる共
    振回路の共振周波数が前記クロック供給回路から供給さ
    れるクロック信号の周波数と一致するように、前記誘導
    素子のインダクタンス値を調整可能に構成したことを特
    徴とする電子装置。
  3. 【請求項3】前記クロック供給回路が、前記共振回路を
    負荷とする発振回路で構成されて成る請求項2記載の電
    子装置。
  4. 【請求項4】各々クロック入力端子を備える複数の請求
    項1記載の半導体集積回路と、前記各半導体集積回路の
    クロック入力端子にそれぞれ接続された独立の誘導素子
    と、前記各誘導素子を介して前記各半導体集積回路のク
    ロック入力端子にクロック信号を供給するためのクロッ
    ク供給回路と、前記複数の半導体集積回路の中の一つで
    あって位相の基準となるクロック信号が供給される半導
    体集積回路のクロック信号とその他の前記各半導体集積
    回路に供給されるクロック信号との位相差を検出する位
    相差検出手段とを備え、該位相差検出手段の出力に基づ
    いてその他の前記各半導体集積回路におけるクロック信
    号の、前記基準となるクロック信号に対する位相差が零
    となるように、その他の前記各半導体集積回路に接続さ
    れた前記各誘導素子のインダクタンス値をそれぞれ調整
    可能に構成したことを特徴とする電子装置。
  5. 【請求項5】前記誘導素子の代わりに複数の回路素子で
    構成した同調回路を用いて成る請求項2〜4のいずれか
    1項に記載の電子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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