JPH119747A - 球技用反射板 - Google Patents

球技用反射板

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JPH119747A
JPH119747A JP21538197A JP21538197A JPH119747A JP H119747 A JPH119747 A JP H119747A JP 21538197 A JP21538197 A JP 21538197A JP 21538197 A JP21538197 A JP 21538197A JP H119747 A JPH119747 A JP H119747A
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ball
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curvature
exercise
curved
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Toshimiki Okura
敏幹 大倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 近年高令化が進み高令者の健康問題が重要に
なって来た。健康維持、増進のための適度な運動を行な
う運動用機器は多数あるが従来とかく体力の維持向上を
目的とした有酸素運動が主であった。この発明は有酸素
運動に加え、さらに脳神経を多く使い、脳の活性化をも
計るようにしたものである。これにより体力の維持向上
は勿論のこと、運動の継続性と運動意欲の高揚により、
痴呆の防止にも大いに役立つものである。 【構成】 わん曲面をもつ反射板(6)を傾斜して立て
かけ、これにボール(4)を打ちつけて、反射して来た
ボールをラケット(2)で連続的に打ち返す。ボールを
コントロールすることで脳神経を使い活性化する。一
方、傾斜角(A)を変化させて運動強度を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】 近年、高令化が進み高令者の健康問題が重要な問題とな
っている。また今は飽食の時代でもあり、健康増進を計
る上でバランスのとれた食事と適度な運動が絶対に必要
であり、この問題は中高年のみならず国民的な課題と言
える。発明者はこの適度な運動を楽しくかつ継続的に実
行する球技用反射板を発明した。この発明品は適度な運
動のみでなく、競技用としても十分に利用価値がある。
以下この発明を詳細に説明する。従来より適度な運動の
実行のために多くの運動用具が実用に供されている。例
えば自転車型のエクササイザー、ボート漕ぎ機、腹筋
台、ウェイトリフト型、ダンベル型、動くベルトの上を
走るジョギング型、鉄アレイ、エキスパンダー、足踏み
を行なうステッパー、等等である。これらの機械器具は
その機能を筋力向上と有酸素運動による心肺機能向上の
二つに分けて考えることができるが継続性の点に問題が
あった。すなわちどの運動も身体を動かすという一点に
集中し、余りに単純で長期に亘って継続して行くには余
りに大きな精神力を必要とした。忍耐力の低い若年者や
高令者にとってこれは苦痛であり、やがて中断し、継続
を諦めてしまうという欠点があった。この発明は球技と
して複雑さを取り入れ、ボールをコントロールすること
で脳神経を使い脳の活性を増進することができる。さら
にボールコントロールにトレーニング効果が見られるか
ら上達の度合いを通して将来に興味が沸き運動が継続し
て行くのである。すなわち有酸素運動による心肺機能向
上と脳の活性化とが相いまって運動のみならず技術の向
上の跡が感じ取れるからである。最近の他の研究では例
えばネズミを使った動物実験で単なる運動(従来の機械
器具による運動に類似)の集団と迷路を走り抜けるよう
な脳神経を使いながら運動する(本発明による運動がこ
れに近い)集団とを比較した場合、後者の集団の方が脳
細胞の数および細胞間の結合神経の数が多く、かつ複雑
という結果が得られている。このようなことは人間にも
あてはまると言われており、たとえば痴呆を防ぐためと
かあるいは痴呆の治療に実際に取り入れられている。こ
の発明には従来からの運動器具の効果に加え楽しく継続
できることとさらに痴呆をも防ぐという大きな二つの効
果が得られるのである。図(1)はボールの壁打ちの基
本図である。運動者(1)はラケット(2)を持って球
技反射板(3)に向ってボール(4)を打ちつけるので
ある。(5)は床または地面を示す。これはたとえばテ
ニスの壁打ちとかラケットボールという競技などで実際
に行なわれている。図(2)はこの発明の基本図であ
る。(6)はわん曲面をもつわん曲球技反射板である。
この発明は反射板に特定のわん曲を持たせたことに特徴
がある。わん曲の度合いは用途に応じてその大きさと位
置が変化する。その基本的な考え方は打ちつけたボール
が反射して一点に帰って来るように構成される。図にお
いて(A)はわん曲球技反射板(6)の床または地面に
対する傾斜角、(7)は支柱である。図(3)はこの発
明におけるボールの反射後の軌跡を示したものである。
図において、(12)(13)(14)はそれぞれ上
部、中間部、下部の反射点を示しものであり、(9)
(10)(11)はそれらの点で反射した後のボールの
軌跡を示したものである。本発明のわん曲球技反射板
(6)によればどの点で反射してもボールは特定の一
点、すなわち打点(B)に戻って来る。したがって運動
者は非常に打ち返しやすく、運動を継続しやすい利点が
ある。ただし打点(B)が一点になるためにはボールの
速さが一定でなければならない。この点では運動者は常
にボールの速さと左右方向(紙面に垂直方向)を微妙に
コントロールしなければならないから運動のみならず神
経を使い脳細胞の活性化に役立つのである。なお図の
(8)は反射板を安定させるための重りである。この発
明のわん曲球技反射板は室内の狭い場所で使用される場
合が多いから床面(戸外では地面)(5)に対して傾斜
角(A)をもって立てかけられ、その傾斜角と反射板の
わん曲の度合いは使用される場所の広さや運動者の体力
(ボールの打ち返す速さに関係)等によって定められ
る。図(4)はわん曲の度合い(曲率半径)を数値で示
すための線図である。図において(R)は曲率半径、
(15)は円弧の一部、(X)は高低差、(Y)は三角
形の高さ、(C)は三角形の二辺(R)と(R−X)と
が成す角度である。この図において次の三つの方程式が
成立する。
Y=RsinC,R−X=RcosC,sinC+c
osC=1 この三つの方程式から R=(X+Y)/2X・・・・・・・(17) なる曲率半径の方程式が得られる。ごく普通のわん曲球
技反射板で曲率半径(R)を求めてみると、例えばX=
2.5cm,Y=35cmなる値を代入するとR=24
6cmとなる。通常図(3)のように反射したボールを
打点(B)一点に集めるためには反射板全体に亘って曲
率半径は一様にはならず部分的に値が異なる。図(5)
は反射板全面に亘って曲率半径を連続的に変化させたモ
デルを示したものである。図の(R)は上部曲率半径
で図(3)の上部の反射点(12)近くの値である。ま
た(R)は下部曲率半径で図(3)の下部の反射点
(14)近くの値である。通常の場合例えばR=42
0cm,R=200cm位である。図(3)の中間部
の反射点(13)近くの曲率半径は(R)と(R
の中間位の値で300〜320cm位になる。一般的に
は部屋が広い場合や体力のある運動者の場合は曲率半径
を大きくし、その逆の場合は曲率半径を小さくする。例
えば前者ではR=650cm,R=330cm,後
者ではR=280cm,R=150cm程度であ
る。実用的には曲率半径100〜1000cm位の間に
設定される。図(5)のように曲率半径が連続的に変化
する場合もあるが、曲率半径(R)と(R)の二種
類の反射板を途中で接合して一枚の反射板を作る場合も
ある。いずれの場合も単一の曲率半径では表現しにくい
ので通常は等価曲率半径で表現する。図(6)は等価曲
率半径を求めるための線図である。図のように実測によ
って実測高低差(H)と実測円弧長(W)を求めれば曲
率半径の方程式(17)にX=H,Y=W/2を代入し
て R=(H+W/4)/2H・・・・・・・(18) から等価曲率半径(R)を計算し、これで表現する。
本発明の一実施例を示せば図(5)においてR=42
0cm,R=200cm,反射板の板厚10mm,横
巾100mm,H=2.5cm,W=72cm,の場合
=260cmとなる。なお重り(8)を約5kgと
した。本発明品は主に室内で使用され、主目的は有酸素
運動による心肺機能向上にある。テニスよりも卓球に近
くボレー打ちを特徴とする。したがって所要床面積も小
さくて済み、1m×3m位で十分であり、さらに1m×
2m位でも大体目的を達成できる。家庭内でこの程度の
場所は居間、台所は勿論、廊下にもある。ラケットの大
きさは卓球用とほぼ同じで卓球用を流用できるが重さは
やや重い目が良い。ボールの大きさと重さにはやや制約
が加わる。すなわち中高年者を対象にしているのでその
運動強度を慎重に考慮し、より安全に、より効果的に行
なわれなければならない。その考え方を以下詳細に説明
する。有酸素運動をする場合、その運動強度を示す数値
として運動中の脈拍数がある。従来の運動機器はその強
度が強過ぎるものが多く、トレーニング効果を得るため
の推奨値として運動中の1分間の脈拍はN=0.8(2
20−年令)位が一般的であった。例えば50歳の場合
N=136となり、60歳でN=128となる。最新の
先端医学ではこのような強過ぎる運動は否定されつつあ
る。これは有毒な活性酸素を多く発生させるためかえっ
て老化を早め、事故を誘発する原因にもなる。これに対
して最新医学の脈拍の推奨値はN=0.5(260−
年令)程度である。すなわち100前後の脈拍で長い時
間、できれば40分間以上が望ましい。この発明では運
動強度を調整するのにボールの重量と反射板を設置する
時の傾斜角(A)によって行なう。ボールの重量によっ
て運動時の消費エネルギーが変化するが、この発明では
子供、青年、中高年者すべてを対象にして重量は1.5
〜25グラムに設定される、ゴム、スポンジ等を考える
と大きさは直径2〜5センチメートル位である。プラス
チックで形成される卓球用のボールおよびその相当品も
含まれる。この発明品は主に室内で使用されるので騒音
が問題になる場合がある。そのような場合には小さい、
軽いボールを使用する。一方、運動時の消費エネルギー
は主体的には図(3)に示した傾斜角(A)によってコ
ントロールされる。図(7)は等価傾斜角を求めるため
の線図である。図において(A)は等価傾斜角、(1
9)は上部等価点、(20)は下部等価点、(21)は
等価傾斜線をそれぞれ示す。前述のようにこの発明のわ
ん曲反射板の曲率は各部一様ではないので傾斜角を論ず
るため等価傾斜角を求める。図において、わん曲球技反
射板(6)の床または地面(5)から(1/4)の点を
下部等価点(20)とし、(3/4)の点を上部等価点
(19)とし、その二点を直線で結んだ線を等価傾斜線
(21)とすると、その等価傾斜線(21)と床または
地面(5)となす角度が等価傾斜角(A)である。こ
の発明によれば前述のように運動時の消費エネルギーは
この等価傾斜角(A)によって大体は定まる。図
(8)は等価傾斜角(A)とボールの軌跡との関係を
示す図である。左側の大きい等価傾斜角(A)の場合
の反射したボールは速く、低く、遠くまで飛び、打点は
遠い打点(B)になる。当然消費エネルギーは大きく
なり、若者向きの強い運動になる。右側の小さい等価傾
斜角(A)の場合の反射したボールは遅く、高く、近
くへ飛び、打点は近い打点(B)になる。この場合の
消費エネルギーは小さく子供や高令者向きの弱い運動に
なる。あるいは運動神経のにぶい者向きの運動になる。
以上説明したように消費エネルギーの多少の調節はボー
ルの重さで調節できるが主体的には反射板の傾斜角の調
節によって行なう。運動者は運動中の脈拍を測り、各自
の最適の傾斜角を定めて運動を行なう。一般的な目安と
しては若者の強体力者は70°〜80°,子供や高令者
の弱体力者は50°〜60°,その中間者は60°〜7
0°,位である。なおこの発明は図(1)の壁打ちの基
本図で示したように反射板を床または地面(5)からや
や高い位置に置く場合も含まれるものである。この場
合、傾斜角はやや大きい方に移動する。これまでの説明
でこの発明の主体をなすわん曲面についてそれは反射板
の縦方向のわん曲であった。一方、横方向(紙面に垂直
方向)については直線的でそれでこの発明の機能は十分
に達成される。しかしほんの僅か、たとえば等価曲率半
径(R)の3〜6倍位のわん曲を横方向に与えると初
心者向きとしてより使い易い場合もある。横方向の長さ
は通常100cm前後で、これ位が使い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ボールの壁打ちの基本図
【図2】 この発明の基本図
【図3】 この発明におけるボールの反射後の軌跡を示
した図
【図4】 わん曲の度合い(曲率半径)を数値で示すた
めの線図
【図5】 反射板全面に亘って曲率半径を連続的に変化
させたモデル図
【図6】 等価曲率半径を求めるための線図
【図7】 等価傾斜角を求めるための線図
【図8】 等価傾斜角とボールの軌跡との関係を示す図
【符号の説明】
(1) 運動者 (2) ラケット (3) 球技反射板 (4) ボール (5) 床または地面 (6) わん曲球技反射板 (7) 支柱 (8) 重り (9) 上部の反射軌跡 (10) 中間部の反射軌跡 (11) 下部の反射軌跡 (12) 上部の反射点 (13) 中間部の反射点 (14) 下部の反射点 (15) 円弧の一部 (16) 中心線 (17) 曲率半径の方程式 (18) 等価曲率半径の方程式 (19) 上部等価点 (20) 下部等価点 (21) 等価傾斜角 (A) 傾斜角 (A)等価傾斜角 (A)大きい等価傾斜角 (A)小さい等価傾斜角 (B) 打点 (B)遠い打点 (B)近い打点 (C) 三角形の二辺(R)と(R−X)とが成す角度 (H) 実測高低差 (N) 1分間の脈拍 (N)脈拍の推奨値 (R) 曲率半径 (R)等価曲率半径 (R)上部曲率半径 (R)下部曲率半径 (W) 実測円弧長 (X) 高低差 (Y) 三角形の高さ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】 近年、高令化が急速に進み高令者の健康問題が重要な問
題となっている。また今は飽食の時代でもあり、健康増
進を計る上でバランスのとれた食事と適度な運動が絶対
に必要であり、この問題は中高年のみならず国民的な課
題と言える。発明者はこの適度な運動を楽しくかつ継続
的に実行する球技用反射板を発明した。この発明品は適
度な運動のみでなく、競技用としても十分に利用価値が
ある。以下この発明を詳細に説明する。従来より適度な
運動の実行のために多くの運動用具が実用に供されてい
る。例えば自転車型のエクササイザー、ボート漕ぎ機、
腹筋台、ウエイトリフト型、ダンベル型、動くベルトの
上を走るジョギング型、鉄アレイ、エキスパンダー、足
踏みを行なうステッパー、等等である。これらの機械器
具はその機能を筋力向上と有酸素運動による心肺機能向
上の二つに分けて考えることができるが継続性の点に問
題があった。すなわちどの運動も身体を動かすという一
点に集中し、余りに単純で長期に亘って継続して行くに
は余りに大きな精神力を必要とした。忍耐力の低い若年
者や高令者にとってこれは苦痛であり、やがて中断し、
継続を諦めてしまうという欠点があった。この発明は球
技として複雑さを取り入れ、ボールをコントロールする
ことで脳神経を使い脳の活性を増進することができる。
さらにボールコントロールにトレーニング効果が見られ
るから上達の度合いを通して将来に興味が沸き運動が継
続して行くのである。すなわち有酸素運動による心肺機
能向上と脳の活性化とが相いまって運動のみならず技術
の向上の跡が感じ取れるからである。最近の他の研究で
は例えばネズミを使った動物実験で単なる運動(従来の
機械器具による運動に類似)の集団と迷路を走り抜ける
ような脳神経を使いながら運動する(本発明による運動
がこれに近い)集団とを比較した場合、後者の集団の方
が脳細胞の数および細胞間の結合神経の数が多く、かつ
複雑という結果が得られている。このようなことは人間
にもあてはまると言われており、たとえば痴呆を防ぐた
めとかあるいは痴呆の治療に実際に取り入れられてい
る。この発明には従来からの運動器具の効果に加え楽し
く継続できることとさらに痴呆をも防ぐという大きな二
つの効果が得られるのである。図(1)はボールの壁打
ちの基本図である。運動者(1)はラケット(2)を持
って球技反射板(3)に向ってボール(4)を打ちつけ
るのである。(5)は床または地面を示す。これはたと
えばテニスの壁打ちとかラケットボールという競技など
で実際に行なわれている。図(2)はこの発明の基本図
である。(6)はわん曲面をもつわん曲球技反射板であ
る。この発明は反射板に特定のわん曲を持たせたことに
特徴がある。わん曲の度合いは用途に応じてその大きさ
と位置が変化する。その基本的な考え方は打ちつけたボ
ールが反射して一点に帰って来るように構成される。図
において(A)はわん曲球技反射板(6)の床または地
面に対する傾斜角、(7)は支柱である。図(3)はこ
の発明におけるボールの反射後の軌跡を示したものであ
る。図において、(12)(13)(14)はそれぞれ
上部、中間部、下部の反射点を示したものであり、
(9)(10)(11)はそれらの点で反射した後のボ
ールの軌跡を示したものである。本発明のわん曲球技反
射板(6)によればどの点で反射してもボールは特定の
一点、すなわち打点(B)に戻って来る。したがって運
動者は非常に打ち返しやすく、運動を継続しやすい利点
がある。ただし打点(B)が一点になるためにはボール
の速さが一定でなければならない。この点では運動者は
常にボールの速さと左右方向(紙面に垂直方向)を微妙
にコントロールしなければならないから運動のみならず
神経を使い脳細胞の活性化に役立つのである。なお図の
(8)は反射板を安定させるための重りである。この発
明のわん曲球技反射板は室内の狭い場所で使用される場
合が多いから床面(戸外では地面)(5)に対して傾斜
角(A)をもって立てかけられ、その傾斜角と反射板の
わん曲の度合いは使用される場所の広さや運動者の体力
(ボールの打ち返す速さに関係)等によって定められ
る。図(4)はわん曲の度合い(曲率半径)を数値で示
すための線図である。図において(R)は曲率半径、
(15)は円弧の一部、(X)は高低差、(Y)は三角
形の高さ、(C)は三角形の二辺(R)と(R−X)と
が成す角度である。この図において次の三つの方程式が
成立する。 Y=RsinC,R−X=RcosC,sinC+c
osC=1 この三つの方程式から R=(X+Y)/2X・・・・・・・(17) なる曲率半径の方程式が得られる。ごく普通のわん曲球
技反射板で曲率半径(R)を求めてみると、例えばX=
2.5cm,Y=35cmなる値を代入するとR=24
6cmとなる。通常図(3)のように反射したボールを
打点(B)一点に集めるためには反射板全体に亘って曲
率半径は一様にはならず部分的に値が異なる。図(5)
は反射板全面に亘って曲率半径を連続的に変化させたモ
デルを示したものである。図の(R)は上部曲率半径
で図(3)の上部の反射点(12)近くの値である。ま
た(R)は下部曲率半径で図(3)の下部の反射点
(14)近くの値である。通常の場合例えばR=42
0cm,R=200cm位である。図(3)の中間部
の反射点(13)近くの曲率半径は(R)と(R
の中間位の値で300〜320cm位になる。一般的に
は部屋が広い場合や体力のある運動者の場合は曲率半径
を大きくし、その逆の場合は曲率半径を小さくする。例
えば前者ではR=650cm,R=330cm,後
者ではR=280cm,R=150cm程度であ
る。実用的には曲率半径100〜1000cm位の間に
設定される。図(5)のように曲率半径が連続的に変化
する場合もあるが曲率半径(R)と(R)の二種類
の反射板を途中で接合して一枚の反射板を作る場合もあ
る。いずれの場合も単一の曲率半径では表現しにくいの
で通常は等価曲率半径で表現する。なお円は多角形で近
似できるから例えば図(3)とか図(5)に示した形状
のわん曲球技反射板(6)は実用上、不都合が生じない
範囲において多角形状で代用することも可能である。
(6)は等価曲率半径を求めるための線図である。図の
ように実測によって実測高低差(H)と実測円弧長
(W)を求めれば曲率半径の方程式(17)にX=H,
Y=W/2を代入して R=(H+W/4)/2H・・・・・・・(18) から等価曲率半径(R)を計算し、これで表現する。
本発明の一実施例を示せば図(5)においてR=42
0cm,R=200cm,反射板の板厚10mm,横
巾100cm,H=2.5cm,W=72cm,の場合
=260cmとなる。なお重り(8)を約5kgと
した。本発明品は主に室内で使用され、主目的は有酸素
運動による心肺機能向上にある。テニスよりも卓球に近
くボレー打ちを特徴とする。したがって所要床面積も小
さくて済み、1m×3m位で十分であり、さらに1m×
2m位でも大体本目的を達成できる。家庭内でこの程度
の場所は居間、台所は勿論、廊下にもある。ラケットの
大きさは卓球用とほぼ同じで卓球用を流用できるが重さ
はやや重い目が良い。ボールの大きさと重さにはやや制
約が加わる。すなわち中高年者を対象にしているのでそ
の運動強度を慎重に考慮し、より安全に、より効果的に
行なわれなければならない。その考え方を以下詳細に説
明する。有酸素運動をする場合、その運動強度を示す数
値として運動中の脈拍数がある。従来の運動機器はその
強度が強過ぎるものが多く、トレーニング効果を得るた
めの推奨値として運動中の1分間の脈拍はN=0.8
(220−年令)位が一般的であった。例えば、50歳
の場合N=136となり、60歳でN=128となる。
最新の先端医学ではこのような強過ぎる運動は否定され
つつある。これは有毒な活性酸素を多く発生させるため
かえって老化を早め、事故を誘発する原因にもなる。こ
れに対して最新医学の脈拍の推奨値はN=0.5(2
60−年令)程度である。すなわち100前後の脈拍で
長い時間、できれば40分間以上が望ましい。この発明
では運動強度を調整するのにボールの重量と反射板を設
置する時の傾斜角(A)によって行なう。ボールの重量
によって運動時の消費エネルギーが変化するが、この発
明では子供、青年、中高年者すべてを対象にして重量は
1.5〜25グラムに設定される。ゴム、スポンジ等を
考えると大きさは直径2〜5センチメートル位である。
プラスチックで形成される卓球用のボールおよびその相
当品も含まれる。この発明品は主に室内で使用されるの
で騒音が問題になる場合がある。そのような場合には小
さい、軽いボールを使用する。一方、運動時の消費エネ
ルギーは主体的には図(3)に示した傾斜角(A)によ
ってコントロールされる。図(7)は等価曲率半径を求
めるための線図である。図において(A)は等価傾斜
角、(19)は上部等価点、(20)は下部等価点、
(21)は等価傾斜線をそれぞれ示す。前述のようにこ
の発明のわん曲反射板の曲率は各部一様ではないので傾
斜角を論ずるため等価傾斜角を求める。図において、わ
ん曲球技反射板(6)の床または地面(5)から(1/
4)の点を下部等価点(20)とし、(3/4)の点を
上部等価点(19)とし、その二点を直線で結んだ線を
等価傾斜線(21)とすると、その等価傾斜線(21)
と床または地面(5)となす角度が等価傾斜角(A
である。この発明によれば前述のように運動時の消費エ
ネルギーはこの等価傾斜角(A)よって大体は定ま
る。図(8)は等価傾斜角(A)とボールの軌跡との
関係を示す図である。左側の大きい等価傾斜角(A
の場合の反射したボールは速く、低く、遠くまで飛び、
打点は遠い打点(B)になる。当然消費エネルギーは
大きくなり、若者向きの強い運動になる。右側の小さい
等価傾斜角(A)の場合の反射したボールは遅く、高
く、近くへ飛び、打点は近い打点(B)になる。この
場合の消費エネルギーは小さく子供や高令者向きの弱い
運動になる。あるいは運動神経のにぶい者向きの運動に
なる。以上説明したように消費エネルギーの多少の調節
はボールの重さで調節できるが主体的には反射板の傾斜
角の調節によって行なう。運動者は運動中の脈拍を測
り、各自の最適の傾斜角を定めて運動を行なう。一般的
な目安としては若者の強体力者は70°〜80°,子供
や高令者の弱体力者は50°〜60°,その中間者は6
0°〜70°位である。なおこの発明は図(1)の壁打
ちの基本図で示したように反射板を床または地面(5)
からやや高い位置に置く場合も含まれるものである。こ
の場合、傾斜角はやや大きい方に移動する。これまでの
説明でこの発明の主体をなすわん曲面についてそれは反
射板の縦方向のわん曲面であった。一方、横方向(紙面
に垂直方向)については直線的でそれでこの発明の機能
は十分に達成される。しかしほんの僅か、たとえば等価
曲率半径(R)の3〜6倍位のわん曲を横方向に与え
ると初心者向きとしてより使い易い場合もある。横方向
の長さは通常100cm前後で、これ位が使い易い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールを打ちつけて使用する、等価曲率
    半径が1〜10メートルのわん曲面をもつ、わん曲球技
    用反射板、該わん曲球技用反射板と床または地面との等
    価傾斜角を45°〜85°の範囲で使用することを特徴
    とする本文記載のわん曲球技用反射板。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160131139A (ko) * 2015-05-06 2016-11-16 이양우 탁구연습기구

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KR20160131139A (ko) * 2015-05-06 2016-11-16 이양우 탁구연습기구

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