JPH1196238A - 運送業向け情報検索方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物の着地が存在する地区にある端末にてそ
の荷物の情報である求車情報を取得し、運送効率を確実
に上げることのできる運送業向け情報検索方法を提供す
る。 【解決手段】 荷物の発地及び着地の情報からなる求車
情報が予め登録されたデータベースから、求車情報を端
末装置３の要求によって検索する運送業向け情報検索方
法において、少なくとも求車情報と登録日付と登録時刻
とを予めデータベースに登録する工程と、端末装置３か
ら求車情報の検索を要求すると、データベースから「端
末装置３が存在する地区が着地地区である求車情報」を
検索する工程と、データベースから検索された求車情報
を端末装置３にて取得する工程とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、運んでほしい荷物
の発地及び着地の情報からなる求車情報が予め登録され
たデータベースを中心に、運送業者向けに構成されたオ
ンラインネットワークシステムを利用して、求車情報を
検索する運送業者向け情報検索方法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】図３は、ネットワークシステム構成を示
す図である。１は情報が登録されるデータベース、２は
データベース１の制御を行うデータベース制御装置、３
は電話回線などの回線４及び通信装置５を介してデータ
ベース制御装置２に情報登録及び情報検索を要求する端
末装置であり、端末装置３の設置場所として本明細書に
おいては、このネットワークに加盟した日本全国にある
運送業者に適宜任意の数（ｎ個）設置されるとして説明
する。

【０００３】荷物を運び終えたトラックが空ではなく別
の荷物（以下、帰り荷という）を積んで業者に戻って来
るようにすれば、運送効率を上げることができる。そこ
で、従来の運送業向け情報検索方法においては、このよ
うに構成されたネットワークシステムにより、運送業者
に設置された端末装置３より、運んでほしい荷物の情報
（以下、求車情報という）をデータベース１に登録する
情報登録を予め行い、帰り荷の情報を取得したい運送業
者は、データべース１を検索する情報検索を行うこと
で、帰り荷の情報である求車情報を取得するようにした
ものである。そして、検索された求車情報に基づいて荷
主と運搬の契約を行うことで運送効率の向上を図るとし
ていた。なお、運送業者にある空トラックに運ばせる荷
物を探す際にもデータベース１の検索が行われるが、こ
の運送業向け情報検索方法は上述したように、本来、帰
り荷の情報として求車情報を検索するものである。

【０００４】図４は情報登録の流れを示す図、図５は情
報検索の流れを示す図である。情報登録は、図４に示す
ように、データベース制御装置２は端末装置３からの情
報登録要求を受信し（Ｓ１）、データベース１へ求車情
報を登録し（Ｓ２）、登録処理を終了する。情報検索
は、図５に示すようにデータベース制御装置２は端末装
置３からの情報検索要求を受信し（Ｓ１１）、端末装置
３側からの検索条件に基づいてデータベース１を検索し
（Ｓ１２）、検索結果（求車情報）を端末装置３に送信
し（Ｓ１３）、情報検索を終了し、端末装置３は検索結
果を取得する（図示せず）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の運送業向け情報検索方法では、求車情報を運ぶべき
荷物のある場所（以下、発地という）と荷物の行き先
（以下、着地という）に係わらず日本全国にある複数の
運送業者の端末装置３から平等に検索可能であるため、
本来なら、荷物の着地又は発地から近距離、言い換えれ
ば、着地のある地区又は発地のある地区にある運送業者
がその荷物の情報である求車情報を取得し、取得した求
車情報に基づいて荷主と運搬契約を行うことが理想であ
るのに対し、遠距離にある運送業者が近距離にある運送
業者より先に求車情報を取得し、早い者勝ちで運搬契約
を行ったり、求車情報を取得した運送業者がネットワー
クに参加していない他の運送業者に情報を提供したりす
る等、運送効率を上げるという目的を阻害する行為が多
発する可能性を持っているという問題点があった。

【０００６】このようなことから、荷物の着地が存在す
る地区にある端末にてその荷物の情報である求車情報を
取得し、運送効率を確実に上げることのできる運送業向
け情報検索方法の開発が望まれていた。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る運送業向け
情報検索方法は、荷物の発地及び着地の情報からなる求
車情報が予め登録されたデータベースから、求車情報を
端末の要求によって検索する運送業向け情報検索方法に
おいて、少なくとも求車情報と登録日付と登録時刻とを
予めデータベースに登録する工程と、端末から求車情報
の検索を要求すると、データベースから「前記端末が存
在する地区が着地地区である求車情報」を検索する工程
と、データベースから検索された求車情報を端末にて取
得する工程とを有するものである。

【０００８】本発明においては、検索を要求した端末の
ある地区が着地地区となっている求車情報が検索され、
その検索された求車情報を検索要求した端末にて取得す
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】図２は本発明の一実施の形態にお
ける情報登録の流れを示す図、図１は本発明の一実施の
形態における情報検索の流れを示す図である。なお、本
実施の形態のネットワークシステム構成は従来と同様で
ある。また、端末装置３には番号（以下、端末Ｎｏ．と
記す）が付けられ、表１に示すように日本全国が地区分
けされ端末Ｎｏ．によってその端末が存在する地区名が
分かるようになっている。なお、地区毎に地区Ｎｏ．が
付けられている。

【００１０】

【表１】

【００１１】次に、図２を参照し、情報登録の流れを説
明する。端末装置３は回線４及び通信装置５を介して求
車情報を含む情報登録要求をデータベース制御装置２に
送信し、データベース制御装置２は情報登録要求を受信
し（Ｓ２１）、受信した情報登録要求に含まれる求車情
報に登録日付と時刻とを付加し（Ｓ２２）、データベー
ス１に登録する（Ｓ２３）。なお、求車情報には端末装
置３、発地及び着地が存在する地区の地区Ｎｏ．が含ま
れている。

【００１２】次に、図１を参照し、情報検索の流れを説
明する。なお、ここでは第一の一定時間を１時間、第二
の一定時間を２時間として説明する。端末装置３は回線
４及び通信装置５を介して自身の端末Ｎｏ．及び検索条
件を含む情報検索要求をデータベース制御装置２に送信
し、データベース制御装置２は情報登録要求を受信する
（Ｓ３１）。なお、端末装置３が送信する検索条件に
は、例えば、荷物の積込み日や降ろし日等の条件があ
る。そして、データベース制御装置２は下記の（１）〜
（３）に示した検索条件の順に、データベース１を検索
する。 （１）「端末装置３から送信された検索条件を満たす」
かつ（以下、ＡＮＤという）「端末装置３の存在する地
区が着地地区である」（Ｓ３２） （２）「端末装置３から送信された検索条件を満たす」
ＡＮＤ「端末装置３が存在する地区が発地地区である」
ＡＮＤ「現在から１時間以上前に登録された求車情報で
ある」（Ｓ３３） （３）「端末装置３から送信された検索条件を満たす」
ＡＮＤ「端末装置３が存在する地区が発地でも着地でも
ない地区」ＡＮＤ「現在から２時間以上前に登録された
求車情報である」（Ｓ３４） そして、上記３回の検索結果を併合し、端末装置３へ送
信し（Ｓ３５）、情報検索を終了する。なお、「端末装
置３から送信された検索条件を満たす」とした検索条件
は省略してもよい。

【００１３】このように、本実施の形態１においては、
端末装置３が存在する地区が着地地区である場合には、
条件に合う情報をリアルタイムで検索し、端末装置３が
存在する地区が発地地区である場合には現在から１時間
以上前に登録された求車情報を検索し、着地でも発地で
もない地区は、現在から２時間以上前に登録された求車
情報を検索するので、端末装置３が存在する地区が着地
地区、発地地区、それ以外の地区の順に検索できる求車
情報に対して時間的格差がつけられ、データベース１を
検索する際の優先権が上述の順に与えられることにな
る。故に、発地又は着地でも発地でもない地区の運送業
者に早い者勝ちで情報が取得されることが少なくなり、
着地から近距離（着地地区）にある運送業者が求車情報
を取得して帰り荷を獲得する可能性を高くすることがで
き、運送効率を上げることができる。

【００１４】また、着地でも発地でもない地区より発地
地区に存在する端末に時間的優先度を与えることで、運
送業者にある空トラックに運ばせる荷物を検索する際に
も、発地地区に存在する端末の方が優先して求車情報を
取得することができる。

【００１５】更に、情報が登録された時間によって情報
を検索できる地区が限定されるので、従来、ネットワー
クに加盟していない他の運送業者が情報を取得してしま
うといった行為の頻度を少なくすることができる。

【００１６】本実施の形態においては、上記（１）〜
（３）の順に、（１）〜（３）に示した検索条件全てに
よって検索するようにしたが、順序はこれに限られず、
また、（１）の検索条件のみによって検索を行うか、又
は、（１）と、（２）の「端末装置３が存在する地区が
発地地区である」を省略した検索条件とによって検索す
るようにしてもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、検索要求を出した端末が存在する地区が着地地区と
なっている求車情報を検索し、検索された求車情報をこ
の端末が取得するので、求車情報はいわゆる帰り荷の情
報として検索されることとなり、検索された求車情報
は、着地が存在する地区の端末、言い換えれば、着地か
ら近距離にある端末に取得されるので、運送効率を確実
に上げることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における情報検索の流れ
を示す図である。

【図２】本発明の一実施の形態における情報登録の流れ
を示す図である。

【図３】ネットワークシステム構成を示す図である。

【図４】従来の情報登録の流れを示す図である。

【図５】従来の情報検索の流れを示す図である。

【符号の説明】

１ データベース ２ データベース制御装置 ３ 端末装置 ４ 回線 ５ 通信装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷物の発地及び着地の情報からなる求車
   情報が予め登録されたデータベースから、前記求車情報
   を端末の要求によって検索する運送業向け情報検索方法
   において、 少なくとも求車情報と登録日付と登録時刻とを予めデー
   タベースに登録する工程と、 前記端末から求車情報の検索を要求すると、前記データ
   ベースから「前記端末が存在する地区が着地地区である
   求車情報」を検索する工程と、 前記データベースから検索された求車情報を前記端末に
   て取得する工程とを有することを特徴とする運送業向け
   情報検索方法。
2. 【請求項２】 前記データベースから「現在から第一の
   一定時間以上前に登録された求車情報」を検索する工程
   を更に有することを特徴とする請求項１記載の運送業向
   け情報検索方法。
3. 【請求項３】 前記データベースから、「現在から第一
   の一定時間以上前に登録された求車情報」かつ「前記端
   末が存在する地区が発地地区である求車情報」を検索す
   る工程と、 「現在から第一の一定時間よりも長い第二の一定時間以
   上前にデータベースに登録された求車情報」を検索する
   工程とを更に有することを特徴とする請求項１記載の運
   送業向け情報検索方法。