JPH1195142A - ビーム光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

ビーム光走査装置および画像形成装置

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JPH1195142A
JPH1195142A JP25735197A JP25735197A JPH1195142A JP H1195142 A JPH1195142 A JP H1195142A JP 25735197 A JP25735197 A JP 25735197A JP 25735197 A JP25735197 A JP 25735197A JP H1195142 A JPH1195142 A JP H1195142A
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light
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light beams
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研一 小宮
Koji Tanimoto
弘二 谷本
Naoaki Ide
直朗 井出
Atsushi Sakakibara
淳 榊原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のビーム光を用いる場合、複数の解像度
で、被走査面における複数のビーム光相互の位置関係を
常に理想的な位置に高精度に制御でき、また、被走査面
における各ビーム光のパワーを均一に制御でき、よっ
て、常に高画質を維持することができる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】マルチビーム光学系を用いたデジタル複写
機において、感光体ドラムの表面を走査する複数のビー
ム光a〜dの通過位置を検知するビーム光位置検知装置
38における複数のセンサパターンSB1〜SF1,S
B2〜SF2を、ビーム光a〜dの走査方向に対してほ
ぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に
並列配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、複数の
レーザビーム光により単一の感光体ドラム上を同時に走
査露光して上記感光体ドラム上に単一の静電潜像を形成
するためのビーム光走査装置、および、これを用いたデ
ジタル複写機やレーザプリンタなどの画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば、レーザビーム光による
走査露光と電子写真プロセスとにより画像形成を行なう
デジタル複写機が種々開発されている。
【0003】そして、最近では、さらに画像形成速度の
高速化を図るために、マルチビーム方式、つまり、複数
のレーザビーム光を発生させ、これら複数のレーザビー
ム光により複数ラインずつの同時走査が行なわれるよう
にしたデジタル複写機が開発されている。
【0004】このようなマルチビーム方式のデジタル複
写機においては、レーザビーム光を発生する複数の半導
体レーザ発振器、これら複数のレーザ発振器から出力さ
れる各レーザビーム光を感光体ドラムへ向けて反射し、
各レーザビーム光により感光体ドラム上を走査するポリ
ゴンミラーなどの多面回転ミラー、および、コリメータ
レンズやf−θレンズなどを主体に構成される、ビーム
光走査装置としての光学系ユニットを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光学系ユニットの構成では、感光体ドラム上(被走査
面)で複数のビーム光相互の位置関係を理想的な位置関
係にするのは非常に困難で、これを実現するためには、
非常に高い部品精度と組立精度が要求され、装置のコス
トアップの要因となっていた。
【0006】また、理想の位置関係に組立てたとして
も、温度変化や湿度変化などの環境変化、あるいは、経
時変化によってレンズの形状がわずかに変化したり、部
品相互の位置関係がわずかに変化するだけで、ビーム光
相互の位置関係が狂ってしまい、高品質な画像を形成す
ることができなくなる。したがって、このような光学系
を実現するためには、これらの変化に強い構造や部品を
用いる必要があった。
【0007】ここで、マルチビームにおいて、位置ずれ
したビーム光を用いて画像を形成した場合に起り得る画
像不良について、図57および図58を用いて説明す
る。
【0008】たとえば、図57(a)に示すような
「T」の文字を形成する場合、ビーム光の通過位置が、
所定の位置からはずれていると、図57(b)に示すよ
うな画像になってしまう。この図の例は、4つのビーム
光a〜dを用いた場合で、ビーム光bの通過位置が所定
位置からはずれ、ビーム光aとbの間隔が狭く、ビーム
光bとcの間隔が広くなった例である。
【0009】図58(a)は、それぞれのビーム光の発
光タイミングが、正しく制御されていない場合の画像の
例である。図より明らかなように、ビーム光相互の発光
タイミングが正しく制御されないと、主走査方向の画像
形成位置が狂い、縦線がまっすぐに形成されない。
【0010】図58(b)は、ビーム光の通過位置とビ
ーム光の発光タイミングの両方が正しく制御されていな
い場合の画像で、副走査方向の画像不良と、主走査方向
の画像不良が同時に起こっている。
【0011】このように、マルチビームで画像を形成す
る際には、複数のビーム光の通過位置を検知するビーム
光検知装置を高精度に取付けて、副走査方向のビーム光
通過位置を常に所定の間隔になるように制御すること
と、主走査方向の画像形成位置を揃えるために、それぞ
れのビーム光の発光タイミングを高精度に制御する必要
がある。
【0012】また、マルチビーム光学系を用いて高画質
の画像を得るための条件しては、(1)各ビーム光の感
光体ドラム上での光パワーが等しいこと、(2)ビーム
光相互の位置関係(副走査方向の通過位置)が所定の関
係になっていること、(3)主走査方向の画像形成のた
めの露光タイミングがビーム光相互の位置関係に応じて
正しく制御されていること、を満たすことがあげられ
る。
【0013】ここで、ポイントとなるのは、(1)を成
立させること、さらに(1)の感光体ドラム上での光パ
ワーが等しくないと、(2)と(3)の制御が正しく動
作しているとしても、実質上正しくないことが起こり得
るということである。すなわち、(2)、(3)の制御
精度は、ビーム光のパワーに依存している。
【0014】したがって、感光体ドラム上を走査する各
ビーム光、すなわち、複数のレーザ発振器から出力され
る各ビーム光が、ハーフミラーなどの光学手段で合成さ
れた後で同じパワーとなるように制御する必要がある。
【0015】そこで、本発明は、複数の解像度で、被走
査面におけるビーム光の位置を常に適正位置に高精度に
制御でき、また、被走査面におけるビーム光のパワーを
均一に制御でき、よって、常に高画質を維持することが
できるビーム光走査装置および画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】また、本発明は、複数のビーム光を用いる
場合、複数の解像度で、被走査面における複数のビーム
光相互の位置関係を常に理想的な位置に高精度に制御で
き、また、被走査面における各ビーム光のパワーを均一
に制御でき、よって、常に高画質を維持することができ
るビーム光走査装置および画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のビーム光走査装
置は、ビーム光を発生するビーム光発生手段と、このビ
ーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査面へ向
けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を走査す
る走査手段と、この走査手段により前記被走査面を走査
すべく導かれたビーム光を、前記ビーム光の走査方向に
対してほぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔
で平行に並列配設された複数の光検知部で検知するビー
ム光位置検知手段と、このビーム光位置検知手段の検知
結果に基づき、前記走査手段により走査されるビーム光
の前記被走査面における通過位置が適正位置となるよう
制御するビーム光通過位置制御手段とを具備している。
【0018】また、本発明のビーム光走査装置は、ビー
ム光を発生するビーム光発生手段と、このビーム光発生
手段から発生されたビーム光を被走査面へ向けて反射
し、前記ビーム光により前記被走査面を走査する走査手
段と、この走査手段により前記被走査面を走査すべく導
かれたビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほ
ぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に
並列配設された複数の光検知部で検知するビーム光位置
検知手段と、このビーム光位置検知手段の検知結果に基
づき、前記走査手段により走査されるビーム光の前記被
走査面における通過位置が適正位置となるよう制御する
ビーム光通過位置制御手段と、前記走査手段により前記
被走査面を走査すべく導かれたビーム光の通過タイミン
グを検知する複数のビーム光通過タイミング検知手段
と、この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力
信号に基づき、前記複数のビーム光通過タイミング検知
手段のうちどのビーム光通過タイミング検知手段が最初
にビーム光を検知したかを判定する判定手段と、この判
定手段の判定結果に基づき、前記ビーム光の通過タイミ
ングを検知するビーム光通過タイミング検知手段を決定
する決定手段と、この決定手段で決定されたビーム光通
過タイミング検知手段の出力信号に基づき、前記ビーム
光の通過タイミングに同期し、かつ、画像の解像度に応
じた複数の周波数のクロックパルスを発生するパルス発
生手段と、このパルス発生手段から発生されるクロック
パルスに同期して前記ビーム光発生手段を変調駆動する
駆動手段とを具備している。
【0019】また、本発明のビーム光走査装置は、ビー
ム光を発生するビーム光発生手段と、このビーム光発生
手段から発生されたビーム光を被走査面へ向けて反射
し、前記ビーム光により前記被走査面を走査する走査手
段と、この走査手段により前記被走査面を走査すべく導
かれたビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほ
ぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に
並列配設された複数の光検知部で検知するビーム光位置
検知手段と、このビーム光位置検知手段の検知結果に基
づき、前記走査手段により走査されるビーム光の前記被
走査面における通過位置が適正位置となるよう制御する
ビーム光通過位置制御手段と、前記走査手段により前記
被走査面を走査すべく導かれたビーム光の通過タイミン
グを検知する複数のビーム光通過タイミング検知手段
と、この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力
信号に基づき、それぞれのビーム光通過タイミングに同
期したクロックパルスを発生するパルス発生手段と、こ
のパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同期
して前記ビーム光発生手段を変調駆動する駆動手段と、
前記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
ビーム光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段
と、このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、
前記被走査面を走査するビーム光のパワーが所定値とな
るよう前記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー
制御手段と、前記ビーム光位置検知手段、前記ビーム光
通過タイミング検知手段、および、前記ビーム光パワー
検知手段を一体的に保持する保持手段とを具備してい
る。
【0020】また、本発明のビーム光走査装置は、それ
ぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段と、
この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
ーム光により前記被走査面を走査する走査手段と、この
走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた複数
のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に対して
ほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔で平行
に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設けら
れた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光位置検
知手段と、この第1のビーム光位置検知手段に対して前
記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向
に並列に配設され、前記走査手段により前記被走査面を
走査すべく導かれた複数のビーム光を、前記複数のビー
ム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の
解像度とは異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に
並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設けられ
た複数の光検知部群で検知する第2のビーム光位置検知
手段と、この第1および第2のビーム光位置検知手段の
各検知結果に基づき、前記走査手段により走査される複
数のビーム光の前記被走査面における通過位置が適正位
置となるよう制御するビーム光通過位置制御手段とを具
備している。
【0021】また、本発明のビーム光走査装置は、それ
ぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段と、
この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
ーム光により前記被走査面を走査する走査手段と、この
走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた複数
のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に対して
ほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔で平行
に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設けら
れた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光位置検
知手段と、この第1のビーム光位置検知手段に対して前
記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向
に並列に配設され、前記走査手段により前記被走査面を
走査すべく導かれた複数のビーム光を、前記複数のビー
ム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の
解像度とは異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に
並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設けられ
た複数の光検知部群で検知する第2のビーム光位置検知
手段と、この第1および第2のビーム光位置検知手段の
各検知結果に基づき、前記走査手段により走査される複
数のビーム光の前記被走査面における通過位置が適正位
置となるよう制御するビーム光通過位置制御手段と、前
記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた複
数のビーム光の通過タイミングをそれぞれ検知する複数
のビーム光通過タイミング検知手段と、この複数のビー
ム光通過タイミング検知手段の出力信号に基づき、前記
複数のビーム光の前記複数のビーム光通過タイミング検
知手段に対する到来順を判定する判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に基づき、前記ビーム光とその
ビーム光の通過タイミングを検知するビーム光通過タイ
ミング検知手段との組合わせを決定する決定手段と、こ
の決定手段で決定された前記ビーム光とそのビーム光の
通過タイミングを検知するビーム光通過タイミング検知
手段との組合わせにおいて、前記複数のビーム光通過タ
イミング検知手段の出力信号に基づき、それぞれのビー
ム光通過タイミングに同期し、かつ、画像の解像度に応
じた複数の周波数のクロックパルスを発生するパルス発
生手段と、このパルス発生手段から発生されるクロック
パルスに同期して前記複数のビーム光発生手段をそれぞ
れ変調駆動する駆動手段とを具備している。
【0022】また、本発明のビーム光走査装置は、それ
ぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段と、
この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
ーム光により前記被走査面を走査する走査手段と、この
走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた複数
のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に対して
ほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔で平行
に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設けら
れた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光位置検
知手段と、この第1のビーム光位置検知手段に対して前
記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向
に並列に配設され、前記走査手段により前記被走査面を
走査すべく導かれた複数のビーム光を、前記複数のビー
ム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の
解像度とは異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に
並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設けられ
た複数の光検知部群で検知する第2のビーム光位置検知
手段と、この第1および第2のビーム光位置検知手段の
各検知結果に基づき、前記走査手段により走査される複
数のビーム光の前記被走査面における通過位置が適正位
置となるよう制御するビーム光通過位置制御手段と、前
記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた複
数のビーム光の通過タイミングをそれぞれ検知する複数
のビーム光通過タイミング検知手段と、この複数のビー
ム光通過タイミング検知手段の出力信号に基づき、それ
ぞれのビーム光通過タイミングに同期したクロックパル
スを発生するパルス発生手段と、このパルス発生手段か
ら発生されるクロックパルスに同期して前記複数のビー
ム光発生手段をそれぞれ変調駆動する駆動手段と、前記
走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた複数
のビーム光の各パワーをそれぞれ検知するビーム光パワ
ー検知手段と、このビーム光パワー検知手段の各検知結
果に基づき、前記被走査面を走査する複数のビーム光の
各パワーの差が所定値以下になるよう前記複数のビーム
光発生手段をそれぞれ制御するビーム光パワー制御手段
と、前記第1および第2のビーム光位置検知手段、前記
ビーム光通過タイミング検知手段、および、前記ビーム
光パワー検知手段を一体的に保持する保持手段とを具備
している。
【0023】また、本発明の画像形成装置は、ビーム光
により像担持体上を走査露光することにより前記像担持
体上に画像を形成する画像形成装置であって、ビーム光
を発生するビーム光発生手段と、このビーム光発生手段
から発生されたビーム光を前記像担持体へ向けて反射
し、前記ビーム光により前記像担持体上を走査する走査
手段と、この走査手段により前記像担持体上を走査すべ
く導かれたビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対し
てほぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平
行に並列配設された複数の光検知部で検知するビーム光
位置検知手段と、このビーム光位置検知手段の検知結果
に基づき、前記走査手段により走査されるビーム光の前
記像担持体上における通過位置が適正位置となるよう制
御するビーム光通過位置制御手段とを具備している。
【0024】また、本発明の画像形成装置は、ビーム光
により像担持体上を走査露光することにより前記像担持
体上に画像を形成する画像形成装置であって、ビーム光
を発生するビーム光発生手段と、このビーム光発生手段
から発生されたビーム光を前記像担持体へ向けて反射
し、前記ビーム光により前記像担持体上を走査する走査
手段と、この走査手段により前記像担持体上を走査すべ
く導かれたビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対し
てほぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平
行に並列配設された複数の光検知部で検知するビーム光
位置検知手段と、このビーム光位置検知手段の検知結果
に基づき、前記走査手段により走査されるビーム光の前
記像担持体上における通過位置が適正位置となるよう制
御するビーム光通過位置制御手段と、前記走査手段によ
り前記像担持体上を走査すべく導かれたビーム光の通過
タイミングを検知する複数のビーム光通過タイミング検
知手段と、この複数のビーム光通過タイミング検知手段
の出力信号に基づき、前記複数のビーム光通過タイミン
グ検知手段のうちどのビーム光通過タイミング検知手段
が最初にビーム光を検知したかを判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果に基づき、前記ビーム光の通過
タイミングを検知するビーム光通過タイミング検知手段
を決定する決定手段と、この決定手段で決定されたビー
ム光通過タイミング検知手段の出力信号に基づき、前記
ビーム光の通過タイミングに同期し、かつ、画像の解像
度に応じた複数の周波数のクロックパルスを発生するパ
ルス発生手段と、このパルス発生手段から発生されるク
ロックパルスに同期して前記ビーム光発生手段を変調駆
動する駆動手段とを具備している。
【0025】また、本発明の画像形成装置は、ビーム光
により像担持体上を走査露光することにより前記像担持
体上に画像を形成する画像形成装置であって、ビーム光
を発生するビーム光発生手段と、このビーム光発生手段
から発生されたビーム光を前記像担持体へ向けて反射
し、前記ビーム光により前記像担持体上を走査する走査
手段と、この走査手段により前記像担持体上を走査すべ
く導かれたビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対し
てほぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平
行に並列配設された複数の光検知部で検知するビーム光
位置検知手段と、このビーム光位置検知手段の検知結果
に基づき、前記走査手段により走査されるビーム光の前
記像担持体上における通過位置が適正位置となるよう制
御するビーム光通過位置制御手段と、前記走査手段によ
り前記像担持体上を走査すべく導かれたビーム光の通過
タイミングを検知する複数のビーム光通過タイミング検
知手段と、この複数のビーム光通過タイミング検知手段
の出力信号に基づき、それぞれのビーム光通過タイミン
グに同期したクロックパルスを発生するパルス発生手段
と、このパルス発生手段から発生されるクロックパルス
に同期して前記ビーム光発生手段を変調駆動する駆動手
段と、前記走査手段により前記像担持体上を走査すべく
導かれたビーム光のパワーを検知するビーム光パワー検
知手段と、このビーム光パワー検知手段の検知結果に基
づき、前記像担持体上を走査するビーム光のパワーが所
定値となるよう前記ビーム光発生手段を制御するビーム
光パワー制御手段と、前記ビーム光位置検知手段、前記
ビーム光通過タイミング検知手段、および、前記ビーム
光パワー検知手段を一体的に保持する保持手段とを具備
している。
【0026】また、本発明の画像形成装置は、複数のビ
ーム光により像担持体上を走査露光することにより前記
像担持体上に画像を形成する画像形成装置であって、そ
れぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段
と、この複数のビーム光発生手段から発生された複数の
ビーム光を前記像担持体へ向けてそれぞれ反射し、前記
複数のビーム光により前記像担持体上を走査する走査手
段と、この走査手段により前記像担持体上を走査すべく
導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査
方向に対してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応し
た間隔で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対
応して設けられた複数の光検知部群で検知する第1のビ
ーム光位置検知手段と、この第1のビーム光位置検知手
段に対して前記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ
直交する方向に並列に配設され、前記走査手段により前
記像担持体上を走査すべく導かれた複数のビーム光を、
前記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ直交する方
向に前記第1の解像度とは異なる第2の解像度に対応し
た間隔で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対
応して設けられた複数の光検知部群で検知する第2のビ
ーム光位置検知手段と、この第1および第2のビーム光
位置検知手段の各検知結果に基づき、前記走査手段によ
り走査される複数のビーム光の前記像担持体上における
通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通過位
置制御手段とを具備している。
【0027】また、本発明の画像形成装置は、複数のビ
ーム光により像担持体上を走査露光することにより前記
像担持体上に画像を形成する画像形成装置であって、そ
れぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段
と、この複数のビーム光発生手段から発生された複数の
ビーム光を前記像担持体へ向けてそれぞれ反射し、前記
複数のビーム光により前記像担持体上を走査する走査手
段と、この走査手段により前記像担持体上を走査すべく
導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査
方向に対してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応し
た間隔で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対
応して設けられた複数の光検知部群で検知する第1のビ
ーム光位置検知手段と、この第1のビーム光位置検知手
段に対して前記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ
直交する方向に並列に配設され、前記走査手段により前
記像担持体上を走査すべく導かれた複数のビーム光を、
前記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ直交する方
向に前記第1の解像度とは異なる第2の解像度に対応し
た間隔で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対
応して設けられた複数の光検知部群で検知する第2のビ
ーム光位置検知手段と、この第1および第2のビーム光
位置検知手段の各検知結果に基づき、前記走査手段によ
り走査される複数のビーム光の前記像担持体上における
通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通過位
置制御手段と、前記走査手段により前記像担持体上を走
査すべく導かれた複数のビーム光の通過タイミングをそ
れぞれ検知する複数のビーム光通過タイミング検知手段
と、この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力
信号に基づき、前記複数のビーム光の前記複数のビーム
光通過タイミング検知手段に対する到来順を判定する判
定する判定手段と、この判定手段の判定結果に基づき、
前記ビーム光とそのビーム光の通過タイミングを検知す
るビーム光通過タイミング検知手段との組合わせを決定
する決定手段と、この決定手段で決定された前記ビーム
光とそのビーム光の通過タイミングを検知するビーム光
通過タイミング検知手段との組合わせにおいて、前記複
数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号に基づ
き、それぞれのビーム光通過タイミングに同期し、か
つ、画像の解像度に応じた複数の周波数のクロックパル
スを発生するパルス発生手段と、このパルス発生手段か
ら発生されるクロックパルスに同期して前記複数のビー
ム光発生手段をそれぞれ変調駆動する駆動手段とを具備
している。
【0028】さらに、本発明の画像形成装置は、複数の
ビーム光により像担持体上を走査露光することにより前
記像担持体上に画像を形成する画像形成装置であって、
それぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段
と、この複数のビーム光発生手段から発生された複数の
ビーム光を前記像担持体へ向けてそれぞれ反射し、前記
複数のビーム光により前記像担持体上を走査する走査手
段と、この走査手段により前記像担持体上を走査すべく
導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査
方向に対してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応し
た間隔で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対
応して設けられた複数の光検知部群で検知する第1のビ
ーム光位置検知手段と、この第1のビーム光位置検知手
段に対して前記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ
直交する方向に並列に配設され、前記走査手段により前
記像担持体上を走査すべく導かれた複数のビーム光を、
前記複数のビーム光の走査方向に対してほぼ直交する方
向に前記第1の解像度とは異なる第2の解像度に対応し
た間隔で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対
応して設けられた複数の光検知部群で検知する第2のビ
ーム光位置検知手段と、この第1および第2のビーム光
位置検知手段の各検知結果に基づき、前記走査手段によ
り走査される複数のビーム光の前記像担持体上における
通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通過位
置制御手段と、前記走査手段により前記像担持体上を走
査すべく導かれた複数のビーム光の通過タイミングをそ
れぞれ検知する複数のビーム光通過タイミング検知手段
と、この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力
信号に基づき、それぞれのビーム光通過タイミングに同
期したクロックパルスを発生するパルス発生手段と、こ
のパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同期
して前記複数のビーム光発生手段をそれぞれ変調駆動す
る駆動手段と、前記走査手段により前記像担持体上を走
査すべく導かれた複数のビーム光の各パワーをそれぞれ
検知するビーム光パワー検知手段と、このビーム光パワ
ー検知手段の各検知結果に基づき、前記像担持体上を走
査する複数のビーム光の各パワーの差が所定値以下にな
るよう前記複数のビーム光発生手段をそれぞれ制御する
ビーム光パワー制御手段と、前記第1および第2のビー
ム光位置検知手段、前記ビーム光通過タイミング検知手
段、および、前記ビーム光パワー検知手段を一体的に保
持する保持手段とを具備している。
【0029】本発明によれば、たとえば、ビーム光によ
り像担持体上を走査露光することにより像担持体上に画
像を形成する複数の解像度を有する画像形成装置におい
て、像担持体上(被走査面)を走査するビーム光の位置
を検知するビーム光位置検知手段における複数の光検知
部を、ビーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に
複数の解像度に対応した間隔で平行に並列配設すること
によって、取付け傾きに充分余裕のあるビーム光位置検
知手段を構築することができる。
【0030】したがって、正確にビーム光の走査位置を
検知することができるので、複数の解像度で、像担持体
上(被走査面)におけるビーム光の位置を常に適正位置
に高精度に制御できる。また、複数のビーム光を用いる
場合も、上記同様、複数の解像度で、複数のビーム光の
位置を常に理想的な位置に高精度に制御できる。したが
って、常に高画質を維持することができる。
【0031】また、本発明によれば、像担持体上(被走
査面)を走査するビーム光のパワーを検知して、その値
が所定の範囲内に収まるようにパワー制御した上で、像
担持体上(被走査面)におけるビーム光の通過位置制
御、および、主走査方向の同期を取る制御を行なうこと
によって、制御精度を落とすことなく、像担持体上(被
走査面)におけるビーム光のパワーを均一に制御できる
とともに、像担持体上(被走査面)におけるビーム光の
位置を常に適正位置に高精度に制御でき、よって、常に
高画質を維持することができる。
【0032】また、複数のビーム光を用いる場合も、上
記同様、像担持体上(被走査面)における各ビーム光の
パワーを均一に制御できるとともに、像担持体上(被走
査面)における複数のビーム光の位置を常に理想的な位
置に高精度に制御でき、よって、常に高画質を維持する
ことができる。
【0033】また、本発明によれば、たとえば、画像を
形成する前に、あらかじめ複数のビーム光の複数のビー
ム光通過タイミング検知手段に対する到来順を判定し、
その判定結果に基づいて、ビーム光とそのビーム光の通
過タイミングを検知するビーム光通過タイミング検知手
段との組合わせを決定し、主走査方向の位置制御を行な
うことにより、特に複数のビーム光を用いる場合、光学
系の組立てに特別な精度や調整を必要とせず、しかも、
環境変化や経時変化などによって光学系に変化が生じて
も、像担持体上(被走査面)における各ビーム光相互の
位置関係を常に理想的な位置に制御できる。したがっ
て、主走査方向のドットずれのない高画質の画像を常に
得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0035】図1は、本実施の形態に係るビーム光走査
装置が適用される画像形成装置としてのデジタル複写機
の構成を示すものである。すなわち、このデジタル複写
機は、たとえば、画像読取手段としてのスキャナ部1、
および、画像形成手段としてのプリンタ部2から構成さ
れている。スキャナ部1は、図示矢印方向に移動可能な
第1キャリジ3と第2キャリジ4、結像レンズ5、およ
び、光電変換素子6などから構成されている。
【0036】図1において、原稿Oは透明ガラスからな
る原稿台7上に下向きに置かれ、その原稿Oの載置基準
は原稿台7の短手方向の正面右側がセンタ基準になって
いる。原稿Oは、開閉自在に設けられた原稿固定カバー
8によって原稿台7上に押え付けられる。
【0037】原稿Oは光源9によって照明され、その反
射光はミラー10,11,12、および、結像レンズ5
を介して光電変換素子6の受光面に集光されるように構
成されている。ここで、上記光源9およびミラー10を
搭載した第1キャリジ3と、ミラー11,12を搭載し
た第2キャリジ4は、光路長を一定にするように2:1
の相対速度で移動するようになっている。第1キャリジ
3および第2キャリジ4は、キャリジ駆動用モータ(図
示せず)によって読取タイミング信号に同期して右から
左方向に移動する。
【0038】以上のようにして、原稿台7上に載置され
た原稿Oの画像は、スキャナ部1によって1ラインごと
に順次読取られ、その読取り出力は、図示しない画像処
理部において画像の濃淡を示す8ビットのデジタル画像
信号に変換される。
【0039】プリンタ部2は、光学系ユニット13、お
よび、被画像形成媒体である用紙P上に画像形成が可能
な電子写真方式を組合わせた画像形成部14から構成さ
れている。すなわち、原稿Oからスキャナ部1で読取ら
れた画像信号は、図示しない画像処理部で処理が行なわ
れた後、半導体レーザ発振器からのレーザビーム光(以
降、単にビーム光と称す)に変換される。ここに、本実
施の形態では、半導体レーザ発振器を複数個(2個以
上)使用するマルチビーム光学系を採用している。
【0040】光学系ユニット13の構成については後で
詳細を説明するが、ユニット内に設けられた複数の半導
体レーザ発振器は、図示しない画像処理部から出力され
るレーザ変調信号にしたがって発光動作し、これらから
出力される複数のビーム光は、ポリゴンミラーで反射さ
れて走査光となり、ユニット外部へ出力されるようにな
っている。
【0041】光学系ユニット13から出力される複数の
ビーム光は、像担持体としての感光体ドラム15上の露
光位置Xの地点に必要な解像度を持つスポットの走査光
として結像され、走査露光される。これによって、感光
体ドラム15上には、画像信号に応じた静電潜像が形成
される。
【0042】感光体ドラム15の周辺には、その表面を
帯電する帯電チャージャ16、現像器17、転写チャー
ジャ18、剥離チャージャ19、および、クリーナ20
などが配設されている。感光体ドラム17は、駆動モー
タ(図示せず)により所定の外周速度で回転駆動され、
その表面に対向して設けられている帯電チャージャ16
によって帯電される。帯電された感光体ドラム15上の
露光位置Xの地点に複数のビーム光(走査光)がスポッ
ト結像される。
【0043】感光体ドラム15上に形成された静電潜像
は、現像器17からのトナー(現像剤)により現像され
る。現像によりトナー像を形成された感光体ドラム15
は、転写位置の地点で給紙系によりタイミングをとって
供給される用紙P上に転写チャージャ18によって転写
される。
【0044】上記給紙系は、底部に設けられた給紙カセ
ット21内の用紙Pを、給紙ローラ22と分離ローラ2
3とにより1枚ずつ分離して供給する。そして、レジス
トローラ24まで送られ、所定のタイミングで転写位置
まで供給される。転写チャージャ18の下流側には、用
紙搬送機構25、定着器26、画像形成済みの用紙Pを
排出する排紙ローラ27が配設されている。これによ
り、トナー像が転写された用紙Pは、定着器26でトナ
ー像が定着され、その後、排紙ローラ27を経て外部の
排紙トレイ28に排紙される。
【0045】また、用紙Pへの転写が終了した感光体ド
ラム15は、その表面の残留トナーがクリーナ20によ
って取り除かれて、初期状態に復帰し、次の画像形成の
待機状態となる。
【0046】以上のプロセス動作を繰り返すことによ
り、画像形成動作が連続的に行なわれる。
【0047】以上説明したように、原稿台7上に置かれ
た原稿Oは、スキャナ部1で読取られ、その読取り情報
は、プリンタ部2で一連の処理を施された後、用紙P上
にトナー画像として記録されるものである。
【0048】次に、光学系ユニット13について説明す
る。
【0049】図2は、光学系ユニット13の構成と感光
体ドラム15の位置関係を示している。光学系ユニット
13は、たとえば、4つのビーム光発生手段としての半
導体レーザ発振器31a,31b,31c,31dを内
蔵していて、それぞれのレーザ発振器31a〜31d
が、同時に1走査ラインずつの画像形成を行なうこと
で、ポリゴンミラーの回転数を極端に上げることなく、
高速の画像形成を可能としている。
【0050】すなわち、レーザ発振器31aはレーザド
ライバ32aで駆動され、出力されるビーム光は、図示
しないコリメータレンズを通過した後、光路変更手段と
してのガルバノミラー33aに入射する。ガルバノミラ
ー33aで反射されたビーム光は、ハーフミラー34a
とハーフミラー34bを通過し、多面回転ミラーとして
のポリゴンミラー35に入射する。
【0051】ポリゴンミラー35は、ポリゴンモータド
ライバ37で駆動されるポリゴンモータ36によって一
定速度で回転されている。これにより、ポリゴンミラー
35からの反射光は、ポリゴンモータ36の回転数で定
まる角速度で、一定方向に走査することになる。ポリゴ
ンミラー35によって走査されたビーム光は、図示しな
いf−θレンズのf−θ特性により、これを通過するこ
とによって、一定速度で、ビーム光位置検知手段および
ビーム光通過タイミング検知手段およびビーム光パワー
検知手段としてのビーム光検知装置38の受光面、およ
び、感光体ドラム15上を走査することになる。
【0052】レーザ発振器31bは、レーザドライバ3
2bで駆動され、出力されるビーム光は、図示しないコ
リメータレンズを通過した後、ガルバノミラー33bで
反射し、さらにハーフミラー34aで反射する。ハーフ
ミラー34aからの反射光は、ハーフミラー34bを通
過し、ポリゴンミラー35に入射する。ポリゴンミラー
35以降の経路は、上述したレーザ発振器31aの場合
と同じで、図示しないf−θレンズを通過し、一定速度
でビーム光検知装置38の受光面および感光体ドラム1
5上を走査する。
【0053】レーザ発振器31cは、レーザドライバ3
2cで駆動され、出力されるビーム光は、図示しないコ
リメータレンズを通過した後、ガルバノミラー33cで
反射し、さらにハーフミラー34cを通過し、ハーフミ
ラー34bで反射し、ポリゴンミラー35に入射する。
ポリゴンミラー35以降の経路は、上述したレーザ発振
器31a,31bの場合と同じで、図示しないf−θレ
ンズを通過し、一定速度でビーム光検知装置38の受光
面および感光体ドラム15上を走査する。
【0054】レーザ発振器31dは、レーザドライバ3
2dで駆動され、出力されるビーム光は、図示しないコ
リメータレンズを通過した後、ガルバノミラー33dで
反射し、さらにハーフミラー34cで反射し、ハーフミ
ラー34bで反射し、ポリゴンミラー35に入射する。
ポリゴンミラー35以降の経路は、上述したレーザ発振
器31a,31b,31cの場合と同じで、図示しない
f−θレンズを通過し、一定速度でビーム光検知装置3
8の受光面および感光体ドラム15上を走査する。
【0055】なお、レーザドライバ32a〜32dは、
それぞれオートパワーコントロール(APC)回路を内
蔵しており、後で説明する主制御部(CPU)51から
設定される発光パワーレベルで常にレーザ発振器31a
〜31dを発光動作させるようになっている。
【0056】このようにして、別々のレーザ発振器31
a,31b,31c,31dから出力された各ビーム光
は、ハーフミラー34a,34b,34cで合成され、
4つのビーム光がポリゴンミラー35の方向に進むこと
になる。
【0057】したがって、4つのビーム光は、同時に感
光体ドラム15上を走査することができ、従来のシング
ルビームの場合に比べ、ポリゴンミラー35の回転数が
同じである場合、4倍の速度で画像を記録することが可
能となる。
【0058】ガルバノミラー33a,33b,33c,
33dは、副走査方向のビーム光相互間の位置関係を調
整(制御)するためのものであり、それぞれを駆動する
ガルバノミラー駆動回路39a,39b,39c,39
dが接続されている。
【0059】ビーム光検知装置38は、上記4つのビー
ム光の通過位置、通過タイミングおよびパワーをそれぞ
れ検知するためのものであり、その受光面が感光体ドラ
ム15の表面と同等になるよう、感光体ドラム15の端
部近傍に配設されている。このビーム光検知装置38か
らの検知信号を基に、それぞれのビーム光に対応するガ
ルバノミラー33a,33b,33c,33dの制御
(副走査方向の画像形成位置制御)、レーザ発振器31
a,31b,31c,31dの発光パワー(強度)の制
御、および、発光タイミングの制御(主走査方向の画像
形成位置制御)が行なわれる(詳細は後述する)。これ
らの制御を行なうための信号を生成するために、ビーム
光検知装置38には、ビーム光検知装置出力処理回路4
0が接続されている。
【0060】次にビーム光検知装置38について説明す
る。
【0061】図3は、ビーム光検知装置38の構成とビ
ーム光の走査方向の関係を模式的に示している。4つの
半導体レーザ発振器31a,31b,31c,31dか
らのビーム光a〜dは、左から右へとポリゴンミラー3
5の回転によって走査され、ビーム光検知装置38上を
横切る。
【0062】ビーム光検知装置38は、第1の光検知部
としての縦に長い2つのセンサパターンS1,S2、こ
の2つのセンサパターンS1,S2に挟まれるように配
設された第2,第3の光検知部としての7つのセンサパ
ターンSA,SB,SC,SD,SE,SF,SG、セ
ンサパターンS1の隣接部位(図面に対し右隣り)に設
けられた第4の光検知部としての1つのセンサパターン
SH、および、これら各センサパターンS1,S2,S
A,SB,SC,SD,SE,SF,SG,SHを一体
的に保持する保持手段としての保持基板38aから構成
されている。なお、センサパターンS1,S2,SA〜
SG,SHは、たとえば、フォトダイオードによって構
成されている。
【0063】ここに、センサパターンS1は、ビーム光
の通過を検知して、後述する積分器のリセット信号(積
分動作開始信号)を発生するパターン、センサパターン
S2は、同じくビーム光の通過を検知して、後述するA
/D変換器の変換開始信号を発生するパターンである。
センサパターンSA〜SGは、ビーム光の通過位置を検
知するパターンである。また、センサパターンSHは、
ビーム光のパワーを検知するためのパターンである。
【0064】センサパターンS1,S2は、図3に示す
ように、ガルバノミラー33a〜33dの位置に関係な
く、ポリゴンミラー35によって走査されるビーム光a
〜dが必ず横切るように、ビーム光の走査方向に対して
直角方向に長く形成されている。たとえば、本例では、
ビーム光の走査方向の幅W1,W3が200μmである
のに対し、ビーム光の走査方向に直角な方向の長さL1
は2000μmである。
【0065】センサパターンSA〜SGは、図3に示す
ように、センサパターンS1とS2の間で、ビーム光の
走査方向と直角な方向に積み重なるように配設されてい
て、その配設長さはセンサパターンS1,S2の長さL
1と同一となっている。なお、センサパターンSA〜S
Gのビーム光の走査方向の幅W2は、たとえば、600
μmである。
【0066】センサパターンSHは、図から明らかなよ
うに、副走査方向のサイズ(ビーム光の走査方向に直角
な方向のサイズ)が、センサパターンS1,S2の長さ
L1と同じく、充分大きなサイズを有しており、このビ
ーム光検知装置38をビーム光がよぎる際には、必ずこ
のセンサパターンSH上をビーム光が通過するようにな
っている。
【0067】図4は、ビーム光検知装置38のセンサパ
ターンSA〜SGのパターン形状を拡大して示したもの
である。
【0068】センサパターンSB〜SFのパターン形状
は、たとえば、32.3μm×600μmの長方形であ
り、ビーム光の走査方向と直角方向に約10μmの微少
なギャップGが形成されている。したがって、ギャップ
間の配設ピッチは42.3μmになっている。また、セ
ンサパターンSAとSB、センサパターンSFとSGの
ギャップも約10μmになるように配設されている。な
お、センサパターンSA,SGのビーム光の走査方向と
直角方向の幅は、センサパターンSB〜SFの幅よりも
大きくしてある。
【0069】このように構成されたビーム光検知装置3
8の出力を用いた制御の詳細は後述するが、42.3μ
mピッチに形成されたギャップが、ビーム光a,b,
c,dの通過位置を所定のピッチ(本例では42.3μ
m)間隔に制御するための目標となる。すなわち、ビー
ム光aはセンサパターンSBとSCによって形成された
ギャップG(B−C)が、ビーム光bはセンサパターン
SCとSDによって形成されたギャップG(C−D)
が、ビーム光cはセンサパターンSDとSEによって形
成されたギャップG(D−E)が、ビーム光dはセンサ
パターンSEとSFによって形成されたギャップG(E
−F)が、それぞれ通過位置の目標となる。
【0070】次に、図5を用いて、このようなセンサパ
ターンを有したビーム光検知装置38の特徴について説
明する。
【0071】先に説明したように、本ビーム光検知装置
38は、その受光面が感光体ドラム15と同等の位置に
なるよう、感光体ドラム15の端部近傍、あるいは、ポ
リゴンミラー35から感光体ドラム15までの距離と同
等の光路長を得ることのできる位置に配設されるもので
ある。このように配置されたビーム光検知装置38で、
ビーム光の通過位置を正確に捉えるには、先に説明した
センサパターンが、ビーム光の通過方向に対して、直角
平行に配置されるのが理想である。しかし、実際には、
ビーム光検知装置38の取付けには多少の傾きが生じ
る。
【0072】このような取付け位置が理想の位置に対し
て傾いてしまうことに対し、本例のビーム光検知装置3
8においては、センサパターンの配置を、ビーム光ごと
の通過位置を検知するためのポイントがビーム光の通過
方向に対してずれないように配置することによって、ビ
ーム光検知装置38が多少傾いて取付けられたとして
も、検知ピッチの狂いが最小限に抑えられるよう構成さ
れている。
【0073】さらに、後に詳細に説明するが、このビー
ム光検知装置38の出力を処理する出力処理回路に積分
器が設けられているため、ビーム光検知装置38がどの
ように傾いても、ビーム光の通過位置検知結果に及ぼす
影響を最小限に抑えることができる。
【0074】図5(a)は、本例のビーム光検知装置3
8がビーム光の走査方向に対して傾いて取付けられた場
合のセンサパターンSA〜SGとビーム光a〜dの走査
位置の関係を示したものである。ただし、図では、ビー
ム光検知装置38に対してビーム光a〜dの走査方向が
傾いているように表現している。図中のビーム光a〜d
の走査ラインは理想の間隔(42.3μmピッチ)に制
御された場合のものである。
【0075】また、センサパターンSA〜SGの間に
は、本センサパターンにおける制御目標ポイント(白
丸)を示した。このポイントは、後で詳細に説明するよ
うに、積分器の効果により、ビーム光a〜dが斜めに入
射されてもパターン間の真ん中(中間)になる。
【0076】さて、図から明らかなように、理想的な間
隔(42.3μmピッチ)に制御された走査ラインの軌
跡は、本センサパターンSA〜SG上の制御目標のほぼ
中心を通ることになる。すなわち、本例のビーム光検知
装置38は、多少傾いて取付けられたとしても、その検
出精度に与える影響が極めて少ないのである。
【0077】たとえば、ビーム光検知装置38が、ビー
ム光の走査ラインに対して、5度傾いて取付けられた場
合、本来、42.3μmピッチを目標に制御されるべき
各ビーム光の走査位置ピッチは、傾きが原因となるビー
ム光検知装置38の検出誤差により、42.14μmピ
ッチを目標に制御される。このときの誤差は、約0.1
6μm(0.03%)であり、この通り制御されれば、
画質に与える影響は極めて小さい。なお、この値は三角
関数を用いて簡単に求めることができるが、ここでは詳
細に説明しない。
【0078】このように、本例のビーム光検知装置38
のセンサパターンSA〜SGを用いれば、ビーム光検知
装置38の傾きに対する取付け精度が多少悪くとも、正
確にビーム光の走査位置を検知することが可能となる。
【0079】一方、図5(b)に示すビーム光検知装置
80は、従来用いられていた、本発明のビーム光検知装
置38と同様の機能を実現するためのセンサパターンの
一例である。
【0080】このようなセンサパターンを採用した場
合、ビーム光a〜dの走査方向に対して、わずかでも傾
いて取付けられると、ビーム光の通過位置を正確に検知
できない。その原因は、各ビーム光a〜dの通過位置を
検知するセンサパターン(この例ではS3*,S4*,
S5*,S6*:*はa,bを示す)が、ビーム光の走
査方向に対して距離を置いて配置されているところにあ
る。すなわち、ビーム光の走査方向に対して、距離があ
ればあるほど、わずかな傾きに対しても大きな検出誤差
となる。
【0081】図5(b)にも、図5(a)と同様に、ビ
ーム光検知装置80が傾いて取付けられたことを想定
し、理想的な間隔(42.3μmピッチ)に制御された
走査ラインの軌跡を示した。図5(b)から明らかなよ
うに、従来のビーム光検知装置80は、図5(a)に示
す本例のビーム光検知装置38に比べ、はるかに取付け
精度を要求されることが分かる。
【0082】たとえば、図5(a)のビーム光検知装置
38と同様に、仮に、図5(b)のビーム光検知装置8
0が5度傾いて取付けられ、センサパターンS3a,S
3bとS6a,S6bとの距離が900μmであるとす
ると、ビーム光dの制御目標は、理想の位置から78.
34μmもずれることになる。この値は、本例の目標制
御ピッチである42.3μmをはるかに上回る誤差であ
り、画質に重大な欠点を与える。したがって、このよう
なビーム光検知装置80を用いる場合、少なくともビー
ム光の走査方向に対する傾きについては、非常に高い取
付け精度が要求されることになる。
【0083】従来は、このような問題点を補うために、
多少の感度を犠牲にしても、極力ビーム光の走査方向の
センサパターン幅Wを小さくし、ビーム光の走査方向に
対し、ビーム光の通過位置検知ポイントが離れないよう
考慮する必要がある。また、感度不足を補うために、ビ
ーム光の通過位置を検知する際、レーザ発振器のパワー
を上げたり、ポリゴンモータの回転数を落とすなどする
ことが必須であった。
【0084】次に、制御系について説明する。
【0085】図6は、主にマルチビーム光学系の制御を
主体にした制御系を示している。すなわち、51は全体
的な制御を司る主制御部で、たとえば、CPUからな
り、これには、メモリ52、コントロールパネル53、
外部通信インタフェイス(I/F)54、レーザドライ
バ32a,32b,32c,32d、ポリゴンミラーモ
ータドライバ37、ガルバノミラー駆動回路39a,3
9b,39c,39d、信号処理手段としてのビーム光
検知装置出力処理回路40、同期回路55、および、画
像データインタフェイス(I/F)56が接続されてい
る。
【0086】同期回路55には、画像データI/F56
が接続されており、画像データI/F56には、画像処
理部57およびページメモリ58が接続されている。画
像処理部57にはスキャナ部1が接続され、ページメモ
リ58には外部インタフェイス(I/F)59が接続さ
れている。
【0087】ここで、画像を形成する際の画像データの
流れを簡単に説明すると、以下のような流れとなる。
【0088】まず、複写動作の場合は、先に説明したよ
うに、原稿台7上にセットされた原稿Oの画像は、スキ
ャナ部1で読取られ、画像処理部57へ送られる。画像
処理部57は、スキャナ部1からの画像信号に対し、た
とえば、周知のシェーディング補正、各種フィルタリン
グ処理、階調処理、ガンマ補正などを施こす。
【0089】画像処理部57からの画像データは、画像
データI/F56へと送られる。画像データI/F56
は、4つのレーザドライバ32a,32b,32c,3
2dへ画像データを振り分ける役割を果たしている。
【0090】同期回路55は、各ビーム光のビーム光検
知装置38上を通過するタイミングに同期したクロック
を発生し、このクロックに同期して、画像データI/F
56から各レーザドライバ32a,32b,32c,3
2dへ、画像データをレーザ変調信号として送出する。
【0091】このようにして、各ビーム光の走査と同期
を取りながら画像データを転送することで、主走査方向
に同期がとれた(正しい位置への)画像形成が行なわれ
るものである。
【0092】また、同期回路55には、非画像領域で各
レーザ発振器31a,31b,31c,31dを強制的
に発光動作させ、各ビーム光のパワーを制御するための
サンプルタイマや、各ビーム光の画像形成タイミングを
取るために、ビーム光の順にしたがってビーム光検知装
置38上でそれぞれのレーザ発振器31a,31b,3
1c,31dを発光動作させる論理回路などが含まれて
いる。
【0093】ここで、ビーム光のパワーがばらついた場
合の、主走査方向の画像形成精度に与える影響について
説明する。
【0094】本例では、センサパターンS1あるいはS
2を各ビーム光が通過するタイミングを基に、各レーザ
発振器の発光タイミングを制御している。すなわち、図
6において、ビーム光検知装置38のセンサパターンS
1あるいはS2の出力は、ビーム光検知装置出力処理回
路40で波形整形され、主走査方向の同期信号として同
期回路55に入力される。この同期信号を基に、画像デ
ータI/F56から各ビーム光の通過タイミングに合わ
せて、画像データが各レーザドライバ32a〜32dに
送られ、正しい画像が形成されるようになっている。
【0095】さて、ここで図7を用いて、マルチビーム
光学系における各ビーム光間でパワーが異なった場合の
同期精度について説明する。図7は、主走査方向の画像
形成精度が、ビーム光のパワーに依存することを説明す
るための図である。
【0096】図7に、ビーム光のパワーが3段階(A,
B,C)に異なっている場合のセンサパターン出力、並
びに、その出力を基に波形整形されて生成された同期信
号を示した。センサパターン出力(アナログ信号)A
は、ビーム光のパワーが小さい場合を示したもので、3
つの中で一番小さい山形となる。このセンサパターン出
力Aを、図に示した閾値レベルTHで2値化(波形整
形)すると、小さなパルス信号(Aの同期信号)とな
る。
【0097】これに対して、センサパターン出力Cは、
ビーム光のパワーが大きい場合を示したもので、3つの
中で一番大きい山形となる。このセンサパターン出力C
を同様に、図に示した閾値レベルTHで2値化すると、
最も大きなパルス信号(Cの同期信号)となる。
【0098】センサパターン出力Bおよびその同期信号
は、センサパターン出力AとCとの間のビーム光のパワ
ーの場合を示している。
【0099】このような、たとえばA,B,Cの3種の
同期信号のエッジ(立上がりあるいは立下がり)を基
に、画像形成のためのレーザ発光タイミングを制御する
と、たとえば、図58に示すように、ビーム光のパワー
が異なるライン間で主走査方向に画像がずれることにな
る。これは、図7に示すように、同期信号のエッジと中
心の位相とが一致しないからである。
【0100】以上説明したように、マルチビーム光学系
を用いて、主走査方向に位置ずれのない画像を形成する
には、同期信号を生成するためのセンサパターン(感光
体ドラム)上を、各ビーム光が同一のパワーで走査する
必要がある。
【0101】図6の説明に戻って、コントロールパネル
53は、複写動作の起動や、枚数設定などを行なうマン
マシンインタフェースである。
【0102】本デジタル複写機は、複写動作のみでな
く、ページメモリ58に接続された外部I/F59を介
して外部から入力される画像データをも形成出力できる
構成となっている。なお、外部I/F59から入力され
る画像データは、一旦ページメモリ58に格納された
後、画像データI/F56を介して同期回路55へ送ら
れる。
【0103】また、本デジタル複写機が、たとえば、ネ
ットワークなどを介して外部から制御される場合には、
外部通信I/F54がコントロールパネル53の役割を
果たす。
【0104】ガルバノミラー駆動回路39a,39b,
39c,39dは、主制御部51からの指示値にしたが
ってガルバノミラー33a,33b,33c,33dを
駆動する回路である。したがって、主制御部51は、ガ
ルバノミラー駆動回路39a,39b,39c,39d
を介して、ガルバノミラー33a,33b,33c,3
3dの各角度を自由に制御することができる。
【0105】ポリゴンモータドライバ37は、先に述べ
た4つのビーム光を走査するポリゴンミラー35を回転
させるためのポリゴンモータ36を駆動するドライバで
ある。主制御部51は、このポリゴンモータドライバ3
7に対し、回転開始、停止と回転数の切換えを行なうこ
とができる。回転数の切換えは、ビーム光検知装置38
でビーム光の通過位置を確認する際に、必要に応じて、
所定の回転速度よりも回転数を落すときに用いる。
【0106】レーザドライバ32a,32b,32c,
32dは、先に説明した同期回路55からのビーム光の
走査に同期したレーザ変調信号にしたがってレーザ光を
発光させる以外に、主制御部51からの強制発光信号に
より、画像データとは無関係に強制的にレーザ発振器3
1a,31b,31c,31dを発光動作させる機能を
持っている。
【0107】また、主制御部51は、それぞれのレーザ
発振器31a,31b,31c,31dが発光動作する
パワーを、各レーザドライバ32a,32b,32c,
32dに対して設定する。発光パワーの設定は、プロセ
ス条件の変化や、ビーム光の通過位置検知などに応じて
変更される。
【0108】メモリ52は、制御に必要な情報を記憶す
るためのものである。たとえば、各ガルバノミラー33
a,33b,33c,33dの制御量、ビーム光の通過
位置を検知するための回路特性(増幅器のオフセット
値)、および、ビーム光の到来順序などを記憶しておく
ことで、電源立ち上げ後、即座に光学系ユニット13を
画像形成が可能な状態にすることができる。
【0109】次に、ビーム光の通過(走査)位置制御に
ついて詳細に説明する。
【0110】図8は、図3のビーム光検知装置38を用
いたときのビーム光の通過位置制御を説明するための図
であり、図6のブロック図のうちのビーム光制御に着目
し、その制御に関連する部分を抜き出して詳細に示した
ものである。
【0111】先に説明したように、ビーム光検知装置3
8のセンサパターンS1,S2からは、ビーム光が通過
したことを示すパルス状の信号が出力される。また、複
数のセンサパターンSA〜SG,SHからは、ビーム光
の通過位置に応じてそれぞれ独立した信号が出力され
る。
【0112】この複数のセンサパターンSA〜SG,S
Hのうち、センサパターンSA,SG,SHの各出力信
号は、増幅器61,62,99(以後、増幅器A,G,
Hと言うこともある)にそれぞれ入力される。なお、増
幅器61,62,99の各増幅率は、CPUからなる主
制御部51によって設定されるようになっている。
【0113】また、複数のセンサパターンSA〜SGの
うち、センサパターンSB〜SFの各出力信号は、セン
サパターンSB〜SFのうち隣り合う出力信号の差を増
幅する差動増幅器63〜66(以後、差動増幅器B−
C,C−D,D−E,E−Fと言うこともある)にそれ
ぞれ入力される。ここに、差動増幅器63は、センサパ
ターンSB,SCの各出力信号の差を増幅し、差動増幅
器64は、センサパターンSC,SDの各出力信号の差
を増幅し、差動増幅器65は、センサパターンSD,S
Eの各出力信号の差を増幅し、差動増幅器66は、セン
サパターンSE,SFの各出力信号の差を増幅する。
【0114】増幅器61〜66,99の各出力信号は、
それぞれ選択回路(アナログスイッチ)41に入力され
る。選択回路41は、主制御部(CPU)51からのセ
ンサ選択信号により、積分器42へ入力する信号を選択
する。選択回路41にて選択された増幅器の出力信号
は、積分器42に入力されて積分される。
【0115】一方、センサパターンS1から出力される
パルス状の信号も、積分器42に入力されている。この
センサパターンS1からのパルス状の信号は、積分器4
2をリセットすると同時に新たな積分動作を開始させる
リセット信号(積分動作開始信号)として用いられる。
なお、積分器42の役割は、ノイズの除去作用と、ビー
ム光検知装置38の取付け傾きの影響除去などである
が、詳しくは後述する。
【0116】積分器42の出力は、A/D変換器43へ
入力される。また、センサパターンS2から出力される
パルス状の信号も、A/D変換器43へ入力されてい
る。A/D変換器43のA/D変換動作は、センサパタ
ーンS2からの信号が変換開始信号として印加されるこ
とによって開始される。すなわち、ビーム光がセンサパ
ターンS2を通過するタイミングでA/D変換が開始さ
れる。
【0117】このように、センサパターンS1からのパ
ルス信号により、ビーム光がセンサパターンSA〜SG
を通過する直前に積分器42をリセットすると同時に積
分動作を開始させ、ビーム光がセンサパターンSA〜S
G上を通過している間は、積分器42はビーム光の通過
位置を示す信号を積分する。
【0118】そして、ビーム光がセンサパターンSA〜
SG上を通過し終えた直後に、センサパターンS2から
のパルス信号をトリガに、積分器42で積分した結果を
A/D変換器43でA/D変換することにより、ノイズ
が少なく、ビーム光通過位置検知についてはビーム光検
知装置38の取付け傾きの影響が除去された検知信号を
デジタル信号に変換することができる。
【0119】また、パワーを測定したいビーム光のレー
ザ発振器を強制的に発光させ、ポリゴンミラー35によ
ってビーム光検知装置38上を所定の速度で走査させ、
センサパターンSHから出力される電気信号を、増幅器
99(H)で増幅し、センサパターンS1,S2から出
力されるパルス信号のタイミングに基づき、積分器42
で積分して、A/D変換器43でA/D変換し、主制御
部51に取込むことにより、感光体ドラム15上でのビ
ーム光のパワーを検知することができるようになってい
る。
【0120】なお、A/D変換を終了したA/D変換器
43は、主制御部51に対し、処理が終了したことを示
す割込信号INTを出力するようになっている。
【0121】ここに、増幅器61〜66,99、選択回
路41、積分器42、および、A/D変換器43は、ビ
ーム光検知装置出力処理回路40を構成している。
【0122】このようにして、デジタル信号に変換され
たビーム光検知装置38からのビーム光パワー検知信号
およびビーム光位置検知信号は、感光体ドラム15上で
の相対的なビーム光パワー情報あるいはビーム光位置情
報として主制御部51に入力され、それぞれのビーム光
の感光体ドラム15上での光パワーやビーム光の通過位
置などが判断される。
【0123】さて、このようにして得られた感光体ドラ
ム15上での相対的なビーム光パワー検知信号やビーム
光位置検知信号に基づいて、主制御部51では、各レー
ザ発振器31a〜31dに対する発光パワーの設定や、
各ガルバノミラー33a〜33dの制御量が演算され
る。それらの演算結果は、必要に応じてメモリ52に記
憶される。主制御部51は、この演算結果をレーザドラ
イバ32a〜32dおよびガルバノミラー駆動回路39
a〜39dへ送出する。
【0124】ガルバノミラー駆動回路39a〜39dに
は、図8に示したように、この演算結果のデータを保持
するためのラッチ44a〜44dが設けられており、主
制御部51が一旦データを書込むと、次にデータを更新
するまでは、その値を保持するようになっている。
【0125】ラッチ44a〜44dに保持されているデ
ータは、D/A変換器45a〜45dによりアナログ信
号(電圧)に変換され、ガルバノミラー33a〜33d
を駆動するためのドライバ46a〜46dに入力され
る。ドライバ46a〜46dは、D/A変換器45a〜
45dから入力されたアナログ信号(電圧)にしたがっ
てガルバノミラー33a〜33dを駆動制御する。
【0126】なお、本例では、センサパターンSA〜S
Gの増幅された出力信号は、選択回路41によりその1
つのみが選択されて積分され、A/D変換されているた
め、一度にセンサパターンSA〜SGの出力信号を主制
御部51に入力することはできない。
【0127】したがって、ビーム光がどこを通過してい
るか分からない状態においては、選択回路41を順次切
換え、センサパターンSA〜SGの全てのセンサパター
ンからの出力信号を主制御部51に入力して、ビーム光
の通過位置を判定する必要がある。
【0128】しかし、一旦、どのあたりをビーム光が通
過しているかが認識できると、ガルバノミラー33a〜
33dを極端に動かさない限り、ビーム光の通過する位
置はほぼ予想でき、常に全てのセンサパターンの出力信
号を主制御部51に入力する必要はない。なお、詳細な
処理に関しては後で説明する。
【0129】図9は、ビーム光検知装置出力処理回路4
0におけるセンサパターンSB,SCに対する積分器4
2までの構成例を詳細に示している。図9において、セ
ンサパターン(フォトダイオード)SB,SCを流れる
電流は、それぞれ抵抗PR1,RL1,RP2,RL2
によって電流・電圧変換された後、ボルテージフォロワ
回路としてのオペアンプA1,A2でそれぞれ増幅さ
れ、差動増幅器63に送られる。差動増幅器63は、抵
抗R1〜R4、および、オペアンプA3によって構成さ
れている。
【0130】差動増幅器63の出力は、選択回路41を
構成するアナログスイッチSW1を介して積分器42に
送られる。積分器42は、オペアンプA4、積分抵抗R
5、積分コンデンサC、積分器リセット用アナログスイ
ッチSW7、および、保護抵抗R6によって構成されて
いる。積分器42の出力は、A/D変換器43に送られ
て、アナログ値からデジタル値に変換される。A/D変
換器43は、A/D変換が終了すると、変換終了信号を
主制御部51に送信する。主制御部51は、変換終了信
号を受信すると、デジタル値に変換されたビーム光位置
情報を読込むようになっている。
【0131】なお、センサパターンSD,SE,SFに
対する積分器42までの構成例も、基本的には上記セン
サパターンSB,SCに対する積分器42までの構成例
と同様な構成になっており、よって説明は省略する。
【0132】以下、図10を用いて、図8の回路動作に
おけるビーム光の通過位置とビーム光検知装置38の出
力、差動増幅器63〜66の出力、積分器42の出力の
関係を説明する。
【0133】図10(a)は、ビーム光がセンサパター
ンSBとSCとのちょうど真ん中を通過している場合を
示しており、図10(b)は、ビーム光が図10(a)
の場合よりもセンサパターンSB寄りを通過している場
合を示している。図10(c)は、ビーム光検知装置3
8がビーム光の通過方向に対して傾いて取付けられてい
る場合を示している。
【0134】以下、それぞれの場合のビーム光検知装置
38の出力、差動増幅器63の出力、積分器42の出力
について説明する。
【0135】図10(a)の場合の回路動作 まず、ビーム光はセンサパターンS1をよぎり、センサ
パターンS1からパルス状の信号が出力される。このパ
ルス状の信号は、図に示すように積分器42をリセット
し、その出力を「0」にする。したがって、センサパタ
ーンS1をビーム光がよぎることにより、前回の検知結
果をリセットし、新たな検知結果を積分することにな
る。
【0136】ビーム光がセンサパターンSBとSCとの
真ん中を通過している場合、センサパターンSBとSC
の出力の大きさは、図10(a)に示すように等しいも
のとなる。ただし、センサパターンの出力は非常に微小
であるため、図10(a)に示すように、多少のノイズ
成分が重畳されていることがある。
【0137】このような信号が差動増幅器63に入力さ
れ、その差が増幅される。センサパターンSBとSCの
出力がほぼ等しい、この場合、差動増幅器63の出力
は、図10(a)に示すように、ほぼ「0」となるが、
若干のノイズ成分が重畳することがある。このようにし
て得られた差動増幅結果が、選択回路41を通して積分
器42に入力される。
【0138】ここで、注意を要するのは、差動増幅器6
3のオフセットである。ここで、オフセットとは、たと
えば、差動増幅器63に等しい値が入力された場合に
も、プラスかマイナスかどちらかに出力がシフトしてし
まう現象である。このような現象は、多かれ少なかれ、
どのような差動増幅器にも存在する。本例の場合、この
オフセットはビーム光通過位置検知誤差として表われ、
正しいビーム光通過位置制御の妨げとなる。したがっ
て、何らかの方法で、このオフセットを除去する必要が
ある。以下、このオフセットについては無視して説明す
る。
【0139】積分器42は、差動増幅器63の出力を積
分し、その結果を次のA/D変換器43へと出力する
が、積分器42の出力は、図10(a)に示すように、
ノイズ成分が除去された信号となる。これは、積分によ
って、差動増幅結果に重畳している高周波成分のノイズ
が除去されるからである。このようにして、ビーム光の
通過と同時に、センサパターンSBとSCとの出力差が
増幅され、さらに、積分されてA/D変換器43に入力
される。
【0140】一方、A/D変換器43には、センサパタ
ーンS2の出力が入力されており、ビーム光がセンサパ
ターンSB,SC部分を通過し終えたタイミングで、図
10(a)に示すようなパルス状の信号がセンサパター
ンS2からA/D変換器43へ出力される。A/D変換
器43は、このパルス状の信号をトリガに、積分器42
の出力のA/D変換を開始する。したがって、A/D変
換器43は、ノイズ成分の除去されたS/N比の良いア
ナログビーム通過位置情報をデジタル信号にタイムリに
変換することができる。
【0141】図10(b)の場合の回路動作 基本的な動作は図10(a)と同じであるが、ビーム光
の通過位置がセンサパターンSB側に寄っている分だ
け、センサパターンSBの出力が大きく、センサパター
ンSCの出力が小さくなる。したがって、差動増幅器6
3の出力は、その差分だけプラスになる。
【0142】さて、積分器42は、図10(a)の場合
と同様に、ビーム光がセンサパターンS1を通過するタ
イミングでリセットされており、その後に、このような
差動増幅結果が積分器42に入力される。積分器42は
入力(差動増幅器63の出力)がプラス側である間は、
その出力を徐々にプラス側に大きくしていく。そして、
入力が「0」に戻ると、その値を保つ。したがって、積
分器42の出力には、ビーム光の通過位置の偏り具合が
表れる。
【0143】この積分結果を、図10(a)の場合と同
じように、ビーム光のセンサパターンS2が通過するタ
イミングでA/D変換器43でA/D変換することによ
り、正確なビーム通過位置がタイムリにデジタル情報に
変換される。
【0144】図10(c)の場合の回路動作 基本的な動作は図10(a)、図10(b)の場合と同
じであるが、ビーム光がビーム光検知装置38を斜めに
通過する分、センサパターンSB,SCの出力、差動増
幅器63の出力、積分器42の出力に特徴がある。
【0145】図10(c)に示す通り、ビーム光はセン
サパターンS1を通過した後、センサパターンSB,S
C部分を、センサパターンSC側から斜めに入射し、セ
ンサパターンSBとSCとのほぼ中央を通過した後、セ
ンサパターンSB側を斜めに通過している。このように
ビーム光が通過すると、センサパターンSBの出力は図
10(c)に示すごとく、ビーム光が入射した直後は小
さく、ビーム光の通過と共に大きくなる。一方、センサ
パターンSCの出力は、ビーム光が入射した直後は大き
く、ビーム光の通過と共に徐々に小さくなる。
【0146】このようなセンサパターンSB,SCの出
力が入力される差動増幅器63の出力は、図10(c)
に示すごとく、ビーム光の入射直後は、マイナス側に大
きく、その後、徐々に出力は小さくなり、ビーム光がセ
ンサパターンSBとSCとの中間を通過するところで、
ほぼ「0」となる。そして、その後、徐々にプラス側に
大きくなり、ビーム光が通過し終わる直前にプラス側の
最大値となる。
【0147】このような差動増幅器63の出力が入力さ
れる積分器42の出力は、ビーム光が入射した直後から
マイナス側に大きくなって行く。そして、差動増幅器6
3の出力がほぼ「0」になる地点までマイナスの値は大
きくなる。その後、差動増幅器63の出力がプラス側に
転じると、徐々にマイナスの値は小さくなり、ビーム光
が通過し終わる地点では、ほぼ「0」になる。
【0148】これは、ビーム光がビーム光検知装置38
を斜めによぎってはいるが、平均して見れば、センサパ
ターンSBとSCとの真ん中を通過しているからであ
る。したがって、ビーム光がセンサパターンS2を通過
することによって、A/D変換器43のA/D変換動作
が開始されるが、この場合、積分される値は「0」であ
り、ビーム通過位置を示すデジタル情報も「0」、すな
わち、センサパターンSBとSCとの真ん中をビーム光
が通過しているものとして処理される。
【0149】以上、ビーム光の通過位置と、センサパタ
ーンS1,S2,SB,SCの出力、差動増幅器63の
出力、積分器42の出力、A/D変換器43の動作につ
いて説明した。センサパターンSC,SD,SE,S
F、差動増幅器64,65,66の動作は、基本的にセ
ンサパターンSB,SCと差動増幅器63の動作と同じ
であるので、個々の動作説明は省略する。
【0150】次に、図11を用いてビーム光の通過位置
とA/D変換器43の出力との関係を説明する。
【0151】図11のグラフの縦軸は、図8に対応する
A/D変換器(12ビット)43の出力の大きさを示
し、横軸はビーム光の通過位置を示している。横軸のビ
ーム光通過位置は、左へ行くほどビーム光がセンサパタ
ーンSG側を通過していることを示し、右へ行くほどビ
ーム光がセンサパターンSA側を通過していることを示
している。
【0152】差動増幅器(63,64,65,66)の
出力は、プラスとマイナスの両方向に出る可能性があ
り、そのときのA/D変換器43の出力は以下のように
なる。すなわち、差動増幅器(63,64,65,6
6)の出力がプラス側の場合、差動増幅器の出力が大き
くなるにつれ、A/D変換器43の出力(A/D変換
値)は000H(最小値)から7FFH(最大値)の値
を出力する。
【0153】一方、差動増幅器(63,64,65,6
6)の出力がマイナス側の場合、A/D変換器43の出
力(A/D変換値)は800H(最小値)からFFFH
(最大値)までの値を出力する。この場合、差動増幅器
の出力の絶対値が大きい方が、800H(最小値)側に
対応し、差動増幅器の出力が「0」に近い方が、FFF
H(最大値)側に対応する。
【0154】ここでは、センサパターンSBとSCの差
動増幅器63の出力がA/D変換器43でA/D変換さ
れた場合について具体的に説明する。
【0155】センサパターンSBの出力は差動増幅器6
3のプラス端子に接続されており、センサパターンSC
の出力は差動増幅器63のマイナス端子に接続されてい
る。したがって、差動増幅器63の出力は、図11に示
すように、ビーム光がセンサパターンSBの中心付近を
通過するときが最も大きくなり、A/D変換器43での
A/D変換値は7FFHとなる。これは、センサパター
ンSBの出力が、この付近で最も大きくなるからであ
る。
【0156】また、この位置からビーム光がセンサパタ
ーンSA側にずれても、あるいは、センサパターンSC
側にずれても、A/D変換値(差動増幅器63の出力)
は小さくなる。
【0157】さらに、ビーム光の通過位置がセンサパタ
ーンSA側にずれた場合を考えると、センサパターンS
BもSCもビーム光の通過を検知できなくなり、A/D
変換値(差動増幅器63の出力)はほぼ「0」になる。
【0158】また、反対に、ビーム光の通過位置がセン
サパターンSC側にずれた場合を考えると、A/D変換
値(差動増幅器63の出力)は徐々に減少し、ビーム光
がセンサパターンSBとSCとのちょうど間を通過する
とき、その値が「0」になる。これは、センサパターン
SBとSCの出力が等しくなるからである。本例では、
このポイントがビーム光aの通過目標点となる。
【0159】また、ビーム光の通過ポイントがセンサパ
ターンSC側にずれると、差動増幅器63の出力はマイ
ナス出力となり、A/D変換値は000HからFFFH
へと変化し、その後、A/D変換値は徐々に減ってい
く。さらに、ビーム光の通過位置がセンサパターンSC
の中心付近になると、差動増幅器63の出力はマイナス
の最大となり、このときのA/D変換値は800Hとな
る。
【0160】さらに、ビーム光の通過位置がセンサパタ
ーンSD側にずれると、今度は差動増幅器63の出力の
マイナスの値が小さくなり、A/D変換値は800Hか
ら増加していき、最終的には、FFFHから000Hに
変化する。これは、ビーム光の通過位置がセンサパター
ンSD(SE)側にずれ過ぎて、センサパターンSB,
SCともにビーム光の通過を検知できず、その出力が双
方ともに「0」となり、両方の出力に差がでなくなるか
らである。
【0161】次に、ガルバノミラー33の制御特性につ
いて説明する。
【0162】図12、図13は、ガルバノミラー駆動回
路39a〜39dに与えるデータと、ビーム光検知装置
38上(つまり、感光体ドラム15上)でのビーム光通
過位置との関係を示している。図8に示したように、ガ
ルバノミラー駆動回路39a〜39dのD/A変換器4
5a〜45dの入力は16ビットである。
【0163】図12は、この16ビットデータの上位8
ビット入力に対するビーム光通過位置の変化の様子を示
したものである。図に示すように、ビーム光の通過位置
は、データ00H〜FFHに対し2000μm(2m
m)移動する。また、00H付近とFFH付近の入力に
対しては、ガルバノミラーの応答範囲を超えており、ビ
ーム光の通過位置は変化しない。
【0164】しかし、入力がおおよそ18HからE8H
の範囲では、ほぼ入力に対してビーム光の通過位置はリ
ニアに変化しており、その割合は1LSB当たり約10
μmの距離に相当する。
【0165】図13は、ガルバノミラー駆動回路39a
〜39dのD/A変換器45a〜45dの下位8ビット
入力に対するビーム光通過位置の変化の様子を示したも
のである。ただし、この図13は、上位8ビットの入力
として、上述したビーム光の通過位置がリニアに変化す
る範囲の値が入力されている場合の下位8ビットの入力
に対するビーム光の通過位置の変化を表している。図か
ら明らかなように、下位8ビットに対しては、00Hか
らFFHまで約10μm、ビーム光の通過位置が変化
し、1LSB当たりでは0.04μmの変化となる。
【0166】このようにして、主制御部51は、ガルバ
ノミラー駆動回路39a〜39dに対して、16ビット
のデータを与えることで、ビーム光検知装置38上、す
なわち、感光体ドラム15上のビーム光通過位置を分解
能が約0.04μmで、約2000μm(2mm)の範
囲で移動させることができる。
【0167】次に、プリンタ部2の電源投入時における
概略的な動作について、図14に示すフローチャートを
参照して説明する。なお、スキャナ部1の動作について
は省略する。
【0168】本複写機の電源が投入されると、主制御部
51は、定着器26内の定着ローラを回転させるととも
に、定着器26の加熱制御を開始する(S1,S2)。
次に、ビーム光パワー制御ルーチンを実行し、各ビーム
光の感光体ドラム15上でのパワーが同一になるよう制
御する(S3)。
【0169】各ビーム光の感光体ドラム15上でのパワ
ーが同一になるよう制御されると、オフセット補正ルー
チンを実行し、ビーム光検知装置出力処理回路40のオ
フセット値を検知して、その補正処理を行なう(S
4)。次に、ビーム光通過位置制御ルーチンを実行する
(S5)。
【0170】次に、主走査方向の同期引込みを実行する
(S6)。次に、感光体ドラム15を回転させ、感光体
ドラム15の表面などの条件を一定にするなどのプロセ
ス関連の初期化を実行する(S7)。
【0171】このように、一連の初期化を実行した後
は、定着器26の温度が所定の温度に上昇するまで、定
着ローラを回転し続け、待機状態となる(S8)。定着
器26の温度が所定の温度まで上昇すると、定着ローラ
の回転を停止し(S9)、複写指令待ち状態となる(S
10)。
【0172】複写指令待ちの状態(S10)で、コント
ロールパネル53から複写(プリント)指令を受信しな
い場合、ビーム光通過位置制御ルーチンを実行後、たと
えば、30分が経過すると(S11)、自動的にビーム
光パワー制御ルーチンを実行し(S12)、さらに、自
動的にステップS4と同様なオフセット補正ルーチンを
実行し(S13)、その後、再びビーム光通過位置制御
ルーチンを実行する(S14)。これが終了すると、ス
テップS10に戻り、再び複写指令待ち状態になる。
【0173】複写指令待ちの状態(S10)で、コント
ロールパネル53から複写指令を受信すると、ビーム光
通過位置制御ルーチンを実行し(S15)、複写動作を
実行する(S16)。複写動作が終了すると、ステップ
S10に戻り、前記動作を繰り返す。
【0174】次に、図14のステップS5,S14,S
15におけるビーム光通過位置制御ルーチンの概略動作
について、図15に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0175】まず、主制御部51は、ポリゴンモータ3
6をオンし、ポリゴンミラー35を所定の回転数で回転
させる(S20)。次に、主制御部51は、メモリ52
から最新のガルバノミラー33a〜33dの駆動値を読
出し、その値に基づいて、それぞれのガルバノミラー3
3a〜33dを駆動する(S21)。
【0176】次に、主制御部51は、ビーム光aの通過
位置制御を行なう(S22)。ここでの制御内容は、ビ
ーム光aの通過位置を検知し、その通過位置が規定値内
に入っているかどうかをチェックし、規定値内に入って
いなければ、ガルバノミラー33aの角度を変更し、規
定値内に入っていれば、ビーム光aの通過位置が規定値
内に入っていることを示すフラグを立てるという内容で
ある。
【0177】続いて、主制御部51は、ビーム光b、ビ
ーム光c、ビーム光dについても、ビーム光aの場合と
同様に、それぞれのビーム光b,c,dの通過位置を検
知し、その通過位置が規定値内に入っているかどうかを
チェックし、規定値内に入っていなければ、それぞれの
ガルバノミラー33b〜33dの角度を変更し、規定値
内に入っていれば、それぞれのビーム光の通過位置が規
定値内に入っていることを示すフラグを立てる(S2
3,S24,S25)。
【0178】このようにして、各ビーム光a,b,c,
dの通過位置制御を行なった上で、主制御部51は、そ
れぞれのフラグをチェックし、ビーム光通過位置制御を
終了するか否かを判定する(S26)。すなわち、全て
のフラグが立っていれば、ビーム光通過位置制御を終了
し、どれか1つのフラグでも立っていなければ、ステッ
プS22に戻り、各ビーム光の通過位置制御を行なう。
【0179】ここで、このような制御フローにおけるガ
ルバノミラー33a〜33dの挙動について簡単に説明
する。
【0180】ガルバノミラー33a〜33dは、先に説
明したように、主制御部51からの制御値にしたがって
その角度を変え、走査されるビーム光の通過位置を変更
するのであるが、主制御部51からの指示に対し、すぐ
に応答できるとは限らない。すなわち、主制御部51か
ら制御データが出力され、そのデータがラッチ44a〜
44dでラッチされ、さらに、D/A変換器45a〜4
5dでD/A変換されて、その大きさに比例した駆動信
号がドライバ46a〜46dから出力されるまでの時間
が、「ns」または「μs」単位のオーダであるのに対
し、たとえば、本例に用いているガルバノミラー33a
〜33dの応答時間は、4〜5msのオーダであるとい
う問題がある。
【0181】ここでの応答時間とは、新たな駆動信号に
対し、ガルバノミラー33a〜33dの角度変化が始ま
り、ある時間移動(振動)した後、その移動(振動)が
収まって、新たな角度に落ち着くまでの時間を指す。し
たがって、主制御部51は、ガルバノミラー33a〜3
3dに対し、新たな制御データを送出した後、その制御
結果を確認するためには、少なくともこの応答時間が経
過した後に、ビーム光の通過位置を確認する必要があ
る。
【0182】図15から明らかなように、本例において
は、あるガルバノミラーを制御したその効果の確認は、
他のビーム光位置検知動作あるいはガルバノミラー制御
動作を行なった後に行なうようになっており、充分にガ
ルバノミラーが応答に要する時間が経過した後、効果を
確認するようになっている。
【0183】たとえば、ステップS21,S22,S2
3,S24において、少なくとも1つの増幅器あるいは
差動増幅器の出力をポリゴンミラー35の面数分(たと
えば、8面分)だけ取得するのに要する時間は、1走査
に要する時間が330μsの場合、2.64msとな
る。
【0184】したがって、あるガルバノミラーを制御し
た後、他の3つのビーム光の通過位置を検知した後、そ
の効果を確認するには、少なくとも7.92msの時間
間隔があり、ガルバノミラーの移動(振動)は、すでに
収まっている状態でのビーム光通過位置が確認できるこ
とになる。
【0185】なお、増幅器あるいは差動増幅器の出力を
ポリゴンミラー35の面数だけ取得するのは、ポリゴン
ミラー35の面倒れ成分を除去するためである。
【0186】図16、図17は、図15のステップS2
2におけるビーム光a通過位置制御の動作を詳細に説明
するためのフローチャートである。先に説明したよう
に、ビーム光の通過位置とA/D変換器43の出力との
関係は図11のようになるので、図11も参照して説明
する。
【0187】まず、主制御部51は、レーザ発振器31
aを強制発光させる(S31)。これにより、ビーム光
aは、ポリゴンミラー35の回転により周期的にビーム
光検知装置38上を走査することになる。
【0188】次に、主制御部51は、A/D変換器43
が出力する割込み信号INTにしたがい、各増幅器並び
に差動増幅器の出力がA/D変換された値を読込む。な
お、通常、ビーム光の走査位置は、ポリゴンミラー35
の面倒れ成分により、面ごとに若干異なる場合が多く、
その影響を除去するために、ポリゴンミラー35の面数
と同等な回数、あるいは、その整数倍回連続してA/D
変換された値を読込むことが望ましい。その場合、主制
御部51は、それぞれの増幅器並びに差動増幅器に対応
するA/D変換器43の出力値を平均し、その結果をそ
れぞれの増幅器並びに差動増幅器の出力とする(S3
2)。
【0189】したがって、増幅器61,62(増幅器
A,G)並びに差動増幅器63〜66(増幅器B−C,
C−D,D−E,E−F)について、それぞれポリゴン
ミラー35の面数(8個)と同じ回数、A/D変換器4
3の値を読込んだとすれば、ビーム光を48回走査する
必要がある。
【0190】主制御部51は、まず、このようにして得
た増幅器61(A)の出力(A/D変換値)を、メモリ
52にあらかじめ記憶されている判定基準値100Hと
比較することにより、増幅器61の出力が判定基準値1
00Hよりもも大きいか否かを判定する(S33)。
【0191】この判定の結果、増幅器61の出力が10
0Hよりも大であった場合には、ビーム光aの通過位置
が、センサパターンSA上であるか、または、センサパ
ターンSAの近傍であることを表している。すなわち、
図11におけるエリアAをビーム光aが通過しているこ
とを表している。ビーム光aの目標通過位置は、センサ
パターンSBとSCとの中間であるので、ガルバノミラ
ー33aをビーム光aがセンサパターンSG側を通過す
るように制御する(S34)。
【0192】このときの制御量(ビーム光の移動量)
は、120μm程度とする。制御量を120μmとした
のは、図3、図4のセンサパターンで説明したように、
センサパターンSAおよびSGは、制御目標ポイントの
領域から両脇に大きなパターンを有しており、このパタ
ーン上をビーム光が通過している場合には、目標ポイン
トに速くビーム光の通過位置を近づけるために、比較的
大きくビーム光の通過位置を変更する必要があるからで
ある。
【0193】ただし、増幅器61の出力が100Hより
も大である場合においても、センサパターンSBに近い
範囲をビーム光aが通過している場合には、過剰にビー
ム光の通過位置を変更してしまう可能性もある。しか
し、トータルの効率を考慮すると、この程度の移動量は
必要である。
【0194】ステップS33の判定で、増幅器61の出
力が100Hよりも大でなかった場合には、増幅器62
(G)の出力(A/D変換値)をメモリ52にあらかじ
め記憶されている判定基準値100Hと比較することに
より、増幅器62の出力が判定基準値100Hよりも大
であるかを判定する(S35)。
【0195】この判定の結果、増幅器62の出力が10
0Hよりも大であった場合には、ビーム光aの通過位置
が、センサパターンSG上であるか、または、センサパ
ターンSGの近傍であることを表している。すなわち、
図11におけるエリアGをビーム光aが通過しているこ
とを表している。
【0196】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cとの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパター
ンSA側を通過するようガルバノミラー33aを制御す
る(S36)。なお、このときの制御量は、ステップS
34の場合と同様、120μm程度の制御量(移動量)
が必要である。
【0197】ステップS35の判定で、増幅器62の出
力が100Hよりも大でなかった場合には、差動増幅器
66(E−F)の出力(A/D変換値)をメモリ52に
あらかじめ記憶されている判定基準値800Hと比較す
ることにより、差動増幅器66の出力が判定基準値80
0H以上であるかを判定する(S37)。
【0198】この判定の結果、差動増幅器66の出力が
800H以上であった場合には、ビーム光aの通過位置
が、センサパターンSFの近傍であることを表してい
る。すなわち、図11におけるエリアFをビーム光aが
通過していることを表している。
【0199】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cとの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパター
ンSA側を通過するようガルバノミラー33aを制御す
る(S38)。なお、このときの制御量は、目標ポイン
トとエリアFとの距離を考慮し、120μm程度の制御
量(移動量)が必要である。
【0200】ステップS37の判定で、差動増幅器66
の出力が800H以上でなかった場合には、差動増幅器
65(D−E)の出力(A/D変換値)をメモリ52に
あらかじめ記憶されている判定基準値800Hと比較す
ることにより、差動増幅器65の出力が判定基準値80
0H以上であるかを判定する(S39)。
【0201】この判定の結果、差動増幅器65の出力が
800H以上であった場合には、ビーム光aの通過位置
が、センサパターンSEの近傍であることを表してい
る。すなわち、図11におけるエリアEをビーム光aが
通過していることを表している。
【0202】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cとの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパター
ンSA側を通過するようガルバノミラー33aを制御す
る(S40)。なお、このときの制御量は、目標ポイン
トとエリアEとの距離を考慮し、80μm程度の制御量
(移動量)が必要である。
【0203】ステップS39の判定で、差動増幅器65
の出力が800H以上でなかった場合には、差動増幅器
64(C−D)の出力(A/D変換値)をメモリ52に
あらかじめ記憶されている判定基準値800Hと比較す
ることにより、差動増幅器64の出力が判定基準値80
0H以上であるかを判定する(S41)。
【0204】この判定の結果、差動増幅器64の出力が
800H以上であった場合には、ビーム光aの通過位置
が、センサパターンSDの近傍であることを表してい
る。すなわち、図11におけるエリアDをビーム光aが
通過していることを表している。
【0205】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパターン
SA側を通過するようガルバノミラー33aを制御する
(S42)。なお、このときの制御量は、目標ポイント
とエリアDとの距離を考慮し、40μm程度の制御量
(移動量)が必要である。
【0206】ステップS41の判定で、差動増幅器64
の出力が800H以上でなかった場合には、差動増幅器
63(B−C)の出力(A/D変換値)をメモリ52に
あらかじめ記憶されている判定基準値400H,7FF
Hと比較することにより、差動増幅器63の出力が判定
基準値400Hよりも大で、7FFH以下であるかを判
定する(S43)。
【0207】この判定の結果、差動増幅器63の出力が
400Hよりも大で、7FFH以下であった場合には、
ビーム光aの通過位置が、通過目標ポイントであるセン
サパターンSBとSCとの中間近傍であるが、若干セン
サパターンSB寄りであることを表している。すなわ
ち、図11におけるエリアBのエリアBAをビーム光a
が通過していることを表している。
【0208】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cとの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパター
ンSG側を通過するようガルバノミラー33aを制御す
る(S44)。なお、このときの制御量は、目標ポイン
トとエリアDとの距離を考慮し、10μm程度の制御量
(移動量)が必要である。
【0209】ステップS43の判定で、差動増幅器63
の出力が400Hよりも大で、7FFH以下でなかった
場合には、差動増幅器63の出力をメモリ52にあらか
じめ記憶されている判定基準値60H,400Hと比較
することにより、差動増幅器63の出力が判定基準値6
0Hよりも大で、400H以下であるかを判定する(S
45)。
【0210】この判定の結果、差動増幅器63の出力が
60Hよりも大で、400H以下であった場合には、ビ
ーム光aの通過位置が、通過目標ポイントであるセンサ
パターンSBとSCとの中間近傍であるが、若干センサ
パターンSB寄りであることを表している。すなわち、
図11におけるエリアBのエリアBCをビーム光aが通
過していることを表している。
【0211】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cとの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパター
ンSG側を通過するようガルバノミラー33aを制御す
る(S46)。なお、このときの制御量は、目標ポイン
トとエリアDとの距離を考慮し、0.5μm程度の制御
量(移動量)が必要である。
【0212】ステップS45の判定で、差動増幅器63
の出力が60Hよりも大で、400H以下でなかった場
合には、差動増幅器63の出力をメモリ52にあらかじ
め記憶されている判定基準値800H,A00Hと比較
することにより、差動増幅器63の出力が判定基準値8
00H以上で、A00Hよりも小であるかを判定する
(S47)。
【0213】この判定の結果、差動増幅器63の出力が
800H以上で、A00Hよりも小であった場合には、
ビーム光aの通過位置が、通過目標ポイントであるセン
サパターンSBとSCとの中間近傍であるが、若干セン
サパターンSC寄りであることを表している。すなわ
ち、図11におけるエリアCのエリアCDをビーム光a
が通過していることを表している。
【0214】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cとの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパター
ンSA側を通過するようガルバノミラー33aを制御す
る(S48)。なお、このときの制御量は、目標ポイン
トとエリアCDとの距離を考慮し、10μm程度の制御
量(移動量)が必要である。
【0215】ステップS47の判定で、差動増幅器63
の出力が800H以上で、A00Hよりも小でなかった
場合には、差動増幅器63の出力をメモリ52にあらか
じめ記憶されている判定基準値A00H,FA0Hと比
較することにより、差動増幅器63の出力が判定基準値
A00H以上で、FA0Hよりも小であるかを判定する
(S49)。
【0216】この判定の結果、差動増幅器63の出力が
A00H以上で、FA0Hよりも小であった場合には、
ビーム光aの通過位置が、通過目標ポイントであるセン
サパターンSBとSCとの中間近傍であるが、若干セン
サパターンSC寄りであることを表している。すなわ
ち、図11におけるエリアCのエリアCBをビーム光a
が通過していることを表している。
【0217】したがって、このような場合には、ビーム
光aの通過目標ポイントであるセンサパターンSBとS
Cとの中間に近づけるため、ビーム光aがセンサパター
ンSA側を通過するようガルバノミラー33aを制御す
る(S50)。なお、このときの制御量は、目標ポイン
トとエリアCBとの距離を考慮し、0.5μm程度の制
御量(移動量)が必要である。
【0218】ステップS49の判定で、差動増幅器63
の出力がA00H以上で、FA0Hよりも小でない場合
には、ビーム光aの通過位置が所定の範囲内(目標ポイ
ントの±1μmの範囲)に入っていることを示している
ので、ガルバノミラー33aの制御終了フラグAを立て
る(S51)。
【0219】このようにして、理想の通過ポイントに対
して±1μmの範囲内にビーム光aが通過していない場
合(S34,S36,S38,S40,S42,S4
4,S46,S48,S50)には、ガルバノミラー3
3aを所定量制御し、そのときの値をメモリ52に書込
む(S52)。
【0220】以上のようにして主制御部51は、ビーム
光aが理想の通過ポイントに対し、±1μmの範囲内を
通過している場合にガルバノミラー33aの制御終了フ
ラグAを立て、この範囲外を通過している場合には、そ
の通過位置(エリア)に応じてガルバノミラー制御量を
調整し、その値をメモリ52に書き込む。
【0221】最後に主制御部51は、レーザ発振器31
aの強制発光を解除し、一連のビーム光aの通過位置制
御を終える(S53)。
【0222】なお、既に図15で説明したように、ガル
バノミラー33aの制御終了フラグAが立っていない場
合には、再度、ビーム光aの通過位置制御ルーチンを実
行することになる。すなわち、ビーム光aが理想の通過
ポイントに対し、±1μmの範囲内を通過するまでこの
ルーチンは繰り返し実行される。
【0223】以上の説明はビーム光aに対しての制御で
あるが、ビーム光b,c,dに対しての制御も、基本的
にはビーム光aの場合と同様で、それぞれのレーザ発振
器31b〜31dを強制発光させた上で、増幅器61,
62並びに差動増幅器63〜66の出力を判定し、理想
の制御ポイントに対して±1μmの範囲内を通過してい
る場合には、それぞれのガルバノミラー33b〜33d
の制御終了フラグB〜Dを立てる。また、この範囲を通
過していない場合には、それぞれのビーム光b〜dがど
のエリアを通過しているのかを判定した上で、その通過
エリアに応じた制御をガルバノミラー33b〜33dに
対して行ない、その制御値をメモリ52に書込む。
【0224】ここで、以上で説明したビーム光通過位置
制御における各ビーム光のパワーのばらつきが与える影
響について説明する。
【0225】図18は、感光体ドラム15(ビーム光検
知装置38)上において、ビーム光のパワーが変化した
ときのビーム光通過位置と、差動増幅器の出力(積分し
てA/D変換した値)との関係を示したものである。
【0226】図18のグラフにおいて、曲線Bは、図1
1において示した増幅器63,64,65,66の出力
特性と同じものを示しており、ビーム光が目標とする通
過ポイントから遠ざかるとともに、000Hから7FF
H、あるいは、FFFHから800Hまで徐々に変化
し、さらに、目標ポイントから遠ざかると、7FFHか
ら000H、または、800HからFFFHへと徐々に
変化する。この特性は、ビーム光の通過位置と差動増幅
器の出力との対応が取りやすく、制御上、都合がよい。
【0227】これに対して、たとえば、ビーム光のパワ
ーが大きい場合の曲線Cの特性の場合には、ビーム光の
通過位置が目標ポイントから僅かにずれただけで、差動
増幅器の出力が大幅に変化してしまい、ある一定値以上
ビーム光通過位置がずれると、差動増幅器の出力が7F
FH、あるいは、800Hに固定となってしまう。そし
て、さらに、ビーム光の通過位置がかなり変化しない限
り、差動増幅器の出力値は変化しない。
【0228】逆に、ビーム光のパワーが小さい場合に
は、曲線Aの特性となり、ビーム光の通過位置の変化に
対して差動増幅器の出力変化が小さく、S/N比が悪
い。
【0229】以上説明したように、感光体ドラム15上
を通過するビーム光のパワーが変化すると、ビーム光の
通過位置と差動増幅器の出力との関係が変化してしま
う。
【0230】したがって、このように各ビーム光のパワ
ーがばらついた状態のままでビーム光の通過位置を制御
すると、ビーム光のパワーが小さい場合には、ある一定
の基準内にビーム光の通過位置を制御したつもりであっ
ても、精度が不足していたりし、ビーム光のパワーが大
きい場合には、ビーム光の通過位置変化に対する差動増
幅器の出力変化が大きすぎたり、変化しないことが起る
ため、制御動作が不安定になることがある。
【0231】したがって、ビーム光の通過位置制御を行
なう際には、最低限、各ビーム光のパワーが揃っている
必要がある。さらに、理想的には、図18の曲線Bのよ
うな特性になるビーム光のパワーが望ましいが、この図
18に示すグラフについては、たとえば、差動増幅器の
増幅率を適当な値にすることで、曲線Aの特性を曲線B
の特性に変えたり、曲線Cの特性を曲線Bの特性に変え
たりすることも可能である。
【0232】次に、図14のステップS3,S12にお
けるビーム光パワー制御ルーチンの第1の例について、
図19、図20に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0233】まず、主制御部51は、増幅器99(H)
の増幅率を所定の値に設定する(S231)。ここでの
所定の値とは、各ビーム光がセンサパターンSH上を通
過した際に、増幅器99(H)の出力を積分器42で積
分し、A/D変換器43でA/D変換した場合、その値
が飽和せず、ビーム光のパワーに比例して変化するよう
な増幅率の値である。
【0234】次に、主制御部51は、ポリゴンモータ3
6をオンし、ポリゴンミラー35を所定の回転数で回転
させる(S232)。次に、主制御部51は、レーザ発
振器31aをメモリ52に記憶している所定の値で強制
的に発光させる(S233)。この動作により、ビーム
光aはポリゴンミラー35により走査を開始する。ここ
で、所定の値というのは、そのときの画像形成に適した
値である。
【0235】一般に、電子写真プロセスを用いた画像形
成装置においては、その画像形成装置の置かれる環境や
使用状況(経時変化)によってビーム光のパワーを変化
させる必要がある。メモリ52には、このような諸条件
下での適切なビーム光のパワー情報が記憶されている。
【0236】次に、主制御部51は、ビーム光aがセン
サパターンSH上を通過するようにガルバノミラー33
aを制御する(S234)。ここで、ビーム光aは、セ
ンサパターンSHからはみ出さない程度に、充分にセン
サパターンSHのほぼ中央部を通過することが必要であ
る。もし、センサパターンSHからはみ出しているよう
な場合は、検知するパワーの値が小さくなってしまう。
しかし、ビーム光のパワー制御に用いるセンサパターン
SHは、先に(図3で)説明したように、充分な大きさ
を持っており、通常このような問題は起こりえない。
【0237】なお、たとえば、電源投入時などに初期設
定として、ビーム光aがセンサパターンSHのほぼ中央
部を通過するように設定される場合は、ステップS23
4の処理は省略できる。
【0238】さて、ビーム光aがセンサパターンSH上
を通過するようになると、A/D変換器43からは、ビ
ーム光aのパワーに比例した値が主制御部51に入力さ
れることになる。主制御部51は、この値(理想的には
ポリゴンミラー35の面数の整数倍回の平均値)を、ビ
ーム光aの感光体ドラム15上での光パワーPaとして
メモリ52に記憶し(S235)、レーザ発振器31a
をオフにする(S236)。
【0239】次に、主制御部51は、レーザ発振器31
bを強制的に発光させ(S237)、ビーム光bを、ビ
ーム光aの場合と同様にして、ガルバノミラー33bを
制御することによって、センサパターンSH上を通過さ
せる(S238)。この場合も、ビーム光bがセンサパ
ターンSHのほぼ中央部を通過するよう初期設定される
場合は、ステップS238の処理は省略できる。
【0240】これにより、A/D変換器43からは、ビ
ーム光bの感光体ドラム15上での光パワーに比例した
値が主制御部51に入力されるので、この値を光パワー
Pbとして、先にメモリ52に記憶したビーム光aの感
光体ドラム15上での光パワーPaと比較する(S23
9)。なお、このビーム光bの場合も、理想的にはポリ
ゴンミラー35の面数の整数倍回、A/D変換器43の
出力値を取込み、それを平均化した値をPbとするのが
望ましい。
【0241】さて、このようにして、ビーム光aとビー
ム光bの感光体ドラム15上での光パワーPa,Pbを
比較した結果、その差がある値(ΔP)以下(理想的に
は「0」)であれば、画質上問題はない。しかし、それ
以上の差がある場合には、画質上問題となるので補正が
必要となる。
【0242】たとえば、光パワーPbとPaを比較した
結果、Pbの方がPaよりも大きく、その差がΔPより
も大きい場合(S240,S241)、レーザドライバ
32bへの発光パワー設定値を下げることにより、ビー
ム光bの感光体ドラム15上での光パワーを下げること
が可能である(S242)。
【0243】逆に、光パワーPbとPaを比較した結
果、Paの方がPbよりも大きく、その差がΔPよりも
大きい場合(S240,S241)、レーザドライバ3
2bへの発光パワー設定値を上げることにより、ビーム
光bの感光体ドラム15上での光パワーを上げることが
可能である(S243)。
【0244】このようにして、ビーム光bの感光体ドラ
ム15上での光パワーを補正すると、このときの発光パ
ワー設定値をレーザ発振器31bの値としてメモリ52
に記憶して(S244)、再びステップS239に戻
り、再度、ビーム光bの感光体ドラム15上での光パワ
ーを検知して、Paと比較し、その差がΔP以下になる
まで補正を繰り返す。
【0245】このようにして、ビーム光aのパワーとビ
ーム光bのパワーとの差を所定の値(ΔP)以下とする
ことが可能となる。
【0246】以下、ステップS245〜S264により
ビーム光c、ビーム光dについても同様の動作を行なう
ことで、ビーム光a、ビーム光b、ビーム光c、ビーム
光dの感光体ドラム15上での光パワー差を所定の値
(ΔP)以下とすることが可能である。
【0247】なお、上記例では、ビーム光aを基準とし
ているが、ビーム光bあるいはビーム光c、ビーム光d
を基準として制御することも可能である。また、ここで
の所定の値(ΔP)は、基準(Paの値)の1%以下と
することが望ましい。
【0248】次に、図14のステップS3,S12にお
けるビーム光パワー制御ルーチンの第2の例について、
図21、図22に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0249】ビーム光パワー制御ルーチンの第2の例の
前述した第1の例と異なる点は、ビーム光のパワーを制
御するときの基準の取り方の違いであり、その他は第1
の例と同じである。第1の例では、ビーム光パワーの制
御基準を、ビーム光aとしていた。したがって、結果と
して、各ビーム光間の相対的な光パワーを一致させるこ
とになっていた。これに対し、第2の例では、あらかじ
め決めておいた基準値Prefを基準に各ビーム光のパ
ワー制御を行なっている。したがって、あらかじめセン
サパターンSHの感度補正を行なっておけば、絶対的な
基準を基に各ビーム光のパワーを制御することができ
る。
【0250】たとえば、所定の走査速度で100μW相
当の光パワーを持つビーム光がセンサパターンSH上を
通過した際に、増幅器99(H)から出力される値が1
00H、200μW相当の光パワーを持つビーム光に対
しては200H、300μW相当の光パワーを持つビー
ム光に対しては300H、というような値を出すよう
に、あらかじめ調整(校正)されていれば、このセンサ
パターンSHを一種の測定器として用いることができ
る。このような構成にしておけば、機体間のばらつきも
なく、像面上でのビーム光パワーの制御が可能となる。
【0251】以上説明したように上記実施の形態によれ
ば、前記したようなセンサパターンを有するビーム光検
知装置38を用い、感光体ドラム15上での各ビーム光
相互のパワーの差を所定値以下に制御することや、絶対
値を制御することが可能で、ビーム光検知装置38の傾
きに対する取付け精度がさほど高くなくても、制御精度
を落とすことなく、正確にビーム光の走査位置を検知す
ることが可能となる。
【0252】また、マルチビーム光学系を用いたデジタ
ル複写機において、感光体ドラム15の表面と同等の位
置に配設されたビーム光検知装置38によって、感光体
ドラム15(ビーム光検知装置38)上でのビーム光の
パワーや、その差、各ビーム光の通過位置を検知し、こ
の検知結果を基に、各ビーム光の感光体ドラム15の表
面におけるパワーを設定し、各ビーム光の相対位置が適
性位置となるよう制御するための制御量を演算し、この
演算した制御量に応じて各ビーム光の感光体ドラム15
の表面における相対位置を変更するためのガルバノミラ
ーを制御することにより、光学系の組立てに特別な精度
や調整を必要とせず、しかも、環境変化や経時変化など
によって光学系に変化が生じても、制御精度を落とすこ
となく、感光体ドラム15の表面における各ビーム光相
互の位置関係を常に理想的な位置に制御できる。したが
って、常に高画質を維持することができる。
【0253】さらに、ビーム光検知装置38におけるビ
ーム光パワー検知用のセンサパターンSHは、そのサイ
ズが副走査方向に充分長い形状であるため、適正位置に
制御されたビーム光をその都度、わざわざ移動させる必
要がない。このため、複写速度の高速化にも充分、対応
が可能である。
【0254】次に、複数(たとえば、2種類)の解像度
に対応したビーム光検知装置38について説明する。
【0255】図23は、2種類の解像度に対応したビー
ム光検知装置38の構成とビーム光の走査方向の関係を
模式的に示しており、図3のビーム光検知装置38との
相違点は、ビーム光の通過位置を検知するセンサパター
ンSB〜SFが、2種類の解像度にそれぞれ対応して設
けられている点にあり、その他は図3のビーム光検知装
置38と同様であるので、説明は省略する。
【0256】すなわち、センサパターンSB1〜SF1
は、第1の解像度(たとえば、600dpi)用のビー
ム光通過位置検知センサパターンで、図24に示すよう
に、これらは同一の形状(面積も同一)で、およそ4
2.3μm(25.4mm÷600)間隔で配設されて
いて、ビーム光a〜dがそれぞれ隣接するセンサパター
ンの中間(ギャップG)を通過するように通過位置を制
御することによって、42.3μmの間隔で走査される
ようになっている。
【0257】すなわち、 ・ビーム光a:センサパターンSB1とSC1との中間
に制御する ・ビーム光b:センサパターンSC1とSD1との中間
に制御する ・ビーム光c:センサパターンSD1とSE1との中間
に制御する ・ビーム光d:センサパターンSE1とSF1との中間
に制御する なお、ビーム光の通過位置制御については既に説明済み
であるため、ここでは省略する。
【0258】また、センサパターンSB2〜SF2は、
第2の解像度(たとえば、400dpi)用のビーム光
通過位置検知センサパターンで、図24に示すように、
これらは同一の形状(面積も同一)で、およそ63.5
μm(25.4mm÷400)間隔で配置されていて、
ビーム光a〜dがそれぞれ隣接するセンサパターンの中
間(ギャップG)を通過するように通過位置を制御する
ことによって、63.5μmの間隔で走査されるように
なっている。
【0259】すなわち、 ・ビーム光a:センサパターンSB2とSC2との中間
に制御する ・ビーム光b:センサパターンSC2とSD2との中間
に制御する ・ビーム光c:センサパターンSD2とSE2との中間
に制御する ・ビーム光d:センサパターンSE2とSF2との中間
に制御する なお、ビーム光の通過位置制御の基本動作は、600d
piの場合と同様であるので、ここでは説明を省略す
る。
【0260】図25は、本例のビーム光検知装置38が
ビーム光の走査方向に対して傾いて取付けられた場合の
センサパターンSB1〜SF1,SB2〜SF2とビー
ム光a〜dの走査位置の関係を示したもので、図25
(a)は第1の解像度(600dpi)の場合、図25
(b)は第2の解像度(400dpi)の場合である。
なお、図では、ビーム光検知装置38に対してビーム光
a〜dの走査方向が傾いているように表現している。
【0261】たとえば、センサパターンとビーム光との
相対的な傾きが5度の場合を想定すると、ビーム光aと
ビーム光dとの間隔は、第1の解像度の場合は下記表1
のようになり、約0.5μm間隔が狭まるにすぎない。
また、第2の解像度の場合は下記表2のようになり、約
0.7μm間隔が狭まるに過ぎない。
【0262】
【表1】
【0263】
【表2】
【0264】図26は、図23のビーム光検知装置38
を用いたときのビーム光の通過位置制御を説明するため
の図であり、図8との相違点は、ビーム光検知装置出力
処理回路40の構成において、センサパターンSB1〜
SF1,SB2〜SF2に対応して差動増幅器が設けら
れている点、および、センサ選択信号に解像度切換信号
が追加された点にあり、その他の構成は基本的に図8と
同様であるので、説明は省略する。
【0265】すなわち、差動増幅器631は、センサパ
ターンSB1,SC1の各出力信号の差を増幅し、差動
増幅器641は、センサパターンSC1,SD1の各出
力信号の差を増幅し、差動増幅器651は、センサパタ
ーンSD1,SE1の各出力信号の差を増幅し、差動増
幅器661は、センサパターンSE1,SF1の各出力
信号の差を増幅する。また、差動増幅器632は、セン
サパターンSB2,SC2の各出力信号の差を増幅し、
差動増幅器642は、センサパターンSC2,SD2の
各出力信号の差を増幅し、差動増幅器652は、センサ
パターンSD2,SE2の各出力信号の差を増幅し、差
動増幅器662は、センサパターンSE2,SF2の各
出力信号の差を増幅する。
【0266】増幅器631〜661,632〜662の
各出力信号は、それぞれ選択回路(アナログスイッチ)
41に入力される。選択回路41は、主制御部(CP
U)51からのセンサ選択信号により、積分器42へ入
力する信号を選択する。
【0267】すなわち、第1の解像度(600dpi)
でビーム光の通過位置制御を行なう場合は、選択回路4
1によって下記の差動増幅器を選択し、それに対応する
ビーム光の通過位置制御を行なう。
【0268】 ・差動増幅器631:ビーム光a ・差動増幅器641:ビーム光b ・差動増幅器651:ビーム光c ・差動増幅器661:ビーム光d 同様に、第2の解像度(400dpi)でビーム光の通
過位置制御を行なう場合は、選択回路41によって下記
の差動増幅器を選択し、それに対応するビーム光の通過
位置制御を行なう。
【0269】 ・差動増幅器632:ビーム光a ・差動増幅器642:ビーム光b ・差動増幅器652:ビーム光c ・差動増幅器662:ビーム光d 図27は、図23のビーム光検知装置38を用いたとき
のプリンタ部2の電源投入時における概略的な動作を説
明したフローチャートである。図14との相違点は、ス
テップS2とS3との間に解像度選択ルーチンとしての
ステップS17の処理が追加された点にあり、その他は
図14と同様であるので、説明は省略する。解像度選択
ルーチン(S17)では、選択された解像度に応じたポ
リゴンモータ36の回転数、画像形成時のビーム光のパ
ワー、選択回路41の設定などが実行される。すなわ
ち、 第1の解像度(600dpi)の場合、 ・ポリゴンモータ36の回転数:REV1(走査速度:VS) ・ビーム光のパワー(発光パワー):POW1 ・選択回路41(ビーム光位置制御時):差動増幅器631(ビーム光a) 差動増幅器641(ビーム光b) 差動増幅器651(ビーム光c) 差動増幅器661(ビーム光d) 第2の解像度(400dpi)の場合、 ・ポリゴンモータ36の回転数:REV2(走査速度:VS′) ・ビーム光のパワー(発光パワー):POW2 ・選択回路41(ビーム光位置制御時):差動増幅器632(ビーム光a) 差動増幅器642(ビーム光b) 差動増幅器652(ビーム光c) 差動増幅器662(ビーム光d) となる。
【0270】このように、既に説明済み(図5(a)
(b))であるが、ビーム光通過位置検知センサパター
ンをビーム光の走査方向と直交する方向に平行に配設す
ることによって、従来方式(図5(b))に比較して、
取付け傾きに充分余裕のあるビーム光検知装置38を構
築することができる。さらに、本実施の形態は、この構
成で複数の解像度に対応したものであり、本実施の形態
によれば、複数の解像度を有した取付け傾きに充分余裕
のあるビーム光検知装置38を構築できる。
【0271】次に、主走査方向の画像形成位置制御(レ
ーザ発振器の発光タイミング制御)について詳細に説明
する。
【0272】図28は、本制御に用いるビーム光検知装
置38の構成を模式的に示している。このビーム光検知
装置38は、前述した図23のビーム光検知装置38に
おいて、ビーム光の通過タイミングを検知する第5の光
検知部としての縦に長い4つのセンサパターンS3,S
4,S5,S6を追加したもので、その他の構成は基本
的に図23と同様であるので、説明は省略する。
【0273】すなわち、センサパターンS3は、センサ
パターンS1とSHとの間にそれらと平行に設けられ、
センサパターンS4,S5,S6は、センサパターンS
A〜SGの右隣り(図面に対して)に、S4,S5,S
6の順序でそれらと平行に設けられている。なお、セン
サパターンS6は、前記センサパターンS2の機能をも
兼ねている。
【0274】ここに、センサパターンS3〜S6の間隔
P3,P4,P5は、第1の解像度(600dpi)と
第2の解像度(400dpi)のそれぞれの画像クロッ
ク(同期回路55から出力される同期クロックパルス)
の1周期(1パルス時間)に、ビーム光が走査方向に移
動する距離の最小公倍数の整数倍(n)となっており、
以下、それについて説明する。
【0275】本実施の形態では、2種類の解像度を有し
ている場合を例にとるとすると、 ・センサパターンS3とS4との間隔:P3 ・センサパターンS4とS5との間隔:P4 ・センサパターンS5とS6との間隔:P5 ・第1の解像度時のビーム光の走査速度:VS ・第1の解像度時の同期クロックパルスの1パルスの時
間:TC ・第2の解像度時のビーム光の走査速度:VS′ ・第2の解像度時の同期クロックパルスの1パルスの時
間:TCC とした場合、 ・P3=L.C.M.(VS×TC、VS′×TCC)
×n1(n1は整数、L.C.M.は最小公倍数) ・P4=L.C.M.(VS×TC、VS′×TCC)
×n2(n2は整数、L.C.M.は最小公倍数) ・P5=L.C.M.(VS×TC、VS′×TCC)
×n3(n3は整数、L.C.M.は最小公倍数) である。
【0276】本実施の形態に用いるビーム光検知装置3
8の特徴は、ビーム光通過位置検知用のセンサパターン
SB1〜SF1,SB2〜SF2(ビーム光位置検知手
段)、ビーム光通過タイミング検知用のセンサパターン
S3,S4,S5,S6(ビーム光通過タイミング検知
手段)、および、ビーム光パワー検知用のセンサパター
ンSH(ビーム光パワー検知手段)を1つの保持基板3
8a内に一体的に保持した点にある。これによれば、セ
ンサパターンが同一の検知装置内にあるので、各センサ
パターンごとのメカニカルな位置合せといった取付け調
整行程が不要となる。
【0277】図29は、図28のビーム光検知装置38
を用いた主走査方向の画像形成位置制御を説明するため
のブロック図であり、これは、図6のブロック図の中か
ら主走査方向の画像形成位置制御に関連する部分を抜き
出して示したものである。なお、レーザ発振器31、レ
ーザドライバ32、ビーム光検知装置38のセンサパタ
ーンなどを複数具備しているが、図29では説明を簡単
にするために、それぞれ1系統のみを示している。
【0278】まず、図29ないし図31を用いて、1本
のビーム光(シングルビーム)の発光タイミング制御
(主走査方向の画像形成位置制御)について説明する。
【0279】主制御部51は、ポリゴンモータ36の回
転数を指定し、回転オン信号をポリゴンモータドライバ
37に入力する。これによって、ポリゴンモータ36は
所定の回転数で回転する。
【0280】続いて、主制御部51は、強制発光信号を
レーザドライバ32に入力し、レーザ発振器31を強制
発光させる。この強制発光によるビーム光は、ポリゴン
ミラー35によって走査されて、ビーム光検知装置38
上を通過し、ビーム光検知装置38はビーム光の通過タ
イミングに同期した通過タイミング検知信号を出力す
る。
【0281】この通過タイミング検知信号は、ビーム光
検知装置出力処理回路40の主走査側回路40aによっ
て、増幅された後に2値化され、ビーム光検知出力とし
て、主制御部51および同期回路55に入力される。主
制御部51は、ビーム光検知出力が入力されると、強制
発光信号の出力を停止して、レーザ発振器31を消灯す
る。
【0282】一方、同期回路55は、ビーム光検知出力
に同期して基準クロックパルスを同期クロックパルスと
して出力する。すなわち、同期回路55は、ビーム光の
通過タイミングに同期した同期クロックパルスを発生す
る。この同期クロックパルスが画像データの基準となる
クロックパルスで、カウンタ98に送られる。カウンタ
98は、このクロックパルスをカウントし、所定値をカ
ウントすると主制御部51にカウント終了信号を出力す
る。
【0283】主制御部51は、このカウント終了信号に
基づいて画像形成領域を決定し、画像クロックパルスと
して、画像データとともにレーザドライバ32に出力す
る。レーザドライバ32は、画像クロックパルスと画像
データとに基づいて、レーザ発振器31を発光動作させ
ることにより、画像を形成する。
【0284】ところが、ビーム光が複数の場合、ポリゴ
ンミラー35の面精度などが原因で、各ビーム光に位相
差が生じる。すなわち、ビーム光検知装置38上を通過
するタイミングがビーム光によって異なる(到来順が異
なる)。そのうえ、ビーム光の到来順は、走査するポリ
ゴンミラー35の面によっても異なる。このため、シン
グルビームと同様の方法では、ビーム光の到来順が判断
できず、主走査方向の画像形成位置制御を行なうことが
できない。
【0285】そこで、本実施の形態では、画像を形成す
る前に、あらかじめ複数のビーム光の到来順を判定し、
その判定結果に基づいて、ビーム光とそのビーム光の通
過タイミングを検知するビーム光検知装置38のセンサ
パターンS3〜S6との組合わせを決定し、主走査方向
の画像形成位置制御を行なうとともに、上記組合わせを
ビーム光の到来順に走査方向に近いセンサパターンを割
り当てるものであり、以下、それについて説明する。な
お、以下の説明ではビーム光が4つの場合を例に説明す
る。
【0286】前述したように、主走査方向の画像形成位
置制御には、4つのセンサパターンS3,S4,S5,
S6を使用する。これらのセンサパターンS3〜S6
は、相互にビーム光の走査方向に対して異なった位置に
配置された光検知部(フオトダイオード)で、センサパ
ターンの表面に照射されるビーム光の光量に対応した電
流値を出力する。したがって、センサパターンS3〜S
6は、ビーム光の通過タイミングに伴った通過タイミン
グ検知信号を出力する。
【0287】図32は、ビーム光検知装置出力処理回路
40における主走査側回路40aの構成例を示すもので
ある。センサパターン(フォトダイオード)S3を流れ
る電流I3は、抵抗RP,RLによって電流・電圧変換
され、電圧V13(通過タイミング検知出力)となる。
この電圧V13は、非反転増幅器A11によって増幅さ
れた後、2値化回路A12によって2値化される。この
2値化された信号S3OUTは、ビーム光検知出力とし
て主制御部51、同期回路55およびカウンタ98に送
られる。センサパターンS4,S5,S6についても同
様である。
【0288】主制御部51は、このビーム光検知出力S
3OUT〜S6OUTを使用して、ビーム光の到来順を
判定するものであり、以下、その判定方法について説明
する。
【0289】まず、4本のビーム光がどのような状態で
走査されているのかを判定する、ビーム光到来状態の判
定について説明する。すなわち、以下の5つの状態の判
定を行なう(図33、図34参照)。
【0290】(1) 4本のビーム光がそれぞれ重なってい
ない(全て位相が異なる) (2) 4本のビーム光の2本だけが重なっている(2本だ
けが同位相、他の2本は異なる) (3) 4本のビーム光の2本ずつが重なっている(2本ペ
アが同位相) (4) 4本のビーム光の3本だけが重なっている(3本だ
けが同位相、残り1本は異なる) (5) 4本のビーム光の全てが重なっている(4本全てが
同位相) 以下、図35に示すフローチャートを参照してビーム光
到来状態の判定の手順を説明する。主制御部51は、ポ
リゴンモータ36の回転数を指定し、回転オン信号をポ
リゴンモータドライバ37に入力する。これによって、
ポリゴンモータ36は所定の回転数で回転する。
【0291】続いて、主制御部51は、強制発光信号を
レーザドライバ32a〜32dに入力し、4つのレーザ
発振器31a〜31dを強制発光させる。レーザ発振器
31a〜31dから発光された4本のビーム光a〜d
は、ポリゴンミラー35によって走査されて、センサパ
ターンS3上を通過する。これにより、センサパターン
S3は、4本のビーム光a〜dの通過タイミングに同期
した通過タイミング検知信号を出力する。
【0292】通過タイミング検知信号は、先に説明した
ビーム光検知装置出力処理回路40の主走査側回路40
aによって増幅された後、2値化され、ビーム光検知出
力S3OUTa,S3OUTb,S3OUTc,S3O
UTdとして、主制御部51、同期回路55およびカウ
ンタ98に入力される。
【0293】ビーム光検知出力S3OUTは、カウンタ
98に入力されており、カウンタ98はビーム光検知出
力S3OUTをカウントする。カウント値は、前述のビ
ーム光到来状態によって、以下のケース1〜ケース4に
分類される(図33、図34参照)。
【0294】 ・ケース1(カウント値=1):4本全てが同位相 ・ケース2(カウント値=2):2本ペアが同位相 3本だけが同位相、残り1本は異なる ・ケース3(カウント値=3):2本だけが同位相、残り2本は異なる ・ケース4(カウント値=4):全て位相が異なる 主制御部51は、カウンタ98のカウント値に基づい
て、ビーム光の到来状態を判定する。たとえば、カウン
ト値が「1」、すなわち、ケース1の場合は、4本のビ
ーム光a〜dが全て同位相であることから、1本のビー
ム光と同様に取り扱える。
【0295】すなわち、センサパターンS3〜S6とビ
ーム光a〜dの割付けは自由で、ビーム光検知出力S3
OUT,S4OUT,S5OUT,S6OUTをビーム
光a〜dに適当に設定すればよい。図35の例では、ビ
ーム光aをセンサパターンS3に、ビーム光bをセンサ
パターンS4に、ビーム光cをセンサパターンS5に、
ビーム光dをセンサパターンS6に割付けた場合を示し
ている。
【0296】ケース2、ケース3、ケース4の場合は、
少なくとも1本のビーム光の位相が異なっており、先頭
ビーム光、2番目、3番目といったビーム光到来順の判
定がさらに必要である。
【0297】図36に示すフローチャートを参照して、
ケース4の場合のセンサ割付手順を説明する。まず、先
頭ビーム光を判定し、続いて2番目、3番目、4番目の
ビーム光到来順判定を行なった後に、先頭ビーム光をセ
ンサパターンS3に、2番目ビーム光をセンサパターン
S4に、3番目ビーム光をセンサパターンS5に、4番
目ビーム光をセンサパターンS5に割付ける。以下にビ
ーム光の判定手順を詳細に説明する。
【0298】まず、先頭ビーム光の判定手順について、
図37および図38に示すフローチャートを参照して説
明する。主制御部51は、ポリゴンモータ36の回転数
を指定し、回転オン信号をポリゴンモータドライバ37
に入力する。これによって、ポリゴンモータ36は所定
の回転数で回転する。
【0299】続いて、主制御部51は、強制発光信号を
レーザドライバ32a〜32dに入力し、4つのレーザ
発振器31a〜31dを強制発光させる。さらに、主制
御部51は、先頭のビーム光がセンサパターンS3を通
過して、ビーム光検知出力S3OUTが出力されると、
レーザ発振器31aを消灯(オフ)するように設定を行
なう。
【0300】レーザ発振器31a〜31dから発光され
た4本のビーム光a〜dは、ポリゴンミラー35によっ
て走査されて、センサパターンS3上を通過する。この
とき、主制御部51は、先頭ビーム光がセンサパターン
S3を通過し、ビーム光検知出力S3OUTが出力され
ると、レーザ発振器31aを消灯する。
【0301】ビーム光検知出力S3OUTはカウンタ9
8に入力され、カウンタ98はビーム光検知出力S3O
UTをカウントする。主制御部51は、このカウント値
を読込み、カウント値が「4」であれば、ビーム光aが
先頭であり、カウント値が「4」以外であれば、ビーム
光a以外のビーム光が先頭であると判定して、再度判定
を行なう。
【0302】すなわち、ビーム光aが先頭の場合は、ま
ず、ビーム光aの通過に伴うビーム光検知出力S3OU
Taが出力されると、カウント値は「1」となり、同時
にレーザ発振器31aを消灯する。さらに、カウンタ9
8はビーム光b,c,dの通過に伴い、ビーム光検知出
力S3OUTb,S3OUTc,S3OUTdをカウン
トするため、カウント値が「4」となる。ビーム光aが
先頭でない場合は、ビーム光a以外のビーム光(たとえ
ば、ビーム光b)の通過に伴うビーム光検知出力S3O
UTbが出力されると、カウント値は「1」となり、同
時にレーザ発振器31aを消灯する。さらに、カウンタ
98は、ビーム光c,dの通過に伴いビーム光検知出力
S3OUTc,S3OUTdをカウントするため、カウ
ント値が「3」となる。
【0303】ビーム光aが先頭でない場合、主制御部5
1は再度、先頭ビーム光の判定を行なう。今度は、主制
御部51は、先頭ビーム光がセンサパターンS3を通過
すると、レーザ発振器31bを消灯するように設定し
て、同様の判定を行なう。
【0304】主制御部51は、強制発光信号をレーザド
ライバ32a〜32dに入力し、4つのレーザ発振器3
1a〜31dを強制発光させる。さらに、主制御部51
は、先頭のビーム光がセンサパターンS3を通過して、
ビーム光検知出力S3OUTが出力されると、レーザ発
振器31bを消灯するように設定を行なう。
【0305】レーザ発振器31a〜31dから発光され
た4本のビーム光a〜dは、ポリゴンミラー35によっ
て走査されて、センサパターンS3上を通過する。この
とき、主制御部51は、先頭ビーム光がセンサパターン
S3を通過し、ビーム光検知出力S3OUTが出力され
ると、レーザ発振器31bを消灯する。
【0306】ビーム光検知出力S3OUTはカウンタ9
8に入力され、カウンタ98はビーム光検知出力S3O
UTをカウントする。主制御部51は、カウント値を読
込み、カウント値が「4」であれば、ビーム光bが先頭
であり、カウント値が「4」以外であれば、ビーム光b
以外のビーム光が先頭であると判定して、再度判定を行
なう。
【0307】ビーム光bが先頭でない場合、主制御部5
1は再度、先頭ビーム光の判定を行なう。今度は、主制
御部51は、先頭ビーム光がセンサパターンS3を通過
すると、レーザ発振器31cを消灯するように設定して
同様の判定を行なう。カウンタ98のカウント値が
「4」であれば、ビーム光cが先頭であり、カウント値
が「4」以外であれば、ビーム光c以外のビーム光が先
頭であると判定して、再度判定を行なう。
【0308】ビーム光cが先頭でない場合、主制御部5
1は再度、先頭ビーム光の判定を行なう。今度は、主制
御部51は、先頭ビーム光がセンサパターンS3を通過
すると、レーザ発振器31dを消灯するように設定して
同様の判定を行なう。カウンタ60のカウント値が
「4」であれば、ビーム光dが先頭であり、カウント値
が「4」以外であれば、エラー信号を出力する。
【0309】上記の手順によって先頭ビーム光の判定を
行なった後は、先頭ビーム光以外で2番目のビーム光の
判定を行なう。2番目のビーム光の判定手順は、先頭ビ
ーム光以外の3つのビーム光の中で先頭を判定するもの
で、先頭ビーム光の判定と同様の手法で行なう。
【0310】以下、図39および図40に示すフローチ
ャートを参照して2番目のビーム光の判定手順を説明す
る。主制御部51は、ポリゴンモータ36の回転数を指
定し、回転オン信号をポリゴンモータドライバ37に入
力する。これによって、ポリゴンモータ36は所定の回
転数で回転する。
【0311】続いて、主制御部51は、強制発光信号を
先頭ビーム光以外の3本のビーム光に対応する3つのレ
ーザドライバに入力し、先頭ビーム光以外の3本のビー
ム光に対応する3つのレーザ発振器を強制発光させる。
また、主制御部51は、3つのレーザ発振器から発光さ
せた3本のビーム光の中で、先頭のビーム光がセンサパ
ターンS3を通過して、ビーム光検知出力S3OUTが
出力されると、レーザ発振器*1を消灯するように設定
を行なう。
【0312】・ビーム光*1:先頭ビーム光以外のビー
ム光その1(レーザ発振器*1に対応) ・ビーム光*2:先頭ビーム光以外のビーム光その2
(レーザ発振器*2に対応) ・ビーム光*3:先頭ビーム光以外のビーム光その3
(レーザ発振器*3に対応) 3つのレーザ発振器から発光された3本のビーム光*
1,*2,*3は、ポリゴンミラー35によって走査さ
れて、センサパターンS3上を通過する。このとき、主
制御部51は、先頭ビーム光がセンサパターンS3を通
過し、ビーム光検知出力S3OUTが出力されると、レ
ーザ発振器*1を消灯する。
【0313】ビーム光検知出力S3OUTはカウンタ9
8に入力され、カウンタ98はビーム光検知出力S3O
UTをカウントする。主制御部51は、カウント値を読
込み、カウント値が「3」であれば、ビーム光*1が2
番目のビーム光であると判定する。カウント値が「3」
以外であれば、ビーム光*1以外のビーム光が2番目で
あると判定して、再度判定を行なう。
【0314】主制御部51は、先頭ビーム光がセンサパ
ターンS3を通過すると、レーザ発振器*2を消灯する
ように設定して同様の判定を行なう。カウンタ98のカ
ウント値が「3」であれば、ビーム光*2が2番目であ
り、カウント値が「3」以外であれば、ビーム光*2以
外のビーム光が2番目であると判定して、再度判定を行
なう。
【0315】主制御部51は、先頭ビーム光がセンサパ
ターンS3を通過すると、レーザ発振器*3を消灯する
ように設定して同様の判定を行なう。カウンタ98のカ
ウント値が「3」であれば、ビーム光*3が2番目であ
り、カウント値が「3」以外であれば、エラー信号を出
力する。
【0316】上記の手順によって先頭ビーム光と2番目
ビーム光の判定を行なった後は、同様の手順で3番目、
4番目の判定を行なう。なお、図41は、3番目ビーム
光の判定手順を示したフローチャートであるが、2番目
ビーム光の判定手順と同様であるので、その説明は省略
する。
【0317】このように、先頭、2番目、3番目、4番
目のビーム光到来順判定を行なった後に、先頭ビーム光
をセンサパターンS3に、2番目ビーム光をセンサパタ
ーンS4に、3番目ビーム光をセンサパターンS5に、
4番目ビーム光をセンサパターンS5に、それぞれ割付
けて、ケース4の場合のセンサ割付けを終了する。
【0318】次に、図42に示すフローチャートを参照
して、ケース3の場合のセンサ割付手順を説明する。ケ
ース3は、4本のビーム光a〜dのうちで、2本(1
組)のビーム光が重なっている状態であるので、まず、
重なっている2本のビーム光を判定し、重なっている2
本と、残りの重なっていない(独立している)2本の3
つのグループに分類する。グループ分けが終了した後
に、3つのグループの中で、先頭、2番目、3番目のグ
ループの到来順を判定する。先頭グループのビーム光が
重なっていれば、以下のように割付ける。
【0319】 ・先頭の2つのビーム光:S3,S4 ・2番目のビーム光 :S5 ・3番目のビーム光 :S6 先頭グループが重なっていない場合は、2番目のグルー
プのビーム光が重なっているか否かを判定し、重なって
いる場合は、以下のように割付ける。
【0320】 ・先頭のビーム光 :S3 ・2番目の2つのビーム光:S4,S5 ・3番目のビーム光 :S6 先頭グループも、2番目のグループも重なっていない場
合は、以下のように割付ける。
【0321】 ・先頭のビーム光 :S3 ・2番目のビーム光 :S4 ・3番目の2つのビーム光:S5,S6 以下、各判定方法について詳細に説明する。
【0322】まず、重なっているビーム光の判定とグル
ープ分けの手順について、図43および図44に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
【0323】主制御部51は、回転オン信号をポリゴン
モータドライバ37に入力する。これによって、ポリゴ
ンモータ36は回転する。続いて、主制御部51は、強
制発光信号をレーザドライバ32a以外の3つのレーザ
ドライバ32b〜32dに入力し、レーザ発振器31a
以外の3つのレーザ発振器31b〜31dを強制発光さ
せる。
【0324】3つのレーザ発振器31b〜31dから発
光された3本のビーム光b,c,dは、ポリゴンミラー
35によって走査されて、センサパターンS3上を通過
する。このビーム光の通過に伴って、センサパターンS
3は、ビーム光検知出力S3OUTをカウンタ98に出
力し、カウンタ98はビーム光検知出力S3OUTをカ
ウントする。
【0325】主制御部51は、カウンタ98のカウント
値を読込み、カウント値が「3」であれば、ビーム光a
が重なっていると判断し、カウント値が「3」以外であ
れば、ビーム光aは重なっていない(独立している)と
判断する。ケース3の場合は、4本のビーム光a〜dの
うちで2本のビーム光だけが重なっているため、ビーム
光aが重なっている場合、残りの3本のビーム光b〜d
は重なっていない(独立している)ため、センサパター
ンS3は、3本のビーム光b〜dの通過に伴って、ビー
ム光検知出力S3OUTb,S3OUTc,S3OUT
dをカウンタ98に出力する。カウンタ98は、ビーム
光検知出力S3OUTb,S3OUTc,S3OUTd
をカウントするため、カウント値は「3」となる。
【0326】ビーム光aが重なっていない場合は、残り
の3本のビーム光b〜dのうちの2本が重なっているた
め、カウント値は「2」となる。たとえば、ビーム光b
とビーム光cとが重なっていると仮定すると、ビーム光
検知出力S3OUTbとS3OUTcは同時に1個だけ
出力される(S3OUTbc)ため、S3OUTdの2
つがビーム光検知出力として出力される。すなわち、カ
ウント値は「2」となる。
【0327】続いて、ビーム光b、ビーム光c、ビーム
光dについても同様の判定を行ない、重なっているビー
ム光と、重なっていない(独立している)ビーム光にグ
ループ分けを行なう。
【0328】グループ分けが終了すると、次に、各グル
ープの到来順を判定する。重なっているグループから
は、2本のビーム光のうちの1本を代表として選択する
(2本のうちどちらでもよい)。これによって、3本の
ビーム光の到来順を判定することになるため、前述の図
39〜図41と全く同様の手順でビーム光の到来順を判
定する。
【0329】この後に、前述の割付けを行ない、ケース
3の場合のセンサ割付けを終了する。
【0330】次に、図45に示すフローチャートを参照
して、ケース2の場合のセンサ割付手順を説明する。ケ
ース2は、4本のビーム光a〜dのうちで、2本のビー
ム光が2組(2ペア)重なっている組合わせと、1本の
ビーム光と3本のビーム光の組合わせの場合があるの
で、まず、これらの組合わせを判定する。そして、2ビ
ーム光と2ビーム光の組合わせの場合は、2グループの
到来順を判定し、以下のように割付ける。
【0331】・先頭グループ(先頭の2本ビーム光)
:S3,S4 ・2番目グループ(2番目の2本ビーム光):S5,S
6 一方、1本のビーム光と3本のビーム光の組合わせの場
合は、やはり、2グループの到来順を判定し、先頭グル
ープが1本ビーム光の場合は、以下のように割付ける。
【0332】 ・先頭グループ(1本ビーム光) :S3 ・2番目グループ(3本ビーム光):S4,S5,S6 また、先頭グループが3本ビーム光の場合は、以下のよ
うに割付ける。
【0333】 ・先頭グループ(3本ビーム光) :S3,S4,S5 ・2番目グループ(1本ビーム光):S6 以下、各判定方法について詳細に説明する。
【0334】まず、1本ビーム光と3本ビーム光との組
合わせか、2本ビーム光と2本ビーム光との組合わせで
あるかを判定する手順について、図46に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0335】主制御部51は、回転オン信号をポリゴン
モータドライバ37に入力する。これによって、ポリゴ
ンモータ36は回転する。続いて、主制御部51は、強
制発光信号をレーザドライバ32a,32b以外のレー
ザドライバ32c,32dに入力し、レーザ発振器31
a,31b以外の2つのレーザ発振器31c,31dを
強制発光させる。
【0336】2つのレーザ発振器31c,31dから発
光された2本のビーム光c,dは、ポリゴンミラー35
によって走査されて、センサパターンS3上を通過す
る。このビーム光の通過に伴って、センサパターンS3
は、ビーム光検知出力S3OUTをカウンタ98に出力
し、カウンタ98はビーム光検知出力S3OUTをカウ
ントする。主制御部51は、カウンタ98のカウント値
を読込み、カウント値によって以下の組合わせが考えら
れる。(ステップ1) ・カウント値=2:(ac,bd)(ad,bc)(a
bd,c)(abc,d) ・カウント値=1:(ab,cd)(acd,b)
(a,bcd) 続いて、カウント値が「2」の場合、レーザ発振器31
a,31c以外の2つのレーザ発振器31b,31dを
強制発光させ、ビーム光検知出力をカウントし、カウン
ト値によって以下の組合わせが考えられる。(ステップ
2) ・カウント値=2:(ad,bc)(abc,d) ・カウント値=1:(ac,bd)(abd,c) さらに、カウント値が「2」の場合、レーザ発振器31
d以外の3つのレーザ発振器31a,31b,31cを
強制発光させ、ビーム光検知出力をカウントし、カウン
ト値を読込む。カウント値によって以下の組合わせであ
ることが判定できる。(ステップ3) ・カウント値=2:(ad,bc) ・カウント値=1:(abc,d) 一方、ステップ1のカウント値が「1」の場合は、レー
ザ発振器31c,31d以外の2つのレーザ発振器31
a,31bを強制発光させ、ビーム光検知出力をカウン
トし、カウント値を読込む。カウント値によって以下の
組合わせが考えられる。(ステップ4) ・カウント値=2:(acd,b)(a,bcd) ・カウント値=1:(ab,cd) さらに、ステップ4において、カウント値が「2」の場
合、レーザ発振器31b以外の3つのレーザ発振器31
a,31c,31dを強制発光させ、ビーム光検知出力
をカウントし、カウント値を読込む。カウント値によっ
て以下の組合わせであることが判定できる。(ステップ
5) ・カウント値=2:(a,bcd) ・カウント値=1:(acd,b) 上記の手順によって2グループの組合わせが判定され
る。
【0337】組合わせの判定が終了すると、次にグルー
プの到来順を判定する。重なっているグループからは、
2本(あるいは3本)のビーム光のうちの1本を代表と
して選択する(2本あるいは3本のうちのどれでもよ
い)。これによって、2本のビーム光の到来順を判定す
ることになるため、前述の図41と全く同様の手順で判
定することができる。したがって、ここでは説明は省略
する。
【0338】この後に前述の割付けを行ない、ケース2
の場合のセンサ割付けを終了する。
【0339】上記の手順によってケース1〜4の場合の
センサ割付けを終了する。
【0340】各ビーム光のセンサ割付けが決まれば、各
ビーム光に対する水平同期信号が決まるため、シングル
ビーム光の場合と同様に主走査方向の画像形成位置制御
を行なうことが可能になる(図30、図31参照)。た
とえば、以下のような割付けを行なった場合を仮定す
る。
【0341】・ビーム光到来順:ビーム光a、ビーム光
b、ビーム光c、ビーム光d ・ビーム光a:センサパターンS3 ・ビーム光b:センサパターンS4 ・ビーム光c:センサパターンS5 ・ビーム光d:センサパターンS6 以下、図47を参照して説明すると、まず、主制御部5
1は、ポリゴンモータ36をオンし、ポリゴンモータ3
6を回転させ、全てのレーザ発振器31a〜31dを発
光させる。ポリゴンミラー35で走査されたビーム光a
〜dは、到来順の判定通り、ビーム光aが先頭ビーム光
となってセンサパターンS3を通過し、ビーム光検知出
力S3OUTが出力される。ビーム光検知出力S3OU
Tがビーム光aの水平同期信号となる。
【0342】ビーム光検知出力S3OUTが出力される
と、主制御部51はレーザ発振器31aを消灯する。ま
た、同期回路55は、ビーム光検知出力S3OUTの出
力に同期して、遅延時間t3 後に同期クロックパルスを
出力する。カウンタ98は、この同期クロックパルスを
カウントし、所定のカウント値(左マージン)になる
と、主制御部51へカウント終了信号を出力する。
【0343】主制御部51は、このカウント終了信号を
受取ると、画像形成を開始し、レーザドライバ32a〜
32dに画像クロックパルスを出力して、主走査方向の
画像形成を開始する。また、所定のカウント値(右マー
ジン)になると、画像クロックパルスの出力を停止し、
主走査方向の画像形成を終了する。
【0344】一方、ビーム光bがセンサパターンS4を
通過すると、ビーム光検知出力S4OUTが出力され、
主制御部51は、レーザ発振器31bを消灯する。同期
回路55は、ビーム光検知出力S4OUTの出力に同期
して、遅延時間t4 後に同期クロックパルスを出力する
(ビーム光検知出力S4OUTがビーム光bの水平同期
信号)。カウンタ60は、この同期クロックパルスをカ
ウントし、上記同様、主走査方向の画像形成が行なわれ
る。
【0345】上記の動作は、ビーム光c、ビーム光dに
ついても同様に行なわれ、画像形成を行なう。すなわ
ち、ビーム光検知出力S5OUTがビーム光cの水平同
期信号となり、ビーム光検知出力S6OUTがビーム光
dの水平同期信号となる。
【0346】次に、ビーム光検知装置38における、ビ
ーム光の通過タイミングを検知するためのセンサパター
ンS3〜S6の間隔P3,P4,P5を、同期回路55
から出力される同期クロックパルスの1パルス時間にビ
ーム光が走査方向に移動する距離の整数倍とする点につ
いて説明する。
【0347】前述したように、本実施の形態では、セン
サパターンS3〜S6の間隔P3,P4,P5は、解像
度の整数倍となっている。そして、本実施の形態の場
合、第1の解像度(P1)と第2の解像度(P2=3/
2×P1)で画像形成が可能なように構成されており、
センサパターンS3〜S6の間隔P3,P4,P5は、
双方の解像度の最小公倍数(L.C.M.(P1,P
2))の整数倍のL.C.M.(P1,P2)×2とな
っている。これは、第1の解像度で画像形成した場合の
6ドットの距離に相当し、また、第2の解像度で画像形
成した場合の4ドットに相当する距離である。
【0348】まず、ビーム光の通過タイミングを検知す
るセンサパターンS3〜S6の間隔P3,P4,P5
が、同期回路55から出力される同期クロックパルスの
1パルス時間にビーム光が走査方向に移動する距離の最
小公倍数の整数倍ではない場合の問題点を以下に説明す
る。ここでは、第1の解像度および第2の解像度の2種
類の解像度を有する場合を例に説明する。
【0349】図48は、たとえば、センサパターンS3
とS4との間隔P3が、同期回路55から出力される複
数の同期クロックパルスの1パルス時間にビーム光が走
査方向に移動する距離の最小公倍数の整数倍ではない場
合に、主走査方向の画像形成位置制御を行なう様子を示
したものである。センサパターンS3とS4との間隔P
3はD1×5で、第1の解像度で画像形成した場合の5
ドットの距離に相当し、第2の解像度で画像形成した場
合の約3.3ドットの距離に相当する。
【0350】図48では、ビーム光aはセンサパターン
S3で、また、ビーム光bはセンサパターンS4で、主
走査方向の画像形成位置制御のタイミング(すなわち、
水平同期信号)をとるものとしている。また、第1の解
像度と第2の解像度に対応した基準クロックパルス(同
期クロックパルスの基準となるクロックパルス)の1パ
ルス時間(すなわち、1周期)をそれぞれTC,TCC
とした。
【0351】第1の解像度の場合の主走査方向の画像形
成位置制御の方法は、前述したように既に説明済みであ
るので、ここでは説明を省略する。
【0352】第2の解像度を選択し、第2の解像度で画
像形成する場合の主走査方向の画像形成位置制御につい
て以下に説明する。
【0353】ビーム光aの通過に伴い、2値化されたセ
ンサパターンS3の出力であるビーム光検知出力S3O
UTが出力される。同期回路55は、このビーム光検知
出力S3OUTの出力(信号がロウレベルからハイレベ
ルへ変化する立ち上がりのエッジ)に同期して、回路遅
延時間t13経過後に同期クロックパルスCLK13を出
力する。カウンタ98は、この同期クロックパルスCL
K13をカウントし、所定のカウント値(図ではカウン
ト値:8)に達すると、主制御部51へカウント終了信
号を出力する。主制御部51は、このカウント終了信号
を受取ると、画像クロックパルスをレーザドライバに出
力する(画像形成を開始する)。
【0354】一方、ビーム光bについても同様に、ビー
ム光bの通過に伴い、ビーム光検知出力S4OUTが出
力され、同期回路55は、このビーム光検知出力S4O
UTの立ち上がりエッジに同期して、回路遅延時間t14
経過後に同期クロックパルスCLK14を出力する。カ
ウンタ98は、この同期クロックパルスCLK14をカ
ウントし、所定のカウント値(図ではカウント値:5)
に達すると、主制御部51へカウント終了信号を出力す
る。主制御部51は、このカウント終了信号を受取る
と、画像クロックパルスをレーザドライバに出力する
(画像形成を開始する)。
【0355】ここでも、前述同様に画像の先端に注目す
ると、第1の解像度の場合は当然、画像形成位置のずれ
は生じないが、第2の解像度の場合には、同期クロック
パルスCLK13と同期クロックパルスCLK14とに
位相差が生じており、ビーム光aによる画像先端より
も、ビーム光bによる画像先端がビーム光の走査方向に
ずれていることが分かる(ずれ量:−VS×tbb、約
0.3ドット)。
【0356】すなわち、ビーム光aの画像形成領域HA
Aと、ビーム光bの画像形成領域HBBにずれが生じて
おり、出力画像上では縦線の揺れとして認識される。こ
のずれを補正するために、ビーム光bの同期クロックパ
ルスCLK14をカウントする際に、所定の値よりも少
なくカウントし(図では4)、ビーム光bによって形成
される画像形成領域をビーム光の走査方向と反対方向に
ずらすことが考えられる。
【0357】しかし、カウント値は1パルス単位(言い
換えると1ドット単位)でしか変更することができない
ため、図48の場合はかえってずれ量が大きくなる(ず
れ量:+VS×taa)。したがって、ずれの補正がで
きず、定常的にレンジで1ドット未満のずれが生じてい
ることになる。
【0358】ビーム光aとビーム光bの主走査方向の画
像形成位置制御の基準は、水平同期信号(S3OUTと
S4OUT)であるが、この基準信号の間隔が第2の解
像度の同期クロックパルスと無関係であることから、上
記のずれが生じる。
【0359】そこで、本実施の形態では、水平同期信号
を出力するセンサパターンS3〜S6の間隔P3,P
4,P5を、同期回路55から出力される同期クロック
パルスの1パルス時間にビーム光が走査方向に移動する
距離の最小公倍数の整数倍としている。これによって、
主走査方向の画像形成位置のずれを小さくすることがで
きる。
【0360】以下、図49を参照して本実施の形態につ
いて説明する。同図において、センサパターンS3とS
4との間隔(距離)P3は、第1の解像度の場合の同期
クロックパルスの1パルス時間にビーム光が走査方向に
移動する距離と、第2の解像度の場合の同期クロックパ
ルスの1パルス時間にビーム光が走査方向に移動する距
離との最小公倍数の整数倍としている(P3=L.C.
M.(VS×TC=P1、VS′×TCC=P2)×
n)。
【0361】すなわち、P3は第1の解像度で画像形成
した場合の6ドットの距離に相当し、第2の解像度で画
像形成した場合の4ドットの距離に相当する。また、図
48と同様に、ビーム光aはセンサパターンS3で、ま
た、ビーム光bはセンサパターンS4で主走査方向の画
像形成位置制御(水平同期)のタイミングをとるものと
している。
【0362】まず、第1の解像度の場合について説明す
る。
【0363】ビーム光aの通過に伴い、ビーム光検知出
力S3OUT(ビーム光aの水平同期信号)が出力さ
れ、同期回路55は、このビーム光検知出力S3OUT
の出力(立ち上がりエッジ)に同期して、回路遅延時間
t3 経過後に同期クロックパルスCLK3を出力する。
カウンタ98は、この同期クロックパルスCLK3をカ
ウントし、所定のカウント値(図ではカウント値:1
0)に達すると、主制御部51にカウント終了信号を出
力する。主制御部51は、このカウント終了信号を受取
ると、画像クロックパルスをレーザドライバに出力する
(画像形成を開始する)。
【0364】一方、ビーム光bについても同様に、ビー
ム光bの通過に伴い、ビーム光検知出力S4OUTが出
力され、同期回路51は、このビーム光検知出力S4O
UTの立ち上がりエッジに同期して、回路遅延時間t4
経過後に同期クロックパルスCLK4を出力する。カウ
ンタ98は、この同期クロックパルスCLK4をカウン
トし、所定のカウント値(図では4)に達すると、主制
御部51にカウント終了信号を出力する。主制御部51
は、このカウント終了信号を受取ると、画像クロックパ
ルスをレーザドライバに出力する(画像形成を開始す
る)。
【0365】この場合、センサパターンS3とS4との
間隔P3は、第1の解像度で画像形成した場合の6ドッ
トの距離に相当するために、同期クロックパルスCLK
3と同期クロックパルスCLK4との位相差が生じるこ
とがなく、画像先端のずれは生じない。すなわち、ビー
ム光aによる主走査画像形成領域HAと、ビーム光bに
よる主走査画像形成領域HBとのずれは起こらない。
【0366】次に、第2の解像度の場合について説明す
る。
【0367】ビーム光aの通過に伴い、ビーム光検知出
力S3OUT(ビーム光aの水平同期信号)が出力さ
れ、同期回路55は、このビーム光検知出力S3OUT
の出力(立ち上がりエッジ)に同期して、回路遅延時間
t13経過後に同期クロックパルスCLK13を出力す
る。カウンタ98は、この同期クロックパルスCLK1
3をカウントして、所定のカウント値(図ではカウント
値:7)に達すると、主制御部51にカウント終了信号
を出力する。主制御部51は、このカウント終了信号を
受取ると、画像クロックパルスをレーザドライバに出力
する(画像形成を開始する)。
【0368】一方、ビーム光bについても同様に、ビー
ム光bの通過に伴い、ビーム光検知出力S4OUTが出
力され、同期回路51は、このビーム光検知出力S4O
UTの立ち上がりエッジに同期して、回路遅延時間t14
経過後に同期クロックパルスCLK14を出力する。カ
ウンタ98は、この同期クロックパルスCLK14をカ
ウントして、所定のカウント値(図では3)に達する
と、主制御部51にカウント終了信号を出力する。主制
御部51は、このカウント終了信号を受取ると、画像ク
ロックパルスをレーザドライバに出力する(画像形成を
開始する)。
【0369】この場合、センサパターンS3とS4との
間隔P3は、第2の解像度で画像形成した場合の4ドッ
トの距離に相当するために、同期クロックパルスCLK
13と同期クロックパルスCLK14との位相差が生じ
ることがなく、画像先端のずれは生じない。すなわち、
ビーム光aによる主走査画像形成領域HAAと、ビーム
光bによる主走査画像形成領域HBBとのずれは起こら
ない。
【0370】なお、副走査方向のビーム光通過位置制御
については、前述した図3のビーム光検知装置38を用
いた場合と同様であるので、説明は省略する。
【0371】このように、上記実施の形態によれば、複
数の解像度を有した画像形成装置においても、主走査画
像形成領域のずれが生ずることのない高画質の画像を形
成することができる。
【0372】次に、ビーム光の走査方向とビーム光検知
装置との相対的な傾きを検知する点について説明する。
【0373】図50は、ビーム光の走査方向とビーム光
検知装置との相対的な傾きを検知する傾き検知機能を有
したビーム光検知装置38の構成例を示している。この
ビーム光検知装置38は、前述した図28の構成に対し
て、センサパターンS1,S6の外側近傍に、それぞれ
傾きを検知するための第6の光検知部としてのセンサパ
ターンS7a,S7bおよびS8a,S8bを設けたも
ので、その他の構成は基本的に図28と同様であるの
で、説明は省略する。
【0374】センサパターンS7aとS7bおよびS8
aとS8bは、それぞれ上下に配設されてペアを組んで
おり、他のセンサパターンと基本的に同一の構成であ
る。ただし、センサパターンS7aとS7b、S8aと
S8bの中心位置は、同一直線上である。
【0375】また、センサパターンS7a,S7b、S
8a,S8bの各出力は、たとえば、図51に示すビー
ム光検知装置出力処理回路40における傾き検知側回路
によって処理され、ビーム光位置情報として出力され
る。図51の傾き検知側回路は、図9に示した回路から
積分器42を削除したもので、その他の構成は基本的に
図9と同様であるので、説明は省略する。
【0376】図51の傾き検知側回路によれば、センサ
パターンS7aとS7b、S8aとS8bの中心位置は
同一直線上にあるため、センサパターンS7a,S7
b、S8a,S8bから得られるビーム光位置情報によ
って傾きが検出できる。すなわち、センサパターンS7
a,S7bからのビーム光位置情報とセンサパターンS
8a,S8bからのビーム光位置情報とが等しければ傾
きはなく、両ビーム光位置情報が異なれば傾きがあるも
のとみなせる。
【0377】図52は、傾きの状態を説明するための図
で、図50からセンサパターンS7a,S7b、S8
a,S8bを抜き出したものであり、他のセンサパター
ンは省略してある。図52において、状態Aは傾きあ
り、状態Bは傾きあり(Aとは反対方向に傾いてい
る)、状態Cは傾きなし、状態C′は傾きなし、をそれ
ぞれ示している。なお、図52において、BMはビーム
光を示している。
【0378】本実施の形態では、ビーム光がセンサパタ
ーンS7a,S7bとS8a,S18bを通過するとき
のビーム光通過位置情報によって傾きを判定するように
なっている。
【0379】図53は、図52における状態Aのときの
ビーム光位置情報(図51の回路の出力VO7,VO
8)の一例を示すもので、(a)図はセンサパターンS
7a,S7bによるビーム光位置情報(VO7)、
(b)図はセンサパターンS8a,S8bによるビーム
光位置情報(VO8)、(c)図はVO7とVO8とを
比較した図である。この場合、両ビーム光位置情報が異
なるため傾きありとなる。なお、VO7<VO8のとき
は状態Aの傾きとなる。
【0380】図54は、図52における状態Bのときの
ビーム光位置情報(図51の回路の出力VO7,VO
8)の一例を示すもので、(a)図はセンサパターンS
7a,S7bによるビーム光位置情報(VO7)、
(b)図はセンサパターンS8a,S8bによるビーム
光位置情報(VO8)、(c)図はVO7とVO8とを
比較した図である。この場合、両ビーム光位置情報が異
なるため傾きありとなる。なお、VO7>VO8のとき
は状態Bの傾きとなる。
【0381】図55は、図52における状態C′のとき
のビーム光位置情報(図51の回路の出力VO7,VO
8)の一例を示すもので、(a)図はセンサパターンS
7a,S7bによるビーム光位置情報(VO7)、
(b)図はセンサパターンS8a,S8bによるビーム
光位置情報(VO8)、(c)図はVO7とVO8とを
比較した図である。この場合、両ビーム光位置情報が等
しいため傾きなしとなる。
【0382】図56は、ビーム光検知装置38の傾きを
調整する調整機構の具体例を示している。すなわち、ビ
ーム光検知装置38は基板91上に固定されている。ま
た、基板91上には、前述したビーム光検知装置出力処
理回路40(図示しない)が、たとえば、集積回路(I
C)化されて構成されている。基板91は、θステージ
92に固定されており、このθステージ92を回転させ
ることで、ビーム光検知装置38の傾きを調整できるよ
うになっている。θステージ92には、いずれも図示し
ないギアヘッドを介してパルスモータが装着されてお
り、このパルスモータを、上記したVO7とVO8との
比較結果に応じて回転制御することで、高精度に傾きを
調整できる。
【0383】以上説明したように、上記実施の形態によ
れば、マルチビーム光学系を用いたデジタル複写機にお
いて、感光体ドラムの表面を走査する複数のビーム光の
位置を検知するビーム光位置検知装置における複数のセ
ンサパターンを、複数のビーム光の走査方向に対してほ
ぼ直交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に
並列配設することによって、取付け傾きに充分余裕のあ
るビーム光位置検知装置を構築することができる。
【0384】したがって、正確にビーム光の走査位置を
検知することができるので、複数の解像度で、感光体ド
ラムの表面における数のビーム光の位置を常に理想的な
位置に高精度に制御できる。これにより、常に高画質を
維持することができる。
【0385】また、感光体ドラムの表面を走査するビー
ム光のパワーを検知して、その値が所定の範囲内に収ま
るようにパワー制御した上で、感光体ドラムの表面にお
けるビーム光の通過位置制御、および、主走査方向の同
期を取る制御を行なうことによって、制御精度を落とす
ことなく、感光体ドラムの表面における各ビーム光のパ
ワーを均一に制御できるとともに、感光体ドラムの表面
における複数のビーム光の位置を常に理想的な位置に高
精度に制御でき、よって、常に高画質を維持することが
できる。
【0386】また、画像を形成する前に、あらかじめ、
複数のビーム光のビーム光検知装置内の複数のビーム光
通過タイミング検知用のセンサパターンに対する到来順
を判定し、その判定結果に基づいて、ビーム光とそのビ
ーム光の通過タイミングを検知するセンサパターンとの
組合わせを決定し、主走査方向の位置制御を行なうこと
により、特に複数のビーム光を用いる場合、光学系の組
立てに特別な精度や調整を必要とせず、しかも、環境変
化や経時変化などによって光学系に変化が生じても、感
光体ドラムの表面における各ビーム光相互の位置関係を
常に理想的な位置に制御できる。したがって、主走査方
向のドットずれのない高画質の画像を常に得ることがで
きる。
【0387】さらに、ビーム光の走査方向とビーム光検
知装置との相対的な傾きを検知する傾き検知手段を有す
るので、その傾きを容易に調整することが可能になる。
【0388】なお、前記実施の形態では、マルチビーム
光学系を用いたデジタル複写機に適用した場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、シ
ングルビーム光学系を用いたものでも同様に適用でき、
さらに、デジタル複写機以外の画像形成装置にも同様に
適用できる。
【0389】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の解像度で、被走査面におけるビーム光の位置を常に
適正位置に高精度に制御でき、また、被走査面における
ビーム光のパワーを均一に制御でき、よって、常に高画
質を維持することができるビーム光走査装置および画像
形成装置を提供できる。
【0390】また、本発明によれば、複数のビーム光を
用いる場合、複数の解像度で、被走査面における複数の
ビーム光相互の位置関係を常に理想的な位置に高精度に
制御でき、また、被走査面における各ビーム光のパワー
を均一に制御でき、よって、常に高画質を維持すること
ができるビーム光走査装置および画像形成装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル複写機の構
成を概略的に示す構成図。
【図2】光学系ユニットの構成と感光体ドラムの位置関
係を示す図。
【図3】ビーム光検知装置の構成を概略的に示す構成
図。
【図4】図3のビーム光検知装置の要部構成を概略的に
示す構成図。
【図5】ビーム光検知装置とビーム光の走査方向との傾
きを説明するための図。
【図6】光学系の制御を主体にした制御系を示すブロッ
ク図。
【図7】主走査方向の画像形成精度がビーム光のパワー
に依存することを説明するための図。
【図8】図3のビーム光検知装置を用いたビーム光の通
過位置制御を説明するためのブロック図。
【図9】ビーム光検知装置出力処理回路の具体的な回路
例を示す構成図。
【図10】ビーム光の通過位置とビーム光検知装置の受
光パターンの出力、差動増幅器の出力、積分器の出力と
の関係を示す図。
【図11】ビーム光の通過位置とA/D変換器の出力と
の関係を示すグラフ。
【図12】ガルバノミラーの動作分解能を説明するグラ
フ。
【図13】ガルバノミラーの動作分解能を説明するグラ
フ。
【図14】図3のビーム光検知装置を用いた場合のプリ
ンタ部の電源投入時における概略的な動作を説明するフ
ローチャート。
【図15】ビーム光通過位置制御ルーチンを説明するフ
ローチャート。
【図16】1つのビーム光通過位置制御ルーチンを説明
するフローチャート。
【図17】1つのビーム光通過位置制御ルーチンを説明
するフローチャート。
【図18】ビーム光通過位置制御における各ビーム光の
パワーのばらつきが与える影響について説明するための
図。
【図19】ビーム光パワー制御ルーチンの第1の例を説
明するフローチャート。
【図20】ビーム光パワー制御ルーチンの第1の例を説
明するフローチャート。
【図21】ビーム光パワー制御ルーチンの第2の例を説
明するフローチャート。
【図22】ビーム光パワー制御ルーチンの第2の例を説
明するフローチャート。
【図23】2種類の解像度に対応したビーム光検知装置
の構成を模式的に示す概略構成図。
【図24】図23のビーム光検知装置の要部構成を概略
的に示す構成図。
【図25】図23のビーム光検知装置とビーム光の走査
方向との傾きを説明するための図。
【図26】図23のビーム光検知装置を用いたビーム光
の通過位置制御を説明するためのブロック図。
【図27】図23のビーム光検知装置を用いた場合のプ
リンタ部の電源投入時における概略的な動作を説明する
フローチャート。
【図28】ビーム光通過タイミング検知機能を備えたビ
ーム光検知装置の構成を模式的に示す概略構成図。
【図29】主走査方向の画像形成位置制御を説明するた
めのブロック図。
【図30】1本ビーム光時の主走査方向の画像形成位置
制御を説明するタイミングチャート。
【図31】1本ビーム光時の主走査方向の画像形成位置
制御を説明するフローチャート。
【図32】ビーム光検知装置出力処理回路における主走
査側回路の構成図。
【図33】ビーム光の到来状態を説明する図。
【図34】ビーム光の到来状態を説明する図。
【図35】ビーム光到来状態の判定手順を説明するフロ
ーチャート。
【図36】ケース4の場合のセンサ割付手順を説明する
フローチャート。
【図37】先頭ビーム光の判定手順を説明するフローチ
ャート。
【図38】先頭ビーム光の判定手順を説明するフローチ
ャート。
【図39】2番目のビーム光の判定手順を説明するフロ
ーチャート。
【図40】2番目のビーム光の判定手順を説明するフロ
ーチャート。
【図41】3番目のビーム光の判定手順を説明するフロ
ーチャート。
【図42】ケース3の場合のセンサ割付手順を説明する
フローチャート。
【図43】重なっているビーム光の判定とグループ分け
の手順を説明するフローチャート。
【図44】重なっているビーム光の判定とグループ分け
の手順を説明するフローチャート。
【図45】ケース2の場合のセンサ割付手順を説明する
フローチャート。
【図46】ビーム光の判定手順を説明するフローチャー
ト。
【図47】4本ビーム光時の主走査方向の画像形成位置
制御を説明するタイミングチャート。
【図48】ビーム光の通過タイミング検知用センサパタ
ーンの間隔が同期回路から出力される同期クロックパル
スの1パルス時間にビーム光が走査方向に移動する距離
の最小公倍数の整数倍ではない場合の主走査方向の画像
形成位置制御を説明するタイミングチャート。
【図49】ビーム光の通過タイミング検知用センサパタ
ーンの間隔を同期回路から出力される同期クロックパル
スの1パルス時間にビーム光が走査方向に移動する距離
の最小公倍数の整数倍とした場合の主走査方向の画像形
成位置制御を説明するタイミングチャート。
【図50】傾き検知機能を備えたビーム光検知装置の構
成を模式的に示す概略構成図。
【図51】ビーム光検知装置出力処理回路における傾き
検知回路の構成図。
【図52】傾きの状態を説明するための図。
【図53】図52における状態Aのときのビーム光位置
情報の一例を示す図。
【図54】図52における状態Bのときのビーム光位置
情報の一例を示す図。
【図55】図52における状態C′のときのビーム光位
置情報の一例を示す図。
【図56】ビーム光検知装置の傾きを調整する調整機構
の具体例を概略的に示す斜視図。
【図57】位置ずれしたビーム光を用いて画像形成した
場合に起こり得る画像不良を説明するための図。
【図58】位置ずれしたビーム光を用いて画像形成した
場合に起こり得る画像不良を説明するための図。
【符号の説明】 1……スキャナ部、2……プリンタ部、6……光電変換
素子、9……光源、13……光学系ユニット、14……
画像形成部、15……感光体ドラム(像担持体)、31
a〜31d……半導体レーザ発振器(ビーム光発生手
段)、33a〜33d……ガルバノミラー、35……ポ
リゴンミラー、38……ビーム光検知装置(ビーム光通
過タイミング検知手段、ビーム光位置検知手段、ビーム
光パワー検知手段)、38a……保持基板(保持手
段)、39a〜39d……ガルバノミラー駆動回路、4
0……ビーム光検知装置出力処理回路、41……選択回
路、42……積分器、43……A/D変換器、S1〜S
6,SH,SA〜SG,SB1〜SF1,SB2〜SF
2……センサパターン(光検知部)、51……主制御
部、52……メモリ、61,62,99……増幅器、6
4〜66……差動増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 淳 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーム光を発生するビーム光発生手段
    と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査
    面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を
    走査する走査手段と、 この走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    ビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほぼ直交
    する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に並列配
    設された複数の光検知部で検知するビーム光位置検知手
    段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記被走査面におけ
    る通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通過
    位置制御手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  2. 【請求項2】 ビーム光を発生するビーム光発生手段
    と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査
    面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を
    走査する走査手段と、 この走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    ビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほぼ直交
    する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に並列配
    設された複数の光検知部で検知するビーム光位置検知手
    段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記被走査面におけ
    る通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通過
    位置制御手段と、 前記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    ビーム光の通過タイミングを検知する複数のビーム光通
    過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、前記複数のビーム光通過タイミング検知手段
    のうちどのビーム光通過タイミング検知手段が最初にビ
    ーム光を検知したかを判定する判定手段と、 この判定手段の判定結果に基づき、前記ビーム光の通過
    タイミングを検知するビーム光通過タイミング検知手段
    を決定する決定手段と、 この決定手段で決定されたビーム光通過タイミング検知
    手段の出力信号に基づき、前記ビーム光の通過タイミン
    グに同期し、かつ、画像の解像度に応じた複数の周波数
    のクロックパルスを発生するパルス発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記ビーム光発生手段を変調駆動する駆動手段
    と、を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のビーム光通過タイミング検知
    手段は、前記被走査面と同等の位置において、前記ビー
    ム光の走査方向に対して互いに異なった位置に配設さ
    れ、かつ、その配設間隔は前記複数の周波数のクロック
    パルスの1パルス時間に前記ビーム光が走査方向に移動
    する距離の最小公倍数の整数倍であることを特徴とする
    請求項2記載のビーム光走査装置。
  4. 【請求項4】 ビーム光を発生するビーム光発生手段
    と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を被走査
    面へ向けて反射し、前記ビーム光により前記被走査面を
    走査する走査手段と、 この走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    ビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほぼ直交
    する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に並列配
    設された複数の光検知部で検知するビーム光位置検知手
    段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記被走査面におけ
    る通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通過
    位置制御手段と、 前記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    ビーム光の通過タイミングを検知する複数のビーム光通
    過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、それぞれのビーム光通過タイミングに同期し
    たクロックパルスを発生するパルス発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記ビーム光発生手段を変調駆動する駆動手段
    と、 前記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    ビーム光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段
    と、 このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記
    被走査面を走査するビーム光のパワーが所定値となるよ
    う前記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー制御
    手段と、 前記ビーム光位置検知手段、前記ビーム光通過タイミン
    グ検知手段、および、前記ビーム光パワー検知手段を一
    体的に保持する保持手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記保持手段に前記ビーム光位置検知手
    段、前記ビーム光通過タイミング検知手段、および、前
    記ビーム光パワー検知手段とともに一体的に保持され、
    前記ビーム光の走査方向と各検知手段との相対的な傾き
    を検知する傾き検知手段を更に具備したことを特徴とす
    る請求項4記載のビーム光走査装置。
  6. 【請求項6】 それぞれがビーム光を発生する複数のビ
    ーム光発生手段と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
    ーム光により前記被走査面を走査する走査手段と、 この走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に対
    してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔で
    平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設
    けられた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光位
    置検知手段と、 この第1のビーム光位置検知手段に対して前記複数のビ
    ーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に並列に配
    設され、前記走査手段により前記被走査面を走査すべく
    導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査
    方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の解像度とは
    異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に並列配設さ
    れた各ビーム光にそれぞれ対応して設けられた複数の光
    検知部群で検知する第2のビーム光位置検知手段と、 この第1および第2のビーム光位置検知手段の各検知結
    果に基づき、前記走査手段により走査される複数のビー
    ム光の前記被走査面における通過位置が適正位置となる
    よう制御するビーム光通過位置制御手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  7. 【請求項7】 それぞれがビーム光を発生する複数のビ
    ーム光発生手段と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
    ーム光により前記被走査面を走査する走査手段と、 この走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に対
    してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔で
    平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設
    けられた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光位
    置検知手段と、 この第1のビーム光位置検知手段に対して前記複数のビ
    ーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に並列に配
    設され、前記走査手段により前記被走査面を走査すべく
    導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査
    方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の解像度とは
    異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に並列配設さ
    れた各ビーム光にそれぞれ対応して設けられた複数の光
    検知部群で検知する第2のビーム光位置検知手段と、 この第1および第2のビーム光位置検知手段の各検知結
    果に基づき、前記走査手段により走査される複数のビー
    ム光の前記被走査面における通過位置が適正位置となる
    よう制御するビーム光通過位置制御手段と、 前記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    複数のビーム光の通過タイミングをそれぞれ検知する複
    数のビーム光通過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、前記複数のビーム光の前記複数のビーム光通
    過タイミング検知手段に対する到来順を判定する判定す
    る判定手段と、 この判定手段の判定結果に基づき、前記ビーム光とその
    ビーム光の通過タイミングを検知するビーム光通過タイ
    ミング検知手段との組合わせを決定する決定手段と、 この決定手段で決定された前記ビーム光とそのビーム光
    の通過タイミングを検知するビーム光通過タイミング検
    知手段との組合わせにおいて、前記複数のビーム光通過
    タイミング検知手段の出力信号に基づき、それぞれのビ
    ーム光通過タイミングに同期し、かつ、画像の解像度に
    応じた複数の周波数のクロックパルスを発生するパルス
    発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記複数のビーム光発生手段をそれぞれ変調駆動
    する駆動手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のビーム光通過タイミング検知
    手段は、前記被走査面と同等の位置において、前記複数
    のビーム光の走査方向に対して互いに異なった位置に配
    設され、かつ、その配設間隔は前記複数の周波数のクロ
    ックパルスの1パルス時間に前記複数のビーム光が走査
    方向に移動する距離の最小公倍数の整数倍であることを
    特徴とする請求項7記載のビーム光走査装置。
  9. 【請求項9】 それぞれがビーム光を発生する複数のビ
    ーム光発生手段と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を被走査面へ向けてそれぞれ反射し、前記複数のビ
    ーム光により前記被走査面を走査する走査手段と、 この走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に対
    してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔で
    平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して設
    けられた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光位
    置検知手段と、 この第1のビーム光位置検知手段に対して前記複数のビ
    ーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に並列に配
    設され、前記走査手段により前記被走査面を走査すべく
    導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査
    方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の解像度とは
    異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に並列配設さ
    れた各ビーム光にそれぞれ対応して設けられた複数の光
    検知部群で検知する第2のビーム光位置検知手段と、 この第1および第2のビーム光位置検知手段の各検知結
    果に基づき、前記走査手段により走査される複数のビー
    ム光の前記被走査面における通過位置が適正位置となる
    よう制御するビーム光通過位置制御手段と、 前記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    複数のビーム光の通過タイミングをそれぞれ検知する複
    数のビーム光通過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、それぞれのビーム光通過タイミングに同期し
    たクロックパルスを発生するパルス発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記複数のビーム光発生手段をそれぞれ変調駆動
    する駆動手段と、 前記走査手段により前記被走査面を走査すべく導かれた
    複数のビーム光の各パワーをそれぞれ検知するビーム光
    パワー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の各検知結果に基づき、前
    記被走査面を走査する複数のビーム光の各パワーの差が
    所定値以下になるよう前記複数のビーム光発生手段をそ
    れぞれ制御するビーム光パワー制御手段と、 前記第1および第2のビーム光位置検知手段、前記ビー
    ム光通過タイミング検知手段、および、前記ビーム光パ
    ワー検知手段を一体的に保持する保持手段と、 を具備したことを特徴とするビーム光走査装置。
  10. 【請求項10】 前記保持手段に前記第1および第2の
    ビーム光位置検知手段、前記ビーム光通過タイミング検
    知手段、および、前記ビーム光パワー検知手段とともに
    一体的に保持され、前記複数のビーム光の走査方向と各
    検知手段との相対的な傾きを検知する傾き検知手段を更
    に具備したことを特徴とする請求項9記載のビーム光走
    査装置。
  11. 【請求項11】 ビーム光により像担持体上を走査露光
    することにより前記像担持体上に画像を形成する画像形
    成装置であって、 ビーム光を発生するビーム光発生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を前記像
    担持体へ向けて反射し、前記ビーム光により前記像担持
    体上を走査する走査手段と、 この走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    たビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほぼ直
    交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に並列
    配設された複数の光検知部で検知するビーム光位置検知
    手段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記像担持体上にお
    ける通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通
    過位置制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 ビーム光により像担持体上を走査露光
    することにより前記像担持体上に画像を形成する画像形
    成装置であって、 ビーム光を発生するビーム光発生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を前記像
    担持体へ向けて反射し、前記ビーム光により前記像担持
    体上を走査する走査手段と、 この走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    たビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほぼ直
    交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に並列
    配設された複数の光検知部で検知するビーム光位置検知
    手段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記像担持体上にお
    ける通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通
    過位置制御手段と、 前記走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    たビーム光の通過タイミングを検知する複数のビーム光
    通過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、前記複数のビーム光通過タイミング検知手段
    のうちどのビーム光通過タイミング検知手段が最初にビ
    ーム光を検知したかを判定する判定手段と、 この判定手段の判定結果に基づき、前記ビーム光の通過
    タイミングを検知するビーム光通過タイミング検知手段
    を決定する決定手段と、 この決定手段で決定されたビーム光通過タイミング検知
    手段の出力信号に基づき、前記ビーム光の通過タイミン
    グに同期し、かつ、画像の解像度に応じた複数の周波数
    のクロックパルスを発生するパルス発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記ビーム光発生手段を変調駆動する駆動手段
    と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のビーム光通過タイミング検
    知手段は、前記像担持体と同等の位置において、前記ビ
    ーム光の走査方向に対して互いに異なった位置に配設さ
    れ、かつ、その配設間隔は前記複数の周波数のクロック
    パルスの1パルス時間に前記ビーム光が走査方向に移動
    する距離の最小公倍数の整数倍であることを特徴とする
    請求項12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 ビーム光により像担持体上を走査露光
    することにより前記像担持体上に画像を形成する画像形
    成装置であって、 ビーム光を発生するビーム光発生手段と、 このビーム光発生手段から発生されたビーム光を前記像
    担持体へ向けて反射し、前記ビーム光により前記像担持
    体上を走査する走査手段と、 この走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    たビーム光を、前記ビーム光の走査方向に対してほぼ直
    交する方向に複数の解像度に対応した間隔で平行に並列
    配設された複数の光検知部で検知するビーム光位置検知
    手段と、 このビーム光位置検知手段の検知結果に基づき、前記走
    査手段により走査されるビーム光の前記像担持体上にお
    ける通過位置が適正位置となるよう制御するビーム光通
    過位置制御手段と、 前記走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    たビーム光の通過タイミングを検知する複数のビーム光
    通過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、それぞれのビーム光通過タイミングに同期し
    たクロックパルスを発生するパルス発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記ビーム光発生手段を変調駆動する駆動手段
    と、 前記走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    たビーム光のパワーを検知するビーム光パワー検知手段
    と、 このビーム光パワー検知手段の検知結果に基づき、前記
    像担持体上を走査するビーム光のパワーが所定値となる
    よう前記ビーム光発生手段を制御するビーム光パワー制
    御手段と、 前記ビーム光位置検知手段、前記ビーム光通過タイミン
    グ検知手段、および、前記ビーム光パワー検知手段を一
    体的に保持する保持手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記保持手段に前記ビーム光位置検知
    手段、前記ビーム光通過タイミング検知手段、および、
    前記ビーム光パワー検知手段とともに一体的に保持さ
    れ、前記ビーム光の走査方向と各検知手段との相対的な
    傾きを検知する傾き検知手段を更に具備したことを特徴
    とする請求項14記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 複数のビーム光により像担持体上を走
    査露光することにより前記像担持体上に画像を形成する
    画像形成装置であって、 それぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段
    と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を前記像担持体へ向けてそれぞれ反射し、前記複数
    のビーム光により前記像担持体上を走査する走査手段
    と、 この走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    た複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に
    対してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔
    で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して
    設けられた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光
    位置検知手段と、 この第1のビーム光位置検知手段に対して前記複数のビ
    ーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に並列に配
    設され、前記走査手段により前記像担持体上を走査すべ
    く導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走
    査方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の解像度と
    は異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に並列配設
    された各ビーム光にそれぞれ対応して設けられた複数の
    光検知部群で検知する第2のビーム光位置検知手段と、 この第1および第2のビーム光位置検知手段の各検知結
    果に基づき、前記走査手段により走査される複数のビー
    ム光の前記像担持体上における通過位置が適正位置とな
    るよう制御するビーム光通過位置制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 複数のビーム光により像担持体上を走
    査露光することにより前記像担持体上に画像を形成する
    画像形成装置であって、 それぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段
    と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を前記像担持体へ向けてそれぞれ反射し、前記複数
    のビーム光により前記像担持体上を走査する走査手段
    と、 この走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    た複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に
    対してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔
    で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して
    設けられた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光
    位置検知手段と、 この第1のビーム光位置検知手段に対して前記複数のビ
    ーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に並列に配
    設され、前記走査手段により前記像担持体上を走査すべ
    く導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走
    査方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の解像度と
    は異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に並列配設
    された各ビーム光にそれぞれ対応して設けられた複数の
    光検知部群で検知する第2のビーム光位置検知手段と、 この第1および第2のビーム光位置検知手段の各検知結
    果に基づき、前記走査手段により走査される複数のビー
    ム光の前記像担持体上における通過位置が適正位置とな
    るよう制御するビーム光通過位置制御手段と、 前記走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    た複数のビーム光の通過タイミングをそれぞれ検知する
    複数のビーム光通過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、前記複数のビーム光の前記複数のビーム光通
    過タイミング検知手段に対する到来順を判定する判定す
    る判定手段と、 この判定手段の判定結果に基づき、前記ビーム光とその
    ビーム光の通過タイミングを検知するビーム光通過タイ
    ミング検知手段との組合わせを決定する決定手段と、 この決定手段で決定された前記ビーム光とそのビーム光
    の通過タイミングを検知するビーム光通過タイミング検
    知手段との組合わせにおいて、前記複数のビーム光通過
    タイミング検知手段の出力信号に基づき、それぞれのビ
    ーム光通過タイミングに同期し、かつ、画像の解像度に
    応じた複数の周波数のクロックパルスを発生するパルス
    発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記複数のビーム光発生手段をそれぞれ変調駆動
    する駆動手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記複数のビーム光通過タイミング検
    知手段は、前記像担持体と同等の位置において、前記複
    数のビーム光の走査方向に対して互いに異なった位置に
    配設され、かつ、その配設間隔は前記複数の周波数のク
    ロックパルスの1パルス時間に前記複数のビーム光が走
    査方向に移動する距離の最小公倍数の整数倍であること
    を特徴とする請求項17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 複数のビーム光により像担持体上を走
    査露光することにより前記像担持体上に画像を形成する
    画像形成装置であって、 それぞれがビーム光を発生する複数のビーム光発生手段
    と、 この複数のビーム光発生手段から発生された複数のビー
    ム光を前記像担持体へ向けてそれぞれ反射し、前記複数
    のビーム光により前記像担持体上を走査する走査手段
    と、 この走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    た複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走査方向に
    対してほぼ直交する方向に第1の解像度に対応した間隔
    で平行に並列配設された各ビーム光にそれぞれ対応して
    設けられた複数の光検知部群で検知する第1のビーム光
    位置検知手段と、 この第1のビーム光位置検知手段に対して前記複数のビ
    ーム光の走査方向に対してほぼ直交する方向に並列に配
    設され、前記走査手段により前記像担持体上を走査すべ
    く導かれた複数のビーム光を、前記複数のビーム光の走
    査方向に対してほぼ直交する方向に前記第1の解像度と
    は異なる第2の解像度に対応した間隔で平行に並列配設
    された各ビーム光にそれぞれ対応して設けられた複数の
    光検知部群で検知する第2のビーム光位置検知手段と、 この第1および第2のビーム光位置検知手段の各検知結
    果に基づき、前記走査手段により走査される複数のビー
    ム光の前記像担持体上における通過位置が適正位置とな
    るよう制御するビーム光通過位置制御手段と、 前記走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    た複数のビーム光の通過タイミングをそれぞれ検知する
    複数のビーム光通過タイミング検知手段と、 この複数のビーム光通過タイミング検知手段の出力信号
    に基づき、それぞれのビーム光通過タイミングに同期し
    たクロックパルスを発生するパルス発生手段と、 このパルス発生手段から発生されるクロックパルスに同
    期して前記複数のビーム光発生手段をそれぞれ変調駆動
    する駆動手段と、 前記走査手段により前記像担持体上を走査すべく導かれ
    た複数のビーム光の各パワーをそれぞれ検知するビーム
    光パワー検知手段と、 このビーム光パワー検知手段の各検知結果に基づき、前
    記像担持体上を走査する複数のビーム光の各パワーの差
    が所定値以下になるよう前記複数のビーム光発生手段を
    それぞれ制御するビーム光パワー制御手段と、 前記第1および第2のビーム光位置検知手段、前記ビー
    ム光通過タイミング検知手段、および、前記ビーム光パ
    ワー検知手段を一体的に保持する保持手段と、を具備し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記保持手段に前記第1および第2の
    ビーム光位置検知手段、前記ビーム光通過タイミング検
    知手段、および、前記ビーム光パワー検知手段とともに
    一体的に保持され、前記複数のビーム光の走査方向と各
    検知手段との相対的な傾きを検知する傾き検知手段を更
    に具備したことを特徴とする請求項19記載の画像形成
    装置。
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