JPH1193089A - 高張力ワイヤロープ及びその製造方法 - Google Patents

高張力ワイヤロープ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH1193089A
JPH1193089A JP25578097A JP25578097A JPH1193089A JP H1193089 A JPH1193089 A JP H1193089A JP 25578097 A JP25578097 A JP 25578097A JP 25578097 A JP25578097 A JP 25578097A JP H1193089 A JPH1193089 A JP H1193089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
steel core
rope
constituent
tensile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25578097A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yoshida
茂 吉田
Hirobumi Yanagiya
博文 柳屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Seiko Co Ltd
Priority to JP25578097A priority Critical patent/JPH1193089A/ja
Publication of JPH1193089A publication Critical patent/JPH1193089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0673Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a rope configuration
    • D07B1/0686Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a rope configuration characterised by the core design
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2067Cores characterised by the elongation or tension behaviour
    • D07B2201/2068Cores characterised by the elongation or tension behaviour having a load bearing function
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2401/00Aspects related to the problem to be solved or advantage
    • D07B2401/20Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
    • D07B2401/2005Elongation or elasticity

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼心部の先行断線を生じることなくロープ寿
命の延長を図ることができる高張力ステンレスロープ及
びその製造方法を提供する。 【構成】 複数本のワイヤを撚り合せてなる心ストラン
ドを複数本撚り合せた鋼心部と、この鋼心部の周囲に撚
り合せられる複数本の側ストランドからなる側部と、を
具備する高張力ワイヤロープにおいて、側部の構成ワイ
ヤよりも鋼心部の構成ワイヤのほうを引張強度を低く設
定し、鋼心部の伸びが側部の伸びと実質的に同等にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IWRCやIWS
C等の鋼心部を有する高張力ワイヤロープ及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレスワイヤロープのうちIWRC
のような鋼心入りロープの場合は、鋼心部の構成ワイヤ
の引張強度は側部の構成ワイヤの引張強度と同じレベル
に揃えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高張力が要求
されるステンレスワイヤロープにおいては、側部と鋼心
部とで構成ワイヤの引張強度を同等レベルにすると、鋼
心部の構成ワイヤが真っ先に破断(鋼心の先行断線)す
る。このため、従来のステンレスロープでは、ロープの
設計破断強度を得ることが難しく、その結果、ロープ寿
命が一般の汎用ロープより短いという問題がある。
【0004】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、鋼心部の先行断線を生じることなくロ
ープ寿命の延長を図ることができる高張力ステンレスロ
ープ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高張力ス
テンレスロープにおける鋼心部の先行断線につき鋭意研
究を進めた結果、ロープの設計破断強度が得られ難いこ
と、破断時の伸びが少ないこと、撚り減りが大きくなる
ことなどの知見を得た。これらの知見に基づき本発明者
らは更に研究し考察を進めた結果、撚りの関係から張力
負荷の比率が側部よりも鋼心部のほうが大きく、側部と
鋼心部との間に張力負荷の不均衡が生じていることに起
因して鋼心部の先行断線が生じていることが判明した。
【0006】本発明に係る高張力ステンレスロープは、
複数本のワイヤを撚り合せてなる心ストランドを複数本
撚り合せた鋼心部と、この鋼心部の周囲に撚り合せられ
る複数本の側ストランドからなる側部と、を具備する高
張力ワイヤロープにおいて、前記側部の構成ワイヤより
も前記鋼心部の構成ワイヤのほうを引張強度を低く設定
し、前記鋼心部の伸びが前記側部の伸びと実質的に同等
にすることを特徴とする。
【0007】本発明に係る高張力ステンレスロープの製
造方法は、複数本の第1の構成ワイヤを撚り合せて側ス
トランドを形成する工程と、前記第1の構成ワイヤより
も引張り強度が低い複数本の第2の構成ワイヤを撚り合
せて心ストランドを形成する工程と、複数本の心ストラ
ンドを撚り合せて鋼心部を形成する工程と、この鋼心部
の周囲に複数本の前記側ストランドを撚り合せて一体化
し、前記鋼心部の伸びを前記側部の伸びと実質的に同等
にしたことを特徴とする。
【0008】この場合に、鋼心部の伸びを側部の伸びと
実質的に同等の程度にするためには、鋼心部の構成ワイ
ヤには引張り強度が1760±20N/mm2 のステンレ
ス鋼線を用いることが好ましく、側部の構成ワイヤには
引張り強度が1860±20N/mm2 のステンレス鋼線
を用いることが好ましい。
【0009】図1は、横軸にワイヤ伸びεをとり、縦軸
に応力σをとって、実施例(本発明のワイヤロープ)と
比較例(従来のワイヤロープ)とにつき鋼心部の構成ワ
イヤ伸びと側部の構成ワイヤノ伸びとの関係を示す応力
歪線図である。図中にて曲線A0 は比較例ロープの鋼心
部の構成ワイヤの応力歪線図を、曲線B0 は比較例ロー
プの側部の構成ワイヤの応力歪線図を、曲線A1 は実施
例ロープの鋼心部の構成ワイヤの応力歪線図を、曲線B
1 は実施例ロープの側部の構成ワイヤの応力歪線図をそ
れぞれ示す。ここで、比較例ロープでは鋼心部の構成ワ
イヤと側部の構成ワイヤとで同じ強度レベルσ0 に揃え
ているのに対して、実施例ロープでは鋼心部の構成ワイ
ヤの強度レベルσ1 を側部の構成ワイヤの強度レベルσ
2 より低くしている。
【0010】図から明らかなように、比較例ロープでは
側部の構成ワイヤの伸び値εaに比べて鋼心部の構成ワ
イヤの伸び値εbのほうが大幅に小さくなるのに対し
て、実施例ロープでは鋼心部の構成ワイヤの伸びと側部
の構成ワイヤの伸びとはほぼ同じ値ε1 になる。このよ
うに鋼心部の構成ワイヤと側部の構成ワイヤとがほぼ同
じ伸び値ε1 に揃うので、鋼心の先行断線を生じること
なく鋼心部は側部とほぼ同じ耐久性を示し、ロープ全体
としては寿命が延長される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しながら
本発明の好ましい実施の形態について説明する。 (実施例)(7×7)の鋼心部3と6×Fi(1+7+
7+14)の側部4とを撚り合せて図2に示す構成の6
×Fi(29)IWRCの実施例ロープ2を製造した。
【0012】以下に実施例の製造条件及び製品サイズを
それぞれ示す。 心ワイヤの引張強度; 1770N/mm2 側ワイヤの引張強度; 1860N/mm2 心ワイヤの径d1 ; 0.690mm 側ワイヤの径d2 ; 0.915mm 撚りピッチ; 100mm 撚り方向; 普通Z撚り ロープ外径D; 16mm ロープ破断荷重; 173kN 鋼心部の伸びε; 2.6% 側部の伸びε; 3.8% (比較例)(7×7)の鋼心部3と6×Fi(1+7+
7+14)の側部4とを撚り合せて図2に示す構成の6
×Fi(29)IWRCの比較例ロープ2を製造した。
【0013】以下に比較例の製造条件及び製品サイズを
それぞれ示す。 心ワイヤの引張強度; 1960N/mm2 側ワイヤの引張強度; 1860N/mm2 心ワイヤの径d1 ; 0.690mm 側ワイヤの径d ; 0.915mm 撚りピッチ; 100mm 撚り方向; 普通Z撚り ロープ外径D; 16mm ロープ破断荷重; 173kN 鋼心部の伸びε; 3.2% 側部の伸びε; 3.8% 上記の結果から明らかなように、比較例ロープでは鋼心
部の構成ワイヤの伸びは側部の構成ワイヤの伸びを大幅
に下回る結果となったが、実施例ロープでは鋼心部の構
成ワイヤの伸びと側部の構成ワイヤの伸びとがほぼ同等
になる結果が得られた。このため、実施例ロープでは鋼
心部の先行断線が生じにくくなり、ロープ寿命が大幅に
延長された。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、鋼心部の構成ワイヤの
強度レベルσ1 を側部の構成ワイヤの強度レベルσ2
り低くしているので、鋼心部の伸びは側部の伸びとほぼ
同じ値ε1 に揃う。このため、鋼心部の先行断線を生じ
ることなく、鋼心部は側部とほぼ同じ耐久性をもつよう
になり、ロープ全体の寿命が大幅に延長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】張力が負荷されたロープの伸びにつき本発明と
従来とを比較して説明する応力歪線図。
【図2】本発明の実施形態に係る高張力ステンレスロー
プの製造方法により製造されたロープの横断面図。
【符号の説明】
2…ロープ、 3…心ワイヤ、 4…側ワイヤ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のワイヤを撚り合せてなる心スト
    ランドを複数本撚り合せた鋼心部と、この鋼心部の周囲
    に撚り合せられる複数本の側ストランドからなる側部
    と、を具備する高張力ワイヤロープにおいて、 前記側部の構成ワイヤよりも前記鋼心部の構成ワイヤの
    ほうを引張強度を低く設定し、前記鋼心部の伸びが前記
    側部の伸びと実質的に同等にすることを特徴とする高張
    力ワイヤロープ。
  2. 【請求項2】 前記鋼心部の構成ワイヤは引張り強度が
    1760±20N/mm2 のステンレス鋼線からなり、前
    記側部の構成ワイヤは引張り強度が1860±20N/
    mm2 のステンレス鋼線からなることを特徴とする請求項
    1記載の高張力ワイヤロープ。
  3. 【請求項3】 複数本の第1の構成ワイヤを撚り合せて
    側ストランドを形成する工程と、前記第1の構成ワイヤ
    よりも引張り強度が低い複数本の第2の構成ワイヤを撚
    り合せて心ストランドを形成する工程と、複数本の心ス
    トランドを撚り合せて鋼心部を形成する工程と、この鋼
    心部の周囲に複数本の前記側ストランドを撚り合せて一
    体化し、前記鋼心部の伸びを前記側部の伸びと実質的に
    同等にしたことを特徴とする高張力ワイヤロープの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記鋼心部の第2の構成ワイヤは引張り
    強度が1760±20N/mm2 のステンレス鋼線からな
    り、前記側部の第1の構成ワイヤは引張り強度が186
    0±20N/mm2 のステンレス鋼線からなることを特徴
    とする請求項3記載の高張力ワイヤロープの製造方法。
JP25578097A 1997-09-19 1997-09-19 高張力ワイヤロープ及びその製造方法 Pending JPH1193089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25578097A JPH1193089A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 高張力ワイヤロープ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25578097A JPH1193089A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 高張力ワイヤロープ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1193089A true JPH1193089A (ja) 1999-04-06

Family

ID=17283534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25578097A Pending JPH1193089A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 高張力ワイヤロープ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1193089A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102330370A (zh) * 2011-08-19 2012-01-25 甘肃荣信电材科技有限公司 集装箱设备用的平行捻压实股钢丝绳及其制作方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102330370A (zh) * 2011-08-19 2012-01-25 甘肃荣信电材科技有限公司 集装箱设备用的平行捻压实股钢丝绳及其制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4506500A (en) Steel cord for reinforcing a rubber structure
AU2008253434B2 (en) Cable, combined cable made of plastic fibers and steel wire strands, and combined strands made of plastic fibers and steel wires
CN102066653B (zh) 橡胶制品加强用钢丝帘线及采用该钢丝帘线的充气轮胎
WO2011145224A1 (ja) ハイブリッドロープおよびその製造方法
WO2010073641A1 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2009292630A (ja) エレベータ用巻上ロープ及びその製造方法
JP4353523B2 (ja) ゴム補強用スチールコード
JPH1193089A (ja) 高張力ワイヤロープ及びその製造方法
JP2000096469A (ja) ラジアルタイヤおよびラジアルタイヤ補強用スチ―ルコ―ド
KR100702759B1 (ko) 비 자전 와이어 로프
JPH08209568A (ja) 多重撚り線ロープエレメント及び撚り線分離インサート手段を備えた撚り線ワイヤロープまたはケーブル
JPS6366959B2 (ja)
JPH0339517Y2 (ja)
CN207597142U (zh) 一种呈哑铃形电梯用牵引绳
JPH05186975A (ja) タイヤ用スチールコード
JPH04343777A (ja) 複合撚り線からなるワイヤロープ及びその製造方法
CN217444087U (zh) 抗拉伸耐磨型电梯随行视频电缆
CN106400549A (zh) 一种高强度耐磨型组合绳缆
JPH0665790B2 (ja) スチ−ルコ−ド
JPH11344022A (ja) プルコントロールケーブルの単撚りインナケーブル
JPH10158984A (ja) ワイヤロープ
JPH01104888A (ja) ワイヤロープ
JP2002227081A (ja) ゴム補強用スチールコード
WO1998049388A1 (en) Rope with additional reinforcing members
JPH0673673A (ja) ゴム補強用スチールコード