JPH1191991A - 紙葉類厚さ検出装置の補正方法 - Google Patents

紙葉類厚さ検出装置の補正方法

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JPH1191991A
JPH1191991A JP9260607A JP26060797A JPH1191991A JP H1191991 A JPH1191991 A JP H1191991A JP 9260607 A JP9260607 A JP 9260607A JP 26060797 A JP26060797 A JP 26060797A JP H1191991 A JPH1191991 A JP H1191991A
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正仁 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフセット補正及び偏心補正を適正に行うこと
ができ、紙葉類の厚さを検出する場合、検出された厚さ
にばらつきが生じることがないようにする。 【解決手段】基準ローラと厚さ検出ローラとの間に厚さ
の異なる2種類の基準媒体A、Bを挿入して、前記厚さ
検出ローラの変位を検出し、出力発生手段によって前記
変位に対応する出力Qを発生させ、前記厚さ検出ローラ
を回転させたときの前記出力Qの平均値qxA を算出
し、該平均値qxA に基づいてオフセット補正値を算出
する。出力Qの平均値qxA に基づいて前記出力発生手
段のオフセット補正値を算出するようになっているの
で、基準ローラ又は厚さ検出ローラが偏心していてもそ
の影響を受けることはなく、オフセット補正値を正確に
算出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類厚さ検出装
置の補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動取引装置、印刷装置、OCR
等においては、カード、紙幣等の紙葉類の厚さを検出
し、検出結果に基づいて、紙葉類に貼(は)られたテー
プの有無、紙葉類の真偽等を判定するようにしている。
そのために、紙葉類厚さ検出装置が提供され、該紙葉類
厚さ検出装置は、互いに対向させて配設された基準ロー
ラ及び厚さ検出ローラを備え、両者間に紙葉類を挿入し
たときの厚さ検出ローラの変位に基づいて紙葉類の厚さ
を検出するようになっている。
【0003】そして、紙葉類の厚さの微少な変動をセン
サによって捉えることができるように、紙葉類厚さ検出
装置のゲイン補正値、オフセット補正値及び偏心補正値
を算出し、算出結果に基づいてゲイン補正、オフセット
補正及び偏心補正をそれぞれ行うようにしている。図2
は従来の紙葉類厚さ検出装置の概略図である。
【0004】図において、11は基準ローラ、12は該
基準ローラ11と対向させて配設された厚さ検出ロー
ラ、31、32は前記基準ローラ11の両端に配設され
たベアリング、33、34は前記厚さ検出ローラ12の
両端に配設されたベアリング、35、36は前記ベアリ
ング33、34を回転自在に支持する支点ブラケットで
ある。前記ベアリング31、32は図示しないフレーム
に対して位置を変えることなく回転自在に支持されるの
に対して、前記ベアリング33、34は前記フレームに
対して位置を変えることができるように回転自在に支持
される。
【0005】そして、前記支点ブラケット35、36
は、それぞれスプリング37、38によって付勢され、
前記ベアリング33、34をベアリング31、32に押
し付ける。このとき、前記基準ローラ11と厚さ検出ロ
ーラ12との間にギャップtGが設定されるようになっ
ている。該ギャップtG は、紙葉類厚さ検出装置におい
て取り扱われる紙葉類の厚さの最小値をtS としたと
き、該最小値tS のばらつき及び紙葉類厚さ検出装置の
製造誤差(±tE )を考慮し、 tG =tS −a×tE a:安全係数 で与えられる。したがって、基準ローラ11と厚さ検出
ローラ12との間に挿入された紙葉類の厚さを必ず検出
することができる。
【0006】そして、前記支点ブラケット36にポテン
ショメータ14が接続され、該ポテンショメータ14
は、前記基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に
紙葉類を挿入したときの厚さ検出ローラ12の変位を検
出し、該変位を電気信号に変換する。また、前記ポテン
ショメータ14にアンプ15が接続され、該アンプ15
によって前記電気信号が増幅される。
【0007】そして、前記アンプ15の出力とDAコン
バータ16の出力とがアンプ17に入力され、該アンプ
17の出力がDAコンバータ18に入力される。また、
該DAコンバータ18の出力は更にADコンバータ19
に入力され、該ADコンバータ19の出力QはCPU2
0によって取り込まれ、処理される。該CPU20は、
DAコンバータ16、DAコンバータ18及びEEPR
OM21とそれぞれ接続される。なお、前記DAコンバ
ータ16、18及びADコンバータ19によって出力発
生手段が構成される。
【0008】また、前記厚さ検出ローラ12の回転を検
出するためにフォトインタラプタ22が配設され、該フ
ォトインタラプタ22の出力信号がCPU20に入力さ
れる。なお、前記フォトインタラプタ22によって基準
ローラ11の回転を検出することもできる。次に、前記
構成の紙葉類厚さ検出装置によってゲイン補正値、オフ
セット補正値及び偏心補正値を算出する方法について説
明する。
【0009】図3は従来のゲイン補正値及びオフセット
補正値を算出するための説明図、図4は従来の偏心補正
値を算出するための説明図である。なお、図3におい
て、横軸に基準媒体の状態を、縦軸にADコンバータ1
9(図2)の出力Qを、図4において、横軸に厚さ検出
ローラ12の回転位置を、縦軸に前記出力Qを採ってあ
る。
【0010】この場合、ゲイン補正値、オフセット補正
値及び偏心補正値を算出するために、厚さが異なる2枚
の基準媒体A、B、及び異物のない正常な紙葉類と同じ
厚さを有する基準媒体Dが使用される。そして、基準媒
体Aは基準媒体Bより薄くされる。まず、基準媒体Aを
基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に挿入し、
DAコンバータ16によってオフセット補正値を変更し
て、ADコンバータ19の出力Qが規定範囲内の所定の
値q1になるようにし、そのときのオフセット補正値を
オフセット補正初期値としてセットする。このとき、D
Aコンバータ18によって、ゲイン補正値に任意のゲイ
ン補正初期値g1をセットしておく。そして、CPU2
0は、このときのADコンバータ19の出力Qの値q1
を読み込み、EEPROM21に格納する。
【0011】なお、ゲイン補正値とは、図3のグラフの
傾きを調整するための補正値であり、前記DAコンバー
タ18を調整することによってゲイン補正値を変更する
ことができる。また、オフセット補正値とは、図3のグ
ラフの切片を調整するための補正値であり、DAコンバ
ータ16を調整することによってオフセット補正値を変
更することができる。
【0012】次に、同様にして、基準媒体Bを基準ロー
ラ11と厚さ検出ローラ12との間に挿入し、前記ゲイ
ン補正値を変更し、ADコンバータ19の出力Qが所定
の値q2になるゲイン補正値g2を求める。また、前記
CPU20はこのときのゲイン補正値g2をEEPRO
M21に格納する。そして、ゲイン補正値g2を維持し
たまま、再び基準媒体Aを基準ローラ11と厚さ検出ロ
ーラ12との間に挿入する。このとき、前記CPU20
は、ADコンバータ19の出力Qの値q3を読み込み、
EEPROM21に格納する。
【0013】続いて、前記CPU20は、値q1、q
3、ゲイン補正初期値g1及びゲイン補正値g2に基づ
いて、次の式を用いて所期のゲイン補正値gxを算出す
る。 gx=(g1×g2)/(q1−q3) 前記CPU20は、算出された所期のゲイン補正値gx
をDAコンバータ18にセットする。
【0014】次に、オフセット補正値を算出するため
に、CPU20は、前記基準媒体Aを基準ローラ11と
厚さ検出ローラ12との間に挿入したままの状態で、A
Dコンバータ19の出力Qの値qxを読み込み、該値q
xが前記値q1になるようにオフセット補正値を変更す
る。そして、CPU20は、前記値qxが前記値q1に
なったときのオフセット補正値f2を算出し、該オフセ
ット補正値f2をDAコンバータ16にセットする。こ
のとき、CPU20は、前記オフセット補正値f2をA
Dコンバータ19の出力Qの値qxと共にEEPROM
21に格納する。
【0015】続いて、再び、基準媒体Bを基準ローラ1
1と厚さ検出ローラ12との間に挿入する。そして、C
PU20は、ADコンバータ19の出力Qの値q4を読
み込み、EEPROM21に格納する。次に、CPU2
0は、次の式に示すように、値q0、q1、q4に基づ
いて、基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に紙
葉類が挿入されないとき、すなわち、媒体無しのときの
間隙(げき)tGOを算出する。なお、図3に示すよう
に、値q0は、媒体が無いときのADコンバータ19の
出力Qの値である。
【0016】tGO=(q0−α)/β β=(q4−q0)/(dB −dA ) α=q4−β×dB 又は、 α=q0−β×dA ただし、 dA =基準媒体Aの厚さ dB =基準媒体Bの厚さ とする。
【0017】次に、偏心補正を行うために、基準媒体
A、Bを基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間か
ら取り除き、図示しないモータ等の搬送系を駆動して基
準ローラ11及び厚さ検出ローラ12を回転させる。こ
の間、前記CPU20はフォトインタラプタ22の出力
信号を読み込む。そして、前記CPU20は、フォトイ
ンタラプタ22の出力信号にパルスが発生させられたと
きの厚さ検出ローラ12の回転位置を、厚さ検出ローラ
12が1回転を開始するタイミングH0 とし、該タイミ
ングH0 におけるADコンバータ19の出力Qの値q0
0 を読み込み、EEPROM21に格納する。
【0018】次に、異物のない正常な紙葉類と同じ厚さ
を有する基準媒体Dを基準ローラ11と厚さ検出ローラ
12との間に挿入し、前記搬送系を駆動して基準媒体D
を定速で搬送する。このとき、CPU20は、前記出力
信号にパルスを検出してから、1回転をn(nは正の整
数)個に等分割した各タイミングH0 〜Hn でADコン
バータ19の出力Qの値qdi (i=0、1、…、n)
を読み込み、EEPROM21に格納する。そして、前
記各値qdi をタイミングH0 における初期値qd0
比較して出力差(qdi −qd0 )を算出し、該出力差
(qdi −qd 0 )を、基準媒体Dを搬送したときの基
準媒体偏心補正値HDiとしてEEPROM21に格納
する。
【0019】さらに、基準媒体Dを基準ローラ11と厚
さ検出ローラ12との間から取り除き、前記搬送系を駆
動して基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12を回転さ
せる。このとき、CPU20は、前記出力信号にパルス
を検出してから、前記各タイミングH0 〜Hn でADコ
ンバータ19の出力Qの値q0i (i=0、1、…、
n)を読み込み、EEPROM21に格納する。そし
て、前記値q0i をタイミングH0 における初期値q0
0 と比較して出力差(q0i −q00 )を算出し、該出
力差(q0i −q00 )を、空回し偏心補正値KDiと
してEEPROM21に格納する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の紙葉類厚さ検出装置の補正方法においては、オフセ
ット補正値f2を算出する場合、基準ローラ11及び厚
さ検出ローラ12が回転させられないので、基準ローラ
11及び厚さ検出ローラ12に存在する偏心の分だけA
Dコンバータ19の出力Qの値にばらつきが生じ、オフ
セット補正値f2を正確に算出することができない。
【0021】したがって、オフセット補正が適正に行わ
れないので、紙葉類の厚さを検出する場合、基準ローラ
11及び厚さ検出ローラ12に存在する偏心量の分だ
け、検出される厚さにばらつきが生じてしまう。また、
基準媒体偏心補正値HDi及び空回し偏心補正値KDi
を算出する場合、厚さを検出しようとする紙葉類と同じ
厚さの基準媒体Dを搬送するようにしているので、基準
ローラ11及び厚さ検出ローラ12に存在する偏心量に
基準媒体Dの厚さのばらつきが加算され、基準媒体偏心
補正値HDi及び空回し偏心補正値KDiを正確に算出
することができない。
【0022】したがって、偏心補正が適正に行われない
ので、紙葉類の厚さを検出する場合、基準媒体Dの厚さ
のばらつきの分だけ、検出される厚さにばらつきが生じ
てしまう。本発明は、前記従来の紙葉類厚さ検出装置の
補正方法の問題点を解決して、オフセット補正及び偏心
補正を適正に行うことができ、紙葉類の厚さを検出する
場合、検出される厚さにばらつきが生じることがない紙
葉類厚さ検出装置の補正方法を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の紙
葉類厚さ検出装置の補正方法においては、基準ローラと
厚さ検出ローラとの間に厚さの異なる2種類の基準媒体
を挿入して、前記厚さ検出ローラの変位を検出し、出力
発生手段によって前記変位に対応する出力を発生させ、
前記厚さ検出ローラを回転させたときの前記出力の平均
値を算出し、該平均値に基づいてオフセット補正値を算
出する。
【0024】本発明の他の紙葉類厚さ検出装置の補正方
法においては、基準ローラと厚さ検出ローラとの間に基
準媒体を挿入し、基準ローラ及び厚さ検出ローラを回転
させて、複数のタイミングで前記厚さ検出ローラの第1
の変位を検出し、出力発生手段によって前記第1の変位
に対応する第1の出力を発生させ、前記基準ローラと厚
さ検出ローラとの間に基準媒体を挿入することなく、基
準ローラ及び厚さ検出ローラを回転させて、複数のタイ
ミングで前記厚さ検出ローラの第2の変位を検出し、前
記出力発生手段によって前記第2の変位に対応する第2
の出力を発生させ、前記第1、第2の出力に基づいて偏
心補正値を算出する。
【0025】そして、前記基準媒体の厚さを、検出しよ
うとする紙葉類の厚さと等しくする。本発明の更に他の
紙葉類厚さ検出装置の補正方法においては、基準ローラ
と厚さ検出ローラとの間に基準媒体を挿入し、基準ロー
ラ及び厚さ検出ローラを回転させて前記厚さ検出ローラ
の変位を検出し、出力発生手段によって前記変位に対応
する出力を発生させ、前記変位に基づいて厚さ検出ロー
ラの回転位置における偏心量を算出し、該偏心量を前記
出力に加えることによってオフセット補正値を算出す
る。
【0026】本発明の更に他の紙葉類厚さ検出装置の補
正方法においては、基準ローラと厚さ検出ローラとの間
に厚さの異なる複数の基準媒体を挿入して、前記厚さ検
出ローラの変位を検出し、出力発生手段によって前記変
位に対応する出力を発生させ、前記基準媒体の厚さの
差、及び該厚さの差に基づいて生じる前記出力の変化量
に基づいてゲイン補正値を算出する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。なお、紙葉類厚
さ検出装置については、従来のものと同じ構造を有する
ので、図2を援用する。図1は本発明の第1の実施の形
態におけるゲイン補正値及びオフセット補正値を算出す
るための説明図、図5は本発明の第1の実施の形態にお
ける偏心補正値を算出するための説明図である。なお、
図1において、横軸に基準媒体の状態を、縦軸にADコ
ンバータ19(図2)の出力Qを、図5において、横軸
に厚さ検出ローラ12の回転位置を、縦軸に前記ADコ
ンバータ19の出力Qを採ってある。
【0028】この場合、ゲイン補正値及びオフセット補
正値を算出するために、厚さが異なる2枚の基準媒体
A、B、及び前記基準媒体Aと同じ厚さを有する基準媒
体Eが使用される。そして、基準媒体Aは基準媒体Bよ
り薄くされる。まず、基準媒体Aを基準ローラ11と厚
さ検出ローラ12との間に挿入し、DAコンバータ16
によってオフセット補正値を変更し、ADコンバータ1
9の出力Qが規定範囲内の所定の値q1になるように
し、そのときのオフセット補正値をオフセット補正初期
値としてセットする。このとき、DAコンバータ18に
よって、ゲイン補正値に任意のゲイン補正初期値g1を
セットしておく。そして、CPU20は、このときのA
Dコンバータ19の出力Qの値q1を読み込み、EEP
ROM21に格納する。
【0029】次に、同様にして、基準媒体Bを基準ロー
ラ11と厚さ検出ローラ12との間に挿入し、前記ゲイ
ン補正値を変更し、ADコンバータ19の出力Qが所定
の値q2になるゲイン補正値g2を求める。また、前記
CPU20はこのときのゲイン補正値g2をEEPRO
M21に格納する。そして、ゲイン補正値g2を維持し
たまま、再び基準媒体Aを基準ローラ11と厚さ検出ロ
ーラ12との間に挿入する。このとき、前記CPU20
は、ADコンバータ19の出力Qの値q3を読み込み、
EEPROM21に格納する。
【0030】続いて、前記CPU20は、値q1、q
3、ゲイン補正初期値g1及びゲイン補正値g2に基づ
いて、次の式を用いて所期のゲイン補正値gxを算出す
る。 gx=(g1×g2)/(q1−q3) 前記CPU20は、算出された所期のゲイン補正値gx
をDAコンバータ18にセットする。
【0031】次に、オフセット補正値を算出するため
に、前記基準媒体Eを基準ローラ11と厚さ検出ローラ
12との間に挿入し、図示しないモータ等の搬送系を駆
動して基準媒体Eを定速で搬送する。そして、CPU2
0は、前記基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12を1
回転させたときの、ADコンバータ19の出力Qの値q
xを読み込み、該値qxの平均値qxA を算出し、該平
均値qxA が前記値q1になるようにオフセット補正値
を変更する。また、CPU20は、前記平均値qxA
前記値q1になったときのオフセット補正値f3を算出
し、該オフセット補正値f3をDAコンバータ16にセ
ットする。そして、CPU20は、前記オフセット補正
値f3及び前記平均値qxA をEEPROM21に格納
する。
【0032】このように、基準ローラ11及び厚さ検出
ローラ12を1回転させ、ADコンバータ19の出力Q
の値qxの平均値qxA を算出し、該平均値qxA が前
記値q1になるようにオフセット補正値f3を算出して
いるので、基準ローラ11又は厚さ検出ローラ12が偏
心していてもその影響を受けることはなく、オフセット
補正値f3を正確に算出することができる。
【0033】したがって、オフセット補正が適正に行わ
れるので、紙葉類の厚さを検出する場合、基準ローラ1
1及び厚さ検出ローラ12に存在する偏心量によって、
検出される厚さにばらつきが生じることがなくなる。そ
の結果、紙葉類の厚さを正確に検出することができる。
次に、偏心補正値を算出するために、前記基準媒体Eを
基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に挿入し、
前記搬送系を駆動して基準媒体Eを定速で搬送する。そ
して、CPU20は、厚さ検出ローラ12の第1の変位
を検出するために、フォトインタラプタ22の出力信号
にパルスを検出してから、1回転をn個に等分割した各
タイミングH0 〜Hn で、第1の出力としてのADコン
バータ19の出力Qの値qei (i=0、1、…、n)
を読み込み、EEPROM21に格納する。また、前記
各値qei をタイミングH0 における初期値qe0 と比
較して出力差(qei −qe0 )を算出し、該出力差
(qei −qe0 )を、基準媒体Eを搬送したときの基
準媒体偏心補正値HEiとしてEEPROM21に格納
する。
【0034】次に、基準媒体Eを基準ローラ11と厚さ
検出ローラ12との間から取り除き、基準ローラ11及
び厚さ検出ローラ12を回転させる。そして、CPU2
0は、厚さ検出ローラ12の第2の変位を検出するため
に、基準媒体Eを搬送したときと同様に前記出力信号に
パルスを検出してから、各タイミングH0 〜Hn で、第
2の出力としてのADコンバータ19の出力Qの値q0
i (i=0、1、…、n)を読み込み、EEPROM2
1に格納する。また、前記値q0i をタイミングH0
おける初期値q00 と比較して出力差(q0i −q
0 )を算出し、該出力差(q0i −q00 )を空回し
偏心補正値KEiとしてEEPROM21に格納する。
【0035】次に、前記構成の紙葉類厚さ検出装置によ
って紙葉類の厚さを検出する方法について説明する。前
記搬送系が駆動され、基準ローラ11と厚さ検出ローラ
12との間を紙葉類が搬送されると、前記厚さ検出ロー
ラ12が変位し、該変位が、機構的にポテンショメータ
14に伝達され、該ポテンショメータ14によって電気
信号に変換される。そして、該電気信号は、アンプ15
によって増幅されてアンプ17に一方の端子を介して入
力される。
【0036】このとき、前記CPU20は、前記オフセ
ット補正値f3をEEPROM21から読み出し、該ア
ンプ17に他方の端子を介して入力し、オフセット補正
を行う。そして、オフセット補正が行われた状態でアン
プ17の出力がDAコンバータ18に入力される。ま
た、前記CPU20は、EEPROM21から所期のゲ
イン補正値gxを読み出してDAコンバータ18にセッ
トし、ゲイン補正を行う。
【0037】そして、CPU20は、基準ローラ11及
び厚さ検出ローラ12を回転させながら、各タイミング
0 〜Hn ごとに各前記ADコンバータ19の出力Qの
値q i を読み込むとともに、前記EEPROM21に格
納された基準媒体偏心補正値HEi及び空回し偏心補正
値KEiを読み出し、前記値qi と空回し偏心補正値K
Eiとの差Δqi を算出し、各差Δqi に前記基準媒体
偏心補正値HEiを加えることによって偏心補正を行
う。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。この場合、オフセット補正値を算出す
るために、厚さを検出する紙葉類と同じ厚さの基準媒体
Dを基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に挿入
し、モータ等の搬送系を駆動して基準媒体Dを定速で搬
送する。
【0039】そして、CPU20は、前記基準ローラ1
1及び厚さ検出ローラ12を1回転させたときの、AD
コンバータ19の出力Qの値qxD を読み込み、該値q
Dの平均値qxMDを算出し、該平均値qxMDが前記値
q1になるようにオフセット補正値を変更する。また、
CPU20は、前記平均値qxMDが前記値q1になった
ときのオフセット補正値f4を算出し、該オフセット補
正値f4をDAコンバータ16にセットする。
【0040】このように、オフセット補正値f4を算出
するための基準媒体Dの厚さが、厚さを検出しようとす
る紙葉類と等しくされるので、基準ローラ11又は厚さ
検出ローラ12の偏心以外の影響を受けることはなく、
オフセット補正値f4を正確に算出することができる。
したがって、オフセット補正が適正に行われるので、紙
葉類の厚さを検出する場合、検出される厚さにばらつき
が生じることがなくなる。その結果、紙葉類の厚さを正
確に検出することができる。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。この場合、モータ等の搬送系を駆動し
て基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12を回転させ、
基準媒体Aを定速で搬送する。そして、CPU20は、
前記基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12においてあ
らかじめ所定の位置に設定されたホームポジションが、
基準媒体Aに対してどの位置になっているかを、フォト
インタラプタ22からの出力信号の波形に基づいて検出
し、前記ホームポジションにおける前記ADコンバータ
19の出力Qの値qHPを読み込み、該値qHPが規定範囲
内の所定の値q1になるようにオフセット補正値を変更
する。また、CPU20は、前記値qHPが前記値q1に
なったときのオフセット補正値fHPをEEPROM21
に格納する。
【0042】そして、紙葉類の厚さを検出する場合、搬
送系を駆動して基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12
を回転させ、紙葉類を定速で搬送する。このとき、前記
CPU20は、前記基準ローラ11及び厚さ検出ローラ
12の前記ホームポジションに対する各回転位置におけ
る偏心量を算出し、該各偏心量をADコンバータ19の
出力Qの値qi に加える。
【0043】したがって、基準ローラ11又は厚さ検出
ローラ12が偏心していてもその影響を受けることはな
く、紙葉類の厚さを正確に検出することができる。とこ
ろで、前記第1〜第3の実施の形態においては、次の式
を用いてゲイン補正値gx gx=(g1×g2)/(q1−q3) を算出するようになっているので、紙葉類の厚さを検出
するに当たり、ミクロンオーダーの検出精度を得ること
ができない。
【0044】また、ゲイン補正値gx及びオフセット補
正値f3、f4を算出するために、基準ローラ11と厚
さ検出ローラ12との間に2種類の基準媒体A、Bを繰
り返し挿入する必要があり、作業が煩わしいだけでな
く、算出するために時間がかかってしまう。そして、基
準媒体A、Bを挿入する順序を誤ると、ゲイン補正値g
x及びオフセット補正f3、f4を正確に算出すること
ができなくなってしまう。
【0045】また、前記ゲイン補正値gxを算出する場
合、基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に2種
類の基準媒体A、Bを挿入したときの二つの出力Qの値
を利用しているので、一方の出力Qの値に大きいずれが
生じることがあり、その場合、ゲイン補正値gxを正確
に算出することができない。さらに、前記基準媒体偏心
補正値HEi及び空回し偏心補正値KEiを算出する場
合、基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12を1方向に
だけ回転させるようにしているので、紙葉類を両方向に
搬送しながら紙葉類の厚さを検出しようとすると、回転
方向によっては、基準媒体偏心補正値HEi及び空回し
偏心補正値KEiを正確に検出することができない。
【0046】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図6は本発明の第4の実施の形態におけるゲ
イン補正値及びオフセット補正値を算出するための説明
図である。なお、図において、横軸に基準媒体の状態
を、縦軸にADコンバータ19(図2)の出力Qを採っ
てある。また、第1の実施の形態と同じ構造を有するも
のについては、同じ符号を付与することによってその説
明を省略する。
【0047】この場合、ゲイン補正値及びオフセット補
正値を算出するために、厚さが異なる2枚の基準媒体
A、B、及び前記基準媒体Aと同じ厚さを有する基準媒
体Eが使用される。そして、基準媒体Aは基準媒体Bよ
り薄くされる。まず、基準媒体A、Bを基準ローラ11
と厚さ検出ローラ12との間に挿入しない状態におい
て、DAコンバータ16によってオフセット補正値を変
更して、ADコンバータ19の出力Qが規定範囲内の所
定の値q10になるようにし、そのときのオフセット補
正値をオフセット補正初期値としてセットする。このと
き、DAコンバータ18によってゲイン補正値に任意の
ゲイン補正初期値g11をセットしておく。そして、C
PU20は、このときのADコンバータ19の出力Qの
値q10を読み込み、EEPROM21に格納する。
【0048】次に、オフセット補正値をオフセット補正
初期値にしたまま、基準ローラ11と厚さ検出ローラ1
2との間に基準媒体Aを挿入し、DAコンバータ18に
セットするゲイン補正値を変更して、ADコンバータ1
9の出力Qが所定の値q12になるゲイン補正値g12
を求め、値q12及び前記ゲイン補正値g12をEEP
ROM21に格納する。
【0049】そして、オフセット補正初期値及び前記ゲ
イン補正値g12を維持したまま、同様にして基準ロー
ラ11と厚さ検出ローラ12との間に基準媒体Bを挿入
し、ADコンバータ19の出力Qの値q13を読み込
み、該値q13をEEPROM21に格納する。ここ
で、基準媒体Aの厚さdA と基準媒体Bの厚さdB との
差Δd Δd=dA −dB に対応させて決められたADコンバータ19の出力Qの
変化量をΔqとして、値q12、q13及びゲイン補正
値g12により、次の式により所期のゲイン補正値gy
を算出する。
【0050】gy=g12×Δq/(q13−q12) すなわち、DAコンバータ18にセットされるゲイン補
正値がgyである場合、基準媒体Aの厚さdA と基準媒
体Bの厚さdB との差がΔdであると、ADコンバータ
19の出力Qの変化量がΔqになることを示す。次に、
基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に基準媒体
Aを挿入し、DAコンバータ18に所期のゲイン補正値
gyをセットし、オフセット補正値を変更して、ADコ
ンバータ19の出力Qが規定範囲内の所定の値qpとな
るようにする。そして、CPU20は、前記ADコンバ
ータ19の出力Qが前記値qpになったときのオフセッ
ト補正値f5を算出し、該オフセット補正値f5をDA
コンバータ16にセットする。このとき、CPU20
は、前記オフセット補正値f5をADコンバータ19の
出力Qの値qpと共にEEPROM21に格納する。
【0051】続いて、オフセット補正値f5及びゲイン
補正値gyを維持したまま、基準ローラ11と厚さ検出
ローラ12との間から基準媒体Aを取り除く。CPU2
0は、このときのADコンバータ19の出力Qの値Mを
出力目標値としてEEPROM21に格納する。次に、
偏心補正値を算出する場合、前記基準媒体Eを基準ロー
ラ11と厚さ検出ローラ12との間に挿入し、図示しな
いモータ等の搬送系を駆動して基準媒体Eを定速で搬送
する。そして、CPU20は、フォトインタラプタ22
の出力信号にパルスを検出してから、1回転をn個に等
分割した各タイミングt1〜tnをT回転分(Tは正の
整数)採り、各n×T個のタイミングでADコンバータ
19の出力Qの値q(1)、…、q(n)、q(n+
1)、…、q(n×T)を読み込む。
【0052】図7は本発明の第4の実施の形態における
タイミングを示す図である。図において、SG1はフォ
トインタラプタ22(図2)の出力信号、PLは該出力
信号SG1に発生するパルス、t1、t2、…、2n+
1はタイミングである。ここで、基準ローラ11及び厚
さ検出ローラ12を1回転させたときに、n個のタイミ
ングについてADコンバータ19の出力Qの値q
(1)、…、q(n)を得ることができるので、基準ロ
ーラ11及び厚さ検出ローラ12が同じ回転位置にある
ときに、値q(k)(k=1、2、…、n)と値q(k
+n×(U−1))(U=1、2、…、)とは等しくな
る。
【0053】したがって、基準ローラ11及び厚さ検出
ローラ12が同じ回転位置にあるときの、前記出力Qの
各値q(k)、q(k+n)、…、q(k+n×(U−
1))の平均値qPA(k)は、 qPA(k)={q(k)+q(k+n)+…+q(k+
n×(U−1))}/U になる。
【0054】このことから、基準ローラ11及び厚さ検
出ローラ12が各回転位置にあるときの偏心補正値H
(k)(k=1、2、…、n)は次の式を用いて算出さ
れる。 H(k)=qPA−qPA(k) 次に、前記構成の紙葉類厚さ検出装置によって紙葉類の
厚さを検出する方法について説明する。
【0055】前記搬送系を駆動し、基準ローラ11と厚
さ検出ローラ12との間に紙葉類を挿入する前に、CP
U20は、DAコンバータ18に前記ゲイン補正値gy
をセットし、DAコンバータ16にセットするオフセッ
ト補正値を変更して、ADコンバータ19の出力Qを出
力目標値Mにする。次に、CPU20は、基準ローラ1
1及び厚さ検出ローラ12が1回転するごとに前記出力
信号SG1にパルスPLを検出し、各タイミングで偏心
補正を行うことができるように準備する。
【0056】続いて、紙葉類が基準ローラ11と厚さ検
出ローラ12との間に到達すると、タイミングtにおけ
るADコンバータ18の出力Qの値q(t)(t=1、
2、…、n)に対する偏心補正を開始する。この場合、
偏心補正が行われた後の値をq* (t)とすると、値q
* (t)(t=1、2、…、n)を次の式を用いて算出
することができる。
【0057】q* (t)=q(t)+H(t) したがって、該値q* (t)に基づいて、紙葉類の搬送
枚数、重走及び紙葉類に貼(ちょう)付されたテープ等
を検出することができる。このように、基準媒体Aの厚
さdA と基準媒体Bの厚さdB との差Δdによって生じ
る出力Qの変化量Δqと、所定の値qpとの比に基づい
てゲイン補正値gyを算出するようにしているので、ゲ
イン補正値gyを正確に検出することができる。したが
って、紙葉類の厚さを検出するに当たり、ミクロンオー
ダーの検出精度を得ることができる。
【0058】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。図8は本発明の第5の実施の形態におけるゲ
イン補正値及びオフセット補正値を算出するための説明
図である。なお、図において、横軸に基準媒体の状態
を、縦軸にADコンバータ19(図2)の出力Qを採っ
てある。この場合、ゲイン補正値及びオフセット補正値
を算出するために、厚さが異なる2枚の基準媒体A、
B、及び前記基準媒体Aと同じ厚さを有する基準媒体E
が使用される。そして、基準媒体Aは基準媒体Bより薄
くされる。
【0059】まず、基準媒体A、Bを基準ローラ11と
厚さ検出ローラ12との間に挿入しない状態において、
DAコンバータ16によってオフセット補正値を変更し
て、ADコンバータ19の出力Qが規定範囲内の所定の
値q10になるようにし、そのときのオフセット補正値
をオフセット補正初期値としてセットする。このとき、
DAコンバータ18によってゲイン補正値に任意のゲイ
ン補正初期値g11をセットしておく。そして、CPU
20は、このときのADコンバータ19の出力Qの値q
10を読み込み、EEPROM21に格納する。
【0060】次に、オフセット補正値をオフセット補正
初期値にしたまま、基準ローラ11と厚さ検出ローラ1
2との間に基準媒体Bを挿入し、DAコンバータ18に
セットするゲイン補正値を変更して、ADコンバータ1
9の出力Qが所定の値q22になるゲイン補正値g12
を求め、値q22及び前記ゲイン補正値g12をEEP
ROM21に格納する。
【0061】そして、オフセット補正初期値及び前記ゲ
イン補正値g12を維持したまま、同様にして基準ロー
ラ11と厚さ検出ローラ12との間に基準媒体Aを挿入
し、ADコンバータ19の出力Qの値q23を読み込
み、該値q23をEEPROM21に格納する。ここ
で、基準媒体Aの厚さdA と基準媒体Bの厚さdB との
差Δd Δd=dA −dB に対応させて決められたADコンバータ19の出力Qの
変化量をΔqとして、値q22、q23及びゲイン補正
値g12により、次の式により所期のゲイン補正値gy
を算出する。
【0062】gy=g12×Δq/(q22−q23) すなわち、DAコンバータ18にセットされるゲイン補
正値がgyである場合、基準媒体Aの厚さdA と基準媒
体Bの厚さdB との差がΔdであると、ADコンバータ
19の出力Qの変化量がΔqになることを示す。次に、
基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に基準媒体
Aを挿入したまま、DAコンバータ18に所期のゲイン
補正値gyをセットし、オフセット補正値を変化させ
て、ADコンバータ19の出力Qが規定範囲内の所定の
値qpとなるようにする。そして、CPU20は、前記
出力Qが前記値qpになったときのオフセット補正値f
5を算出し、該オフセット補正値f5をDAコンバータ
16にセットする。このとき、CPU20は、前記オフ
セット補正値f5をADコンバータ19の出力Qの値q
pと共にEEPROM21に格納する。
【0063】続いて、オフセット補正値f5及びゲイン
補正値gyを維持したまま、基準ローラ11と厚さ検出
ローラ12との間から基準媒体Aを取り除く。CPU2
0は、このときのADコンバータ19の出力Qの値Mを
出力目標値としてEEPROM21に格納する。次に、
偏心補正値を算出する場合、基準媒体Aと同じ厚さの基
準媒体Eを基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間
に挿入し、図示しないモータ等の搬送系を駆動して基準
媒体Eを定速で搬送する。そして、CPU20は、前記
フォトインタラプタ22の出力信号SG1(図7)にパ
ルスPLを検出してから、1回転をn個に等分割した各
タイミングt1〜tnをT回転分(Tは正の整数)採
り、各n×T個のタイミングでADコンバータ19の出
力Qの値q(1)、…、q(n)、q(n+1)、…、
q(n×T)を読み込む。
【0064】ここで、基準ローラ11及び厚さ検出ロー
ラ12を1回転させたときに、n個のタイミングについ
て前記出力Qの値q(1)、…、q(n)を得ることが
できるので、基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12が
同じ回転位置にあるときに、値q(k)(k=1、2、
…、n)と値q(k+n×(U−1))(U=1、2、
…、)とは等しくなる。
【0065】したがって、基準ローラ11及び厚さ検出
ローラ12が同じ回転位置にあるときの、前記出力Qの
各値q(k)、q(k+n)、…、q(k+n×(U−
1))の平均値qPA(k)は、 qPA(k)={q(k)+q(k+n)+…+q(k+
n×(U−1))}/U になる。
【0066】このことから、基準ローラ11及び厚さ検
出ローラ12が各回転位置にあるときの偏心補正値H
(k)(k=1、2、…、n)は次の式を用いて算出さ
れる。H(k)=qPA−qPA(k)次に、前記構成の紙
葉類厚さ検出装置によって紙葉類の厚さを検出する方法
について説明する。
【0067】前記搬送系を駆動し、基準ローラ11と厚
さ検出ローラ12との間に紙葉類を挿入する前に、CP
U20は、DAコンバータ18に前記ゲイン補正値gy
をセットし、DAコンバータ16にセットするオフセッ
ト補正値を変更して、ADコンバータ19の出力Qを出
力目標値Mにする。次に、CPU20は、基準ローラ1
1及び厚さ検出ローラ12が1回転するごとに前記出力
信号SG1にパルスPLを検出し、各タイミングで偏心
補正を行うことができるように準備する。
【0068】続いて、紙葉類が基準ローラ11と厚さ検
出ローラ12との間に到達すると、タイミングtにおけ
るADコンバータ18の出力Qの値q(t)(t=1、
2、…、n)に対する偏心補正を開始する。この場合、
偏心補正が行われた後の値をq* (t)とすると、値q
* (t)(t=1、2、…、n)を次の式を用いて算出
することができる。
【0069】q* (t)=q(t)+H(t) したがって、該値q* (t)に基づいて、紙葉類の搬送
枚数、重走及び紙葉類に貼付されたテープ等を検出する
ことができる。このように、基準ローラ11と厚さ検出
ローラ12との間に厚い順に基準媒体B及び基準媒体A
を挿入するようにしているので、基準媒体A、Bを挿入
する回数を少なくすることができる。
【0070】したがって、ゲイン補正値gy及びオフセ
ット補正値f5を算出するための作業を簡素化すること
ができるだけでなく、算出するための時間を短くするこ
とができる。また、基準媒体A、Bを挿入する順序を誤
ることがなくなるので、ゲイン補正値gy及びオフセッ
ト補正値f5を正確に算出することができる。次に、本
発明の第6の実施の形態について説明する。
【0071】図9は本発明の第6の実施の形態における
ゲイン補正値及びオフセット補正値を算出するための説
明図、図10は本発明の第6の実施の形態における正規
方程式の各項を説明するためのマトリクスである。な
お、図9において、横軸に基準媒体の状態を、縦軸にA
Dコンバータ19(図2)の出力Qを採ってある。この
場合、ゲイン補正値及びオフセット補正値を算出するた
めに、厚さが異なるJ枚の基準媒体Fr (r=1、2、
…、J)を薄い順に基準媒体F1 、F2 、…、FJ とす
る。また、基準媒体Fr の厚さを薄い順にd1 、d2
…、dJ とする。
【0072】まず、基準媒体Fr を基準ローラ11と厚
さ検出ローラ12との間に挿入しない状態において、D
Aコンバータ16によってオフセット補正値を変更し
て、ADコンバータ19の出力Qが規定範囲内の所定の
値qF0とし、そのときのオフセット補正値をオフセット
補正初期値としてセットする。このとき、DAコンバー
タ18によってゲイン補正値に任意のゲイン補正初期値
g11をセットしておく。そして、CPU20は、この
ときのADコンバータ19の出力Qの値qF0を読み込
み、EEPROM21に格納する。
【0073】次に、オフセット補正値をオフセット補正
初期値にしたまま、基準ローラ11と厚さ検出ローラ1
2との間に基準媒体F1 を挿入し、DAコンバータ18
にセットするゲイン補正値を変更し、ADコンバータ1
9の出力Qが所定の値qF1になるゲイン補正値g12を
求め、値qF1及び前記ゲイン補正値g12をEEPRO
M21に格納する。
【0074】そして、オフセット補正初期値及び前記ゲ
イン補正値g12を維持したまま、同様にして基準ロー
ラ11と厚さ検出ローラ12との間に基準媒体F2 を挿
入し、ADコンバータ19の出力Qの値qF2を読み込
み、該値qF2をEEPROM21に格納する。以降、オ
フセット補正初期値及び前記ゲイン補正値g12を維持
したまま、基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間
に基準媒体F3 、F4 、…、FJ を挿入し、ADコンバ
ータ19の出力Qの値qF3、qF4、…、qFJをEEPR
OM21に格納する。
【0075】次に、最小2乗法により厚さXと出力Yと
の関係を表す近似式を求める。ここで、厚さXと出力Y
との関係がY=a+bXであるとすると、定数a、bを
求めるためのJ個の条件方程式 Yi =a+bXi (i=1、2、…、J) が得られ、正規方程式は、図10のマトリクスに従っ
て、 a×J+b×Σdr =ΣqFr ……(1) a×Σdr +b×Σ(dr ×dr )=Σ(dr ×qFr) ……(2) で表すことができる。したがって、前記式(1)、
(2)の連立方程式を解いて定数a、bを求めることが
できる。
【0076】このようにして、最小2乗法による厚さX
と出力値Yとの関係を表す近似式を求めることができ
る。該近似式による基準媒体F1 及び基準媒体FJ の出
力値q F1 * 、qFJ * は、 qF1 * =a+b×d1FJ * =a+b×dJ になる。そして、基準媒体F1 、FJ のそれぞれ厚さd
1 、dJ の差ΔdF に対応させて決められたADコンバ
ータ19の出力Qの値の変化量をΔqF とすると、ゲイ
ン補正値g11に基づいて、次の式を用いて所期のゲイ
ン補正値gzを算出することができる。
【0077】 gz=g11×ΔqF /(qFJ * −qF1 * ) すなわち、DAコンバータ18にセットされるゲイン補
正値がgzである場合、基準媒体Aの厚さdA と基準媒
体Bの厚さdB との差がΔdF であると、ADコンバー
タ19の出力Qの変化量がΔqF になることを示す。次
に、基準媒体F1 を挿入したまま、DAコンバータ18
に所期のゲイン補正値gzをセットし、オフセット補正
値を変更して、ADコンバータ19の出力Qが規定範囲
内の所定の値qpとなるようにする。そして、CPU2
0は、前記出力Qが前記値qpになったときのオフセッ
ト補正値f6を算出し、該オフセット補正値f6をDA
コンバータ16にセットする。このとき、CPU20
は、前記オフセット補正値f6をADコンバータ19の
出力Qの値qpと共にEEPROM21に格納する。
【0078】続いて、オフセット補正値f6及びゲイン
補正値gzを維持したまま、基準ローラ11と厚さ検出
ローラ12との間から基準媒体F1 を取り除く。CPU
20は、このときのADコンバータ19の出力Qの値M
を出力目標値としてEEPROM21に格納する。次
に、偏心補正値を算出する場合、基準媒体Aと同じ厚さ
の基準媒体Eを基準ローラ11と厚さ検出ローラ12と
の間に挿入し、図示しないモータ等の搬送系を駆動して
基準媒体Eを定速で搬送する。そして、CPU20は、
フォトインタラプタ22の出力信号SG1(図7)にパ
ルスPLを検出してから、1回転をn個に等分割した各
タイミングt1〜tnをT回転分(Tは正の整数)採
り、各n×T個のタイミングでADコンバータ19の出
力Qの値q(1)、…、q(n)、q(n+1)、…、
q(n×T)を読み込む。
【0079】ここで、基準ローラ11及び厚さ検出ロー
ラ12を1回転させたときに、n個のタイミングについ
て前記出力Qの値q(1)、…、q(n)を得ることが
できるので、基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12が
同じ回転位置にあるときに、値q(k)(k=1、2、
…、n)と値q(k+n×(U−1))(U=1、2、
…、)とは等しくなる。
【0080】したがって、基準ローラ11及び厚さ検出
ローラ12が同じ回転位置にあるときの、前記出力Qの
各値q(k)、q(k+n)、…、q(k+n×(U−
1))の平均値qPA(k)は、 qPA(k)={q(k)+q(k+n)+…+q(k+
n×(U−1))}/U になる。
【0081】このことから、基準ローラ11及び厚さ検
出ローラ12が各回転位置にあるときの偏心補正値H
(k)(k=1、2、…、n)は次の式を用いて算出さ
れる。H(k)=qPA−qPA(k)次に、前記構成の紙
葉類厚さ検出装置によって紙葉類の厚さを検出する方法
について説明する。
【0082】前記搬送系を駆動し、基準ローラ11と厚
さ検出ローラ12との間に紙葉類を挿入する前に、CP
U20は、DAコンバータ18に前記ゲイン補正値gz
をセットし、DAコンバータ16にセットするオフセッ
ト補正値を変化させて、ADコンバータ19の出力Qを
出力目標値Mにする。次に、CPU20は、基準ローラ
11及び厚さ検出ローラ12が1回転するごとに前記出
力信号SG1にパルスPLを検出し、各タイミングで偏
心補正を行うことができるように準備する。
【0083】続いて、紙葉類が基準ローラ11と厚さ検
出ローラ12との間に到達すると、タイミングtにおけ
るADコンバータ19の出力Qの値q(t)(t=1、
2、…、n)に対する偏心補正を開始する。この場合、
偏心補正が行われた後の値をq* (t)とすると、値q
* (t)(t=1、2、…、n)を次の式を用いて算出
することができる。
【0084】q* (t)=q(t)+H(t) したがって、該値q* (t)に基づいて、紙葉類の搬送
枚数、重走及び紙葉類に貼付されたテープ等を検出する
ことができる。このように、基準ローラ11と厚さ検出
ローラ12との間に厚さが異なるJ枚の基準媒体F
r (r=1、2、…、J)を薄い順に挿入し、各ADコ
ンバータ19の出力Qの値qFr(r=1、2、…、J)
を読み取り、値qFrに基づいて最小2乗法により厚さX
と出力Yとの関係を表す近似式を求め、該近似式に基づ
いてゲイン補正値gzを算出するようになっているの
で、基準媒体Fr の数が多い分だけゲイン補正値gzを
正確に算出することができる。
【0085】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。図11は本発明の第7の実施の形態における
ゲイン補正値及びオフセット補正値を算出するための説
明図である。なお、図において、横軸に基準媒体の状態
を、縦軸にADコンバータ19(図2)の出力Qを採っ
てある。この場合、ゲイン補正値及びオフセット補正値
を算出するために、厚さが異なる2枚の基準媒体A、
B、及び前記基準媒体Aと同じ厚さを有する基準媒体E
が使用される。そして、基準媒体Aは基準媒体Bより薄
くされる。
【0086】まず、基準媒体A、Bを基準ローラ11と
厚さ検出ローラ12との間に挿入しない状態において、
DAコンバータ16によってオフセット補正値を変更し
て、ADコンバータ19の出力Qが規定範囲内の所定の
値q10になるようにし、そのときのオフセット補正値
をオフセット補正初期値としてセットする。このとき、
DAコンバータ18によってゲイン補正値に任意のゲイ
ン補正初期値g11をセットしておく。そして、CPU
20は、このときのADコンバータ19の出力Qの値q
10及び基準ローラ11を読み込み、EEPROM21
に格納する。
【0087】次に、オフセット補正値をオフセット補正
初期値にしたまま、基準ローラ11と厚さ検出ローラ1
2との間に基準媒体Bを挿入し、図示しないモータ等の
搬送系を駆動することによって前記基準媒体Bを搬送す
る。そして、基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との
間に基準媒体Bがあるときに、CPU20は、所定間隔
を置いたタイミングでADコンバータ19の出力Qを複
数個読み込み、該出力Qの平均値qA1を算出する。そし
て、この作業を複数回繰り返し、同時にDAコンバータ
18にセットするゲイン補正値を変更し、前記平均値q
A1が所定の値q22になるゲイン補正値g12を求め、
前記値q22及び前記ゲイン補正値g12をEEPRO
M21に格納する。
【0088】次に、オフセット補正初期値及び前記ゲイ
ン補正値g12を維持したまま、基準ローラ11と厚さ
検出ローラ12との間に基準媒体Aを挿入し、前記搬送
系を駆動することによって前記基準媒体Aを搬送する。
そして、基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に
基準媒体Aがあるときに、CPU20は、所定間隔を置
いたタイミングでADコンバータ19の出力Qを複数個
読み込み、該出力Qの平均値qA2を算出する。このと
き、該平均値qA2をEEPROM21に格納する。
【0089】ここで、基準媒体Aの厚さdA と基準媒体
Bの厚さdB との差Δd Δd=dA −dB に対応させて決められたADコンバータ19の出力Qの
変化量をΔqとして、値q22、平均値qA2及びゲイン
補正値g12により、次の式を用いて所期のゲイン補正
値gaを算出する。
【0090】ga=g12×Δq/(q22−qA2) すなわち、DAコンバータ18にセットされるゲイン補
正値がgyA である場合、基準媒体Aの厚さdA と基準
媒体Bの厚さdB との差がΔdであると、ADコンバー
タ19の出力Qの変化量がΔqになることを示す。次
に、基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に基準
媒体Aを挿入し、かつ、オフセット補正値を維持したま
ま、DAコンバータ18に所期のゲイン補正値gyA
セットし、所定間隔を置いたタイミングでADコンバー
タ19の出力Qを複数個読み込み、該出力Qの平均値q
A3を算出する。そして、この作業を複数回繰り返し、同
時にDAコンバータ16にセットするオフセット補正値
を変更し、前記平均値qA3が所定の値qpA になるオフ
セット補正値fA を求め、平均値qA3及びオフセット補
正値fA をEEPROM21に格納する。なお、以上の
処理は、基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間に
基準媒体Aがあるうちに終了させる。
【0091】続いて、オフセット補正値fA 及びゲイン
補正値gyA を維持したまま、所定間隔を置いたタイミ
ングでADコンバータ19の出力Qを複数個読み込み、
該出力Qの平均値qA4を算出する。CPU20は、該平
均値qA4を出力目標値としてEEPROM21に格納す
る。以下、第4の実施の形態と同様に、基準媒体Aと同
じ厚さの基準媒体Eを基準ローラ11と厚さ検出ローラ
12との間に挿入し、搬送系を駆動して基準媒体Eを定
速で搬送してADコンバータ19の出力Qの値q
(1)、…、q(n)、q(n+1)、…、q(n×
T)を読み込む。
【0092】そして、基準ローラ11及び厚さ検出ロー
ラ12が同じ回転位置にあるときの、前記出力Qの各値
q(k)、q(k+n)、…、q(k+n×(U−
1))の平均値qPA(k)を算出することができ、基準
ローラ11及び厚さ検出ローラ12が各回転位置にある
ときの偏心補正値H(k)(k=1、2、…、n)は次
の式を用いて算出することができる。
【0093】H(k)=qPA−qPA(k) したがって、前記構成の紙葉類厚さ検出装置によって紙
葉類の厚さを検出する場合は、偏心補正が行われた後の
出力Qの値q* (t)を次の式を用いて算出することが
できる。 q* (t)=q(t)+H(t) このように、2枚の厚さが異なる基準媒体A、Bを、1
枚ずつ基準ローラ11と厚さ検出ローラ12との間を搬
送するだけでゲイン補正値gyA 及びオフセット補正値
A を算出することができるので、作業を簡素化するこ
とができる。
【0094】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。図12は本発明の第8の実施の形態における
基準媒体を示す図である。図において、Kは基準媒体で
あり、厚さが異なる2枚の基準媒体K1 、K2 を端部に
おいて貼付することによって形成される。この場合、基
準媒体K2 は基準媒体K1 より薄くされる。
【0095】そして、前記基準媒体Kを、基準媒体K1
側を前方にして搬送することによって、第7の実施の形
態と同じ方法でゲイン補正値gyA (図11)、オフセ
ット補正値fA 及び偏心補正値H(k)を算出すること
ができる。この場合、1枚の基準媒体Kを挿入して搬送
するだけでよいので、作業を一層簡素化することができ
る。
【0096】次に、本発明の第9の実施の形態について
説明する。この場合、第4の実施の形態と同じ方法でオ
フセット補正値f5及びゲイン補正値gy(図6)を算
出した後、偏心補正値を算出するに当たり、基準媒体A
と同じ厚さの基準媒体Eを基準ローラ11と厚さ検出ロ
ーラ12との間に挿入し、図示しないモータ等の搬送系
を駆動して基準媒体Eを定速で第1、第2の方向に搬送
する。そのために、前記搬送系は正方向及び逆方向に駆
動することができるようになっている。
【0097】そして、基準媒体Eを第1の方向に搬送し
たときの、ADコンバータ19の出力Qの値q(1)、
…、q(n)、q(n+1)、…、q(n×T)を読み
込み、基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12が同じ回
転位置にあるときの、前記出力Qの各値q(k)、q
(k+n)、…、q(k+n×(U−1))の平均値q
PA(k)を算出する。また、基準ローラ11及び厚さ検
出ローラ12が各回転位置にあるときの偏心補正値H
(k) H(k)=qPA−qPA(k) を算出し、偏心補正が行われた後の出力Qの値q
* (t) q* (t)=q(t)+H(t) を算出する。
【0098】次に、基準媒体Eを第2の方向に搬送した
ときの、ADコンバータ19の出力Qの値ρ(1)、
…、ρ(n)、ρ(n+1)、…、ρ(n×T)を読み
込み、基準ローラ11及び厚さ検出ローラ12が同じ回
転位置にあるときの、前記出力Qの各値ρ(k)、ρ
(k+n)、…、ρ(k+n×(U−1))の平均値ρ
PA(k)を算出する。また、基準ローラ11及び厚さ検
出ローラ12が各回転位置にあるときの偏心補正値H
(k) H(k)=ρPA−ρPA(k) を算出し、偏心補正が行われた後の出力Qの値ρ
* (t) ρ* (t)=ρ(t)+H(t) を算出する。
【0099】したがって、紙葉類の厚さを検出する場
合、紙葉類を第1の方向に搬送したときには、 q* (t)=q(t)+H(t) の式を用いて、紙葉類を第2の方向に搬送したときに
は、 ρ* (t)=ρ(t)+H(t) の式を用いて、偏心補正を行うことができる。
【0100】このように、紙葉類を搬送する方法に対応
させて偏心補正値H(k)を異ならせることができるの
で、紙葉類の厚さを正確に検出することができる。な
お、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0101】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、紙葉類厚さ検出装置の補正方法においては、基準
ローラと厚さ検出ローラとの間に厚さの異なる2種類の
基準媒体を挿入して、前記厚さ検出ローラの変位を検出
し、出力発生手段によって前記変位に対応する出力を発
生させ、前記厚さ検出ローラを回転させたときの前記出
力の平均値を算出し、該平均値に基づいてオフセット補
正値を算出する。
【0102】この場合、前記出力の平均値を算出し、該
平均値に基づいて前記出力発生手段のオフセット補正値
を算出するようになっているので、基準ローラ又は厚さ
検出ローラが偏心していてもその影響を受けることはな
く、オフセット補正値を正確に算出することができる。
したがって、オフセット補正が適正に行われるので、紙
葉類の厚さを検出する場合、基準ローラ及び厚さ検出ロ
ーラに存在する偏心量によって、検出される厚さにばら
つきが生じることがなくなる。その結果、紙葉類の厚さ
を正確に検出することができる。
【0103】本発明の他の紙葉類厚さ検出装置の補正方
法においては、基準ローラと厚さ検出ローラとの間に基
準媒体を挿入し、基準ローラ及び厚さ検出ローラを回転
させて、複数のタイミングで前記厚さ検出ローラの第1
の変位を検出し、出力発生手段によって前記第1の変位
に対応する第1の出力を発生させ、前記基準ローラと厚
さ検出ローラとの間に基準媒体を挿入することなく、基
準ローラ及び厚さ検出ローラを回転させて、複数のタイ
ミングで前記厚さ検出ローラの第2の変位を検出し、前
記出力発生手段によって前記第2の変位に対応する第2
の出力を発生させ、前記第1、第2の出力に基づいて偏
心補正値を算出する。
【0104】そして、前記基準媒体の厚さを、検出しよ
うとする紙葉類の厚さと等しくする。この場合、オフセ
ット補正値を算出するための基準媒体の厚さが、厚さを
検出しようとする紙葉類と等しくされるので、基準ロー
ラ又は厚さ検出ローラの偏心以外の影響を受けることは
なく、オフセット補正値を正確に算出することができ
る。
【0105】したがって、オフセット補正が適正に行わ
れるので、紙葉類の厚さを検出する場合、検出される厚
さにばらつきが生じることがなくなる。その結果、紙葉
類の厚さを正確に検出することができる。本発明の更に
他の紙葉類厚さ検出装置の補正方法においては、基準ロ
ーラと厚さ検出ローラとの間に基準媒体を挿入し、基準
ローラ及び厚さ検出ローラを回転させて前記厚さ検出ロ
ーラの変位を検出し、出力発生手段によって前記変位に
対応する出力を発生させ、前記変位に基づいて厚さ検出
ローラの回転位置における偏心量を算出し、該偏心量を
前記出力に加えることによってオフセット補正値を算出
する。
【0106】この場合、厚さ検出ローラの回転位置にお
ける偏心量を算出し、該偏心量を前記出力に加えること
によってオフセット補正値を算出するようになっている
ので、基準ローラ又は厚さ検出ローラが偏心していても
その影響を受けることはなく、紙葉類の厚さを正確に検
出することができる。本発明の更に他の紙葉類厚さ検出
装置の補正方法においては、基準ローラと厚さ検出ロー
ラとの間に厚さの異なる複数の基準媒体を挿入して、前
記厚さ検出ローラの変位を検出し、出力発生手段によっ
て前記変位に対応する出力を発生させ、前記基準媒体の
厚さの差、及び該厚さの差に基づいて生じる前記出力の
変化量に基づいてゲイン補正値を算出する。
【0107】この場合、2種類の基準媒体の厚さの差、
及び該厚さの差によって生じる出力の変化量に基づいて
ゲイン補正値を算出するようにしているので、ゲイン補
正値を正確に検出することができる。したがって、紙葉
類の厚さを検出するに当たり、ミクロンオーダーの検出
精度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるゲイン補正
値及びオフセット補正値を算出するための説明図であ
る。
【図2】従来の紙葉類厚さ検出装置の概略図である。
【図3】従来のゲイン補正値及びオフセット補正値を算
出するための説明図である。
【図4】従来の偏心補正値を算出するための説明図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態における偏心補正値
を算出するための説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるゲイン補正
値及びオフセット補正値を算出するための説明図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施の形態におけるタイミング
を示す図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態におけるゲイン補正
値及びオフセット補正値を算出するための説明図であ
る。
【図9】本発明の第6の実施の形態におけるゲイン補正
値及びオフセット補正値を算出するための説明図であ
る。
【図10】本発明の第6の実施の形態における正規方程
式の各項を説明するためのマトリクスである。
【図11】本発明の第7の実施の形態におけるゲイン補
正値及びオフセット補正値を算出するための説明図であ
る。
【図12】本発明の第8の実施の形態における基準媒体
を示す図である。
【符号の説明】
11 基準ローラ 12 厚さ検出ローラ 16、18 DAコンバータ 19 ADコンバータ Q 出力

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基準ローラと厚さ検出ローラとの
    間に厚さの異なる2種類の基準媒体を挿入して、前記厚
    さ検出ローラの変位を検出し、(b)出力発生手段によ
    って前記変位に対応する出力を発生させ、(c)前記厚
    さ検出ローラを回転させたときの前記出力の平均値を算
    出し、(d)該平均値に基づいてオフセット補正値を算
    出することを特徴とする紙葉類厚さ検出装置の補正方
    法。
  2. 【請求項2】 (a)基準ローラと厚さ検出ローラとの
    間に基準媒体を挿入し、基準ローラ及び厚さ検出ローラ
    を回転させて、複数のタイミングで前記厚さ検出ローラ
    の第1の変位を検出し、(b)出力発生手段によって前
    記第1の変位に対応する第1の出力を発生させ、(c)
    前記基準ローラと厚さ検出ローラとの間に基準媒体を挿
    入することなく、基準ローラ及び厚さ検出ローラを回転
    させて、複数のタイミングで前記厚さ検出ローラの第2
    の変位を検出し、(d)前記出力発生手段によって前記
    第2の変位に対応する第2の出力を発生させ、(e)前
    記第1、第2の出力に基づいて偏心補正値を算出すると
    ともに、(f)前記基準媒体の厚さを、検出しようとす
    る紙葉類の厚さと等しくすることを特徴とする紙葉類厚
    さ検出装置の補正方法。
  3. 【請求項3】 (a)基準ローラと厚さ検出ローラとの
    間に基準媒体を挿入し、基準ローラ及び厚さ検出ローラ
    を回転させて前記厚さ検出ローラの変位を検出し、
    (b)出力発生手段によって前記変位に対応する出力を
    発生させ、(c)前記変位に基づいて厚さ検出ローラの
    回転位置における偏心量を算出し、(d)該偏心量を前
    記出力に加えることによってオフセット補正値を算出す
    ることを特徴とする紙葉類厚さ検出装置の補正方法。
  4. 【請求項4】 (a)基準ローラと厚さ検出ローラとの
    間に厚さの異なる複数の基準媒体を挿入して、前記厚さ
    検出ローラの変位を検出し、(b)出力発生手段によっ
    て前記変位に対応する出力を発生させ、(c)前記基準
    媒体の厚さの差、及び該厚さの差に基づいて生じる前記
    出力の変化量に基づいてゲイン補正値を算出することを
    特徴とする紙葉類厚さ検出装置の補正方法。
  5. 【請求項5】 基準ローラと厚さ検出ローラとの間に厚
    さの異なる2種類の基準媒体が挿入される請求項4に記
    載の紙葉類厚さ検出装置の補正方法。
  6. 【請求項6】 前記基準媒体は、最初に厚い基準媒体
    が、次に薄い基準媒体が挿入される請求項5に記載の紙
    葉類厚さ検出装置の補正方法。
  7. 【請求項7】 (a)前記基準ローラと厚さ検出ローラ
    との間に厚さの異なる3種類以上の基準媒体が挿入さ
    れ、(b)出力発生手段によって発生させられた出力に
    基づいて、最小二乗法によってゲイン補正値が算出され
    る請求項4に記載の紙葉類厚さ検出装置の補正方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の基準媒体は、基準ローラと厚
    さ検出ローラとの間を搬送される請求項4に記載の紙葉
    類厚さ検出装置の補正方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の基準媒体は、互いに端部が貼
    付される請求項8に記載の紙葉類厚さ検出装置の補正方
    法。
  10. 【請求項10】 前記複数の基準媒体は、基準ローラと
    厚さ検出ローラとの間を第1、第2の方向に搬送される
    請求項8に記載の紙葉類厚さ検出装置の補正方法。
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