JPH1190468A - 有機廃棄物の生物学的分解処理用微生物材料 - Google Patents

有機廃棄物の生物学的分解処理用微生物材料

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JPH1190468A
JPH1190468A JP27211797A JP27211797A JPH1190468A JP H1190468 A JPH1190468 A JP H1190468A JP 27211797 A JP27211797 A JP 27211797A JP 27211797 A JP27211797 A JP 27211797A JP H1190468 A JPH1190468 A JP H1190468A
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microorganism
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humus
organic waste
microbial
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JP27211797A
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Hiroki Takagishi
弘樹 高岸
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OTSU KIKO KK
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OTSU KIKO KK
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/20Sludge processing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機廃棄物中の有機物の生物学的な分解能力
が高いとともに有機物から発生する悪臭を減少または除
去することができる微生物材料を提供する。 【解決手段】 曝気槽13に、水道水2mに塩化マン
ガン4水和物42g、塩化鉄6水和物455g、硫酸マ
グネシウム7水和物393g、塩化カルシウム2水和物
434gを溶解した無機質溶液と、水道水1001にフ
ミン酸1.5kgと水酸化ナトリウム100gを溶解し
た腐植質溶液の初期分51及び腐葉土2001を導入
し、腐植質溶液を少量ずつ添加しながら、2001/m
inの空気量でほぼ20時間曝気した後、乳牛の屎尿を
定常状態では約1m/日ずつ断続的に加えては有機物
が分解または安定するまで曝気する操作を繰り返すこと
によって、微生物材料としての土壌微生物培養液または
その上澄み液あるいは沈澱物を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、家畜等の屎尿
(糞尿)や製紙工場等の工場廃水などの液状有機廃棄物
や畜舎の屎尿が混入した廃棄敷料、家庭生ごみなどの固
形有機廃棄物の有機廃棄物中の有機物を生物学的に分解
処理する際に用いる微生物材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の微生物材料としては、下水など
の排水の分解処理用の活性汚泥を始めとして、色々のも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の微生物材
料は、いずれも有機物の分解能力が高いとは言えないた
め、今日のように処理する有機廃棄物量が多いと、処理
装置を大型化しなければならないととともに、分解する
有機物から発生する悪臭を減少ないし除去することが難
しいという問題がある。
【0004】この発明は上記のような問題に鑑み、有機
物の分解能力が高いとともに有機物から発生する悪臭を
減少または除去することができる微生物材料を提供する
ことを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る微生物材
料は、第1には、微生物活性化用の腐植質と無機質(鉱
物質)を含む水溶液に、微生物源としての微生物含有土
壌を添加して曝気した後、微生物の栄養源(基質)とし
ての高濃度の液状有機廃棄物の添加と曝気を繰り返して
形成した高濃度の土壌微生物培養(増殖)液からなり、
第2には高濃度の土壌微生物培養液から静置分離した泥
状の沈澱物(スラッジ)からなり、第3には高濃度の土
壌微生物培養液から静置分離した上澄み液からなる。
【0006】腐植質としては、フミン酸のほか、フルボ
酸、あるいは動植物の遺体等に由来する有機物が分解し
て、安定した結果形成される高分子物質などを用いるこ
とができ、この腐植質は、一般には、水溶液中に数十〜
数百ppm含ませることができる。
【0007】また無機質としては、塩化マンガン、塩化
鉄、硫酸マグネシウム、塩化カルシウムなどの無機塩類
を用いることができ、この無機質も、一般には、水溶液
中に数十〜数百ppm含ませることができる。
【0008】さらに微生物含有土壌としては、土壌細菌
類(硝化菌、窒素固定菌、脱窒菌など)等を含む畑土
類、特に腐葉土が好適である。また微生物の栄養源とし
ての高濃度の液状有機廃棄物としては、特に家畜等の屎
尿や工場廃水などの分解処理の対象物自体を用いる。
【0009】この発明の微生物材料を形成する高濃度の
土壌微生物培養液、沈澱物及び上澄み液は、それぞれ大
量の土壌微生物と腐植質とを含む活性液、大量の土壌微
生物と小量の腐植質を含む活性沈澱物及び大量の腐植質
を含む活性腐植液と言い得るもので、特に前二者によれ
ば、有機物が高濃度(例えば数千〜数万ppm)の液状
の有機廃棄物(製紙工場の廃水、畜舎からの屎尿など)
でも希釈せずに従来の3倍以上の速度でかつ実質上悪臭
が無い状態で分解することができ、また上澄み液によれ
ば、悪臭がほとんどせずかつ従来より2倍以上の速度で
液状の有機廃棄物(有機物が低濃度の汚水、家庭雑排水
など)を分解したり、固形の有機廃棄物(屎尿が混入し
た畜舎の廃棄敷料、家庭生ごみなど)を堆肥化(発酵分
解)することができることを確認した。
【0010】
【実験例】水道水20lに塩化マンガン4水和物0.4
2g、塩化鉄6水和物4.55g、硫酸マグネシウム7
水和物3.93g及び塩化カルシウム2水和物4.34
gを溶解した無機質溶液に、水道水1lにフミン酸15
gと水酸化ナトリウム1gを徐々に溶解した高濃度の腐
植質溶液を初期分として50mlを徐々に溶解した後、
腐葉土2lを加え、次いで時間をおいて腐植質溶液を2
0〜50ml添加しながら、2l/minで約20時間
曝気した。
【0011】この後まず乳牛の屎尿(TOC値1000
0ppm)を約10l添加して、有機物の濃度を約10
0ppm程度上昇させた後、有機物が分解または安定す
るまで約1日間曝気することにより、土壌微生物培養液
の形成を開始するとともに、この間に残留する悪臭を消
失させるために若干量の腐植質溶液を加えた(有機物の
分解とその安定及び悪臭の消失は、それぞれ有機炭素計
による全有機炭素量(TOC)の測定及びガスクロマト
グラフ装置による悪臭ガス分析によって行なった)。
【0012】この後乳牛の屎尿を約10l添加した後、
約1日の曝気により有機物を分解、安定させる操作を毎
日繰り返して行なうことにより、土壌微生物培養液の有
機物の濃度を徐々に上昇させた。
【0013】図1と図2は、この間における0.4μm
フイルタによる瀘過処理後のTOC値の変移及び可視光
線610nmを介した分光分析による微生物の増殖状態
(吸光度:×100Abs.%)を示すもので、前者に
おけるTOC値の増加は、増殖した土壌微生物から代謝
されたり、悪臭の消失のために加えた腐植質によるもの
で、この腐植質は生物化学的酸素要求量(BOD)を持
たないものである(参考までに示せば、20日経過後と
70日経過後のBOD値はそれぞれ21ppmと18p
pmであった)。
【0014】上記により形成した約3カ月後の土壌微生
物培養液を静置して、沈澱物と上澄み液を分離し、それ
ぞれについてその作用効果を確認するために、次のよう
な試験を行なった。
【0015】まず沈澱物の試験のために、製紙排水を二
つのビーカーに1lずつ入れ、一方に沈澱物を、他方に
慣用の活性汚泥を5ccずつ加えて曝気し、TOC値に
よって有機物の分解程度を観察した。図3はこのような
実験を4回繰り返した結果とその近似直線を示したもの
である。この実験から、近似直線の勾配を示す値は、沈
澱物の場合がー0.0363であるのに対し、活性汚泥
の場合は−0.0095で、前者の分解能力が後者の3
倍を越えていることが分かった。また重相関値(R2
は前者が0.9513であるのに対し、後者が0.68
26で、前者の安定性が高いことが分かった。
【0016】次に上澄み液の試験のために、牛舎から排
出される糞尿が混入した廃棄敷料(藁、ウッドチップ等
からなる)を二分し、一方は攪拌式堆積処理槽内におい
て10l/m2の割合で上澄み液を添加した状態で約5
日半堆肥化(発酵)処理を行ない、他方は同等の処理槽
内において無添加の状態で同日間堆肥化処理(自然発酵
処理)を行なった。
【0017】図4と図5及び図6は、それぞれこの堆肥
化処理時のアンモニア量と温度及び臭気感応度(実験者
3名による5段階評価)の変化を示したもので、アンモ
ニア及び温度のピーク値が上澄み液添加の場合には10
〜15時間後であるのに対し、無添加の場合には20〜
25時間後であり、また前者の場合には臭気の発生も少
ないことが分かる。このことは前者の場合には有機物の
分解が迅速に行なわれることを示している。
【0018】また図7は、上澄み液を添加した廃棄敷料
について、堆肥化前及び堆肥化途上のサンプリングによ
り抽出(乾燥した敷料10gを純水50mlに溶かし、
これを55℃で24時間保管した後、エーテル抽出)し
た臭気のガスガスクロマトグラフで、処理1日目は原料
に起因する悪臭成分が大きく検出されたが、2日目以降
は大幅に減少するとともにその性質が変容し、さらに6
日目は実質上悪臭が消失し、有機物が分解されて安定し
たことが分かる。
【0019】さらに上澄み液の試験のために、TOC値
が100ppm未満の低濃度の汚水、家庭排水等の排水
貯留池の原水と、この原水3lに上澄み液50ccを添
加し、このまま2時間放置した後の悪臭成分の変化をガ
スクロマトグラフ装置で観測したところ、図8に示すよ
うに、原水で確認された酢酸、イソ酪酸、吉草酸などの
悪臭成分が、上澄み液の添加によってほとんど除去され
たことが確認された。
【0020】
【実施例】約1m3/日で廃棄されるTOC値が高濃度
(10000ppm以上)の乳牛の屎尿の処理を兼ね
て、その分解用の微生物材料を形成するために、図9に
示すように、牛舎ピットからの乳牛の屎尿を受容する屎
尿貯留槽11、アンモニアを調整する調整槽12、BO
Dの処理(300ppm以下)と微生物の培養を行なう
曝気槽13、沈澱槽14、沈澱槽14の上澄み液の一部
を貯留槽11に返送する上澄み液返送路15並びに沈澱
槽14の沈澱物を屎尿貯留槽11に返送する沈澱物返送
路16を有する実用装置を製作し、最初は曝気槽13に
おいて、実験例の当初に述べた量の100倍の無機質溶
液(水道水2m3に塩化マンガン4水和物42g、塩化
鉄6水和物45g、硫酸マグネシウム7水和物393
g、塩化カルシウム2水和物434gを溶解)と腐植質
溶液(水道水100lにフミン酸1.5kgと水酸化ナ
トリウム100gを溶解)(当初分は5l、その後2〜
5lなどの少量ずつ添加)及び腐葉土200lを導入し
て、約1日間ほぼ空気量200l/minで曝気した
後、乳牛の屎尿(BOD26000ppm)を1m3
日ずつ導入しながら曝気する操作を反復することによ
り、高濃度の土壌微生物培養液の作成を開始した(立ち
上げた)(この際沈澱槽14における上澄み液と沈澱物
の適当量をそれぞれの返送路15、16を介して屎尿貯
留槽11に返送した)。この微生物培養時における各処
理槽の有機物の濃度や微生物の増殖状態等の変移などの
主要な実測データ(測定方式は実験例と同一)を示せ
ば、図10〜図14及び下記の表1の通りである。
【0021】図10は調整槽12と曝気槽13における
TOC値の変化を示したもので、土壌微生物の培養を行
なう曝気槽13では、3カ月位かかって1000ppm
に達し、この後は調整槽12のTOC値に影響されなが
らではあるが、ほぼこの値に落ち着くことが分かる。な
お調整槽12のTOC値が下降傾向にあるのは、沈澱槽
14で分離した沈澱物の返送によって、調整槽12内で
既に返送微生物による有機物の分解と微生物の増殖が始
まったからである。
【0022】図11は、曝気槽13における土壌微生物
の増殖状態(可視光線610nmを介した分光分析によ
る吸光度)を示したもので、TOC値とほぼ同じように
変化していることが分かる。なお図11はこの微生物の
増殖とTOC値の相関関係を示したもので、近似直線の
重相関値R2は0.8446である。
【0023】下記の表1は、微生物の培養操作の開始か
ら35日後と140日後における沈澱槽14の上澄み液
の主要な特性値を示したものである。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、屎尿に起因するアンモニア態窒
素が硝酸態窒素に完全に酸化されており、硝化菌が優位
に生育していることが分かる。なお図示はしないが、微
生物の増殖処理の期間がきわめて長い期間になれば、脱
窒が進んで、無機態窒素は500ppm以下、特に零に
近くなることが多いことを確認した。
【0026】図13は、長期の微生物の培養期間後にお
ける屎尿の導入後の曝気槽13内の培養液の酸化還元電
位(mV)の値の変化を示したものである。屎尿の導入
直後は液は約ー100mV〜ー125mV程度まで還元
され、この後徐々に酸化状態に戻り、10数時間(約1
5時間)後に最高値(約120mV)を呈し、安定状態
になる。この回復に要する時間が有機物の分解に要する
時間である。なおこの屎尿の断続的な導入による酸化還
元の繰り返しにより、多様な微生物群が生まれて、安定
していく。
【0027】最後に図14は、屎尿貯留槽11と調整槽
12及び曝気槽13、沈澱槽14における酸性の悪臭成
分のガスクロマトグラフで、悪臭は調整槽12で相当減
少し、曝気槽13以降では全く無臭であることが分か
る。なお屎尿貯留槽11や調整槽12における悪臭は、
沈澱槽14における沈澱物や上澄み液を返送すれば、一
段と低減することができる。
【0028】この発明はこのほか種々の態様で実施する
ことができるもので、上記のような態様に限定されるも
のではない。
【0029】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る微生物材
料によれば、液状や固形の有機廃棄物中の有機物を、迅
速にかつ実質上悪臭の無い状態で分解することができる
とともに、このような分解の迅速性のために、処理装置
を小型化することができる。
【0030】またこの微生物材料によれば、微生物の栄
養源として液状の有機廃棄物を使用するので、液状有機
廃棄物を処理することになり、一石二鳥である。
【図面の簡単な説明】
【図1】微生物培養実験における実測TOC値の変移と
該変移の近似曲線を示す図である。
【図2】微生物培養実験における微生物の増殖状態の変
移と該変移の近似曲線を示す図である。
【図3】沈澱物による排水処理試験における有機物の分
解処理率の変移と該変移の近似直線を示す図である。
【図4】上澄み液による堆肥化試験におけるアンモニア
値の変移と該変移の近似曲線を示す図である。
【図5】上澄み液による堆肥化試験における温度の変移
と該変移の近似曲線を示す図である。
【図6】上澄み液による堆肥化試験における臭気感応度
の変移と該変移の近似曲線を示す図である。
【図7】上澄み液による堆肥化試験における臭気成分の
変化を示すガスクロマトグラフである。
【図8】上澄み液による排水処理試験における臭気成分
の変化を示すガスクロマトグラムである。
【図9】微生物培養の実施例の流れ図である。
【図10】微生物培養の実施例におけるTOC値の変移
を示す図である。
【図11】微生物培養の実施例における微生物の培養状
態の変移を示す図である。
【図12】微生物培養の実施例におけるTOC値と微生
物の培養状態の相関関係を示す図である。
【図13】微生物培養の実施例における屎尿導入による
曝気槽内の培養液の酸化還元電位の変移を示す図であ
る。
【図14】微生物培養の実施例における酸性臭気成分と
その変移を示すガスクロマトグラフである。
【符号の説明】
11 屎尿貯留槽 12 調整槽 13 曝気槽 14 沈澱槽 15 上澄み液返送路 16 沈澱物返送路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【実験例】水道水201に塩化マンガン4水和物0.4
2g、塩化鉄6水和物4.55g、硫酸マグネシウム7
水和物3.93g及び塩化カルシウム2水和物4.34
gを溶解した無機質溶液に、水道水11にフミン酸15
gと水酸化ナトリウム1gを溶解した高濃度の腐植質溶
を、初期分として50ml徐々に溶解した後、腐葉土
21を加え、次いで時間をおいて腐植質溶液を20〜5
0ml添加しながら、21/minの空気量で約20時
間曝気した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この後まず乳牛の屎尿(TOC値1000
0ppm)を初期分として、有機物の濃度約100p
pm程度上昇する量(約200CC)添加した後、有機
物が分解または安定するまで約1日間曝気することによ
り、土壌微生物培養液の形成を開始するとともに、この
間に残留する悪臭を消失させるために若干量の腐植質溶
液を加えた(有機物の分解とその安定及び悪臭の消失
は、それぞれ有機炭素計による全有機炭素量(TOC)
の測定及びガスクロマトグラフ装置による悪臭ガス分析
によって行った)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【実施例】約1m/日で廃棄されるTOC値が高濃度
(10000ppm以上)の乳牛の屎尿の処理を兼ね
て、その分解用の微生物材料を形成するために、図9に
示すように、牛舎ピットからの乳牛の屎尿を受容する屎
尿貯留槽11、アンモニアを調整する調整槽12、BO
Dの処理(300ppm以下)と微生物の培養を行なう
曝気槽13、沈澱槽14、沈澱槽14の上澄み液の一部
屎尿貯留槽11に返送する上澄み液返送路15並びに
沈澱槽14の沈澱物を屎尿貯留槽11に返送する沈澱物
返送路16を有する実用装置を製作し、最初は曝気槽1
3において、実験例の当初に述べた量の100倍の無機
質溶液(水道水2mに塩化マンガン4水和物42g、
塩化鉄6水和物455g、硫酸マグネシウム7水和物3
93g、塩化カルシウム2水和物434gを溶解)と腐
植質溶液(水道水1001にフミン酸1.5kgと水酸
化ナトリウム100gを溶解)(当初分は51、その後
2〜51などの少量ずつ添加)及び腐葉土2001を導
入して、約1日間ほぼ空気量2001/minで曝気し
た後、乳牛の屎尿(BOD26000ppm)を毎日断
続的に導入しては曝気する操作を反復することにより、
高濃度の土壌微生物培養液を作成した(この際乳牛の屎
尿の導入量は約2週間後に定常状態の約1m/日にな
るように漸増していった。また沈澱槽14における上澄
み液と沈澱物の適当量をそれぞれの返送路15、16を
介して屎尿貯留槽11に返送した)。この微生物培養時
における各処理槽の有機物の濃度や微生物の増殖状態等
の変移などの主要な実測データ(測定方式は実験例と同
一)を示せば、図10〜図14及び下記の表1の通りで
ある。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物活性化用の腐植質と無機質を含む
    水溶液に、微生物源としての微生物含有土壌を添加して
    曝気した後、微生物の栄養源としての高濃度の液状有機
    廃棄物の添加と曝気を繰り返して形成した高濃度の土壌
    微生物培養液からなる、有機廃棄物の生物学的分解処理
    用微生物材料。
  2. 【請求項2】 腐植質が、フミン酸、フルボ酸、または
    動植物の遺体等に由来する有機物が分解して、安定した
    結果形成される高分子物質である、請求項1記載の微生
    物材料。
  3. 【請求項3】 無機質が、塩化マンガン、塩化鉄、硫酸
    マグネシウム、塩化カルシウムなどの無機塩類である、
    請求項1または2記載の微生物材料。
  4. 【請求項4】 微生物含有土壌が腐葉土である、請求項
    1、2または3記載の微生物材料。
  5. 【請求項5】 液状有機廃棄物が、家畜屎尿または工場
    排水である、請求項1、2、3または4記載の微生物材
    料。
  6. 【請求項6】 微生物活性化用の腐植質と無機質を含む
    水溶液に、微生物源としての微生物含有土壌を添加して
    曝気した後、微生物の栄養源としての高濃度の液状有機
    廃棄物の添加と曝気を繰り返して形成した高濃度の土壌
    微生物培養液から静置分離した沈澱物からなる、有機廃
    棄物の生物学的分解処理用微生物材料。
  7. 【請求項7】 腐植質が、フミン酸、フルボ酸、または
    動植物の遺体等に由来する有機物が分解して、安定した
    結果形成される高分子物質である、請求項6記載の微生
    物材料。
  8. 【請求項8】 無機質が、塩化マンガン、塩化鉄、硫酸
    マグネシウム、塩化カルシウムなどの無機塩類である、
    請求項6または7記載の微生物材料。
  9. 【請求項9】 微生物含有土壌が腐葉土である、請求項
    6、7または8記載の微生物材料。
  10. 【請求項10】 液状有機廃棄物が、家畜屎尿または工
    場排水である、請求項6、7、8または9記載の微生物
    材料。
  11. 【請求項11】 微生物活性化用の腐植質と無機質を含
    む水溶液に、微生物源としての微生物含有土壌を添加し
    て曝気した後、微生物の栄養源としての高濃度の液状有
    機廃棄物の添加と曝気を繰り返して形成した高濃度の土
    壌微生物培養液から静置分離した上澄み液からなる、有
    機廃棄物の生物学的分解処理用微生物材料。
  12. 【請求項12】 腐植質が、フミン酸、フルボ酸、また
    は動植物の遺体等に由来する有機物が分解して、安定し
    た結果形成される高分子物質である、請求項11記載の
    微生物材料。
  13. 【請求項13】 無機質が、塩化マンガン、塩化鉄、硫
    酸マグネシウム、塩化カルシウムなどの無機塩類であ
    る、請求項11または12記載の微生物材料。
  14. 【請求項14】 微生物含有土壌が腐葉土である、請求
    項11、12または13記載の微生物材料。
  15. 【請求項15】 液状有機廃棄物が、家畜屎尿または工
    場排水である、請求項11、12、13または14記載
    の微生物材料。
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