JPH11893A - シ−ト切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は，緩衝材に用いらる発泡シ−ト、断
熱シ−ト材等の薄く柔らかい物を切断するシ−ト切断装
置の改良に関する発明である。 【構成】 本発明は、シ−トを切断する切断装置部と，
前記切断装置にシ−トを供給する供給リ−ルと，切断刃
の研磨片を収集する集塵部と，被切断シ−トを巻き取る
第１オ−トリ−ルと，被切断シ−トの緩みを調節するパ
イロットスタンドと，被切断シ−トを巻き取る第２オ−
トリ−ルからなることを特徴とするシ−ト切断装置の構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，緩衝材に用いらる発泡
シ−ト、断熱シ−ト材等の薄く柔らかい物を切断するシ
−ト切断装置の改良に関する発明である。

【０００２】

【従来の技術】従来、発泡シ−トのように、帯状で極め
て柔らかい物を更に薄く正確に切断することができるシ
−ト切断装置が出現することが長年にわたり切望されて
いたが、そのようなシ−ト切断装置は未だ出現していな
い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、発泡シ−ト
のように、帯状で極めて柔らかい物を更に薄く正確に切
断することができるシ−ト切断装置が出現していないこ
とに鑑みてなされた発明であり、極めて柔らかくシ−ト
状の物でも、更に薄く正確にかつ迅速に切断することが
できるシ−ト切断装置を提供することを目的とするもの
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、シ−トを切断する切断装置部と，前記
切断装置にシ−トを供給する供給リ−ルと，切断刃の研
磨片を収集する集塵部と，被切断シ−トを巻き取る第１
オ−トリ−ルと，被切断シ−トの緩みを調節するパイロ
ットスタンドと，被切断シ−トを巻き取る第２オ−トリ
−ルからなることを特徴とするシ−ト切断装置の構成と
した。

【０００５】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明であるシ−ト切断装置の正面図，図２
はそのシ−ト切断装置の平面図である。本シ−ト切断装
置１は，切断装置部２，供給リ−ル３，集塵部４，第１
オ−トリ−ル５，パイロットスタンド７，第２オ−トリ
−ル８から構成されている。

【０００６】供給リ−ル３には、発泡シ−ト３１が巻き
付けてあり，この発泡シ−ト３１が切断装置２を通過し
薄く切断されて第１オ−トリ−ル５と第２オ−トリ−ル
８に巻き取られる。

【０００７】非切断前の発泡シ−トが巻き付けられてい
る供給リ−ル３は，供給リ−ル基台２３と供給リ−ル支
柱２３ａと供給リ−ル軸２４と供給リ−ル軸２４を操作
するハンドル２４ａからなる。供給リ−ル３の基台２３
の下面には車輪２３ｂが取り付けられていて自由に移動
できる。

【０００８】図２は、本発明であるシ−ト切断装置の平
面図である。切断装置部２は、図２に示すように、集塵
部４モ−タ部１０と操作部１７とシ−ト切断部１９と研
磨部１３とからなる。

【０００９】シ−ト切断部１９の左右にモ−タ部１０研
磨部１３が配置され、前記研磨部１３にシ−トを切断す
る際に排出される不要切断片を集塵するための集塵部４
が配置されている。

【００１０】図２に示すように、モ−タ部１０には、操
作ハンドル９、扉開閉用の把っ手１０ａ，１１，１４及
び切断装置部２を移動する際に必要なリング１２，１２
ａが設けられている。

【００１１】研磨部１３にも同様に切断装置部２を移動
する時に使用する必要なリング１２ｂ，１２ｃ及び扉開
閉には把っ手１３ａ，１４ａが取り付けられている。こ
れらの把っ手１３ａ，１４ａは、開閉扉を開閉したり，
切断装置部２を移動するときなどに使用される。

【００１２】シ−トを切断する際に排出されるシ−ト切
断片及び帯状切断刃１９ｈを研磨した際に排出される研
磨粉を収集する集塵部４には、図２に示すように、スイ
ッチ１５ａ，ランプ１５ｂ等を有する制御盤１５が取り
付けられているとともに、研磨部１３に取り付けられて
いる集塵機２０はホース２１ａにより接続されており、
集塵機２０にはスパッタボックス６に接続されているホ
−ス２１が接続されている。そして、スパッタボックス
６と研磨部１３は、ホ−ス２２により接続されている。

【００１２】図１及び図２に示すように、第１オ−トリ
−ル５は、回転軸２５と前記回転軸２５を支持する第１
支え２６，回転軸２５を操作するハンドル２５ａから成
り，切断装置部２で切断された切断された一部のシ−ト
３２が自動的に第１オ−トリ−ル５に巻き取られる。

【００１３】図１及び図２示したパイロットスタンド７
は、切断されたシ−ト３３を第２オ−トリ−ル８で巻き
取る際に生じる弛みを防止するためのものであり，基台
２７と前記基台２７に設置された支柱２７ａと前記支柱
に可動可能に取り付けられている押え棒２８からなる。

【００１４】同様に、図１及び図２に示した第２オ−ト
リ−ル８は、基台３０と支柱３０ａと回転軸２９から構
成されていて、基台３０に支柱３０ａが固定され、支柱
３０ａに回転軸２９が取り付けられている。切断装置部
２で切断されたシ−ト３３が、第２オ−トリ−ル８に自
動的に巻き取られる。

【００１５】図３は，切断装置部２の正面図である。本
切断装置部２は、集塵部４とモ−タ部１０と研磨部１３
と操作部１７とシ−ト切断部１９から構成されている。

【００１６】モ−タ部１０には、操作ハンドル９，把っ
手１１，１２ａがある。また、開閉扉１０ｄは蝶番１０
ｂ，１０ｃにより開閉可能に取り付けられているととも
に，開閉扉１０ｄには把っ手１０ａが設けられている。
このように、開閉扉１０ｄは点検時に開閉できる。

【００１７】また、研磨部１３に扉１３ｄが、蝶番１３
ｂ，１３ｃにより開閉可能に取り付けられていて、扉１
３ｄには開閉を容易にするために把っ手１２ｃが設けら
れている。符号４３は、帯状切断刃１９ｈを自動研磨す
る切断刃研磨部４３を示す。

【００１８】集塵部４と研磨部１３はホース２１ａによ
り接続されていて、集塵機２０でマシンナイフを研磨す
る際に発生する研磨粉が混合している空気を集め、ホ−
ス２１内を通り図２に示すスパッタボックス６に送り込
み、研磨粉が除去された空気はホ−ス２２内を通り研磨
部１３へと戻る構造となっている。

【００１９】図３ａは、図３のシ−ト切断部１９の拡大
正面図である。シ−ト切断部１９は、左右に設定用ゲ−
ジロ−ル１９ｄの間隔を調節するために第１調節ハンド
ル１９ａ，第２調節ハンドル１９ｂがある。

【００２０】前記ハンドル１９ａ，１９ｂの下に取り付
けられている左メ−タ−１９ｒ及び右メ−タ−１９ｓ
は、設定用ゲ−ジロ−ル１９ｄの上下移動距離を表示す
る。また、前記左右メ−タ−の下に第４操作ハンドル１
９ｔと第５操作ハンドル１９ｕがある。そして、前記第
１調節ハンドル１９ａと第２調節ハンドル１９ｂ間に
は、横軸１９ｎが取り付けられている。符号１９ｈは帯
状切断刃を示す。

【００２１】図４は、図２中のＡ−Ａ線に沿った図であ
り、切断装置に取り付けられている外側カバ−を取り外
した状態の正面図である。切断装置部２は、シ−ト切断
部１９の左下方には左回転体４０が、シ−ト切断部１９
の右下方には右回転体４１が設置されている。

【００２２】左回転体４０と右回転体４１には、被切断
物であるシ−トを切断するための帯状切断刃１９ｈが張
設されている。そして、前記左回転体４０にはベルト３
９が掛けられていてモ−タ３８を駆動源として回転す
る。左回転体４０がモ−タ３８により回転されて帯状切
断刃１９ｈが回転する。

【００２３】符号３４はギアボックスを示し、伝導ユニ
バ−サル３５で、厚みを設定するための設定用ゲ−ジロ
−ル１９ｄを駆動させている。

【００２４】シ−ト切断部１９には、上ガイド１９ｋ、
厚み設定用ゲ−ジロ−ル１９ｄを調節する左調節ハンド
ル１９ａ、右調節ハンドル１９ｂ、厚み調整用ゲージロ
ール１９ｄがある。また、シ−ト切断部１９の下方に
は、右回転体４１の位置を調節するための右調節ネジ４
２があり、左回転体４０の右下方には下スイッチ４６が
ある。

【００２５】図４に示すように、切断刃研磨部４３は、
図６に示す上モ−タ４８ａは砥石用上回転体４３ａを回
転させ，下モータ４８ｂは砥石用下回転体４３ｂを回転
させる。これにより円形の上回転砥石４４ａと下回転砥
石４４ｂが回転して帯状切断刃１９ｈを常時研磨してい
る。調節ネジ４２は、帯状切断刃１９ｈを右回転体４１
に張る強さを調節するときに使用する。

【００２６】図５は，図４中のＢ−Ｂ線に沿った拡大縦
断面図である。シ−ト切断部１９は、厚み設定する設定
用ゲ−ジロ−ル１９ｄを上下に調節する第１調節ハンド
ル１９ａ，シ−ト３１を誘導する上誘導板１９ｋ及び下
誘導板１９ｌ，厚み設定用ゲ−ジロ−ル１９ｄとその補
助ゲ−ジロ−ル１９ｃ，厚み設定用リングロ−ル１９
ｅ，ゴムロ−ル１９ｆからなる。厚み設定用リングロ−
ル１９ｅはシ−ト３１の不要厚を下に逃がしている。

【００２７】また、ゴムロ−ル１９ｆは、厚み設定用リ
ングロ−ル１９ｅの回転及び不要厚を吸収している。ゲ
−ジロ−ル１９ｃの上には前横軸１９ｎと後横軸１９ｐ
が付けられている。厚み設定用リングロ−ル１９ｅに付
着した切断されたシ−ト３１の不要な切断片は塵として
塵除去板１９ｇによって取り除かれる。

【００２８】補助ゲ−ジロ−ル１９ｃ，厚み設定用ゲ−
ジロ−ル１９ｄで送られたシ−ト３１は帯状切断刃１９
ｈにより薄く切断され，シ−ト３２とシ−ト３３に切断
される。帯状切断刃１９ｈは、上ガイド１９ｊと下ガイ
ド１９ｉによって捩れたり，曲がったりしないよう挟着
された状態にある。

【００２９】図５中において、符号１９はシ−ト誘導部
１９ｏを示し、このシ−ト誘導部１９ｏは、巻物などを
スライスするときに被切断されるシ−ト３１の左右のぶ
れを防ぐガイドの役割を果たしている。

【００３０】第３調節ハンドル１９ｍは、下ガイド１９
ｉを調節する時に使用する。第６調節ハンドル１９ｖ
は、厚み設定用ゲ−ジロ−ル１９ｅ，ゴムロ−ル１９ｆ
の上下移動を調節するためのハンドルである。第１調整
ハンドル１９ａは、厚み設定用ゲ−ジロ−ル１９ｄの上
下移動を調節する際に使用するハンドルである。

【００３１】図５ａ〜５ｃは帯状切断刃１９ｈと上ガイ
ド１９ｊと下ガイド１９ｉの拡大斜視図である。帯状切
断刃１９ｈは、図５ｃに示すように、タップネジ１９ｗ
で高さが調節できるように挟み込まれている。

【００３２】図６は，図５に示した切断刃研磨部の拡大
側面図である。切断刃研磨部４３は、上モ−タ４８ａに
より上砥石用回転体４３ａと上砥石４４ａを，下モータ
４８ｂにより下砥石用回転体４３ｂと下砥石４４ｂを回
転させ、回転している帯状切断刃１９ｈを常に研磨し，
鋭い切れ味を保持している。

【００３３】帯状切断刃１９ｈは、研磨用上ガイド４９
ａと研磨用下ガイド４９ｂにタップネジ４９ｃを用いて
挟み込み込まれている。また、操作部１７は、操作ハン
ドル１７ａ，操作ハンドル１７ｂ，操作ハンドル１７ｃ
及び操作レバーにより各操作ができるようになってい
る。

【００３４】

【発明の効果】本発明は，以上に説明したような構成で
あるから、従来では薄く切断することができなかったシ
−ト材てあっても、極めて薄く、しかも所望の薄さに確
実に切断することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明であるシ−ト切断装置の正面図である。

【図２】本発明であるシ−ト切断装置の平面図である。

【図３】本発明であるシ−ト切断装置の切断装置の正面
図である。

【図３ａ】図３に示した切断装置の一部拡大正面図であ
る。

【図４】図２中のＡ−Ａ線に沿った図であり、切断装置
に取り付けられている外側カバ−を取り外した状態の正
面図である。

【図５】図４中のＢ−Ｂに沿った縦断面図で、切断装置
部の一部拡大断面図である。

【図５ａ】図５に示した切断装置部に取り付けられてい
るマシンナイフとその下ガイドの拡大斜視図である。

【図５ｂ】図５に示した切断装置部に取り付けられてい
るマシンナイフの上ガイドの拡大斜視図である。

【図５ｃ】図５に示したマシンナイフと上下ガイドの側
面図である。

【図６】図４中のＣ−Ｃに沿った断面図で，マシンナイ
フの研磨部である。

【符号の説明】

１ シ−ト切断装置 ２ 切断装置部 ３ 供給リ−ル ４ 集塵部 ５ 第１オ−トリ−ル ６ スパッタボックス ７ パイロットスタンド ８ 第２オ−トリ−ル ９ 調節ハンドル １０ モ−タ部 １０ａ とって １０ｂ，１０ｃ 蝶番 １０ｄ 扉 １１ 把っ手 １２ａ〜１２ｃ リング １３ 研磨部 １３ａ 把っ手 １３ｂ，１３ｃ 蝶番 １３ｄ 扉 １４，１４ａ 把っ手 １５ 制御盤 １５ａ スイッチ １５ｂ ランプ １６ シ−ト切断部 １６ａ ランプ １６ｂ，１６ｃ 蝶番 １７ 操作部 １７ａ〜１７ｄ 調節ハンドル １８ 車輪 １９ シ−ト切断部 １９ａ 第１調整ハンドル １９ｂ 第２調整ハンドル １９ｃ 補助ゲ−ジロ−ル １９ｄ 厚み設定用ゲ−ジロ−ル １９ｅ 厚み設定用リングロ−ル １９ｆ ゴムロール １９ｇ 塵除去板 １９ｈ 帯状切断刃 １９ｉ 下ガイド １９ｊ 上ガイド １９ｋ 上誘導板 １９ｌ 下誘導板 １９ｍ 第３調整ハンドル １９ｎ 前横軸 １９ｏ シ−ト誘導部 １９ｐ 後横軸 １９ｑ ネジ １９ｒ メ−タ− １９ｓ メ−タ− １９ｔ 第４調節ハンドル １９ｕ 第５調節ハンドル １９ｖ 第６調節ハンドル ２０ 集塵機 ２１ ホ−ス ２１ａ ホ−ス ２２ ホ−ス ２３ 供給リ−ル基台 ２３ａ 供給リ−ル支柱 ２４ 供給リ−ル軸 ２４ａ 操作ハンドル ２５ 回転軸 ２６ 支え ２７ 基台 ２７ａ 支柱 ２８ 押え棒 ２９ 回転軸 ３０ 基台 ３０ａ 支柱 ３１ 被切断シ−ト ３２ 被切断シ−ト ３３ シ−ト ３４ ギアボックス ３５ 伝導ユニバ−サル ３６ 回転体 ３７ 調節ハンドル ３８ モ−タ ３９ ベルト ４０ 左回転体 ４１ 右回転体 ４２ 調節ネジ ４３ 切断刃研磨部 ４３ａ 砥石用上回転体 ４３ｂ 砥石用下回転体 ４４ａ 上回転砥石 ４４ｂ 下回転砥石 ４５ 回転体の支柱 ４６ 上スイッチ ４７ 下スイッチ ４８ａ 上モータ ４８ｂ 下モータ ４９ａ 研磨用上ガイド ４９ｂ 研磨用下ガイド ４９ｃ タップネジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シ−トを切断する切断装置部と，前記切
   断装置にシ−トを供給する供給リ−ルと，切断刃の研磨
   片を収集する集塵部と，被切断シ−トを巻き取る第１オ
   −トリ−ルと，被切断シ−トの緩みを調節するパイロッ
   トスタンドと，被切断シ−トを巻き取る第２オ−トリ−
   ルからなることを特徴とするシ−ト切断装置。