JPH1188826A - 画像合成装置 - Google Patents

画像合成装置

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JPH1188826A
JPH1188826A JP9245265A JP24526597A JPH1188826A JP H1188826 A JPH1188826 A JP H1188826A JP 9245265 A JP9245265 A JP 9245265A JP 24526597 A JP24526597 A JP 24526597A JP H1188826 A JPH1188826 A JP H1188826A
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JP
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image signal
image
thinning
buffers
line
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JP9245265A
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Yasushi Ishio
康史 石尾
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MegaChips Corp
Original Assignee
MegaChips Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デュアルポート型のメモリを必要としない。 【解決手段】 メインおよびサブ画像信号S1,S2
は、間引き部1,2によって、それぞれ間引かれる。間
引き後のメインおよびサブ画像信号は、デマルチプレク
サ4,5によって、それぞれラインバッファA,B、お
よび、ラインバッファC,Dへと適宜振り分けられ、さ
らに、マルチプレクサ6,7によって適宜選択されて、
セレクタ8およびシングルポート型のDRAM10へと
それぞれ送られる。マルチプレクサ6からの画像信号
と、DRAM10から読み出された画像信号P10と
が、セレクタ8によって選択され、双方を並列に表示す
る合成画像信号S3として出力される。ラインバッファ
C,D、デマルチプレクサ5、および、マルチプレクサ
6が備わるために、DRAM10への書き込みと読み出
しとが、互いに干渉することなく実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二つの画像信号
を、それらが表現する画像を単一の画面に並列に表示す
る合成画像信号へと、変換する画像合成装置に関し、特
に、外部に接続される記憶媒体として、デュアルポート
型の記憶媒体を必要としなくするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、この発明の背景となる従来の
画像合成装置の構成を示すブロック図である。この画像
合成装置151は、2つの入力画像信号であるメイン画
像信号(第1画像信号)S1およびサブ画像信号(第2
画像信号)S2から、それぞれが間引きされた画像が単
一の画面上に並列に表示されてなる、いわゆるダブルウ
ィンドウ画像を合成し、合成画像信号S3として出力す
る装置である。
【0003】入力される画像信号S1,S2には、(水
平および垂直の)同期信号Sync1,Sync2が、
それぞれ付随している。画像信号S1,S2は、例え
ば、2つのチャネルのテレビ受信信号であり、一般には
互いに同期していなくてもよい。すなわち、同期信号S
ync1,Sync2のパルスは、必ずしも同一時期に
入力されなくてもよく、また、時期のずれが常に一定で
ある必要もない。
【0004】画像信号S1,S2は、例えばYUV表色
系の画像信号であり、すでにデジタル化されている。こ
れらの中のメイン画像信号S1は、間引き/フィルタ部
1を通過することによって、水平方向(走査線方向)に
沿った画素が、半分に(すなわち、間引き率1/2で)
間引かれる。また、間引きの過程で取捨される画素の信
号が、フィルタリングによって、間引き後の画素の信号
にある度合いで混合される。間引き/フィルタ部1を通
過した画像信号は、デマルチプレクサ52によって、ラ
イン単位で画像信号Q1,Q2へと振り分けられ、それ
ぞれラインバッファA,Bへ入力される。
【0005】2個のラインバッファA,Bは、いずれも
1/2ライン分の記憶容量を有している。すなわち、ラ
インバッファA,Bの各々は、間引き率1/2で間引か
れた後の画像信号の1ライン分を記憶可能である。ライ
ンバッファA,Bは、デマルチプレクサ52で振り分け
られることによって、間引き後のメイン画像信号を、1
ライン分ずつ交互に記憶する。
【0006】他方のサブ画像信号S2は、間引き/フィ
ルタ部2を通過することによって、水平方向に沿った画
素が、間引き率1/2で間引かれると同時に、フィルタ
リングされる。間引き/フィルタ部2から出力される画
像信号Q5は、外部のVRAM(ビデオRAM)60へ
と書き込まれる。
【0007】マルチプレクサ53は、2個のラインバッ
ファA,Bの中から、書き込みが進行中でない方のライ
ンバッファを選択し、その記憶内容をそれぞれ画像信号
Q2,Q4として読み出す。交互に読み出された画像信
号Q2,Q4は、セレクタ54の一方入力へと入力され
る。
【0008】画像合成装置151へ外部装置として接続
されるVRAM60は、書き込みと読み出しとが同時に
可能な、いわゆるデュアルポート型のRAMである。V
RAM60は、間引き前のサブ画像信号S2の2フィー
ルド分に相当する画像信号を記憶可能な記憶容量を有し
ている。
【0009】VRAM60に記憶される間引き後のサブ
画像信号S2は、画像信号Q6として読み出され、セレ
クタ54の他方入力へと入力される。そして、マルチプ
レクサ53から出力される画像信号と、VRAM60か
ら読み出される画像信号Q6とが、セレクタ54によっ
て適宜選択され、合成画像信号S3として出力される。
合成画像信号S3には、同期信号Sync1と一致した
同期信号Sync3が付随する。
【0010】画像合成装置151には、制御部51が備
わっている。この制御部51は、同期信号Sync1,
Sync2にもとづいて、デマルチプレクサ52、ライ
ンバッファA,B、マルチプレクサ53、VRAM6
0、および、セレクタ54の動作を制御する。
【0011】制御部51は、マルチプレクサ53から出
力される間引き後のメイン画像信号S1と、VRAM6
0から読み出される間引き後のサブ画像信号S2とが、
1ライン分ごとに交互にセレクタ54へと入力されるよ
うに、VRAM60からの画像信号Q6の読み出しの時
期を選択する。その結果、セレクタ54からは、間引き
後の画像信号S1,S2を同一画面上に並列に表示する
画像信号が、合成画像信号S3として得られる。
【0012】画像信号Q6を読み出す時期は、マルチプ
レクサ53から画像信号が出力される時期に規定され
る。したがって、VRAM60では、画像信号Q5が書
き込まれる時期とは無関係に、画像信号Q6の読み出し
が可能でなくてはならない。画像合成装置151では、
デュアルポート型のVRAM60が必要とされるのは、
この理由による。
【0013】装置151は、以上のように動作すること
によって、メイン画像信号S1およびサブ画像信号S2
を、単一画面上にダブルウィンドウの形式で映し出すこ
とを可能としている。特に、デュアルポート型のVRA
M60が接続されることによって、同期信号Sync2
とは無関係に、同期信号Sync3に同期して、間引き
後のサブ画像信号S2が読み出されるので、画像信号S
1,S2が、互いに同期していなくても、合成画像信号
S3を常に正しく得ることができる。
【0014】図16は、画像合成装置151の動作を示
す説明図である。図16に示すように、画像信号S1,
S2の双方に、1/2間引き(間引き率1/2での水平
方向の間引き)が施され、それらが単一の画面70の上
に、それぞれ主画面71、副画面72として、1:1の
分割比で並列表示される。主画面71の生成には、ライ
ンバッファA,Bが寄与している。
【0015】図17は、装置151の動作にともなう、
装置内の各部の画像信号の波形を示すタイミングチャー
トである。図17には、メイン画像信号S1として、N
ライン(第N番目の走査線)からN+3ラインまでの、
4本のライン上の画像信号が入力される期間T0〜T3
における各部の画像信号が示されている。
【0016】図17では、入力される画像信号S1,S
2とその他の画像信号との対応を明確にするために、画
像信号S1,S2に付されたものと同一のライン番号
が、対応する画像信号にも付されている。なお、各画像
信号Q6に付されたライン番号、および各合成画像信号
S3の後半部に付されたライン番号は、それら以外の画
像信号に付されたライン番号よりも、1フィールド前の
ライン番号である。
【0017】合成画像信号S3とともに出力される同期
信号Sync3は、同期信号Sync1と一致してい
る。同期信号Sync1と同期信号Sync2とは、一
般には一致しない。(水平)同期信号Sync1,2の
パルスにつづいて、1ライン分の画像信号S1,S2
が、それぞれ入力される。また、(水平)同期信号Sy
nc3(=Sync1)のパルスにつづいて、1ライン
分の合成画像信号S3が出力される。
【0018】同期信号Sync1のパルスにつづいて、
間引き後のメイン画像信号S1が、画像信号Q2,Q4
として、ラインバッファA,Bから読み出され、同じタ
イミングで合成画像信号S3として出力される。その
後、間を置かずに、VRAM60から、間引き後のサブ
画像信号S2が、画像信号Q6として読み出され、合成
画像信号S3として出力される。
【0019】間引き後のサブ画像信号S2を、画像信号
Q5としてVRAM60へと書き込む期間は、図17に
も例示するように、画像信号Q6を読み出す期間と重複
する。しかしながら、VRAM60がデュアルポート型
のメモリであるために、これらの期間が重複しても、装
置151の動作に支障を生じない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに従来の装置151では、デュアルポート型のVRA
M60が接続される必要があるために、装置151を用
いたシステムが高価なものになるという問題点があっ
た。
【0021】この発明は、従来の装置における上記した
問題点を解消するためになされたもので、デュアルポー
ト型のメモリを必要とせず、その結果、システムコスト
の節減を実現する画像合成装置を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明の装置は、外部
から入力される第1画像信号および第2画像信号の各々
を、それぞれの間引き率をもって間引いて出力する第1
および第2間引き部を備え、前記第2間引き部から出力
される画像信号を外部の記憶媒体へと順次書込み可能で
あり、さらに、当該記憶媒体から画像信号を順次読み出
し可能であり、前記第1間引き部から出力される画像信
号と前記記憶媒体から読み出される画像信号とにもとづ
いて、それらを同一画面上に並列に表示する合成画像信
号を生成し、外部へと送出する合成部を、さらに備える
画像合成装置に関している。
【0023】そして、第1の発明の装置では、前記合成
部は、第1および第2入力のいずれかを選択して出力
し、前記記憶媒体から読み出される画像信号は、前記第
2入力へと入力される。第1の発明の装置は、さらに、
間引き前の前記第1または第2画像信号の1/2ライン
分に相当する記憶容量を各々有する第1ないし第4バッ
ファと、前記第1間引き部から出力される画像信号を、
前記第1および第2バッファのいずれかへ選択的に書き
込む第1分配部と、前記第2間引き部から出力される画
像信号を、前記第3および第4バッファのいずれかへ選
択的に書き込む第2分配部と、前記第1および第2バッ
ファのいずれかから画像信号を選択的に読み出して、前
記第1入力へと入力する第1選択部と、前記第3および
第4バッファのいずれかから画像信号を選択的に読み出
すとともに、読み出された画像信号を前記記憶媒体へと
書き込み可能な第2選択部と、を備えている。
【0024】第2の発明の装置では、第1の発明の画像
合成装置において、前記第3および第4バッファの各々
が、一方からの読み出しと他方への書き込みとが同時に
可能な二つのメモリ領域を有しており、これら二つのメ
モリ領域の各々が、間引き前の前記第1または第2画像
信号の1/4ライン分に相当する記憶容量を有してい
る。
【0025】第3の発明の装置では、第2の発明の画像
合成装置において、前記第1分配部が、前記第1および
第2バッファに前記第3バッファを加えて、それらのい
ずれかへと、前記第1間引き部から出力される画像信号
を、選択的に書き込み、前記第1選択部が、前記第1お
よび第2バッファに前記第3バッファを加えて、それら
のいずれかから画像信号を選択的に読み出して前記第1
入力へと入力する。
【0026】第4の発明の装置では、第3の発明の画像
合成装置において、前記第2分配部が、前記第3および
第4バッファに前記第2バッファを加えて、それらのい
ずれかへと、前記第2間引き部から出力される画像信号
を、選択的に書き込み、前記第2選択部が、前記第3お
よび第4バッファに前記第2バッファを加えて、それら
のいずれかから画像信号を選択的に読み出すとともに、
読み出された画像信号を前記記憶媒体へと書き込み可能
である。さらに、前記第1および第2バッファの各々
は、一方からの読み出しと他方への書き込みとが同時に
可能な二つのメモリ領域を有しており、これら二つのメ
モリ領域の各々は、間引き前の前記第1または第2画像
信号の1/4ライン分に相当する記憶容量を有してい
る。また、前記記憶媒体と前記第2入力との間に第5バ
ッファが介挿されており、この第5バッファは、一方か
らの読み出しと他方への書き込みとが同時に可能な二つ
のメモリ領域を有しており、これら二つのメモリ領域の
各々は、間引き前の前記第1または第2画像信号の3/
4ライン分に相当する記憶容量を有している。
【0027】
【発明の実施の形態】
<1.実施の形態1>はじめに、実施の形態1の画像合
成装置について説明する。
【0028】<1-1.装置の概要>図1は、実施の形態1
の画像合成装置の構成を示すブロック図である。なお、
以下の図において、図15に示した従来の装置151と
同一部分については、同一符号を付してその詳細な説明
を略する。この画像合成装置101は、従来の装置15
1と同様に、入力されるメインおよびサブ画像信号S
1,S2から、ダブルウィンドウ画像を合成し、合成画
像信号S3として出力する。画像信号S1,S2は、装
置151と同様に、一般には互いに同期していなくても
よい。すなわち、同期信号Sync1,Sync2のパ
ルスが入力される時期が、互いに一致している必要はな
く、また、時期のずれが常に一定である必要もない。
【0029】メイン画像信号(第1画像信号)S1は、
間引き/フィルタ部(第1間引き部)1を通過すること
によって、所定の間引き率で水平方向に間引かれるとと
もに、フィルタリングが施される。同様に、サブ画像信
号(第2画像信号)S2は、間引き/フィルタ部(第2
間引き部)2を通過することによって、所定の間引き率
をもって、水平方向に間引かれるとともに、フィルタリ
ングが施される。
【0030】二つの間引き/フィルタ部1,2における
間引き率は、合成画像信号S3として、画像信号S1,
S2の双方が単一画面上に並列に表示可能なように設定
される。すなわち、メイン画像信号S1の間引き率が1
/2であれば、サブ画像信号S2の間引き率は1/2、
ないしそれよりも小さい値に設定され、メイン画像信号
S1の間引き率が3/4であれば、サブ画像信号S2の
間引き率は1/4、ないしそれよりも小さい値に設定さ
れる。
【0031】装置101には、4個のラインバッファ
A,B,C,D(第1〜第4バッファ)が備わってい
る。これらのラインバッファA,B,C,Dは、いずれ
も間引き前の1/2ライン分の記憶容量を有している。
そして、間引き/フィルタ部1から出力される間引き後
のメイン画像信号S1は、デマルチプレクサ(第1分配
部)4によって、画像信号P1,P3,P5へと振り分
けられ、それぞれラインバッファA,B,Cへ入力され
る。同様に、間引き/フィルタ部2から出力される間引
き後のサブ画像信号S2は、デマルチプレクサ(第2分
配部)5によって、画像信号P5,P6へと振り分けら
れ、それぞれラインバッファC,Dへ入力される。
【0032】ラインバッファA,B,Cは、マルチプレ
クサ(第1選択部)6の3入力に、それぞれ接続されて
いる。そして、マルチプレクサ6は、3個のラインバッ
ファA,B,Cの中から、書き込みが進行中でないライ
ンバッファを選択し、その記憶内容をそれぞれ画像信号
P2,P4,P7として読み出す。読み出された画像信
号P2,P4,P7は、セレクタ(合成部)8の一方入
力(第1入力)I1へと入力される。
【0033】同様に、ラインバッファC,Dは、マルチ
プレクサ(第2選択部)7の2入力に、それぞれ接続さ
れている。そして、マルチプレクサ7は、2個のライン
バッファC,Dの中から、書き込みが進行中でないライ
ンバッファを選択し、その記憶内容をそれぞれ画像信号
P7,P8として読み出す。
【0034】図2は、ラインバッファC,Dの構成を示
す模式図である。図2に示すように、ラインバッファC
のメモリ空間は、バンクと称する二つのメモリ領域C
1,C2に二等分されている。同様に、ラインバッファ
Dのメモリ空間は、二つのバンクD1,D2に二等分さ
れている。したがって、バンクC1,C2,D1,D2
の各々は、間引き前の1/4ライン分の画像信号を記憶
可能な容量を有している。
【0035】バンクC1,C2の中で、一方のバンクへ
の書き込みが行われている期間は、他方のバンクは読み
出し可能状態となる。同様に、バンクD1,D2の中
で、一方のバンクへの書き込みが行われている期間は、
他方のバンクは読み出し可能状態となる。
【0036】図1に戻って、装置101には、従来の装
置151とは異なり、シングルポート型のDRAM(ダ
イナミックRAM;記憶媒体)10が接続される。そし
て、マルチプレクサ7で選択された画像信号P7,P8
は、画像信号P9として、DRAM10へと書き込まれ
る。DRAM10は、間引き前のサブ画像信号S2の2
フィールド分に相当する画像信号を記憶可能な記憶容量
を有している。
【0037】DRAM10に記憶される間引き後のサブ
画像信号S2は、画像信号Q10として読み出され、セ
レクタ8の他方入力(第2入力)I2へと入力される。
そして、マルチプレクサ6から出力される画像信号と、
DRAM10から読み出される画像信号Q10とが、セ
レクタ8によって適宜選択され、合成画像信号S3とし
て出力される。合成画像信号S3には、同期信号Syn
c3が付随する。同期信号Sync3として、例えば、
同期信号Sync1がそのまま出力される。
【0038】画像合成装置101には、制御部3が備わ
っている。制御部3は、同期信号Sync1,Sync
2にもとづいて、デマルチプレクサ4,5、ラインバッ
ファA〜D、マルチプレクサ6,7、DRAM10、お
よび、セレクタ8の動作を制御する。前述したラインバ
ッファC,Dにおける、バンクを有するメモリ空間の構
成、および、各バンクへの書き込み/読み出し動作も、
制御部3の制御によって決定される。
【0039】制御部3は、マルチプレクサ6から出力さ
れる間引き後のメイン画像信号S1と、DRAM10か
ら読み出される間引き後のサブ画像信号S2(P10)
とが、同一画面上に並列に表示可能な順序でセレクタ8
へと入力されるように、DRAM10からの画像信号P
10の読み出しの時期を選択する。その結果、セレクタ
8からは、間引き後の画像信号S1,S2を同一画面上
に並列に表示する画像信号が、合成画像信号S3として
得られる。
【0040】画像信号P10を読み出す時期は、マルチ
プレクサ6から画像信号が出力される時期によって規定
される。そして、装置101には、シングルポート型の
DRAM10が接続されるので、画像信号P9が書き込
まれる時期は、画像信号P10が読み出される時期を避
けて、適切に選択されなければならない。装置101で
は、間引き後のサブ画像信号S2が、DRAM10へと
書き込まれる前に、ラインバッファCまたはD、あるい
はそれらの双方へと、一旦蓄積されるので、このことが
可能となっている。
【0041】すなわち、ラインバッファC,Dが備わる
ことによって、同期信号Sync2とは無関係に、同期
信号Sync3に同期して、間引き後のサブ画像信号S
2を、シングルポート型のDRAM10から読み出すこ
とが可能となっている。このため、画像信号S1,S2
が、互いに同期していなくても、合成画像信号S3を常
に正しく得ることができる。
【0042】装置101は、以上のように動作するの
で、得られた合成画像信号S3および同期信号Sync
3を、外部の表示装置へと入力することによって、必ず
しも互いに同期しないメイン画像信号S1およびサブ画
像信号S2を、単一画面上にダブルウィンドウの形式で
並列に映し出すことが可能である。
【0043】<2.動作例の1>図3は、装置101の動
作の一例を示す説明図である。図3の動作例では、画像
信号S1,S2の双方に、1/2間引き(間引き率1/
2での水平方向の間引き)が施される。そして、それら
を単一の画面20の上に、それぞれ主画面21、副画面
22として、1:1の分割比で並列表示する合成画像信
号S3が出力される。このとき、主画面21の生成には
ラインバッファA,Bが寄与し、副画面22の生成に
は、ラインバッファC,Dが寄与する。以下に、装置1
01の各部の動作を、図3の動作例にもとづいて詳細に
説明する。
【0044】図4は、図3の動作例に対応するタイミン
グチャートである。図4には、メイン画像信号S1とし
て、Nライン(第N番目の走査線)からN+3ラインま
での、4本のライン上の画像信号が入力される期間T0
〜T3における装置101の各部の画像信号の波形が示
されている。
【0045】図4では、図17と同様に、入力される画
像信号S1,S2とその他の画像信号との対応を明確に
するために、画像信号S1,S2に付されたものと同一
のライン番号が、対応する画像信号にも付されている。
また、最下段に描かれる各画像信号P10、および各合
成画像信号S3の後半部に付されたライン番号は、それ
ら以外の画像信号に付されたライン番号よりも、1フィ
ールド前のライン番号である。
【0046】図4に示す例では、合成画像信号S3とと
もに出力される同期信号Sync3は、同期信号Syn
c1と一致している。また図4に示すように、同期信号
Sync1と同期信号Sync2とは、一般には一致し
ない。(水平)同期信号Sync1,2のパルスにつづ
いて、1ライン分の画像信号S1,S2が、それぞれ入
力される。また、(水平)同期信号Sync3(=Sy
nc1)のパルスにつづいて、1ライン分の合成画像信
号S3が出力される。
【0047】入力されたメイン画像信号S1は、間引き
/フィルタ部1によって、間引き率1/2での水平方向
の間引きが行われた後、デマルチプレクサ4の働きで、
1ライン分(データ量としては間引き前の1/2ライン
分)ごとに交互に、画像信号P1,P2として、ライン
バッファA,Bへそれぞれ振り分けられる。そして、同
期信号Sync1のパルスにつづいて、ラインバッファ
A,Bの中の書き込み中でない方が、マルチプレクサ6
によって交互に選択され、読み出された画像信号が、そ
れぞれ画像信号P2,P4として、セレクタ8へと送ら
れる。
【0048】すなわち、主画面21と副画面22とが、
1:1の分割比であるときには、デマルチプレクサ4お
よびマルチプレクサ6は、ラインバッファA,Bのみに
接続されておればよく、ラインバッファCには接続され
ていなくてもよい。
【0049】セレクタ8は、画像信号P2,P4が入力
される期間は、これらの信号を選択して、合成画像信号
S3として出力する。その結果、同期信号Sync1の
パルスごとに、それにつづいて、同期信号Sync1の
1周期前に入力されたメイン画像信号S1の間引き後の
1ライン分の画像信号が、合成画像信号S3として出力
される。
【0050】並列表示を実現するためには、合成画像信
号S3として、メイン画像信号S1の間引き後の1ライ
ン分の画像信号が出力されるのにつづいて、サブ画像信
号S2の間引き後の1ライン分の画像信号が出力されな
ければならない。このため、メイン画像信号S1の間引
き後の1ライン分の画像信号が出力された直後に、DR
AM10から画像信号P10が読み出され、この画像信
号P10が、セレクタ8によって選択され、合成画像信
号S3として出力される。
【0051】このように、DRAM10から画像信号P
10が読み出される時期は、同期信号Sync1(=S
ync3)によって規定されている。そして、画像信号
P10が読み出される期間を除いた期間が、DRAM1
0への画像信号P9の書き込みが可能な期間Wとなる。
【0052】入力されたサブ画像信号S2は、間引き/
フィルタ部2によって、間引き率1/2での水平方向の
間引きが行われた後、デマルチプレクサ5の働きで、1
ライン分ごとに交互に、画像信号P5,P6として、ラ
インバッファC,Dへそれぞれ振り分けられる。画像信
号P5のラインバッファCへの書き込みは、バンクC
1,C2の順序で行われる。すなわち、1ライン分の画
像信号P5の前半分がバンクC1へ書き込まれ、引き続
いて後半部がバンクC2へと書き込まれる。同様に、1
ライン分の画像信号P6の前半分がバンクD1へ書き込
まれ、引き続いて後半部がバンクD2へと書き込まれ
る。
【0053】そして、期間Wを見計らって、マルチプレ
クサ7によって、ラインバッファC,Dに含まれる4個
のバンクC1,C2,D1,D2の中から、書き込み中
でない一つが選択され、それらから読み出された画像信
号P7,P8が、画像信号P9としてDRAM10へと
書き込まれる。
【0054】図4の例では、一つの期間Wには、画像信
号P5,P6のいずれか一方の書き込み期間しか重複し
ないように、同期信号Sync1,2の時期の関係(位
相関係)が保たれている。このとき、ラインバッファC
への画像信号P5の書き込みが行われる期間と重複する
期間Wにおいては、ラインバッファDから画像信号P7
の読み出しが行われる。
【0055】ラインバッファDからの読み出しは、バン
クD1からの読み出しからバンクD2からの読み出しへ
と、休止なく継続して遂行することが可能である。同様
に、ラインバッファDへの画像信号P6の書き込みが行
われる期間と重複する期間Wにおいては、バンクC1,
C2からの読み出しを、継続して遂行することが可能で
ある。
【0056】このように、同期信号Sync1,2の位
相関係が、図4に示すとおりであるときには、ラインバ
ッファC,Dが、それぞれバンクC1,C2、および、
バンクD1,D2へと等分されていなくても、ラインバ
ッファC,Dの間で、書き込みと読み出しとを、互いに
干渉することなく、交互に実行することが可能である。
【0057】図5は、図4とは異なり、一つの期間W
に、画像信号P5,P6の双方の書き込み期間が重複す
るように、同期信号Sync1,2の時期の関係(位相
関係)が保たれているときのタイミングチャートであ
る。このときにも、図5に示すように、一つの期間Wに
おいて、ラインバッファCへの画像信号P5の書き込み
と重複することなく画像信号P7の読み出しを実行し、
つぎの期間Wにおいて、ラインバッファDへの画像信号
P6の書き込みと重複することなく画像信号P8の読み
出しを実行することが可能である。
【0058】しかも、ラインバッファCからの画像信号
P8の読み出しは、バンクC1,C2それぞれからの読
み出しを、休止なく継続して実行することが可能であ
る。ラインバッファDについても同様である。すなわ
ち、図5の例においても、ラインバッファC,Dの間
で、バンクなしで、書き込みと読み出しとを、互いに干
渉することなく、交互に実行することが可能である。
【0059】このことは、同期信号Sync1,2の位
相関係が、どのようであっても、一般に言えることであ
る。しかしながら、装置101は、互いに同期しない画
像信号S1,S2をも合成の対象とする。このため、位
相関係は、つねに一定であるという保証はなく、一般に
は、徐々にではあるが互いにシフトしてゆく。例えば、
同期信号Sync2が、同期信号Sync1よりも、わ
ずかに短周期であるときには、それらの間の位相関係
は、図4から図6へとシフトし、さらに、図7へとシフ
トしてゆく。
【0060】図6に示すように、同期信号Sync2の
位相が早まるのにしたがって、ラインバッファC,Dか
らの画像信号P7,P8の読み出しの時期も、早まって
行く。その結果、画像信号P7,P8の読み出しの時期
が、画像信号P5,P6の書き込みの時期と、それぞれ
一部重複する。
【0061】しかしながら、ラインバッファCはバンク
C1,C2に分割されており、一方への書き込みと他方
からの読み出しとを同時に行うことが可能であるため
に、バンクC1への画像信号P5の書き込みの時期と、
バンクC2からの画像信号P7の読み出しの時期とが重
複しても、ラインバッファCに対する書き込みと読み出
しとは、互いに干渉なく行われる。ラインバッファDに
ついても同様である。
【0062】図7に示すように、同期信号Sync2の
位相がさらに早まると、バンクC1からの読み出しの時
期と、バンクC2からの読み出しの時期とが、DRAM
10からの画像信号P10の読み出しの時期を挟んで、
別の期間Wに属するように互いに切り放される。
【0063】このように、同期信号Sync2が、同期
信号Sync1に対して早まってゆくのに追随して、ラ
インバッファC,Dからの読み出しのタイミングが、バ
ンクC1,C2あるいはバンクD1,D2の単位で、互
いに切り放し自在に早められる。そうすることによっ
て、ラインバッファCに対する書き込みと読み出しと
が、つねに、互いに干渉なく行われる。同期信号Syn
c2の方が、同期信号Sync1よりも遅れてゆくとき
も、同様である。
【0064】以上のように、装置101では、ラインバ
ッファC,Dのメモリ空間が、バンクC1,C2および
バンクD1,D2をそれぞれ有しているので、同期信号
Sync1,2が互いに同期しておらず、周期が異なっ
ているときでも、つねに、ラインバッファC,Dに対す
る書き込みと読み出しとが、互いに干渉することなく遂
行される。
【0065】なお、同期信号Sync1,2の位相関係
が時間とともに変動しないとき、すなわち互いが同期し
ているときには、ラインバッファC,Dがバンクに分割
されていなくても、ラインバッファC,Dに対する書き
込みと読み出しとが、つねに干渉なく遂行可能であるこ
とは、上述した通りである。さらに加えて、ラインバッ
ファC,Dに対する読み出しの制御を、つぎのように行
うことによって、ラインバッファC,Dをバンクに分割
することなく、位相関係の変動に対応することも可能と
なる。
【0066】例えば、図4から図5へと、同期信号Sy
nc2の位相が早まってゆくときには、その過程の中の
ある時点で、画像信号P7,P8の読み出しの時期が、
DRAM10からの画像信号P10の読み出しの時期を
飛び越えて、一つ前の期間W内へと移行するように早め
られればよい。このとき、そのまま飛び越えたのでは、
飛び越え先の期間Wにおける別のラインバッファからの
読み出しの時期と互いに干渉する。例えば、画像信号P
7の読み出しの時期を、ある時点で、一つ前の期間Wへ
と早めるときには、移行先の期間W内での画像信号P8
の読み出しの時期と、干渉することになる。
【0067】このことを避けるためには、例えば、飛び
越えるときに限って、互いに干渉する画像信号P7,P
8の中のいずれかの読み出しを中止するとよい。その結
果、サブ画像信号S2の間引き後の画像信号が、一ライ
ン分欠落することになる。しかしながら、同期信号Sy
nc1,2の位相関係が、ある一定の関係から再び同じ
一定の関係へと復帰するまでの期間ごと、言い替える
と、同期信号Sync1,2の一致が繰り返される周期
ごとに、画像信号P7,P8がそれぞれ1ライン分ずつ
欠如するに過ぎない。
【0068】したがって、副画面22の画像における画
質の劣化は、実用に耐えないほどに視覚上目立つものと
はならない。すなわち、副画面22の画像の幾分かの劣
化を問題にしなければ、ラインバッファC,Dは、バン
クに分割されなくてもよく、その分、装置101の構造
がより簡単なものとなる。
【0069】<3.動作例の2>図8は、装置101のも
う一つの動作例を示す説明図である。図8の動作例で
は、メイン画像信号S1には3/4間引きが施され、サ
ブ画像信号S2には1/4間引きが施される。そして、
それらを単一の画面20の上に、それぞれ主画面23、
副画面24として、3:1の分割比で並列表示する合成
画像信号S3が出力される。このとき、主画面23の生
成にはラインバッファA,B,Cが寄与し、副画面24
の生成には、ラインバッファDが寄与する。以下に、装
置101の各部の動作を、図8の動作例にもとづいて詳
細に説明する。
【0070】図9は、図8の動作例に対応するタイミン
グチャートである。入力されたメイン画像信号S1は、
間引き/フィルタ部1によって、間引き率3/4での水
平方向の間引きが行われた後、間引きによって得られた
3/4ライン分の中の前半1/2ライン分は、デマルチ
プレクサ4の働きで、交互に画像信号P1,P2とし
て、ラインバッファA,Bへそれぞれ振り分けられる。
【0071】3/4ライン分の中の後半1/4ライン分
は、同じくデマルチプレクサ4の働きで、画像信号P5
として、バンクC1,C2へ交互に振り分けられる。す
なわち、間引き後のメイン画像信号S1は、デマルチプ
レクサ4によって、3個のラインバッファA,B,C
へ、適宜振り分けて書き込まれる。
【0072】そして、同期信号Sync1のパルスにつ
づいて、ラインバッファA,Bの中の書き込み中でない
方が、マルチプレクサ6によって交互に選択され、読み
出された前半1/2ライン分の画像信号が、それぞれ画
像信号P2,P4として、セレクタ8へと送られる。前
半1/2ライン分の読み出しが完了した直後に、マルチ
プレクサ6はラインバッファCを選択する。そして、前
半1/2ライン分につづく後半1/4ライン分が、画像
信号P7としてバンクC1,C2のいずれかから読み出
され、セレクタ8へと送られる。
【0073】セレクタ8は、画像信号P2,P4,P7
が入力される期間は、これらの信号を選択して、合成画
像信号S3として出力する。その結果、同期信号Syn
c1のパルスごとに、それにつづいて、同期信号Syn
c1の1周期前に入力されたメイン画像信号S1の間引
き後の1ライン分の画像信号(データ量としては間引き
前の3/4ライン分)が、合成画像信号S3として出力
される。
【0074】並列表示を実現するためには、合成画像信
号S3として、メイン画像信号S1の間引き後の1ライ
ン分の画像信号が出力されるのにつづいて、サブ画像信
号S2の間引き後の1ライン分(データ量としては間引
き前の1/4ライン分)の画像信号が出力されなければ
ならない。このため、メイン画像信号S1の間引き後の
1ライン分の画像信号が出力された直後に、DRAM1
0から画像信号P10が読み出され、この画像信号P1
0が、セレクタ8によって選択され、合成画像信号S3
として出力される。
【0075】このように、DRAM10から画像信号P
10が読み出される時期が、同期信号Sync1(=S
ync3)によって規定されている点は、すでに述べた
1:1分割の場合と同様である。そして、画像信号P1
0が読み出される期間を除いた期間が、DRAM10へ
の画像信号P9の書き込みが可能な期間Wとなる。
【0076】入力されたサブ画像信号S2は、間引き/
フィルタ部2によって、間引き率1/4での水平方向の
間引きが行われた後、デマルチプレクサ5を通過し、さ
らに、画像信号P6として、1ライン分(データ量とし
ては間引き前の1/4ライン分)ごとに交互に、バンク
D1,D2へとそれぞれ振り分けられる。そして、期間
Wを見計らって、バンクD1,D2の中から、書き込み
中でない方が選択され、選択された方から画像信号P8
が読み出される。読み出された画像信号P8は、マルチ
プレクサ7を通過して、画像信号P9としてDRAM1
0へと書き込まれる。
【0077】同期信号Sync1,2が、図9のような
位相関係にあるときに、バンクD1,D2からの読み出
しを、書き込みと干渉することなく実行し得ることが可
能であることは、図9に示すとおりである。画面分割比
が1:1である図4〜図7の例に比べて、期間Wは広く
なっており、しかも、この広い期間Wの中に、データ量
としては半分でしかないバンクD1,D2の一つが割り
当てられればよい。したがって、画像信号S1,S2の
位相関係が、時間とともにどのようにずれても、バンク
D1,D2に対する読み出しを、書き込みと干渉するこ
となく行い得ることは自明である。
【0078】<2.実施の形態2>図10は、実施の形
態2の画像合成装置の構成を示すブロック図である。こ
の装置102は、主画面と副画面の画像を、1/4:3
/4の分割比で並列表示することも可能なように構成さ
れている。そのために、デマルチプレクサ5およびマル
チプレクサ7は、ラインバッファC,Dの他に、ライン
バッファBにも接続されている。また、装置102に
は、シングルポート型の記憶媒体として、EDO(イー
・ディー・オー;Extended Data Out)型のDRAM1
1が接続される。
【0079】EDO型のDRAM11では、装置102
に入力される画像信号S1,S2の画素値の入力の速さ
の、少なくとも2倍の速さで、書き込みおよび読み出し
を行うことが可能である。さらに、DRAM11とセレ
クタ8の入力I2との間に、バッファ(第5バッファ)
9が介挿されている。
【0080】図11は、ラインバッファA,Bの構成を
示す模式図である。図11に示すように、ラインバッフ
ァA,Bのメモリ空間は、ラインバッファC,Dと同様
に、それぞれ、二つのバンクA1,A2、および、バン
クB1,B2に二等分されている。いうまでもなく、バ
ンクA1,A2,B1,B2の各々は、間引き前の1/
4ライン分の画像信号を記憶可能な容量を有している。
【0081】また、バンクA1,A2の中で、一方のバ
ンクへの書き込みが行われている期間は、他方のバンク
は読み出し可能状態となる。同様に、バンクB1,B2
の中で、一方のバンクへの書き込みが行われている期間
は、他方のバンクは読み出し可能状態となる。
【0082】図12は、バッファ9の構成を示すブロッ
ク図である。バッファ9には、2個のラインバッファ3
2,33、デマルチプレクサ31、および、マルチプレ
クサ34が備わっている。ラインバッファ32,33
は、それぞれ、間引き前の3/4ライン分の画像信号を
記憶可能な容量を有している。デマルチプレクサ31
は、DRAM11から読み出された画像信号P10を、
1ライン分(データ量としては間引き前の3/4ライン
分)ごとに、ラインバッファ32,33へ、交互に振り
分けて書き込む。マルチプレクサ34は、ラインバッフ
ァ32,33の中から、書き込み中でない方を選択し、
その記憶内容を読み出す。読み出された画像信号は、セ
レクタ8の入力I2へと入力される。
【0083】図13は、装置102の動作の一例を示す
説明図である。図13の動作例では、メイン画像信号S
1には1/4間引きが施され、サブ画像信号S2には3
/4間引きが施される。そして、それらを単一の画面2
0の上に、それぞれ主画面25、副画面26として、
1:3の分割比で並列表示する合成画像信号S3が出力
される。このとき、主画面25の生成にはラインバッフ
ァAのみが寄与し、副画面26の生成には、ラインバッ
ファB,C,Dが寄与する。以下に、装置102の各部
の動作を、図13の動作例にもとづいて詳細に説明す
る。
【0084】図14は、図13の動作例に対応するタイ
ミングチャートである。入力されたメイン画像信号S1
は、間引き/フィルタ部1によって、間引き率1/4で
の水平方向の間引きが行われた後、デマルチプレクサ4
を通過し、さらに、画像信号P1として、1ライン分
(データ量としては間引き前の1/4ライン分)ごとに
交互に、バンクA1,A2へとそれぞれ振り分けられ
る。
【0085】そして、同期信号Sync1のパルスにつ
づいて、バンクA1,A2の中から、書き込み中でない
方が選択され、選択された方から画像信号P2が読み出
される。読み出された画像信号P2は、マルチプレクサ
6を通過して、セレクタ8の入力I1へと送られる。セ
レクタ8は、画像信号P2が入力される期間は、これら
の信号を選択して、合成画像信号S3として出力する。
その結果、同期信号Sync1のパルスごとに、それに
つづいて、同期信号Sync1の1周期前に入力された
メイン画像信号S1の間引き後の1ライン分の画像信号
(データ量としては間引き前の1/4ライン分)が、合
成画像信号S3として出力される。
【0086】並列表示を実現するためには、合成画像信
号S3として、メイン画像信号S1の間引き後の1ライ
ン分の画像信号が出力されるのにつづいて、サブ画像信
号S2の間引き後の1ライン分(データ量としては間引
き前の3/4ライン分)の画像信号が出力されなければ
ならない。このため、メイン画像信号S1の間引き後の
1ライン分の画像信号が出力された直後に、サブ画像信
号S2の間引き後の1ライン分が、バッファ9からセレ
クタ8へと入力される。そして、バッファ9から入力さ
れた画像信号が、セレクタ8によって選択され、合成画
像信号S3として出力される。
【0087】DRAM11から読み出された画像信号P
10のバッファ9への書き込みは、バッファ9に備わる
2個のラインバッファ32,33の中の、読み出し中で
ない方を選択することによって、随時行うことができ
る。したがって、DRAM11からの画像信号P10の
読み出しの時期は、バッファ9からセレクタ8への読み
出しの時期とは無関係に設定することが可能である。
【0088】すでに述べたように、DRAM11では、
画像信号S1,S2の入力の速さの、少なくとも2倍の
速さで、書き込みおよび読み出しを行うことが可能であ
る。このため、データ量3/4ライン分の画像信号P1
0の読み出しに要する時間は、通常のデータ量3/8ラ
イン分の読み出しに要する時間で足りる。同期信号Sy
nc2の1周期から、データ量3/4ライン分の画像信
号P10の読み出しに要する時間を差し引いた残りが、
DRAM11への画像信号P9の書き込みが可能な期間
Wとなる。
【0089】入力されたサブ画像信号S2は、間引き/
フィルタ部2によって、間引き率3/4での水平方向の
間引きが行われた後、間引きによって得られた3/4ラ
イン分の中の前半1/2ライン分は、デマルチプレクサ
5の働きで、交互に画像信号P5,P6として、ライン
バッファC,Dへそれぞれ振り分けられる。3/4ライ
ン分の中の後半1/4ライン分は、同じくデマルチプレ
クサ5の働きで、画像信号P3として、バンクB1,B
2に交互に振り分けられる。すなわち、間引き後のサブ
画像信号S2は、デマルチプレクサ5によって、3個の
ラインバッファB,C,Dへ、適宜振り分けて書き込ま
れる。
【0090】期間Wの中で、ラインバッファC,Dの中
の書き込み中でない方が、マルチプレクサ7によって交
互に選択され、読み出された前半1/2ライン分の画像
信号が、それぞれ画像信号P7,P8として読み出され
る。読み出された画像信号P7,P8は、マルチプレク
サ7を通過して、画像信号P9としてDRAM11へと
書き込まれる。
【0091】前半1/2ライン分の読み出しが完了した
後(図14に例示するように、必ずしも直後でなくても
よい)に、マルチプレクサ7はラインバッファBを選択
する。そして、前半1/2ライン分につづく後半1/4
ライン分が、画像信号P4としてバンクB1,B2のい
ずれかから読み出され、画像信号P9としてDRAM1
1へと書き込まれる。
【0092】DRAM11は倍速での書き込みが可能で
あるため、1ライン分(間引き前の3/4ライン分のデ
ータ量)の書き込みを行うのに必要な時間は、通常にお
けるデータ量3/8ライン分の書き込みに要する時間で
足りる。したがって、図14の例に限らず、同期信号S
ync1,2の位相関係が、時間とともにどのようにず
れても、つねに、DRAM11への書き込みと読み出し
とを、互いに干渉することなく実行することが可能であ
る。
【0093】このように、装置102では、互いに同期
しない画像信号S1,S2の画像を、1:3の画面分割
比で同一画面20の上に並列表示することが可能であ
る。装置102は、装置101の機能をも果たすことが
可能であるので、1:1、3:1の画面分割比での並列
表示も可能であることは、説明するまでもなく自明であ
る。
【0094】<3.変形例>本発明は、DRAMの動作が高
速になることや、入力される画像がサブ画像だけとなる
ことで、画素当たりの処理時間を短くしたり、1ライン
当たりの画素処理回数を増やすことによって、主走査方
向の密度変換動作(スキャンコンバータ機能)にも応用
することが可能であることは自明である。
【0095】
【発明の効果】第1の発明の装置では、第2間引き部か
ら出力される画像信号が、第2分配部によって第3およ
び第4バッファへと一旦書き込まれ、さらに、第2選択
部によって、それらのバッファから読み出されて、外部
の記憶媒体へと書き込まれる。このため、外部の記憶媒
体としてシングルポート型の記憶媒体を用いることな
く、少なくとも1:1の画面分割比で第1および第2画
像信号の画像を同一画面上に並列表示することが可能と
なる。
【0096】第2の発明の装置では、第3および第4バ
ッファの各々が、いわゆるバンクを有しているので、第
2画像信号の画質に劣化を生じることなく、第1および
第2画像信号を同一画面上に並列表示することができ
る。
【0097】第3の発明の装置では、第1分配部および
第1選択部が、第3バッファをも含めて画像信号の振り
分け、選択をそれぞれ行うので、1:1だけでなく、
3:1の画面分割比でも、第1および第2画像信号の画
像を同一画面上に並列表示することが可能である。
【0098】第4の発明の装置では、第1および第2バ
ッファも、いわゆるバンクを有しており、第2分配部お
よび第2選択部が、第2バッファをも含めて画像信号の
振り分け、選択をそれぞれ行い、さらに、第5バッファ
が備わっている。このため、外部の記憶媒体として、例
えばEDO型の記憶媒体など、入力される第1および第
2画像信号の少なくとも2倍以上の速度での書き込みお
よび読み出しが可能な記憶媒体を用いることによって、
1:1、3:1、だけでなく、さらに1:3の画面分割
比でも、第1および第2画像信号の画像を同一画面上に
並列表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の装置のブロック図である。
【図2】 実施の形態1のラインバッファC,Dのブロ
ック図である。
【図3】 実施の形態1の装置の動作説明図である。
【図4】 図3の動作に対応したタイミングチャートで
ある。
【図5】 図3の動作に対応したタイミングチャートで
ある。
【図6】 図3の動作に対応したタイミングチャートで
ある。
【図7】 図3の動作に対応したタイミングチャートで
ある。
【図8】 実施の形態1の装置の別の動作説明図であ
る。
【図9】 図8の動作に対応したタイミングチャートで
ある。
【図10】 実施の形態2の装置のブロック図である。
【図11】 実施の形態2のラインバッファA,Bのブ
ロック図である。
【図12】 実施の形態2のバッファ9のブロック図で
ある。
【図13】 実施の形態2の装置の動作説明図である。
【図14】 図13の動作に対応したタイミングチャー
トである。
【図15】 従来の装置のブロック図である。
【図16】 従来の装置の動作説明図である。
【図17】 図16の動作に対応したタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1,2 間引き/フィルタ部(第1,第2間引き部) 4,5 デマルチプレクサ(第1,第2分配部) 6,7 マルチプレクサ(第1,第2選択部) 8 セレクタ(合成部) 9 バッファ(第5バッファ) 10,11 DRAM(記憶媒体) 101,102 画像合成装置 A,B,C,D ラインバッファ(第1〜第4バッフ
ァ) A1,A2,B1,B2,C1,C2,D1,D2 バ
ンク(メモリ領域) I1,I2 入力(第1,第2入力) S1 メイン画像信号(第1画像信号) S2 サブ画像信号(第2画像信号) S3 合成画像信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/14 H04N 7/18 V H04N 7/18 G06F 15/66 355D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される第1画像信号および
    第2画像信号の各々を、それぞれの間引き率をもって間
    引いて出力する第1および第2間引き部を備え、 前記第2間引き部から出力される画像信号を外部の記憶
    媒体へと順次書込み可能であり、さらに、当該記憶媒体
    から画像信号を順次読み出し可能であり、 前記第1間引き部から出力される画像信号と前記記憶媒
    体から読み出される画像信号とにもとづいて、それらを
    同一画面上に並列に表示する合成画像信号を生成し、外
    部へと送出する合成部を、さらに備える画像合成装置に
    おいて、 前記合成部は、第1および第2入力のいずれかを選択し
    て出力し、 前記記憶媒体から読み出される画像信号は、前記第2入
    力へと入力され、 前記画像合成装置は、 間引き前の前記第1または第2画像信号の1/2ライン
    分に相当する記憶容量を各々有する第1ないし第4バッ
    ファと、 前記第1間引き部から出力される画像信号を、前記第1
    および第2バッファのいずれかへ選択的に書き込む第1
    分配部と、 前記第2間引き部から出力される画像信号を、前記第3
    および第4バッファのいずれかへ選択的に書き込む第2
    分配部と、 前記第1および第2バッファのいずれかから画像信号を
    選択的に読み出して、前記第1入力へと入力する第1選
    択部と、 前記第3および第4バッファのいずれかから画像信号を
    選択的に読み出すとともに、読み出された画像信号を前
    記記憶媒体へと書き込み可能な第2選択部と、をさらに
    備える画像合成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像合成装置におい
    て、 前記第3および第4バッファの各々は、一方からの読み
    出しと他方への書き込みとが同時に可能な二つのメモリ
    領域を有しており、これら二つのメモリ領域の各々は、
    間引き前の前記第1または第2画像信号の1/4ライン
    分に相当する記憶容量を有する画像合成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像合成装置におい
    て、 前記第1分配部は、前記第1および第2バッファに前記
    第3バッファを加えて、それらのいずれかへと、前記第
    1間引き部から出力される画像信号を、選択的に書き込
    み、 前記第1選択部は、前記第1および第2バッファに前記
    第3バッファを加えて、それらのいずれかから画像信号
    を選択的に読み出して前記第1入力へと入力する、画像
    合成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像合成装置におい
    て、 前記第2分配部は、前記第3および第4バッファに前記
    第2バッファを加えて、それらのいずれかへと、前記第
    2間引き部から出力される画像信号を、選択的に書き込
    み、 前記第2選択部は、前記第3および第4バッファに前記
    第2バッファを加えて、それらのいずれかから画像信号
    を選択的に読み出すとともに、読み出された画像信号を
    前記記憶媒体へと書き込み可能であり、 前記第1および第2バッファの各々は、一方からの読み
    出しと他方への書き込みとが同時に可能な二つのメモリ
    領域を有しており、これら二つのメモリ領域の各々は、
    間引き前の前記第1または第2画像信号の1/4ライン
    分に相当する記憶容量を有し、 前記記憶媒体と前記第2入力との間に第5バッファが介
    挿されており、 当該第5バッファは、一方からの読み出しと他方への書
    き込みとが同時に可能な二つのメモリ領域を有してお
    り、これら二つのメモリ領域の各々は、間引き前の前記
    第1または第2画像信号の3/4ライン分に相当する記
    憶容量を有する画像合成装置。
JP9245265A 1997-09-10 1997-09-10 画像合成装置 Pending JPH1188826A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100370803C (zh) * 2001-09-19 2008-02-20 汤姆森许可公司 用于延时视频行数据的设备及其方法
JP2012128589A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Fujitsu Semiconductor Ltd データ転送装置、データ転送方法、及び半導体装置
JP2013066007A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Ricoh Co Ltd 非同期吸収回路、画像処理装置及びプログラム

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