JPH1188240A - データキャリアシステム - Google Patents

データキャリアシステム

Info

Publication number
JPH1188240A
JPH1188240A JP9239404A JP23940497A JPH1188240A JP H1188240 A JPH1188240 A JP H1188240A JP 9239404 A JP9239404 A JP 9239404A JP 23940497 A JP23940497 A JP 23940497A JP H1188240 A JPH1188240 A JP H1188240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
data carrier
circuit
antenna coil
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9239404A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Ishii
英一 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP9239404A priority Critical patent/JPH1188240A/ja
Publication of JPH1188240A publication Critical patent/JPH1188240A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 親機と子機の距離が比較的近くなった場合の
誘導起電圧の減少を防止する。 【解決手段】 親機10の送信出力回路4にはアンテナ
コイル7、同調コンデンサ8およびダンピング抵抗6の
直列回路が接続される。子機20のアンテナコイル11
には整流回路15等の内部回路が接続されている。ダン
ピング抵抗6の抵抗値R1は、内部回路の等価インピー
ダンスRLと、アンテナコイル7のインダクタンスL
1、アンテナコイル11のインダクタンスL2、定数A
から、R1=RL×(L1/L2)×(1/A)で求め
られる抵抗値に設定されている。ここで定数Aは親機1
0のアンテナコイル7と子機20アンテナコイル11の
結合度に応じて予め定められた10乃至15間の値が設
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データキャリアに
関し、親機と子機(データキャリア)との間で信号の授
受行う非接触式ICカード型のデータキャリアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】親機と子機のカードとの間で、電磁結合
方式又は電磁誘導方式等により信号の授受を行う方式の
データキャリアシステム(例えば、「非接触式ICカー
ドシステム」として実用化が進められている)が広く知
られている。特に、搬送波を子機側で整流して、子機の
電力として使用する無電池方式の非接触式ICカードシ
ステムがIDカード用、搬送物の認識用タグ等として広
く用いられる様になってきた。
【0003】このような電磁結合方式の非接触式ICカ
ードシステムにおいては、親機は、OSC(発振器)で
発生させた搬送波を送信データに応じて変調し、その変
調波をドライバー回路で増幅し、アンテナコイルを駆動
して子機に送信する。子機は、アンテナコイルで親機か
らの信号を受信すると、整流回路で搬送波を整流して内
部で使用する電力を得るとともに、復調回路で受信信号
を復調してデータ処理回路に送り、データ処理回路でデ
ータ処理を行う。
【0004】ところで、子機で使用する電力は親機から
受信した信号を整流回路で整流して発生しているが、得
られる電力は子機のアンテナコイルCL1と親機のアン
テナコイルCL2の距離に応じて変化する。一般的には
子機のアンテナコイルCL1と親機のアンテナコイルC
L2の距離が近い方がより大きな誘導起電力を得る事が
出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、子機には親
機からの信号の選択度を高めるため、アンテナコイルと
並列にコンデンサを接続して同調用共振回路が形成され
ている事が多い。この場合には、子機のアンテナコイル
CL1と親機のアンテナコイルCL2の距離が近くて、
且つ両コイルのサイズ(径)が近い場合には両コイル間
で相互結合の影響が出て、両コイルのミューチャルイン
ダクタンスMが大きくなり、結果として子機側のアンテ
ナコイルCL1に誘起される起電力が小さくなってしま
うと言う問題があった。
【0006】図3に上記条件の場合における誘起起電圧
のグラフを示す。図3は送信出力回路4の駆動インピー
ダンスを5オームと小さくした場合の例である。図3に
おいて横軸は周波数を示し、縦軸は誘起起電圧を示して
いる。図3にて明らかなように、結合度が0.01の時
は中心周波数を中心に狭く低い電圧が得られているが、
結合度が0.01、0.05と上昇するに従って起電圧
は上昇し、結合度が0.1の時には結合度が0.01の
時の約4倍の電圧を得る事が出来る。しかしそれ以上結
合度を上げて行くとミューチャルインダクタンスの影響
で起電圧が下がると共に、波形が双極性の波形となって
子機の同調用共振回路の共振周波数からずれた周波数で
ピークを持つ様になる。従って、子機側で充分な電力が
得られなくなる。
【0007】親機側の送信回路で出力インピーダンスの
極めて高い電流出力回路で送信コイルCL2を駆動すれ
ば相互インダクタンスの問題は防止出来るが、図4に示
すように、結合度による出力電圧の変動幅が大きくな
り、通信可能距離がかなり制限されると言った問題があ
る。本発明は以上のような従来技術の問題点を解決しよ
うとするものであり、親機と子機の距離が比較的近くな
った場合の誘導起電圧の減少を防止する事を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のデータキャリアシステムでは、送信データに
応じて搬送波を変調する変調回路と、変調回路に接続さ
れた送信コイルを備えたデータキャリア用送信手段と、
受信コイルと、受信コイルに接続された第1の共振コン
デンサと、受信コイルに接続された整流回路と、受信コ
イルに接続された復調回路を含む内部回路を備えたデー
タキャリア手段とを有するデータキャリアシステムにお
いて、内部回路の等価抵抗に応じた抵抗値を有するダン
ピング抵抗をデータキャリア用送信手段の送信コイルと
直列に接続している。
【0009】親機と子機の距離が至近距離になって、送
信コイルと受信コイルとがトランス結合の状態に近づく
と、送信コイルと受信コイルそれぞれに相互インダクタ
ンスの影響がでて誘導起電圧を押さえる様になるが、本
発明ではダンピング抵抗を入れることにより送信コイル
と受信コイルの結合を意図的に弱め、相互インダクタン
スの影響を少なくしている。
【0010】ダンピング抵抗は原理的には子機側に設け
ても同様の効果を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をデータキャリアシ
ステムの1つである非接触式ICカード型のデータキャ
リアに適用した実施の形態を図面を用いて説明する。図
1に本発明の実施の形態のデータキャリアのブロック図
を示す。図1に示す本発明の実施の形態のデータキャリ
アシステムにおいては、親機10は、搬送波の基本波を
発生する発振回路1と、内部での信号処理を行う信号処
理回路2と、信号処理回路2からの送信信号で発振回路
1からの搬送波を変調する変調回路3、と送信出力回路
4、送信用のアンテナコイル7、同調コンデンサ8およ
び本発明で追加されたダンピング抵抗6を備える。アン
テナコイル7と同調コンデンサ8で共振回路を構成し、
搬送波の周波数を同調周波数とする同調回路としてい
る。
【0012】子機20は受信用のアンテナコイル11と
同調コンデンサ12、復調回路14、整流回路15、信
号処理回路16、および変調回路17を有する。子機2
0の符号13で示す点線で囲まれた領域はアンテナコイ
ル11と同調コンデンサ12で構成される同調回路の負
荷回路と考える事ができ、これを等価インピーダンスR
Lで代表させると、図2に示すように、同調回路を構成
するアンテナコイル11と同調コンデンサ12に負荷イ
ンピーダンスRLが接続された回路に置き換える事が出
来る。
【0013】親機10のアンテナコイル7と子機20ア
ンテナコイル11の直径はほぼ同じ大きさに設定されて
いる。実際は親機10のアンテナコイル7の方が子機2
0アンテナコイル11の直径よりもわずかに大きくして
ある場合が多い。ダンピング抵抗6の抵抗値R1は、内
部回路の等価インピーダンスRLと、アンテナコイル7
のインダクタンスL1、アンテナコイル11のインダク
タンスL2、定数Aから、 R1=RL×(L1/L2)×(1/A) で求められる抵抗値に設定されている。ここで定数Aは
親機10のアンテナコイル7と子機20アンテナコイル
11の結合度に応じて予め定められた10乃至15間の
値が設定される。この結合度はデータキャリアシステム
の適用される分野においてそれぞれ異なり、平均的な使
用形態での親機10と子機20の距離から求められる親
機10のアンテナコイル7と子機20アンテナコイル1
1の結合度から設計的に決定される。
【0014】図5は図1の回路の誘起起電圧と結合度の
関係を示す図である。横軸は周波数を示し、縦軸に誘導
起電圧を示している。図1の回路において、アンテナコ
イル7のインダクタンスL1=0.4μH、アンテナコ
イル11のインダクタンスL2=0.4μH、等価抵抗
RL=4KΩ、ダンピング抵抗6の抵抗値R1=330
Ωで、送信パワーPW=(V×V)/R1=20mWの
場合に結合度kをk=0.1からk=0.8まで変化さ
せた時の誘導起電圧を求めた実験データである。
【0015】図5からわかるように誘導起電圧は結合度
がk=0.1(同調出力電圧2.7V)から大きく成る
に従って上昇し、k=0.3でピーク(同調出力電圧
4.4V)を示した後、下降に転じてk=0.8で結合
度がk=0.1の時とほぼ同じ電圧と成っている。ここ
で注目したいのは結合度をk=0.1からk=0.8の
間で変化させた場合に誘導起電圧の比が約1.6倍しか
変動していない点である。
【0016】このように、誘導起電圧が親機10のアン
テナコイル7と子機20アンテナコイル11の距離すな
わち結合度の変化に対して大きく変動しないことは子機
20の内部回路の動作電圧を安定化するためには非常に
好ましく。変動幅が2倍程度であれば、電圧レギュレー
タの回路規模を小さくできる。尚、従来例として説明し
た図3のデータは図5との比較のために非常に小さなダ
ンピング抵抗6(抵抗値R1=5Ω)を接続し、同一送
信パワー(PW=20mW)で送信した時の子機側での
出力電圧をシミュレーションしたものである。
【0017】上記説明ではダンピング抵抗6を親機側の
アンテナコイル7に直列に接続した例を示したが、図6
に示す本発明の第2の実施の形態の様に子機側のアンテ
ナコイル11に直列にダンピング抵抗6’を接続するこ
とによっても同様の効果を得る事が出来る。これは、相
互インダクタンスはトランス結合する双方のコイルに等
しく影響を及ぼすからである。
【0018】しかしながら、一般的にデータキャリアシ
ステムにおいては子機を小型化することが求められてい
るとともに、親機1台に対して、子機はこの数百、数千
倍以上の台数が用いられる事が多く、費用の点からも親
機にダンピング抵抗6を設ける事が望ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、親機と子機の距離が比
較的近くなった場合の誘導起電圧の減少を防止する事が
でき、安定的な誘導起電圧を得られるデータキャリアシ
ステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のデータキャリアシ
ステムの回路図である。
【図2】図1の回路を一部等価抵抗で置き換えた回路図
である。
【図3】従来のデータキャリアの課題を説明する為の特
性図である。
【図4】従来のデータキャリアの課題を説明する為の特
性図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のデータキャリアの
効果を説明する為の特性図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のデータキャリアシ
ステムの回路図である。
【符号の説明】
1 発信回路 2 信号処理回路 3 変調回路 4 送信出力回路 6 ダンピング抵抗 7 アンテナコイル 8 同調コンデンサ 11 アンテナコイル 12 同調コンデンサ 13 内部回路 14 復調回路 15 整流回路 16 信号処理回路 17 変調回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データに応じて搬送波を変調する変
    調回路と、前記変調回路に接続された送信コイルを備え
    たデータキャリア用送信手段と;受信コイルと、前記受
    信コイルに接続された第1の共振コンデンサと、前記受
    信コイルに接続された整流回路と、前記受信コイルに接
    続された復調回路を含む内部回路を備えたデータキャリ
    ア手段とを有するデータキャリアシステムにおいて、 前記内部回路の等価抵抗に応じた抵抗値を有するダンピ
    ング抵抗を前記データキャリア用送信手段の前記送信コ
    イルと直列に接続した事を特徴とするデータキャリアシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ダンピング抵抗
    の抵抗値R1は、前記内部回路の等価抵抗をRLとし、
    前記送信コイルのインダクタンスをL1、前記受信コイ
    ルのインダクタンスをL2、定数をAとした場合に、R
    1=RL×(L1/L2)×(1/A)で求められる抵
    抗値に設定され、前記定数Aが前記受信コイルと前記送
    信コイルの結合度に応じて予め定められた10乃至15
    の値を取る事を特徴とするデータキャリアシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記定数Aは前記受
    信コイルと前記送信コイルの密着時の結合度が高い場合
    には相対的に小さな値とし、前記受信コイルと前記送信
    コイルの密着時の結合度が低い場合には相対的に大きな
    値とする事を特徴とするデータキャリアシステム。
  4. 【請求項4】 送信データに応じて搬送波を変調する変
    調回路と、前記変調回路に接続された送信コイルを備え
    たデータキャリア用送信手段と;受信コイルと、前記受
    信コイルに接続された第1の共振コンデンサと、前記受
    信コイルに接続された整流回路と、前記受信コイルに接
    続された復調回路を含む内部回路を備えたデータキャリ
    ア手段とを有するデータキャリアシステムにおいて、 前記内部回路の等価抵抗に応じた抵抗値を有するダンピ
    ング抵抗を前記データキャリア手段手段の前記受信コイ
    ルと直列に接続した事を特徴とするデータキャリアシス
    テム。
JP9239404A 1997-09-04 1997-09-04 データキャリアシステム Withdrawn JPH1188240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9239404A JPH1188240A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 データキャリアシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9239404A JPH1188240A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 データキャリアシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1188240A true JPH1188240A (ja) 1999-03-30

Family

ID=17044279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9239404A Withdrawn JPH1188240A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 データキャリアシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1188240A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103325509A (zh) * 2013-06-18 2013-09-25 浙江大学 一种基于近场通信技术的无线电位器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103325509A (zh) * 2013-06-18 2013-09-25 浙江大学 一种基于近场通信技术的无线电位器
CN103325509B (zh) * 2013-06-18 2015-09-30 浙江大学 一种基于近场通信技术的无线电位器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2031729B1 (en) Power receiving device and power transfer system
US6533178B1 (en) Device for contactless transmission of data
EP0309201B1 (en) Method and system of communication for a non-contact ic card
US7164344B2 (en) Non-contact IC card reading/writing apparatus
US5703573A (en) Transmitter-receiver for non-contact IC card system
US20200195306A1 (en) Multi-use wireless power and data system
US7975907B2 (en) Information processing terminal, IC card, portable communication device, wireless communication method, and program
US8130159B2 (en) Electromagnetic field generation antenna for a transponder
US20130273845A1 (en) NFC Communicators Implementing Coil Voltage Reduction Circuitry
US8897699B2 (en) Reducing emissions in a near field communications (NFC) capable device
JP2007068073A (ja) 情報処理装置
JPH08191258A (ja) 非接触式icカードシステム用送受信装置
KR20010007102A (ko) 송수신 장치
JP4823458B2 (ja) 負荷変調手段及び負荷変調過程において改良された電源を有するデータキャリア
JP2005202721A (ja) 非接触データキャリア
JP3968948B2 (ja) 電磁トランスポンダからの距離の検出
JPH1188240A (ja) データキャリアシステム
JPH1166260A (ja) アンテナコイルを複数面に巻いた非接触icカード
JP3449621B2 (ja) 非接触icカードシステムのリーダ/ライタ装置
JPH1145319A (ja) データキャリア
JP4414093B2 (ja) 非接触型データキャリヤと端末との間の通信方法
TW583590B (en) Modulator for electromagnetic signals emitted by a contactless transceiver system
CN113902078B (zh) 一种适用于1500米以内的远距离id身份识别方法及系统
JP2006140842A (ja) 非接触icカードリーダライタ装置
EP4307518A1 (en) Electronic device for wireless power transfer

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207