JPH1187728A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1187728A
JPH1187728A JP24841097A JP24841097A JPH1187728A JP H1187728 A JPH1187728 A JP H1187728A JP 24841097 A JP24841097 A JP 24841097A JP 24841097 A JP24841097 A JP 24841097A JP H1187728 A JPH1187728 A JP H1187728A
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JP
Japan
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layer
region
insulating film
channel region
semiconductor device
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JP24841097A
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English (en)
Inventor
Takamitsu Ishihara
原 貴 光 石
Kazuya Matsuzawa
澤 一 也 松
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧で高速動作を可能にする。 【解決手段】 基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁
膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成され
た第1導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域を挟
むように前記半導体層に形成された前記第1導電型と異
なる第2導電型のソースおよびドレイン領域と、前記チ
ャネル領域と前記絶縁膜との間に設けられた第1導電型
の不純物層と、を備え、前記チャネル領域と前記不純物
層との膜厚の和が前記ソース領域または前記ドレイン領
域の膜厚よりも厚くなるように構成されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI(Silicon
On Insulation )基板に形成された半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯情報機器が広く使用されてい
る。この携帯情報機器の電池寿命を延ばすために、高速
動作を犠牲にすることなく、電源電圧を低減することが
望まれる。低電源電圧で高速動作を実現するためには、
しきい値電圧を下げることが有効である。しかし、しき
い値電圧を下げると、リーク電流が増大する問題があ
る。
【0003】低電圧時にも低リーク電流と高速動作を実
現するデバイスとして、DTMOS(Dynamic Threshol
d Voltage MOSFET)が提案されている(F.Assaderaghi
他著,IEEE Electron Device Letters, vol15, no.12,
p.510, 1994.)。このDTMOSの構成断面図を図22
に示し上面図を図23に示す。このDTMOSはシリコ
ン基板1内に埋込絶縁膜2が形成されかつこの絶縁膜2
上にSOI層が設けられたSOI基板上に形成される。
このSOI基板の上記SOI層に例えばn型のチャネル
領域8が形成されている。このチャネル領域8上にはゲ
ート絶縁膜9が形成され、このゲート絶縁膜9上にゲー
ト電極10が形成されている。また上記SOI層にはゲ
ート電極10を挟むように例えばp型のソース領域12
aおよびドレイン領域12bが形成されている。これら
のソース領域12aおよびドレイン領域12b上にはソ
ース電極14aおよびドレイン電極14bが各々設けら
れている。またボディ領域すなわちチャネル領域8はト
ランジスタ形成領域外の上記SOI層に設けられたボデ
ィ拡散領域13と電気的に接続されており、このボディ
拡散領域13上にはボディ電極15が設けられている。
そしてゲート電極10とボディ電極15とを電気的に接
続することによりMOSFETのしきい値を制御し、低
リーク電流で高速動作を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなDTMOS
では素子分離領域形成を容易にし、かつソース・ドレイ
ン下の接合容量を除くために、SOI層を1000オン
グストローム程度に薄膜化する。しかし、DTMOSの
SOI層を薄膜化すると問題が生じる。たとえば、pM
OSFETはしきい値を調整するためにチャネル領域に
例えばBF2をイオン注入して埋め込みチャネル型とす
る。この場合、ボディ領域が完全に空乏化し、ボディ電
極の電位が伝わらず高速動作を行うことができないとい
う問題が生ずる。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、低電源電圧で高速動作が可能な半導体装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
の第1の態様は、基板上に形成された絶縁膜と、この絶
縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成さ
れた第1導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域を
挟むように前記半導体層に形成された前記第1導電型と
異なる第2導電型のソースおよびドレイン領域と、前記
チャネル領域と前記絶縁膜との間に設けられた第1導電
型の不純物層と、を備え、前記チャネル領域と前記不純
物層との膜厚の和が前記ソース領域または前記ドレイン
領域の膜厚よりも厚くなるように構成されていることを
特徴とする。
【0007】なお、前記絶縁膜に溝が設けられ、前記不
純物層は前記溝を埋込むように形成しても良い。
【0008】なお、前記不純物層は前記チャネル領域よ
りも不純物濃度が高いことが望ましい。
【0009】なお、前記チャネル領域内にゲート絶縁膜
を介してゲート電極が埋込まれているように構成しても
良い。
【0010】また、本発明による半導体装置の第2の態
様は、この絶縁膜上に形成された第1の半導体層と、こ
の半導体層に形成された第1導電型のチャネル領域と、
前記チャネル領域を挟むように前記半導体層に形成され
た前記第1導電型と異なる第2導電型のソースおよびド
レイン領域と、前記チャネル領域と前記絶縁膜との間に
設けられた第1導電型の不純物層と、前記チャネル領域
上に形成された第1導電型の第2の半導体層と、前記第
2の半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲー
ト電極と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による半導体装置の第1の
実施の形態を図1乃至図3を参照して説明する。この第
1の実施の形態の半導体装置の上面図を図2に示し、切
断線X1−X1で切断したときの断面図を図1に示し、
切断線X2−X2で切断したときの断面図を図3に示
す。
【0012】この第1の実施の形態の半導体装置は、S
OI基板に形成されたPMOSFETであって、以下の
構成を有している。シリコン基板1上に絶縁膜2が形成
され、この絶縁膜2上には2つのSOI層が形成され、
これらの2つのSOI層は絶縁膜19によって電気的に
分離されている(図3参照)。上記2つのSOI層のう
ちの一方のSOI層はPMOSFETの素子領域とな
り、他方のSOI層はn+ ボディ拡散領域13となる。
上記素子領域となるSOI層にはn- 型のチャネル領域
8と、このチャネル領域を挟むようにp+ 型のソース領
域12aおよびドレイン領域12bが形成されている。
【0013】そしてチャネル8上にはゲート絶縁膜9を
介してゲート電極10が形成され、ソース領域12aお
よびドレイン領域12b上にはソース電極14aおよび
ドレイン電極14bが形成されている。なお、ボディ拡
散領域13上にはボディ電極15が設けられている。
【0014】また、チャネル領域8直下の絶縁膜2に
は、ゲート電極10の幅方向に沿ってボディ拡散領域1
3直下まで延びるように溝が形成されている。そして、
この溝はチャネル領域8よりもn型不純物濃度の高いn
+ 拡散層7によって埋込まれている。したがってチャネ
ル領域8とボディ拡散領域13とはn+ 拡散層7を介し
て電気的に接続される。また、チャネル領域8とn
散層7の膜厚の和はソース領域12aまたはドレイン領
域12bの膜厚よりも厚くなっている。
【0015】このように本実施の形態においては、チャ
ネル領域直下の絶縁膜2に溝が形成され、この溝がn+
拡散層7によって埋込まれたことにより、チャネル下部
が従来よりも深くなり、チャネル領域8が完全に空乏化
されることを防止することが可能となる。またチャネル
領域8とボディ拡散領域13とはn+ 拡散層7によって
電気的に接続されているため、ボディ電極15に印加さ
れた電位がチャネル下部に伝達される。これにより、低
電源電圧で高速動作を行うことができる。
【0016】次に第1の実施の形態の半導体装置の製法
の第1の具体例を図4および図5を参照して説明する。
【0017】まずシリコン基板1、絶縁膜2、およびS
OI層3からなるSOI基板に、例えばRIE法を用い
て絶縁膜2にくぼみが形成されるような凹部4を形成す
る(図4(a)参照)。続いて図4(b)に示すように
SOI基板全面にアモルファスシリコン層5を堆積す
る。その後、約600℃で所定時間加熱することにより
アモルファスシリコン層5からシリコンの単結晶層6が
固相成長する(図4(c)参照)。
【0018】次に単結晶層6の表面を、例えばCMP
(Chemical Mechanical Polishing )法を用いて研摩
し、平らにする(図5(a)参照)。その後基板全面に
n型の不純物を所定の条件でイオン注入し、絶縁膜2の
溝内の単結晶層6をn+ 層7に変換する(図5(b)参
照)。続いて上記n+ 層7を形成したときのイオン注入
条件よりもドーズ量を低くかつ加速電圧を低くして基板
全面に、n型の不純物を注入することによりn+ 層7上
にチャネル領域となるn- 層8を形成する(図5(c)
参照)。
【0019】次に熱酸化することによりn- 層8の表面
にゲート絶縁膜9を形成した後、このゲート絶縁膜9上
に例えば多結晶シリコン膜10を堆積し、パターニング
することにより、ゲート電極10を形成する(図5
(d)参照)。このときゲート電極10は絶縁膜2の溝
に沿って形成される。その後、ゲート電極10をマスク
にしてp型の不純物を所定の条件でイオン注入すること
によりソース領域12aおよびドレイン領域12bを形
成する(図5(e)参照)。その後、ソース領域12a
およびドレイン領域12b上にソース電極(図示せず)
およびドレイン電極(図示せず)を形成してPMOSF
ETが製造する。
【0020】次に第1の実施の形態の半導体装置の製法
の第2の具体例を図6を参照して説明する。
【0021】まず、シリコン基板1、絶縁膜2、および
SOI層3からなるSOI基板に、n型の不純物を所定
の条件でイオン注入することにより、SOI層3の絶縁
膜2との境界近傍にn+ 層7を形成する(図6(a)参
照)。続いてn+ 層7を形成したときのイオン注入条件
よりもドーズ量を低くかつ加速電圧を低くして基板全面
にn型不純物をイオン注入することによりn+ 層7上に
チャネル領域となるn- 層8を形成する(図6(b)参
照)。
【0022】続いてn- 層8上にゲート絶縁膜9を形成
した後、ゲート電極材料からなる膜を堆積し、パターニ
ングすることによりゲート電極10を形成する(図6
(c)参照)。その後、ゲート電極10をマスクにして
酸素を所定の条件でイオン注入することによりn+ 層7
の、絶縁膜2との境界近傍領域に酸化膜2aを形成する
(図6(d)参照)。
【0023】その後、ゲート電極10をマスクにしてp
型不純物を所定の条件でイオン注入することにより、ソ
ース領域12aおよびドレイン領域12bを形成する
(図6(e)参照)。
【0024】この第2の具体例の製造方法においては、
絶縁膜2には溝は形成されないが、第1の具体例と同様
にゲート電極10直下の半導体層(n+ 層7およびn-
層8)の膜厚はソース領域12a又はドレイン領域12
bからなる半導体層の膜厚よりも厚くなるように構成さ
れている。
【0025】次に本発明による半導体装置の第2の実施
の形態を図7および図8を参照して説明する。この第2
の実施の形態の半導体装置の上面図を図8に示し、切断
線X3−X3で切断したときの断面図を図7に示す。
【0026】この第2の実施の形態の半導体装置はSO
I基板に形成されたPMOSFETであって、図1乃至
図3に示す第1の実施の形態の半導体装置において、ゲ
ート電極10をチャネル領域8内に埋込んだものであ
る。なおチャネル領域8とゲート電極10との間にはゲ
ート絶縁膜9が形成されている。なお、この第2の実施
の形態においてはn+ 層7とn- 層8の膜厚の和はソー
ス領域12aを構成する半導体層の膜厚が大きくなるよ
うに溝の深さが形成されている。
【0027】この第2の実施の形態の半導体装置も第1
の実施の形態の半導体装置と同様の効果を有する。更に
この第2の実施の形態においては、チャネル領域8が第
1の実施の形態に比べて薄膜化されるため、短チャネル
効果が抑制される。
【0028】次に上記第2の実施の形態の半導体装置の
製法の第1の具体例を図9を参照して説明する。
【0029】まずSOI基板の絶縁膜2に溝を形成した
後にアモルファスシリコン層5を堆積し、熱工程を施す
ことにより絶縁膜2上に単結晶6を固相成長させる工程
までは、第1の実施の形態の半導体装置の製法の第1の
具体例と同様にして行う(図4参照)。
【0030】続いて単結晶層6の表面を、例えばCMP
法を用いて研摩し、平坦化する(図9(a)参照)。そ
の後、基板全面にn型の不純物を所定の条件でイオン注
入し、絶縁膜2の溝内の単結晶層6をn+ 層7に変換す
る(図9(b)参照)。その後、n+ 層7を形成したと
きのイオン注入条件よりもドーズ量を低く、かつ加速電
圧を低くして基板全面にn型の不純物を注入することに
よりn+ 層7上に、チャネル領域となるn- 層8を形成
する(図9(c)参照)。
【0031】次に図9(d)に示すように例えばRIE
法を用いてn- 層8に、ゲート電極を形成するための凹
部11を形成する。その後、熱工程を行うことによりn
- 層8の表面にゲート絶縁膜となる熱酸化膜9を形成す
る(図9(e)参照)。続いて図9(f)に示すように
例えばCVD(Chemical Vapor Deposition )法を用い
て基板全面に多結晶シリコン膜10を堆積する。そして
ソースおよびドレイン形成予定領域のn- 層8が露出す
るまで多結晶シリコン層10および熱酸化膜9をエッチ
バックする(図9(g)参照)。このとき溝内の多結晶
シリコン膜10はゲート電極となる。
【0032】その後、上記ゲート電極10上に例えばフ
ォトレジストのパターン(図示せず)を形成し、このパ
ターンをマスクにしてp型の不純物をイオン注入するこ
とによりソース領域12aおよびドレイン領域12bを
形成する(図9(h)参照)。なお、上記マスクを形成
しないでp型不純物をイオン注入しても良い。
【0033】次に上記第2の実施の形態の半導体装置の
製法の第2の具体例を図10および図11を参照して説
明する。
【0034】まず、シリコン基板1、絶縁膜2、および
SOI層3からなるSOI基板に、n型の不純物を所定
の条件でイオン注入することにより、SOI層3の絶縁
膜2との境界近傍にn+ 層7を形成する(図10(a)
参照)。続いてn+ 層7を形成したときのイオン注入条
件よりもドーズ量を低くかつ加速電圧を低くして基板全
面にn型不純物をイオン注入することによりn+ 層7上
にチャネル領域となるn- 層8を形成する(図10
(b)参照)。
【0035】次に図10(c)に示すように例えばRI
E法を用いてn- 層8に、ゲート電極を形成するための
凹部11を形成する。その後、熱工程を行うことにより
-層8の表面にゲート絶縁膜となる熱酸化膜9を形成
する(図10(d)参照)。続いて図11(a)に示す
ように例えばCVD法を用いて基板全面に多結晶シリコ
ン膜10を堆積する。そしてソースおよびドレイン形成
予定領域のn- 層8が露出するまで多結晶シリコン層1
0および熱酸化膜9をエッチバックする(図11(b)
参照)。このとき溝内の多結晶シリコン膜10はゲート
電極となる。
【0036】次にゲート電極10上に例えばフォトレジ
ストのパターン(図示せず)を形成し、このパターンを
マスクにして酸素をイオン注入することにより絶縁膜2
上に酸化膜2aを形成する(図11(c)参照)。続い
て上記パターンをマスクにしてp型の不純物をイオン注
入することにより、ソース領域12aおよびドレイン領
域を形成する(図11(d)参照)。なお、上記フォト
レジストのパターンを形成しないで酸素をイオン注入し
たり、p型の不純物をイオン注入しても良い。
【0037】次に本発明による半導体装置の第3の実施
の形態の構成を図12に示す。この第3の実施の形態の
半導体装置はSOI基板に形成されたPMOSFETで
あって、以下の構成を有している。
【0038】シリコン基板1上に絶縁膜2が形成され、
この絶縁膜2上には例えば図3に示すように2つのSO
I層が形成され、これらの2つのSOI層は絶縁膜19
によって電気的に分離されている。上記2つのSOI層
のうちの一方のSOI層はPMOSFETの素子領域と
なり、他方のSOI層は例えば図3に示すようにn+
ディ拡散領域13となる。上記素子領域となるSOI層
にはn- 型のチャネル領域8と、このチャネル領域を挟
むようにp+ 型のソース領域12aおよびドレイン領域
12bが形成されている(図12参照)。
【0039】そしてチャネル領域8上には、n- 層16
が形成されている(図12参照)。このn- 層16の側
部はp+ 層18によって被われている。このp+ 層18
はオフセットを防止するために設けられている。またn
- 層16の上部にはゲート絶縁膜9を介してゲート電極
10が形成されている。なお、ソース領域12aおよび
ドレイン領域12b上にはソース電極14aおよびドレ
イン電極14bが形成されている(図12参照)。
【0040】またチャネル領域8と絶縁膜2との間には
ゲート電極の幅方向に沿って上記ボディ拡散領域直下ま
で延びたn+ 層7が形成されている。これによりチャネ
ル領域8と上記ボディ拡散領域とはn+ 層7によって電
気的に接続されていることになる。
【0041】この第3の実施の形態の半導体装置におい
ては、n- 層8およびn- 層16からなるチャネル部が
ソース領域12aまたはドレイン領域12bよりも厚い
ので、ゲート電圧を印加した際に空乏層が絶縁膜2に到
達することがない。これによりボディ電極に印加される
電位をチャネル下部に伝達することができる。これによ
り低電源電圧で高速動作を行うことができる。
【0042】またチャネル領域8の下部にn+ 層が形成
されていることにより、ボディ電極とチャネル領域8と
の間の抵抗が小さくなり、ボディ電極の電位の制御性が
更に向上する。
【0043】次に上記第3の実施の形態の半導体装置の
製法の一具体例を図13および図14を参照して説明す
る。
【0044】まず、シリコン基板1、絶縁膜2、および
SOI層3からなるSOI基板に、n型の不純物を所定
の条件でイオン注入することにより、SOI層3の絶縁
膜2との境界近傍にn+ 層7を形成する(図13(a)
参照)。続いてn+ 層7を形成したときのイオン注入条
件よりもドーズ量を低くかつ加速電圧を低くして基板全
面にn型不純物をイオン注入することによりn+ 層7上
にチャネル領域となるn- 層8を形成する(図13
(b)参照)。
【0045】続いてn- 層8上にゲート絶縁膜9を形成
した後、例えば多結晶シリコンからなるゲート電極材料
膜10を堆積する(図13(c)、13(d)参照)。
【0046】その後、ゲート電極材料膜10上に、フォ
トレジストからなるレジストパターン17を形成する
(図14(a)参照)。そしてこのレジストパターン1
7をマスクにしてゲート電極材料膜10、ゲート絶縁膜
9を、RIE法を用いてエッチングし、ゲート電極10
を形成するとともにn- 層8の表面を削込む(図14
(b)参照)。
【0047】そして上記レジストパターンを除去した
後、ゲート電極10をマスクにしてp型の不純物を所定
の条件でイオン注入することによりソース領域12aお
よびドレイン領域12bを形成する(図14(c)参
照)。その後、ソース領域12aおよびドレイン領域1
2b上にソース電極(図示せず)およびドレイン電極
(図示せず)を形成してPMOSFETを完成する。
【0048】次に本発明による半導体装置の第4の実施
の形態を図15および図16を参照して説明する。この
第4の実施の形態の半導体装置の上面図を図16に示
し、切断線X4−X4で切断したときの断面図を図15
に示す。
【0049】この第4の実施の形態の半導体装置はSO
I基板に形成されたPMOSFETであって、第1の実
施の形態のPMOSFETのゲート電極10の形状をT
字型からI字型にしたものである。このため、ボディ電
極とゲート電極が同一となっている。
【0050】この第4の実施の形態の半導体装置も第1
の実施の形態と同様の効果を奏することは云うまでもな
い。また、ゲート電極10の形状がI字型であるため第
1の実施の形態に比べて寄生容量を低減することができ
る。
【0051】次に本発明による半導体装置の第5の実施
の形態を図17乃至図20を参照して説明する。この第
5の実施の形態の半導体装置はSOI基板に形成された
DRAM(Dynamic Random Access Memory)であって、
このDRAMの上面図を図17に、切断線X5−X5で
切断したときの断面図を図18に、切断線X6−X6で
切断したときの断面図を図19に、等価回路図を図20
に示す。
【0052】この第5の実施の形態のDRAMはSOI
基板上にマトリクス状に配列された複数個のnMOSF
ET60と、各々のnMOSFETに対して設けられた
キャパシタ62とを有している(図20参照)。各nM
OSFET60のゲートおよびボディ部はゲート電極4
6となる対応するワード線WLに接続されている。
【0053】また、各nMOSFET60のドレイン4
4bは対応するビット線BLに接続され、ソース44a
はキャパシタ62のストレージノードSNに接続されて
いる(図19参照)。
【0054】上記各nMOSFET60のチャネル領域
43直下の絶縁膜2には第1の実施の形態の場合と同様
に溝が形成されており、この溝はp+ 層42によって埋
込まれている。またチャネル領域43上にはゲート絶縁
膜を介してゲート電極46が設けられている。
【0055】一方、ストレージノードSN上には誘電体
層47を介してセルプレートCPが設けられている(図
19参照)。
【0056】各nMOSFET60と対応するキャパシ
タ62はDRAMの各セルを構成し、これらの各セルは
素子分離絶縁膜40によって他のセルとは電気的に分離
される。また、ビット線BLと、ワード線WLおよびセ
ルプレートCPとは層間絶縁膜50によって電気的に分
離されている。
【0057】この実施の形態のDRAMによれば、チャ
ネル領域43の下部に高濃度のp+層42が設けられて
いるため、リーク電流を低減することができる。
【0058】次に第1、第2、第4および第5の実施の
形態の半導体装置の絶縁膜2に設けられた溝の適切な寸
法について図21を参照して説明する。
【0059】今、チャネル長をL、空乏層幅をy、上記
溝の長さをL′、深さをx、上記溝内に埋込まれたn+
層7の抵抗および抵抗率をRbodyおよびρbody、チャネ
ル領域8の抵抗および抵抗率をRchおよびρch、トラン
ジスタの幅をWとすると、 Rbody=ρbody・W/(x・L′) Rch =ρch・L/(W・y) と表わされる。
【0060】上記実施の形態においてはn+ 層7の抵抗
bodyが大きいことが要求されるから Rbody/Rch > α 満たす必要がある。ここでαは条件によって決まる定数
である。
【0061】したがって、 x・L′ < (ρbody・W2 ・y)/(ρch・α・
L) となる。
【0062】一番最悪の条件を考えると、ρbody
ρch、α〜1であり、yはSOI層の厚さtSOI となる
から x・L′ < (W2 ・tSOI )/L となる。この条件を満たすように溝を形成すれば所望の
効果を得ることができる。
【0063】なお、第1乃至第4の実施の形態において
は、PMOSFETについて説明したがnMOSFET
でも同様の効果を得ることができることは云うまでもな
い。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、低
電源電圧で高速動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図2】第1の実施の形態の半導体装置の上面図。
【図3】図2に示す切断線X2−X2で切断したときの
断面図。
【図4】第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の第
1の具体例を示す工程断面図。
【図5】第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の第
1の具体例を示す工程断面図。
【図6】第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の第
2の具体例を示す工程断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図8】第2の実施の形態の半導体装置の上面図。
【図9】第2の実施の形態の半導体装置の製法の第1の
具体例を示す工程断面図。
【図10】第2の実施の形態の半導体装置の製法の第2
の具体例を示す工程断面図。
【図11】第2の実施の形態の半導体装置の製法の第2
の具体例を示す工程断面図。
【図12】本発明の第3の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図13】第3の実施の形態の半導体装置の製法の一具
体例を示す工程断面図。
【図14】第3の実施の形態の半導体装置の製法の一具
体例を示す工程断面図。
【図15】本発明の第4の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図16】第4の実施の形態の半導体装置の上面図。
【図17】本発明の第5の実施の形態の半導体装置の上
面図。
【図18】図17に示す切断線X5−X5で切断したと
きの断面図。
【図19】図17に示す切断線X6−X6で切断したと
きの断面図。
【図20】第5の実施の形態の等価回路図。
【図21】溝の適切な寸法を得るための利用される断面
図。
【図22】従来の半導体装置の断面図。
【図23】従来の半導体装置の上面図。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 絶縁膜(埋込み絶縁膜) 3 SOI層 4 凹部 5 アルモファスシリコン層 6 単結晶層 7 n+ 層 8 チャネル領域(n- 層) 9 ゲート絶縁膜 10 ゲート電極 12a ソース領域 12b ドレイン領域 13 ボディ拡散領域 14a ソース電極 14b ドレイン電極 15 ボディ電極 19 絶縁膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された絶縁膜と、 この絶縁膜上に形成された半導体層と、 この半導体層に形成された第1導電型のチャネル領域
    と、 前記チャネル領域を挟むように前記半導体層に形成され
    た前記第1導電型と異なる第2導電型のソースおよびド
    レイン領域と、 前記チャネル領域と前記絶縁膜との間に設けられた第1
    導電型の不純物層と、 を備え、前記チャネル領域と前記不純物層との膜厚の和
    が前記ソース領域または前記ドレイン領域の膜厚よりも
    厚くなるように構成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】前記絶縁膜に溝が設けられ、前記不純物層
    は前記溝を埋込むように形成されたことを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記不純物層は前記チャネル領域よりも不
    純物濃度が高いことを特徴とする請求項1または2記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記チャネル領域上にはゲート絶縁膜を介
    してゲート電極が形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記チャネル領域内にゲート絶縁膜を介し
    てゲート電極が埋込まれていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】基板上に形成された絶縁膜と、 この絶縁膜上に形成された第1の半導体層と、 この半導体層に形成された第1導電型のチャネル領域
    と、 前記チャネル領域を挟むように前記半導体層に形成され
    た前記第1導電型と異なる第2導電型のソースおよびド
    レイン領域と、 前記チャネル領域と前記絶縁膜との間に設けられた第1
    導電型の不純物層と、 前記チャネル領域上に形成された第1導電型の第2の半
    導体層と、 前記第2の半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成され
    たゲート電極と、 を備えていることを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6861708B2 (en) 2002-09-20 2005-03-01 Renesas Technology Corp. Semiconductor memory device having a low potential body section
US7339236B2 (en) 2005-02-16 2008-03-04 Renesas Technology Corp. Semiconductor device, driver circuit and manufacturing method of semiconductor device

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