JPH1185303A - クロック発生回路 - Google Patents

クロック発生回路

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JPH1185303A
JPH1185303A JP9252741A JP25274197A JPH1185303A JP H1185303 A JPH1185303 A JP H1185303A JP 9252741 A JP9252741 A JP 9252741A JP 25274197 A JP25274197 A JP 25274197A JP H1185303 A JPH1185303 A JP H1185303A
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clock
controller
phase
circuit
bus
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JP9252741A
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Yasuhiko Takahashi
保彦 高橋
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントローラ内に複雑な回路を組み込むこと
なく、コントローラにおけるデータ入出力用のクロック
の位相調整を簡単に行えるようにする。 【解決手段】 バス用クロックの位相を調整してコント
ローラ用クロックを発生するバーニヤ12と、2つの位
相を比較するPD13と、その比較の結果に応じてクロ
ックの位相変化指示信号をバーニヤ12に供給する制御
回路14とをPLLIC1内に備え、バス用クロックと
は別にコントローラ用クロックを発生するようにするこ
とにより、バス上のクロックをコントローラ3側で監視
しながら同期合わせをする必要をなくし、正確に同期の
とれたコントローラ用クロックを簡単に得ることができ
るようにするとともに、位相調整をPLLIC1内で自
動的に行えるようにして、位相調整のための複雑な回路
をコントローラ3が持たなくても済むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロック発生回路に
関し、特に、高周波で動作する高速バスシステムにおい
て任意の位相のクロックを発生するための技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロプロセッサや半導体メモ
リ等の半導体集積回路(LSI)は、処理の高速化等の
ために高い周波数で動作することが要求されている。そ
れに伴い、各LSIチップ間の同期、あるいは各LSI
チップ内の回路の同期をとるためのクロックの周波数が
高まってきている。特に、周波数が100MHzを越え
る高速なクロックを使用するバスシステムでは、高速ク
ロックをどうやって作るか、各デバイス間の同期をどう
やって制御するかが重要となる。
【0003】すなわち、マイクロプロセッサを始めとし
て、ディジタルICにおいては、各デバイスが同じタイ
ミングで動作して初めて正しい論理演算が実行されるよ
うに設計されている。この同期をとるためのクロック
は、通常は水晶発振器によって作られるが、水晶発振回
路では100MHzを越える高速なクロックは発生する
ことができない。
【0004】また、上記クロックは、各デバイス内の論
理素子の動作遅れ時間や配線の伝送遅延時間等によっ
て、到達時間が各デバイスによって異なるようになる。
このような位相差(クロック・スキュー)が大きくなる
と、同期システムとしての動作が正しくできなくなるの
で、何らかの方法によってスキューを少なく補正する必
要がある。
【0005】図6は、高速なクロックを発生する従来の
内部クロック発生回路の構成を示す図である。この従来
例では、水晶発振器で発生可能な数十MHzの基本クロ
ックから必要な周波数を作るために、PLL(Phase Lo
cked Loop )逓倍回路が用いられる。すなわち、PLL
専用のICを用いて構成したPLLIC61は、水晶発
振回路60で発生された数十MHzの基本クロックか
ら、100MHzを越える高速なクロックを発生する。
【0006】上記PLLIC61は、バス64を介して
コントローラ62とメモリIC63とに接続され、PL
LIC61で生成された高速クロックは、バス64を介
してコントローラ62およびメモリIC63に供給され
る。すなわち、この図6に示すように、従来は、コント
ローラ62やメモリIC63に示すような各デバイス間
で同じクロックを共用していた。
【0007】このような従来例では、上述のクロック・
スキューを補正するために、各デバイスが位相を合わせ
る責任を持つ。そのため、コントローラ62やメモリI
C63は、それぞれ自分のスキューを自分自身で補正し
なければならず、そのためにコントローラ62やメモリ
IC63の内部に、PLL回路やDLL(Delay Locked
Loop )回路あるいはバーニヤ(クロックの遅延時間設
定機能を持つ積分遅延回路などで構成される)を夫々組
み込む必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、完全な
マニュアル設計のメモリIC63とは違い、コントロー
ラ62はASIC(特定用途向けIC)手法で設計され
るのが通常であり、基本的にはディジタル回路で構成さ
れる。そのため、アナログ的なPLL回路やDLL回
路、あるいはバーニヤを組み込むのは好ましくない。し
かし、このようなスキュー補正のための回路をコントロ
ーラ62内にも設けないと、特に複雑なバス構造をとっ
た場合にクロックの位相関係がずれて、回路がうまく動
作しなくなってしまう。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、ASIC手法で設計されるコン
トローラの内部にPLL/DLL回路やバーニヤ等の複
雑な回路を組み込むことなく、コントローラにおけるデ
ータ入出力の同期をとるためのクロックの位相調整を簡
単に行えるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のクロック発生回
路は、バスに出力されるバス用クロックの位相を調整し
て、コントローラにおけるデータ入出力の同期をとるた
めのコントローラ用クロックを発生する位相調整回路
と、上記コントローラ用クロックに基づいて生成され
る、実際の出力データと同じ位相を持ったダミー信号の
位相と、上記バス用クロックの位相とを比較する位相比
較回路と、上記位相比較回路での比較の結果に応じて、
上記コントローラ用クロックの位相を変化させるための
指示信号を上記位相調整回路に供給する制御回路とを備
え、上記バス用クロックとは別に上記コントローラ用ク
ロックを発生するようにしたことを特徴とする。
【0011】ここで、上記ダミー信号は、上記コントロ
ーラ内で生成されるものであっても良い。また、上記位
相調整回路、位相比較回路および制御回路は、上記バス
用クロックを生成するPLLIC内に備えても良い。さ
らに、上記コントローラと上記PLLICとが上記バス
とは別のラインで接続されるようにしても良い。
【0012】本発明の他の特徴とするところは、バスに
出力されるバス用クロックの位相を調整して、コントロ
ーラにおけるデータ出力の同期をとるためのコントロー
ラ用送信クロックを発生する第1の位相調整回路と、上
記バス用クロックの位相を調整して、上記コントローラ
におけるデータ入力の同期をとるためのコントローラ用
受信クロックを発生する第2の位相調整回路と、上記コ
ントローラ用送信クロックに基づいて生成される、実際
の出力データと同じ位相を持ったダミー信号の位相と、
上記バス用クロックの位相とを比較する位相比較回路
と、上記位相比較回路での比較の結果に応じて、上記コ
ントローラ用送信クロックの位相を変化させるための指
示信号を上記第1の位相調整回路に供給する第1の制御
回路と、上記ダミー信号を入力し、そのダミー信号の位
相に合わせて上記コントローラ用受信クロックの位相を
調整するための指示信号を上記第2の位相調整回路に供
給する第2の制御回路とを備え、上記バス用クロックと
は別に上記コントローラ用送信クロックおよび上記コン
トローラ用受信クロックを発生するようにしたことを特
徴とする。
【0013】ここで、上記ダミー信号は、上記コントロ
ーラ内で生成されるものであっても良い。また、上記第
2の制御回路は、上記コントローラ内に備えても良い。
また、上記第1、第2の位相調整回路、位相比較回路お
よび第1、第2の制御回路は、上記バス用クロックを生
成するPLLIC内に備えても良い。さらに、上記コン
トローラと上記PLLICとが上記バスとは別のライン
で接続されるようにしても良い。
【0014】上記のように構成した本発明によれば、コ
ントローラにおけるデータ入出力の同期をとるためのコ
ントローラ用クロックは、バスに接続されたその他のデ
バイスにおけるデータ入出力の同期をとるためのバス用
クロックとは別ルートで生成され、使用される。これに
より、コントローラでは、バス上のクロックを監視しな
がら同期合わせをする必要がなくなる。
【0015】しかも、コントローラ用クロックの同期合
わせの際に、コントローラにおいて実際にバス入出力さ
れるデータとは関係のないダミー信号を用いているの
で、バス入出力の有無にかかわらずコントローラ用クロ
ックを正しい位相にロックさせることが可能となる。ま
た、上記ダミー信号をコントローラ内で生成するように
構成した場合には、バス入出力の有無にかかわらず、コ
ントローラ用クロックをコントローラ自身で正しい位相
にロックさせることが可能となる。
【0016】また、位相調整回路、位相比較回路および
制御回路をPLLIC内に備えるように構成した場合
は、コントローラ用クロックの位相は、PLLICの内
部で自動的に調整されるようになる。そのため、位相調
整のための複雑な回路をコントローラが持つ必要はなく
なる。
【0017】また、コントローラ用クロックの位相を調
整するための回路として、送信クロックおよび受信クロ
ックの両方に対する調整回路を備えた本発明の他の特徴
によれば、コントローラ側の全てのスキューを簡単に調
整することが可能となる。特に、この位相調整のための
回路をPLLIC内に備えた場合には、コントローラを
簡単に作ることが可能となるとともに、コントローラ側
の全てのスキューをPLLIC内で制御することが可能
となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係るクロック発
生回路の一実施形態を示す図である。以下、この図1を
用いて本実施形態のクロック発生回路について説明す
る。
【0019】図1において、1はPLLICであり、水
晶発振回路2で発生された数十MHzの基本クロックか
ら100MHzを越える高速なクロックを発生するため
の専用のIC回路である。3はコントローラであり、上
記PLLIC1より与えられるコントローラ用クロック
に基づいて命令を含む種々のデータを入出力し、様々な
制御を行う。その際、メモリIC4に対するデータの読
み書きも制御する。
【0020】上記メモリIC4は、PLLIC1よりバ
ス5を介して与えられるバス用クロックに基づいて動作
し、データの読み書きを行う。このメモリIC4は、デ
ータの出力タイミングを制御するための回路(例えばバ
ーニヤ)を備え、入力されたバス用クロックに対して、
コントローラ3のスキューを加味したタイミングでデー
タを出力する。なお、図1においては、クロックの送受
信経路のみを示し、データ、読み書きアドレス、コマン
ド等の送受信経路は省略してある。
【0021】以上の構成から明らかなように、本実施形
態においてPLLIC1は、コントローラ3で用いるク
ロック(コントローラ用クロック)と、メモリIC4で
用いるクロック(バス用クロック)とを別個に用意し、
コントローラ用クロックとバス用クロックとを別ルート
で送るようにしている(バス5を介するのはバス用クロ
ックだけ)。このとき、PLLIC1がバス用クロック
とは別に出力するコントローラ用クロックは、バス用ク
ロックの位相を内部調整して生成する。
【0022】すなわち、バス用クロックに関しては、従
来と同様に、バス用クロックに対する出力データの位相
差をメモリIC4自身で調整しているのに対し、コント
ローラ用クロックに関しては、コントローラ3からPL
LIC1に出力されるダミー出力信号(詳しくは後述す
る)がクロックと同期するように、PLLIC1の内部
で自動的に位相を制御している。このように、コントロ
ーラ用クロックの位相調整機能は、コントローラ3では
なくPLLIC1が持っている。
【0023】上述のコントローラ用クロックと、ダミー
出力信号の他にシリアルコマンドやコントローラ3内の
受信バッファ制御用信号等を含むクロック制御信号と
は、コントローラ3とPLLIC1との間に設けられた
2〜3本のシリアルラインを通して双方向通信される。
この場合、PLLIC1は、電源投入時に一定のクロッ
クをコントローラ3に供給し、これに対応してコントロ
ーラ3は、ダミー出力信号を一定の周期でPLLIC1
に出力する。そして、PLLIC1内でコントローラ用
クロックの位相調整が完了した後、通常の動作を開始す
る。
【0024】つまり、本実施形態では、コントローラ3
は、PLLIC1からシリアルラインを介してコントロ
ーラ用クロックが入力されると、実際に出力するデータ
の内容とは一致しないが位相だけは合ったタイミングパ
ルスをダミー出力信号として出力する。PLLIC1
は、このダミー出力信号の位相と、自分が出力している
バス用クロックの位相とを比較する。そして、その比較
の結果に応じて、コントローラ用クロックの位相を変化
させて(バス用クロックはそのまま)、ダミー出力信号
の出力タイミングをずらす。
【0025】PLLIC1およびコントローラ3は、以
上のような処理をダミー出力信号の位相とバス用クロッ
クの位相とが一致するまで繰り返し行うことにより、コ
ントローラ用クロックの位相を徐々に最適なものに近づ
けていく。そして、最適な位相のコントローラ用クロッ
クが得られたら、コントローラ3は、その最適なコント
ローラ用クロックに従って実際にデータを出力する。こ
れにより、コントローラ3がどのような遅延を持ってい
ても、常にそれに合わせたタイミングでデータの入出力
を行うことができ、例えばメモリIC4が受け取れるち
ょうど良いタイミングでデータを出力することができ
る。
【0026】図2は、図1に示した本実施形態のクロッ
ク発生回路を更に詳しく示した一構成例の図である。図
2において、6は水晶を用いた発振器であり、図1の水
晶発振回路2と同様に、数十MHzの基本クロックを発
生する。7は上記発振器6で発生された基本クロックの
周波数を1/mに分周する分周器、8は2つのクロック
の位相を比較する位相検波器(PD)であり、上記分周
器7により1/m分周されたクロックの位相と、後述す
る分周器11により1/n分周されたクロックの位相と
を比較する。
【0027】9はローパスフィルタ(LPF)であり、
上記PD8から出力された位相差比較信号にフィルタリ
ングを施して電圧制御信号を生成する。10は電圧制御
発振器(VCO)であり、上記LPF9で生成された電
圧制御信号に基づいてクロックの周波数を制御する。上
記VCO10から出力されたクロックは、分周器11に
より周波数が1/nに分周された後、PD8にフィード
バックされる。
【0028】以上に示したPLLIC1内の各ブロック
7〜11によりPLL回路が構成され、発振器6で発生
された数十MHzの基本クロックから100MHzを越
える高速なバス用クロックが生成される。生成されたバ
ス用クロックは、バス5を介して図2では図示していな
いメモリICに供給される。
【0029】本実施形態のPLLIC1では、上述のP
LL回路に加えて、バーニヤ12、PD13および制御
回路14を備えており、上記VCO10から出力された
バス用クロックは、バーニヤ12およびPD13にも入
力される。バーニヤ12は、クロックの遅延時間設定機
能を持つ積分遅延回路などで構成され、クロックの位相
を微調整することができるようになっている。VCO1
0からバーニヤ12に供給されたバス用クロックは、こ
こで位相が微調整されてコントローラ用クロックとして
コントローラ3に出力される。
【0030】コントローラ3は、コントローラ用クロッ
クが入力されると、それに対応して上述のダミー出力信
号を出力する。このダミー出力信号は、PLLIC1内
のPD13に供給される。PD13は、コントローラ3
から供給されたダミー出力信号の位相と、PLLIC1
内で発生しているバス用クロックの位相とを比較し、両
者の位相差比較信号を生成して制御回路14に供給す
る。
【0031】制御回路14は、PD13における比較の
結果に応じて、クロックの位相の調整を指示する信号を
バーニヤ12に供給する。例えば、ダミー出力信号の位
相がバス用クロックの位相より遅れていれば、コントロ
ーラ用クロックの位相を進めるような指示を出す。ま
た、ダミー出力信号の位相がバス用クロックの位相より
進んでいれば、コントローラ用クロックの位相を遅らす
ような指示を出す。なお、ダミー出力信号の位相とバス
用クロックの位相とが大きくずれているときは、コント
ローラ3に警告信号を発する。この警告信号を受けたコ
ントローラ3は、例えば図示しないCPUに対してエラ
ーを出力する。
【0032】バーニヤ12は、制御回路14より与えら
れる指示に基づいてコントローラ用クロックの位相を調
整した後、それをコントローラ3に再び出力する。以上
のような処理を、ダミー出力信号の位相とバス用クロッ
クの位相とが一致するまで繰り返す。このように、本実
施形態では、コントローラ用クロックに対応してコント
ローラ3から出力されるダミー出力信号がバス用クロッ
クと同期するようにPLLIC1の内部で位相を制御す
ることにより、最終的にコントローラ用クロックの位相
を最適なものとすることができる。
【0033】以上詳しく述べたように、従来はバス5上
のクロックをコントローラ3側で監視しながら同期合わ
せをしていたが、本実施形態では、PLLIC1とコン
トローラ3とがシリアルラインを介して直接やり取りを
して同期合わせを行っているので、正確に同期のとれた
クロックを簡単に得ることができる。また、同期合わせ
の際に、実際にバス入出力されるデータとは関係のない
ダミー出力信号を用いているので、バス入出力の有無に
かかわらずコントローラ3自身で正しい位相にロックさ
せることができる。
【0034】また、本実施形態では、コントローラ用ク
ロックの位相調整をPLLIC1で行い、そのための回
路をPLLIC1の内部に備えているので、コントロー
ラ3の構成は複雑でなく、簡単に作ることができる。す
なわち、コントローラ用クロックの位相調整を行うため
の回路にはPD13が含まれるが、これは元々PLLI
C1に備えられているPD8と同質のものである。した
がって、PD13を含む位相調整のための回路は、コン
トローラ3側よりもPLLIC1側に組み込んだ方が両
方の回路を作りやすくすることができる。
【0035】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。上記図2に示した構成では、コントローラ用クロッ
クの位相調整は、コントローラ3からのデータ出力用の
送信クロックに関してのみ行っており、データ入力用の
受信クロックに関しては位相調整は行っていなかった。
しかしこれでは、図5に示すように、メモリIC4に対
するデータの書き込みタイミング51(上記送信クロッ
クによる)と、読み出しタイミング52とが重なってし
まい(斜線部分)、データの読み書きがうまく行えなく
なってしまうことがある。
【0036】なお、メモリIC4にはバーニヤが備えら
れており、任意のタイミングでデータを読み出せるの
で、データの書き込みタイミング51と重ならないよう
なタイミング53でデータを読み出すようにすることが
可能である。ところが、この場合は、次にコントローラ
3が送信クロックに基づいてデータを書き込む命令を出
すときに、その書き込みタイミング54と読み出しタイ
ミング53とが重なってしまうことがある(網線部
分)。
【0037】したがって、データの書き込みから読み出
しまでに1クロック空いてもよいというシステム上の許
可があれば、メモリIC4内のバーニヤの動作と、コン
トローラ3の送信クロック1系統のみの位相調整だけで
うまく動作するが、そうでない場合には、受信クロック
についても位相調整をして、バスの遅延に合ったタイミ
ング55で確実に読み出しを行えるようにするのが好ま
しい。
【0038】図3は、コントローラ用クロックに関し
て、送信クロックと受信クロックとの2系統について位
相調整を行うようにした第2の実施形態によるクロック
発生回路の構成を具体的に示す図である。図3におい
て、図2に示したブロックと同じブロックには同一の符
号を付している。つまり、第2の実施形態では、受信ク
ロックの位相調整をも行うために、図2の構成に対して
コマンド受信回路15およびバーニヤ16を加えるとと
もに、コントローラ3の構成を変えている。
【0039】上記コマンド受信回路15は、コントロー
ラ3から送られてくるシリアルコマンド、例えば、受信
クロックRx の位相を進ませるためのコマンド、受信ク
ロックRx の位相を遅らせるためのコマンド、ゼロリセ
ットするためのコマンド等を受信し、バーニヤ16に供
給する。バーニヤ16は、コマンド受信回路15から与
えられる指示に従って、受信クロックRx の位相を調整
する。
【0040】また、コントローラ3は、バーニヤ12か
ら送信クロックTx (図2のコントローラ用クロックに
相当)が入力されたときにダミー出力信号を出力するの
は図2の場合と同様であるが、本実施形態では更に、受
信クロックRx の位相調整のためにそのダミー出力信号
を自分自身で入力する。そして、この入力したダミー出
力信号を用い、受信クロックRx の位相をアップ/ダウ
ンさせるための上述のシリアルコマンドをコマンド受信
回路15に出力する。
【0041】次に、上記のように構成した本実施形態に
よるクロック発生回路の動作を、図4のタイミングを参
照しながら説明する。まず、送信クロックTx の入力に
対応してコントローラ3からダミー出力信号をPD13
に供給することにより、PLLIC1内において図2で
述べたのと同様の手順で送信クロックTx の位相を調整
する。送信クロックTx の位相調整が完了したら、次に
受信クロックRx の位相調整を行う。
【0042】なお、この第2の実施形態においては、制
御回路14からコントローラ3に出力される警告信号と
して、ダミー出力信号の位相とバス用クロックの位相と
が大きくずれていることの警告の他に、送信クロックT
x の位相調整により位相が大きく変わったことの警告が
含まれる。すなわち、送信クロックTx の位相が大きく
変わった場合には、それに合わせて受信クロックRx
位相を合わせ直した方が良いというメッセージを、警告
信号としてコントローラ3に出力する。これを受けてコ
ントローラ3は、受信クロックRx の位相調整を開始す
る。
【0043】受信クロックRx の位相を調整する際にコ
ントローラ3が入力するダミー出力信号(例えば図4
(b))は、既に位相が正確に調整された送信クロック
x (図4(a))に基づいて出力されるものである。
したがって、この正しい位相のダミー出力信号の値を受
信クロックRx の立ち上がりに同期して読めば、図4
(c)のように受信クロックRx の位相が正しく調整さ
れているときは、読まれた値はダミー出力信号の値と完
全に一致する。
【0044】一方、図4(d)のように、受信クロック
x の立ち上がりがダミー出力信号の変化点付近にある
と、間違ってデータが読まれてしまうエラーが発生する
可能性がある。したがって、受信クロックRx の位相
は、図4(c)に示すように、立ち上がり部がダミー出
力信号の変化点付近にない状態、好ましくはダミー出力
信号の変化点から変化点までのちょうど真ん中に立ち上
がり部がある状態に調整するのが良いということにな
る。
【0045】そこで、コントローラ3は、受信クロック
x の位相を進めるあるいは遅らせるためのコマンドを
コマンド受信回路15に順次出力し、受信クロックRx
の位相を順次ずらしていくことによって、エラーの起き
る位相を検出する。そして、エラーを検出したら、その
ときの位相からダミー出力信号の半周期分だけ位相をず
らすことにより、ダミー出力信号の変化点から変化点ま
でのちょうど真ん中に立ち上がり部がくるように受信ク
ロックRx の位相を調整する。
【0046】また、一度エラーが起きてから次にエラー
が起きるまで受信クロックRx の位相を順次ずらしてい
き、その後、2つのエラーが発生した間の半周期分だけ
位相を戻すことによって、ダミー出力信号の変化点から
変化点までのちょうど真ん中に立ち上がり部がくるよう
に受信クロックRx の位相を調整するようにしても良
い。
【0047】以上詳しく述べたように、第2の実施形態
によれば、コントローラ3のデータ出力用の送信クロッ
クTx に加え、データ入力用の受信クロックRx の位相
もPLLIC1で調整することができる。よって、コン
トローラ3側の全てのスキューをPLLIC1内で制御
することができ、図5に示したように書き込みタイミン
グと読み出しタイミングが重なってしまうことがある不
都合を確実に防止することができる。
【0048】なお、以上に述べた実施形態では、位相調
整を行うための回路としてバーニヤを用いたが、本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、クロックと
して三角波のクロックを用い、当該クロックを様々な閾
値で切ることによって様々な位相のクロックを簡単に作
ることができる。そのために、様々な閾値を持った複数
のコンパレータに三角波のクロックを入力し、何れかの
コンパレータの出力を選択的に用いるようにしても良
い。
【0049】その他、上記実施形態において示した各部
の構成は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化
のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本
発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないもの
である。なお、本発明はその精神、またはその主要な特
徴から逸脱することなく、様々な形で実施することがで
きる。したがって、上述の実施形態はあらゆる点におい
て単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0050】
【発明の効果】本発明のクロック発生回路は上述したよ
うに、バス用クロックの位相を調整してコントローラ用
クロックを発生する位相調整回路と、2つの位相を比較
する位相比較回路と、その比較の結果に応じてコントロ
ーラ用クロックの位相変化指示信号を位相調整回路に供
給する制御回路とを備え、バス用クロックとは別にコン
トローラ用クロックを発生するようにしたので、コント
ローラでは、バス上のクロックを監視しながら同期合わ
せをする必要がなくなり、正確に同期のとれたコントロ
ーラ用クロックを簡単に得ることができる。しかも、コ
ントローラ用クロックの同期合わせの際に、コントロー
ラにおいて実際にバス入出力されるデータとは関係のな
いダミー信号を用いているので、バス入出力の有無にか
かわらずコントローラ用クロックを正しい位相にロック
させることができる。
【0051】本発明の他の特徴によれば、上記位相調整
回路、位相比較回路および制御回路を、バス用クロック
を生成するPLLIC内に備えたので、位相調整のため
の複雑な回路をコントローラが持たなくても済み、コン
トローラを簡単に作ることが可能となる。すなわち、A
SIC手法で設計されるコントローラの内部にPLL/
DLL回路やバーニヤ等の複雑な回路を組み込むことな
く、コントローラ用クロックの位相調整が簡単に行える
ようになる。PLLICは1つだけ設計すれば良いが、
コントローラは上記の通りASIC手法でシステムに応
じてその都度設計されるものなので、位相比較回路や制
御回路をコントローラに備えると、回路配置等がいっそ
う困難となる。本発明では、コントローラにはコントロ
ーラの機能さえ備えれば良いので、そのような複雑な設
計を避けることができる。
【0052】また、本発明のその他の特徴によれば、コ
ントローラ用クロックの位相を調整するための回路とし
て、送信クロックおよび受信クロックの両方に対する調
整回路を備えたので、コントローラ側の全てのスキュー
を簡単に調整することができ、クロックの同期がとれな
いことによる誤動作等を確実に防ぐことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロック発生回路の一実施形態を
示し、全体の構成を簡単に示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるクロック発生回
路の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態によるクロック発生回
路の構成を示す図である。
【図4】第2の実施形態によるクロック発生回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】第2の実施形態によるクロック発生回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】従来のクロック発生回路の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 PLLIC 3 コントローラ 4 メモリIC 5 バス 12 バーニヤ 13 位相検波器(PD) 14 制御回路 15 コマンド受信回路 16 バーニヤ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスに出力されるバス用クロックの位相
    を調整して、コントローラにおけるデータ入出力の同期
    をとるためのコントローラ用クロックを発生する位相調
    整回路と、 上記コントローラ用クロックに基づいて生成される、実
    際の出力データと同じ位相を持ったダミー信号の位相
    と、上記バス用クロックの位相とを比較する位相比較回
    路と、 上記位相比較回路での比較の結果に応じて、上記コント
    ローラ用クロックの位相を変化させるための指示信号を
    上記位相調整回路に供給する制御回路とを備え、 上記バス用クロックとは別に上記コントローラ用クロッ
    クを発生するようにしたことを特徴とするクロック発生
    回路。
  2. 【請求項2】 上記ダミー信号は、上記コントローラ内
    で生成されることを特徴とする請求項1に記載のクロッ
    ク発生回路。
  3. 【請求項3】 上記位相調整回路、位相比較回路および
    制御回路は、上記バス用クロックを生成するPLLIC
    内に備えられることを特徴とする請求項1に記載のクロ
    ック発生回路。
  4. 【請求項4】 上記コントローラと上記PLLICとが
    上記バスとは別のラインで接続されることを特徴とする
    請求項3に記載のクロック発生回路。
  5. 【請求項5】 バスに出力されるバス用クロックの位相
    を調整して、コントローラにおけるデータ出力の同期を
    とるためのコントローラ用送信クロックを発生する第1
    の位相調整回路と、 上記バス用クロックの位相を調整して、上記コントロー
    ラにおけるデータ入力の同期をとるためのコントローラ
    用受信クロックを発生する第2の位相調整回路と、 上記コントローラ用送信クロックに基づいて生成され
    る、実際の出力データと同じ位相を持ったダミー信号の
    位相と、上記バス用クロックの位相とを比較する位相比
    較回路と、 上記位相比較回路での比較の結果に応じて、上記コント
    ローラ用送信クロックの位相を変化させるための指示信
    号を上記第1の位相調整回路に供給する第1の制御回路
    と、 上記ダミー信号を入力し、そのダミー信号の位相に合わ
    せて上記コントローラ用受信クロックの位相を調整する
    ための指示信号を上記第2の位相調整回路に供給する第
    2の制御回路とを備え、 上記バス用クロックとは別に上記コントローラ用送信ク
    ロックおよび上記コントローラ用受信クロックを発生す
    るようにしたことを特徴とするクロック発生回路。
  6. 【請求項6】 上記ダミー信号は、上記コントローラ内
    で生成されることを特徴とする請求項5に記載のクロッ
    ク発生回路。
  7. 【請求項7】 上記第2の制御回路は、上記コントロー
    ラ内に備えられることを特徴とする請求項5に記載のク
    ロック発生回路。
  8. 【請求項8】 上記第1、第2の位相調整回路、位相比
    較回路および第1、第2の制御回路は、上記バス用クロ
    ックを生成するPLLIC内に備えられることを特徴と
    する請求項5に記載のクロック発生回路。
  9. 【請求項9】 上記コントローラと上記PLLICとが
    上記バスとは別のラインで接続されることを特徴とする
    請求項8に記載のクロック発生回路。
JP9252741A 1997-09-02 1997-09-02 クロック発生回路 Withdrawn JPH1185303A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010524103A (ja) * 2007-04-12 2010-07-15 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション プロセッサ・コアにおけるアナログ周波数クロッキングのための方法およびシステム

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JP2010524103A (ja) * 2007-04-12 2010-07-15 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション プロセッサ・コアにおけるアナログ周波数クロッキングのための方法およびシステム

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