JPH1185097A - マトリクス型表示装置の駆動回路 - Google Patents

マトリクス型表示装置の駆動回路

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JPH1185097A
JPH1185097A JP9251297A JP25129797A JPH1185097A JP H1185097 A JPH1185097 A JP H1185097A JP 9251297 A JP9251297 A JP 9251297A JP 25129797 A JP25129797 A JP 25129797A JP H1185097 A JPH1185097 A JP H1185097A
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英樹 相羽
Shigehiro Masuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光体の飽和による輝度低下を防止すること
ができ、また、セルの経時変化を少なくすることができ
るマトリクス型表示装置の駆動回路を提供する。 【解決手段】 表示パネル10はセルがマトリクス状に
配置されている。データ2相化回路5によって映像信号
を1行以上遅延させ、遅延前後の映像信号を1フィール
ド内に切り替える。スキャン2相化回路6によってシフ
トレジスタ9より出力されるスキャンパルスを切り替え
ることにより、表示パネル10を走査する行を切り替え
る。これによって、セルのそれぞれの行を、1フィール
ドで2回の表示期間に分散させて走査し、2回の表示期
間の間の非表示期間に、他の行を走査するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極電子放出素
子等の電子放出源を用いた表示装置やエレクトロルミネ
センス(以下、ELと略記する)表示装置等のマトリク
ス型表示装置の駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】マトリクス型表示装置としては、冷陰極
電子放出素子を用いた表示装置やEL表示装置等の1行
同時表示型の表示装置が知られている。1行同時表示型
の表示装置では、1行単位で同時に表示が行われ、一般
的には上から下へ線順次走査され、各行の表示は走査期
間中において全列同時に行われる。
【0003】さらに詳細には、1行同時表示型とは、あ
る任意の行の表示が行われている際には、他行の表示が
行われない表示装置のことである。例えば、プラズマデ
ィスプレイパネルやTFT液晶表示装置等は線順次駆動
を行っているが、セル毎にメモリ機能を有し、複数行の
表示が同時に行われるので、この範疇ではない。但し、
表示装置が複数の配線ブロックに完全に分割されている
場合は、各ブロック内で複数行の同時表示期間がなけれ
ば1行同時表示型の表示装置である。
【0004】図7は従来の1行同時表示型であるマトリ
クス型表示装置の駆動回路を示すブロック図である。図
7において、表示パネル10は例えば冷陰極電子放出素
子を用いた表示パネルであり、一例として図8に示すよ
うに、走査電極L1〜LMに接続された複数の行配線
と、データ電極D1〜DNに接続された複数の列配線と
によって、画素を構成するセル10sがマトリクス状に
配置されている。なお、セル10sは、電子放出源であ
る電子放出素子と、この電子放出素子からの電子照射を
受ける蛍光体とで構成される。
【0005】端子1に入力された映像信号は、シフトレ
ジスタ2に書き込まれる。シフトレジスタ2において1
行分のデータが書き込まれた後、ラッチ回路3によって
ラッチされ、変調回路4にデータが入力される。変調回
路4は、データの大小に応じたパルスを表示パネル10
のデータ電極D1〜DNに入力する。
【0006】また、端子7に入力された同期信号は、タ
イミング制御回路8に入力される。タイミング制御回路
8はシフトレジスタ2にシフトクロックを供給し、ラッ
チ回路3にラッチクロックを供給する。タイミング制御
回路8は、また、シフトレジスタ9に1ライン幅のパル
スを供給する。シフトレジスタ9はそのパルスを表示パ
ネル10の走査電極L1〜LMにスキャンパルスとして
1行目から順次入力する。
【0007】さらに、図7に示すマトリクス型表示装置
を駆動する場合の動作について詳細に説明する。上記の
ように、表示パネル10の走査電極L1〜LMには、順
次、シフトレジスタ9によってスキャンパルスが印加さ
れる。また、表示パネル10のデータ電極D1〜DNに
は、変調回路4によって、選択されたラインに対応した
データに応じて一例としてパルス幅(PWM)変調され
たパルスが印加される。
【0008】即ち、i行j列のデータに対しては、走査
電極Liが選択されている期間にデータ電極Djに電圧
を印加する。変調回路4がPWM変調の場合、階調は、
データ電極D1〜DNに印加するパルスの印加時間(パ
ルス幅)で表現される。変調回路4の変調方法はPWM
方式に限らず、電圧変調等のように発光の強弱が表現で
きる方法であればよい。
【0009】図9は、一例としてj列を表示する際の動
作を示す波形図であり、走査電極に印加するスキャンパ
ルスと、データ電極に印加するパルスとを示している。
ここでは、映像信号が、i行j列は黒、i+1行j列は
グレー、i+2行j列は白である場合について示してい
る。図9に示すように、i行の水平走査期間H0におい
て、i行の走査電極Liには電圧−Vsがかかってお
り、その他の走査電極には電圧がかかっていない。この
とき、i行j列での表示が黒であるため、j列のデータ
電極Djは常に0電位である。
【0010】次に、i+1行の水平走査期間H1におい
ては、i+1行の走査電極L(i+1)には電圧−Vs
がかかっており、その他の走査電極には電圧がかかって
いない。このとき、i+1行j列での表示がグレーであ
るため、j列のデータ電極Djには水平走査期間H1の
約半分の期間だけ電圧+Vdがかかり、その後の約半分
の期間は0電位となる。さらに、i+2行の水平走査期
間H2においては、i+2行の走査電極L(i+2)は
電圧−Vsがかかっており、その他の走査電極には電圧
がかかっていない。このとき、i+2行j列での表示が
白であるため、j列のデータ電極Djには水平走査期間
H2の全期間において電圧+Vdがかかっている。
【0011】ところで、冷陰極電子放出素子を用いた表
示パネル10の場合は、電子放出素子が電子放出するた
めのしきい値を有している。そして、走査電極L1〜L
Mにかかる電圧とデータ電極D1〜DNにかかる電圧と
の差がしきい値以上で表示状態となり、それ以下では非
表示状態となる。この例では、電圧Vdと電圧Vsはい
ずれもしきい値Vthより小さく、電圧(Vd+Vs)
はしきい値Vthより大きく設定する。即ち、データ電
極D1〜DNと走査電極L1〜LMの内の一方のみの電
圧印加だけでは発光は起こらず、両方に印加された場合
にのみ発光する。
【0012】ここでは、i行からi+2行目までの表示
過程についてのみ説明したが、実際には、表示パネル1
0の走査電極L1〜LMには、1行からM行まで順次、
スキャンパルスが印加され、この走査タイミングに合わ
せて、データ電極D1〜DNにPWM変調されたパルス
が印加される。なお、有効画素が480行×640列の
表示の場合には、走査電極が480本、データ電極が6
40本存在し、RGBストライプ構造のカラー表示の場
合には1920本のデータ電極が存在する。
【0013】以上のような構成及び動作により、1フィ
ールド内での各行の表示タイミングは、図10に示すよ
うになる。なお、ここでは、走査電極が480行の場合
であり、太実線の部分が表示期間となっている。図10
に示すように、1フィールド内で1行目から480行目
まで順次に表示が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した1行同時表示
型のマトリクス型表示装置においては、各行において1
フィールド中で1水平走査期間だけに表示が集中する。
このため、連続電子放出に起因して電子放出素子や蛍光
体(即ち、セル10s)に経時変化(焼き付き)が起き
る。また、蛍光体の飽和現象によって、パルス幅(発光
時間)と輝度(発光強度)とが比例関係にならず、図1
1に示すように、緩やかなγ特性を有することにより、
輝度の効率低下を生じる。なお、パルス幅をx、発光強
度をyとすると、図11に示す特性はy=xr と表すこ
とができ、0<γ<1で、通常、0.7<γ<0.9程
度である。
【0015】蛍光体の発光は、蛍光体中に存在する電子
が、電子ビームの照射によってより高い準位に励起した
後、元の準位に戻る際に差のエネルギーが可視光として
放出するものである。蛍光体の励起状態が回復する前に
次々と電子が照射してくると、照射される電子量に対す
る可視光の放出する割合が減少する。これを蛍光体の飽
和という。蛍光体の飽和現象によって図11に示すよう
なγ特性を有するということは、パルス幅が2倍になっ
ても輝度が2倍にはならないということであり、従来の
マトリクス型表示装置では、この輝度低下が問題であっ
た。
【0016】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、蛍光体の飽和による輝度低下を防止するこ
とができ、また、セルの経時変化を少なくすることがで
きるマトリクス型表示装置の駆動回路を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、複数の行及び複数の列に
よってセルがマトリクス状に配置された表示パネルを有
し、前記セルを1行単位で走査して表示するようにし、
かつ、複数の行における表示期間が互いに重なり合わな
いように表示するマトリクス型表示装置の駆動回路にお
いて、前記セルのそれぞれの行を、1フィールドで2回
の表示期間に分散させて走査する手段を備えて構成した
ことを特徴とするマトリクス型表示装置の駆動回路を提
供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のマトリクス型表示
装置の駆動回路について、添付図面を参照して説明す
る。図1〜図3はそれぞれ本発明のマトリクス型表示装
置の駆動回路の第1〜第3実施例を示すブロック図、図
4は本発明のマトリクス型表示装置の駆動回路の動作を
説明するための波形図、図5及び図6は本発明のマトリ
クス型表示装置の駆動回路による表示タイミングを説明
するための図である。なお、図1〜図3において、図7
と同一部分には同一符号が付してある。
【0019】<第1実施例>図1において、表示パネル
10は例えば冷陰極電子放出素子を用いた表示パネルで
あり、その具体的構成は図8を用いて説明した通りであ
る。端子1に入力された映像信号は、シフトレジスタ2
に書き込まれる。シフトレジスタ2において1行分のデ
ータが書き込まれた後、ラッチ回路3によってラッチさ
れる。ラッチ回路3より出力されたデータは、本発明に
より新たに加えられたデータ2相化回路5に入力され
る。
【0020】データ2相化回路5は、表示パネル10の
データ電極の数に応じて設けられたDフリップフロップ
(以下、DFFと略記する)511〜51Nと、同じく
表示パネル10のデータ電極の数に応じて設けられたス
イッチ521〜52Nとより構成される。スイッチ52
1〜52Nには、ラッチ回路3の出力とDFF511〜
51Nの出力とが入力され、これらを選択的に出力する
ようになっている。データ2相化回路5より出力された
データは、変調回路4に入力される。変調回路4は、デ
ータの大小に応じて例えばPWM変調されたパルスを表
示パネル10のデータ電極D1〜DNに入力する。
【0021】また、端子7に入力された同期信号は、タ
イミング制御回路8に入力される。タイミング制御回路
8はシフトレジスタ2にシフトクロックを供給し、ラッ
チ回路3にラッチクロックを供給する。タイミング制御
回路8は、また、シフトレジスタ9に1ライン幅のパル
スを供給する。シフトレジスタ9はそのパルスを本発明
により新たに加えられたスキャン2相化回路6に入力す
る。スキャン2相化回路6は後述するように入力された
パルスを2相化し、そのパルスをスキャンパルスとして
表示パネル10の走査電極L1〜LMに入力する。従っ
て、表示パネル10に供給されるスキャンパルスは、シ
フトレジスタ9より出力される1ライン幅のパルスを2
分割したものとなる。
【0022】スキャン2相化回路6は、表示パネル10
の走査電極の数に応じて設けられたスイッチ611〜6
1Mより構成される。スイッチ611〜61Mにはそれ
ぞれシフトレジスタ9の隣接する2つの出力が入力さ
れ、これらを選択的に出力するようになっている。従っ
て、シフトレジスタ9の出力端子の段数は従来の図7よ
り1段多くなる。即ち、M行であれば、M+1段とな
る。スイッチ611〜61Mより出力されたスキャンパ
ルスは、表示パネル10の走査電極L1〜LMに入力さ
れる。タイミング制御回路8は、さらに、データ2相化
回路5のスイッチ521〜52N及びスキャン2相化回
路6のスイッチ611〜61Mを切り替えるよう制御す
る。
【0023】ここで、図1に示す駆動回路の動作を図4
を用いて詳細に説明する。図4においても、一例として
j列を表示する際の動作を示しており、走査電極に印加
するスキャンパルスと、データ電極に印加するパルスと
を示している。ここでは、映像信号が、i−1行j列は
白、i行j列は黒、i+1行j列はグレー、i+2行j
列は白である場合について示している。シフトレジスタ
9がi番目の端子からスキャンパルスを出力していると
き、ラッチ回路3からはi行目の全データが同時に出力
されている。このとき、タイミング制御回路8からの制
御信号によって、データ2相化回路5及びスキャン2相
化回路6の各スイッチ521〜52N,611〜61M
は、水平走査期間H0の前半H0aでは、図1に図示し
ている側、後半H0bでは、図示とは反対側に接続する
よう制御される。
【0024】スイッチ521〜52N,611〜61M
が図1に図示している側に接続している水平走査期間H
0の前半H0aでは、データ2相化回路5はラッチ回路
3からの出力をそのまま出力するので、i行目のデータ
が変調回路4に入力されることになる。また、シフトレ
ジスタ9のi番目の端子からのスキャンパルスが表示パ
ネル10のi行目の走査電極Liに印加されることにな
る。
【0025】一方、スイッチ521〜52N,611〜
61Mが図1とは反対側に接続している水平走査期間H
0の前半H0bでは、データ2相化回路5はDFF51
1〜51Nの出力を出力するので、i−1行目のデータ
が変調回路4に入力されることになる。また、シフトレ
ジスタ9のi番目の端子からのスキャンパルスは表示パ
ネル10のi−1行目の走査電極L(i−1)に印加さ
れることになる。
【0026】即ち、1水平走査期間H0の前半H0aで
は、表示パネル10のi行目のスキャンが行われ、後半
H0bでは、表示パネル10のi−1行目のスキャンが
行われることになる。
【0027】そして、次の水平走査期間H1では、シフ
トレジスタ9においてi+1番目の端子にスキャンが移
り、ラッチ回路3からはi+1行目のデータが出力され
る。ここでも、タイミング制御回路8からの制御信号に
よって、データ2相化回路5及びスキャン2相化回路6
の各スイッチ521〜52N,611〜61Mは、水平
走査期間H1の前半H1aでは、図1に図示している
側、後半H1bでは、図示とは反対側に接続するよう制
御される。
【0028】スイッチ521〜52N,611〜61M
が図1に図示している側に接続している水平走査期間H
1の前半H1aでは、データ2相化回路5はラッチ回路
3からの出力をそのまま出力するので、i+1行目のデ
ータが変調回路4に入力されることになる。また、シフ
トレジスタ9のi+1番目の端子からのスキャンパルス
が表示パネル10のi+1行目の走査電極L(i+1)
に印加されることになる。
【0029】一方、スイッチ521〜52N,611〜
61Mが図1とは反対側に接続している水平走査期間H
1の前半H1bでは、データ2相化回路5はDFF51
1〜51Nの出力を出力するので、i行目のデータが変
調回路4に入力されることになる。また、シフトレジス
タ9のi+1番目の端子からのスキャンパルスは表示パ
ネル10のi行目の走査電極Liに印加されることにな
る。
【0030】即ち、1水平走査期間H1の前半H1aで
は、表示パネル10のi+1行目のスキャンが行われ、
後半H1bでは、表示パネル10のi行目のスキャンが
行われることになる。
【0031】このようにして、i行目の表示は、シフト
レジスタ9がi番目のスキャンを行っている水平走査期
間H0の前半H0aと、シフトレジスタ9がi+1番目
のスキャンを行っている水平走査期間H1の後半H1b
との2回で行われることになる。
【0032】同様にして、水平走査期間H2の前半H2
aでは、表示パネル10のi+2行目のスキャンが行わ
れ、後半H2bはi+1行目のスキャンが行われるの
で、i+1行目の表示は、シフトレジスタ9がi+1番
目のスキャンを行っている水平走査期間H1の前半H1
aと、i+2番目のスキャンを行っている水平走査期間
H2の後半H2bとの2回で行われることになる。
【0033】以上のようにして、本発明の駆動回路によ
れば、表示パネル10の1つの行は、2回に分けて表示
される。従って、1水平走査期間(1H)を1/2ずつ
に分ければ、変調回路4によるPWM変調の1回分のパ
ルス幅は、図7と比較して半分であり、表示パネル10
の走査電極L1〜LMに印加するスキャンパルスのパル
ス幅も、図7と比較して半分となる。なお、100%白
を表示する(8ビット表現では255のデータ)場合に
は、変調回路4からのPWM変調のパルス幅は、スキャ
ンパルス幅にほぼ等しい。
【0034】図4の例では、i−1行目が100%
(白)、i行目のデータが0(黒)、i+1行目が50
%(グレー)、i+2行目が100%(白)であるの
で、変調回路4からの出力は、水平走査期間H0の前半
H0aは常に0で後半H0bはスキャンパルス幅のパル
ス、次の水平走査期間H1の前半H1aはスキャンパル
ス幅の半分(1Hの1/4)のパルスで後半H1bは
0、その次の水平走査期間H2の前半H2aはスキャン
パルス幅(1Hの1/2)のパルスで後半H2bはスキ
ャンパルス幅の半分(1Hの1/4)のパルスとなる。
【0035】この例のi+2行目のように、仮に100
%のデータが入力されたとしても、表示を水平走査期間
H2の前半と水平走査期間H3の後半との2回に分散
し、1回分のパルス幅を1Hの半分とすることができる
ため、セル10sの焼き付き現象を減少させることがで
きる。また、2回に分散することにより、前半の表示と
後半の表示との間に非表示期間が設けられることにな
る。従って、非表示期間における休止によって蛍光体の
励起状態が収まり、初期状態に回復するので、2回分の
パルスで2倍の輝度が得られることになり、蛍光体の飽
和による輝度低下を防止することができる。
【0036】2回に分散することによる蛍光体の飽和減
少の緩和は次のように説明することができる。発光強度
(y)がパルス幅(x)のγ乗に比例するとき、y=x
r である。しかし、本発明のように、パルスを2分割
し、非表示期間(休止期間)中に蛍光体が完全に回復す
るならば、その発光強度は、2・(x/2)r となる。
従って、2分割による効果は、 2・(x/2)r /xr =2・(1/2)r となる。
【0037】仮に、パルス幅xと発光強度yとの関係が
0.9乗に比例するようなγ特性を持っているならば、
約7%の輝度増加となる。また、0.8乗に比例する場
合には、約15%の輝度増加となる。なお、表示パネル
10のセル10sに供給する電流は、従来と変わらない
ので、この輝度増加分だけ輝度の効率が増加する。な
お、以上の説明から分かるように、パルスの分割はでき
る限り等分配であった方が効果的である。
【0038】図5は、以上説明した図1の構成による1
フィールド内での各行の表示タイミングである。図5に
示すように、各行の表示は、1H幅の非表示期間を挟ん
で2分割され、この非表示期間において、上の行の後半
の表示と下の行の前半の表示が行われている。この図5
より分かるように、本発明においても、複数行の表示期
間が互いに重なり合うことはなく、1行単位で表示が行
われている。なお、本実施例では、非表示期間を全て一
定の時間としているが、一定時間に限定されることはな
い。
【0039】<第2実施例>図2に示す第2実施例は、
データ2相化回路5のDFFが、DFF511〜51N
とDFF531〜53Nとの2段に縦続になっている点
と、スキャン2相化回路6のスイッチ611〜61Mが
シフトレジスタの隣接する2つの出力端子の出力信号で
はなく、1つの端子を間に挟んだ2つの出力端子の出力
信号を切り替えるようになっている点が、図1に示す実
施例と異っている。なお、シフトレジスタ9の段数は、
従来の図7より2段、図1の第1実施例より1段多くな
る。即ち、M行であれば、M+1段となる。
【0040】このように回路変更すると、図6に示すよ
うな表示タイミングとなる。即ち、2回に分散した表示
期間の間隔が2水平走査期間(2H)になる。このよう
に、2回に分散した間隔が広がると、残光時間の長い蛍
光体に対して有利である。また、図示していないが、デ
ータ2相化回路5におけるDFFの段数を3段以上に多
くして分散の間隔を広くするとより効果的である。但
し、DFFの段数をあまりにも多くしすぎるとコストア
ップになったり、動画が多重像になりやすくなるので、
効果とコストと妨害等の程度を検討の上、適宜に設計す
ればよい。
【0041】図6に示すように、各行の表示は、2H幅
の非表示期間を挟んで2分割され、この非表示期間にお
いて、2行上の行の後半の表示と、1行下の行の前半の
表示と、1行上の行の後半の表示と、2行下の行の前半
の表示が行われている。この図6より分かるように、本
発明においても、複数行の表示期間が互いに重なり合う
ことはなく、1行単位で表示が行われている。
【0042】<第3実施例>図3に示す第3実施例は、
図1に示す第1実施例と同様の内容を別の回路形態で実
現したものである。図1と異なる点は、ラインメモリ1
1とシフトレジスタ12及びラッチ回路13を新たに設
け、データ2相化回路5の代わりに、スイッチ15を設
けたことである。
【0043】この図3において、一方の系統であるシフ
トレジスタ2とラッチ回路3には、入力された映像信号
をそのまま入力する。他方の系統であるシフトレジスタ
12とラッチ回路13には、ラインメモリ11によって
1行遅延したデータを入力する。スイッチ15にはラッ
チ回路3,13の出力が入力されるようになっており、
スイッチ15によって、ラッチ回路3とラッチ回路13
との出力を選択するように構成している。即ち、データ
2相化回路5のDFF511〜51Nによってデータを
1ライン分遅延させていた処理を、予めラインメモリ1
1にて実現している。
【0044】この図3に示す構成においても、表示タイ
ミングは図1の場合と同様、図5のようになる。また、
図示していないが、ラインメモリの段数を多くすること
によって、第2実施例のように、2回に分散する表示期
間の間隔を広くすることができる。
【0045】以上のように、本発明は、表示パネル10
の走査電極L1〜LMを単純に上から下へスキャンする
のではなく、図5や図6に示したように、各行毎に2回
の位相に分けて表示させることに特徴がある。そして、
2回の分散表示の分散方法は多様に考えられるが、映像
信号のデータを1行以上遅延させるための遅延手段と、
遅延前後のデータを切り替える切り替え手段と、この切
り替えに同期したタイミングで、表示パネル10の走査
電極L1〜LMをスキャンする行を切り替える切り替え
手段とを設けることが必要である。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のマ
トリクス型表示装置の駆動回路は、セルのそれぞれの行
を、1フィールドで2回の表示期間に分散させて走査す
る手段を備えて構成したので、蛍光体の飽和による輝度
低下を防止することができ、また、セルの経時変化を少
なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の動作を説明するための波形図である。
【図5】本発明による表示タイミングを説明するための
図である。
【図6】本発明による表示タイミングを説明するための
図である。
【図7】従来例を示すブロック図である。
【図8】マトリクス型表示装置の表示パネルの構成を示
す図である。
【図9】従来例の動作を説明するための波形図である。
【図10】従来例による表示タイミングを説明するため
の図である。
【図11】従来例によるパルス幅と発光強度との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1,7 端子 2,12 シフトレジスタ 3,13 ラッチ回路 4 変調回路 5 データ2相化回路 6 スキャン2相化回路 8 タイミング制御回路 9 シフトレジスタ 10 表示パネル 11 ラインメモリ(遅延手段) 15,521〜52N,611〜61M スイッチ(切
り替え手段) 511〜51N,531〜53N Dフリップフロップ
(遅延手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した1行同時表示
型のマトリクス型表示装置においては、各行において1
フィールド中で1水平走査期間だけに表示が集中する。
このため、連続電子放出に起因して電子放出素子や蛍光
体(即ち、セル10s)に経時変化(焼き付き)が起き
る。また、蛍光体の飽和現象によって、パルス幅(発光
時間)と輝度(発光強度)とが比例関係にならず、図1
1に示すように、緩やかなガンマ特性を有することによ
り、輝度の効率低下を生じる。なお、パルス幅をx、発
光強度をyとすると、図11に示す特性はy=xと表
すことができ、0<<1で、通常、0.7<<0.
9程度である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】蛍光体の発光は、蛍光体中に存在する電子
が、電子ビームの照射によってより高い準位に励起した
後、元の準位に戻る際に差のエネルギーが可視光として
放出するものである。蛍光体の励起状態が回復する前に
次々と電子が照射してくると、照射される電子量に対す
る可視光の放出する割合が減少する。これを蛍光体の飽
和という。蛍光体の飽和現象によって図11に示すよう
ガンマ特性を有するということは、パルス幅が2倍に
なっても輝度が2倍にはならないということであり、従
来のマトリクス型表示装置では、この輝度低下が問題で
あった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】2回に分散することによる蛍光体の飽和減
少の緩和は次のように説明することができる。発光強度
(y)がパルス幅(x)の乗に比例するとき、y=x
である。しかし、本発明のように、パルスを2分割
し、非表示期間(休止期間)中に蛍光体が完全に回復す
るならば、その発光強度は、2・(x/2)となる。
従って、2分割による効果は、 2・(x/2)/x=2・(1/2) となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】仮に、パルス幅xと発光強度yとの関係が
0.9乗に比例するようなガンマ特性を持っているなら
ば、約7%の輝度増加となる。また、0.8乗に比例す
る場合には、約15%の輝度増加となる。なお、表示パ
ネル10のセル10sに供給する電流は、従来と変わら
ないので、この輝度増加分だけ輝度の効率が増加する。
なお、以上の説明から分かるように、パルスの分割はで
きる限り等分配であった方が効果的である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の行及び複数の列によってセルがマト
    リクス状に配置された表示パネルを有し、前記セルを1
    行単位で走査して表示するようにし、かつ、複数の行に
    おける表示期間が互いに重なり合わないように表示する
    マトリクス型表示装置の駆動回路において、 前記セルのそれぞれの行を、1フィールドで2回の表示
    期間に分散させて走査する手段を備えて構成したことを
    特徴とするマトリクス型表示装置の駆動回路。
  2. 【請求項2】前記2回の表示期間の間の非表示期間に、
    1行以上の他の行を走査する手段を備えて構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のマトリクス型表示装置の駆
    動回路。
  3. 【請求項3】前記2回の表示期間に分散させて走査する
    手段は、 映像信号を1行以上遅延させる遅延手段と、 前記映像信号と前記遅延手段による遅延後の映像信号と
    を1フィールド内に切り替える切り替え手段とよりなる
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の
    マトリクス型表示装置の駆動回路。
  4. 【請求項4】前記1行以上の他の行を走査する手段は、 前記表示パネルを走査する行を切り替える切り替え手段
    であることを特徴とする請求項2に記載のマトリクス型
    表示装置の駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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